就活がつらい、就職できないと考えていませんか。企業訪問や面接をくり返すうちにネガティブなストレスがかかりうつ気味になってしまう人もいるでしょう。この記事ではつらい気持ちになってしまうタイミングや、つらい気持ちになる理由とともに、ポジティブな気持ちに変換する方法も紹介します。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
この記事の目次
就活がつらいのは自分だけじゃない
就職活動する中で「つらい」気持ちを感じることが多くあると思います。客観的なデータでも、就活をつらいと感じる学生が多いことは明らかです。つらい気持ちはあたりまえ、みんなが通る道だということを認識し、必要以上に孤独感を感じすぎないようにしましょう。
就活がつらいと感じる人は多くいる
まずは、就職活動する中で「つらい」とストレスを感じている人はどのくらいいるのかをみていきましょう。就活サイトjobwebが2017年に実施した「就活に対してストレスを感じているか」のアンケートによると、ストレスを感じていると回答した学生は約70%に上ります。別のアンケート調査の「就活をしたくないと感じたことがあるか?」の問いに「ある」と回答した人は約半数の43%というアンケート調査結果も出ています。なお、2011年には就活が原因で自殺した学生の数が4年前と比べて2.2倍になっている調査結果も出ています。多くの人がつらい就活を経験し、社会人になっているということがデータからもわかるでしょう。
売り手市場でも就活生のつらい気持ちはなくならない
近年の就活は人手不足により、企業が学生を囲い込む売り手市場と言われています。しかし、就職を「つらい」と感じる就活生は存在することが現状です。その理由とは何なのでしょうか。
売り手市場は学生が企業を選択する余地があるため、就活生にとって有利な状況だと考えられますが、売り手市場と言われているからこそのプレッシャーもあります。いくら就活生に有利だとは言っても、すぐに内定をもらえない学生も存在します。売り手市場だから選考が簡略化されるということはなく、エントリーシート・履歴書を作成して多くの企業にエントリーし、説明会へ出向く、面接するなどをして就活を行います。今まで自由に過ごしてきた学生が黒く髪を染め、スーツを着て活動するなど慣れないことをすることで苦痛に感じる場合があるのです。
就活がつらいと感じやすい就活生とは?
多くの人が悩みをもつ就活ですが、中には就活を「つらい」と感じない人も存在します。それでは、どのような人が就活を「つらい」と感じやすいのか、その特徴を考えてみましょう。
特徴1.真面目で責任感が強い就活生
まず挙げられる特徴は、真面目で責任感が強いことです。真面目で責任感が強い人は、就活に対し、常に真摯に向き合いしっかりとした対応をしようという意識があります。もちろん良いことに違いありませんが、その真面目さゆえ、自分を追い込み過ぎてしまう可能性も否定できません。
特徴2.自己表現が苦手な就活生
自己表現が苦手な人も就活をつらいと感じやすい傾向があります。就活では、ほかの学生などと採用枠を競うため、積極的に自分をアピールしなければならない場面が多々あります。もともと控えめな性格の人や、自己表現を苦手と感じる人にとっては、大きなストレスになるでしょう。
特徴3.周りの就活生が気になる就活生
季節が進む中、自分より先にほかの学生が順調に内定を獲得する姿に焦りを感じるのは、当たり前の感情です。しかし就活に限らず、日ごろから周りの他人の行動を気にしてしまいがちな人、いいことも悪いことも他人に影響されがちな人にとっては、「自分は自分」タイプの人以上に焦りや悩み、つらさを感じてしまうことと思います。
特徴4.自分に向けられる評価が気になる就活生
就活では企業に高評価されることにより内定をもらう仕組みですが、評価されることそのものをつらく感じる就活生も多いです。特になかなか内定をもらえないときなど、実際よりも自分の価値を取るに足らないものと感じ、劣等感を抱いてしまうことが多いでしょう。
