「正社員になれない」と悩んでいませんか?この記事では、正社員になれない人に共通する特徴とともに、正社員になるためのポイント、就職活動の進め方についてもお伝えしています。内容を参考に、憧れの正社員就職に向けて大きく前進しましょう。
- スキルが足りていない
中途社員は、「即戦力」としてスキルを重視して採用される一方、派遣社員や契約社員は、一般的に基礎的な仕事しか任されず、スキルが上がりにくい - 社会人としてのマナーに欠けている
正社員として働くと、派遣社員や契約社員のとき以上に仕事に責任感が生まれれ、「会社の顔」を演じることもあり、マナーがより重要になる - 周囲と信頼関係を築けない
正社員になると、ほかの社員と仕事を進めていく機会が増えるため、周りの社員と協力しつつ仕事を進めていくことが求められる - 自分から動こうとしない
正社員になると、自分で課題を見つけ、アクションを起こしていく姿勢が強く求められるため、就職活動でも重視される - 企業選びで高みを目指しすぎている
特に人気企業は、採用倍率が高く、高いスキルや、アピールできるような経験がないと、書類選考の段階で落ちてしまうことも少なくない
正社員になれない人の割合
2019年時点で、非正規社員の割合は日本で働く人の約38%にのぼります。
これは、総務省統計局発表の「令和元年労働力調査(基本集計)」を見ると明らかです。この調査によると、日本には非正規雇用として働く人が約2165万人いることが分かります。
一方で、正社員の数は約3503万です。つまり日本では、約3人に1人が非正規雇用として働いています。
また厚生労働省発表の「労働経済分析レポート」を見ると、全年代平均で男性の9.2%、女性の3.4%が非正規雇用から正規雇用に変わっていることも分かります。
ちなみに、35歳までにしぼると下記のとおりです。
35歳までの人は、全年代平均と比べ、非正規雇用から正規雇用に転換する割合が高いことが見て取れますね。
正社員になりたくてもなれない人の5つの特徴
正社員になりたくてもなれない人には、いくつかの共通点があります。
なかなか正社員になれない人は、特に下記の5つの特徴に自分が当てはまっていないか確認してみましょう。
- スキルが足りていない
- 社会人としてのマナーに欠けている
- 周囲と信頼関係を築けない
- 自分から動いていない
- 企業選びで高みを目指し過ぎている
では、それぞれの特徴について解説します。
特徴その1:スキルが足りていない
スキル不足が原因で、正社員になれない人は少なくありません。
中途社員は、「即戦力」としての活躍が期待されています。つまり、スキルを持っていることを前提に採用されるのです。
しかし派遣社員や契約社員は、一般的に基礎的な仕事しか任されません。そのためスキルが上がりにくく、結果として内定がもらえないのです。
特徴その2:社会人としてのマナーに欠けている
社会人としてのマナーに欠けていることが原因で、なかなか正社員になれない人もいます。
正社員として働くと、派遣社員や契約社員のとき以上に仕事に責任感が生まれます。「会社の顔」として営業に行ったり、他社も含めたプロジェクトを率いる役割を任されたりすることもあるでしょう。
このような場合、社会人としてのマナーが身についていないと周りからの信頼は得られません。そのため面接では、服装や言葉づかいなどのマナーがチェックされます。
正社員採用の面接に通らない場合は、いま一度マナーを見直してみましょう。
特徴その3:周囲と信頼関係を築けない
「信頼関係を築けない人」と判断され、正社員になれない人もいます。
派遣社員や契約社員として働く人のなかには、1人でコツコツと進められる仕事を任されている人も多いでしょう。
一方で正社員になると、ほかの社員と仕事を進めていく機会が増えます。そのため、周りの社員と協力しつつ仕事を進めていくことが求められるのです。
つまり周囲とうまく信頼関係を築けないと、正社員として働くことは難しいですね。
特徴その4:自分から動いていない
「指示がないと動けない人」と思われてしまうと、正社員への道は遠ざかります。
特に、現在働いている職場で正社員を目指すのであれば、自主的に行動する姿勢をアピールすることが欠かせません。なぜなら正社員になると、自分で課題を見つけ、アクションを起こしていく姿勢が強く求められるからです。
たしかに、指示に忠実に仕事をすることは大切です。しかし正社員を目指すのであれば、この姿勢だけでは物足りません。
自分から積極的に問題解決のアイデアを提案するなど、仕事に対する積極的な姿勢が求められるのです。
特徴その5:企業選びで高みを目指し過ぎている
企業選びで高みを目指し過ぎていることも、正社員になれない人の特徴のひとつです。
たとえば人気企業ばかり受け続けた結果、全てに落ちてしまう人もいます。
特に人気企業は、採用倍率がかなり高いです。そのため、高いスキルや、アピールできるような経験がないと、書類選考の段階で落ちてしまうことも少なくないのです。
正社員になるための5つのポイント
ポイントを押さえた就職活動をしないと、正社員になる道は開かれません。
そこで、下記の5つのポイントを押さえて就職活動に臨みましょう。
- スキルや知識の習得に努める
- 「未経験可」の求人に応募する
- 企業研究を欠かさない
- 面接対策に時間を割く
- 就職エージェントを利用する
では、それぞれのポイントについて解説します。
ポイントその1:スキルや知識の習得に努める
1つめのポイントは、スキルや知識の習得に努めることです。
前述したように、中途採用では「即戦力」が求められます。そのため、希望する仕事に必要とされるスキルや知識を身につけておくことが欠かせないのです。
たとえばプログラマーを目指すのであれば、応募する会社で使用することになる言語について自主的に学んでおきましょう。
経理職志望であれば、簿記2級を取得するといったことでも良いですね。スキルや知識の習得に努めている姿勢は、選考のなかでも評価されます。
ポイントその2:「未経験可」の求人に応募する
2つめのポイントは、「未経験可」の求人に応募することです。
多くの場合、派遣社員や契約社員は、正社員から転職を目指す人に経験やスキルの面で負けてしまいます。
一方で「未経験可」の求人であれば、経験やスキルはそこまで選考に左右しません。そのため、派遣社員や契約社員であっても採用される可能性が高いんですね。
ちなみに「未経験可」の求人のなかには、はじめは契約社員の募集であっても、試用期間を過ぎれば正社員に登用してくれるものもあります。
ポイントその3:企業研究を欠かさない
3つめのポイントは、企業研究を欠かさないことです。
特に「未経験可」の求人に応募する場合には、入社意欲が重視されます。そして入社意欲を確認するために、「わが社の主力製品を知っていますか?」といった質問をされることが少なくありません。
この場合、主力製品の名前を答えられなければ、入社意欲が低いと判断されてしまう可能性が高いでしょう。
なぜなら「入社を希望しているのであれば、会社について調べているのは当たり前」と面接官が考えていることが多いからです。そのため、応募する会社の製品やサービス、会社として注力していく領域、といった情報は必ず調べておくようにしましょう。
ポイントその4:面接対策に時間を割く
4つめのポイントは、面接対策に時間を割くことです。
面接は、多くの求職者が苦手としています。これは逆にいうと、面接対策をしっかりすれば、ほかの求職者に差をつけられるということです。
面接対策では、誰かに面接官役になってもらい、模擬面接をすることがおすすめです。面接に慣れておくことで、「本番で緊張して話せなくなる」といったことも減らせます。ちなみに模擬面接をするときは、自分の話し方についてもチェックしてもらうと良いでしょう。
「言葉づかいが丁寧か」「早口になり過ぎていないか」といったことは、自分ではなかなか気付けないからです。話し方のクセなどを指摘してもらうことで、本番の面接では、面接官が聞き取りやすい話し方ができるようになるでしょう。
ポイントその5:就職エージェントを利用する
5つめのポイントは、就職エージェントを利用することです。
就職エージェントを使うことで、多くの求職者を就職成功に導いてきたキャリアアドバイザーのサポートを無料で受けることができます。企業への応募書類の添削もしてくれるので、書類選考の通過率も高められるでしょう。
就職活動は、孤独な戦いになりがちです。選考に通らず、落ち込んでしまうこともあるでしょう。そんなとき、キャリアアドバイザーが近くにいることは心の支えにもなるはずです。
正社員への就職活動で不安な人は、就職エージェントのサポートを受けてみてください。
正社員になれない人の就職活動の進め方
正社員になれない人は、ひとつの方法だけに頼って就職活動を進めてしまっていることが少なくありません。
そのため、出会える求人が少なく、応募できる会社が限られてしまうことから、なかなか内定に漕ぎつけないのです。また、正社員になる確率を高めるには、少しでも多くの求人に出会う必要があります。
そこで、下記の5つの方法も使って求人を探してみてください。
- 就職エージェント
- 求人サイト
- 求人誌
- ハローワーク
- 知人や友人の紹介
では、それぞれの方法についてお伝えします。
就職活動の進め方その1:就職エージェント
まずおすすめなのが、就職エージェントを使うことです。
なぜなら就職エージェントは、「非公開求人」を取り扱っているからです。
非公開求人とは、公開すると応募者が集まり過ぎてしまうなどの理由から、一般には公開されていない求人のことです。非公開求人は、就職エージェントに登録しないと見ることができません。
登録は無料なので、少しでも多くの求人を見るためにも就職エージェントには必ず登録しておきましょう。
就職活動の進め方その2:求人サイト
正社員就職を目指す際は、求人サイトを利用するのもおすすめです。
求人サイトは、自分が希望する条件にしぼって求人を検索することができます。そのため、より効率的に求人を探すことができるのです。
また求人サイトによっては、希望した条件を登録しておくことで、その条件に合った求人が出たときにメールで知らせてくれることもあります。
忙しくてなかなか仕事を探せない人でも、求人サイトを使うことで効率的に求人情報を手に入れられることでしょう。
就職活動の進め方その3:求人誌
求人誌も、正社員求人を見つけるうえでおすすめの方法です。
街中で配られている求人誌には、「未経験可」の求人が多く掲載されています。
アルバイトやパートの求人も多いですが、しっかりと目を通せば正社員の求人も掲載されていることが分かるでしょう。ちなみに求人誌に掲載されている求人の多くが、飲食業や介護職に関わるものです。
サービス業は人手不足の会社も多く、未経験でも正社員を目指せることが少なくありません。そのため、業界を絞らず、まずは正社員になることを目指したい方は、サービス業への就職も検討してみると良いでしょう。
就職活動の進め方その4:ハローワーク
正社員への就職を目指すのであれば、ハローワークも利用してみましょう。
ハローワークを使うと、求人サイトに載っていないような地元の中小企業の求人に出会うことができます。
なぜなら、求人サイトに求人を掲載するにはお金がかかる一方で、ハローワークには無料で掲載できるからです。そのため、採用経費に多くのお金をかけられない中小企業の求人が多いです。
ただハローワークの求人のなかには、いわゆる「ブラック企業」の求人が紛れ込んでいることもあります。そのためハローワークで見つけた求人に応募するときは、その会社で働く社員の口コミをネットで探してみるなど、会社研究を怠らないようにしましょう。
就職活動の進め方その5:知人や友人の紹介
仕事を見つける方法として、「知人や友人から紹介を受ける」というのもひとつの手です。
どんなに良い会社だと思っても、「入社してみたらイメージと違った……」ということは少なくありません。
一方で、知人や友人が勤めている会社であれば、彼らが実際に働くなかで感じたメリットやデメリット、社内の雰囲気などを詳しく聞いたうえで入社を決めることができます。そのため入社したあとに、イメージとのギャップを感じずに済むんですね。
本気で正社員就職を目指している場合は、知人や友人に会ったときに、社員の募集をしていないか聞いてみるのも良いでしょう。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい