目標を決めて努力しようと思っても続かなくて悩んだ経験がある人もいるでしょう。努力はできて当然のものではなく、それなりに原因がある場合も多いという事実を知っているでしょうか。
原因を突き止めて解消に励むことで努力ができる人間に生まれ変われる可能性があります。本記事では努力ができない原因と対策について紹介するので参考にして下さい。
この記事の目次
努力ができない原因
努力ができない原因には様々なものがあり、誰もが同じ原因を抱えているわけではありません。では、どのような原因があるのでしょうか。代表例を見ていきましょう。
努力ができない原因その1:ストレスに弱い
その一つとしてよくあるのは、ストレス耐性が低いことです。ストレスを抱えるとすぐに放り出してしまってできないという人は増えている傾向があり、もともと体質としてストレスを感じやすい人も少なくありません。
ストレスの感じ方はその人がもともと持っている性格や考え方、価値観などによって左右されることに加え、周囲の環境による影響も受けるのが特徴です。
人間関係のあり方によりストレスを受けやすくなっていて我慢が苦手になる人もいるでしょう。
また、気温や湿度などの環境要因によってストレスを感じやすくなる場合もあるので注意が必要です。
努力ができない原因その2:やりたいことではない
努力しようと思って諦めてしまった経験がある人は、そもそも頑張ろうと思った対象の選び方が良くなかった可能性もあります。
努力ができない原因としてやりたくないことをやろうとしていたというのもよくあるパターンです。
最初は何かきっかけがあってやってみようと決意したかもしれませんが、やっているうちにあまり面白くないと思うようになることもあるでしょう。
それでも、一度やろうと決めたことだから諦めてはならないと自分に言い聞かせてしまったり、何となく惰性で続けたりする人もいます。
心からやりたいと思ったことでないと努力できないのが一般的です。
外部から強制力が働いている場合にはやらざるを得ないという気持ちで努力できる場合もありますが、自主的にやろうと思ったことに対して興味を失ってしまうと努力は続かなくて当然なのです。
始めてしまったからには続けなければならないという固定観念が大きな問題になっていることが多いので注意しましょう。
努力ができない原因その3:完璧主義
努力ができない原因として完璧主義だからということもあります。
完璧主義なら全てのことを誰もが認めるような完全な形で仕上げようと努力をするはずだと思うかもしれません。しかし、完璧主義の性格を持っている時点で努力ができなくなりがちです。
初めてのことに取り組むときには失敗をしてもおかしくはなく、誰もが経験者に比べたらうまくできないのは当然でしょう。
それでも最初から完璧を目指そうとしてしまうために、心理的な負担が大きくなり過ぎてしまって続けるのが苦しくなってしまいやすいのが問題なのです。
あれもこれも完璧にしようとするとさらに重圧を感じるようになって全て投げ出すようになってしまう場合もあります。
完璧主義な傾向がある人は100%のことをやろうと思わないように意識するのが大切です。普段は完璧を求め過ぎずに8割くらいできていれば良いと考えるようにすると心理的な負担も軽減されます。
ここぞというときにだけ完璧にこなすというスタンスで過ごすようにすると状況も変わっていくでしょう。
努力ができない原因その4:自分に期待していない
自分に期待することができない人も努力ができなくなる傾向があります。
努力をするモチベーションの一つとして自分ならできるという気持ちを持って取り組み、きちんと成し遂げることによって達成感を得ることが挙げられるでしょう。
そのためには自分に期待を抱き、きっと成し遂げられるはずだと信じることが必要です。しかし、自分に自信がなくて期待できないとこのような希望を抱くのは難しいでしょう。
始めてみても結局成し遂げられない、続けられないと思ってしまって努力せずに終わってしまうのです。仮に始めることができたとしても、やっぱり自分にはできないとすぐに思い込んでしまって挫折してしまいます。
失敗の経験が多いとこのようなネガティブな思考が優先してしまいがちになります。今までにちょっと頑張って成功した経験がないかをよく考えてみて、自分もやればできる可能性があるのではないかと思えるようにしましょう。
自分に期待できるようなエピソードに気づくだけで状況が一転することもあります。
努力できない人の共通点
次に努力が出来ない人の共通点についてご紹介をしていきます。
まず、初めにお伝えしたいことは「努力できない原因」は人によって様々という事です。ですが、原因はそれぞれ違っても努力が出来ない人には下記のような共通点があるのです。
- 今までは与えられた目標であった
- 結果を求めるのが早い
- 過去の努力が報われなかった
それでは、上記3つについて詳しくご紹介をしていきます。
今までは与えられた目標であった
まず、1つ目にご紹介をすることは「今までは与えられた目標であった」という事です。
学生の目標となる事は、「進学をするために受験勉強をしたり、部活動に集中したり」というような目標を立てていた方が多かったのではないでしょうか?ですが、このような「進学をする」といったような目標に関しては本当に自分で立てた目標だったのでしょうか?先生や両親に与えられていた目標にはなっていませんでしたか?
このように、自分での目標設定が出来ていない学生の場合には「いきなり自分の目標を設定するといったことが出来ず、「努力する事」、「行動する事」と目的を見失いがちなのです。
結果を求めるのが早い
次にご紹介する共通点は「結果を求めるのが早い」という事です。
努力をして結果を出すという事は小さなものの積み重ねで大きな結果が出るものなのです。その努力をするといった工程を自分自身の頭の中で省いてしまい、すぐに出る結果を求めている方は、あまり努力が続かないような傾向にあるのです。
自分の思った通りの結果が出ず、努力をするといったモチベーションがどんどん低下していくことが多いのです。努力を続けることにより大きな結果が得られるといったことを知る必要があるのです。
過去の努力が報われなかった
最後にご紹介をする共通点は「過去の努力が報われなかった」という事です。
自分の行っていた勉強や部活など全力で頑張ったものの運動も上手にならず受験にも受からなかったといった過去の失敗を持ってはいないでしょうか?そのような経験から自己嫌悪に陥ってしまったり自信がなくなるような状態になってしまってはいないでしょうか?
過去を振り返り「自分は努力をしたってどうせ報われないんだ」というような思い込みが自分の努力をするといった行動を止めてしまっている可能性があるのです。
努力できないってダメ?努力ができなかったら起こること
努力ができないままでも良いかもしれないと思ってしまう人もいるでしょう。特に必死になって努力をしなくても生きていくことはできるのは確かで、楽な道を歩んでいけばそれで問題ないと考えることもできないわけではありません。
しかし、努力できないことによって起こり得る問題もたくさんあります。
例えば、これを是非とも成し遂げたいという目標が生まれてきたとしましょう。目標として掲げるからにはちょっとやってみたらすぐにできるものではないはずです。
その目標を達成したいと思ったら多かれ少なかれ努力をすることが必要ですが、努力できない人は目標を叶えることはできないでしょう。
成功を体験することができないのも努力できないことによる大きな問題です。成功を体験することで達成感を味わうことができると、また成功するために頑張ろうというモチベーションが生まれます。
そのモチベーションが後押しして努力する気力も湧いてくるようになるので、正の循環ができあがるでしょう。
努力ができるようになるコツ
しかし、最初の成功体験をするためには努力が必要です。努力できないままで良いと考えてしまうと、成功していけるようにするためのきっかけを失うことになるので気をつけなければなりません。
いかにして努力できるようになるかを考え、積極的に取り組んでいくのが人生を謳歌する上で重要になります。
努力できる人になるための6つの方法を紹介するので、できることから取り組んでみましょう。
努力ができるようになるコツその1:目標設定を見直す
努力ができるようになるコツとしてまず重要なのが目標設定を見直すことです。
努力するときには向かうべき目標を設定しているのが普通ですが、その目標は本当に自分にとって適切なものなのでしょうか。
そもそも目標を立てても努力ができないと達成することはできず、成功体験もすることができません。あまりにも目標を達成できないでいると自己嫌悪になりがちです。自己肯定感が低くなると悪循環が生まれてしまい、努力する気力も失われてしまいます。
達成できそうな目標を設定するのは大切なことで、ちょっと頑張ったら達成できたという経験を積みましょう。そして、それを繰り返していくことによってだんだんと目標を大きくできるようになっていきます。
目標や夢を叶えるために努力できる人は人間的にも魅力が大きく、人が集まってくるようになるのが一般的です。他の人の力を借りるとますます目標を達成しやすくなるでしょう。
目標や夢の実現には努力ができるようになることが肝心であり、小さなものでも実現できればもっと努力できるようになるのです。
努力ができるようになるコツその2:すぐ結果が出ると思わない
努力ができるようになるには目標を達成したり、結果を出したりすることはすぐにできることだと思わないようにしましょう。
すぐに結果が出て当然だと思い込んでいるために、ちょっと努力しても思ったような成果にならないので諦めてしまう場合もよくあります。
結果がすぐに得られると思っていたのにまだまだ努力しなければならないとなるとモチベーションが下がってしまうのは当然でしょう。結果の期待値を調整するのはこのような問題を引き起こさないためにとても効果的な手段です。
普通は1ヶ月かかるけれど、自分なら3ヶ月かかって成果が出れば十分といった考え方をすると努力が長続きしやすくなります。
最初は結果が出なくて当然というように結果を出せなくても仕方ないと考えておくのも良いでしょう。
想定通りにいかなくてもモチベーションを維持できるようにするには期待値を低めに設定しておくのが大切なのです。
