ワーキングホリデーの経験が就職に有利に働くわけでは、必ずしもありません。ワーキングホリデーは「休暇」だと捉えられているからです。企業の採用担当者の中には、「ワーホリに行くくらいなら、就活すればいいのに」と思っている人もいるくらいです。
「ワーキングホリデーで海外経験がある」ということが武器になりそうに思われがちですが、具体的な武器でないと就活には役立ちません。ただ「海外に住んでいた」というだけでは、あまり就活に活かせないのです。
この記事の目次
ワーキングホリデー後の就職活動が上手くいく人の特徴
ワーキングホリデー後に、就職活動が上手くいく人と、上手くいかない人は明確な違いがあります。ワーキングホリデーをしても就職活動が上手くいく人には、こんな特徴があります。
- ワーキングホリデーの目的が明確
- 外資系企業に応募する
- TOEICで高得点を出す
- ワーキングホリデー経験者ならではの武器がある
- 日本の就活シーズンに合わせる
1つずつ解説します。
ワーキングホリデーの目的が明確
就活がうまくいく人は、ワーキングホリデーに行く目的が明確です。例えば「A社に就職したいけど、自分に足りないのは海外経験だからワーホリにいこう」というくらい明確です。目的が明確なので、ワーキングホリデーの間も行動が明確です。
目的を達成するために、1日1日を大切に過ごします。当然ながら、面接で「なぜワーキングホリデーに行ったのか?」という質問にも「御社に入社するのに足りないのは、海外経験だと思ったからです」と明確に答えられます。
外資系企業に応募する
ワーキングホリデーに行ったあと、外資系企業に応募するのは筋が通っていますよね。例えば、オーストラリアにワーホリで行ったら、オーストラリアに拠点がある外資系企業に応募するなどです。
志望動機も「オーストラリアで働きたいと思ったからです」という、明確な答えができます。ワーキングホリデーと就活をセットで考えると、矛盾がなくなって採用されやすいです。
TOEICで高得点を取る
ワーキングホリデーの経験を活かして、TOEICで高得点を取りましょう。ワーキングホリデーに行った人に期待されるのは英語力です。TOEICはどんな人でも目で見てわかりやすい指標なので、就活に有利になります。英語が必要な業務や、外資系企業に応募するときに武器になります。
ワーキングホリデー経験者ならではの武器がある
ワーキングホリデーに行かないと得られないような武器があると、就活に有利です。例えば、現地の人脈です。海外で友達がいるだけでも、人脈になります。友達をきっかけに、人脈を掘っていけばビジネスになることもあります。
ワーキングホリデー中に、意識してビジネス系の人脈を作っておくと、なお有利です。現地でのビジネス経験も貴重です。海外でビジネスの実績を作れば、就活でもかなりの武器になります。
日本の就活シーズンに合わせる
就活がうまくいく人は、日本の就活シーズンと合わせてスケジュールを組みます。タイミングを逃すと、希望の企業に就職できないこともあります。日本は3月と9月に採用が多いので、3月と9月の前から帰国して就活を始めるといいでしょう。「計画性がある」と良い評価になることもあるので、スケジュールは慎重に考えましょう。
ワーキングホリデー後の就職活動が上手くいかない人の特徴
反対に、就職活動が上手くいかない人には、こんな特徴があります。
- ワーキングホリデーに行ったのに英語ができない
- ワーキングホリデー経験者ならではのスキルがない
- 海外でやっていた仕事と、日本で応募する仕事がまったく違う
- 日本に合わせる気がない
- 安易に「また海外に行きたい」と言ってしまう
1つずつ解説していきますね。
ワーキングホリデーに行ったのに英語ができない
厳しいですが、「何しにワーホリに行ったの?」と思われても仕方ありません。採用担当者によっては「遊びに行っていただけ」と判断されて、印象がよくありません。履歴書で「ワーキングホリデー経験者」とわかるだけで、英語力を期待されます。その分、英語ができないとわかったときの、評価の落差は激しいです。
ワーキングホリデー経験者ならではの武器がない
ワーキングホリデー経験者ならではの武器がない人も、就活で苦戦します。なんのためにワーキングホリデーに行ったのか、わかりません。
ワーキングホリデーに行った人に求められる武器は主に、「英語力やそれ以外の言語力」、「現地の人脈」、「海外でのビジネスの成果」などです。これらがないと、「旅行しただけ」という評価になり、就活に活かせません。
海外でやっていた仕事と、日本で応募する仕事がまったく違う
海外でやっていた仕事と、日本の就活で応募する仕事が違うと、就活に不利です。
例えば、オーストラリアでマーケティングのインターンに参加したが、日本では一般事務に応募するとなると、一貫性がなく採用担当者が疑問に思います。「海外での経験を活かす気がない」と判断されて、印象が悪くなることもあります。
日本に合わせる気がない
海外の文化や考え方を好んでも良いですが、日本で就職するなら、日本の風土に合わせる必要があります。あくまでも、働くのは日本です。
ワーキングホリデーに行ったことで、日本の悪いところばかり指摘することや、日本の風土に寄り添う気がないなどの言動を取ってしまうと、採用担当者に嫌われます。ワーキングホリデーの経験は大切ですが、日本の企業に就職するなら合わせましょう。
安易に「また海外に行きたい」と言ってしまう
海外に拠点がない企業に応募するとき、安易に「また海外に行きたいです」と言ってはいけません。「会社を辞める可能性がある人」と思われて、採用されにくくなってしまいます。行きたい気持ちは良いのですが、面接のときに言うべきではありません。
面接官の中には「また機会があれば海外に行きたいですか?」と、トラップをかけてくる人もいます。「御社の仕事上で海外に行く機会があれば、行ってみたいです」と答えるようにしましょう。
面接は人材に投資するかを決める、重要な場所です。企業があなたに投資したくなくなるような発言は避けましょう。
ワーキングホリデーで失敗した時の対処法
ワーキングホリデーに行ったのに英語ができない、ワーキングホリデー経験者ならではのスキルがないなど、就職活動が難航しそうでも、帰国後にできることがあります。ワーキングホリデーに失敗した時の対処法を紹介します。
英語を勉強する
「ワーキングホリデーで英語が身につかなかった」という人は、帰国してから英語を勉強しましょう。後からつじつまを合わせればOKです。英語ができなくても海外で英語に触れていれば、学習スピードは早いはずです。できたら英会話教室に通って、英語力を伸ばしましょう。
ワーキングホリデーの経験を整理してみる
「ワーキングホリデーで何も得られなかった」という人は、ワーホリ期間中の体験を整理してみましょう。きちんと整理すれば、就活に活かせそうな体験があるかもしれませんよ。
例えば、下記のような感じです。
- 英語は話せなかったけど友達はけっこうできた→現地に人脈がある
- 肉体的にかなりきつい仕事をしていた→体力を活かせる仕事にチャンスあり
- 現地で日本語を教えていた→日本語講師のチャンスあり
自分では「何も得られなかった」と思っていても、整理すればネタが出てくるかもしれません。1人で考えてもよくわからなければ、人に聞いてもらいましょう。客観的に聞いて、武器になりそうな体験をピックアップしてもらってください。
就職エージェントに相談する
就職エージェントに相談するのも有効です。プロのキャリアカウンセラーなので、あなたの強みを整理してくれます。もし相談するなら、ワーキングホリデー経験者の就職実績がある就職エージェントに相談しましょう。ワーキングホリデーで失敗した人ならではの、就活ノウハウを教えてくれます。
ジェイックはワーキングホリデー経験者の就職実績あり
私たちジェイックは、ワーキングホリデー経験者の就職実績があります。
- ワーキングホリデーに行ったけど、英語を話せない
- ワーキングホリデーに行ったけど、特別なスキルを身につけられなかった
- 正社員で働いたことがなく、ワーキングホリデーの経験しかない
- ワーキングホリデーで得たものがなく、どんな仕事をすればいいかわからない
こんな悩みを抱えていませんか?もしあなたに該当するものがあれば、私たちジェイックにご相談ください。
ワーキングホリデー後の就職に関するよくある質問
ワーキングホリデーから帰国後の就職活動がうまくいかない人の特徴の例としては、ワーキングホリデーには行ったものの仕事に活かせる経験をしていない・スキルが身についていないなどがあります。
ワーキングホリデーの経験を振り返って就職先で活かせそうなことはないか整理してみるのもひとつの方法です。また、就職エージェントの利用もおすすめです。
ワーキングホリデーに行っていたという経歴だけでは就職はむずかしいかもしれませんが、英語スキルや海外経験が活かせれば、有利に働くこともあるかもしれません。ジェイックでは一人ひとりの方に合わせたキャリアプランを一緒に考えますので、まずは「就職相談」にお申込みいただき、ご相談ください。
こんな人におすすめ!
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