内定ブルーになってしまっている就活生もいるのではないでしょうか。せっかく就活をして企業の内定をもらったにもかかわらず、入社前に不安な気持ちが続くのはつらいものです。この記事では、就活を終えた学生が内定ブルーになりやすい原因や不安の解消方法などについて解説します。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
内定ブルーとは
内定ブルーは、就活が終わり企業への就職先が決まったにもかかわらず不安になってしまうことです。内定ブルーの意味や、内定ブルーになりやすい背景について解説します。
内定ブルーになる学生の割合はどれくらい?
マイナビが2020年卒の学生を対象におこなった「2020年卒マイナビ学生就職モニター調査7月の活動状況」によれば、入社する企業を決定してから「本当にこの会社でいいのか」と不安になったことがある学生の割合は52.8%と、全体の半数以上いることがわかっています。
2人に1人の学生が内定ブルーになっていることを考えると、それほどめずらしいものではなく、自分が内定ブルーになっても決しておかしなことではないといえるでしょう。
内定ブルーとはどんな状態?
就職活動は辛いことの連続ですから、内定を勝ち取ることができたときの喜びはひとしおです。学生生活を終えたあと社会人として活躍する自分の姿を想像して、気持ちは高まっていくことでしょう。ただその一方で、内定を勝ち取ることはできたものの不安に苛まれてしまう学生も多くいます。新たな生活を送る準備を進めていく上で、いろいろな不安にとらわれて動けなくなってしまうのです。
こうした状態を「内定ブルー」といいます。出産を控えた妊婦さんが憂鬱な気持ちを抱えてしまうことを「マタニティブルー」と言いますが、それになぞらえた言葉です。
内定ブルーになる背景
内定を承諾したものの本当にその会社に決めてしまってよかったのか、その会社に入った後、自分は本当に社会人として活躍して行けるのか。内定ブルーになってしまった学生は、そんな不安を抱えています。
「内定獲得は基本的に嬉しいことなのだから、それで憂鬱になる人間は少数派だろう」と考えがちですが、内定ブルーに陥る学生は意外に多いのです。内定ブルーは、誰にでも起こり得るということを認識しておきましょう。
内定ブルーは、就活という多忙な時期が終わり、少し気持ちに余裕が出てきたタイミングでなりやすいといわれています。就職活動中は、とにかく忙しいもの。自己分析や自己PRを考え、面接や筆記試験の準備をし、場合によっては遠方にある試験会場まで何度も出向かなければなりません。
忙しいだけに不安になる余裕がなく、少し気持ちにゆとりが出た途端、それまで気付かなかった不安が噴出してしまう。それが内定ブルーです。就活終了後、何となく憂鬱な気持ちになってしまったら、内定ブルーが原因かもしれません。
内定ブルーになる理由
内定ブルーになってしまう大きな理由の一つが、新しい環境に対する期待と不安です。学生にとって、就活の果てに獲得した内定は自分にとって初めての勤め先です。アルバイト経験があったとしても、正社員として働き始める以上やはり特別な場所になります。学生時代に別れを告げ、社会人として暮らし始める場所と言い換えることもできるでしょう。それだけに就職先を決めるということは、人生の大きな選択肢の一つであり、そこに不安が生じるのはどうしても避けられないことなのです。
どんなに業界研究や企業研究を行っていたとしても、自分自身が内定先で働いている姿を明確に想像するのは難しいものがあります。具体的にどんな仕事を任されるかは入ってみないことには分かりませんし、一緒に働く人がどんな人なのかもやはり働き始めてやっと分かることです。
社会人として働く経験がないことが、イメージのし辛さに拍車をかける側面もあります。はっきりイメージできないからこそ想像だけが先走ってしまい、期待や不安が大きくなってしまうのもやはり当然のことと言えるでしょう。
内定ブルーが原因で内定辞退をする学生もいる
「内定後、少し憂鬱な気持ちになるだけならそんなに大きな問題ではない」と思ってしまいがちですが、内定ブルーになった結果、うつ状態になったり、突然内定辞退を行うような学生も決して少なくありません。単なる気持ちの落ち込みだと甘く考えないことが大切です。
ただ、全ての内定ブルーがマイナスの結果をもたらす訳ではありません。内定辞退を行って自分を見つめ直した結果、就活の軸がよりはっきりと定まり、夏・秋採用や次年度採用の就活に向けて動き出す学生もいます。また、内定ブルーになって大いに悩んだ結果、内定先に対する覚悟が決まったという学生もいます。
大切なのは内定ブルーを回避することではなく、どのように乗り越えていくかなのです。
内定ブルーのままだとどうなるのか
内定ブルーを放置した場合、以下のようになってしまうことも考えられます。
精神的な落ち込みが加速する
内定ブルーで暗くなった気持ちの度合いが大きい場合、そのままにしていてもすぐには改善されず、より落ち込んでしまうことも考えられます。とくに、自分ひとりで抱え込んでしまうとどんどんネガティブな方向に考えてしまい、負のループに入ってしまうこともあります。
人によってはうつ状態になったり、ノイローゼ気味になったりしてしまう可能性も考えられます。そうなった場合、専門機関への受診が必要となったり落ち込みが長引いたりする可能性があるため、注意が必要です。
入社しても仕事に集中できない
内定ブルーですっきりしないまま企業に入社しても、働きはじめてからも気分を切り替えることがむずかしいケースがあります。仕事の内容が頭に入ってこなかったり手順を覚えられなかったりするなど、パフォーマンスが落ちてしまうかもしれません。
その結果ミスをしたり、いつまで経っても次のステップにすすめなかったりした場合、会社にも迷惑をかける可能性があります。
早期離職につながることがある
企業に入社しても内定ブルーの気分が抜けないと、働いていて楽しいと感じたり、やりがいを感じたりしづらいことが考えられます。「こんなはずではなかった」と考えているうちに仕事への意欲が下がり、会社を辞めたいと考えるようになるかもしれません。
「このままここで働いていても意味がない」と考えた場合、たとえば時間をかけて内定をもらった企業であっても、早々に見切りをつけて早期離職をするケースもあり得ます。
こんな内定ブルーは問題なし
内定ブルーの種類によっては、とくに心配がいらないこともあります。
入りたかった企業だがついていけるか不安
たとえば第一志望の企業や、自分には受からないと思っていた企業、大手企業や有名企業などから内定をもらった場合、うれしい反面、仕事についていけるか不安に感じる人もいるかもしれません。また、同期が優秀だったりして、そのなかでやっていけるのかと心配な気持ちになることもあるでしょう。
もちろん入社してからも努力をしたりスキルを磨いたりすることは必要ですが、健全な悩みといえます。まずは志望していた企業から内定をもらったことを喜びつつ、仕事や業界に関する勉強などをして準備をしておくことをおすすめします。
新たな夢や目標が見つかった
周囲に流されてなんとなく就活に取り組み、内定をもらうことはできたものの、そのあとに本当にやりたいことが見つかる人もいるかもしれません。
周囲からは「せっかく内定をもらったのにもったいない」「とりあえず入社してから考えればよいのでは」などといわれるかもしれませんが、最終的には自分で決断することになります。前向きな気持ちであり、本当にやりたいと考える具体的な夢や目標が決まっているのであれば、内定をもらった企業への入社を辞退するという選択肢もあるでしょう。
学生時代が終わってしまうことがさみしい
大学やサークル、アルバイトなどが充実していて楽しい学生生活をおくっていた人にとっては、内定をもらって入社が近づいてくると「そろそろ大学生活も終わりなんだな」と考え、さみしい気持ちになってしまうことがあるでしょう。大学時代は人生のなかでも自由度が高いため、その自由がなくなってしまうことを残念に思うかもしれません。
しかし、社会人になればまた別の楽しみがあります。自分に合った仕事や企業で働いたり、自分でお金を稼いで生活できるようになったりすると、学生時代とはまた異なるやりがいや充実感があるはずです。
内定ブルーになる学生のパターンとポイント
内定ブルーになる学生のパターンと、内定ブルーになったときのポイントについて知りましょう。
内定ブルーになる学生のよくあるパターン
内定ブルーになる理由は学生によって違いますが、例としては以下のようなパターンが考えられます。
事例1:第一志望以外の企業に内定が決まったAさん
Aさんは早い段階から就活をスタートし、企業説明会やインターンシップ、OB訪問などに積極的に取り組んでいました。しかし、どうしても入りたかった第一志望の企業は書類審査で落ちてしまい、志望度の低かった企業からしか内定をもらえないまま就活が終わりました。
考えられる要因
第一志望の企業がある場合、そこへ入社したいという想いがあるのは当たり前ですが、入れないことももちろんあります。ほかの企業から内定をもらっても「本当はあの企業に行きたかったのに」という想いが強く、あきらめきれず憂鬱になってしまうパターンです。
