高校中退して悩んでいませんか?この記事では、高校中退後に生じる問題、高校中退後にするべきこと、高校中退後の就活活動を解説しています。記事を参考に行動してください。何もしないとフリーターを続けてしまい、人生の難易度が上がります。
高校中退後に生じる問題
高校中退後に生じる問題をいくつかご紹介します。
どんな問題が起きやすいか、事前に想定しておきましょう。
就職できる仕事が少ない
高校中退=中卒なので、仕事の選択肢は少ないです。
特に正社員だと「高卒以上」という企業は多く、応募しても書類選考で落とされてしまうケースが多いです。
就職については、まだまだ高校中退の理解は乏しく、厳しい現実が待っています。
フリーターを続けてしまう
正社員に就職できないので、仕方なくフリーターを続ける人も多いです。
若いうちはまだ良いですが、30歳を超えてフリーターだと、さらに正社員になりにくいです。
- アルバイト
- 派遣社員
- パート
- 夜の仕事
などをずっと続けてしまい、人生設計が難しくなります。
フリーターを続けるデメリット
フリーターを続けるデメリットは、下記のとおりです。
- 収入がずっと上がらない
- 雇用が不安定
- ボーナスがない
- 有給休暇がない
- 年齢が上がるほど、選べるアルバイトが減る
- 年金を払えない
結論、お金がない状態がずっと続きます。
体を壊すと収入も減るので、40代以降はリスクが上がってきます。
フリーターを続けた末路【老後破産】
フリーターは年金を払っている人が少ないです。そのまま老後を迎えてしまうと、生活ができなくなります。
高齢になれば当然アルバイトは難しいですし、年金も入ってきません。生活保護の条件は厳しいので、生活保護を受けられない人もいます。
特に危険なのは、親から実家を相続した人です。住まいがあると生活保護申請が通りにくいので、かなり苦しい生活を強いられます。
結論、フリーターを続けると老後破産が待っています。早めに手を打ちましょう。
地元を離れられない
フリーターだとどうしても収入が低いので、実家暮らしになりがちです。
結果、地元から離れることができなくなります。
「本当は東京に行きたい」などの希望があっても、新天地での就職活動に苦戦しやすいです。
大学や専門学校に進学できない
高卒資格がないので、大学や専門学校に進学できません。
※後述しますが、一部の専門学校は進学が可能です。
本当は勉強したいことがあっても、道を閉ざされてしまう人もいます。
再度、高校に入学するお金がない
高校に再入学したくても、親の経済的な問題で入学できない人もいます。
アルバイトで高校の授業料を稼ぎ出すのも、なかなか大変なことです。
そのままダラダラと年月が経ってしまい、高校の再入学を諦めてしまう人も多いですね。
世間からの冷たい目線
高校中退=中卒なので、偏見をもっている人もいます。
本人が素晴らしい人間でも、「中卒=何か問題がある」と決めつけられてしまうんです。
特に就職活動では、こうした冷たい世間の目を感じやすいです。
人間関係の問題
中学や高校で一緒だった友達とも、高校中退で関係が終了してしまうことも多いです。
急に周りから人がいなくなるので、孤独にさいなまれる人もいますね。
高校中退後にするべきこと
前述のとおり、高校中退後はフリーターになるリスクが高いです。
フリーターを続けると経済的な問題から抜け出せず、老後も厳しい生活が待っています。
そうならないためにも、高校中退後にするべきことを紹介します。
早めに行動することで、人生のリスクを下げることができます。
全日制の高校にもう一度入学する
時間とお金が許すなら、全日制の高校にもう一度入学する方法があります。
つまり、普通に高校に通って、卒業する方法ですね。
ただし、年齢が気になるところです。
年下の人たちと同じ教室で学ぶのに抵抗がない人には、良い方法です。
定時制高校に通う
定時制高校に通う方法もあります。
昼間は仕事をしている人は、夜に高校に通いましょう。
定時制高校は、年齢層がバラけることが多く、通いやすいです。
ただし、大変なのは体力面ですね。
昼間の仕事を終えた後に学校に行くのは、眠気との戦いでもあります。
通信制高校に入学する
近年で主流なのは、通信制高校に通うことですね。
通学は限定的なので、普段は自宅で学習できます。
卒業すればきちんと高卒資格を得られます。
- 仕事をしながら高校で勉強したい人
- できるだけ人に合わずに高卒資格を取得したい人
- 通学が困難な人
上記のような方は、通信制高校がおすすめです。
高校中退でも入学できる専門学校に進学する
高校中退でも入学できる専門学校に進学する方法もあります。
具体的には、下記のような専門学校です。
- 調理師専門学校
- 美容師専門学校
やりたいことと合致していれば、専門学校に進学するのもアリですね。
高卒認定を取得する【デメリットあり】
高卒と同等程度の学力を証明する資格である「高卒認定」を取得する方法もあります。
メリットは、大学や専門学校に進学できることです。高校に通わずに、大学や専門学校に進学できます。
ただしデメリットは、高卒認定は就職に弱いことです。多くの企業は「高卒資格以上」を募集していることが多く、高卒認定では応募できないのです。
高卒認定は高校を卒業していないので、高卒にならないというわけですね。
就職まで考えるなら、高卒資格を取得することをおすすめします。
正社員で働く
中卒でも就職できる正社員求人を探して、就職する方法もあります。
- 営業職
- IT系のエンジニア
- 建設業
一部ですが、上記のような業界・職種は中卒でも正社員で就職できる会社もあります。
ただしデメリットは、就職先の選択肢が少ないことです。
当然ながら条件が悪い会社もあるので、選択肢の少ない中で就職するかが悩むポイントです。
起業の準備をする
起業は学歴が関係ないので、中卒の人でも稼ぐことができます。
ただし、起業にはリスクがあります。失敗すれば借金を抱えて、自己破産してしまう人もいます。
起業を目指しても良いですが、かなり覚悟が必要です。
お金がかからない起業を目指す
起業するのに多額の資金が必要だと、リスクが大きいです。
なので、起業するなら最初はお金がかからない商売にしましょう。
具体的には、下記のとおり。
- フリーランス
- ネットビジネス
- Youtuber
お金がかからない起業なら、失敗して借金を負うこともあります。
ただし起業は稼げる保証がない
正社員やフリーターと違い、起業は稼げる保証がありません。1年頑張っても、1円も稼げないこともあります。
つまり、起業はかなり覚悟がいるということ。
中途半端な起業なら、しない方が良いです。
高校中退後の就職活動
前述のとおり、高校を中退した人の最終学歴は中卒なので、就職活動は難航します。
東京大学社会科学研究所の2007年の調査「若者の教育とキャリア形成に関する調査」によると、最終学歴別の就職率は下記の通りです。
最終学歴別の就職率 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
高校未満 | 32.0% | 7.1% |
普通高校卒 | 50.0% | 26.0% |
専門・総合高校卒 | 77.9% | 66.7% |
短大卒 | 68.8% | 65.0% |
高卒未満、つまり高校中退者の就職状況は厳しいです。
厳しい状況に陥らないための、高校中退後の就職活動のコツを解説していきます。
高卒資格を取ってから就活を始めるのがオススメ
正直、高卒資格を取得してから就活を始めるのが一番です。
高卒資格があるだけで、就職先の選択肢はかなり広がるからです。
前述のとおり、高校中退で選べる就職先は少ないので、高卒資格の取得をおすすめします。
中卒の方の就職活動の仕方
中卒の方の就職活動の仕方は、主に下記の5つです。
- ハローワーク
- 転職サイト
- 転職エージェント
- 知り合いの紹介
- 正社員登用を狙う
具体的な就職活動方法は、中卒の仕事の特徴やおすすめの職業を解説【5つの就活方法】にまとめているので、読んでみてください。
こんな方におすすめ!
- 学歴に自信がないから就職できるか不安
- 就職について、誰に相談したら良いか分からない
- 中退しようかどうかを迷っている
- 学歴に自信がないから就職できるか不安
- 就職について、誰に相談したら良いか分からない
- 中退しようかどうかを迷っている