「仕事に飽きた」「仕事がつまらないから転職したほうがいいのかな」と考えている方もいるのではないでしょうか。また、自分が働く会社に大きな不満はないものの、仕事に飽きてしまいやる気が出ないというケースもあるでしょう。この記事では、仕事に飽きたときの対処方法や、仕事に飽きたと感じてしまう理由についてご紹介します。
仕事に飽きたときの8つの対処方法
クリエイト転職が現役社会人500人に聞いたアンケート結果によれば「仕事のモチベーションアップ・維持のために効果を感じたものは何か」という質問に対し、「気分転換する」が62.1%ともっとも多く、「自分へのご褒美を用意する」54.9が%、「上司にアドバイスを求める」が52.8%でした。
一方、「働く環境を変える(場所・仕事)」と回答した人も50%と「会社を辞め転職した」という方法で解決した人も、一定数はいることもわかります。
引用:クリエイト転職
「仕事に飽きた」と感じているあなたは、以下の対処方法を試してみましょう。
仕事以外に楽しみを見つける
会社の近くに散歩コースや美味しいランチのお店を見つける、仕事帰りに立ち寄れる飲食店やショップ、レジャー施設を見つけるなど、仕事以外で楽しみを見つける方法です。
就業後や休日に趣味の集まりに参加する、習い事をスタートしてみる、などもよいでしょう。「仕事に飽きた」というマイナスの気持ちばかりを募らせてしまうよりも、あなたの仕事とは無関係なところに楽しみや喜びを見いだすことで、気分転換ができます。
「仕事には飽きたけれどすぐに転職する予定はない」という場合、まずは気分を切り替える時間を持つことをおすすめします。
見方を変えてみる
同じ仕事ばかりでつまらないという場合、自分なりに仕事への見方を変えてみましょう。あなたが単調だと感じていた仕事のなかにも、実は世の中の流れやニーズをを知るうえで有効な情報が隠れていたり、発見があったりすることがあります。
たとえば上司にデータの入力作業を命じられたとしても「つまらないな」と考えながら淡々とやるより、そのデータ内容に関心を持って取り組むほうが、自分の今後にもプラスになります。
小さなことでも自分を褒める
「仕事に飽きた」と感じていても、その仕事自体には問題なく取り組めていたり、一定の成果を挙げられていたりすることがあります。それは当たり前のことではなく、自分で自分を褒めたり認めたりすべきことでもあるのです。
「これができた自分はすごい」「よくやっている」など、できていることやできるようになったことは自分できちんと認めてあげることで、仕事の達成感を得やすくなります。
目の前の仕事に集中する
仕事に飽きを感じている場合、どこか仕事に対し全力を傾けていなかったり「つまらない、飽きた」ということばかり考えてしまっていたりすることがあります。そうなると効率が落ちるだけでなく仕事のクオリティが下がり、さらにやる気を失う原因にもなりかねません。
まずは、一旦目の前の仕事に集中してみることをおすすめします。本当に集中していれば、飽きを感じる暇なく取り組むことができるはずです。
自分のなかで区切りを決める
たとえばいまの仕事に飽きていて、モチベーションを保てなさそうだと感じる人は、自分のなかで「その仕事をいつまでやるのか」という区切りを決めることをおすすめします。
たとえば「あと3ヶ月はがんばる」と決めた場合、3ヶ月後になってもやはり飽きたと感じていた場合は、そこから転職活動をスタートするなどです。「飽きたからやめてしまおう」とすぐに決めるのではなく、ある程度続けてみてから決めても遅くはありません。
上司や先輩に相談してみる
いまの仕事に情熱が持てない場合、上司や先輩に相談してみるのもひとつの方法です。相手も、突然辞められてしまうよりも、悩みを話してくれたほうがよいと考えているでしょう。
ストレートに「仕事に飽きた」と伝えるのではなく、いまの仕事について考えていることや今後についてなど、自分のいまの気持ちを伝えることでアドバイスをもらえたり、状況が変わったりする可能性はあります。
仕事を辞めた後のことをシミュレーションする
仕事に飽きて会社を辞めたい場合、実際に辞めてからのことをシミュレーションしてみるとよいでしょう。いまの会社を離れて転職したからといって、いまよりも状況がよくなる保証はなく、場合によっては「前の会社のほうがよかった」と感じる可能性もあるからです。
辞めることによるデメリットがメリットよりも多そうなのであれば、飽きたという理由だけで退職するのは避けたほうがよいでしょう。
部署の異動などを目指す
たとえば、自分が働く会社に異動制度があったり、新事業への参加ができる制度があったりする場合、いまの会社で働きながら新しい仕事ができるタイミングを待つ方法もあります。
社内でも、部署が変われば仕事内容はもちろん、雰囲気や仕事のすすめ方なども大きく変わることがめずらしくありません。社内でやってみたい仕事などがある場合には、異動できるまでいまの部署でがんばってみるというのも、選択肢としてはアリです。
仕事に飽きたと感じる7つの理由
キャリア転職サイト「type」のアンケートのコメントによれば「会社を辞めたい」と考えた理由として、「仕事内容が合わなかった」が6.5%、「他にやりたい仕事ができた」が5.4%と、計1割以上を占める結果となっています。
コメントには「営業ノルマを達成しても全く達成感を感じず、向いていないと思った」「ルーティーンワークだと成長できないと思いキャリアアップを考えて辞めた」などがあり、仕事に飽きてしまったことで転職を検討する人は一定数いることがうかがえます。
引用:type
ここでは「仕事に飽きた」と感じてしまう理由についてご紹介します。
毎日同じ業務をしている
たとえばルーチン作業や手順が明確に決まっている作業がメインとなる仕事の場合、基本的には毎日同じ業務をすることになります。
「決められたことだけをやりたい」という人にとっては問題ないものの、自分で考えたり工夫したりすることができず「決まったことを決まった方法でやる」という作業ばかりでは、飽きてしまう人もいるでしょう。
ほかの仕事に興味・関心が出てきている
自分がやっている仕事ではなく、他の仕事に興味・関心が出てきている場合も、いまの仕事に飽きを感じる原因となります。
会社には複数の部署があるため、たとえば総務部に所属している人がいまの仕事にやりがいを感じていない場合、営業部の仕事内容を見て魅力的に感じた際には「自分も営業の仕事がしたい」と考えることもあるでしょう。
また、自社ではなく他の会社や業界で働きたいと考え、いまの仕事に魅力を感じなくなってしまうこともあります。
仕事でトラブルやミスが起きている
いまの仕事でトラブルやミスが起きている場合、現実逃避で「もうこの仕事はしたくない、飽きた」と感じることがあります。
この場合、目の前の問題を解決できれば「飽きた」という気持ちも収まることがあります。仕事の性質上、アクシデントなどが発生しやすい職種や業務などはどうしてもあるため、その場合は、それに対処する機会が多くなるのは仕方がないといえます。
しかし「飽きた」という気持ちが強い場合は自分自身が仕事に集中できず、ミスなどを連発してしまう悪循環に陥ることがあります。
自分の成長が感じられない
働いていても自分の成長や手ごたえを感じられない場合、仕事に飽きを感じてしまうことがあります。
「これができるようになった」「以前よりもここがスムーズにこなせるようになった」などを実感できることは、働くモチベーションにもなり得ます。
いつまで経っても補助的な業務だけしかさせてもらえない、正当な評価をしてもらえないなどの場合、入社当時と自分がどう変化したのか把握しづらくなってしまうでしょう。
新たなことにチャレンジできない環境にある
保守的な職場であったり、大企業や老舗企業などであったりする場合、新たなチャレンジをすることがむずかしいケースがあります。
とくに会社の規模が大きい場合、自分アイデアを仕事に取り入れたいと思っても、複数人の許可が必要になったり、認められなかったりすることもあります。
「もっとこうすればいいのに」「こういうことをやってみたい」という想いが強い人にとっては、そのような環境が続くと、仕事に飽きを感じてしまうことがあります。
人間関係で悩んでいる
職場の人間関係は、どのような仕事であっても大きな要素となります。多少なりとも、仕事において人との関わりは発生するためです。
職場のメンバーとは、たとえ気が合わなくても一緒にやっていかなければいけないという側面があります。そのため相性が悪い相手がいると、苦痛に感じることがあるでしょう。
社内に苦手な人が多い、上司や先輩と合わずストレスが溜まる、ほかの社員の考え方に賛同できない・ついていけないなどの場合、「もうこの会社にいなくてもいいかも」という考えになることもあるでしょう。
仕事へのやる気が出ない
常にノルマや目標数字に追われたり、会社自体の業績が下がっていて雰囲気が悪かったりすると、おのずと仕事へのやる気も失われてしまうことがあります。
また「言われたことだけやればいい」「いいからやれ」など、社員の意欲を削ぐような発言をする上司や先輩などがいると、さらにその仕事に対する情熱をなくしてしまうでしょう。
その結果、嫌々業務に取り組んだり、本当はやりたくないけれどやったりすることになるため、少なくとも楽しく仕事に取り組むことはむずかしくなってしまいます。
仕事に飽きて転職活動をする時に大切なこと
いまの仕事に飽きて転職活動をする際に、知っておくべきことについてご紹介します。
自分が飽きずに長く続けられる仕事を見つけるための方法
「仕事に飽きた」と感じて転職をしたい場合は、飽きずに長く続けられる仕事を見つけることを意識しましょう。具体的には、以下のふたつの方法を試してみるとよいでしょう。
自己分析をする
就活のときに必ずといっていいほど取り組む自己分析ですが、あいまいなまま最初の就職先を決めたという人もいるかもしれません。
「なんとなく受けた会社に内定が出たので、そのまま就職した」「向いている仕事だと思って就職したが、実際に働いてみたら向いていなかった」という人もいるでしょう。
仕事に飽きたという理由で転職をする場合、改めて徹底的に自己分析をすることをおすすめします。自分の強みや弱み、適性やタイプなどを明確にすることで、仕事のミスマッチも減らすことができます。
長く続けられる仕事なのか正しく判断する
仕事を決めるとき「長く続けられそうか」という観点で決めることは大切です。待遇やネームバリュー、興味などだけで仕事や会社を選んでしまうと、実際に入社してからギャップを感じることがあるためです。
逆に、地味な仕事や世間的にはあまり知られていないような会社であっても、自分にとって刺激的であったり、意欲的に働けたりするというケースは大いにあります。
仕事に飽きを感じなければ、長く働くことが可能です。いまの仕事に飽きたからと転職を決める前に、本当に次の仕事は長く働けそうなのか、考えてみることをおすすめします。
自分が飽きずに長く続けられる仕事に転職しよう
「いまの仕事に飽きた」と感じること自体は悪いことではありませんが、飽きたからといってすぐに辞めてしまうことはおすすめしません。やむを得ず転職する場合も、飽きない仕事を選ぶ必要があります。「いまの仕事に飽きたけれどどうすればいいかわからない」「自己分析や自分に合った仕事選びの方法を知りたい」という方は、ぜひジェイックのキャリアアドバイザーにご相談ください。