アパレルを辞めたいと思っていませんか?
この記事では、アパレル販売員を辞めたいと思う理由、アパレルの将来、辞める前の注意点、おすすめの転職先と転職のコツを解説しています。記事を参考に転職活動を開始しましょう。
アパレル販売員を辞めたい理由5選
アパレル販売員がアパレルを辞めたいと思う理由は、下記の通り。
- 給与や休日、待遇がよくなかった
- 職場の人間関係が悪かった
- 将来のビジョンが見えなくなった
- 長時間労働・サービス残業の多さ
- 体力的にキツい
以下、1つずつ解説していきます。
給与や休日、待遇がよくなかった
アパレル販売員を辞める人の多くが、給与や休日などの待遇に不満を抱いています。
一般的に、アパレル販売員の月収は20代前半~中頃でもおよそ20万円。さらに税金などから差し引かれ、実際の手取りは16~18万円といったところです。もちろん、ボーナスや昇給もないところが多いです。
それに加え、制服代は給料から天引きされたり、自社製品を買わなければいけないないため、いっこうにお金は貯まりません。
さらにはシフト制なので、不規則なサイクルでかなり疲れます。来客が多い土日祝は休みがなかったり、連休・有給が取りづらいです。
職場の人間関係が悪かった
職場での人間関係に耐えられなくて、辞めた人も多いです。
とにかく女性が多い職場なので、女性ならではのドロドロした人間関係に耐えられない方が多いです。自分がたくさん売ったことで店舗の売上があがった日には、同僚からキツく当たられることも。
また、販売員という仕事である以上、どうしてもお客様に売らないといけません。
例えば、セールスフェアの日は、以下の理由から消耗してしまう人が多いです。
- 上からの「とにかく売れ!」という圧力
- 理不尽なクレームをつけてくれるお客様
長時間労働・残業の多さ
アパレルの仕事は残業が多いです。
接客を優先させるので、その他の作業を夜遅くに行うからです。
さらに残業代が付かなかったり、早番がそのまま通しになったりと、長時間労働や残業の多さに不満を抱いている人はかなり多いです。
将来のビジョンが見えなくなった
年齢を重ねるとともに、アパレル業界への将来性に対して不安を抱く人は多いです。
- 年収が上がらない
- 結婚できるのか不安
- ファッションが年齢やイメージに合わなくなってきた
上記のように、将来に対しての不安はつのるばかりです。
体力的にキツい
販売員の仕事は1日中立ち仕事です。
接客のかたわら商品の品出しや返品作業、棚卸しなどの作業をこなさければいけません。
しかも、人手不足のため1人あたりの作業量が多いです。20代のうちは問題ないですが、年齢を重ねるとどんどん体力的に厳しくなります。
アパレル販売員の将来
結論、アパレル販売員で転職しないのはキツいです。給料は頭打ちになるからです。
アパレルはそもそも単価が安いので、他業界と比べるとどうしても給料は上がりにくいです。
また、年齢が重なるにつれ体力は落ちてきて、立ち仕事がきつくなります。若い客層向けのブランドだと、着こなしに無理も出てきます。
アパレル販売員のキャリアアップは、以下のようなものがあげられます。
- 本社にいく
- エリアマネージャーになる
キャリアアップをすれば責任とプレッシャーは今よりも増えます。その割に、他業界と比べると大きく給料が上がるわけでもありません。
アパレルで給料を上げるには、店長や管理職の人に努力を認められるほかありません。まともに評価されない店舗で働いていても、給料は上がりにくいです。
ちなみに、下記に1つでも当てはまるなら、転職も検討してみてはいかがでしょう。
- 店長との相性が悪い
- 社内にロールモデルがいない
- 周囲からの目線が気になる
アパレル業界の将来
次に、アパレル業界の現状ですが、やや衰退傾向にあります。
理由は下記のとおり。
- 人口が減少しており、服を買う人が減っている
- EC化率が高くなり店舗での需要が減る
将来的には、店舗スタッフの求人や需要が下がる可能性が高いです。不安であれば、今のうちにアパレル以外での働き方も視野に入れておくと良いでしょう。
アパレル販売員を辞める前に
アパレル販売員を辞める前に、冷静に考えましょう。本当に辞めていいのかを考えず安易に辞めて、後悔しないためにです。
下記に、辞める前に考えるべきことをまとめたので、参考にしてください。
本当にアパレル販売員を辞めるべきか
まず基本的なことですが、アパレル販売員自体を辞めるべきか考えましょう。
そもそもあなたは、なぜアパレル販売員になりましたか?
