「理系は給料の高い仕事が多い」という印象を持っている就活生もいるでしょう。実際に、理系の学生の専門知識を求める企業はたくさんあります。キャリアを積んだり役職がついたりするにつれ、さらに給料がアップすることも期待できます。この記事では、理系の平均年収が高い仕事のランキングや、理系で給料の高い仕事とその理由についてご紹介します。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
平均年収の高い理系の仕事
理系で給料の高い仕事と、給料の高い仕事ランキングについてご紹介します。理系で就職活動をしているこれから開始する予定の学生は、参考にしてみてください。
理系で給料の高い仕事7選
理系で給料の高い仕事の中には、おもに以下があります。
- ITアーキテクト
- 一級建築士
- 研究開発職
- アナリスト
- データサイエンティスト
- 医師
- 宇宙飛行士
平均年収や理系で給料が高い理由について、それぞれご紹介します。
ITアーキテクト【理系で給料の高い仕事1】
求人ボックス給料ナビの「ITアーキテクトの仕事の年収給料情報」によれば、ITアーキテクトの平均年収は698万円のため、一般的な年収よりも高い収入を得られる可能性が高いでしょう。
引用:求人ボックス給料ナビ「ITアーキテクトの仕事の年収給料情報」
聞きなれない職業かもしれませんが、顧客の要望に合ったシステムなどの設計構築業務がおもな仕事で、システム開発において重要な役割を持つ職業のひとつです。工学部出身者などに適性がある仕事といえるでしょう。
ただし、まったくの未経験でこの仕事に就くことはむずかしく、ITエンジニアなどの実務経験を積むことになる可能性が高いことは理解しておきましょう。
一級建築士【理系で給料の高い仕事2】
転職Hacksの「建築士は本当に1000万稼げるのか。平均年収は?」によれば、一級建築士の平均年収は643万円となっています。建築士には一級建築士のほかに二級建築士と木造建築士がありますが、1000万円以上の高い年収を得られる可能性があるのは一級建築士です。
引用:転職Hacks「建築士は本当に1000万稼げるのか。平均年収は?」
一定規模以上の建物の設計ができるなど、一級建築士にしかできない業務があるのも、高い給料を得られる理由であるといえるでしょう。一級建築士資格を取得してからゼネコンや建築事務所、住宅メーカーなどで働く方法、勤務して実務経験を積んだうえで資格を取得する方法があります。
在職中に資格に合格すれば、それまでよりも給料がアップしたり、手当がついたりして収入が増えるケースもあります。ただし、勤務先によっては資格を取得しても評価が変わらないところも存在するため、注意が必要です。
研究開発職【理系で給料の高い仕事3】
マイナビAGENTによれば、メーカー系の研究開発職の平均年収は512万円と、平均的な年収よりも全般的に高い傾向にあります。
引用:マイナビAGENT
すでにある製品を改良したり、ゼロからあらたな製品をつくりだしたりする職業です。食品メーカーや日用品メーカー、化粧品メーカー、半導体メーカーなど、理系で自分が学んできた専門分野を活かせる場所は幅広いといえます。
注意点としては、大学院卒が全体の7割近くを占めているという点です。理系の大学で研究に取り組んでいても、それだけでは不十分だと企業から判断される可能性があります。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
アナリスト【理系で給料の高い仕事4】
資格Timesの「証券アナリストの平均年収は?年齢別業種別年収から仕事内容まで徹底解説!」によれば、証券アナリストの平均年収は651万円です。成果次第では、さらなる給料アップも期待できます。
引用:資格Times「証券アナリストの平均年収は?年齢別業種別年収から仕事内容まで徹底解説!」
アナリストは、日本や世界の経済や政治の状況、企業の経営状況などを総合的に調査分析し投資対象としてふさわしいかを判断するなど、金融の未来予測をおこなう仕事です。
銀行や証券会社などで働くほか、経験を積んだのちに独立する人もいます。ただし、新卒でいきなりアナリストの仕事に就ける可能性は非常に低く、金融系企業などで実務経験を積み、かつ適性のある人が選ばれるケースが比較的多いことは理解しておきましょう。
データサイエンティスト【理系で給料の高い仕事5】
typeの「データサイエンティストに必要なスキル仕事内容勉強法を網羅的に解説」によれば、データサイエンティストの平均年収は655万円です。
データサイエンティストは「ビッグデータ」と呼ばれるデータを活用分析することがおもな業務です。ビッグデータに関する専門知識やスキルを持ったデータサイエンティストは企業からの需要が高く、給料も高くなっています。
大学や大学院で統計学やデータ分析を専門的に学ぶ、エンジニアなどの実務経験を積みそこで得たスキルや知識を活かして転職するなど、理系であっても、データサイエンティストの仕事に就くためには努力が必要であることは間違い無いでしょう。
医師【理系で給料の高い仕事6】
医師転職研究所の「医師の年収給料はどのぐらい?1,855名の医師の最新アンケート調査」によると、2019年の調査結果では、医師の年収は1400~1600万円が12.9%と、もっとも多かったことがわかっています。
引用:医師転職研究所「医師の年収給料はどのぐらい?1,855名の医師の最新アンケート調査」
平均1000万円以上の年収をもらえる職業は、全体のごく一部です。医師は昔も今も、理系で給料の高い仕事の代表です。
医大に進学して医師免許を取得する必要があったり、研修医時代などは激務薄給などのケースもあったりと、親の経済力や自分の頭脳、体力や精神力など多くの要素が求められる職業です。理系出身者でも、限られた人しか就けない職業であることには変わりありません。
宇宙飛行士【理系で給料の高い仕事7】
BUSINESS INSIDER JAPANの「NASAの宇宙飛行士、年収はいくら?」によれば、宇宙飛行士の年収は約680万円〜約1050万円程度となっています。
引用:BUSINESS INSIDER JAPAN「NASAの宇宙飛行士、年収はいくら?」
理系の学生が高い収入を得られる仕事のひとつが宇宙飛行士です。理由として、宇宙飛行士の条件のひとつが「自然科学系の大学卒業以上であること」とされています。つまり理工学部や農学部など、理系の学部出身者であることが条件になっているのです。
ただしこのほかに、自然科学系の研究開発の実務経験、コミュニケーションが取れるレベルの英語力などさまざまな資質が求められており、高いハードルが課されています。
参考:理系で給料の高い仕事ランキング
マイナビ転職の「【全312職種】2020年版 職種別 モデル年収平均ランキング」によると、1位のシステムアナリスト(1609万円)、4位の情報アーキテクトUI/UXデザイナー(1000万円)、5位のITアーキテクト(975万円)、7位のシステムコンサルタント(932万円)、9位の基礎研究(900万円)と、上位10位以内のうち5つが理系の職業です。
引用:マイナビ転職「【全312職種】2020年版 職種別 モデル年収平均ランキング」
このデータからも、やはり理系の職業は高収入のものが少なくないことがわかります。平均以上の収入を得られる仕事を希望する場合、理系の学生は実現できる可能性がある程度高いといえるでしょう。
理系に限らず給料の高い仕事についてや、理系の就職に関する情報については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
理系は給料の高い仕事に就けるチャンスが多い
理系の場合、文系と比較しても給与水準が高い仕事が多い傾向にあります。食品やIT、薬や医療、建物など生活と密接にかかわるものが多かったり、あらかじめ一定の専門分野を学んでいて業務に必要なレベルの知識がある学生を採用したいと考えたりしている企業が多いことが考えられます。関心のある理系の仕事の給料について、調べてみることをおすすめします。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
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