特徴5.時間の余白を愛する就活生
人には、スケジュール帳を隙間なく予定で埋めるのを快感に感じるタイプの人間と、逆にスケジュールに余白を残しておきたいタイプの人間がいます。就職活動のピーク時には 、授業の間に複数の会社の選考が同時に進みかなり忙しくなりますので、後者の「スケジュールに余白を残しておきたいタイプ」の就活生にとっては、息苦しさを感じるタイミングも多々あるでしょう。人によっては自分の時間がないということをかなりつらく感じ、就活から逃げ出したくなるかもしれません。
就活がつらいと感じる理由
就職活動をしているとつらいと感じる理由が必ずあるものです。自分だけではなく皆が同じような理由でつらさを感じていると知ることで、心の準備ができます。以下が、よくある就活がつらいと感じる理由です。
- 就活で選考が通らない
- 周りが先に内定をもらった
- 合否待ち
- 就活をしていると休めない
- 卒論と並行するのがつらい
- 就活費用がかさんでつらい
- 授業との調整がつらい
あなただけじゃない!つらい気持ちと向き合い、時にはやりすごしながらいつか必ず内定がもらえることを信じて就活を乗り越えましょう。
理由1.就活で選考が通らない
就活をしていると、つらくなるタイミングと理由があります。まずはそのうちの1つ、選考が通らないときにつらいと感じる理由について紹介しましょう。選考は自分が企業に認められるか、認められないかの判断を受けるものです。選考の結果落ちることも珍しくはありません。しかし、1社だけでなく、何社も落ち続けることで自分の価値や存在を否定されたような気持ちになってくることもあるでしょう。書類選考で落とされた場合には、どこに原因があって落とされているのかも判断がしづらいため、改善点を見出すのが難しいものです。何度試験や面接を受けても落ちるばかりだと、自分に自信が持てなくなってしまう原因になり得ます。
理由2.周りが先に内定をもらった
周りの就活生が内定をもらったと知ることが「つらい」と感じるきっかけにもなります。就活期間中は、自分と同じように内定獲得を目指して就活を行う学生が大勢います。そのような状況で、周りの就活生が内定をもらう姿を見ると、焦りや不安が生まれてきます。周囲の人と自分を比べてしまい、なぜ自分は内定をもらえないのか、自分だけが認められないという劣等感を抱きがちになります。周りの人が皆順調に就活を乗り切っているように見え、自分ばかりが取り残されてしまうような感覚になってしまうのです。
理由3.合否待ち
選考の合否は後日メールなどで結果の連絡が来るのが一般的です。この結果待ちをしているときにつらいと感じてしまうこともあります。企業側で選考結果連絡のおおよその目安を教えてくれる場合もありますが、具体的に何日と決められていることはあまりありません。そのため、合否がいつ来るのかも分からず待つ日々が続きます。受かっているのかダメだったのか、ただ待つだけの状況にやきもきしてしまう方も多いでしょう。緊張状態が続き、ほかのことが手に付かなくなって、時間を無駄にしながら過ごしている気がしてしまうことも、つらく感じる原因です。
理由4.就活をしていると休めない
就活をしていて休む時間を持てないことでつらいと感じるケースもあるでしょう。就活はセミナーの参加や就活のイベント、企業説明会に、エントリーシート・履歴書の作成、面接などやるべきことが多く、タイトなスケジュールで動くことになります。イベントは土日に関係なく行われます。加えてしなければならないことが山のようにある状態では、なかなか休みを取りづらいことでしょう。自分の時間を持てず、リフレッシュができないためつらいと感じる可能性があります。
また、イベントや説明会は毎回開催地が異なるため、たびたび慣れない移動をすることになります。常に緊張状態が続いてしまうことで、心身ともに疲弊し、その疲労を癒す時間がとれないので疲労が溜まっていくという状況に陥るのです。
理由5.卒論と並行するのがつらい
多くの大学で卒業要件にもなっている卒業論文ですが、卒論準備と就活の時期が重なるため両立に困難を感じるは多いものです。在籍する研究室やゼミによっては出席が必ず必要となる日も多く、中間発表などもある中で、その日程と企業の説明会や選考会が被ってしまうこともあるでしょう。特に理系の学生は研究と並行した就活となるケースが多く、かなり忙しい生活となります。
理由6.就活費用がかさんでつらい
正直なところ就職活動には想像以上にお金がかかります。スーツや鞄、靴などをそろえるところから始まり、散髪代や化粧品代も必要で交通費や場合によっては宿泊費もかかります。また面接前や後に一息つくためのカフェ代も馬鹿にはなりません。懐の中身が就活前よりさびしい、プライベートや趣味にお金をまわせなくてつらいと感じる就活生は多いのではないでしょうか。
理由7.授業との調整がつらい
就活生は、授業の合間をぬって業界研究や企業研究を行い、応募書類を作成したり説明会に参加したりと、忙しい毎日です。大学3年までに卒業に必要な単位の大部分を取得しておき、就活が忙しい時期はあらかじめ授業を取らないという就活生もいますが、そううまくいくケースばかりではありません。授業と就活の調整に疲れてしまう就活生も多いかもしれません。
就活がつらい時の具体的な乗り越え方
前述しましたが、周りが先に内定をもらったときや、第一志望と考えていた会社に落ちてしまった場合など、就活でつらいと感じるタイミングは多いものです。しかし就活をつらいと感じるままに就活を辞めてしまうと将来的なリスクは少なからず上がってしまいます。就活がつらいときこそ、粛々とやるべきことを行い、就活を成功させましょう!ここでは具体的な乗り越え方を紹介します。
- 休む
- 視野を広げる
- 他己分析してもらう
- 休む
- 就活の方法を変える
- 仲間をつくる
- 自己分析の見直し
- 元気よく見えるようにする
- 自己PRの内容や書類を添削してもらう
それぞれについて解説していきます。
方法1.休む
つらい就活を乗り越える方法の1つとして「休む」ことをおすすめします。つらいと自覚しているときは精神的にかなりストレスを抱えている状態です。ストレスを抱え、ネガティブな気持ちで就活を進めても良い結果には結び付きにくいでしょう。そこで、つらさや疲れを感じたら、就活のことを一旦忘れて思い切り休んでみてはいかがでしょうか。少し足を伸ばして自然豊かな場所へ遠出したり、アクティビティに参加して身体を動かしたり、リフレッシュに効果的な行動をすると心身ともに前向きな気持ちになりやすいでしょう。溜まったストレスをリセットすれば、また新たな気持ちで就活に向かっていくことができます。
方法2.視野を広げる
特定の業種にこだわりを持ったり、人目を気にして上場企業のみに志望を絞ったりすると、うまくいかなかった場合に「つらい」と感じやすくなってしまいます。そこで、視野を広げてみることもつらい就活を乗り越えるための方法の1つです。視野を広げるために合同説明会に参加するなど、選択肢を広げるような行動を積極的にすることがおすすめです。また、就職は1回だけのものではなく、転職してステップアップすることも可能です。1度その企業に採用されたら、定年までずっと働き続けなければならないわけでもありません。企業メインではなく、就活は自分の成長のための1つのステップだと考え利用することもひとつの手と言えるでしょう。
方法3.他己分析してもらう
就活の際には自己分析が欠かせませんが、自分の魅力に気が付けない学生も多くいます。そこで、他己分析によって自己分析をする方法を紹介しましょう。自分で感じている「自分」と他人から見られている「自分」には差があります。他己分析でほかの人から自分の魅力を教えてもらうことにより、自分の当たり前だと思っていた部分が魅力だと気が付くこともあります。自分の魅力を知れば自己肯定感を高めることができ、自信にも繋がります。その結果良い自己分析をまとめられるため、就活に役立つのです。
方法4.就活の方法を変える
就活がつらいなら、就活の方法を変えてみるのも良いでしょう。近年では就活する方法が多岐にわたって展開されています。就活に特化したサービスが展開されていることはその1つです。例えば、企業の社長を含め、人事部の人とコミュニケーションを取ることができるサービスがあります。また、逆求人型と言われる就活サービスは、プロフィールを充実させると企業からオファーが届くことがあります。
ほかにも、合同説明会や就活イベントの情報を集めて発信するサービスは視野を広げたい学生に人気です。さまざまな方法で就活を行うことで、同じ選考過程を繰り返すストレスから解放されたり、新しく試してみたサービスが内定に結びついたり、就活にプラスにはたらく可能性もあるでしょう。
方法5.仲間をつくる
就活する際には周りの人の就活状況に「つらい」と感じる場面もありますが、ポジティブな場面にも有効です。就活セミナーや会社説明会など、就活生が集まるイベントでは積極的に話しかけることをおすすめします。会話をきっかけに交流が生まれ情報交換をすることができる間柄になるなど、価値観の近い人に出会える可能性があります。ネット社会と言われている現代でも、人との会話の中で生まれる情報交換は1番リアルでためになるものです。
ほかの就活生は同業者を目指す場合はライバルにもなりかねませんが、励まし合って勇気や頑張る意欲をもらえるような仲間として繋がることもできます。なお、話すことが苦手な場合、SNSで悩み相談を言って共感し合ったり、情報交換をしたり交流するのも良いでしょう。
方法6.自己分析の見直し
就活でうまく行かない人の多くが自己分析が出来ていない。もしくは、自己分析しているものの、履歴書や面接の対策にまで落とし込めていないことが多いです。企業は、自社の利益になる人材になるかどうかを見極めるため、自社に貢献してくれるかどうかをベースに選考をしています。そのため、企業の求める人材はどのような人物か、どのような人が実際に活躍しているのかをリサーチし、自己分析の内容と企業の求める人物像をリンクさせるという視点を忘れないでください。
方法7.つらいと感じている時こそ、元気よく見えるようにしよう
就活では第一印象が重要です。面接では、元気で明るい表情や態度をキープする必要があります。しかし、書類や面接の不通過が続くことで自信を失い、就活に対するつらい気持ちが表に出てきてしまうこともあるでしょう。季節が進むにつれ、就活生の顔には一様に疲れがにじみ出てくるものです。しかし、就活は時間との勝負であり、時期が遅くなればなるほど、納得できる就職のチャンスは少なくなってしまいます。ここは役者になって、つらいとき「こそ」いつも以上に「明るく元気よくはきはきと」選考にのぞみ、同じように疲れているライバルたちを一歩リードしましょう!
方法8.他人に自己PRの内容や書類を添削してもらう
これまでたくさん作成してきた自己PRや応募書類ですが、誰かにみてもらったことはありますか。他人に持てもらうのは恥ずかしいと思う人もいるかもしれませんが、第三者の視点で書類を添削してもらうことは、就活をスムーズに進めるうえでとても有効です。大まかには(1)家族、友人、知人に相談(2)大学の就職相談室や就活エージェントなどのプロに相談 という2つの方法がありますが、多くの学生の書類準備を手助けしているプロであるという点から、確実な効果がある方法としてここでは(2)をおすすめします。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
就活がつらいと感じるエピソードを紹介
ここでは具体的なエピソードとともに、つらさを解消する考え方、方法を紹介します。
エピソード1.真面目で責任感が強いからつらい
長く続けているチェーンカフェでのアルバイトではバイトリーダーとしてお店のあらゆる業務を任されている。責任感が強いあまりに、就活の説明会や選考とシフトが重なってしまったときに、シフトの変更を店長に申し出る際にものすごい心苦しさを感じてしまう。就活よりアルバイトを優先してしまったこともある。
ワンポイント
アルバイト先はあなたの人生に責任をもってくれません。早急に活動の優先順位を見直しましょう。シフトの心配をするべきなのは就活生をバイトリーダーに据えた店長であり、あなたではありません。就活とその他の活動の板挟みとなって苦しむのは真面目で責任感の強いタイプの就活生「あるある」ですが、まずは優先順位を書き出して、なるべくドライに取捨選択しましょう。
エピソード2.自己表現が苦手だからつらい
先日初めての集団面接に挑んだところ、他の就活生の自己アピールの強さに圧倒され「引いて」しまった。たいして発言もできず、選考結果はもちろん不通過だった。
ワンポイント
面接で有利な人は決して声が大きい人ではありません。控えめであることも美点です。しかし何も発言しないと人となりが伝わらず、評価のしようがありません。自分のアピールポイントは何なのかを何度でも見直し、実践の中で一番伝わりやすい伝え方を見つけてください。
エピソード3.周りの就活生が気になりつらい
最近サークル仲間が続々と内定を得ているが、自分にはまだひとつも内定がない。周りと比べるとみじめな気持ちになるし、自分にはなんの価値も内容に思えてくる。就活が順調な仲間にはしばらく会いたくない。
ワンポイント
内定がない=能力がない、ではないので、必要以上に自分をみじめに思う必要はありません。しかし、内定をもらいやすいコツのようなものは存在するので、就活が順調な仲間を避けずに、逆にアドバイスをもらうため、積極的にに会いに行って話を聞いてみましょう。自分の中だけでぐるぐる考え悩んでいても打開策は生まれないため、つらいときこそどんどん人に会いましょう。
エピソード4,評価が気になりつらい
選考が不通過になるたびに、自分は社会になんの価値もない人間ではないかと思えてきて就活を続けることが怖くなってきた。高評価を得て選考を通過したいあまり、書類や面接の内容から自分らしさが消え、マニュアル通りになってきてしまっている気がする。
ワンポイント
企業の評価基準を理解し就活に生かすこともは大切ですが、反面「自分は自分であり、自分の価値は自分にしか分からない」という自信のようなものも持っていないと、就活での評価を必要以上に大きくとらえてしまい、就活のつらさが増してしまうのではないでしょうか。といってもその自信がどんどん削られていくのが就活ではありますが、劣等感を持ちすぎないように気を付けましょう。
エピソード5.スケジュールの余白がなくてつらい
友人のA美は就活が始まって以来、嬉々としてスケジュール帳を就活の予定で埋め尽くし「最近充実している!」などと言っているが、私は1日に予定が複数入るとそれだけで憂鬱になってしまう。何もしないでぼうっとしている時間が私には絶対に必要だ!
ワンポイント
A美に比べて自分はだめだと思う必要はありません。「何もしなくてもいい時間が必要」という自分の感覚を大切に、自分の予定をあらためて見直してみましょう。おすすめは時間軸で管理できるスケジュール帳の活用です。具体的には起床から就寝まで、どんな些細な活動でも細かく書き込みます。するとあなたが持つ「何もしなくていい時間」を可視化することができ、精神安定につながることが多いです。ぜひ試してみてください。
注意!就活がつらいときに陥りがちなこと
ここでは就活がつらいときに、つい行いがちな行動について注意を促します。
就活がうまくいかないとき、人間誰しもつい短絡的な行動をとってしまいそうになることがあるかと思いますが、ぐっとこらえ、未来を見据えた行動をとることが大切です。
注意1.就活を完全にやめないで!
先の見えない就活を続けているとやめたくなるのは当たり前です。しかし新卒一括採用での就活は職歴やスキルを問われないポテンシャル採用であり、この機会を逃すと、ポテンシャルのみで大企業に入社できるチャンスはほぼありません。就活をやめたいからといって簡単にやめてしまうと後々就活の難易度は上がり、リカバリーが難しくなってしまうので、一般的には就職に有利な新卒のうちに就職を決めるべきです。リフレッシュのため少し就活を休むのは大いに「アリ」ですが、完全にやめてしまうことなく、細々とでもいいので就活は続けていくことをおすすめします。
注意2.「どこでもいいからとにかく応募」はしないで!
就活が長期化するにしたがい、早く終わらせたいあまりにどこでもいいから内定がほしいと無差別にたくさんの企業に応募する就活生は例年多くみられます。当初考えていたはずの「やりたいこと」「向いている仕事」という視点はその時点ではもうすっかり抜け落ちています。確かに現在は新卒の就活生にとって「売り手市場」となっており、選り好みしなければどこかの会社には就職できてしまうことが多いです、中には深刻な人手不足のなか、簡単に内定を出す会社があるのも事実です。しかし、あまりに簡単に内定をだす会社はいわゆる「ブラック企業」である可能性もありますし、ブラック企業でなくても、自分と合わない会社だった場合はせっかく就職しても早期離職となる場合もあります。(その場合はあらためて就活をしなければなりません。)1社1社慎重に見極め納得できる会社に就職を決めたいものです。
注意3.内定を持つ友人と距離をおかないで!
就活がきっかけで友人とぎくしゃくしてしまうことはめずらしくありません。自分だけ内定をもらえず、つい友人と比較して劣等感を抱いたり、「ずるい」と感じてしまったり。これも就活のつらさの一つですね。しかしある意味たかが就活で大切な友人を失ってしまうなんてもったいないです。また、友人だからこそ、就活の秘訣をざっくばらんに聞いてみるのもこの状況を打開する良い方法です。就活がうまくいっている友人とは、距離をおいてしまうのではなく、距離を縮めて積極的に学べるものは学んでいきましょう!
就職しない選択肢
つらい就活を乗り越え就職するための行動を紹介してきましたが、就活のつらさを解消するために就職しないという行動もあります。大学卒業者の大半が一般企業への就職を志す中、少々勇気のいる選択かもしれませんが、自分なりの就活の乗り越え方として検討する価値はあるでしょう。
選択肢1.海外留学
ここまで就職をするための行動を紹介してきましたが、就活のつらさを解消するために就職自体を辞めるという選択肢もあります。ここでは海外留学する選択肢について説明しましょう。自分のスキルアップのために海外留学をして経験を身につけることも方法の1つです。留学先で語学を磨くことで、後々就活にプラスにはたらく可能性もあります。例えば英語なら、TOEICなどの資格や留学経験を高く評価する企業もあります。
在学中に留学することで就職浪人ではなく、帰国してから新卒として就活することが可能になります。卒業してからの空白期間が生まれないため、就活で企業にも説明しやすくなります。なお現地では海外インターンシップを行うなど、キャリア目線での過ごし方をするのがおすすめです。
選択肢2.フリーランス
就職せず、フリーランスとして働く選択肢もあります。フリーランスはエンジニアや翻訳、ライターなどの業種に多く、在宅を拠点としながら仕事を受注して報酬を受け取る業務委託スタイルです。フリーランスは年々増え、アメリカでは大きな市場となっています。新卒フリーランスと名前があるほど、就活せずフリーランスになる選択肢もメジャーになりつつあります。就職はいつでもできるという売り手市場が背景にあるからこその選択肢とも言えるでしょう。なお、フリーランスの仕事は実績重視のため、実績をつくることが重要になってきます。
選択肢3.学びの追求
就活をせず、さらに学びを追求することも1つの方法です。例えば大学院に進み、さらに知識を深掘りしていくという選択肢もあります。特に理系の場合は、院に進学することが就活に有利とも言われています。また、専門職に関する勉学に励んで資格を取得するのも良いでしょう。専門職とは、専門的な技術を身につける必要がある職業のことを指します。具体的に職種を挙げると法律家・医師・弁護士・技術者(美容師や車・電気系統など)などがあります。専門学校などに通い、長期的に技術を身につけ資格を取得することで、専門分野の就職がしやすくなるのです。
就活に正解を見出すのは自分自身!後悔のない行動を起こそう
就活には正解がなく、ほとんどの人が苦労して社会人になります。就活に苦労した経験は決して無駄ではなく、むしろパワーとなってその後の人生を支えてくれるものになるでしょう。つらいと感じたときにどう行動することが打開策になるのかも、自分で導き出すことが必要となります。ぜひこの記事を参考にしながら、つらい状況を乗り越え、自分の目指す未来へ踏み出していきましょう。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
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