- 服が好きだから
- 今のブランドが好きだから
入社当初は上記のような理由があったと思います。
初心を思い出して、それでもやっぱり辞めたいと思うか、念のためチェックしましょう。
アパレルが嫌なのか/販売員が嫌なのかでその後の選択肢が変わってくる
次に、以下のような事について冷静に考えてみてください。
- アパレルが嫌なのか
- 販売員が嫌なのか
アパレルが嫌なら、アパレル以外の業界に転職するにしても、販売員というスキルは活かせそうですよね。
販売員が嫌なら、アパレルに限らず販売系の仕事自体を避けた方が良いでしょう。
この辺をきちんと整理できていないと、次の転職で失敗するリスクがあるので、冷静に分析しましょう。
アパレルを辞めたい方におすすめの転職先
アパレルを辞めたい方におすすめの転職先を、下記のように分類して解説します。
- アパレル業界を辞めたい人におすすめの転職先
- アパレルは続けたい人におすすめの転職先
- アパレル業界と販売員どちらも辞めたい人におすすめの転職先
アパレル以外の販売員
上記にあるもので、あなたに当てはまるものを参考にしてください。
アパレル業界を辞めたい人におすすめの転職先
アパレル業界や辞めたいけど、販売員で身につけた接客スキルを活かしたいなら下記がおすすめです。
- アパレル以外の販売員
- 営業職
「アパレル以外の販売員」には、例えば下記のような職種があります。
- 宝石店の販売員
- 自動車ディーラーの販売員
ポイントは、客単価が高い商材の販売員を狙うこと。客単価が高い=給料も上がりやすいので、アパレルで身につけたスキルを活かして年収アップを狙えます。
もちろん、さらに上の接客スキルが求められますが、キャリアアップだと思って頑張りましょう。
営業職
また、営業職も良いですね。「コミュニケーションスキル」という点では、販売員も営業職も一緒だからです。
営業はノルマがありますが、それは販売員も一緒です。
営業職は、売れれば販売員より稼げる会社も多いので、稼ぎたい人は良いでしょう。
アパレルは続けたい人におすすめの転職先
アパレルを続けたいという方は、単価の高いアパレルブランドに転職しましょう。前述のとおり、単価が高い=給料も上がりやすいという意味だからです。
客層が富裕層のブランドだと高い接客スキルが求められますが、ハイレベルなアパレルの仕事ができるでしょう。
アパレル業界と販売員どちらも辞めたい人におすすめの転職先
アパレル業界も販売員も辞めたい人は、下記の転職先がおすすめです。
- IT業界
- 事務職
転職しやすくて将来も安定しているのは、IT業界です。IT業界はいま伸びている業界だからです。
事務職は女性に人気がありますが、募集が少ないのと倍率が高いので、難関だと思っておきましょう。
いずれの転職先も、20代なら未経験でも転職できる会社があるので検討してください。
アパレル販売員からの転職を成功させるポイント
アパレル販売員から転職を成功させるポイントは、下記の2つです。
- 自己分析をする
- 志望動機を考える
上記について、1つずつ解説していきます。
自己分析をする
まず、あなた自身のことを知りましょう。自分を知らないと、どんな転職先を選べばいいかもわからないからです。
自己分析のコツは、下記を書き出すことです。
- あなたの長所と短所
- あなたが過去に達成したこと
- あなたの趣味
- 集団の中でのあなたの役割
- あまり苦労しないできたこと
- どれだけ努力してもできなかったこと
上記を書き出せば、だいたいの傾向がわかります。
わからなければ、あなたの親しい人に客観的な意見をもらった方が良いでしょう。
志望動機を考える
転職で最重要なのは、志望動機です。なぜアパレルを辞めて、なぜ応募企業で働きたいのかを説明しないといけないからです。
例えば、アパレルを辞めた理由をきちんと説明できないと「嫌なことがあるとすぐに辞める人」と判断されて、内定をもらえないリスクがあります。
また、応募企業で働きたい理由を説明できないと「アパレルの仕事が嫌すぎて、どこでもいいから転職したい人」ととられる危険性があります。
- なぜ、あなたはアパレルを辞めたいのか
- なぜ、その企業で働きたいのか
上記は必ず文章化しましょう。
文章化できないと、履歴書も書けなければ、面接でも答えられません。
自己分析や志望動機で自信がないなら転職エージェントを利用する
上記の自己分析や志望動機を1人でやる自信がないなら、転職エージェントに相談しましょう。転職エージェント=転職のプロなので、自己分析や志望動機のコツを教えてくれるからです。
また、あなたに合う業界や企業を紹介してくれるので、転職活動の手間を大幅に軽減できます。
転職エージェントは応募企業のことも知っているので、応募企業で内定が出るような自己分析や志望動機作りをサポートしてもらいましょう。
退職のタイミングは慎重に
アパレルの仕事は、最低限の人員でこなしている店舗が多いので、退職のタイミングは慎重に考えましょう。繁忙期に退職しようとすると、うまく退職できないことがあります。
できれば、閑散期を狙って退職できるように転職のスケジュールを調整しましょう。
この辺りも、一度転職エージェントに相談してください。転職のプロなので、転職のスケジュールもアドバイスをくれますよ。