「メガベンチャーに就職したい」と考えている学生も多いのではないでしょうか。この記事では、入社倍率の高いメガベンチャーのなかでもとくに就職難易度が高い企業や、どのようなサービスや事業をやっているのか、新卒のインターンに関する情報など、就活生向けにメガベンチャーの情報をご紹介します。
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この記事の目次
新卒者が知っておきたいメガベンチャーの基本
メガベンチャーの特徴や、メガベンチャーへの入社を希望する就活生がやっておいたほうがよいことについて知りましょう。
メガベンチャーとは
メガベンチャーとは、ベンチャー企業としてスタートし、大手企業に匹敵する規模に成長した企業のことを指します。
ベンチャー企業から大企業へ成長するために、ベンチャー企業だけでなく大企業の運営のノウハウも取り込んだうえで経営されているため、大企業とベンチャー企業のいいとこ取りをしている企業ともいえるでしょう。
メガベンチャーの基準としては、従業員数が1,000人以上であること、上場企業であることの2点が挙げられます。もともとベンチャー企業と呼ばれる企業の多くはIT企業であることから、メガベンチャーの大半はIT企業です。
具体的な企業名でいうと、ヤフー、楽天、DeNA、GREE、LINE、リクルート、メルカリなどが挙げられます。
新卒での就職希望者はインターンに参加しよう
メガベンチャーはほかの企業と同様にインターンを開催していることも多くあります。インターンは、実際に働いている人の話を聞いたり、オフィスの様子を見たり、簡単な業務を任せてもらったりするよい機会となります。
ホームページや採用サイトだけでは知ることができない情報を得ることができますし、実際の仕事のイメージを把握できているかどうかは面接の結果にも影響するだけでなく、採用担当者に顔を覚えてもらえる機会にもなります。
メガベンチャーは学生からも人気が高いことから、なかにはインターンに参加しないと選考に参加する権利を得られない企業もあります。企業説明会を兼ねていることも多いため、志望するメガベンチャーのインターンに関する情報は積極的に集めるようにしましょう。
一般的には、インターンは大学3年の夏に参加します。インターンのエントリーは大学3年の4月頃からスタートしていることが多く、メガベンチャーを志望する就活生は、この段階でエントリーしたい企業をある程度しぼっておくべきでしょう。
メガベンチャーの場合はインターンの参加希望者が多いことから、選考があるのが一般的です。論文や制作物の提出を求められることが多いため、大学の勉強と並行して提出物の準備に取り組みましょう。
未経験でメガベンチャーへの新卒入社はできる?
結論からいうと、メガベンチャーもほかの企業と同じく新卒採用を実施するところがほとんどのため、入社は可能です。ただし、未経験でも新卒入社できるかどうかは、エントリーする職種によります。たとえばビジネス総合職などの場合、実務経験がない新卒の学生も一定数採用することがあります。
注意したいのは専門職です。IT系メガベンチャーの場合、キャリア採用以外で、ほとんどの企業でエンジニア職やデザイナー職などの専門職を新卒採用しています。まったくの未経験でメガベンチャーの専門職にエントリーしても、内定をもらえる可能性は低いでしょう。
理由として、メガベンチャーの専門職には、学生時代からプログラミングについて学んでいたり、自分で取り組んできたりした学生も多くエントリーします。企業としても、はじめから一定のスキルや知識のある学生を採用したいと考えるのは自然なことであるといえます。
メガベンチャーに専門職での新卒入社を希望する場合、在学中から取り組んでおく必要があります。また、ハードルは決して低くはないものの、総合職などでメガベンチャーへ入社し、勉強して必要なスキルや知識を身につけて希望の部署へ異動する方法も考えられます。
新卒でメガベンチャーへの就職ができなかったとしても、ほかの企業でスキルや経験を積み、キャリア採用などを目指すという選択肢もあります。
メガベンチャーへ新卒入社するのに必要な学歴は?
結論から言うと、高学歴でなければメガベンチャーへ新卒入社できないというわけではありません。これは大手企業などにもいえることですが、企業の採用実績などを見ると、難関大学出身でない学生も入社していることがほとんどです。
ただし、メガベンチャーに採用された学生のうち、相対的に高学歴の人が多いことは確かです。たとえばDeNAでは、2014年に新卒採用した98名の学生のうち東京大学が28名と全体の約4分の1以上が東大生であり、東大生が選ぶ就職先のひとつとしても知られています。
一方で、2017年に東洋経済オンラインに掲載された「学歴を重視しない企業ランキング」では、メガベンチャーのひとつであるぐるなびが、30位にランクインしています。そのため、メガベンチャーのすべてが学歴を重視するわけではないでしょう。
高学歴の学生はロジカルシンキングに長けていたり、実務に直結するようなスキルや知識を持っていたりすることも少なくないため、メガベンチャーが求めるレベルの人材も少なくないことが考えられます。
高学歴でない学生がメガベンチャーにエントリーする際、志望職種に関連するスキルや知識がある、学生時代の活動でなんらかの実績を残しているなど、入社後の貢献が見込める部分を持っていることが大切だといえるでしょう。
メガベンチャーは通常の4月入社のみならず、通年採用や春・秋採用などを実施する企業も少なくありません。何らかの事情で就職せず既卒になったり、4月入社がむずかしかったりする場合も、企業が求めるスキルや知識を持っていれば入社できる可能性があります。
【最新ランキングあり】就職難易度の高い人気メガベンチャーを紹介
就活生に人気のメガベンチャーの事業や募集情報、インターンなどについて、就活難易度ランキング別や業界ごとに分けてご紹介します。
メガベンチャーの就職難易度ランキング
メガベンチャーの就職難易度について、2020年2月に東洋経済オンラインに掲載された「最新版!『入社が難しい有名企業』トップ200社」ランキングを参考に、200社にランクインしたメガベンチャーを上位順に見ていきましょう。
11位:ディー・エヌ・エー(DeNA)
1993年に設立され、DeNAGAMESやモバゲーなどのゲーム事業、SHOWROOMやポコチャなどのソーシャルLIVE事業のほか、AI事業やヘルスケア事業などにも取り組んでいます。野球チームのDeNAベイスターズを傘下に持つことでも知られています。
新卒採用では毎年数万人がエントリーする、言わずと知れた大人気のメガベンチャーです。エンジニア、ビジネス、プランナー、デザイナーを募集しており、すべての職種で、報酬ありのコースも含むサマーインターンを実施しています。
79位:楽天
ECモールの「楽天市場」や楽天カード、楽天銀行、楽天モバイルなど、インターネットサービスやFinTechサービスを提供しています。東北楽天ゴールデンイーグルスや、ヴィッセル神戸やFCバルセロナとのパートナーシップなどでも知られています。
新卒採用では、ビジネス総合職、FinTech、クリエイティブの3つのコースを募集しています。ビジネス総合職として入社した場合、多くの場合はコンサルティング営業職としてキャリアをスタートし、仕事を覚えたり事業理解を深めたりしていきます。
92位:リクルートグループ
1963年に設立され、HRテクノロジー、メディア&ソリューション、人材派遣の3つの事業をメインに実施しています。リクナビ、タウンワーク、じゃらん、ホットペッパー、スーモ、カーセンサーなど、有名サービスを多数展開しています。
新卒採用では、ITとビジネスのエントリーを受け付けています。インターンには短期・長期インターン、就業型インターンなどがあり、地方や新興国などでおこなうインターンもあるのが特徴です。
156位:ヤフー
1996年に設立し、ポータルサイト「Yahoo!JAPAN」が広く知られているほか、オークションやクレジットカード、不動産、電子マネー「PayPay」など、幅広い事業に取り組んでいます。
エンジニア、デザイナー、ビジネスの3つのコースを募集しており、2016年からは新卒一括採用を廃止しポテンシャル採用を実施。応募時に30歳以下であり、入社時に18歳以上であればエントリーが可能です。そのため、中退者や既卒者などにも広くチャンスがあります。
【業界別】話題のメガベンチャー企業
就活生に人気が高かったり、CMなどでも目にしたりするメガベンチャー企業を業界別にご紹介します。
IT系
サイバーエージェント
1998年に設立し、国内最大規模のブログサービス「Ameba」や、テレビ&ビデオエンターテイメントサービス「ABEMA」などのメディア事業や、広告、ゲーム、スタートアップ事業などに取り組んでいます。
新卒採用にはビジネス、エンジニア、クリエイターの3種類があり、通年採用を実施しています。エンジニアの場合、豊富なサービス開発経験や特殊技術などがある学生はエキスパート認定となり、通常よりも高い年俸からスタートできるケースもあります。
ゲーム系
GREE
2004年に創業し、2007年には世界初のソーシャルモバイルゲーム「釣り★スタ」を公開。現在はゲーム事業のほか、メディア、広告、ライブエンターテインメント、投資の計5つの事業を実施しています。
新卒採用では、エンジニア、ゲームプランナー、デザイナー、ビジネスの職種を募集。2日間のGREE Camp、3週間からのGREE Jobsと、ものづくりを体験できるインターンシップが充実しているのも特徴です。
ライフスタイル系
ミクシィ
1997年に求人情報サイト「Find job!」サービスからスタートし、2004年にはSNS「mixi」の運営を開始。スマホゲーム「モンスターストライク」、子どもの写真・動画共有アプリ「みてね」など、さまざまな人気サービスを開発・運営しています。
エンジニア、ビジネスプランナー、デザイナーを募集しており、入社は4月と10月の年2回。新卒採用以外にも既卒者や留学生など、柔軟に応募を受け付けています。
人材系
パーソル
「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに掲げ、dodaやテンプスタッフなどをはじめ、転職、派遣、新卒、アルバイト・パート、副業などの総合人材サービスを提供しています。
社内やグループ会社を異動できる「キャリアチャレンジ制度」、社内兼業ができる「社内ダブルジョブ制度」などのユニークな制度を採用しています。パーソルキャリアでは、ビジネス職、企画・マーケティング職、プロダクト・エンジニア職で新卒採用を実施しています。
サービス系
メルカリ
2013年に設立され、フリマアプリ「メルカリ」の企画・開発・運用を実施し、日本だけでなくアメリカでもサービスを展開しています。
エンジニアやそのほかの職種を募集しているメルカリでは、新卒であっても即戦力の人材を採用しているのが特徴です。給料も初任給という形ではなく、個人のスキルなどに応じた年収が提示されます。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
新卒でメガベンチャーに就職するメリット・デメリット
就活でメガベンチャーを選んで新卒入社することになった場合、大手企業やアーリーベン チャーとくらべてどのような点がメリット・デメリットになるのかについて知っておきましょう。
大手企業ではなくメガベンチャーに新卒で就職するメリット
「企業規模が大きい」「従業員数が多い」という点では共通している大手企業とメガベンチャーですが、新卒で、大手企業ではなくメガベンチャーに就職した場合、以下のメリットが考えられます。
モチベーションの高い人が多い
もともと、ベンチャー企業は年功序列の傾向がある大手企業とくらべて、実力主義の面が強い傾向があります。メガベンチャーは通常のベンチャー企業よりも資金力があり、若いうちから高収入を得るチャンスもあります。
大手企業の場合、ある程度安定しているゆえに「がんばらなくても給料はもらえる」と考え、仕事へのやる気がない社員なども存在します。メガベンチャーはある程度実力がないと評価されないため社員一人ひとりのモチベーションも高く、刺激を受けやすいといえます。
チャレンジできる環境が整っている
