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高卒女子の就職先のおすすめは?人気の職種や資格なしでもできるキャリア

高卒女子の就職先のおすすめは?人気の職種や資格なしでもできるキャリア

高卒女子就職活動のハードルは実はそれほど高くありません。学歴を理由に「就職するのは難しいのでは?」と心配されている方もいるかもしれませんが、高卒女子の就職内定率は97.3%と高くなっています。

この記事では、高卒女子におすすめの職種、高卒女子が年収を上げるためのポイントなどをご紹介していきます。

記事のPoint
  • 高卒女子の就職率は100%に近い
  • 高卒女子の初任給は164,600円
  • 高卒女子におすすめの職種は、事務職、営業職、ITエンジニア(情報通信業)
  • 専門スキルを身につけたり、適切な転職を図ることで収入アップも可能
  • 高卒女子の就活にはMOSや介護職員初任者研修などの資格が役立つ

高卒女子の就職状況

高卒女子の就職状況

高卒で就職することを考えている場合、そもそも就職できるのか、給料はどれくらいなのかといった基本的なことが気になる女性も多いでしょう。高卒で就職する女性の割合や初任給について、まずは知りましょう。

高卒女子の就職率は100%に近い

文部科学省の平成31年3月高等学校卒業者の就職状況調査によると、高卒女子の就職率は97.6%です。高卒であっても、しっかりと就職活動をすればほとんどの場合、無事就職できていることがわかります。

ただし、高卒の就職率が高いのには理由があります。高卒で就職する場合、基本的には在学中から就職活動を進めていて、就職先が決まった状態で卒業するケースが大半になっています。

高卒でそのまま就職するのではなく、高校卒業後フリーターになったり大学などを中退してから就職しようとした場合、通常よりも就職のハードルは高くなるということは理解しておきましょう。

高卒女子の初任給は164,600円

令和元年賃金構造基本統計調査結果の学歴別にみた初任給によると、学歴別の初任給の違いは、以下のようなデータになっています。

  • 大卒女性:206,900円
  • 高専・短大卒女性:183,400円
  • 高卒女性:164,600円

高卒の女性の初任給は、大卒の女性と比べると約4万円の差があります。企業にもよりますが、学歴別に給料を設定している企業の場合、やはり高卒よりも大卒の給料の方が高いのが基本です。

人によっては、長く働くうちに「自分も毎日がんばって働いているのに、どうして大卒の人のほうが給料が高いんだろう」という不満が生まれる可能性もゼロではありません。

ただし、企業によっては学歴不問だったり、学歴に関係なく給料が一律だったりする企業も存在します。そういった企業は給料面だけでなく、実力に応じた評価や昇進なども期待できます。

高卒で就職することを考えているものの「学歴によって収入に差が出る企業は嫌だ」という女性は、学歴が給料に影響しない企業を選んだほうがよいでしょう。

高卒女子の年齢別の年収

厚生労働省の「学歴別に見た賃金」の調査によると、高卒女子の年収は年齢が上がっても大きく変わらない現状があります。たとえば、20歳以下では年収は約178.7万円で始まり、30歳を超えても年収は約214.4万円と、10年間で微増するのみです。これに対し、高卒男性は20歳以下で約188.2万円、30歳を超えると約263.8万円と、より明確な給与の上昇が見られます。
この差は、特に管理職への昇格における男女の格差が影響していると言えるでしょう。

しかし、職場での性別に基づいた不平等は改善されつつあり、今後は高卒女子の年収も上昇傾向にあることが期待されます。これからの就職市場では、男女の給与格差の改善が進んでいくと考えられます。

昔と今の就職活動の男女差

昔と今の就職活動の男女差

女性の高卒就職における基礎的な情報をご紹介しました。現在は、昔とは就職活動における男女の違いなどが薄れてきています。昔と今の就職に関する男女差について、理解を深めましょう。

昔との仕事環境の差

昔と今では、男女の就職において、以下の面でそれぞれ変化が見られます。

結婚や出産後も働きやすい環境

昔は「女性は結婚や出産をきっかけに仕事を辞めて家庭に入るもの」だという認識が社会にあり、実際に、寿退社や妊娠を機に退職する女性が大半でした。まだ女性の社会進出がそこまで進んでいなかったこと、出産後に復帰できる制度などが整っていなかったことなども、背景として考えられます。

