良い就職をしたいと思っていませんか?この記事では、良い就職の定義や特徴、良い就職をするポイントを具体的に紹介しています。記事を参考にして、あなたにとってベストな就職先を見つけていきましょう。
そもそも良い就職とは
そもそも「良い就職」とはどんな定義なのでしょうか?
- 給料がよいこと
- やりがいがあること
- 休みが多いこと
人によってさまざまな定義があるでしょう。この記事で扱う「良い就職」とは、記事を読んでいる「あなたにとって、良い就職かどうか」という定義で進めていきます。
就職先が良いか悪いかは、人それぞれの価値観であり、人によって感じることは異なるためです。あなたが就職先(仕事)に求める価値観を明らかにしていくことで、あなたにとっての「良い就職」を考えるきっかけになれば幸いです。
日本に会社は山ほどある
2020年現在で、日本にどれほど会社があるかご存知でしょうか?大企業で約1万1,000社、中小企業で約380万9,000社あると言われています。
一部上場の大企業から、2~3人で経営している企業まで規模もさまざまですし、経営状況や、給料、休日、福利厚生も異なります。会社の数だけ経営者がいて、それぞれ特徴があり、すべて異なるためです。
大企業だから給料が高いということもありませんし、数人の会社でも、年間に3~4回ボーナスが出たり、週休3日の会社も出てきています。あなたの求める良い就職は、探せば必ずあるといえるでしょう。
大企業か中小企業か
会社の規模で考えてみることも重要で、大企業=良い就職と考えるのは安易です。中小企業でも経営状況が安定していて、良い条件で働ける会社は星の数ほどあるからです。
会社の規模による特徴が、あなたにとってどうなのか、考えておくことが大切です。
<大企業>
- 競争が厳しい
- 個人の裁量が少ない
- 給料や休日、福利厚生が充実している
<中小企業>
- 競争は大企業に比べて少ない
- 個人の裁量が大きい
- 社長や経営陣の考えで、様々な特徴がある
多くの人の中で、安定して歯車を回したいのか、裁量を生かしてやりがいを持って働きたいのか、自分には何が合っているのか考えてみましょう。
また、大企業であっても裁量が大きく独立志向の会社もありますし、中小企業でも大企業のような待遇の会社もあります。
良い就職先は人それぞれ
あなたにとって良い就職とはどんなことでしょうか?
- 休みが充実している
- 給料がよい
- やりがいがある
一般的にこのような回答が多いかもしれません。
- 休みはどのくらい必要なのか?
- 給料がよいとはいくらからか?
- あなたにとってのやりがいは?
しかし、掘り下げると、人によって回答は異なってくるでしょう。人それぞれ、仕事や会社に対する価値観が異なるからです。
年間休日が120日以上あればよいと考える人もいますし、長期休暇を取れる制度があることを重視する人もいます。あなたにとって、良い就職とはどんなことかを明確にすることで、良い就職先に巡り合える可能性が高まります。
良い就職先によくある特徴
ここからは、良い就職先によくある特徴をご紹介していきます。
あなたにとっての良い就職を考えるために、まずは一般的に良い就職先といわれる会社に共通する特徴をお伝えします。
あなたは何を重視するのか考えるための、参考にしてみましょう。
働いている社員の不満が少ない
実際に働いている社員が、不満を言わない会社は、間違いなく良い就職先です。社員が不満を言っていなければ、給料面や福利厚生、職場環境などが整っている証拠だと考えられるためです。
ネットの口コミ系コンテンツで簡単に探すことができますし、新卒であればインターンやOB・OG訪問などで社員に聞くこともできるでしょう。働いている人も多様なので、まったく不満のない会社はありません。
しかし、社員が会社に対して、良い印象を持っている会社を探すことは、総合的に良い就職先を見つける効率的な方法だといえます。
業績が安定している
業績が安定していることも、良い就職先としてとても重要です。業績というとわかりづらいかもしれませんが、要するに「儲かっているかどうか」です。
儲かっていなければ、給料や福利厚生を上げることもできませんし、何より事業継続が難しくなる(倒産のリスクがある)ためです。上場企業であれば、財務状況を公開していますし、中小企業でも帝国データバンク等で評点を調べることもできます。
現代はAIや5G、ビッグデータなど、デジタルテクノロジーが社会を変える時代なので、これまで儲かっていた会社の業績が、急激に悪くなることも考えられます。直近5年程度の業績推移を見ておくことをオススメします。
有休取得率が高い
有休取得率という数字を確認することで、どの程度休みやすい会社なのかを確認することができます。有給休暇は休む権利のため、どのような理由でも取得できなければなりません。
有休取得率が低ければ、有休取得が会社や上司から妨害されているか、会社自体の雰囲気として、気軽に有休を取得できない空気であることを指しています。会社の雰囲気を把握するためには、わかりやすく重要な指標なのです。
また、育児休暇取得率なども確認しておくことがオススメです。
給料制度が正しく機能している
働いた分の給料が正しくもらえることは、良い就職先として最低限の条件でしょう。
残業代が出ない、みなし残業制度であるなど時間外労働の制度が整っていない場合、後で後悔することになりますので、注意しましょう。サービス残業といわれる状態になってしまうためです。
特に注意すべきは「みなし残業制度」です。
「固定(定額)残業制度」ともいわれますが、あらかじめ月の残業代を決められて、労働契約を結ぶことになります。残業をしなかった月でも、一定の金額をもらえることはよいのですが、逆に考えれば、何時間残業しても、決められた金額しかもらえないということです。
離職率が低く、勤続年数が長い
離職率が低く、勤続年数が長いことは、良い就職先としてわかりやすい指標でしょう。
これまでご紹介してきた、下記のようなことがあるため、社員が辞めずに働き続けているという結果数値です。
- 不満が少ない
- 儲かっている
- 有休が取れる
- 給料制度が整っている
働いている社員が、継続的に良いと思える会社でないと、社員は辞めてしまい、結果的に離職率は高くなるためです。
新卒入社の1~3年後の離職率は、会社のHPや外部機関の調査などで知ることができます。平均勤続年数の長さは、継続的に働きたい社員が多いことを指しています。
会社の魅力があるから、そのような結果になっていると考えて、理由を探していきましょう。
良い就職をするポイント
ここまで良い就職先に共通する特徴についてご紹介してきましたが、あなたが惹かれる特徴はありましたか?
ここからは、あなたが良い就職をするためのポイントについてお伝えしていきます。
あなたは就職先にどんな良さを求めているのか、明らかにしていきましょう。
自己分析をする
あなたはどんな人なのでしょうか。
自己分析で自分を知ることで、就職先に求めることを明確にすることができます。何を求めているのかわからないまま、就職先を探しても、働き始めてこんなはずではなかった…と後悔することがあるためです。
自己分析には様々な方法があります。
- 自己評価や他己評価
- 自分史を作成する
など、自分で自分に問いかけることや、親しい人に聞く方法があります。簡単なのは、自分の長所・短所を自分で正直に書いてみて、親や兄弟、親しい友人にも同じようにあなたの長所・短所を書いてもらいましょう。
客観的に自分の特徴を理解できるため、あなたがどんな人なのか冷静に把握できます。重要なのは、素直な気持ちで取り組むことです。
こうありたいとか、弱い自分を認めたくないなどの考えがあると、正確な自己を把握できなくなってしまいます。
向いてる仕事とやりたい仕事
自己分析や性格診断を使って、自分に「向いてる仕事」や「やりたい仕事」が見つかってきたら、どちらを優先するのか考えてみましょう。
以下にメリット・デメリットを記載します。
<向いてる仕事>
- メリット:仕事の成果が出やすい
- デメリット:成果が出ても、やりたい仕事とは限らない
<やりたい仕事>
- メリット:やりたいことをやれる充実感が得られる
- デメリット:適職とは限らず成果が出るかはわからない
どちらを選ぶのが正解、ということはありませんが、あなたがまだ若いならば、「向いてる仕事」を選ぶことをオススメします。
「向いてる仕事」であれば、成果が出やすいので楽しくなり、結果的に「やりたい仕事」になることも考えられます。
「やりたい仕事」を優先すると、成果が出なくて仕事を嫌いになってしまうことも考えられるでしょう。
あなたにとって良い就職を考えるにあたって、「自分に向いてる仕事」という視点を持つことは大切です。
あなたにとって良い就職先を探そう
ここまでご紹介した方法で、自己分析して自分に向いてる仕事、やりたい仕事まで整理できたのであれば、あなたにとって良い就職先を探していきましょう。星の数ほどある会社の中で、自分なりの検索軸をもって、会社を探していくことが重要です。
「あなたにとって良い就職先かどうか」が、最も大切だからです。探す方法はいくつもありますので、基本的なものをご紹介していきます。
会社説明会
会社の情報は、ホームページやパンフレット、口コミサイトなどで確認することができますが、やはりその会社で実際に働いている人の生の声を聞く機会は大切です。会社説明会は、採用担当の社員が対応してくれるので、様々な質問をぶつけることが可能です。
採用担当だけでなく、様々な部署で働いている社員が参加していることもあります。離職率や月収、残業の取り扱いなど、あなたが気になることは聞いてみましょう。
抽象的に返されるような会社は要注意です。最近ではWeb説明会も多く開催されていますので、積極的に活用してみましょう。
インターン
志望する会社が具体的になっているのであれば、インターンに参加することがオススメです。実際に働きながら、会社の雰囲気を知ることができるからです。
会社によって1日~数週間など様々なパターンがありますが、そもそもインターンを受け付けているだけでも、会社の雰囲気を隠さない姿勢が見えますし、参加すれば実際の面接でもプラスに働くことが多いでしょう。
就職エージェントを活用する
あなたにとって良い就職先を探すために、就職エージェントを活用するのも有効です。就職エージェントは、就職に関するアドバイザーが、あなたの自己分析を手伝ってくれたり、あなたが求める条件の会社を探してくれます。
就職エージェントは、就職を成功させて企業側から報酬をもらうモデルなので、企業の情報も多く持っていることや、無料で利用できるメリットがあります。
自己分析や企業研究は、1人で行うよりも、誰かと取り組んだ方が効率的です。気の合うアドバイザーと二人三脚で進めることで、あなたにとって良い就職先を見つけやすくなるでしょう。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい