「正社員からアルバイトに転身したい」と思っていませんか?この記事では、アルバイトに転身するメリットとともに、そのデメリット、また今の状況を克服する方法についても解説しています。アルバイトに興味を持っている人は、参考にしてみてください。
正社員からアルバイトに転身する人はいるのか
正社員からアルバイトに転身する人は存在します。そもそもアルバイトは、「非正規社員」という位置づけです。
ちなみに正社員は、正確には「正規社員」と呼ばれます。そして総務省発表の「労働力調査(基本集計)2019年平均速報」によると、2019年に転職した人は319万人です。
正規社員で見ると135万人が転職していて、そのうち非正規社員となった人は51万人に及びます。つまり、正社員から非正規社員になった人は、全体の転職者から見ると約15%にのぼるのです。
非正規社員のなかには「派遣」も含まれるため、15%全てがアルバイトへの転身ではありませんが、アルバイトに転身している人は確かに存在することが分かります。
正社員からアルバイトに転身する理由
正社員からアルバイトに転身する理由はさまざまです。
ただ、総務省発表の「労働力調査(詳細集計)2019年平均」を見ると、「自分の都合のよい時間に働きたいから」という理由で非正規社員に転身する人が約3割にのぼることが分かります。
また、男性の約2割が「正規社員の職がないから」という理由で非正規社員に、そして女性の約2割が「家計の補助・学費等を得たいから」という理由で非正規社員に転身しています。
正社員からアルバイトの良い点、悪い点
正社員からアルバイトに転身する場合、「リスクが高い」「辞めといたほうが良い」とまわりから引き留められることは多いものです。しかし、実はメリットがあることはあまり知られていません。
そこで、正社員からアルバイトに転身するメリットについて解説します。
デメリットも合わせてお伝えしますので、参考にしてみてください。
正社員からアルバイトに転身するメリット
正社員からアルバイトに転身するメリットは、主に以下の2つが挙げられます。
- プライベートを優先して働くことができる
- ストレスから解放される
では、それぞれのメリットについて解説します。
メリットその1:プライベートを優先して働くことができる
まず1つめのメリットが、プライベートを優先して働くことができるという点です。先述したように、「自分の都合のよい時間に働きたいから」という理由で非正規社員という立場を選ぶ人は少なくありません。会社に正社員として勤めていると、勤務時間や公休日が明確に決まっていることがほとんどです。休日出勤があったり、繁忙期には残業に追われたりする人も少なくないでしょう。
一方でアルバイトの場合は、勤務日や勤務時間を基本的には自由に選ぶことができます。特に子育てや介護などで時間の融通が利かない人にとっては、労働時間を調整しやすいことは大きなメリットに感じられることでしょう。
また「海外旅行がとにかく好きで長期的な休みが欲しい」といったように、趣味の時間に没頭したい人もいますよね。このような人の場合、正社員として勤めていると自由な時間が持てず、窮屈に感じられてしまうことは多いものです。
そこで趣味の時間を確保するために、アルバイトという道をあえて選ぶ人も少なからず存在します。
メリットその2:ストレスから解放される
ストレスから解放されることも、正社員からアルバイトに転身するメリットのひとつです。正社員として働くと、苦手な仕事を押し付けられたり、居心地の悪い職場のなかでも長い時間を過ごさなければいけなかったりと、ストレスが溜まることは多いものです。
役職が上がり、責任も増えてくると、自分の仕事に対して強いプレッシャーも生まれます。そして正社員のなかには、こうしたストレスにより体調を崩してしまう人も少なくないのです。
一方でアルバイトになると、「自分で仕事を選ぶことができる」というメリットが手に入ります。また、苦手な人がいたらその場をすぐに辞めて別の場所で働く、といったことも正社員よりは簡単にできるようになります。
ストレスなく働けることは、イキイキと働き続けるうえで欠かせません。その点でいうと、アルバイトは正社員ほどストレスを感じずに働けることが多いため、「アルバイトに転身して良かった」と感じている人は意外に多いのです。
正社員からアルバイトに転身するデメリット
正社員からアルバイトに転身することはメリットも多いものですが、一方でデメリットがあることも事実です。
具体的には、下記の2点です。
- 収入や保証が減る
- 正社員として働くことが難しくなる
では、それぞれのデメリットを見ていきます。
デメリットその1:収入や保証が減る
まず1つめのデメリットが、収入や保証が減ってしまうことです。正社員からアルバイトになると、経済的な面で不安定になります。時給換算で見ると正社員のときと比べて2分の1以下になることは珍しくなく、アルバイト先によっては希望する時間がすべて働けるとは限りません。
さらに、アルバイトは福利厚生などが十分ではないことから、突発的な休みなどで仕事ができないときは、その日の収入がゼロになってしまうこともあります。このように、アルバイトになると収入が減るだけでなく、給与保証も受けづらいため、収入確保のために多少ムリしてでも働かなくてはいけないこともあるのです。
一方で正社員の場合は、勤務日数が明確に決められていることもあり、毎月安定した収入が入ってきます。また、産休や介護休暇を始めとする福利厚生が手厚い会社も多く、なかにはボランティア休暇といった制度があるなど、仕事を休んでも収入の保証が受けられる会社も多いのです。
デメリットその2:正社員として働くことが難しくなる
正社員として働くことが難しくなることも、正社員からアルバイトに転身するデメリットのひとつです。アルバイトでは単純作業を任されることが多いため、専門的なスキルを磨くことは難しくなります。
また「チームで仕事を進める」といった機会も持ちにくく、コミュニケーション力といった面での成長もあまり期待できません。しかし正社員への就職となると、「即戦力」が求められます。
つまり、専門的なスキルや、まわりの人を巻き込んでプロジェクトを進めるといったコミュニケーション力が評価の対象となるのです。そのため、アルバイトから再び正社員になろうと思ってもなかなか採用されません。特に30代を過ぎ、年齢を重ねれば重ねるほど正社員への復帰の道は遠ざかることには注意が必要です。
正社員からアルバイトはおすすめしない
今の仕事に苦労していたり、職場に不満があったりすると、「この場所をすぐにでも離れたい」と思ってしまうものです。しかし、ここで勢いだけでアルバイトに転身するのは禁物です。
アルバイトになるとたしかにストレスは減りますが、収入面での不安や雇用の不安定さ、といった違う課題に直面することになります。正社員に戻ることが難しくなることからも、「アルバイトに転身しても本当に大丈夫か」といったことは特に慎重に考えなければいけません。
そこでまずは冷静になって、アルバイトという選択以外の道を模索することから始めてみてください。
まずは今の職場で現状を変える努力を
今の職場で現状を変える努力をすることで、アルバイトになることだけで頭が一杯だった状況が好転することもあります。
たとえば、上司に異動を願い出るのもひとつの手です。上司が話を聞いてくれない場合は、その上司のさらに上の上司に異動を申請してみましょう。ちなみに、思い切って役員に話をしてみたら異動が実現できた、という人も珍しくありません。
また、会社が残業に対して対策をしてくれない場合などは、この状況をむしろ「自分の成長の機会」として捉え直すこともできます。具体的には、表計算ソフトの応用的な使い方を学んで作業の効率化を図る、自分の仕事を洗い出して優先度をしっかりつける、といったことに取り組むのがおすすめです。
自分の成長につながるだけでなく、残業が減り、プライベートの時間も多く確保できるようになるので、よりイキイキと仕事に打ち込めるようになるでしょう。
別の会社で正社員転職をすることも手
今の職場で状況を変えることに取り組んでみたけど、状況が好転しない場合もあるかもしれません。その場合は、いきなりアルバイトを目指すのではなく、まずは別の会社で正社員として働くことを考えてみましょう。
たとえば入社してすぐに地方に転勤を命じられ、今の会社に嫌気が差し、会社を辞めてしまった人がいるとします。この場合、前職より給料が下がることは覚悟して、転勤のない「エリア職」を目指して就職することもひとつの考え方です。つまり、アルバイトになることだけが今の状況を変える手段ではないのですね。
また、転職に不安がある人は、「転職エージェント」を利用することも検討してみてください。転職のプロなので、正社員転職に成功する確率が上がるからです。ちなみに私たちジェイックは、正社員転職に強い転職エージェントです。
正社員の方が良い理由
スキルが身につきやすいのが最大のメリットです。
正社員なので難しい仕事もあるからです。もちろん大変ではありますが、その分、スキルが身につきます。
終身雇用も崩壊したので、現代はスキルが問われます。正社員でスキルを身につけるほど、人生のリスクも減っていきますよ。
あなたに向くスキルを身につけよう
スキルを身につけるといっても、あなたに向かないスキルはやめておきましょう。
向かない=辛いだけなので。将来性があって、あなたに向くスキルが身につけば、安定して稼げます。
「自分に向くスキルがわからない」という人も、私たちジェイックにご相談ください。
- 適職診断
- ヒアリングからあなたに向くスキルの提案
などもすべて無料でカウンセリングしています。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい