既卒でハローワークに行こうと考えている方もいるのではないでしょうか。ハローワークは無料で求人情報を見たり、相談できたり、講座受講や企業説明会への参加などのサービスを利用できます。
この記事では、新卒応援ハローワークの内容、ハローワークを利用して就職活動をするメリットとデメリット、利用するときのコツと注意点、ハローワーク以外の就活方法についてご紹介します。
ハローワークは誰でも利用できるから、この記事ではハローワークの特徴や利用のコツについて紹介していくね!
この記事の目次
既卒は新卒応援ハローワークを利用するべき
既卒の人がハローワークを使うなら、まずは「新卒応援ハローワーク」を使いましょう。一般的なハローワークよりも、既卒や新卒の相談に特化しているからです。「新卒」とありますが、卒業後3年以内くらいの既卒も相談や利用ができます。
新卒応援ハローワークの特徴は、以下の通りです。
- 適職の相談ができる
- 就職活動の相談ができる
- 面接の相談ができる
- 全国のハローワーク求人の検索が可能
- 就職面接会/企業説明会も開催している
- 各種講座も開催している(自己分析、ビジネスマナーなど)
一般的なハローワークにはないような、充実したサポートを受けられます。
新卒応援ハローワークのホームページには、所在地が載っています。全国56カ所にあるので、あなたが住んでる地域にもあるかもしれません。最寄りの窓口に行って相談してみましょう。
また、ジェイックでは新卒応援ハローワークについて書いている記事があるので気になった方は是非読んでみて下さい。
ハローワークで就職活動の準備が一気にできそうだね。
新卒応援ハローワークの2つの特徴
次にご紹介するのは、「新卒応援ハローワークの特徴」についてです。
新卒応援ハローワークには下記の2つの特徴があります。
- 無料での利用が可能
- 学校を卒業しても利用が可能
では、早速ですが上記2つの特徴についてもっと詳しく見ていきましょう。
無料での利用が可能
まず、1つのにご紹介をする特徴としては「無料での利用が可能」という事です。
新卒応援ハローワークでは、相談であったりセミナーの受講など、予約を事前に行わなければならない場合があるのですが、すべてを無料で利用することが出来るのです。
また、担当者の方が直接ついて個別での指導をしてくれるようなジョブサポーターといった、就職活動を行う事に特化をしたような知識豊富な専門のスタッフがついて、個別での相談や指導などを行ってくれます。
また、この担当者の方は、新卒応援ハローワークを登録する時に行う面接を経て決定をされています。全部が全部同じ方が対応をしてくださるので、相談などを気軽に出来るようになるという事は大きな1つの魅力とも言えるでしょう。
学校を卒業しても利用が可能
次に2つ目の特徴としては、「学校を卒業しても利用が可能」という事です。
新卒応援ハローワークでは、大学院、大学、短大、高専や専門学校などの学生や卒業をした既卒の方が対象に利用が出来るようになっているのです。学校を卒業をして3年以内の方の利用が可能なのです。
通常のハローワークというサービスを利用されている方も多いかもしれないのですが、新卒応援ハローワークというサービスは予約制であり、同じ担当者の方が相談事に乗ってくださったり個別の指導などを行ってくださったりと通常のハローワークのように自分の番を待ち待機するという事が無いのでスムーズにサービスを利用できると考えると今まで以上に足を運びやすくなっているのではないでしょうか。
セミナーの受講、就職フェアなどがあり充実していることも既卒の方が就職や転職をする中での大きな味方になってくるのではないでしょうか。
無料で誰でも利用できるのがハローワークの特徴!しっかりと活用して就職を成功させよう。
既卒がハローワークを利用するメリット/デメリット
ハローワークに相談する前に、メリットとデメリットを知っておきましょう。とくに、デメリットを知ったうえで利用するのが大切です。
ハローワークのメリット
まず、既卒の方がハローワークを使うメリットについてです。
既卒者の方がハローワークを使うメリットとしては下記のようなの事があります。
- 若者向けのサービスがある
- 面接前に既卒であるという事を伝えてもらえる
- 地元の企業情報に強い
と上記の3つのメリットがあるのです。それでは上記のメリットについて簡単にご紹介をしていきます。
若者向けのサービスがある
まず、1つ目にご紹介をするメリットが「若者向けのサービスがある」という事です。
ハローワークと聞くと、キャリアクラスの転職といったイメージを強く持たれておられる方が多いのではないでしょうか。確かに求人自体の件数は、キャリア向けの求人がかなり多いのは事実です。ですが、それがすべてというわけではないのです。若者の転職活動を支援・サポートするために、ハローワークでは下記のような窓口を設けていることがあるのです。
- 新卒応援ハローワーク
- ジョブカフェ
この、上記2つのサービスに関してはもちろん既卒者が使う事が可能なのです。
新卒応援ハローワーク、ジョブカフェは、自分と同じような環境で過してきた求職者の方が集まるのです。
また、新卒応援ハローワークとジョブカフェについて下記の参考から見てみてはいかがでしょう。
参考:新卒応援ハローワーク
参考:ジョブカフェ
面接前に既卒であるという事を伝えてもらえる
次にご紹介をする2つ目のメリットは「面接前に既卒であるという事を伝えてもらえる」です。
ハローワークでは窓口に居られる相談に乗ってくださる相談員が、応募を決めた企業に求職者の代わりに応募希望のお話を電話などで行ってくれるのです。また、その際に既卒での応募が可能なのかなども尋ねてもらうようにすることにより、自分で既卒での応募が可能なのかの連絡を取るといった事が不要になるのです。
地元の企業情報に強い
最後にご紹介をするメリットとしては、「地元の企業情報に強い」という事です。
ハローワークでは掲載されているものには、求人サイト、一般求人誌に求人を出していないような地域の企業が結構あるのです。地元での仕事を考えている、したいと思っている方には、情報量が多いため、とてもおすすめです。また、その中には今すぐにでも人材が欲しいといったような企業も存在するため、新卒と違いいつでも入社が可能な既卒はかなり有利になる場合が多いのです。
ハローワークのデメリット
ハローワークのデメリットは以下の通りです。
- 小規模な企業の求人が多い
- ブラック企業の求人もある
- 自分で企業を見極めないといけない
- 相談員の能力に差がある
- 求人票以上の情報がわかりにくい
それぞれについて解説します。
小規模な企業の求人が多い
ハローワークは、小規模な企業の求人が多くなりがちです。理由のひとつとして、就職サイトに広告料を払えない、すなわち採用にかける予算がない企業が求人を出しているケースも少なくないからです。そのため大手企業に就職したい人には、ハローワークは向きません。
ブラック企業の求人もある
ハローワークは、ブラック企業の求人票もあります。公共機関のため、求人票を出せる企業をハローワーク側で区別することはできないからです。どの企業でも、希望すればハローワークに求人票を出せます。その結果、どうしてもブラック企業の求人が混ざってしまうのです。ブラック企業を引き当ててしまう確率が高いので、注意しましょう。
自分で企業を見極めないといけない
ハローワークでは、あなた自身が企業を見極めて応募しないといけません。公共機関のため、相談員から企業を勧めることがないからです。
原則的には、以下のような流れとなります。
- 求職者が希望の企業を伝える
- ハローワークが企業に連絡を取る
- 選考開始
という流れなので、ハローワークの相談員はあなたに言われた通りにするだけ。あなた自身が、企業を見極める目が必要です。
相談員の能力に差がある
当然ですが、相談員の能力には差があります。ハローワークの相談員にはノルマがないため、中には親身でない相談員がいるのも事実です。相談員を選べるわけではないですし、専任の相談員がつくわけでもありません。
つまり相談員については、運による部分が大きいといえます。また、既卒の相談に弱い相談員もいるため、誰に当たるかも重要です。
求人票以上の情報がわかりにくい
ハローワークに出ている求人の内容は、求人票以上の情報がわかりにくいです。就職サイトのように、情報量が多くないためです。
ハローワークの相談員もすべての企業を把握しているわけではないので、聞いても答えてくれないこともあります。実際に企業を見に行ってみるなど、自分の足で情報を取りにいかないといけません。
無料で利用できるからこそ、メリット・デメリットがありそうだね。両方を意識して利用を進めよう。
既卒がハローワークを利用するときのコツと注意点
既卒がハローワークを利用するときの、コツと注意点を解説します。コツと注意点をおさえて利用すれば、良い就職ができる確率が上がります。ハローワークに行く前に読んでおきましょう。
【コツ】事前に自己分析をしておく
ハローワークに行く前に、自己分析をやっておきましょう。「あとは会社を選ぶだけ」という状態なら、失敗が少ないからです。
自己分析をするうえでは、以下を書き出してみてください。
- 過去に楽しかったこと
- 過去に辛かったこと
- 過去に乗り越えた困難
- 成功した挑戦
- 失敗した挑戦
- 頑張らなくてもできてしまうこと
- どんなに頑張ってもできないこと
- 5年以上続けていること
これらを書き出すと、あなたの強みや得意なことが見えてきます。
基本的には、強みや得意なことを仕事にすればOK。なぜならば、苦手なことを仕事にすると辛くなるからです。あなたの強みや得意なことがわかったら、選ぶべき業界が見えます。
たとえば、以下のようなことがわかるケースがあります。
- 人と話すのが好き→営業
- コツコツ取り組むのが好き→モノづくり
ハローワークでも相談はできますが、まずは自分で自己分析をして業界や職種をある程度絞り込んでから、ハローワークにいきましょう。
準備なしでハローワークに行くと、せっかく行っても何も得られなかったり、ミスマッチが起きてしまったりすることがあります。
また、ジェイックでは自己分析の書き方についてご紹介をしている記事があるので気になった方は、是非読んでみて下さい。
【注意点】相談員の中には無資格の人もいる
ハローワークの相談員は、キャリアカウンセラーやキャリアコンサルタントなどの就職系の資格をもっていない人も多いです。資格がないと相談にのれないというわけではないですが、資格がある方が本来は安心です。
しかしハローワークでは求職者側で相談員を選べないため、無資格の相談員に当たる可能性もあります。
相談に行く前に、自分の就活の軸を定めることが先決だね。相談員は人によってサービスの質が変わる可能性があるから注意が必要だよ。
既卒がハローワーク以外を利用して就職する4つの方法
既卒がハローワーク以外を利用して就職するための4つの方法について、それぞれご紹介します。
就職サイト
就職サイトでも、就職活動は可能です。ネットで検索するだけで、多くの求人情報を見ることができます。求人情報は文字だけではなく画像もあるのでイメージが湧きやすく、手軽にたくさんの求人情報を見たい人には合っています。
ただしハローワークのように相談はできないので、すべて自分の判断で行動が必要です。
- どの企業に応募するかの選定
- 履歴書の作成
- 面接対策
上記を、すべて1人で行います。そのため就活に慣れている人はよいですが、はじめて正社員就職を目指す既卒にとっては難易度が高いといえます。
就職エージェント
就職エージェントに相談するのも有効な方法です。その理由は、以下の通りです。
- 既卒専門の就職エージェントがある
- 話を聞いて、あなたに合う企業を紹介してくれる
- ハローワークと違い、紹介される企業が厳選されている
- 自己分析からサポートしてくれる
- 履歴書のサポートをしてくれる
- 面接の練習もしてくれる
簡単にいうと、ハローワークと就職サイトにできないことに対応しています。
就職エージェントのデメリットは、地方の就職に向いてないことです。就職エージェントを利用する企業は、都市部の企業が多いからです。そのため地方での就職を希望する人には、就職エージェントは向きません。
アルバイトからの正規雇用
アルバイトから正規雇用を目指す方法もあります。正社員登用制度がある会社なら、正社員になれる可能性もあります。すでに仕事の仕方もわかっているので、まったく知らない会社に就職するよりは心理的ハードルは低いです。
ただし、必ず正社員になれるわけではないので注意しましょう。場合によっては、正規雇用を狙って何年も頑張ったのに、正社員になれないこともあります。
既卒でアルバイトのまま30歳を迎えてしまうと、他の企業への正社員就職のハードルも高くなってしまいます。正規雇用を狙うのはよいですが、念のため、ほかの企業の正社員求人にも応募して就活しましょう。
知人からの紹介
ふだんから周りの人に「就職したい」と話しておくと、人材を募集している企業を紹介してもらえることがあります。
メリットは、就職サイト、ハローワーク、就職エージェントにないような求人情報が手に入ることです。
- 親戚の会社
- 親の知り合いの会社
- 友人/知人の親が社長の会社
など、意外なところに求人があるケースもあります。
紹介してくれた人の信用も使えるので、選考は有利に進むことが多いでしょう。
最大の注意点は、辞めにくいことです。間に人が入るため、合わないと感じてもすぐには辞めづらく、また、辞めることでトラブルになる危険性があります。いわゆる「コネ」による正社員就職も世の中にはありますが、しがらみを避けたい人はやめたほうがよいでしょう。
ハローワーク以外でも正社員就職は可能だよ。自分に合った就職方法を見つけて進めていこう。
既卒はハローワーク以外も活用して就活しよう
既卒で就職活動をする場合、ハローワーク以外も活用することをおすすめします。ハローワークは利用しやすい半面、興味のある企業に出会えない、相談しても役立つ返答をもらえないことがあるなど、注意点も少なくありません。就職サイトや就職エージェントなども併用したうえで、納得いく就職を目指しましょう。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい
ハローワークを使ってみたいけど、利用方法がわからなくて不安なんだよね…