仕事ではストレスを誰もが感じるものです。でもストレスの程度によってはメンタルや身体を病み、働けなくなってしまう恐れもあります。ストレスを感じた原因を特定し、早急に対処しましょう。この記事では仕事のストレスの原因や対処法についてまとめました。
この記事の目次
仕事でストレスを感じている人は多い
他の人が楽しそうに仕事をしているのを見て、ストレスを感じているのは自分だけではないかと不安になっている人もいるかもしれません。しかし厚生労働省の労働安全衛生調査では、平成30年度に強いストレスを感じながら仕事をしている人の割合は58.0%、平成28年度は59.5%、平成29年度は58.3%となっており、常に過半数以上の人がストレスを感じながら仕事を続けているとわかります。多くの人が仕事でストレスを感じているので、自分だけかもしれないと不安になる必要はありません。
仕事のストレスの主な原因
仕事で感じるストレスの主な原因をまとめました。あなたのストレスは何ですか?
仕事のストレス原因1.人間関係
職場での人間関係がうまくいかず、それがストレスの原因になっているケースは多いです。人間関係と言っても色々なケースがあり、どういうことでストレスを感じるかは人によって変わります。例えば人付き合いが苦手な人にとっては、同僚や上司に誘われて仕事に関係ない飲み会に出なければならないのを煩わしいと感じる人もいるでしょう。お酒があまり飲めない、仕事に関係ない話をされても興味が無いなどの理由で断ってしまうと、付き合いが悪いと思われ仕事に影響が出るのではないかと不安で、仕方なく参加する場合もあるかもしれません。それがストレスになってしまう人も多いです。
他にも上司と性格が合わず仕事上で衝突してしまう、セクハラやパワハラが酷い、同僚と仲良くなれないなどの理由で、人間関係がうまくいかないケースもあります。特に同僚や上司に対して気を遣いすぎてしまう人は、ストレスを感じやすいので注意してください。自分のせいで社内の雰囲気が悪くなってしまうのではないかなど、自己を過小評価してしまうことが多いからです。こういった人間関係が原因でストレスを感じている人は、働く環境を変えることで改善できるかもしれません。
仕事のストレス原因2.将来への不安
自分が働いている会社に対して将来性を感じられないことが、ストレスの原因になっていることもあります。「会社の業績が悪くそのうち倒産してしまうのではないか」、「経費削減のために自分がリストラされるのではないか」など、将来性に不安のある会社で働いているとイライラしてしまうこともあるでしょう。そんな会社で働き続けてもストレスが溜まるばかりなので、転職活動を始めてみるのもよいかもしれません。実際転職するかどうかは別にして、いざという時のために準備しておけば、「今の会社がダメになっても他に働く場所がある」と思えるだけで気持ちが楽になります。転職活動をしてみることで、もっとやりがいのある仕事が見つかるかもしれないので、とりあえず何か行動してみるのも1つの方法です。
仕事のストレス原因3.成果を上げられない
頑張って仕事をしているのに、なかなか思ったような成果がでないとストレスを感じてしまうことがあります。例えば営業をしている人でなかなかノルマを達成できない時、会社に貢献できないということで申し訳ないと感じる人もいるでしょう。そういう気持ちがストレスに繋がるケースもあります。他にも作業が遅いなどの理由で周りに迷惑をかけてしまっていると、申し訳なさからストレスを感じることも多いです。
仕事でミスばかりしてしまうと、上司から「大きな仕事はこの人に任せられない」と思われてしまいます。そうなると自分の実力が分かってもらえず、やりたい仕事を任せてもらえなくなるという辛い状況になってしまうため、さらにストレスを感じてしまうかもしれません。このような状況に陥っている人は、今の仕事が自分に向いていない可能性があります。そういう時は自己分析や適性検査を受けるなどして、自分に合った仕事は何なのかを改めて考えてみる必要があるでしょう。
仕事のストレス原因4.給料が低い
仕事をしていて、「たくさん残業をしているのに同年代の人と比べて給料が低い」、「しっかり仕事で成果を出しているのに給料がなかなかアップしない」などの不満を持っている人もいるのではないでしょうか。このように、満足できる給料が貰えていないこともストレスの原因になります。例えばもっと稼ぎを増やしたいと思い副業を始めようとしても、長時間労働の会社で働いているとその時間を確保することができません。給料を増やしたいのに副業する時間がない、こういったジレンマがストレスに繋がることもあるので、給料に満足できない場合は転職を検討してみるのもよいでしょう。
転職活動をして色々な仕事を探してみれば、今の職場よりももっと満足できる求人に巡り会えるかもしれません。給料アップのために転職をする場合、スキルや専門性があると転職活動がうまく進みます。新しい資格を取得したり、専門的な知識を学んだりすれば、より給与水準の高い職場で働くことができるでしょう。何となく仕事をするのではなく、どうすれば自分の価値を上げる仕事ができるのかを考えてみてください。
仕事でストレスをためやすい人の特徴
同じ職場でもストレスを感じる人と何も感じない人がいます。仕事でストレスを感じやすい人にはどのような特徴があるでしょうか。
仕事でストレスをためやすい人の特徴1.せっかち
気が短い人や仕事を早く片付けたいと思う人など、せっかちな人は仕事を効率的にこなせる一方で、他の人に対して厳しくなってしまう傾向があります。真面目なのはよいですが、作業が遅い人や自分とは違うペースで仕事をする人を見て、イライラしてしまうことが多いので注意してください。自分のペースを他の人にまで求めてしまうと、居心地のよい人間関係が築きにくくなり、焦燥感や不安を覚えてしまうことがあります。
仕事でストレスをためやすい人の特徴2.完璧主義
仕事をする時、全てを完璧にこなさないと気が済まない人もいますが、完璧主義もストレスをためやすい人の特徴の1つです。せっかちな人は周囲の人の行動に対してストレスを感じることが多いですが、完璧主義の人は自分の行動にストレスを感じてしまいます。「作業時間がとれず資料を完璧に作成できなかった」など、少しでも自分の理想と現実にギャップがあると一人でストレスを抱えてしまいがちです。
全ての仕事を100%こなすのは大変なことなので、常にストレスを抱えながら仕事をしなければなりません。自分が完璧主義だと思う人は、「まずは80%くらいこなすようにしよう」というように、気持ちに余裕を持って仕事をすることが大切です。常に全力で仕事に取り組むのはとてもよいことですが、それを続けているとストレスがたまってしまい、余計に仕事がうまくいかなくなる可能性があるので注意しましょう。
仕事でストレスをためやすい人の特徴3.心配性
常に周りの目を気にして仕事をしている人もいるかもしれませんが、自分は周りにどう評価されているのか気にしながら仕事をするのは大きなストレスになります。「自分の仕事は終わって退社時間になったのに周りがまだ働いていて退社しにくい」など、周りの目を気にして何となく残業してしまう人もいるのではないでしょうか。組織の中で働いている以上、周りのことを気にしながら仕事をするのは仕方ありませんが、心配性になり過ぎてしまうと精神的に疲れ果ててしまい体調を崩してしまうこともあります。
中には上司の評価を気にして頑張りすぎてしまう人もいます。上司からの評価は昇進できるかどうかに関わってきますし、気になるのも当然ですが上司の目ばかり気にしていると思ったように仕事ができなくなります。後々精神的に参ってしまい、鬱状態になってしまう危険性もあるので注意してください。何か心配なことがある時は、上司や同僚に相談して一人で悩まないようにするとよいでしょう。
仕事でストレスをためやすい人の特徴4.主張が苦手
誰に対しても愛想がよく、親しまれやすい人がいますが、実はこういう人もストレスをためやすいので注意してください。人当たりがよいのは、仕事をする上で悪いことではありません。人間関係もうまくいきやすいですし、社内で敵を作る心配も少ないので仕事上のトラブルを避けやすいでしょう。しかし、こういうタイプは自分が思ったことを主張するのがうまくない人が多いです。一見人間関係がうまくいっているように見えても、実は自分の中で色々なことを我慢している場合が多いので、かなりストレスがたまっている可能性があります。
思っていることを何でも口に出すのはよくないと思う人もいるかもしれませんが、自分の本音を口に出す人はそれによって感情をうまくコントロールしているのです。主張が苦手で思ったことを口に出せない人は、自分の中だけで感情を整理しようとしてしまい、ある日突然心のバランスが崩れてしまうこともあります。我慢強いのはよいことですが、感情を表に出せずどんどんストレスがたまってしまい、体調を崩して仕事ができなくなる可能性もあるので注意しましょう。
仕事のストレスへの対処法
ストレスを放置していると、心や体の健康問題につながりかねません。なるべく早めに対処したいものです。
仕事のストレスへの対処法1.仕事の進捗管理を見直す
仕事の分量が多く、残業に追われる生活を続けていると心も身体も疲れてしまうので、仕事のやり方に問題がないか一度見直してみるとよいです。毎日長時間労働が続いている時は、計画や段取りに問題がないか見直してみてください。ToDoリストを取り入れるなどして仕事に優先順位をつけることで、効率的に仕事ができるようになり労働時間を減らせるかもしれません。それでも対処できないほど仕事の量が多く、スケジュール通り終わらない時は同僚に仕事の一部を手伝ってもらったり、上司に相談したりして一人で悩まないようにすることも大切です。
仕事のストレスへの対処法2.気分転換の時間を取る
気分転換の時間を作ることで、ストレスを軽減できることもあります。仕事が忙しい時はしっかり休息をとって、意識的にポジティブな気持ちに切り替えるのも有効な方法です。長時間の休息をとるのが難しい時は、1日10分程度の短い休憩を2、3回とることでも気分をリセットできます。休憩時間はなるべく仕事から離れることが大切なので、外に出て新鮮な空気を吸ってみたり、近所を散歩して軽く体を動かしたりするとよいでしょう。
仕事のストレスへの対処法3.考え方を変える
仕事に対してネガティブなことばかり考えてしまう人は、自分の考え方を変えてみるのも1つの対処法です。例えば夜眠る時に「しっかり寝ないと明日の仕事に影響が出てしまう」、「寝不足で仕事がうまくいかず上司に怒られてしまう」など、不安なことばかり考えてしまいなかなか眠れない人もいるかもしれません。そういう時はネガティブな思考プロセスを一旦やめなければなりません。ネガティブなことばかり考えると不安が連鎖し、どんどん後ろ向きな気持ちになってしまいます。余計に眠れなくなり、寝不足で仕事がうまくいかないといった負の連鎖に陥ってしまう可能性があるので注意してください。ストレスがたまっていると感じた時ほど、ポジティブなことを考えて前向きな気持ちを作るようにしましょう。
仕事のストレスへの対処法4.環境を変える
人間関係に悩みがありストレスを抱えている人は、働く環境を変えてみるのも有効な方法です。もし同じ部署で働いている上司や同僚とうまくいっていないなら、部署の異動を申し出てみるのもよいでしょう。その時は不満を理由にするのではなく、将来のために色々な仕事を経験しておきたいなど、前向きな理由を伝えると希望が通りやすくなります。部署の異動では解決できない、異動の申し出を断られてしまったという場合は、思い切って転職を考えてみるのもおすすめです。
実際転職するかどうかは別にして、転職の準備をしておけば「いつでも辞められる」という余裕ができてストレスが減るかもしれませんし、もっと自分に合った新しい仕事が見つかるかもしれません。ただ、環境を変える前に一度自分自身に問題はなかったか考えてみる必要はあります。自分自身に原因があると、職場環境を変えても同じ問題を繰り返してしまう可能性があるので注意してください。
仕事で感じるストレスには早急に対処しよう!
仕事でストレスを感じてしまう原因やどういう人がストレスを感じやすいのか、ストレスの対処法などを詳しく解説しました。ストレスの原因でどれにも共通している傾向にあるのが現状を我慢していることです。我慢しながら仕事をすることがストレスの原因になりますいので、体に異変を感じた時は注意してください。ストレスを感じたら無理せず周りの人に頼る、楽観的に考えるなど思いつめないようにすることが大切です。
「仕事 ストレス」によくある質問
仕事でストレスを感じる人は多いの、と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?本記事の「仕事のストレスどうすれば?職場のストレスの原因や解消法」では、仕事でストレスを感じる人が多いのかについてをご紹介しております。気になった方は是非読んでみて下さい
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