事例2:社会人になるのが不安で働きたくないBさん
Bさんはとある企業から内定をもらうことができ、就活を終えました。もともと「社会人になりたくない」「働かずに遊んでいたい」という想いが強かったBさんは、内定をもらって卒業が近づいてくると「社会に出たくない」という気持ちがさらに強くなってきました。
考えられる要因
大学時代は好きな時間に起きたり休みが多かったりして気楽に過ごせていましたが、社会人になれば、一定の時間は必ず働くことになります。会社員として生活した経験がないこともあり「毎日会社へ行って仕事をするなんてイヤだ」と、現実逃避したくなるパターンです。
事例3:内定した企業に入社すべきか迷っているCさん
Cさんは、気になっていた企業から無事内定をもらうことができました。しかし、あまり深く考えずエントリーして内定をもらいそのまま就活を終えたため、あとから「本当にこの会社に入社していいのだろうか?」という想いが出てきました。
考えられる要因
内定をもらうことはできても、その選択で本当にいいのかわからなくなることがあります。とくに、あまりたくさんの企業を受けていなかったり、たまたま受かったところに入社を決めたりした場合、あとから迷いが生じてくるというパターンです。
内定ブルーになったときのポイント
内定ブルーになったときは、以下のようなポイントを意識して過ごしてみるとよいでしょう。
自分を追い込まない
内定ブルーになったときにやってはいけないのは、自己否定です。「行きたい企業に落ちた自分はダメな人間だ」「自分なんて社会ではやっていけないだろう」などと自分を追い込んでしまっても、つらい気持ちになるだけです。
まずは内定をもらうことができた自分の努力をきちんと認めるなど、自分のよいところを再確認するところからはじめるとよいでしょう。
「一時的なもの」と割り切る
内定ブルーのほとんどは、長くは続かない一時的なものです。通常の場合、企業に入社すればやることが多くて忙しかったり、新生活に慣れるまでは会社と家の往復だけで疲れたりすることもあり、考え込んでいる時間がないことがほとんどです。
「こんな気分になるのは今だけ」と割り切って、気にしすぎず過ごしても問題ありません。
新しい環境が不安なのは当たり前だと理解する
社会人になると規則正しい生活になったり、仕事を覚えたて一人前になるための努力をしていくなど、学生時代とはガラッと生活が変わります。上司や同僚などと関係性を築いていったり、学生から社会人になったことで責任が生まれたりするなど、すべてにおいて環境が新しくなります。
結婚、引っ越し、転職など、その先の人生でも新しい環境に変わる機会は多くあります。これまでとは環境が変わることや、新たな環境に飛び込むことは誰しも不安なものです。「この気持ちは当たり前のものなんだ」と思うことで、落ち着いて内定ブルーと付き合えるでしょう。
入社してみないとわからないこともある
会社に入社する前は不安に思っていたり、入りたかった企業ではなかったりしても、実際に働きはじめたら自分とマッチしていて働きやすいと感じたり、その企業や仕事を好きになったりすることもあります。逆に、入社前は楽しみだと期待していてもいざ働いてみたらギャップやミスマッチを感じて、自分には合わないと考えるケースもあります。
実際に働きはじめてみないと、わからないことというのは多いものです。あまり不安がらず「とりあえず入社してみてから考えよう」と気持ちを切り替えるのもひとつの方法です。
あきらかに合わなそうな企業は入社を再検討する
「せっかく内定をもらったのだから入社しよう」と考えていても、内定をもらった企業が自分に合っているかどうかはわかりません。
たとえば内向的な性格の人が体育会系の企業に入社しても、ほとんどの場合はストレスを感じるでしょう。また、ひとつの企業でじっくりとキャリアを重ねたい人が変化の激しいスタートアップベンチャーに入社しても、やりにくさを感じる可能性が高いでしょう。
自分の性格とあきらかに合っていない企業に内定をもらっている場合は入社を再検討する、就活を再開するという選択肢もあります。
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内定ブルーの原因と解消方法
内定ブルーは、就活後の悩みのひとつになってしまうことがあります。内定ブルーになってしまう原因と解消方法について解説します。
内定ブルーになる原因は?
内定ブルーになってしまう原因には、以下のようなものが考えられます。
原因1:そもそも社会人になるのが怖い
内定ブルーの原因には、社会人になることに対する恐れもあると指摘されています。「社会人は学生とは違う」というのはよく聞く文句です。就職活動中に企業側から言われたことがある人も多いのではないでしょうか。
実際に、社会人は自分でお金を稼いで自立することが求められる立場です。仕事という行動に対して責任を負うことも求められます。これは学生時代と比べるとかなり大きな変化です。それだけに自分にできるかどうか不安になり、恐怖心に繋がってしまうことも多いのです。
原因2:内定先で成果を出せるか不安
成果が出せるか不安、というのも内定ブルーの原因の一つです。お金を受け取る以上、成果を出すことが求められるというのも、学生と社会人の大きな違いと言えるでしょう。社会人として成果を出して会社に貢献していけるのか、企業の一員として上手くやっていけるのか不安になってしまうのです。
「働くことに対するイメージが湧きにくい」というのも理由の一つです。アルバイト経験のある学生は多いですが、「社会人と学生バイトは違う」と言われてしまうと、そもそも働くことそれ自体が何なのか分からなくなってしまうのではないでしょうか。そうなると余計に自分は活躍できるのか、アルバイトとの違いが分からず失敗を繰り返してしまうのではないかと心配になってしまうのです。
原因3:今の内定先がベストなのかわからない
内定承諾した企業が自分に合っているのか、この就職先が自分にとってベストな選択肢なのかという不安も存在します。この不安は、第一志望ではなく第二・第三志望の会社に入社を決めた学生が陥ることが多いです。
内定承諾をすれば、それ以外の企業に入社する選択肢は自ずと消えてなくなります。いわば他のまだ見ぬ企業や、現在選考中の企業を諦めることでもあるのです。あるいは、就職先を決める覚悟ができていない状態でもあります。他の企業に対する憧れや揺らぎが存在すると、不安はますます大きくなってしまいます。
原因4:面接時のイメージと違う部分があった
内定を受けるまでに、業界や企業に付いていろいろなことを調べているはずです。そうした自分の中にある情報と、面接のときなどに触れるイメージが違っていると、その齟齬が不安の種になってしまうことがあります。
就活を続けていると「ミスマッチが離職に繋がる」という情報も耳にする機会が多いため、自然と不安になってしまうのです。また、就活中はその企業の魅力的な部分を見ようとしていることが多いのですが、内定が決まってその企業で働くことが現実味を帯びてくるとまた違ったものが見えてきます。そこにギャップを感じてしまうのは仕方がないといえます。
原因5:親が内定先に納得していない
就職活動中に、親の意見を参考にする人も多いかと思います。親は最も身近にいる社会人の先輩ですし、親身になって話を聞いてくれる相手でもありますから、自然と頼りにする機会も多いのではないでしょうか。
そんな親が就職先に納得していないと、自分が望んで決めた企業であるにも関わらず「この企業でいいのか」と不安になってしまうものです。親だけではなく、親戚や先輩など周囲の人間に反対されてしまって不安になるというケースも少なくありません。
冷静に考えてみれば、自分よりも親の方がその企業について詳しいということは、親がその企業で働いているなど特殊な事情を除いてまずあり得ません。親であっても、所詮は周囲の一意見に過ぎないのです。ただ、信頼している人に反対されてしまうと不安になるのが人間というもの。自分で決めた内定先であっても、意思が揺らいで心配になってしまうことがあるのです。
内定ブルーの解消方法
内定ブルーになった場合、どのように乗り越えていけばいいのでしょうか。ここでは、内定ブルーの解消方法を解説します。
解消方法1:内定先の企業をよく知る
不安がなぜ生まれるのかといえば、内定先のことがよく分からず、想像が先走ってしまうからです。自分がどんな企業で働くことになるのか、より具体的なイメージが持てるように、内定先の企業の知識を蓄えていくといいでしょう。
具体的なイメージがつかめない、働く自分の姿が想像できないというときは、企業との接触機会を増やすのがおすすめです。春夏までに内定をもらっていると、実際に働き始めるまでに一年近い期間が空くことになります。するとどうしても気持ちが離れ、余計に不安になってしまうものです。内定式や懇親会を開いている企業ならば積極的に参加して、就職から意識を離さないように努めましょう。