しかし、今は状況が大きく変化しました。日本経済新聞「女性就業3000万人突破、M字カーブは解消 男性との待遇差課題」によると、30代の女性が出産や育児を理由に仕事を辞め、その年代の就業率が大きく落ち込んでいた「M字カーブ」が解消されつつあることがわかっています。

実際に、1999年の35~39歳の女性の就業率は61.5%でしたが、2019年時点では、76.7%となっています。もちろん課題はあるものの、昔と比較すると、子どもが産まれても働く女性が増えていて、社会や企業も、子育て中の女性が働きやすい環境になってきていることは事実といえるでしょう。

多くの職種で女性が活躍できる環境に

昔は性別によって、就く職業にもある程度偏りが見られていました。たとえば、外回りや出張などを伴う営業職は男性がほとんどで、女性は社内で働く事務職などが中心と、男女で役割が分けられていたことが多かったかもしれません。

今の時代は、職種と性別はほとんど関係がなくなってきています。ただし、たとえば建設関係や救急系の医師などは男性のほうが、保育士や看護師は女性のほうが多いなど、ある程度の違いは見られます。

しかし、以前は男性が働くイメージが強かった営業職でもいまでは多くの女性が活躍していて、女性が出張をしたり車で外回りをしたりすることも、珍しいことではなくなりました。

厚生労働省「男女労働者それぞれの職業生活の傾向」の「職業別雇用者数の推移(男性・女性)」を見ると、平成27年の事務従事者の人数は、以下のようになっています。

  • 男性:501万人
  • 女性:721万人

事務職に関しては昔も今も、やはり女性のほうが多いことは変わっていません。なお、女性の場合はほかの職種と比較しても、事務職に就いている人の割合がもっとも高くなっています。一方で「事務職は女性の仕事」という意識は昔よりは薄れてきていて、男性で事務職に就いている人の数も、一定数いることが考えられます。

女性管理職の割合も高まりつつある

昔は「男性は外で働き、女性は専業主婦として家のことをやる」というスタイルが一般的でした。そのため企業で働くのは男性がメインで、女性の採用枠がそもそも少ない、ということもあったのです。そのため、企業のなかで管理職に就いているのも、ほぼ全員が男性でした。

今は、女性がキャリアを積んで管理職のポストに就いたり、役員に登用されたりするケースもあります。国としても、女性管理職の割合を30%にすることを目標としています。

一方で、帝国データーバンクの女性登用に関する企業の見解の調査結果によると、2020年度の女性管理職の割合の平均は7.8%という結果です。企業の9割は、男性が管理職になっているということがわかります。

昔と比較すれば女性管理職は増えてきている一方で、やはりまだその比率は多いとはいえません。企業によっては、妊娠や出産・子育てなどで一時的に仕事を休んだりセーブせざるを得ない女性よりも、男性を要職に就かせる企業は一定数あります。

近年の就職活動における企業の状況

今の時代は、女性の採用や働きやすさ、雇用形態において、以下のような傾向が見られます。

女性採用率の高まり

近年では、企業も女性の採用に意欲的になっています。ただ採用するだけではなく、定着や長期的に活躍できるための取り組みに力を入れている企業も増えています。

女性が活躍しやすい企業であることを示す基準のひとつに、厚生労働省が定める「えるぼし認定」があります。えるぼし認定とは、採用、継続就業、労働時間等の働き方、管理職比率、多様なキャリアコースの5つの評価項目のうちすべて、または複数の基準を満たした企業に与えられる認定です。

もちろん、認定を受けている企業がすべての女性にマッチするとは限りません。しかし、こういった認定を受ける企業が一定数あることからも、社会が女性活躍を推進する流れになっていることがわかるでしょう。

雇用形態が多様化

雇用形態別雇用者数によると、平成30年の正規雇用の女性は44%、非正規雇用の女性の割合は56%と、非正規雇用のほうが高い結果となっています。非正規雇用の内訳としては、以下の通りです。