メガベンチャーでは、年齢や経験に関係なく社員一人ひとりの裁量が大きく、自由な環境で仕事に取り組めます。新しいことにも積極的に取り組む社風の会社が多いことから、最新のトレンドや技術にも触れられるでしょう。
未経験の業務でも若手に積極的にチャレンジさせてくれることもあるため、実務を通じてスキルも身につきます。
人間関係がフラットであることが多い
大手企業の場合、作業の手順が細かく決められていてその通りにすすめなければいけない、なにかやる前に上司に根回しをする必要があるなど、大手企業独特のカルチャーが残っていることがあります。
メガベンチャーの場合、上司が20~40代など比較的若かったり転職者も少なくなかったりすることが特徴です。基本的なマナーや礼儀はもちろん必要ではあるものの、大手企業とくらべて上司と部下の垣根が低い、立場に関係なく気軽にアイデアを出したり相談できたりする、などの傾向が見られます。
時代に合った制度を取り入れている
大手企業は仕組みがしっかりしている一方、制度はあっても名ばかりで実際には使いづらいケースがあります。既存の制度がすでに時代に合っていないことも少なくないものの、それをすぐに変更したり廃止したりすることはむずかしく、時間がかかるといえます。
メガベンチャーの場合、たとえばリモートワークやフレックスタイムなどをはじめ、時代に即した制度を柔軟に取り入れ、社員も活用していることが少なくありません。「働き方の形よりも成果が大事」というメガベンチャーも多く、合理的に仕事をすすめやすいでしょう。
大手企業ではなくメガベンチャーに新卒で就職するデメリット
大手企業ではなくメガベンチャーに就職することで考えられるデメリットには、以下があります。
仕事がハードに感じることが多い
メガベンチャーは新しいことに積極的に取り組むため、社員はそのぶんプライベートの時間を勉強に割く必要があるうえ、やらなければいけない業務が多岐にわたることがあります。そのため、仕事がハードに感じられることもあるでしょう。
大手企業はベンチャー企業とくらべると保守的な傾向があり、新しいことに積極的に挑戦しなかったり、やるまでに時間をかけたりすることがあります。業務も部署ごとに細分化されていることが多く、業務範囲もメガベンチャーほどは広くないことが考えられます。
仕事ができないと給料が上がらない
メガベンチャーは実力主義であるところが多く、仕事ができれば早い段階で年収が一気にあがることが期待できますが、逆にいえば、仕事ができなければがんばっても給料があがらないうえに、部下に追い抜かれてしまう可能性もあります。
大企業の場合はまだ年功序列が残っているところも少なくないため、あまり成果を出していない社員も一定の収入を得られたり、長年勤めていれば給料があがっていったりするケースがあります。
福利厚生・教育制度の面で劣ることもある
メガベンチャーは急速に規模が発展している企業が多く、その成長スピ―ドに社内制度の整備が追いついていないことがあります。そのため、自主的に学ぶ姿勢が求められる傾向があります。まだ整備の途中である場合、働きにくさを感じる人もいるかもしれません。
福利厚生や教育制度に関しては、歴史ある大手企業のほうが、すでにしっかりとシステムが確立されていることが多いといえます。福利厚生や制度が整った環境で働きたい場合には、大企業のほうがその希望を叶えやすいことが考えられます。
大手企業と比べると年収が低いこともある
メガベンチャーには資金力があったとしても、まだ事業の発展段階であることから、その資金を会社の運営に投資する傾向があります。
そのため、世間一般や平均収入とくらべると給料がよいものの、大手企業とくらべると給料が安くなってしまうケースもあります。
アーリーベンチャーではなくメガベンチャーに新卒で就職するメリット
同じベンチャー企業でも、設立して間もないアーリーベンチャーとメガベンチャーでは環境が異なります。新卒でアーリーベンチャーではなくメガベンチャーに就職するメリットとしては、以下が考えられます。
制度が整っており経営面も安定している
ベンチャー企業で10年間経営を続けられるのは、全体の1割程度といわれています。アーリーベンチャーはまだ経営の面で安定していないため、倒産のリスクは伴っています。
それに対し、メガベンチャーは経営が安定していることから倒産のリスクが少ないうえ、会社としての制度もある程度整っています。福利厚生や研修制度・勉強会なども充実していることから、スキルも身につけやすいでしょう。
規模感の大きい仕事に携わることができる
アーリーベンチャーはまだ企業規模が小さいこともあり、取り扱う案件の規模もさほど大きくないことがあります。
メガベンチャーは資金にも人員にも余裕があるため、規模感の大きい仕事にも携わることができます。規模感が大きいと、私生活のなかで自分が仕事で関わった商品やサービスに触れる可能性も高く、仕事へのやりがいをより感じられるでしょう。
年収が高めであることが多い
アーリーベンチャーの場合は資金力や売り上げなどの面から、社員の給料はそれほど高くないことも少なくありません。売り上げがあがってくれば還元される可能性はありますが、設立してまだ日が浅い場合、会社の経営がどうなるかわからないことも背景にあるでしょう。
メガベンチャーは資金力があるだけでなく、成果をあげるためより優秀な人材を確保したいがゆえに、年収が高めに設定されている傾向があります。そのため、アーリーベンチャーよりもメガベンチャーのほうが稼ぎやすいといえるでしょう。
優秀な人が集まりやすい
メガベンチャーは、スケールの大きな仕事ができたり待遇がよかったりすることもあり応募者も多く、優秀な人材が集まりやすいといえます。アーリーベンチャーで働く人のなかにも、そこでスキルを身につけ、将来的にメガベンチャーへの転職を考えている人もいます。
優秀な人が集まっている環境で仕事をすることで、つねにほかの人の仕事ぶりを参考にできるため、より自分のビジネススキルを磨くことができるでしょう。
アーリーベンチャーではなくメガベンチャーに新卒で就職するデメリット
アーリーベンチャーとくらべて、メガベンチャーに就職するデメリットとしては以下が考えられます。
意思決定に時間がかかることがある
アーリーベンチャーは経営陣と社員の距離が近く、社長と話をする機会も多くあります。そのため、自分がやってみたいことを上司に話したり、経営陣に会った際に直接経営陣に話したりすることで、その意見がすぐに採用され、実現できる可能性があります。
メガベンチャーも大手企業とくらべると決定スピードは速い方ではあるものの、すでにある程度の規模にはなっているため、アーリーベンチャーよりもスピード感には劣るでしょう。
出世スピードが遅いことがある
アーリーベンチャーは経営陣から近い距離で仕事をすることが多いため、そのぶん、経営幹部などのポストに就くチャンスも掴みやすいでしょう。また、事業の立ち上げから仕事を任せてもらえるチャンスもあります。
メガベンチャーは人数が多いだけでなく経営幹部のポジションの競争も激しいうえ、経営陣も年齢が若いために、なかなかポストが空かないということもあり得ます。
一攫千金は期待できない
アーリーベンチャーの場合、入社して早い段階で、ストックオプションとして会社の株式が付与されることがあります。そのため、そこで長く働き、企業が上場すれば株で一攫千金を狙うこともできます。
メガベンチャーの場合はすでに上場していることが多いため、その場合はストックオプションが期待できません。
経営層との距離が遠い
アーリーベンチャーの多くは数名~数十名程度の小規模な企業で、ワンフロアで社長も同じ空間で仕事をしているケースが少なくありません。役員などとも距離が近く、ミーティングや実務などを一緒に取り組むこともあるでしょう。
メガベンチャーの場合はある程度規模が大きくなっているため、社長をはじめとした経営層との距離ができていることも少なくありません。会社が大きいことの証拠ではあるものの、人によっては物足りなさを感じる可能性があります。
メガベンチャーの新卒入社に向いている人と就活の注意点
メガベンチャーへの新卒入社に向いているのはどんな学生なのか、メガベンチャーへ就職を考える学生が注意すべき点について知りましょう。
新卒メガベンチャー就職に向いている人の特徴
学生のなかで、新卒のメガベンチャーへの就職に向いている人の特徴としては、以下が考えられます。
自分で行動を起こして結果を出せる人
メガベンチャーは実力主義のため、年齢や経験に関係なく常に成果が問われます。そのため、人からいわれたことをこなすだけでなく、自分で積極的に自分からアクションを起こすことができる人が評価されるといえるでしょう。
社会人としての経験がないと仕事をハードに感じる可能性も高いことから、このような環境に耐えられるメンタルがあることも重要です。
早期からいろいろなことに挑戦したい人
メガベンチャーは新しいことに積極的にチャレンジできるうえ、それを実行に移すうえで重要な資金力もあります。
もちろん、誰でも大きな裁量を持てるというわけではないものの、しっかりと仕事で結果を出すことで上司に新しいプロジェクトを任せてもらえたり、若いうちから管理職を任されたりすることもあり得るでしょう。
若いうちからたくさんチャレンジして経験を積みたい人には、メガベンチャーはおすすめといえます。
「いずれは起業したい」と考えている人
メガベンチャーは、新規事業に積極的に取り組んでいる傾向があります。そのため、社内の新規事業の立ち上げや、立ち上がったばかりの事業の拡大に携わるチャンスが多いといえます。
起業するにあたって必要な経営やプロジェクト管理などのスキルも身につきやすく、会社にいながら起業に近い経験を積むことができるでしょう。
社員の独立を支援するメガベンチャーもあるため、起業を目指している人にとって、メガベンチャーは有効な選択肢のひとつです。
新卒でメガベンチャーに就職する際の注意点
メガベンチャーに新卒で就職するにあたっては、いくつかの注意点があります。ミスマッチになってしまわないよう、事前に把握しておきましょう。
ほかの就活生と差別化する
メガベンチャーは知名度もあり、就活生のなかでもかなり人気が高いといえます。したがって、そのなかで企業から内定を得るためには、就職活動をするにあたってはしっかりと情報収集をしたり学生時代に実績をつくったりしたうえで、企業担当者の目にとまるようなアピールができるように取り組む必要があります。
メガベンチャーは、新卒生でも即戦力となる人材を求めていることがあります。たとえばIT系の専門職を希望するのであれば、自分でプログラムを組んだポートフォリオを持ち込んでみるなどの工夫をするとよいでしょう。
経営者の考えに賛同できるかどうか調べる
規模に関係なく、ベンチャー企業では経営者の思考が経営や業務に大きく影響します。そのため、経営者の考え方に賛同できるならよいですが、賛同できないと仕事へのモチベーションがあがらない、社内で人間関係を構築しにくいなどの問題が出てきてしまうでしょう。
メガベンチャーを志望する場合は企業の業務内容や規模だけでなく、その企業特有の社風やカルチャー、経営者の考えもしっかり調べたうえで、本当に自分に合っているかどうかを考えて就職活動に取り組みましょう。
働き方が自分に合っているか考える
メガベンチャーは自由度が高い働き方が魅力的ではありますが、実力主義のため努力や勉強を怠ったり、なかなか成果をあげられなかったりするとすぐに追い抜かれてしまいます。そのため、若いうちは仕事中心の生活となる時期もあるでしょう。
20代のうちからワークライフバランスを重視した働き方を希望する人、年功序列で安定した働き方をしたい人などにとっては、そのような環境はデメリットに感じられてしまいます。仮に入社できたとしても、納得いく評価を得たり活躍できたりする可能性は低いかもしれません。
メガベンチャーへのあこがれやイメージだけで決めるのではなく、自分が希望する働き方と会社が求めるものが一致しているかどうか、事前の確認を怠らないようにしましょう。
倍率の高いメガベンチャーは新卒就職のメリットも大!
メガベンチャーは、大手企業のメリットである安定性と、ベンチャー企業のメリットであるチャレンジ精神を兼ね備えている企業です。もちろん人によって合う・合わないはあるものの、大きな仕事や新しいことにチャレンジできるチャンスも多いため、若いうちから結果が出せる環境に身を置きたい人には、新卒での入社を目指してみてはいかがでしょうか。
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