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大学院卒は企業の就職に有利?就活の注意点やおすすめの職種も紹介

大学院卒は企業の就職に有利?就活の注意点やおすすめの職種も紹介

大学院の企業への就職は有利なのか、大学卒の就職活動とはどのように違うのか、気になる人もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、大学院生の就職活動の種類や大学院卒で就職するメリット・デメリット、大学院卒の学生におすすめの就職先などについて解説します。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

【最新データあり】大学院卒の就職とは

【最新データあり】大学院卒の就職とは

大学院卒の就職は、大学卒の学生とくらベてどの点が異なるのでしょうか。ここでは、大学院卒の就職や給与などについて解説します。

大学院卒の就職後の給与は?

厚生労働省の令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況」「産業別新規学卒者の初任給の推移」を見てみると、令和元年のデータでは、大学院卒の男女の初任給の平均額は23万8900円で、大卒は21万2000円です。大学院卒の給与は大学卒よりも約2万円以上高い傾向にあることがわかります。

大学院卒のほうが給与が高くなる企業に就職する場合は、やはり大学院へ進学しておいたほうが得策といえます。ただし、大学院へ行ったからといって必ずしも希望する企業に就職できるわけではないことは理解しておきましょう。

大学院への進学率はどれくらい?

文部科学省「令和元年度学校基本調査」によると、大学を卒業して修士課程に進学した男女は7万2574 人です。年齢別で見ると22歳が50.5%と最も多く、大学を卒業したあとにそのまま大学院へ進学するケースが多いことがうかがえます。

文系の場合、法学部の学生は、司法試験の受験資格を得るために大学院へ進学する人が多い傾向があります。また、理系だと理学部など研究職を志望する人が多い学部は、大学院卒であることが必須となっている求人が多いために、大学院へ進学する人が多いです。逆に、経済学部やスポーツ系の学部など、座学よりも実践が重視される分野だと大学院へ進学せず、就職して経験を積むというルートが一般的となります。

大学院生の就活は大変?不利になることはある?

結論からいうと、大学院生の就活はかなり大変といえるでしょう。大学院生だと、夏休み・春休みは学会や発表の準備、夏~秋は修士論文の執筆に時間を費やすことになります。就職活動の時期は一般的に春~夏です。

この期間は論文を執筆するための準備として研究を行う時期であり、研究と就職活動を並行して行うのはハードです。それに、文系は比較的融通が利きやすいですが、理系だと実験のスケジュールを変えることが難しいことが多くなります。したがって、志望する企業の面接日に実験が入ってしまい、どちらかを捨てなければいけないという状況に陥ってしまうこともあります。

一方、大学院卒という学歴が就職で有利になるかどうかは、大学院で学んだ内容や大学院のレベルにもよります。企業はかならずしも「大学院卒は大学卒よりも優秀」というふうに考えるわけではありません。

そもそも大学院への進学者は少数派となるため、明確な目的なく大学院に進学しても、就活の際に「なぜわざわざ大学院に行ったのか」と思われてしまう可能性もあります。

企業は大学院卒を必要としている?

理系の研究開発職など、特定の職業では理系の大学院卒しか募集していないこともあります。その場合、大学院に進学しなければ希望する企業の職種に就けない可能性もあるでしょう。

企業としては、大学院卒という学歴の学生だから採用したいのではなく、大学院で学んだ専門知識やスキルを実務で活かせる人材を必要としていることが考えられます。

ただし現在では、就職してから実務に役立つ知識やスキルを得るために、大学院へ行く社会人もいます。働きはじめてからでも学びは可能であることを考えても、一部の職種をのぞけば、大学院卒だけを必要とする企業はそれほど多いわけではないといえるでしょう。

大学院進学すべき?就職すべき?

結論から言うと、大学卒業後に大学院へ進学すべきかすぐに就職すべきかはケースバイケースです。理系の学生場合、在籍していた学部や大学によっても異なりますが、専攻内容によっては、学生の一定数が大学院進学を選択することもあります。大学院進学と就職のどちらかを選択する場合、自分の希望の職種やキャリアなど、思い描いている将来像を考慮して決定する必要があります。

専門分野を活かした研究職に就きたいと考えている場合は、就職活動をするよりも大学院へ進学した方が有利になるでしょう。一方で、大学院に進学しない場合はその分だけ早めに現場での経験を積むことが可能になりますから、どちらにもメリットとデメリットがあります。

大学で理系を専攻しているからといって、必ず大学院へ進学しなければいけないわけではありません。希望する進路によっては、就職したほうがキャリアにプラスに作用することもあります。いずれにしても、これから自分がどのように働きたいのかを具体的に考えながら行動することがベストといえます。

大学院の種類と文系・理系の卒業後の就職先の違い

大学院の種類と文系・理系の卒業後の就職先の違い

大学院の種類や、文系と理系の大学院卒の就職先の違いについて知りましょう。

大学院の種類

大学院の種類には、おもに以下があります。大学卒業後に大学院への進学を考えている学生は、どのような種類があるか知っておきましょう。

一般大学院

一般的な大学院で、専門分野の研究を目的としています。修士課程と博士課程に分かれており、修士課程は入学してから2年間、博士課程は修士課程を終えてからさらに3年間学びます。博士課程まで進んだ場合、大学の研究職などを目指す学生が多い傾向にあります。

大学院のなかでももっとも学校数が多く、選択肢が広いといえます。ただし大学院のレベルや環境にはばらつきがあるため、学校選びは慎重におこなったほうがよいでしょう。卒業後の進路についても、事前に調べておくことをおすすめします。

専門職大学院

2003年よりスタートした大学院で、実務家の育成を目的としています。MBAや会計大学院、法科大学院など仕事や資格取得に直結したものがほとんどで、WebやIT関連の専門職大学院もあります。

研究をして学びを深めるというよりも、実務に役立つ実践的な教育を受けるための大学院です。生徒は目的意識の高い学生やすでに働いている社会人などが大半となるため、なんとなく進学しても続かない可能性があります。

通信制大学院

インターネット授業を受講して自宅で学習に取り組んだり、実際に通学して授業を受けるスクーリング制度などで学んだりする大学院です。経営、福祉、芸術、理工など、複数のジャンルがあります。

地方に住んでいたり仕事をしながらでも学べるため、制約のある人でも進学できる大学院です。時間、場所、年齢などに関係なく学べるため、広く門戸が開かれているといえるでしょう。ただし学校数が少ないため、選択肢は限られます。

文系と理系の大学院卒の進路

文系と理系の大学院卒の進路の方向性には、それぞれ以下のような特徴が見られます。

文系

たとえば音楽や美術などの専門分野について大学院で学んだ場合、卒業後は演奏家や画家になる、大学や大学院で助手などの仕事に就いて働きつつ活動を続ける、海外の学校へ進学する、教員になる、などの選択肢があります。

一方で、哲学や英文学など実務との関係性が薄い分野は、その道の専門家を目指す学生以外は、卒業後は就職することになる可能性が高いでしょう。大学院で学んだ分野と関連性の薄い一般企業への就職に関しては、大学院卒が特別有利になる可能性は低いといえます。

理系

理系の場合、大学院を卒業後も研究所に残って引き続き研究を続け、研究者や教授を目指す学生もいます。就職する場合、研究開発職や品質・生産管理、設計など、企業の専門職に就くケースが多いといえます。

理系の大学院卒の就職先としては、自動車、化学、電機、製薬、食品・飲料メーカーなどが考えられます。基本的には、大学院での研究を活かせる職種に就くことになるでしょう。

就職に有利なのはどっちの大学院?

結論からいうと、理系の大学院のほうが就職には有利といえます。研究開発などの分野の仕事は一定の知識やスキルがなければできないため、企業からの需要が高く、理系の大学院卒の学生は就職しやすい可能性が高いでしょう。

理系の大学院卒限定の求人はある一方で、一般企業で文系の大学院卒を求める求人はほとんどありません。一般企業への就職についていえば、理系の大学院のほうが就職しやすいといえるでしょう。

ただし理系の大学院卒でも、学んだ分野と無関係の職業を選ぶ場合には、とくに有利になるわけではありません。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

大学院生の就活の種類とメリット・デメリット

大学院生の就活の種類とメリット・デメリット

大学院生の就職活動の方法には、自分で就職活動用のサイトなどを見て、自由に応募する「自由応募」と、学校の推薦で応募する「学校推薦」の2つが挙げられます。それぞれ一長一短なので、両方のメリット・デメリットを理解したうえで就職活動に取り組むべきでしょう。それでは、大学院生の就活の種類と特徴、メリット・デメリットを見ていきましょう。

大学院生の就活の種類と注意すべき点

大学院卒の就職活動の種類には、おもに自由応募と学校推薦があります。それぞれの特徴や注意点について知りましょう。

自由応募

よい点

自由応募は自分が学んできたことに関係なく自由に応募することができるため、学校や学部などから制約されずに、自分が働いてみたいと思う業種を選べます。したがって、大学院で学んだことを仕事にしたいと思えなかった場合、一切自分が学んできたことと関係ない業界を志望することも可能です。さらに、自由応募の場合は応募する求人数にも制限がありません。

院卒は高学歴であるがゆえに難関企業に応募してしまいがちですが、中小企業でも待遇が良く、働きやすい企業はたくさん存在しています。そこで色々な企業の面接を受けることで、本当に自分に合っている企業に出会える可能性も広がるでしょう。

それに加え、企業によって社風は異なります。そこでたくさんの企業の面接に参加することで、この世には色々な企業・人が存在しているということを理解できるなど、社会勉強にもなるでしょう。

気をつけるべき点

自由応募だと、大手など人気のある企業はエントリーが殺到するゆえに競争率が高くなってしまうことが多くあります。また、学校推薦の場合は学校もしくはOB・OGが企業とのコネクションを持っており、その後のためにも優先的に採用してもらえたり、面接を免除してもらったりできる可能性がありますが、自由応募だと完全に実力勝負となるため、選考を進んでいくのが難しくなることもあります。

したがって、自由応募で就職活動をするならば、大学院生活を送っている最中に企業にアピールできるような経験を積むなど、就職活動の準備を個人で進めなければいけません。

さらに、日本の就活市場において、目的のない大学院進学は不利になるとよく言われています。実際に企業は新卒社員を採用する際はできるだけ若い人を採用し、研修や実務経験を通して知識を1から身に着けさせていくことを重視しています。そのため、院卒向け以外の求人に応募する場合は、大卒の学生が優先的に採用されてしまいがちです。

大学院生活を特に目的を持たずに過ごしていたような状態や、学校推薦のように面接が免除になるなど学校からの後ろ盾がない状況で就職活動をすると、なかなか内定が獲得できず、周りの新社会人が働きはじめる4月までに仕事が見つからない、という状況に陥ってしまうこともあります。

学校推薦

よい点

学校推薦のメリットは、推薦枠のある学校の学生であるというだけで、優先して選考を行ってもらえる点が大きいでしょう。また、学校推薦だと応募する企業のOB・OGを紹介してもらえるなど、学校の就職課も手厚くサポートをしてくれることが多いため、内定に至りやすいです。特に院卒の人に人気が高い研究職の採用にあたってはコネクションを重視する傾向が高く、自由応募だと採用されにくいということもあります。

さらに、自由応募の場合はたくさんの求人をチェックして、自分が行きたい企業を見つける必要がありますが、学校推薦ならその手間も必要ありません。そのため、忙しい学校生活と就職活動を並行しても、それほど負担にならないでしょう。

気をつけるべき点

学校推薦の場合、学校で用意できるその後の推薦枠に関わるため、内定辞退を禁止されることが多々あります。そのため、自由応募で良いと思った企業があったとしても、その企業に応募することができなくなってしまう点は、学校推薦のデメリットといえるでしょう。

それに、推薦枠の数は学校によって大きな差があります。したがって、学校推薦で就職活動をすることを前提に大学院へ進学する場合は、入学前に自分が志望する業界・職種の推薦枠が用意されているかどうかをチェックしておくべきです。

大学院卒で就職するメリット・デメリット

大学院卒で就職する場合、大学卒の学生にはない以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

院卒以上を対象とした就職先に就ける

大学院卒のメリットとして何よりも大きいのは、院卒以上を対象とした求人に応募することができる点でしょう。もちろん大卒の人向けの求人も大学院を卒業する前に大学を卒業しているのでエントリーが可能です。そのため、大学院を卒業していれば、大卒と比べて応募できる求人の幅が広がるといえます。

大学・大学院での専門知識が仕事に活かせる

大学院は、大学で学んだことをより深く学ぶ場です。そのため、より専門性の高い知識が身に着きます。実際に、企業の大学院卒の人向けの求人は、高度な知識が求められる求人ばかりです。それに、先ほど解説した通り、大卒よりも応募できる求人の幅が広がることから、大学院で学んだことを活かせる仕事を見つけやすいでしょう。

特に、注目されはじめたばかりの分野など有識者が少ない分野は需要が高いため、その専門知識を活かした就活がしやすいといえます。

特定の分野を深く学ぶことができる

大学院では専門的な学びに特化した勉強や研究ができるため、興味のある分野や特定の分野について深く学ぶことができます。

社会人になって働きはじめてからも大学院へ行くことは可能ですが、仕事をしながらまたは一定期間休職する、進学できる大学院が限られるなど、学びだけに集中できる時間を取るためのハードルは低くはないといえます。

学びたい分野がはっきりとある人にとって、勉強や研究に集中できる大学院は有意義な場となるでしょう。

デメリット

大学院の学費がかかる

ただでさえ、大学4年間の学費が高額と感じる人は多くいます。特に私立大学だったり、外国留学が必須だったり、実験が多かったりするなどして学費が高額な場合はなおさらでしょう。そこに大学院2年間の学費も上乗せされるとなると、かなりの金額になってしまいます。

ちなみに、大学院2年間の学費の目安は国公立だと135万円程度、私立だと170万円~300万円程度です。これに関しては学部によって差がありますが、理系の場合は基本的に授業料が高額になります。

特に、すでに奨学金を借りていて、大学院に進学するにあたって奨学金の増額を希望するとなると、将来返済しなければいけない奨学金の金額が大きくなってしまうでしょう。そのため、自分もしくは親が負担できる金額かどうかも考えたうえで進学する必要があります。

さらに、大学院で勉強している間の2年間、大卒の人たちはすでに社会人としてお金を稼いでいます。将来的に稼げる金額は上かもしれませんが、大卒の友人たちは社会人になって自由に使えるお金が増えているのに対し、自分だけ学生であるがゆえに、使えるお金に制限が出るなどといった差を感じてしまうこともあるでしょう。

社会人経験が2年遅れる

学生が社会人の仕事を経験する場としてインターンがありますが、インターンでは責任のある立場を任されることは基本的にありません。そのため、大学院に進学すると、同じ年齢の人と2年ほど社会人経験の差が出てしまいます。

大学院を卒業して就職する頃には、自分と同じ年齢の大卒の人は社会人3年目です。社会人3年目は新人から中堅ポジションに切り替わる時期であり、そのような状況で、自分ひとりだけ社会人1年目ということが辛く感じてしまうこともあるでしょう。

さらに、院卒向けの求人の場合は職場も院卒の人ばかりなので問題はありませんが、大卒向けの求人に応募した場合、自分と同じ年齢の人が上司になる可能性も高いです。社会人になれば学校と違って、年齢よりも社会人としての経験を重視するため、同じ年齢でも先輩として接しなければいけません。したがって、院卒で就職した場合、同じ年齢の人に対して敬語を使うなどといったことに苦痛を感じてしまうという人も多いでしょう。

就活で有利になるとは限らない

一般的に「大学院卒=賢い」というイメージがありますが、一部の有名な大学院をのぞけば、大学院進学のハードルはさほど高くないこともあります。大学に併設された大学院の場合、所定の手続きを踏めば希望者は進学できるということも少なくありません。

理系など大学院に進学する人が一定数いるジャンル以外は、とくに就活には有利にならないこともあるという点は知っておいたほうがよいでしょう。

大学院卒におすすめの就職先

大学院卒という学歴を活かして働ける業界には、どのような業界が挙げられるのでしょうか。大学院卒の人におすすめの就職先を紹介していきます。

メーカー

メーカーは理系の院卒の就職先として選ばれることが多く、ソニーやトヨタ自動車、パナソニックなどの大手メーカーは、特に高い人気を誇っています。そもそも、メーカーの研究開発部門は人材を募集するにあたって、院卒であることを前提に募集を行うことが少なくありません。

そのため、メーカーへ就職する目的で大学院へ進学するという人も多くいます。メーカーの研究開発部門へ配属されれば、商品の設計や開発に携わることができるので、自分が作ったものが世間の人たちに実際に使われているということにやりがいを感じられるでしょう。

金融

金融系の企業も、院卒の学生におすすめです。金融系の企業だとデータ解析などを行う際に、数字を業務で扱うことも多いです。そのため、統計学や確率論などを専攻していた経験があれば重宝される可能性が高いでしょう。ただし、金融業界は、一般的に大学を卒業して総合職として入社するのが一般的です。そのため、院卒であっても大卒と同じ待遇で入社することになる可能性が高く、この点においては注意が必要でしょう。

情報通信

映像や新聞など、情報を配信する事業はインターネット事業に特化はしていないとしても、情報を配信しているため情報通信業に含まれるといえます。情報通信関連の業界では、IT企業はもちろん、今までITに注力していなかった企業も、Web展開やIoT・AIなど新しい技術を使用する動きが強まっています。

IT業界をはじめとする情報通信業界において、機械学習やデータサイエンス分野はまだ発展途上の分野であり、高い専門的な知識が求められることから、院卒であることが前提となっています。そのため、理工学系の大学院で専門的に機械学習などAI分野に関する研究を行っていたならば、重宝される可能性が高いと言えるでしょう。

ただし、機械学習エンジニアなどのAI分野は院卒であることが前提ですが、それ以外の分野のエンジニアに関しては、日本の場合は院卒であることよりも、実際にエンジニアとしてどれだけ実務経験を積んでいるかが重視される傾向があります。そのため、AI分野以外を志望しているのであれば、そもそも大学院へ進学することを考え直した方が良いでしょう。

コンサルティング

コンサルティング業界においては、大量のデータから事業の傾向を把握し、業務の効率化や売り上げアップを図るビッグデータ解析を行う企業が増えてきています。

そこで、ビッグデータ解析を行うためにはPythonやR言語をはじめとするプログラミング言語に関する知識に加えて、統計学や大学レベルの数学に関する知識も必要です。ビッグデータ解析を行うデータサイエンティストも機械学習エンジニア同様院卒であることが前提となっています。したがって、大学院でビッグデータ解析に関連する研究を行ってきたのであれば、重宝される可能性が高いでしょう。

また、コンサルティングにおいてはITに関する知識に加え、クライアントの業界に関しても幅広い知識が求められます。そのため、院生の間に様々な論文を読み、幅広い業界の知識を身に着けておくと、就職活動が有利に進む可能性が高いといえます。

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大学院進学と就職のポイントと注意点

大学院進学と就職のポイントと注意点

大学院進学と就職で迷ったときに考えたいポイントや、大学院卒で就職する際の注意点について知っておきましょう。

大学院進学か就職かで迷ったときのポイント

大学院に進むか就職するかで迷っている学生は、以下のポイントを意識して考えてみるとよいでしょう。

将来のことを具体的にイメージする

大学院進学か就職かで迷ったら、大学院を卒業してからのキャリアプランを立ててみるとよいでしょう。大学院に残って助手になる・学内の研究所で研究者を目指す、大学や大学院に就職する、一般企業に就職するなどの複数の可能性があります。

いまは社会人向けの大学院もあるため、就職してからでも大学院へ通うチャンスはあります。大学院に進学した場合の卒業後のプランが漠然としている場合、「大学院へ通う」という選択肢で迷っている理由を、あらためて自分のなかで明確にしたほうがよいでしょう。

信頼できる人に相談してみる

両親や親友、お世話になっている大学の先輩やゼミの先生など、信頼できる人に進路の相談をしてみましょう。相談してさまざまな視点からアドバイスをもらうことで自分の気持ちも整理でき、冷静に考えることができます。

注意点としては、周囲の意見だけを鵜呑みにして決めないことです。本当に大学院へ進学したいのであれば、学費を払えないなどの金銭的な事情がない限り、反対されてもそれだけであきらめようとは思わないはずです。

意見を参考にしたうえで最終的には自分で判断するようにすれば、納得いく選択ができるでしょう。

卒業後の進路を調べてみる

進学を考えている大学院が決まっている場合、卒業生の進路を調べてみるとよいでしょう。大学院のホームページには、卒業生の就職先や進学先などが掲載されていることがあります。

自分が希望する進路に進むことができている卒業生が多いのであれば、その大学院に進学する意味は大きいといえます。

ホームページ上の「卒業後の進路」のページをチェックする、学内のキャリアセンターで聞いてみる、大学院の説明会に参加して質問するなどの方法で調べることをおすすめします。

大学院卒で就職する際の注意点

大学院卒で就職する場合、以下の点を理解したうえで就活をするようにしましょう。

企業からの期待が大きいことがある

大学院を卒業して企業の専門職などに就く場合、大卒の学生よりも長く深く学んできているぶん、より知識やスキルがあると期待されて採用されることも少なくないでしょう。

万が一、大学院できちんと研究や勉強に取り組まないまま就職した場合、企業側が期待していた能力が仕事に活かされず、がっかりされてしまう可能性もゼロではありません。企業の戦力となれるよう、大学院での学びには力を入れて取り組む必要があります。

大卒と給料が変わらない企業もある

大学院卒の方が給料が高いと思われがちですが、企業によっては、大卒と大学院卒で給料が変わらないところもあります。とくに、大学院で学んだ内容が業務に直結するものではない場合、給料などの待遇面で大学院卒という学歴が意味をなさないこともあるでしょう。

進学に明確な目的がある場合は別として、企業で高い給料をもらうことだけを目指して大学院に進学するのは、リスクが高いといえます。

希望通りにいかないこともある

たとえば大学院を卒業して引き続き研究を続けたいと考えていても、教授や研究室のメンバーと合わず残りたくない、なんらかの事情で研究室に残ることが叶わない、などの可能性もあります。

大学院を卒業して就職する場合も、通常の就活と同じく、かならずしも第一志望の企業には就職できない可能性があります。「大学院に進学しても、卒業後の進路は自分の希望通りにいくとは限らない」という点は理解しておきましょう。

大学院卒ならではの強みを活かした就職を

大学院へ進学することは、メリットもデメリットもあります。「大学に通っている間にやりたいことが見つからなかったから」と無意味に大学院へ進学することは、就職活動において不利になる可能性が高いです。したがって大学院への進学は、目的をはっきりさせ、充実した2年間を送れるかどうかを考えたうえで進学を決めましょう。

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佐藤 裕康
株式会社ジェイック 採用メディア「Future Finder」事業部長|ジェイックに新卒入社後、マーケティング業務に従事。その後、新規事業であるダイレクトリクルーティング事業の立ち上げを経験、事業責任者へ|資格:CFW(「7つの習慣」社内インストラクター資格)