「就職したくない」と思っていませんか?この記事では、就職したくないと考える理由と共に、就職しないことのメリットやデメリット、そして就職しない場合の生き方についても解説しています。この記事を読んで、自由な働き方を考えるきっかけにしてください。
- 就職しないメリット3選とデメリット5選を、まずおさえておこう
- 就職しない場合の生き方4選【家業を継ぐ、フリーランス、起業、アルバイト】
- 「就職したくなくてもアルバイトは続けない方が良い2つの理由」を解説
就職したくない理由ベスト10
就職したくない理由は、人それぞれです。
具体的には、下記のとおりです。
- 就活を考えたくない
- 働くのが面倒くさい
- やりたい仕事がない
- 働かなくても何とかやっていける
- 自由がなくなる
- 組織で働くことが向いていない
- 人間関係が不安
- 社会に出るのが怖い
- 新卒の給料が低い
- 満員電車やスーツに抵抗がある
それぞれ説明しますね。
理由1. 就活を考えたくない
就活をすること自体が面倒くさく、「就職しない」という選択を取る人は少なくありません。
就活は、書類を準備したり、面接に行ったりと何かと時間がかかるものです。準備しても落ちる可能性は当然あることから、就職そのものに嫌気が差してしまうこともあります。
理由2. 働くのが面倒くさい
就職をしたくない理由として、働くのが面倒くさいことを挙げる人も多いです。
いざ働き始めると、会社のために自分が望んでいないことをする必要が出てきます。
たとえば、会社が求めるスキルや知識を身につけるための勉強をしなければいけないこともあります。会社のために働くのが窮屈に感じ、就職するのが面倒に感じてしまうのです。
理由3. やりたい仕事がない
やりたい仕事がないことも、就職したくない理由のひとつです。
自分が打ち込める仕事であれば、楽しく働けるイメージが湧きますよね。
しかし、やりたい仕事がないとモチベーションが上がりません。そのため、働くことの意味を見出せなくなるのです。
理由4. 働かなくても何とかやっていける
ニート生活を送っている人のなかには、食事や生活の世話を親がやってくれている人も多いでしょう。そのため「働かなくても何とかやっていける」といった思いから、就職について具体的に考えない人もいます。
理由5. 自由がなくなる
働くことで、自分の時間がなくなることはある程度覚悟しなくてはいけません。
会社は決まった時間に出社することが普通で、昼食の時間でさえ自分で決められないこともあります。そのため今の自由な状態を手放す必要があることから、働くことに抵抗を覚えてしまう人もいるでしょう。
理由6. 組織で働くことが向いていない
「組織で働くことに向いていない」と感じることを、就職したくない理由に挙げる人もいます。
会社などの組織では、集団行動やチームプレーが基本です。
一方で、周りと話すことが苦手で、1人が好きな人にとってはストレスに感じることもあります。そのため組織で働くことに苦手意識を感じ、就職に踏み出せないことがあるのです。
理由7. 人間関係が不安
働きたくない理由として、「人間関係の不安」を挙げる人も少なくありません。
仕事を始めると、上司や先輩、同僚や後輩といった仕事関係のコミュニティのなかに入ることになります。苦手な人が出てくることもありますが、そこは仕事の関係と割り切ることも時に必要です。
しかし人間関係を築くことが得意でない人は、働くことに対して高い壁を感じてしまうでしょう。
理由8. 社会に出るのが怖い
年金問題や、リストラなどのニュースを目にすることは多いですよね。
こうした不安なニュースを聞くと、社会に出ることに恐怖を感じてしまうこともあります。「就職しても良いことはない」と考え、就職する道を自ら閉ざしてしまう人も少なくありません。
理由9. 新卒の給料が低い
新卒の給料の安さから、就職するメリットを感じられなくなる人もいます。
日本の会社のなかには、年功序列を採用している会社がまだまだ少なくありません。年功序列とは、職場での勤務年数の長さに応じて給料が高くなっていく制度や慣習のことです。そのため、どんなに仕事を頑張ったとしても新卒社員の給料は低いことが普通です。
頑張っても給料が増えない現実を前に、働くことそのものに意義を見出せなくなる人も珍しくないのです。
理由10. 満員電車やスーツなどに抵抗がある
満員電車の風景や、暑い日でもスーツを着ている社会人を見て、就職への意欲が湧かなくなる人もいます。
働き方改革によって、会社員の働き方は柔軟に、そして自由になってきています。
しかし出社時間が固定だったり、スーツ着用を義務としたりしている仕事もまだまだ多くあるのが実情です。そのため会社に縛られる日々に窮屈さを感じ、就職することにあと一歩踏み出せない人もいます。
就職しないメリット
就職することは当たり前、といった世の中の風潮はまだまだ根強いです。
しかし、就職しないことがメリットとなることもあります。
具体的には、下記の3つです。
- 自分の時間を確保できる
- 多くの給料が手に入ることがある
- 人間関係のストレスが減る
それぞれ説明しますね。
メリット1. 自分の時間を確保できる
就職しないメリットのひとつは、自分の時間を確保できることです。
会社に就職すると、好きな時間に働けなかったり、通勤時間があったりと何かと制約が生まれます。仕事に追われる毎日だと、将来のことについて落ち着いて考える時間すら取れないこともあります。
一方で就職しない場合は、自分の時間をしっかり確保できます。そのため将来について腰を据えて考えられたり、資格勉強に打ち込んだりすることもできるでしょう。
メリット2. 多くの給料が手に入ることがある
会社に就職することが、生きていくための全てではありません。
たとえばフリーランスとして独立し、1人で働いている人も多いです。20代でフリーランスになった人のなかには、新卒で会社に入社するよりも高い給料をもらっている人もいます。
1人で食べていくためには、スキルを磨いたり、営業をしたりと大変なことも待っています。それでも、就職するより高い給料が得られる可能性もあることから、「就職しない」という道をあえて選択する人は多いのです。
メリット3. 人間関係のストレスが減る
人間関係のストレスが減ることも、就職しないメリットのひとつと言えます。
上司と部下、得意先の人とのやり取りなど、就職するとコミュニケーションを取る機会が多く待ち受けています。良好な関係を築ければ良いのですが、苦手な人に当たってしまうこともあります。この場合、苦手な人のことが頭から離れず、ストレスがどんどん溜まって行ってしまうこともあります。
一方で就職しなければ、人間関係のいざこざに巻き込まれる心配を減らせます。働かないことでお金の心配はあるものの、自分の心の健康を保てることで、イキイキとした日々を送れる人もいるでしょう。
就職しないデメリット
就職しないことは、人によってはメリットと感じられることが多いものです。
しかしメリットの裏には、デメリットがあるものです。
良い点ばかりに目が奪われると、あとで後悔してしまうこともあります。
そのため、就職しないデメリットとして下記の5つを知っておきましょう。
- 収入が不安定になる可能性がある
- ポテンシャルで入社できる機会が減る
- 社会的信用を得にくくなる
- 人間関係の幅が狭まる
- 生活が不規則になる可能性がある
それぞれ説明しますね。
デメリット1. 収入が不安定になる可能性がある
就職しないことで、収入が不安定になる可能性が高まります。
会社員の場合、固定収入として毎月の給料が入ってきます。
一方で、「働かない」という選択をすると全てが自己責任です。働かないと、もちろんお金が入ってきません。
会社員のように有給もないので、体調を崩しても給与が得られる保証がないのです。
デメリット2. ポテンシャルで入社できる機会が減る
ポテンシャルで入社できる機会が減ることも、就職しないデメリットのひとつです。
就活の場での「ポテンシャル」とは、その人の成長性などのことです。つまりスキルに乏しくても、将来性を見込まれれば採用される可能性があるのです。
しかしポテンシャルで採用されるのは、多くの会社で20代まで。それ以降は、経験やスキルがないと、希望の仕事に就くことは簡単ではなくなります。そのため経歴に自信がない人は、ポテンシャルで採用されることが期待できるうちに就職しておくのもひとつの方法です。
デメリット3. 社会的信用を得にくくなる
就職しないデメリットとして、社会的信用を得にくくなることも挙げられます。
社会的信用とは、「この人なら安心できる」といった他人からの評価のことです。
家を購入するときのローン審査や、クレジットカードを発行するときなどに社会的信用が役に立ちます。特に会社員として固定収入がある人は、「安定して生活ができている人」として信用される可能性が高いです。
一方で就職していない場合は、社会的信用がどうしても低くなってしまいます。そのため場合によっては、ローンの審査がなかなか通らなかったりすることもあるでしょう。
デメリット4. 人間関係の幅が狭まる
人間関係の幅が狭まることも、就職しないデメリットのひとつです。
就職すると、人間関係のいざこざに巻き込まれる可能性はたしかにあります。
しかし、自分と価値観の違う人に出会うことで、自分自身の視野が広がることは多いものです。仕事を経て、一生の友人に恵まれたり、生涯を共にするパートナーに出会えたりすることも少なくありません。
人間関係は面倒に感じるかもしれませんが、人と触れ合うからこそ手に入れられるメリットがあることは知っておきましょう。
デメリット5. 生活が不規則になる可能性がある
就職しないと、生活が不規則になる可能性もあります。
会社員の場合は働く時間が決められていることが多いため、生活のリズムが自然と生まれやすいです。
しかし就職しない場合は、起きる時間も、ごはんを食べる時間も自分で決める必要があります。そのため人によっては昼夜逆転の生活が当たり前になり、体調を崩す原因になることもあります。
「周りからの目がないとどうしても怠けてしまう」という人は、就職することもひとつの方法と言えるでしょう。
就職したくない場合の生き方
就職しないことを選んだ場合、複数の生き方が考えられます。
おすすめ順に、下記の4つを紹介します。
- 家業を継ぐ
- フリーランス
- 起業
- アルバイト・パート
それぞれ説明しますね。
1. 家業を継ぐ
実家が自営業など、家業を継ぐことができるのであれば真っ先に選択肢に入ってきます。なぜなら、働くイメージを持ちやすいからです。
自営業の親を持っていた場合、小さい頃から家の手伝いをしてきた人も多いでしょう。そのため、仕事のノウハウをある程度自然と身につけていることもあり、仕事に取り組むハードルが低くなります。
一方で、就職をして初めての仕事に取り組む場合は、「自分に合わない仕事だったら」と不安を感じてしまいますよね。その点、家業の場合は仕事のイメージがつきやすいため、不安をあまり覚えず仕事ができるというメリットがあるのです。
2. フリーランス
フリーランスとして働くことも、就職しない場合の選択肢のひとつです。
たとえばフリーのプログラマーやライターとして活動している人もいます。フリーランスのメリットは、スキルさえあれば会社に依存せず、ある程度自由に仕事を行えることです。
一方でスキルや実績がないと、仕事がなかなか手に入らず、収入が不安定となるリスクもあります。リスクも踏まえ、それでも自由な働き方を実現したい人は、フリーランスを目指してみるのも良いでしょう。
3. 起業
家業を継ぐことやフリーランスよりはハードルが高くなりますが、起業するのもひとつの方法です。起業すると、自分で会社を持つことになります。
従業員を雇ったり、事業を広げたりすることで売上が上がり、自分自身の収入を大幅に増やせることもできます。
しかし最悪の場合、倒産というリスクが起業にはあります。ただ、今は個人でも比較的簡単に起業ができる時代です。
まずは規模を小さく始めてみて、軌道に乗ってきたら規模を拡大するといった方法だとリスクも減らせます。特に、会社員として働くよりも高い収入が欲しい人は、起業に挑戦してみるのもひとつの方法と言えるでしょう。
4. アルバイト・パート
アルバイトやパートをすることも、就職しない場合の選択肢となります。
仕事も見つけやすいため、就活するよりも仕事を探すハードルが低いといったメリットもあるでしょう。
しかし、「アルバイト・パートを続けるから就職しない」といったことはおすすめできません。
具体的な理由は、このあとで説明します。
就職したくなくてもアルバイトは続けない方が良い
アルバイトをすることで自由な働き方は期待できますが、「アルバイトを続けること」はデメリットになります。
主に、以下の2つの理由からです。
- 給料や待遇が良くない
- 解雇される不安がある
それぞれ説明しますね。
理由1. 給料や待遇が良くない
アルバイトは、正社員と比べると当然のように給料が良くありません。
正社員並みの給料を得ようとすると週5~6日しっかり働く必要があり、体力的に厳しいこともあります。また福利厚生や手当なども少なく、安心して働けるとは言えない面もあります。
理由2. 解雇される不安がある
アルバイトは、いつ解雇されるか分かりません。
正社員は、「従業員の解雇は自由にできない」といった法律の定めに守られています。
一方でアルバイトの場合は、こうした規制が強く及びません。そのため、「いつ解雇されるか不安」といった日々のなか働かなくてはいけないこともあります。
落ち着いて働きたい場合は、正社員への就職を目指すことが現実的な選択と言えるでしょう。
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