「仕事を頑張れる方法を知りたい」という方もいるのではないでしょうか。偉人の名言を参考にしたり、おまじないなどを試してみたりするのもひとつの方法ですが、ちょっとした工夫で、誰でも仕事を頑張れるようになります。
この記事では、仕事のモチベーションアップのために使える方法や、仕事を頑張れる人の特徴についてご紹介します。
仕事を頑張れる方法
仕事を頑張れるように自分のやる気やモチベーションを保つための方法について、以下の5つをうちいずれかを試してみることをおすすめします。
- ライバルを見つける
- 仕事終わりの趣味を見つける
- 有給を使う
- 目標を達成した後のご褒美をつくる
- 転職を考える
それぞれの方法についてご紹介します。
ライバルを見つける
仕事のモチベ―ションを上げる方法として、ライバルを見つけるのはおすすめです。なぜならば、ライバルの存在が日々を乗り切る大きな原動力にもなるからです。
たとえば学生時代、厳しい部活に入っていた人は「あいつにだけは負けたくない」といった気持ちから練習に打ち込んだ経験がある人も多いのではないでしょうか。ひとりだと乗り切れないことも、同じ目標に向かって突き進む仲間がいたからこそ乗り切きれたという経験をもつ人もいるはずです。このように、近くで切磋琢磨する存在は、自分の気持ちに火をつける存在となることが少なくないのです。
仕事においては、可能であれば同期をライバルに見立て、ノルマや評価などで負けないように取り組んでみてください。もし同じ部署に同期がいない場合は、年齢が近い先輩をライバルと見立てるのもおすすめです。自分より経験の長い先輩を追い抜くのは大変ですが、目標は高ければ高いほど、モチベーションは上がりやすくなるものです。
仕事終わりの趣味を見つける
そもそも、仕事がつらいと感じてしまう原因として多いことに、職場の人間関係が考えられます。上司や先輩と合わず悩んでいる人もいるかもしれませんが、仕事である以上、毎日同じメンバーと顔を合わせざるを得ません。
そこで大切なのが、職場以外のコミュニティに入ることです。たとえば社会人のランニングチームでもよいですし、歌をうたうのが気分転換になる人は、合唱サークルに入るのもおすすめです。このようなコミュニティに入ると「会社の人間関係がすべてではない」ということが実感できるようになるのです。
結果として、職場の人間関係に感じていたストレスが軽くなり、目の前の仕事に集中できるようになることもあります。終業後に趣味の時間があること、気の合う仲間と会う時間があることは、仕事を頑張るモチベーションにもつながります。
有給を使う
「仕事が頑張れない……」と思ってしまうときは、有給を使うのもひとつの手です。気持ちが落ち込んでいるときは、身体からの「休め」というサインかもしれません。気持ちが塞いだまま仕事を頑張ろうと思っても、1週間頑張りぬくのはなかなかむずかしいといえます。人によっては、仕事のことを考えれば考えるほど気持ちが滅入ってしまうこともあるでしょう。
このようなときは、自分の心の回復を最優先に、意識的に休む時間を取りましょう。日帰り旅行に行く、買い物に行くでも、家で映画を見るなど、どんな過ごし方でも構いません。仕事から離れると、不思議なことに、仕事への意欲が戻ることもあります。
リフレッシュした頭と心で仕事に臨むことで、これまで以上に仕事に前向きに打ち込めるようになるでしょう。
目標を達成した後のご褒美をつくる
たとえば、営業ノルマを達成したら少し高めの時計を自分用に買う、いつもは行けないような高価なエステに行く、といったご褒美をつくれるとよいでしょう。
仕事が楽しくて仕方がない人であれば、仕事そのものを楽しみに毎日を過ごせますが、実際はそのような人ばかりではなく、会社から与えられた目標を義務感でこなしているという人もいるのではないでしょうか。
義務感だけだと、たとえ自分でご褒美を設定してもなかなかやる気は起きないものですが、そこにゲーム性を持たせてしまえば、頑張れる人もいます。ちなみに目標は、会社から与えられたものでなくても構いません。「残業は〇時間以内にする」「資料のミスをなくす」といった、自分で決めた小さな目標でも大丈夫です。
転職を考える
仕事を頑張れないときは、いっそのこと、転職を考えてみるのもひとつの手です。なぜならば、いまの会社で働くことだけが全てではないからです。
入社して働いてみてはじめて「この仕事は自分に合わない」「年功序列で息苦しさを感じる」といった感想を抱く人も少なくありません。一方で「自分は営業よりも事務的な作業が向いている」「仕事の裁量が大きいほうが仕事のモチベーションが上がる」といった気づきを得られることもあるでしょう。このように、入社後に自分の性格や適性に気づくことも、決して珍しくはないのです。
逆に、いまの会社で気づきを得たということは、次の会社を選ぶときは、いま以上に自分に合った環境を選べるということも意味します。もちろん、いまの環境を最大限楽しむ努力はすべきですが、どうしても会社が合わず、何をやってもやる気が起きないという人もいるでしょう。こうしたときは外にも目を向けてみることで、自分がモチベーション高く仕事に向き合える会社が見つかることがあるでしょう。
仕事を頑張れる人の特徴とは
仕事を頑張れる人には、以下のような共通点があります。
- 仕事に楽しさを見出している
- 社内に相談できる人がいる
- 先を見据えて行動している
- すべての仕事に全力投球しない
- 「うまくいかない日」があることを知っている
それぞれの特徴について、見ていきましょう。
仕事に楽しさを見出している