  • パート・アルバイト:44.1%
  • 派遣社員:3.3%
  • 契約社員:7.1%

つまり、女性の雇用形態は正社員とパート・アルバイトがそれぞれ約4.5割ずつ、派遣・契約社員が約1割程度と女性の働き方は、必ずしも正社員が大多数ではないということがわかります。そしてそれは「正社員になれないから非正規で働いている」という理由とは限らないというのも事実です。

女性の場合、家庭を持ったことをきっかけに働き方を変える人も一定数います。20~50代既婚女性を対象としたマイナビ「 2020年主婦のアルバイト調査」によると、現在非正規雇用で働いている人のうち、正社員を希望する人の割合は25.2%にとどまっています。

近年は、女性に限らず働き方もさまざまです。既婚者や子育て中の女性のなかには、以前から正社員として勤めていた職場で働き続けることを選ぶ人のほか、家庭との両立や自身の希望などに応じて、正社員以外の働き方を選ぶ人もいることがわかります。

高卒女子におすすめの仕事7選

高卒女子におすすめ!仕事ランキング

新たなスタートを切る高卒女子に向け、おすすめの仕事を7つ紹介します。これらの仕事は学歴不問であることが多く、未経験でも採用されやすい仕事ばかりです。
また、経験を積み、スキルアップすることで、将来的なキャリアに繋げることができます。紹介する仕事内容を参考に自分に合った仕事を見つけていきましょう。

事務職[高卒女子におすすめの仕事1/8]

事務職は、学歴が必ずしも重要視されず、未経験者でも入りやすいという特徴があり、高卒女子におすすめの仕事です。一口に事務職といっても一般事務、総務、経理、医療、学校など多岐にわたり、各々の適性に合わせた職種を選択することができます。

パソコン操作や書類管理など、基本的な事務スキルを身につけることで、将来的に幅広いキャリアに繋げることが可能です。また、事務職は、肉体労働の少なさやプライベートとのバランスが取りやすさなど、安定した労働環境であることが多いのも魅力の一つです。

営業職[高卒女子におすすめの仕事2/8]

営業職は実力が重視され、学歴が問われないことも多い仕事のひとつです。女性のほうがコミュニケーション能力や気遣いなどに長けている傾向があるため、女性が活躍しやすいといえます。

相手に合った話し方や提案ができたり、細やかな顧客フォローができたりするため、お客さんから信頼しやすいという傾向もあります。
また、若いうちは「フレッシュさやひたむきさがよい」、年齢を重ねれば「話しやすく信頼できる」などと評価されやすく、長く働きやすい仕事ともいえるでしょう。

ITエンジニア(情報通信業)[高卒女子におすすめの仕事3/8]

ITエンジニアは、学歴よりも技術や能力が重視され、未経験者でも積極的に採用されるため、高卒女子におすすめの職種です。プログラマーやWEBデザイナーなど多彩にわたり、企業の研修プログラムを通じて必要な技術を身につけることができます。
また、リモートワークの普及により、場所を選ばず働くことが魅力の職種です。ITエンジニアとしてのスキルを磨くことで、将来へのキャリアアップと収入向上の大きなチャンスを手に入れることができます。

販売職[高卒女子におすすめの仕事4/8]

販売職は、アパレル、インテリア、コスメなど、自分の興味のある分野で働くことができます。この職種は、学歴不問で、未経験からでもスタートしやすいのが特徴で、高卒女子に適しています。シフト制勤務が採用されていることがほとんどで、生活スタイルに合わせて仕事ができます。
さらに、従業員割引の利用で自分の興味に合った商品をお得に手に入れることもでき、経済的にもメリットがあります。接客を通してコミュニケーションスキルを学ぶことができる上、自分の個性を活かすことができる点も魅力です。

公務員[高卒女子におすすめの仕事5/8]

公務員が女性におすすめの理由は、試験に合格して採用されれば、学歴に関係なく定年まで働けるからです。公務員の中には以下のように、高卒未経験で目指せるものもあります。

  • 国家公務員一般職試験(高卒程度)
  • 警察官
  • 自衛隊
  • 都道府県事務職
  • 市町村事務職

公務員試験は年齢制限があるのでよく確認しておく必要はありますが、年齢を重ねても働き続けたい、安定した職に就きたいという女性には、メリットがある仕事といえます。

介護職[高卒女子におすすめの仕事6/8]

