短大卒のフリーターだから就職できないと思っていませんか?そんなことはありません!
この記事は、就職可能な理由、就活の進め方、おすすめの職種や業種などを解説しています。記事を参考に就活を始めてみてください。
- 短大卒のフリーターでも就職できる!ただし、就職成功のためのコツはおさえよう
- 就職活動は「自己分析」「業界研究」から。うまく出来ない人はエージェント活用を
- 「短大卒のフリーターにおすすめの業界・職種 5選」も参考にしよう
短大卒のフリーターでも就職できる!
「自分は4大卒じゃないから…」、「フリーターだし…」といった不安を抱えている短大卒のフリーターのあなた。大丈夫ですよ、短大卒のフリーターでも就職できます。あなたが安心して就職活動できるよう、就職可能な理由や就職成功のためのポイントなど、具体的にご紹介していきます。
若手の人材不足なので就職しやすい
実は、今は人材不足の時代なので、どんな人でも就職しやすい傾向にあります。厚生労働省が発表した平成30年の有効求人倍率は1.61倍。これは、求職者1人に対して1.61件の求人がある状態を意味しています。
基本的に企業は若い人材を欲しがるので、若いとさらに有利。短大を卒業して何年か経っていても、20代なら就職しやすいです。
既卒枠へのエントリーは内定率が高い
近年では、求人募集の中に、「既卒枠」を設ける企業が増えています。新卒で人材を集めきれないことが背景にあるようです。すでに学校を卒業している既卒も採用しないと、人手が足りないというわけですね。
有名企業でも既卒枠があるので、ぜひ調べてみましょう。既卒枠はそもそも「学校を卒業した人」が対象の採用枠なので、短大卒のフリーターでも採用されやすい枠になっています。
ただし既卒枠は大卒の方が有利
しかし、既卒枠で注意しなければならないのは、同じ既卒なら短大卒より大卒の方が有利ということです。まだまだ大卒を評価する企業が多いようですね。既卒枠への応募=大卒との戦いだと思ってください。
短大卒の長所は、大卒より社会人経験が長いこと。アルバイト経験などを武器にして、既卒枠に臨みましょう。
短大卒フリーターは早く就活するほど有利
短大卒のフリーターが4大卒よりも有利なのは年齢です。同じ年に入学した人たちよりも2年早く卒業しているため、若さを武器にできます。
例えば、短大卒から1年しか経っていないなら、大卒より年齢が若いです。前述のとおり、年齢は若い方が就職に有利なので、早く行動しましょう。フリーター期間が長くなるほど、大卒との差がなくなるので不利です。
若いうちは「ポテンシャル採用」をしてもらえます。「ポテンシャル採用」とは、「若くて伸びしろのある人材の、ポテンシャルの部分を評価し採用する」ということです。経験者や即戦力になる人材はコストがかかりますが、ポテンシャルを求めての採用は、低いコストから始められます。
自分たちで大切に育てて戦力にしていきながら、成長に応じてコストを上げていけば良いからです。若い人材は企業にとって、たいへん貴重なのです。
短大卒の就職活動の進め方
短大卒フリーターの、就職活動の進め方を解説します。できるところから行動してみましょう。
まずは自己分析
まずは自己分析から始めましょう。自分を知らないと、どの仕事を選べばいいか分からないからです。具体的な自己分析の方法をいくつか挙げてみました。
- アルバイトで得意な仕事
- 短大時代に得意だったこと
- 短大時代に熱中したこと
- 嫌いなこと、苦手なこと
これらを整理すると、あなたの特徴が見えてきます。自分のことって、意外とわからないものですからね。1人で考えてもわからない場合は、親や友人にも意見をもらいましょう。意外な客観的意見をもらえるかもしれません。
業界研究
自己分析であなたの特徴がわかったら、業界研究です。あなたの特徴を活かせる業界で働いた方がいいからです。例えば、算数が得意ならばIT系、コミュニケーションが得意ならば営業や販売、体力に自信があるならば建設や運輸、介護など、ある程度業界を絞りましょう。
短大卒向け!企業研究の3つの方法
業界研究が終わったら、企業研究です。どの企業にエントリーするか、候補を絞るためです。企業研究に有効な手法は、下記の3つです。
- 就職サイト
- ハローワーク
- 就職エージェント
それぞれ、どのようなものなのか、1つずつ解説しますね。
1.就職サイトで探す
インターネットがあれば、就職サイトで求人を探すことができます。就職サイトで求人を探す場合は、ターゲットをしぼることがポイントです。例えば、「未経験者歓迎」「既卒」「学歴不問」などのキーワードを使って求人を絞っていきましょう。
自分にも可能性のありそうな企業を狙うことで、成功率が上がります。しかし、転職サイトでの職探しは、基本的に自分1人で頑張らないといけません。履歴書や面接のサポートがないので、就活に自信がある人向けです。
2.ハローワークを利用する
ハローワークは、地元での就職に強く、求人数が多いのがメリットです。資格取得や職業訓練などの無料サポートがあるのも、心強いでしょう。
しかし、求人の質が一定でなく、ブラック企業がまぎれ込んでいる可能性もあるので気をつけましょう。また、利用者数が多く、ひとりひとりに時間をさけないため、個別の丁寧なサポートは受けられません。
3.就職エージェントに相談
短大卒の就職活動の手段としておすすめなのは、就職エージェントの活用です。無料の研修制度があり、自己分析や企業分析など、就職活動に必要な知識を得ることができます。個別の丁寧なサポートがあり、あなたに合った求人を紹介してくれます。
自分の力だけでは知りえない情報が得られるため、活動の幅が広がり、成功率も上がります。ポイントは、未経験者やフリーターを得意とするエージェントに相談することです。即戦力を求められる転職エージェント等に相談してしまうと、相手にしてもらえない場合があります。
【番外編】力になってくれそうな人に相談してみる
就職活動の際、まわりに力になってくれそうな人がいたら、相談してみるのも一つの方法です。家族や親せき等、近しい人が会社を経営している場合は、就職させてもらうこともできるでしょう。
アルバイト先の関係者の中で、信頼できる人に相談してみるなど、可能性がありそうなところには声をかけてみましょう。しかし、身近なところでの就職活動は、辞めづらいなどリスクも多いので注意しましょう。「最終手段」くらいの気持ちでいた方が、良いかもしれません。
他には、卒業した短大の就職を支援する課に、相談しに行ってみるのも良いかもしれません。学校によっては、既卒の情報を持っている場合があります。
短大卒のフリーターにおすすめの業界・職種
短大卒のフリーターにおすすめの業界・職種を紹介します。仕事選びの参考にしてください。
営業
おすすめの業種の1つ目は営業です。営業職は一般的に、学歴や経験より実績で評価される職種だからです。自分の努力次第で、給料を上げていくことも可能です。
「営業なんて特別に社交的な人しかできないのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、ひとくちに営業と言っても種類はさまざまです。おおまかに分類すると、「新規開拓の営業」と「既存客向けの営業」の2種類があり、客層が「法人(企業)」「個人」に分けられます。
営業のスタイルも様々ですので、自己分析や企業分析をして、あなたにできそうなものを探してみましょう。人と接するのが好きな人や、聞き上手な人にはおすすめの職種です。
事務
事務の仕事も、短大卒のフリーターにおすすめな業種のひとつです。未経験者歓迎や学歴不問の求人が多く、特別な資格もいらないからです。事務の仕事内容はというと、書類の作成や整理、電話や来客への応対やPCのデータ入力などの業務全般です。
組織を陰で支える、重要なポジションといえるでしょう。さまざまな業務に対応できる、柔軟さが求められる職種でもあります。また、事務は主にサポートをする仕事なので、気配りやある程度のコミュニケーション能力が必要になってきます。
扱う内容によってさまざまな種類が存在し、一般事務や経理事務、人事事務、労務事務などの一般企業で求められる種類から、法務事務や医療事務、学校事務などの特定の業種に求められる種類もあります。
ただし、事務職は募集が少ないので倍率が高いです。根気よく就活しても、内定をもらえない可能性もあるので注意しましょう。
販売・接客
販売・接客も、短大卒のフリーターにおすすめの職種です。未経験者歓迎や学歴不問の求人が多く、特別な資格もいらないからです。販売・接客は、単純にいうと「ものやサービスを売る」仕事です。
レストランや居酒屋などの飲食店やアパレルや雑貨などショップの販売スタッフ、ホテルの受付業務などの職種が該当し、明るくハキハキした人や人と接することが苦手でない人に、特におすすめの職種です。
また、洋服や本など、なにか特殊に好きなものがある人は、「好き」をそのまま活かすことができます。アルバイト先が販売・接客関連だった方は、即戦力になれる可能性が高いので、採用される確率も高いでしょう。
プログラマー・エンジニア
プログラマーやエンジニアも、短大卒のフリーターにおすすめの職種です。経験や学歴がなくても挑戦しやすい職種だからです。特別なスキルや知識が必要と思うかもしれませんが、日々の業務で身につけることができ、学ぶ意欲があれば問題ありません。
また、企業に教育制度がある場合が多いので、あまり不安に思わなくても大丈夫です。慣れるまでは大変かもしれませんが、自分の力でなにかを生み出すことができ、やりがいのある職種だといえます。コツコツ取り組む仕事をしたい人には、特におすすめです。
公務員
公務員も、短大卒のフリーターにおすすめの職種です。試験さえ通ってしまえば、学歴関係なく採用されるからです。しかし、公務員試験の勉強が必要で難易度が高いです。短大・専門卒レベルで試験を受けられるのは、19歳~25歳までです。
25歳以上になると、大卒レベルの試験を受けないといけません。また、試験を受けられる年齢に上限があり、国家公務員は30歳までとなっています。地方公務員は32~35歳など種類によって違うので、自分の希望するところを確認してみて下さい。
フリーターの就職について知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
短大卒の最終学歴は変えられる
「短大卒」という最終学歴は、変えることできます。最終学歴を変える方法と、注意すべき点をご紹介します。
「大学編入」で最終学歴が変わる
最終学歴を「大卒」に変えるなら、大学に編入して卒業すればOKです。編入試験は一般入試より科目が少なく、倍率もやや低めです。上手に対策をすれば、可能性は十分にあります。どうしても学歴を変えたい!という人は、大学編入をおすすめします。
大切なのは学歴じゃない
ただし、学歴コンプレックスを無くすために大学へ行っても、あまり意味はありません。大切なのは、「大学へ行って何がしたいか」、「卒業後はどうなりたいか」を明確にすることです。
目的もなく、受動的にただ授業を聞いているだけでは、なにも生み出すことはできません。高い学費と時間を無駄にすることになり、卒業後も思ったような就職先に出会えない可能性があります。まずは、自分の将来のビジョンをしっかり持って、本当に学歴が必要だと思ったらチャレンジしてみましょう。