派遣がつらいと思っていませんか?
この記事では、派遣社員が派遣を辞めたいと思っている理由や体験談、つらいと感じた時の対策を紹介しています。
また、正社員になるためのアドバイスも解説するので、派遣脱出の参考にしてください。
派遣社員の7割がつらい・辞めたいと感じたことがある
派遣社員を辞めたいと感じている人は、少なくありません。派遣特有の、つらさがあるからです。
㈱ビズヒッツが実施した「派遣を辞めたいと思う理由に関する調査」によると、地域・性別・職種に関係なく、全体の7割もの人が「辞めたい・つらいと感じたことがある」という結果が出ています。
なぜ7割もの人が辞めたい・つらいと思うのか、理由を6つご紹介します。
収入面が不満
派遣社員を辞めたいと思う理由の第一位は、収入面への不満です。正社員と比べて昇給昇格がなく、ボーナスもないからです。
どんなに頑張っても見返りがないと感じてしまい、辞めたいと思ってしまいます。
また、ほとんどの派遣社員は時給で働いているため、働けない期間が長ければ長いほど、収入が減ってしまいます。
今回のコロナの影響で、給与が激減した人も多いです。収入が少ないと生活もままならず、もちろん貯金もできません。
当面の生活や将来への不安を感じ、多くの人が派遣社員を辞めたいと感じるようです。
正社員と待遇の差を感じる
派遣社員を辞めたい理由のひとつに、正社員との待遇の差があげられます。
例え、正社員以上の仕事をこなしても、待遇や給与に反映されないからです。正当に評価されていない感覚は、虚しさや不満のもとになります。
ひどい場合は派遣の仕事は雑務だと思われ、評価されるどころかバカにされることもあるようです。
また、コロナで活動自粛になった際も、正社員にはマスクが配布され、在宅ワークが許されるのに、派遣には何の配慮もなかった…というケースもあります。
正社員と派遣社員の待遇の差を不満に思い、辞めたいと感じる人は多いです。
人間関係の問題
人間関係の問題で、派遣社員を辞めたくなる人も多いです。
派遣社員というだけで、風当たりがキツかったり、疎外感を感じるような態度をされることがあるからです。
ずっと名前を覚えてもらえなかったり、仲間に加えてもらえなかったり、何となくよそ者扱いされていると感じる人は少なくありません。
また、ひどい場合は、見下されて嫌味を言われるなど、露骨な嫌がらせを受ける場合もあるようです。
仕事自体が辛い
仕事自体がつらくて、派遣社員を辞めたくなる人もいます。
派遣社員だからと、肉体労働のような、つらい仕事ばかりまわされる場合があるからです。
ひどい職場では、派遣=雑用係だと思われており、どんなに忙しい時でも無理やり雑務を押しつけられることがあるようです。
逆に完全に放置されて、仕事をもらえないという場合もあります。何もできず、ただ時間が過ぎるのを待つことは、案外つらいものです。
また、派遣の仕事は事務系が多いため、細かい作業が苦手だったり、PCに自信がない人は、仕事そのものがつらく感じるかもしれません。
雇用が不安定
派遣社員を辞めたくなる理由に、雇用が不安定な点をあげる人も多いです。
派遣社員は有期雇用のため、いつ職を失うかわからないからです。
契約更新が近づくたびに、継続してもらえるか不安なるという話しをよく聞きます。
また、不況になると、真っ先に切られるのは派遣社員です。
今回のコロナによる不況で、先のことを不安に思っている人も多いのではないでしょうか。
仕事にやりがいを感じられない
仕事にやりがいを感じられず、派遣社員を辞めたくなる人もいるようです。
雇用に期限があるため、やりがいを感じるような、重要な仕事を任せられにくいからです。
雑用のような仕事や、簡単な作業のくり返しばかりで、「誰にでもできるのでは?」と、自分の必要性を感じられない場合が多いようです。
逆に、正社員が全く業務を理解しておらず、丸投げされたり、派遣だけがつらい思いをする場合もあるようです。
つらい思いをしても何の見返りもないのですから、やりがいを感じられるわけがありません。
また、能力があってもキャリアアップできず、もちろん管理職も目指せません。
頑張っても先がないのでは、辞めたいと思って当然です。
派遣社員が辛いと感じた体験談
派遣社員が辛いと感じた人の、4人の体験談を紹介します。どんなケースで「辛い」と感じているのか、参考にどうぞ。
体験談その1.派遣は交通費が出ない
Aさんは今の派遣先に通うのが、つらいそうです。なぜかというと、交通費が高いからです。
Aさんの場合、往復で時給の1.5倍の交通費がかかるそうです。稼ぐために職場に行くのに、逆に損をしているような気分になるそうです。
このようなケースは、派遣社員にはよくあることです。
派遣社員は交通費が支給されず、自腹になることがあります。交通費は経費であり、正社員の場合は経費で計上できます。
しかし、派遣社員は、派遣元のルールが適用され、経費処理をさせてもらえない場合もあります。
毎日の交通費が負担になって、つらいと感じる人は多いようです。
体験談その2.有給休暇がとりづらい・とれない
Fさんは、なかなか仕事を休めないことが、つらいと言います。
派遣社員は時給がほとんどのため、休んだ分だけ収入が少なくなるからです。
実は派遣社員にも有給休暇はあるのですが、Fさんが会社に申し出ると、明らかに嫌な顔をされてしまうそうです。
このようなケースも、派遣社員にはよくあることです。
6か月勤務し、労働日数が8割以上あれば、派遣社員といえども有給休暇を取得する資格はあります。
しかし、派遣元と派遣先の認識の違いなどで、上手く取得できない場合があるようです。
有給休暇を取得する際は、派遣元と派遣先、両方の了承を得ておくことが重要です。
また、周りに迷惑をかけないよう、事前に情報共有をしたり、繁忙期を避けるなどの配慮を心がけましょう。
体調が悪くなったなど、急な場合は仕方ありませんが、私用の場合は印象が悪くなることがあります。
体験談その3.ボーナスがでない
Kさんはボーナスの時期になると、憂鬱になるそうです。
派遣社員は、基本的にボーナスがもらえないからです。
自分より明らかに仕事ができない正社員が、ボーナスで自分の月収以上の金額をもらっているのが許せないそうです。
このようなケースも、派遣社員にはよくあることです。
派遣社員は、交通費と同様、ボーナスもでません。
派遣社員の基本給の算出方法は、ボーナス分も含まれている場合が多く、高めに設定してあるからです。
どうしてもボーナスが欲しい場合は、ボーナス制度のある派遣会社に雇用してもらうか、紹介予定派遣制度のある会社で働いてみましょう。
体験談その4.人間関係がつらい
Tさんは正社員との人間関係に悩んでいます。
Tさんの会社では派遣社員は、仲間として同等に扱ってもらえないからです。
正社員のなかには、Tさんを雑用係のようにこき使ったり、明らかに見下した態度の人がいてつらいそうです。
また、イベントごとに呼んでもらえなかったり、名前ではなく「派遣さん」と呼ばれるのも、地味にこたえるそうです。
このようなケースも、派遣社員にはよくあることです。
人間関係の問題はどんな雇用体系でもありますが、派遣は派遣特有の問題があります。
派遣社員というだけで下に見られるなど、つらい思いをする人も多いようです。
体験談その5.派遣切りに遭った
Bさんはコロナが原因で、派遣切りに遭ったそうです。
会社の業績がかなり落ちてしまいまい、まず派遣から首を切られた感じです。
次の派遣先を探さないといけませんが、コロナが理由で今は仕事が少ない状態。
「やっぱり派遣は不安定だな…」と将来が怖くなっています。
正社員は簡単に首にできないので、まずは派遣から切られます。
コロナショックのような不景気がくると、多くの派遣社員が職を失うのが怖いところです。
やはり、派遣は不安定です。
派遣社員が辛いときに試してみること
派遣社員がつらいと感じた時は、必ず何かの対策をとりましょう。
ストレスをため込みすぎると、心身に異常をきたすことがあるからです。
派遣社員がつらいと感じた時に、試してみると良いことをご紹介しますので、できそうなものから始めてみてください。
あれこれ抱え込まない
派遣社員がつらいと感じた時は、あれこれ抱え込まないようにしましょう。
業務や悩みを抱え込むことで、ストレスがたまり、心身に異常をきたすことがあるからです。
本当につらい時は、無理に仕事をひき受けずに、断ることも大切です。
頑張り屋さんタイプは、評価されないことに焦って、仕事を全部引き受けてしまうこともあります。
頑張ることは良いことですが、無理はいけません。
頑張っても頑張らなくても同じなら、たまには力を抜いてみましょう。
また、悩みがある場合は我慢せず、派遣の仲間や派遣会社などに相談しましょう。
思わぬ対処方法を知ることができたり、もっと良い職場を紹介してもらえる可能性もあります。
派遣仲間と協力する
派遣仲間がいる場合は、協力体制をつくりましょう。
ひとりではできないことも、仲間がいれば何とかなることがあるからです。
同じような境遇で、同じような悩みを持っている仲間は、一番の理解者です。
お互い忙しい時は助け合ったり、苦手な業務をフォローし合うなど、協力することで業務負担を軽減させることができます。
また、つらい時に愚痴を言い合える仲間がいると、悩みをため込まず、良いガス抜きになります。
職場環境や相手の性格によって、難しい場合もあるかもしれませんが、なるべく協力し合えるよう行動してみましょう。
わりきって働く
どうしても職場の空気に馴染めなかったり、派遣仲間とも協力できない場合は、「自分の仕事だけする」とわりきって働きましょう。
無理をしてまわりに合わせることが、大きなストレスになる場合があるからです。
派遣先の人間関係は期限内だけのもので、仕事だけの関係だと思えば、上手にわりきることができます。
仕事だけに集中し、効率化を図って定時に帰るなど、あなたの負担にならない働き方を探しましょう。
無理をしてまで、まわりに合わせる必要はありません。
仕事以外の時間を充実させる
派遣社員がつらい時は、仕事以外の時間を充実させましょう。
終業後に楽しみが待っていると思うと、より仕事を頑張ることができるからです。
趣味に没頭したり、家族や恋人・友人とすごしたり、あなたが楽しいと思う時間をつくりましょう。
終業後や休日にリフレッシュすることで、仕事の疲れもリセットすることができます。
派遣社員のメリットには、残業や休日出勤があまりなく、自分の時間をつくりやすい点にあります。
ON・OFFを上手に切り替えて、仕事以外の時間を有効的に楽しみましょう。
派遣会社に相談
人間関係がどうしてもつらかったり、仕事がハード過ぎるなど場合は、派遣会社に相談しましょう。
無理をし続けると、ストレスがたまり、心身の深刻な病気につながることがあるからです。
派遣会社に相談すれば、別の派遣先を紹介してもらえたり、就労時間の短縮など、状況改善の手助けをしてくれます。
悪い印象を持たれてしまうかも…など、不安に思うかもしれませんが、我慢せずに勇気を出して相談しましょう。
心身の病気になってしまった場合は、福利厚生で医療機関を紹介してくれたり、カウンセリングが受けられる派遣会社もあるようです。
また、時給やキャリアアップの相談も、派遣先ではなく派遣会社にしましょう。
あなたが雇われているのは、あくまでも派遣会社だからです。
働きながらスキルを身につける
派遣社員がつらいと感じた時は、何かスキルや知識など、仕事に活かせるものを身につけましょう。
特別なスキルや知識があれば、さらに条件の良い働き方ができるからです。
資格をとったり、技術的を身につけても良いでしょう。
できれば、興味のある仕事ができる派遣先を紹介してもらい、働きながら知識やノウハウを身につけられると良いかもしれません。
将来なりたい自分の姿を思い浮かべて、できることから始めてください。
派遣会社によっては、福利厚生で資格講座がうけられるところもあるようです。
活用できるものは、上手に活用して、あなたにとってより良い未来を目指しましょう。
派遣社員が辛いなら正社員就職!
色々試してみたけれど、やはり派遣社員が辛いと感じる場合は、正社員を目指しましょう。
雇用体系が変わることで改善されることが、たくさんあるからです。
正社員になるには、どうしたら良いかご紹介しますので、あなたの就職活動の参考にしてみてくださいね。
紹介予定派遣制度で働く
派遣社員から正社員になるには、紹介予定派遣制度で働くのも、ひとつの方法です。
なぜ紹介予定派遣制度が良いのかというと、「正社員雇用前提」で働くという制度だからです。
紹介予定派遣制度の場合、派遣社員として働く期間は、試用期間のようなものです。
試用期間が終わり、派遣先がOKを出せば、正社員として働くことができます。
逆に、OKを出してもらえなければ、正社員として働くことはできません。
実際に、正社員になれなかったという話しも耳にします。
確実に正社員になりたい場合は、別の方法が良いかもしれません。
就職エージェントを活用する
派遣社員から正社員を目指す場合に、オススメなのは就職エージェントを活用することです。
あなたが正社員になるためのサポートを、無料でしてくれるからです。
履歴書の書き方や、面接対策、自己分析や企業分析などなど、受けられるサポートがたくさんあります。
あなたに合った仕事を紹介してもらえるというところも、大きな利点です。
ひとりでは不安なことが多いと思いますが、就職のプロが親身になって応援してくれるため、安心して就職活動をすることができます。
ちなみに私たちジェイックは、派遣→正社員に強い就職エージェントです。
派遣歴が長い人でも正社員で就職できた実績が多いので、正社員になりたい人はお気軽にご相談ください。
諦めずに行動しよう!
派遣社員から正社員を目指す際に、一番大切なことは、諦めずに行動することです。
あなたが正社員になることを諦めて行動に移さなければ、いつまでたっても現状を変えることはできないからです。
正社員経験がなくても、派遣歴がながくても、諦めずに行動すれば正社員になれる可能性は十分にあります。