介護職は、社会貢献と個人の成長を実現できる仕事です。学歴よりも実務能力やコミュニケーションスキルを重視し、未経験からでも始めやすいため、高卒女子にも適した職種です。

高齢化が進む中で需要が高まりつつあり、体力が必要な仕事でもあるため、若年層の活躍が期待される仕事です。食事や入浴のサポート、レクリエーション企画など、多様な業務を通じて実務能力を身につけることができます。資格取得支援制度も充実しており、働きながらキャリアアップを目指せるため、長期的なキャリア形成にも繋がります。

建設業[高卒女子におすすめの仕事7/8]

「建設業」と聞くと、男性の仕事だというイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実は建設業のなかにもさまざまな職種があります。さらに、建設業界は高卒の女性が就職しやすい業種のひとつです。

高卒の女性におすすめの建設業の職種は事務や施工管理です。施工管理は現場に出る必要があり、ある程度体力が求められる仕事です。しかし、男性にしかできないということはなく、予算管理やスケジュール管理、現場の安全管理など幅広い業務に携わります。

無資格・未経験からでも就職のチャンスがあるとともに、働きながら「施工管理技師」の資格取得も目指せます。施工管理技士を取得後はキャリアアップが可能です。最近では、女性で施工管理の仕事にあたる人も増えています。

宿泊業・飲食サービス業[高卒女子におすすめの仕事8/8]

宿泊業・飲食サービス業は女性に人気の仕事であるとともに、女性らしいきめ細やかな気配りやサービスが喜ばれます。職種は調理・接客に分かれますが、宿泊業では分業制でなく幅広い業務にアサインされることも少なくありません。

このようなサービス業では、高校生や大学生のアルバイトを雇っていることもあり、未経験でも就職しやすい業種であるといえるでしょう。

宿泊業・飲食サービス業はシフト制の職場が多いため、仕事が不規則だったりときには力仕事もあるため、体力のある人に向いています。

最近では外国人観光客が全国的に増えています。客層でもインバウンドが増えているため、英語や外国語ができる人は語学力を生かせるでしょう。

高卒の仕事を【おすすめ/高収入/女性向け/将来性】で紹介!-高卒の平均年収も解説-
就いてよかった仕事ランキング!男性・女性・副業などジャンル別に紹介

高卒におすすめの仕事を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

【業界別】高卒女子の初任給ランキング

高卒でも初任給が高く高卒の女性が目指しやすい3つの業種について解説します。

1位 情報通信業

情報通信業には、主にITやWeb関連の業種、放送業、映像関係の業種などが含まれます。これらはIT技術の向上により需要が高まっており、今勢いのある業種です。

業績も安定している企業が多く、技術が必要な仕事も多数あるため初任給が高くなっています。

2位 建設業

建設業は建設工事や解体・舗装・組み立てを行う仕事です。さらに細かく分けると、国土交通省は29の業種を「建設業」として分類しています。

建設業はさまざまな業種や自治体からの依頼もあり、大きなお金が動く仕事であるため給与水準が一般の仕事と比較して高いのが特徴です。

3位 宿泊業・飲食サービス業

宿泊業・飲食サービス業は消費者がターゲット層となり、娯楽や接待としての需要も高いため給与水準が高い業種です。

人材不足の傾向にあることから、経験の浅い人でも早くから仕事を任されるので、高卒の女性でも活躍している人は多いでしょう。また、経験を積んで役職に就けば、さらに給与アップが望めます。

高卒女子が年収を上げるための3つのポイント

高卒女子でも年収アップは夢ではありません。具体的なスキル習得、収入の高い分野の仕事を選択する、そして実務経験を活かすことで、あなたの市場価値は確実に上がります。今持っている可能性をさらに伸ばし、より良い収入を実現するための具体的な方法を解説します。