仕事を頑張れる人のなかには、仕事に楽しさを見出している人も多くいます。たとえば1週間、売上数値の入力を延々とおこなう仕事を任されたとします。多くの人は途中で飽きてしまい、やがて、その仕事を苦痛に感じてしまうことでしょう。
一方、仕事を頑張れる人は、たとえば昨日の自分と今日の自分とで、入力のスピードや精度を競う、などの方法で仕事に取り組むかもしれません。目の前の仕事を終わらせるという目的は変わらないため「どうやれば楽しんで終わらせられるか」を考えて行動できるのが、仕事を頑張れる人がもつ特徴のひとつといえます。
社内に相談できる人がいる
仕事をしていると、悩むことも出てきます。こうしたとき、誰にも相談できずひとりで悩みを抱えていると、それがたとえ好きな仕事であっても、手につかなくなることがあるでしょう。一方で、社内に悩みを打ち明けられる人がいるとそれだけで気持ちが軽くなり、好きな仕事を好きな気持ちのまま再び取り組めるようになります。
仕事を頑張れる人は、意思が強く、どんな状況もひとりで克服する人ばかりではありません。むしろ周りに相談したり協力を求めたりして、そうした人たちのサポートや応援をバネに頑張れる人も少なくないのです。
先を見据えて行動している
仕事を頑張れる人のなかには、先を見据えて行動している人も少なくありません。「今の仕事が将来に生きるはず」と考えると、モチベーションが湧きやすいからです。
たとえば、有名な寓話『3人のレンガ職人』では、旅人がレンガを積む3人に対し「ここで何をしているのですか」と尋ねたところ、1人目は「なぜこんなことをしなければいけないんだ」と嫌々取り組み、2人目はは「家族を養うために大きな壁をつくっているんだ」と黙々と手を動かし、3人目は」は「訪れた人たちが幸せになる、歴史に残るような大聖堂をつくっているんだ」と楽しそうに働いていた、という話があります。
どんな単調な仕事にも、必ず意味があります。仕事を頑張れる人は『3人のレンガ職人』の3人目の登場人物のようにように、自分の仕事に目的を持ち、前向きな姿勢で取り組んでいるケースが多いでしょう。
すべての仕事に全力投球しない
すべての仕事に全力投球しないことも、仕事を頑張れる人に共通してみられる特徴です。
多くの人は、複数の仕事を並行しておこなっています。この場合、すべての仕事に対して同じような成果を上げようとするのはおすすめできません。なぜなら、仕事には向き不向きがあるからです。向いていない仕事に多くの時間と労力をかけても、それが得意な人と比べると成果をあげにくいだけでなく、自分を疲れさせる要因になってしまうこともあるのです。
その点、仕事を頑張れる人は「力の入れ具合」をうまく調整しています。たとえば、得意な仕事は高い成果を目指して取り組み、苦手な仕事は及第点を目指して時間をかけすぎないという方法です。すると自分が得意な仕事に割く時間が増え、苦手な仕事を苦痛に感じる時間が減ります。結果として、モチベーションを保ったまま仕事をしやすくなります。
「うまくいかない日」があることを知っている
たとえば1ヶ月に20日間働くとして、20日間すべて「今日はうまくいった」と感じる人はかなり少ないでしょう。せいぜい半分程度、なかには数日あれば上出来という人もいるかもしれません。これは仕事を頑張れる人も同じで、彼らも決して毎日同じように頑張れるわけではありません。
それでも、仕事に対して前向きに取り組めるのは「うまくいかない日もあるよね」と、ある意味割り切って考えているからです。そのため、調子が悪い日があったとしても過度に落ち込まず「こんな日もある」とすぐに気持ちを切り替えられます。こうした心の準備は、仕事のモチベーションを維持し続けるために欠かせないものです。
日々の気持ちの変化が大きく、モチベーションの波も大きい人はぜひ試してみてください。
仕事を頑張れる理由
仕事にモチベーション高く取り組む人は、そもそもどうして仕事を頑張れるのでしょうか。
その答えとして考えられるのは、以下の3つです。
- 成長につながるから
- 期待に応えたいから
- 守るべき人がいるから
それぞれについて説明します。
成長につながるから
仕事を頑張れる人は「成長」を自分のモチベーションの源泉としていることが少なくありません。仕事には大変な面もありますが、ポジティブな面に目を向けると、成長の機会が大きく眠っていることに気づきます。
たとえば、コミュニケーション力や数字を読み解く力、計画力など、日常生活でも大切な力が身につく機会が多く用意されているのです。仕事を頑張れる人は、こうした成長の機会を楽しみつつ仕事に取り組んでいるのです。。
期待に応えたいから
「期待に応えたい」という声も、仕事を頑張れる多くの人から聞こえてきます。チームメンバーや会社からの期待は、ときにプレッシャーになることもあります。
しかし仕事を頑張れる人はこうした期待を「エネルギー」に変え、仕事に邁進します。期待を受け、それが成功したときの喜びが大きなものであることを知っているからです。
守るべき人がいるから
仕事を頑張れる人のなかには、守るべき人のために仕事に取り組む人もいます。子どもやパートナー、介護が必要な親など、誰かの生活のために働いている人も少なくありません。
一見すると大変なように思えますが「自分が頑張らないと」という気持ちは、大きなエネルギーとなって人を突き動かすことがあります。守るものができ、仕事に真剣に向き合うようになってみてはじめて「仕事の面白さに気づいた」と話す人も少なくないのです。
仕事を頑張れる方法を見つけよう
仕事を頑張れるようになるための方法は、特別なことではありません。ふだんの生活の延長線上で、すぐに試せることもたくさんあります。目標や楽しみを持ち、仕事のやる気を保つのはよい方法です。自分なりに、仕事のモチベーションをアップできる方法を見つけてみましょう。