「簡単な仕事に就きたい」と思っている方もいるのではないでしょうか。人によっては、あまりむずかしい仕事や大変な仕事は避けたいと考えている方もいるかもしれません。この記事では、簡単な仕事を10個紹介するとともに、簡単な仕事を選ぶときのポイントについてもお伝えします。
簡単な仕事とは
簡単な仕事とは、主に以下のような仕事のことを指します。
- 単純作業が多い
- 肉体的な負担が少ない
- 精神的なストレスが少ない
- 残業が少ない
それぞれについて。解説します。
単純作業が多い
覚えることが少なく、一度も覚えてしまえば特に苦労することなく仕事を続けられます。変化も少ないため、ストレスもかかりにくいといえます。
具体的にはマニュアル通りに進める仕事やルーティンワーク、新しい知識を吸収する必要のない仕事などは変化が少なく、単純作業の多い仕事として挙げられます。単純作業が多いと「飽き」につながることもあり、人によっては苦痛に感じることもありますが、コツコツとした作業が好きな人にとっては理想的な仕事ともいえるでしょう。
肉体的な負担が少ない
肉体的な負担が少ない仕事は、仕事をしているなかで疲れることが少なく、身体がキツイと感じる場面に出会うこともほぼありません。たとえば、忙しく動きまわる必要のない仕事や、座ってずっと業務ができる仕事などが挙げられます。
一方で、外回りの営業や工事現場、飲食店などの仕事は、疲れやすい人の場合は肉体的な負担を感じることが多いでしょう。
精神的なストレスが少ない
精神的なストレスが少ないということは、そのぶん責任やプレッシャーを感じる機会が少ないことを意味します。
たとえばノルマがない仕事やひとりでコツコツと進められる仕事、納期に余裕のある仕事などが挙げられます。
ストレスのない仕事を知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
残業が少ない
残業が少ない仕事は、定時で帰れる、ワークライフバランスが取りやすいなど、プライベートを犠牲にせずに働ける可能性が高いといえます。つまり「仕事に忙殺される」といったことがないのです。
残業が少ない仕事は、一人当たりの業務量が明確に決められていることも少なくありません。そのため、仮にその日のうちに仕事が終わらなくても、次の日にその仕事を繰り越すなど業務量が調整しやすい一面もあり、仕事に追われずに日々を過ごしやすいといえます。
簡単な仕事10選
簡単な仕事の例として、以下の10職種をご紹介します。
- 工場作業員
- 受付
- 警備員
- コインパーキングの集金
- コールセンター
- トラックドライバー
- マンションの管理人
- 社内SE
- 団体職員
- 地方公務員
これらの仕事が「楽で誰でもできる」というわけでは決してありません。ただし、未経験でも取り組みやすい仕事やルーティンワークが多い仕事、疲れにくい仕事、働きやすい仕事などが中心となっています。それぞれの仕事内容についてお伝えします。
工場作業員
工場作業員は「工場内で作業をする人」のことです。工場作業員の仕事は、単純作業がほとんどです。商品の検品やピッキングなど多くの仕事がありますが、基本的には、どれもすぐに覚えられるような仕事ばかりです。
また、黙々と作業を進められることも少なくありません。そのため精神的なストレスが少なく、マイペースで仕事を続けられる点も工場作業員として働くメリットです。
工場作業員の仕事を知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
受付
受付は、企業や施設の入り口でお客様を出迎える仕事です。基本的に座っている時間が長いため、疲れにくいといえます。来客がない時間は「待機時間」となるため、仕事中でもゆっくりと過ごせる時間が発生することがあります。
案内業務も特別難しくわけではなく、基本的には、マニュアル通りに進めれば問題ありません。基本的には定時で帰れるため、プライベートの時間を充実させたい人にもピッタリな仕事といえるでしょう。
警備員
警備員は、企業や商業施設、学校などの警備を担当する仕事です。警備員の仕事にもさまざまな内容がありますが、見回りがその業務の基本です。大きなトラブルが起きれば対応に迫られますが、そのような事態はほとんど起きません。そのため「見回りをして何事もなく1日が終わった」という日があることも考えられます。
基本は一人で行動するため、人間関係のストレスを感じることがない点もメリットです。
コインパーキングの集金
コインパーキングの集金とは、車でコインパーキングを巡回し、集金をする仕事のことです。集金は基本的には単純作業のため、覚えてしまえばさほど難しいことはありません。駐車場の掃除を任されることもありますが、これも単純作業といえます。
一人でコインパーキングを回る仕事のため、業務中に誰かと関わることもほぼありません。暑い日や寒い日もも外に出る必要があることから肉体的な負担を感じることはありますが、業務の難易度はそれほど高くないといえるでしょう。
コールセンター
コールセンターは、お客様からの問い合わせに電話で応える仕事です。コールセンターの仕事は、マニュアルを覚えてしまえば、大きな苦労なく仕事をおこなえます。屋内で座り仕事がメインのため、体力に自信がない人でも問題ありません。
場合によってはクレームの電話もありますが、会社によってはクレーム対応専門の部署があったり、上司に相談して対処法を聞いたりすることも可能です。クレームが心配な人は、コールセンターに募集する前に、その仕事の業務内容をしっかりと確認しておくとよいでしょう。
トラックドライバー
トラックドライバーは、企業や倉庫などに大型荷物を運ぶことがメインの仕事です。運転中は一人で過ごす時間が長いため、人間関係で悩む心配がほぼありません。
大型免許の取得が必要という面はありますが、逆にいうと、免許を取ってしまえばその仕事を続けることが可能です。一人で仕事をしたいと考える人にはぴったりな仕事といえるでしょう。
マンションの管理人
マンションの管理人とは、マンション内の清掃や点検、受付をおこなう仕事です。基本的には、ルーティンワークがメインとなります。ときには住民間のトラブルの仲裁に入ることもありますが、こうしたトラブルが起きることはそうひんぱんではなく、何事もなく終わることもあるでしょう。
なかには住み込みで働く人もいますが、その場合は通勤時間がゼロになるだけでなく、金銭的負担も軽減されます。
社内SE
社内SEとは、システムの管理や保守、運用をおこなう仕事です。クライアントの要望に振りまわれることがないという点に魅力を感じる人もいます。
基本的には座り仕事がメインで、黙々と作業を進められる仕事でもあるため、動き回ったり、人と会話をしたりする機会がさほど多くない仕事をしていきたい人におすすめです。
団体職員
団体職員とは、非営利団体で働く人を指します。一般的な営利団体(企業など)は、利益を上げることを第一の目的に置いています。一方で非営利団体の場合には、利益を上げることを目的にしていません。
そのため、そこで働く人にはノルマや数値目標などがなく、売上を上げるために心身をすり減らすこともないのです。また、公務員のような安定した給料と労働環境で働ける点も魅力のひとつといえます。
地方公務員
地方公務員のなかでも、県庁や役所の職員などはルーティンワークも多いため、比較的働きやすい仕事として知られます。
公務員試験を突破する必要はありますが、解雇されることがなく待遇もよい仕事のため、安定した仕事に就きたい人の選択肢として考えられます。
簡単な仕事の選び方
簡単な仕事を選ぶときは、以下の3つを意識するようにしましょう。
- 会社ごとに仕事内容を確認する
- 会社の雰囲気をチェックする
- 年収ダウンを覚悟する
これらを意識して仕事を探すことで、入社後に「イメージしていた仕事や環境と違った」といったミスマッチを減らせます。
それぞれのポイントについて解説します。
会社ごとに仕事内容を確認する
簡単な仕事を選ぶときは、まずは会社ごとの仕事内容を確認するようにしてください。なぜなら、同じ仕事であっても、会社によって仕事の難易度や忙しさが変わってくるからです。
たとえば工場作業員の場合、工場によっては休憩時間や退社後などのスタッフ同士の交流機会が多かったり、ほかのスタッフとの連携を求められたりりすることもあるでしょう。この場合、いわゆる「一人で黙々と進められる」「人との関わりが少ない」といった工場作業員の簡単な側面だけを見ていると、「こんなはずじゃなかった……」と入社後に後悔してしまう可能性があるのです。
そのため、仕事のイメージだけで入社を決めず、その仕事の業務内容を必ず確認しておくようにしてください。
会社の雰囲気をチェックする
会社の雰囲気をチェックすることも、簡単な仕事を選ぶときに押さえておきたいポイントです。なぜなら、どんなに簡単な仕事であっても、社内の雰囲気が劣悪な場合、精神的なストレスを感じてしまう可能性があるからです。
社内見学に行き、そこで働く社員が自分の理想とする雰囲気を持っているか、といったことを確認できればベストですが、見学に行けないこともあるでしょう。その場合は、面接官の雰囲気をたしかめるのもひとつの手です。
面接官は、入社後に自分の先輩や上司となる人が担当していることが少なくありません。つまり面接官を見れば、入社後の雰囲気をある程度掴むことができるでしょう。
年収ダウンを覚悟する
簡単な仕事を選ぶときは、年収ダウンを覚悟する必要もあります。なぜならば、簡単な仕事は単純作業が多いからです。単純作業は誰でもできる仕事のため、専門的な知識をもって仕事をしている人と比べると、どうしても給料が低くなってしまいます。
もちろん、簡単な仕事であっても比較的給料に恵まれている仕事もありますが、たとえば警備員やコールセンターなどは、未経験でも働きやすいことなどからも、比較的薄給になりがちです。
そのため、簡単な仕事を選んで転職した人のなかには、前職よりも大きく年収が下がってしまうこともあるでしょう。年収が下がっても、それでも負担なく仕事をすることを優先したいか、一度冷静になって考える時間をもちましょう。
給料安くてもいいから楽な仕事をしたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
簡単な仕事は人によって違う
そもそも「簡単な仕事」というのは人によって異なります。マニュアルをもとに仕事を進められる仕事を「簡単」と捉える人もいれば、マニュアル通りに仕事を進めることを「難しい」と感じる人もいるのです。そこで大切になるのが、人から「簡単だよ」と言われたことを真に受けすぎないことです。そのため、人の意見はあくまで参考程度に留めたうえで、優先順位を決めてみてください。仕事のどのような点を簡単と考えるかは、人によって異なります。理想の仕事に出会えるように「自分にとっての簡単な仕事」を考えてみましょう。
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