1. 専門的なスキルを身につける

キャリアアップと収入増のカギを握るのは、専門的なスキルの習得です。簿記、IT、言語スキルなど、多岐にわたる分野で資格取得を目指すことが、高卒女子にとっての大きなアドバンテージとなります。例えば、簿記の資格は経理部門で、IT関連の資格はシステム開発や運用部門で重宝されます。これらの資格を持つことで、資格手当の支給対象となり得るため、実質的な収入増に直結します。自分の得意分野や興味のある分野からスタートし、段階的にスキルアップを目指しましょう。専門的なスキルを身につけることで、職業の選択肢が増え、収入アップにつながっていきます。

2. 高収入を目指せる職業に就く

収入の高い傾向にある仕事を選ぶことが、高卒女子が年収を上げる近道です。IT業界、建設業界、金融業界、不動産業界などは、初任給の水準が高くなっています。また、営業職のような成果主義のポジションでは、個人の努力と成果が直接収入に反映されるインセンティブがあります。目標を明確に設定し、コツコツと成果を積み上げることで、年収を着実にアップさせることが可能です。これらの業界は、専門知識やスキルが必要とされますが、その分、報酬としての高収入が期待できます。これらの仕事は市場でも需要が高く、高卒でも採用される機会が多いといえます。自分の適性に合った業界を選び、高い収入を目指しましょう。

3. 実務経験を積んで転職する

仕事の経験を通じて身に付けたスキルや実績は、将来の転職市場でのあなたの価値を大きく高める要素となります。初めのうちは基礎的な業務から始めても、徐々に専門性を高め、より複雑な仕事をこなす能力を身につけることが重要です。一定期間の実務経験を積んだ後であれば、異なる職種への転職を検討することもできます。特に、即戦力として活躍できるスキルや実績があれば、転職市場での評価はより高くなり、それが収入アップに直結する可能性があります。自分のスキルや経験を最大限活かせる職場を見つけ、キャリアアップを目指しましょう。

【高卒女子に人気】事務職の仕事内容や年収とは

【高卒女子に人気】事務職の仕事内容や年収とは

高卒の女性に人気の仕事をご紹介しました。なかでも事務職は、昔も今も女性に人気の仕事です。なかには「高卒の自分でもできそうだから」「座り仕事で疲れなさそうだから」という理由から、事務職で働きたい女性もいるかもしれません。

しかしファーストキャリアで事務の仕事を選ぶ前に、注意すべき点もあります。ここでは、事務職の種類、仕事内容、年収、資格について、それぞれご紹介します。

事務職の種類

事務職には、主に以下の種類があります。

  • 一般事務:文書作成やデータ入力、電話応対など
  • 総務事務:社内の日常的な管理業務など
  • 経理事務:会計処理や経費管理など
  • 医療事務:医療機関での受付業務や保険請求処理など
  • 学校事務:学生管理や教育機関での行事サポートなど

これらの職種は、オフィス内での作業が中心で、パソコン操作や書類整理の基本スキルが重要です。また、職場での研修制度が充実しているため、学歴不問、未経験でも採用されやすく、高卒女子におすすめです。

事務職の仕事内容

事務職は、主に以下のような仕事内容を担います。

  • 文書作成:効率的な書類管理や報告書の作成
  • データ入力:パソコン操作(Word、Excelなどのオフィスソフトの使用)による情報の整理と入力
  • 電話応対:コミュニケーションスキルを用いての顧客や関係者との対話
  • 顧客対応:顧客の要望に応じた対応や問題解決、関連する業務の調整

事務職は、学歴よりも実務能力や態度が重視されるため、未経験からでもチャレンジしやすい職種です。また、計画性や細かな注意を払う能力を活かせる職種であり、これらのスキルを発揮しやすい高卒女子にとって、キャリア形成の良いスタート地点となります。

事務職の年収

経団連「2019 年3月卒「新規学卒者決定初任給調査結果」」によると、高卒の事務職の初任給は、17万2497円です。給料を年収換算すると約207万円程度ですが、ボーナスや昇給などを想定すると、高卒で正社員として働く場合、トータル年収は300万円~程度が目安となるでしょう。

高卒で事務職として働く場合「年収はそれほど高くはないが、収入は比較的安定している」というふうに捉えておくとよいでしょう。将来的に役職などに就いたり難関資格などを取得したりすることで、給料アップも期待できます。

高卒女子が持っておくと就職に有利な資格

高卒女子が、持っておくと就職に有利な資格をご紹介します。就職に有利になる可能性がある資格は、以下が挙げられます。

  • マイクロオフィススペシャリスト
  • 販売士
  • 介護職員初任者
  • 普通自動車運転免許

気になっている資格や現在取れそうな資格があれば、取得しておいて損はありません。それぞれの資格についてご紹介しますので、参考にしてみてください。

就職活動に有利な資格

高卒女子が持っておくと就職活動で有利になりやすい資格について紹介します。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

マイクロソフトのオフィスを操作できる証明の資格です。企業のパソコンはマイクロソフトのオフィスが多いため、基礎的なパソコンスキルをアピールできます。受験資格もないため、誰でも受験可能です。ただし、取得している人が比較的多く、この資格があるから就職できるわけではないという点には注意が必要です。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護職の基礎的なスキルを証明する資格です。これから介護職を目指す人は、取っておきたい資格です。資格を取得していれば、スタートの段階で一定の知識があるため、早く仕事を覚えることが期待できます。介護職を目指す人や、介護職に興味がある人は取得を検討してみてもよいでしょう。

販売士

販売職の基礎スキルを証明する資格です。初めて受験する人は、販売士3級がおすすめです。

販売士3級の内容は、以下のような基本的な接客業務の知識を問う内容となっています。

  • 接客マナー
  • 商品知識
  • 販売技術

「販売の仕事において絶対必要」という資格ではないものの、アルバイトも含め販売職が全くの未経験という人は、知識として身につけておいても損はありません。

普通自動車運転免許

普通自動車運転免許を応募条件にしている求人も少なくありません。社用車を運転して顧客のもとへ行ったり、荷物の運搬をしたりする仕事もあるためです。

普通自動車免許を取得するメリットは、求人の幅が広がることです。自動車学校の費用はかかりますが、仕事に役立つことも多いため、取得を検討してみてもよいでしょう。

高卒女子の資格について、以下の記事でもくわしくご紹介しています。

高卒の人におすすめな資格を紹介【資格選びで失敗しない方法】

男女を問わず、高卒で資格を取得する際のポイントや注意点などについても触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。

資格なしでも就職できる?

商業・工業高校や、就職率が高い高校に通っている人の場合、在学中に資格を取ることを勧められることも多いでしょう。そのため、資格を持っていないと就職できないのではないかと不安に感じる女性もいるかもしれません。

結論から言うと、資格なしでも就職は可能ですが、資格を持っている=努力の証と考えている企業も一定数存在することは事実です。特に高卒の就職は、応募者のスキル・知識や実務経験などがない状態で採用を検討しなければいけないことがほとんどのため、資格取得のために努力した人物であるということが伝わることで、少なくともプラスの印象にはなるでしょう。

一方で、高校在学中に取得できる資格のほとんどは、一定の勉強をして筆記試験などに合格すれば取れるものも少なくありません。そのため、資格を持っていることと、その知識などが実務に使えるかどうかはまた別であるということも、企業は理解しています。

大切なのは資格のある・なしよりも、高卒で就職するうえで自分のことを正しく理解し、入社を希望する企業についてどれだけ調べているかということです。

高卒女子の就職を成功させる2つのポイント

高卒女子の就職を成功させるポイント

高卒女子の就職を成功させるためのポイントは、以下の2つです。

  • 自己分析を行う
  • 企業研究を行う

以下に、2つのポイントをそれぞれまとめていますので、参考にしてみてください。

1. 自己分析を行う

今は「人生100年時代」と言われていて、働き方も多様化しています。そういった時代のなかで自分が納得できる働き方をしていくためには、まずは自分の軸を定めることが必要不可欠です。そのために、自己分析は欠かせません。

具体的な方法として、まず、ノートに自分の好きなことと・嫌いなことや、得意なこと・苦手なこと、これまでの人生のできごとやそのときに感じたことなどを書き出していきましょう。

書き出して振り返ることで、自分がどのような人間で、どんな価値観を持っているのか、何に適性があるのかということが、ある程度見えてきます。

また、自己分析をすることであなたの長所や短所も見えてきます。面接では、長所や短所を聞かれることも多いため、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。自分だけで考えてもわからないという場合は、あなたをよく知る家族や友人に聞いてみるのもアリです。

あなたなりのキャリアビジョンを、イメージしておくことも大事です。社会人として実際に働いた経験がない段階では難しいかもしれませんが、就職したら、10年後や20年後どんな風になっていたいか、どんな仕事を任されたいかなど、できる限り具体的にイメージしてみましょう。

2. 企業研究を行う

自己分析をしてある程度自分の軸が定まってきたら、次は企業研究を通して、自分に合った企業を見つけていきましょう。自己分析がしっかりできていれば、あなたに合う企業を見つけやすくなります。

日本には約400万社もの企業があると言われていますが、そのなかで自分に合う企業は、そこまで多くはないでしょう。企業研究に時間をかけることで、自分にマッチする企業なのかどうか、ある程度知ることができるでしょう。

以下は、企業研究で特に調べておきたい内容です。

  • 事業内容
  • 規模する職種の内容
  • 社風
  • 会社の強みや将来性
  • 従業員の男女比率
  • 子育てと両立しやすい制度の有無
  • 女性のキャリアパス

ひとりでもできる研究方法には、以下のようなものがあります。

  • 企業のホームページで情報収集をする
  • 競合他社との違いを調べる
  • 企業の口コミサイトを参考にする
  • その企業が主催するイベントなどに参加してみる
  • 書籍や雑誌で情報収集をする
  • 進路担当の先生に質問する

女性の場合、どういったキャリアを積むことができるのかや、将来的に結婚・出産をしても長く働いていけそうな環境や職業なのかといったことも、調べておくとよいでしょう。

なお、今回は高卒女性の就職に特化してご紹介してきましたが、高卒の就職全般については、以下の記事でくわしく解説しています。

【高卒就職を完全攻略!】厳しい現実から脱出する方法を解説

高卒で就職することへの不安やコンプレックスの要因は何があるのか、高卒で就職する際に効果的な方法などについても触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。

「高卒女子の就職」に関するよくある質問

高卒女子の就職状況について知りたい

文部科学省の調査によると、平成31年時点の高卒女性の就職率は97.6%です。高校在学中から就職活動をした場合、ほぼ100%の確率で就職できていることがわかります。くわしくは「高卒女子の就職状況」をご覧ください。

就職活動で何から始めればいいのか全くわからない場合の対処法

高卒の女性は、大卒と比較して就職しづらいのではと考えている方もいるかもしれません。しかし、高卒女性を採用したいと考える企業も一定数あります。ジェイックの「就職相談」にお申込みいただければ、高卒女性のキャリアプランなどをアドバイスさせていただくことも可能です。

事務職へ就職する上で知っておくべきポイントを知りたい

高卒女性の就職先として、事務職は人気です。デスクワークで未経験からでも長く働ける仕事という魅力がある一方、企業によって業務範囲が異なることや、将来的に事務職以外に転職しづらいなどの点は把握しておくべきです。くわしくは「【高卒女子に人気】事務職の仕事内容や年収とは」をご覧ください。

まとめ

高卒で就職する女性に限らず、就職した1社目の会社で定年まで働き続けなければいけないわけではありません。女性の場合は子育てなどのタイミングで働き方や仕事のペース、職種などを変えたりして、家庭との両立を図る人も一定数います。

ただし、社会人としてのファーストキャリアの時点では、やはり就職して仕事の基礎を学んだり、スキルやキャリアを身につけたりしておくべきです。高卒の最初の就職先として事務職を希望する女性も多いかもしれませんが、他職種への異動・転職がややしづらい、女性が多い職種のため人によっては人間関係に悩むことがあるなど、デメリットがあることも理解しておくようにしましょう。

さまざまな働き方を選択する人がいる今の時代だからこそ、大事なのは将来のビジョンです。

私たちジェイックの就職支援サービスでは、キャリアプランの立て方を研修でゼロから学んだり、ライフイベントが仕事に影響しやすい女性に向けての就職支もも実施しています。高卒で就職することを考えている女性は、ぜひご相談ください。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ジェイック就職カレッジ®」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター