メンタルが弱い自分に向いてる仕事なんてあるんだろうか、とお悩みの方もいるでしょう。仕事の中で精神的につらくなってしまい、仕事が続かない、仕事をできないといったお悩みを抱えている方は実際に多くいらっしゃいます。
ここでの「メンタルが弱い」とは、人間関係や仕事の責任などでストレスを感じやすい傾向を指します。
精神的なストレスが積み重なると、精神的な病気になる確率が上がったり、休職や離職にまでつながる可能性があります。一度、うつ病などを発症すると回復には長い時間がかかります。
そのため、自分に合った無理のない仕事に就くことが非常に大切になってきます。
この記事では、ジェイックが就職支援をしてきた経験を踏まえて、メンタルが弱い人の特徴や、メンタルが弱い人に向いてる仕事や人とあまり関わらなくていい仕事をご紹介します。
- メンタルが弱い人に向いてる仕事は、翻訳家や在宅ワークの多い仕事、事務や総務など
- ミスマッチ予防のため「メンタルが弱い人の特徴」を理解してから仕事を探そう
- メンタルが弱い人に向いている仕事の特徴は「ストレスになる要素が少ない」こと
この記事の目次
メンタルが弱い人に向いてる仕事10選
メンタルが弱い人の特徴を加味して、メンタルが弱い人に向いてる仕事を紹介していきます。
メンタルが弱いからといって仕事が限定されるわけではなく、またいずれも「メンタルが弱いからこそできる仕事」「メンタルが弱い人はこの仕事しかできない」というわけではありません。
ただ、これらの仕事は人とのコミュニケーションにストレスを覚えやすい人や繊細な人でも働きやすかったり、能力を発揮しやすかったりする側面があります。
各仕事を選んだ理由を見てもらうと、どういった視点で仕事を選べばいいか?の参考になるでしょう。メンタルが弱い人に向いてる仕事について、それぞれピックアップした理由を簡単に紹介します。
翻訳家[メンタルが弱い人に向いてる仕事 1/10]
外国語で書かれた文章を日本語に翻訳する仕事です。書籍や映画ドラマなどのほか、海外のマニュアルや手順書などを翻訳することもあります。
外資系企業や、外国の特許などを扱う事務所などでは、翻訳ができる人を募集していることがあります。独立して働き、仕事を請けるケースもあります。
もちろん納期や表現の調整などのコミュニケーションはありますが、比較的ひとりで淡々と業務をすすめることが多いため、煩雑なコミュニケーションにストレスを感じる傾向が強い人(メンタルが弱い人)に向いてる仕事のひとつです。
高い語学力が必須であること、AI翻訳なども登場しており将来性が未知数である点などは注意が必要です。
在宅ワーク全般[メンタルが弱い人に向いてる仕事 2/10]
メンタルの弱い人は、Webデザイナーやエンジニア、プログラマー、ライターや編集者、イラストレーターなどクリエイティブ関連の仕事や、データ入力などの単純作業のように、自宅にいながらできる仕事全般が働きやすい仕事と思える傾向があるでしょう。
「在宅ワークはメンタルが弱い人向け」ということではなく、在宅ワークも翻訳の仕事と同じく、自分の家でひとりで仕事ができるため、煩雑なコミュニケーションや周囲の目などに悩まされにくく、そういったものにストレスを感じやすい人も働きやすいことが考えられます。
ただし、完全な未経験でできる在宅ワークの仕事はそれほど多くはないという点には注意しましょう。まずは企業などで働き実務経験を積むか、スクールに通って技術を身につけるなどする必要があります。
公務員[メンタルが弱い人に向いてる仕事 3/10]
こちらも「公務員の仕事がメンタルが弱い人に適性がある」ということではなく、公務員は民間企業と比べると「失業」の心配は少なく、そういった面で不安やストレスを感じてしまう人には向いてる仕事のひとつかも知れません。
公務員とひとことで言っても、役所職員や教師、官僚、消防士、警察官など、職種は多岐に渡ります。自分の性格や資質に合わせて職種は選んでみましょう。
ただし、公務員は翻訳家や在宅ワークと比べると、いわゆる”公僕”とも言われる通り、一般市民の方と間には丁寧なコミュニケーションや対応が求められますし、職場における人間関係のストレスなどに関しては、ある意味では他の仕事以上に大変な側面もあります。
自営業[メンタルが弱い人に向いてる仕事 4/10]
メンタルが弱い人は、人から言われたことを気にしたり職場の人間関係につまずいたりしやすい傾向があるため、自営業のように、そもそも企業に雇われて働く方法でないほうがよいこともあります。
自分の裁量で仕事をしたり自分の店を経営したりするなど、ある程度自由にコントロールできるほうが、精神衛生上よいケースもあるでしょう。
ただし、自営業の場合は公務員の反対で経済的には不安定である側面、仕事を獲得するうえでのストレスが生じる、病気などで働けなくなってしまったときのリスクがある点などは理解しておきましょう。
芸術家[メンタルが弱い人に向いてる仕事 5/10]
芸術家は、メンタルが弱い人の強みを発揮できる職業のひとつかもしれません。自分の感情の繊細さや起伏の激しさなどを、作品に込めることができるからです。
むしろ人の感情の機微を感じやすい人のほうが、ストレスを感じやすい傾向がある反面、画家や作家、演奏家やダンサーなどの仕事で自分の浮き沈みを表現でき、人々の共感や感動を呼びやすいかもしれません。
ただし、もちろん芸術家として生計を立てていくためのは生半可な苦労では足りませんし、才能も求められるでしょう。また、周囲からの批評にさらされる側面もあるわけです。決して楽な道ではなく、自分を貫いていく力は求められるでしょう。
事務・総務[メンタルが弱い人に向いてる仕事 6/10]
企業の事務や総務などのようないわゆる「ノルマがない」仕事は、メンタルが弱い人でも比較的働きやすいといえます。もちろん事務や総務が楽な仕事なわけではありません。ただし、営業や販売のような数量的な目標にプレッシャーを感じる人にとっては仕事しやすい職種の一つと言えるでしょう。
メンタルが弱い人の場合、営業職などのようにノルマを課せられる、明確な数値目標があると「達成できなかったらどうしよう」と気にしてしまい、精神的に追い込まれてしまうことがあります。ノルマがなくやるべきことが決まっている仕事のほうが、安定した気持ちで働けるでしょう。
繰り返しの通り、「ノルマがないから簡単」というわけでは決してありません。社内での仕事が多い分、調整業務や人間関係のストレスが生じがちですし、気配りや臨機応変な対応などが求められる仕事である点は理解しておきましょう。
短期の仕事[メンタルが弱い人に向いてる仕事 7/10]
たとえばその日限りや数週間、数ヶ月程度など、短期で終わる仕事を選べば、メンタルが弱い人でも働きやすいといえます。
長期の仕事の場合、人間関係や仕事などがうまくいかないと、ストレスを感じてしまい出勤するのがつらくなってしまうことがあります。短期の仕事であればしがらみがないため、長期の仕事に比べると気が楽になるでしょう。
安定して働くことがむずかしい、スキルアップやキャリア形成がしづらいなどの注意点はあるものの、短期の仕事は、メンタルが弱い人の選択肢のひとつといえるかもしれません。
動物相手の仕事[メンタルが弱い人に向いてる仕事 8/10]
たとえば、動物園や水族館の職員、トリマーなど動物を相手にした仕事は、メンタルが弱い人に向いてる仕事のひとつといえます。
動物の命や安全にかかわるため責任感は必須ですが、人間よりも動物とかかわるほうがメインとなるため、人間関係によるストレスを強く感じてしまう傾向がある(メンタルが弱い)人にとっては、比較的取り組みやすいでしょう。
ただし、アレルギーなどがある場合はむずかしい点、働くうえではある程度体力が求められる点などは理解しておきましょう。また、希望する人も多いですので、決して目指すのは決して楽な道ではありません。
薬剤師[メンタルが弱い人に向いてる仕事 9/10]
薬剤師のように専門性や資格を生かし、比較的定型的に業務を進行していけるような仕事も人間関係やコミュニケーションにストレスを感じやすいタイプの人には向いているかもしれません。
薬科大学に通って国家資格に合格する必要がある、理系でなければむずかしい、人の命にかかわるからこそミスがないよう緊張感を持って働く必要がありますし、患者の方とのコミュニケーションも求められます。一方で、資格職のため資格を取得できれば働く場所は得やすいといえます。
もしもメンタル面が原因で一時的に働けなくなっても、比較的再就職もしやすいでしょう。勤務先を選ぶ際には、職場の雰囲気がよい、忙しすぎないなど、環境に気をつけたほうがよいでしょう。
ホワイト企業の社員[メンタルが弱い人に向いてる仕事 10/10]
メンタルが弱い人の場合は業界や職種で選ぶのではなく、評判のよい企業で働くという選択肢があります。いわゆる”ホワイト企業”を選べば、職場でハラスメントを受けて追い込まれたり、過剰なノルマを課せられたり、ハードワークで身体を壊したりする可能性を減らせます。
ホワイト企業は人気があり競争率も高いため、一般的な知名度は低いけれど経営は安定している、一定のシェアがあるなどの「隠れ優良企業」「隠れホワイト企業」を選ぶことが大切です
ただし、ホワイト企業であっても自分にマッチするとは限りません。企業によって社風や価値観は大きく異なるので、事前のリサーチは欠かせません。
メンタルが弱い人の特徴【向いてる仕事を探す前に】
前章で紹介した通り、”メンタルが弱い”というのはストレスやプレッシャーに弱いという傾向です。ただ、どんなものにストレスやプレッシャーを感じるかは人それぞれです。
メンタルが弱い人の特徴を紹介しますので、「自分はどのあたりが該当するか」「その傾向を踏まえるとどういった視点で仕事を探すのがよいか」を考えると良いでしょう。
特徴1. 生まれ持った性質というケースもある
メンタルが弱い人は、子どもの頃から些細なことが気になったり、落ち込みやすかったり考え込みやすかったりするなどの傾向があった人も少なくありません。
メンタルが弱いことは悪いことと捉えられがちですが、実はもともとの性質であるケースも考えられます。メンタルが弱いことを自覚している場合は自分を責めたり無理に克服したりするよりも、自分にとってストレスがかかりづらいと感じる仕事や自分の能力を活かせる仕事を探す方向に切り替えたほうがよいでしょう。
特徴2. プライドが高い
メンタルが弱い人は一見弱そうに見えますが、実はプライドが高い部分があることも考えられます。プライドが高いゆえに、仕事上の自分のミスや失敗を認められない人もいます。上司から軽く注意されたレベルでもショックを受けてしまい、弱ってしまうこともあるでしょう。
プライドの高さをよい方向に活かせれば問題ありませんが、そうでない人の場合、少し指摘されるたびに落ち込んでしまうこともあるでしょう。
特徴3. 繊細
メンタルが弱い人は、繊細な傾向があります。人の表情や発言が気にかかり「あのときのあの発言はどういう意味なんだろう」「自分はあの人に嫌われているのかな」など、相手はなんとも思っていない場合でも、気に病んでしまうこともありえます。
喜怒哀楽が激しい人や気分屋の人など、メンタルが弱い人が苦手とするタイプの人が多い職場だと、そのような人と日々接することが大きなストレスになることがあります。
特徴4. 自分の意見を伝えるのが苦手
メンタルが弱い人は、気が弱い人が少なくありません。自分の意見を伝えるのが苦手だったり、批判や否定を恐れて何も言えなかったりすることもあります。
たとえば顧客が理不尽なクレームを言ってきたり、取引先から無茶な要求をされたりするとそれに毅然と対応できず、どうしていいかわからなくなってしまうことがあるでしょう。
特徴5. 優しい心を持っている
メンタルが弱い人は、優しい心を持っている人が多くいます。特徴3の繊細さにも通じるところですが、優しすぎるゆえに何かあると自分を責めてしまい、精神的に追い込んでしまう人もいます。自分を責めてしまうぶん、メンタルが弱い人は他人を強く叱責したりすることは少ないでしょう。
職場でも、自分ではなくほかの人が怒られていたり、怖い雰囲気の上司が常にいたりするといづらくなり、自分は何も言われていなくても心を痛めてしまうことがあるのです。
特徴6. 離職や転職回数が多くなることもある
たとえば職場でトラブルやアクシデントに遭遇しても、通常であればなんとか乗り切ることが多いでしょう。しかしメンタルが弱い人の場合、そのようなことが続くと「もうだめだ」「この職場にいるのがつらい」などと考えてしまい、退職してしまうこともあります。
職場環境にあきらかに問題があった、倒産や事業縮小で働くことがむずかしくなってしまったなどの事情は仕方ありませんが、あまりに短期間での離職や転職を繰り返すと、企業によっては「入社してもすぐにやめてしまうのではないか」と思われることがあります。
特徴7. うるさすぎる環境は不向き
いつも大きな音が鳴っている、騒がしく大声で話さないと聞こえない、機械音などが響いているというようなうるさい場所での仕事は、メンタルが弱い人には不向きな場合もあります。音などに敏感なためそれらが刺激になってしまい、ストレスが知らず知らずに溜まってしまうことがあるためです。
メンタルが弱い人はできるだけ静かな環境を選んで働いたほうが、外的要因に左右されることは少なく、落ち着いて仕事ができるでしょう。
特徴8. プレッシャーに弱い
メンタルが弱い人は、プレッシャーに弱い傾向が見られます。プレッシャーをかけられることでやる気が出るタイプとは真逆のため、厳しいノルマがある、つねに時間に追われているなどの仕事は避けたほうがよいでしょう。
「契約を取るまでは帰社するな」と指示されるなど、体育会系のノリがある会社なども不向きです。ノルマがない仕事や、殺伐とした雰囲気ではない職場を選んだほうがよいといえます。
特徴9. 自分に合っていることに能力を発揮する
メンタルが弱い人は、働けないわけでは決してありません。むしろ、自分に合った仕事に就けば、普通の人よりも高い成果を発揮することもあります。
そのため、メンタルが弱い人が仕事探しをする場合、仕事内容や給料などの条件面だけでなく、社風や人間関係、労働環境、仕事のすすめ方がマッチしているかなど、細かいところまでチェックして決めたほうがよいでしょう。
特徴10. ひとりの空間が落ち着く
メンタルが弱い人は、そうでない人とくらべると職場の人間関係などに悩みやすい傾向を持っている人も多くいます。さまざまな人とかかわったり調整したりする仕事だと、たとえよい人たちに恵まれていたとしても、いろいろと気にして疲弊してしまうことがあるでしょう。
メンタルが弱い人の場合、つねにたくさんの人が周囲にいる職場よりも、自分ひとりの空間があるほうが能力を発揮しやすいこともあります。テレワークで出勤しなくても仕事ができる会社、一人ひとりパーテーションで区切られた職場のように、自分の空間を確保して働ける環境を選ぶのもおすすめです。
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メンタルが弱い人が向いてる仕事を見つけるためには
メンタルが弱い人は、ひとりの仕事など人間関係のストレスが少ない職業を選ぶ、芸術家などメンタルの弱さを強みに変えられるような仕事に就く、公務員や資格職など職を失いにくい仕事を目指し、ストレスになり得る要素を少なくしていくことが大切と言えるでしょう。
より自分に向いてる仕事を考えてたい!と感じている人は以下の記事も参考にしてみましょう。
また、私たちジェイックは10年以上、数多くの方の仕事選びや自己分析をサポートしてきました。「自分に向いてる仕事が見つからない」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
「メンタルが弱い人」に関するよくある質問
まずは自分の特徴について知っていくことが大切になります。「メンタルが弱い」と言っても人によって傾向は様々です。自分にはどういった特徴があるのか自己分析をしつつ、続けられる仕事を見つけていきしょう。
自分の特徴や強み・弱みを考えながら向いてる仕事を探すことをオススメします。この記事では、タイプ別に向いてる仕事を紹介しているので参考にしてみましょう。