完璧主義の方に向いてる仕事とはなんでしょう?
完璧主義の人は仕事にも高いレベルを求め、妥協しないタイプの人が多いでしょう。自分の性格に合った仕事であれば、完璧主義の特徴を活かすことができます。この記事では、完璧主義の人に向いてる仕事や、強みと弱み、特徴についてご紹介します。
- 完璧主義の人に向いてる仕事10選の、業務内容と向いている理由を紹介
- 完璧主義の人の「強み」だけでなく「弱み」も理解して、仕事探しに活かそう
- 完璧主義の人の特徴は「自分にも他人にも厳しい」「頼り下手」「優秀な人が多い」
この記事の目次
完璧主義の人に向いてる仕事
完璧主義の人に向いてる仕事としては、以下が考えられます。
- 銀行員
- 研究開発
- ITエンジニア
- アニメーター
- 薬剤師
- パティシエ
- 絵画修復師
- 公認会計士
- 品質管理
- デザイナー
それぞれの業務内容と、完璧主義の人に向いてる仕事である理由をご紹介します。
向いてる仕事1.銀行員
お金を取り扱う仕事は、完璧主義の人に適性があります。預金業務や為替業務、融資業務などがありますが、いずれも細かな数字や金銭を扱う仕事であるため、小さなミスでも問題になります。
適当な性格の人の場合「間違えられない」ということ自体がプレッシャーになりがちですが、完璧主義の人の場合、その緊張感が集中力を高めることにもなります。
注意点としては、営業ノルマを課せられることも少なくないため、完璧主義の人はノルマが達成できないときに落ち込んだり、無理をしてしまったりしがちな可能性がある点です。
向いてる仕事2.研究開発
メーカーなどに勤務し、製品をゼロから開発したり、既存の製品のブラッシュアップをしたりする仕事です。
実験やデータ収集、検証などを地道に繰り返していくため、完璧主義の人に向いてる仕事といえます。期限などが決められていることももちろん多いですが、開発に数年間を費やすこともあります。
研究開発の仕事は基本的には理系出身者向けであり、企業も理系の大学や大学院の出身者を求めています。完璧主義な性格であったとしても、文系出身者向けの仕事ではないことは理解しておきましょう。
向いてる仕事3.ITエンジニア
システム設計をするシステムエンジニア、実際にプログラムを書くプログラマーなど、情報技術に関する仕事をするのがITエンジニアです。
基礎知識や技術力は必須ですが、正しくシステムを作動させるためには、緻密な作業の積み重ねが求められます。完璧主義の人にとっては、やりがいを感じやすいでしょう。需要も高く、未経験からITエンジニアになることも可能です。
企業や案件によっては長時間労働になりやすく、納期が近づくと深夜残業などが続く可能性もあるため、労働環境などは事前に調べておいたほうがよいでしょう。
向いてる仕事4.アニメーター
アニメーション制作において、原画や動画の絵を描くのがおもな仕事です。画力やスピード感が求められるため、高いクオリティを目指すのが得意な完璧主義の人に適性があるといえるでしょう。
自分の描いた絵が実際にテレビや映画などで使用されることや、日本のアニメは海外からも評価されているコンテンツのため、やりがいのある仕事です。
企業にもよりますが激務薄給であるケースも少なくないため、体力に自信のない人は続けるのがむずかしいこともあります。
向いてる仕事5.薬剤師
薬局やドラッグストアなどで、処方箋などに基づいて薬を調合する仕事です。患者の体調や病状、年齢などによって必要な薬の分量や割合などが異なるため、間違えることなく作業をする必要があります。
完璧主義の人は責任感も強いため、ミスなく的確に取り組むことができるでしょう。薬の調合だけでなく、患者さんに薬の飲み方を説明したり質問に答えたりもします。
薬剤師は国家資格であり、6年間の薬科大学に進学して試験に合格する必要があります。学費や試験勉強などの面で、誰でもなれる仕事ではない点には注意しましょう。
向いてる仕事6.パティシエ
ケーキやタルト、チョコレートやクッキーなどの洋菓子をつくる職人の仕事です。働く場所としては洋菓子店だけでなく、ホテルや結婚式会場、レストラン、工場などがあります。
専門学校などで技術を学んで就職するほかに、店で下積みをしながら覚えていく方法もあります。味はもちろん、見た目にも華やかさや細やかさが要求されることが多いため、完璧主義の人は向いてる仕事であるといえます。
楽しそうなイメージのあるパティシエですが、実際には、体力や根気が必要な地味な仕事であるため、人によってはイメージとのギャップを感じることがあるかもしれません。
向いてる仕事7.絵画修復師
昔描かれた傷んでしまった絵画を、もとに戻す仕事です。ただ修復するだけでなく、色味や使う絵具などを工夫し、極力オリジナルに近い状態にすることが求められます。
緻密な作業と高い完成度が求められるため、完璧主義の人は集中して取り組みやすいでしょう。世界的な絵画や巨匠の作品などを扱うこともあり、責任感も必要な仕事です。
絵画修復士の資格をイタリアで取得することもできますが、資格がなくても働くことは可能です。ただし、働ける場所がそれほど多くないことは知っておきましょう。
向いてる仕事8.公認会計士
企業の会計と監査に関する業務をおこなう専門職で、難関の国家資格を取得する必要があります。監査法人や企業の経理財務、金融機関などのほか、独立開業をすることも可能です。
高い専門知識と正確さが求められる仕事であり、そもそもなるまでにもむずかしい試験を突破する必要があるため、粘り強さのある完璧主義の人に向いてる仕事といえます。
文系理系のいずれも就ける可能性のある仕事ですが、数字が弱い人には不向きです。
向いてる仕事9.品質管理
品質管理の仕事は、製品などをつくる際の工程の管理や品質の検査改善をおこないます。企業や顧客に製品が届く前に、一定の品質が保たれているか、不備はないかなどをチェックします。
日本の製品はクオリティが高いものが多いため、それだけ厳しい検査がなされているといえます。徹底的に確認することが求められるため、完璧主義の人に適性があります。
担当する製品の種類にもよるものの、その特徴から、基本的には理系出身者のほうが就きやすい仕事といえるでしょう。
向いてる仕事10.デザイナー
雑誌やポスターなどの印刷物をデザインするグラフィックデザイナー、WebサイトをデザインするWebデザイナー、商品のパッケージをデザインするパッケージデザイナーなどがあります。
いずれも細部にまで意識を向け、わずかなズレなどにも注意してつくっていくことが求められます。美的センスも必要ですが、完璧主義の人はやりがいを感じられる仕事です。
ただしデザイン会社は小規模なところも多く、クライアントワークの場合は一人あたりの仕事量が多く、忙しくなりがちである点は知っておきましょう。
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完璧主義の人の強みと弱み-向いてる仕事を探す前に-
完璧主義の人に見られる強みと弱みについて、それぞれご紹介します。
完璧主義の人の強み
完璧主義の人の強みは、以下が考えられます。
強み1.向上心が強い
完璧主義の人は、普通のレベルでは物足りないと感じることが多くあります。「もっとよくならないだろうか」「いまの状態からさらに進化させたい」など、強い向上心を持ってものごとに取り組めることが強みです。
現状に満足しているだけでは、新しいものや多くの人を感動させたり役に立ったりするものはなかなか生まれにくくなってしまいます。
完璧主義者は常に上を目指すことができるため、その向上心を仕事に役立てることができるでしょう。
強み2.粘り強い
ものごとがうまくいかなかったり、トラブルやアクシデントなどが続いたりすると、通常であれば「もうやりたくない」などと思ってしまうことが多いでしょう。
しかし完璧主義の人は、たとえスムーズにものごとが進まなくてもあきらめず、どうにかしてやろうとします。途中で投げ出さず、粘り強く取り組むことができるのです。
完璧主義者の粘り強さは仕事でも発揮され、周囲の人が「これはむずかしいだろう」と思うようなことでも断念せずに最後までやり、成果をあげることがあります。
強み3.責任感がある
完璧主義の人は、何事にも責任を持って取り組みます。「自分がやらなければ」「やるからにはきちんとしなくては」と考えるのです。
無責任な人であれば、たとえミスをしたり人に迷惑をかけたりしても「別にいいや」「自分だけのせいじゃないし」などと考えてしまうでしょう。
完璧主義者はそうは思わず、つねに自分の責任としてベストを尽くそうとします。責任感があるゆえに、仕事では重要な業務などを任されることも少なくないでしょう。
完璧主義の人の弱み
完璧主義の人には、以下のような弱みが考えられます。
弱み1.ストレスや疲れを感じやすい
完璧主義だとついがんばりすぎてしまったり、自分の理想通りにいかないとイライラしたりして、そうでない人よりもストレスを感じやすいといえるでしょう。
また、自分が完璧主義だったとしても、周囲はそうではないこともあります。「もっとこうしたほうがいいのに」という想いが募ると、疲れてしまうこともあるかもしれません。
結婚している人の場合「仕事をしながら家庭のことも完璧にこなしたい」などの高いハードルを自分に課した結果、クタクタになってしまうこともあるでしょう。
弱み2.極端になりがち
完璧主義の人は「まずはやってみる」「できるところまで取り組んであとから考える」ということが苦手です。準備が整ったり、自分のなかで目処がつくまでは取り組まなかったりすることもめずらしくありません。
その結果、完成させるまでに時間がかかったり「そこまでこだわらなくていいのに」などと思われてしまったりすることがあります。
「完璧にできないなら最初からやらない」などの極端な思考になりがちなのも、完璧主義の人の弱みといえるでしょう。
弱み3.行き過ぎると孤立することも
完璧主義であること自体は決して悪いことではありませんし、自分の中で高みを目指すのは素晴らしいことです。しかしそれを周囲に強制したりすると、ひとりよがりに感じられてしまうことがあります。
たとえばチームでの作業や誰かに仕事をお願いする場合、細かすぎる修正指示を何度も出したり、成果物に影響のないレベルでのこだわりを押しつけたりすると嫌がられ、同僚や部下、取引先などから「一緒に働きたくない」「面倒な存在」と思われてしまうかもしれません。
完璧主義は、行き過ぎてしまうと「気づいたら孤立していた」ということにもなりかねないのです。
完璧主義の人の特徴-向いてる仕事を探す前に-
完璧主義の人の特徴について知り、向いてる仕事探しに役立ててみましょう。
特徴1.自分にも他人にも厳しい
完璧主義の人は、自分にも他人にも厳しい傾向があります。たとえば基本的な礼儀やマナーがなっていなかったりすると、相手に悪気がなかったとしても気になったり、イライラしたりすることがあります。
仕事においても一定のレベルに達するまで取り組んだり、部下などを指導したりすることがあるでしょう。
ある程度のクオリティに達するためには、高い目標を持つことが欠かせません。もちろんやりすぎは問題ですが、完璧主義の人が持つある程度の厳しさは、成長に必要なことです。
特徴2.人に頼ることが苦手
完璧主義の人は、周囲の人に頼ったり相談したりすることが苦手な傾向にあり「自分でなんとかしなければ」と思ってしまいがちです。
なにもかも自分で抱え込んでしまうとなかなか作業が進まなかったり、周囲の人からすると、何に困っているのか見えにくくなったりすることがあるため、困ったときに相談できる環境をつくっておくことは、完璧主義の人には大切です。
一方で、簡単には人に頼らないということは、それだけものごとに真剣に向き合っていることの証拠でもあります。ちょっとつまずいたらそこで投げ出したり、周囲に押し付けたりする人とくらべて信頼されやすいでしょう。
特徴3.優秀な人も多い
完璧主義の人は成果物のクオリティにこだわる傾向があるため、一般的なレベルよりも高いものを仕上げる人が少なくありません。スキルや知識に長けているなど、完璧主義の人の中には優秀な人も多くいます。
自分なりのこだわりがあり、上達のために練習を重ねたり技術を磨いたりしていけるのは、完璧主義の人の非常によいところといえます。
注意点としては「自分ができるのだからほかの人もできるだろう」と思ってしまうことがある点です。人それぞれできることには違いがあり、性格や考え方も異なります。人に自分と同じレベルを求めると嫌がられたり自分も疲れたりするため、そこは注意しましょう。
完璧主義の人が向いてる仕事を見つけるためには
完璧主義の人は、自分の性格や傾向を正しく知ることで、それを活かして活躍することが可能な向いてる仕事がわかるでしょう。自分のことを理解したうえで、向いてる仕事を探していくことをおすすめします。以下の記事でも向いてる仕事については解説をしています。
また、ジェイックでは10年以上、数多くの方の仕事選びや自己分析をサポートしてきました。「向いてる仕事が見つからない」と悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。
近い性格の人向けの記事はこちら
興味がある方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
「完璧主義 向いてる仕事」によくある質問
完璧主義の人に向いてる仕事はたくさんあります。例えば、銀行員、研究開発、ITエンジニアなどです。詳しいことは、「完璧主義の人に向いてる仕事」で解説をしております。気になった方は読んでみてください。
完璧主義の人の特徴は、3つあります。自分にも他人にも厳しい、人に頼ることが苦手、優秀な人も多いということです。詳しくは、「完璧主義の人の特徴-向いてる仕事を探す前に-」で解説をしております。