もし内定先の企業がこうしたイベントを開いていない場合は、自分から内定先の商品を手に取ったり、イベントに参加するなどしてみるといいでしょう。内定先でインターンを実施しているならば、参加することでよりイメージを明確にすることができます。実際に一緒に働くことになる人たちと早めにコミュニケーションを取れるため、そういった意味でもおすすめです。
解消方法2:先に社会人になった先輩に相談してみる
不安な気持ちは、誰かに聞いてもらうことで軽くすることができます。社会人としてやっていけるのかという漠然とした気持ちを、実際に働いている先輩に打ち明けて聞いてもらいましょう。
内定ブルーになってしまう人は決して珍しくありません。社会人としてしっかり働いている先輩でも、学生時代は自分と同じように不安な気持ちを抱えていたかもしれません。気持ちを打ち明けて共感してもらうことで、不安は随分と軽くなっているはずです。また近い立場の先輩に話を聞くことで、社会人としての実情や実態を知ることもできます。美化されていない情報は、社会人として働く自分をイメージする上で非常に貴重です。
解消方法3:自分が志望した理由を振り返ってみる
「本当に今の内定先でいいのだろうか」と不安になったら、一度自分がなぜその企業を志望したのか振り返ってみるとよいでしょう。
いくつか内定をもらった上でその企業を選んだのであれば、何が自分にとって決め手となったのか考えてみましょう。また、内定をもらったのがその一社だけだったとしても、数ある企業の中からそこを受けると決めた理由が必ずあるはずです。そうした理由を振り返ると、自然と自分の中の就活の軸を思いだし、熱意を再確認することができるでしょう。また、他の企業を選ばなかった理由もはっきりと分かり、よりその企業で働く覚悟を固めることができます。
解消方法4:内定先のことはいったん忘れて学生生活を楽しむ
いろいろな方法を試したけれど、どうしても不安が拭いきれない。そんなときは、一度内定先のことを忘れてみましょう。内定ブルーに向き合うことは非常に大切ですが、憂鬱な気分というのは努力で必ず解決できるものではありません。ずっと向き合っていると精神的に疲労してしまいますし、憂鬱な気分が更に憂鬱を呼んでしまうことも多くあります。真正面から向き合うのを止めて、気分転換に努めましょう。
就職活動が忙しくて学生生活が疎かになっていたという場合は、今一度学生生活を楽しんでみましょう。学生でいられるのもあと僅か。この貴重な時間を無駄にする手はありません。学生生活の最後に勉強に没頭してみるのもいいのではないでしょうか。
就職活動が終わったお祝いに旅行に行ったり、ショッピングや趣味の時間を持つのもおすすめです。内定ブルーはいわば一過性のものであり、楽しく過ごしているうちに自然と解消されていることも多いと覚えておきましょう。
解消方法5:どうしても納得いかなければ就活を続ける
どうしても他の企業に対する未練を断ち切れない、内定先のことを知れば知るほど不満が大きくなっていくというときは、思い切って内定を辞退して就職活動を再開するという選択肢もあります。
未練が残ったまま働き始めても全力で働くことは難しいでしょうし、せっかく入ってきた新人がやる気不足では企業側も不幸です。お互いに「こんなはずじゃなかった」という結果になるよりも、思い切って学生のうちにリスタートをかけるのも一つの方法です。
ただし、就職活動を再開することにはリスクもあることを覚えておきましょう。最初の就活に比べると卒業までの時間は短いですし、また運よく内定がもらえるとは限りません。必ずいい結果に結びつく訳ではないことを理解した上で、行動することが大切です。
また、内定辞退をする場合は、誠意をもって対応することが望まれます。一度は縁あって働こうと決めた企業ですから、失礼のないようにしましょう。
内定ブルーは自分に向き合っている証拠
内定ブルーになってしまうのは、それだけ自分の将来を真剣に考え、自分に向き合っているからです。だからこそ、一時的な落ち込みで安易に内定辞退してしまうのではなく「それだけ自分は真剣なんだ」とポジティブに捉えるようにしてみてください。
また、自分が内定ブルーに陥っている原因を考え、対処していくことで解決する場合もあります。たくさんの学生が足を取られがちな内定ブルーを、上手に切り抜けていきましょう。
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