仕事復帰に不安を感じている人は、かなり多いようです。キッズ総研の調べによると、96%の人が仕事復帰に不安を感じているそうです。つまり、ほとんどの人が仕事復帰に不安を抱えています。あなただけではないので、1つ1つ問題解決していきましょう。
仕事復帰したママさんのよくある悩み
仕事復帰したママさんの、よくある悩みをまとめてみました。主な悩みは、下記の4種類です。
- 子育てと仕事を両立できるか
- スムーズに仕事に復帰できるか
- 子供の教育上、仕事に復帰しても大丈夫なのか
- 夫婦関係を維持できるか
1つずつ見ていきましょう。
子育てと仕事を両立できるか
子育てと仕事を両立するとき、「保育園の送り迎えができるか」、「子供が急に体調を崩したとき、仕事を抜けられるか」、「出張などすぐに帰れないときに、問題が起きたらどうするか」、「自分の体力がもつか」などの問題がありますよね。
そんなときは、以下のような解決策を試してみてください。
- ベビーシッターを頼む
- 家事代行サービスを利用する
- ファミリーサポート
- ネット通販を増やして時間の節約
- 近所や親の協力
- 家電の買い替え
- 手抜きレシピ(常備菜など)
時間の確保のためならベビーシッターや家事代行は有効
「働きに出ているのに、ベビーシッターや家事代行にお金を使ったら本末転倒」という意見もあると思いますが、時間を買う点では大きなメリットです。仕事の時間を自由に調節できるものでもないので、ベビーシッターや家事代行が必要になることがあります。
ファミリーサポートとは
ファミリーサポートとは、自治体が運営する「子育ての助け合い活動」です。子育てを依頼したい人と、依頼を受けてくれる会員から成り立っています。詳しくは、各自治体に相談してみてください。
食洗機とドラム式洗濯機で時短
家事の時間を大きく削減できる家電は、食洗機とドラム式洗濯機の2つです。特にドラム式洗濯機は、洗濯物を入れてしまえば乾燥まで終わります。洗濯機から服を出して、そのまま着ていくこともできるので、大きく時短できます。仕事に復帰するのを機に、家電の買い替えも検討しましょう。
スムーズに仕事に復帰できるか
復帰後、スムーズに仕事できるか考えたとき、育休前のボジションを継続できるか、ブランクで仕事のスキルが落ちていないかという仕事の悩みや、復帰する職場にうまく溶け込めるか、職場で時短勤務をどう思われるかといった人間関係の悩みなどがありますよね。
仕事に復帰することが分かっている場合、事前に会社や同僚の理解を得ておくことで人間関係のわだかまりを避けることができますし、ブランク後にうまく動けなくても最初から無理をせず、少しずつ以前のペースに戻すようにしていきましょう。
事前に会社や同僚の理解を得ておく
育休から復帰する前に、会社や同僚に理解を得ておきましょう。
- 急な子供の用事で、仕事を抜けてしまうことがある
- ブランクがあるので、最初は仕事でミスをするかもしれない
- 時短勤務をすることを、事前に伝えておく
一言あるだけで、理解を得られる確率が上がります。特に、職場のメンバーが変わっている場合は、積極的にコミュニケーションを取りましょう。コミュニケーションが不足すると、人間関係のトラブルに発展することもあります。
最初からムリしない
職場の理解を得られたら、最初は少し甘えましょう。復帰からいきなりムリすると、育児と家事でパンクしてしまいます。あくまでも「徐々に調子を取り戻す」感じをお忘れなく。そのためにも、事前に職場の理解を得ておくことが重要です。
子供の教育上、仕事に復帰しても大丈夫なのか
仕事に復帰できたとしても、子供の教育上に問題がないかと不安を抱える人も多いようです。子供の性格や発育に悪影響がないか、3歳になるまでは育児に専念すべきではないか、慣らし保育がうまくいくか不安などといった悩みは子供だけでなく、親も慣れていくこと意識をもつことです。
親も新しい状況に慣れる必要がある
どうしても子供の教育上の不安が先立ちますが、親子ともに慣れていくしかありません。「3歳まではそばにいてあげるものだ」という考えもありますが、その弊害が大きいのも事実。それであれば、親子ともに新しい環境に慣れるしかありません。
どうしても慣らし保育がうまくいかないなら、他の方法をとる
どうしても慣らし保育がうまくいかないなら、親を頼ったり、ベビーシッターに依頼するなどの解決策がありますが、保育士さんたちはプロなので、保育園でうまくいくケースが多いです。
夫婦関係を維持できるか
最後は、夫婦関係の維持です。具体的な懸念は、育児と家事の分担です。特に、夫婦ともにフルタイムだと、育児と家事はなかなか大変です。夫婦間で揉めないコツは、配偶者と家事と育児の分担について明確に決めておくことです。
家事と育児の分担が曖昧だと、夫婦関係が悪くなることがあるからです。夫婦会議を開いて、最初に明確に決めましょう。
仕事に復帰する前に確認すべきこと
仕事復帰がうまくいくイメージのために、先輩ママさんたちの経験談をご紹介します。みなさん、失敗しながらも1つずつ問題を解決しています。子供がいる家庭には必ずおとずれることなので、経験談を読んでおきましょう。
慣らし保育をなんとか乗り越えたAさん
仕事復帰をしたAさんは、いきなり躓いたそうです。子供が慣らし保育で、全然慣れてくれなかったのです。ずっと泣き叫ぶばかりで、1週間経っても馴染めませんでした。泣き叫ぶ我が子を放っておくわけにもいかず、一度ベビーシッターにお願いしたそうです。
すると、ベビーシッターさんとは相性が良かったようで、徐々に慣れていきました。結果、再度保育園に入り直すことができました。ベビーシッターさんで大人に慣れたこともあり、なんとか保育園にも馴染んでくれたそうです。
子供の年齢が上がるごとに友達もできて、今では楽しそうに通っています。「最初はどうなることかと思ったけど、子供も成長するのだな」と、Aさんは勇気をもらえたそうです。
会社との打ち合わせで失敗したBさん
Bさんは仕事復帰の前に、あまり会社と打ち合わせをしていませんでした。Bさんは「最初は徐々に感を取り戻す感じでいいのかな」と勝手に思っていたところ、復帰初日から育休前と変わらぬレベルの仕事を任されました。Bさんはブランクから、ミスを連発したそうです。
上司からも「復帰する前に、いろいろ相談してほしかった」と言われてしまいました。でも悪戦苦闘するうちに、徐々に育休前の感覚を取り戻し、1ヶ月する頃には問題なく仕事ができるようになっていました。Bさんは2人目の子供も考えていたので「次は、事前に会社に相談しよう」と学んだそうです。
家庭での役割分担をきちんと決めたCさん
Cさんは時短勤務で仕事復帰しました。でも、夫の育児と家事に対する協力が少なくて、不満を抱えていました。不満を抱えつつも「夫はフルタイムだし、私は時短勤務だから仕方ない」と我慢していました。
ところが、Cさんはストレスの限界がきて、ちょっと爆発してしまいました。なぜ爆発したのか夫はわかっていませんでしたが、それがきっかけで家事と育児の分担を話し合ったそうです。
結果、夫は、買い物や風呂掃除、子供の風呂やゴミ出しなどをやってくれるようになり、Cさんの負担は少し軽くなりました。「最初からきちんと話し合うべきだった」と反省して、今では最初になんでも夫婦で話すようになったそうです。