努力ができるようになるコツその3:無理せず小さく積み上げる
目標を掲げて努力するからには、できるだけ大きな目標にしてこの上ない達成感を得られるようにしたいと考えるのも、もっともなことです。
しかし、目標を大きくするほど努力の量も期間も肥大化してしまって、大変になってしまうことは否めません。努力ができるようになるコツとして、いかに高い目標を持ちたいと思っていたとしても、小さなことから積み上げていくことが挙げられます。
この目標を達成するにはどう考えても2年はかかるというものに対して、根気強く努力を続けるのは容易ではありません。
しかし、1ヶ月あればできるかもしれない目標なら努力してみたいと思う人もいるでしょう。大きな目標に向かう中間地点で、1ヶ月でできるものが見つかったら、それをまず目標として掲げてみるのが良い方法なのです。
長期目標に対して中期目標、短期目標を設定し、着実に積み上げていくことにより最終的には高い目標に辿り着けるようにしましょう。
このようなアプローチが重要なのはまずは少しでも続けることが必要だからです。無理せずできる範囲内で目標を立て、達成感を味わいながら次の目標の向かっていく形を整えると努力をする気持ちが湧いてくるようになります。
明日にでもできる目標であっても構わないので、ちょっと頑張ったらできたという実感を持てるように小さな目標を立てていきましょう。
努力ができるようになるコツその4:他人と比較しない
他人との比較をするのは努力をするモチベーションになる場合もありますが、妨げになることも多いので注意しなければなりません。
特に努力できないで悩んでいる人の場合には自分に自信を持てていないことが多く、他人と比較して劣っていると感じるとやる気が失われてしまいがちです。他人と比較するよりも、自分なりの成長を遂げることを目指すようにしましょう。
他の人がいかに優れていたとしても、他の人が持っている能力を自分が手に入れなくても特に問題はありません。目標ややりたいことを考えて、そのために必要な能力を育んでいけば大丈夫なのです。
ただ、比較対象がないと努力してきた成果が上がっているのかがわからずに悩んでしまうこともあります。他人と比較せずに過去の自分と比較するようにすることで自分の成長を実感できるようになるでしょう。
可視化して比較できるようにするのは大切な方法で、例えば語学試験の成績などのように数字にするとわかりやすくなります。
どんな目標を持っているかによって評価すべき項目も違うので、何が自分の成長にとって大切かをよく考えて可視化する仕組みを見出しましょう。
努力ができるようになるコツその5:人目を利用する
人目が気になって努力できない人もいますが、考え方を変えるだけで人目を有効活用できることもあります。
人に見られているから失敗すると恥ずかしいと思ってしまうと人目はマイナス効果になりますが、自分だけで努力を続けられないときには他人の力を借りるのが効果的に働くこともあります。
自分一人では続けられなくても、他の人を巻き込んで一緒に取り組んでいけば努力を続けるモチベーションが上がるでしょう。辛い状況になったとしても言葉を掛け合うことで乗り切れるようになる可能性も十分にあります。
自分だけで成し遂げたい場合にも他の人に目標を宣言してみるのが効果的です。有言実行の考え方で、言ってしまったからには必ず達成しようという気持ちが生まれてきます。
家族のように親しい間柄の人や職場の同僚など、どんな人でも良いので自分の目標について話せる相手を見つけて何を達成したいのかを宣言してみましょう。
努力ができるようになるコツその6:漫画や映画でテンションを上げる
いかにしてモチベーションを上げるかは努力できるようにするために十分に考えなければならないポイントです。
目標や参考となる人物像があると頑張ろうという気持ちも生まれやすくなるので、具体的なイメージを湧かせられるようになりましょう。
漫画や映画を活用すると魅力的なキャラクターや登場人物に出会える可能性があります。その人がストーリーの中で努力を続けていき、最後には成功するということもよくあるでしょう。
その人のようになりたいと考え、キャラクターや登場人物の姿を自分に投影すると成功イメージを持てるようになります。どうやって努力したら良いかを知る上でも参考にもなるので漫画や映画でテンションを上げてみましょう。
「努力ができない」と思いこまず、自分に合った方法で挑戦しよう
努力ができないのには理由がある場合がほとんどで、その原因を解明して工夫をしていけば努力できるようになることが可能です。人によって原因は違うので、自分はなぜ努力ができないのかを考えてみましょう。
そして、具体的な解消方法を選んで取り組んでみるのが大切です。やり方次第で努力ができる人間になれる可能性は十分にあるので前向きに頑張ってみましょう。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい