クリエイティブな仕事に就くにはどうすればいいのか、知りたい方も多いのではないでしょうか。
この記事では、クリエイティブな仕事の種類や仕事について解説していきます。向いてる人/向いてない人の違いについても触れていますので、自分に適性があるかどうかの参考にしてみましょう。
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この記事の目次
クリエイティブな仕事の職種を紹介
まず最初に、クリエイティブな仕事とは何なのか、その種類や、クリエイティブな仕事に就く際に企業を選ぶ際の注意点をご紹介します。
クリエイティブな仕事とは
クリエイティブな仕事とは、一言でいうと「創造する」仕事のことです。創造といってもアート作品などに限らず、なんらかの成果物をつくる、モノづくりをする、アイデアを実際に形にしていく、空間づくりをする、などの業務がメインとなる仕事は、クリエイティブな仕事といえます。
「クリエイティブな仕事」というと一見かっこいいイメージがありますが、仕事内容自体は地道にコツコツと取り組む作業が大半で、それ自体は華やかさとは無縁です。また、ほかの仕事と同様に、クリエイターひとりだけですべて完結できる仕事はほとんどありません。多くの人々の力によってクリエイティブなものが形になっていき、世に出るのです。
クリエイティブな仕事の種類
クリエイティブな仕事の種類を大きく分けると、以下のようなものが該当します。
- デザイン
- 文章
- 動画
- 作画
- 企画・制作/プロデュース・ディレクション
- 芸術全般(絵画、写真、音楽、演劇など)
クリエイティブな仕事と聞いて思い浮かびやすいのが「デザイナー」「漫画家」などかもしれません。しかし実際には、クリエイティブな仕事は幅広くあるといえます。
【注意】事業会社と代理店/制作会社では業務内容が異なる
クリエイティブな仕事をしたい場合、働く企業選びが大切になってきます。注意すべきなのが、事業会社、代理店/制作会社のそれぞれで、業務内容が以下のように異なっている点です。
- 事業会社:自社で運営するサービスやコンテンツなどを社内で制作する
- 代理店/制作会社:他の会社(クライアント)から依頼を受けたものを制作し、納品する
たとえば「お菓子のパッケージデザインを担当するデザイナー」の仕事をする場合、同じデザイナーという職業であっても、お菓子の開発・製造をしているメーカー(事業会社)に就職するのと、パッケージデザインを行っているデザイン事務所(代理店/制作会社)に就職するのとでは、そこでの仕事の進め方は大きく異なります。
事業会社は自社で仕事を進めるため、社内で打ち合わせや改良などを重ねながら、デザインをしていきます。一方で代理店/制作会社は「お客さま」であるメーカーの希望をヒアリングしながら、デザインをしていきます。
事業会社の場合は、方向性や企業イメージなどを深く理解して仕事ができる反面、取り組む対象は自社製品・サービスに限られます。代理店/制作会社の場合は、さまざまな企業の仕事を担当できるため多くの経験を積める反面、クライアントの都合・要望に振り回されやすい点があります。
テレビの世界であれば「テレビ局」と「番組制作会社」、出版の世界であれば「出版社」と「編集プロダクション」が、それぞれ事業会社と代理店/制作会社という立ち位置になります。
つまり、同じクリエイティブな職業に就く場合でも、働く会社によって、役割や業務内容が変わってくるということです。ここを意外と理解できていない人も多いため、クリエイティブな仕事を探している方は注意したほうがよいでしょう。
クリエイティブな仕事一覧
クリエイティブな仕事がどういうものなのか、理解が深まったでしょうか。次に、10種類のクリエイティブな仕事をご紹介します。どういった職業・仕事内容があるのか、ぜひ参考にしてみてください。
Webデザイナー
Webデザイナーとは、インターネット上のWebメディアや、通販サイト、企業のホームページなどのデザインをおこなう仕事です。あらかじめ渡されたワイヤーフレーム(サイト全体の設計書)をもとに、その設計に忠実にデザインを表現していきます。
Webデザイナーには、コーディングのスキルも求められます。コーディングとは、コンピューターが理解できる「言語」をもとに、プログラムを設計していく作業のことです。
仕事によってはシステムエンジニアやプログラマーと協力することもありますが、Webデザイナーひとりでおこなう仕事も多いため、コーディング力も欠かせないのです。Webデザインの需要は常にあるため、将来性も期待できる職業のひとつといえるでしょう。
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、ポスターやチラシ、雑誌といった「紙媒体」を中心にデザインを請け負う仕事です。基本的には「Photoshop」や「Illustrator」といったグラフィックソフトを使い、デザインをつくっていきます。
グラフィックデザイナーは宣伝物の制作がメインの仕事となるため、広告代理店がもつデザイン会社や、広告制作会社に勤める人が少なくありません。また、クライアントやカメラマン、コピーライターなど、多くの人と関わりつつ仕事を進めていく必要があります。
そのため「ひとりでコツコツとできる」といったイメージをクリエイティブな仕事に持っている人にとっては、想像以上に気苦労が多い仕事に感じられることもあるでしょう。
一方で、チームで仕事をするのが好きな人にとっては、デザインの業務もできて多くの人とコミュニケーションを取れる環境でも働けるため、天職に近い仕事となるかもしれません。
デザインの仕事を知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
ゲームプランナー
ゲームプランナーとは、新しいゲームをつくるときに、その中心となって仕事を進めていく人のことです。
具体的には、ゲームのコンセプトやストーリーの企画立案、プロジェクトの進行管理などをおこないます。そして、ゲームプランナーにとって特に大切な仕事のひとつが「仕様書」の作成です。仕様書とはゲームの設計図のことで、これがないと現場の制作スタッフが作業を進めることができません。
そして、仕様書のクオリティ次第でゲームの質が決まってくるため、緻密な戦略のもと、何回も会議を重ね、仕様書の完成度を高めていく責任があるのです。
また、ゲームが完成したあとも気持ちが休まることはなく、ユーザーの反応をもとにした改善、次回作の立案、攻略本のチェックなど、その業務に終わりはありません。
このように非常に忙しい仕事ではありますが、ゲームの制作にはじめから最後まで携われるのは、ゲームプランナーという職業だからこそといえます。
「ゲームがとにかく好き」「忙しくてもゲームのためなら頑張れる」といった人であれば、大きなやりがいを感じられる仕事となることでしょう。
ゲームの仕事を知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
コピーライター
コピーライターとは、消費者の目に留まるような「言葉」を書く仕事のことです。たとえば、商品のパッケージやポスターに書くキャッチコピー、新しいサービスの名称を考えることもコピーライターの仕事です。
会社ホームページ内の企業紹介文や、商品の説明書など、「長文かつわかりやすく」メッセージを届ける場面でも、多くのコピーライターが活躍しています。
文字を扱うだけの簡単な仕事に思われがちですが、その仕事はむしろ難しい場面の連続です。なぜなら、クライアントや企業が伝えたいメッセージを短い表現のなかに盛り込むのは、かなり難しい作業だからです。さらに、消費者にインパクトを残す言葉のチョイスも欠かせません。
このように、さまざまな面を考慮しつつ仕事を進めていく必要があることから、言葉が好きなことはもちろん「バランス感覚」「調整力」もコピーライターに欠かせない要素といえるでしょう。
ライター/WEBライター
ライターとは、文章を書く人のことです。ただし必ずしも「書くだけの仕事」ではなく、企画・構成や入稿業務、取材を担当したり、編集や校正・校閲の役割を兼ねることもよくあります。
ライターが仕事をする媒体は、WEBメディア、書籍・雑誌、社内報、メルマガ、企業サイト、フリーペーパー、パンフレットなど多岐に渡ります。WEB媒体の仕事のみを担当するライターを「WEBライター」と呼ぶことがあります。
近年ではWEBメディア自体が増えていることや、紙・WEB媒体の両方を持つ企業、紙媒体を廃刊してWEB媒体へと移行するケース(雑誌社など)もあるため、WEBの世界で活躍するライターも増えています。
ライターの場合、複数の媒体を掛け持つ人もいれば、特定の媒体のみで仕事をしている人もいます。長期的なキャリアとしては、ライターとして経験・実績を積んでいくケースと、編集(ディレクション)メインで一部ライティングも担当するケースなどがあります。働き方もフリーランスや雇用されて働くなど、ひとつに限定されていないことが多いのも特徴です。
編集者
編集者とは、小説、一般書、漫画、雑誌、Webメディアなどの制作を中心となって進める人のことです。たとえば漫画の編集者の場合には、漫画家の先生と話し合い、読者に響くような表現を一緒に考えることもあります。その本や記事をどうしたら多くの人に読んでもらえるか、つまり「プロモーション」も、編集者にとって大切な仕事のひとつです。
Webメディアの編集者の場合には「どんな記事が読者に必要か」「サイト内の特集ページをどうするか」など、媒体の方向性や企画などを考えてライターに記事を発注したり、デザイナーやカメラマンに依頼したりと、その仕事は多岐にわたります。
「編集とライターの仕事は似ている」と言われることがあり、兼務する人もいます。ただし編集者の主な仕事は「自分が書くこと」ではなく「適切な人に書いてもらうこと/人が書いたものを最適な形にすること」であり、そのことに醍醐味を感じられる人のほうが向いています。本やコンテンツを世の中に広めるというダイナミックな仕事ができるのは、編集者ならではの魅力といえるでしょう。
放送作家
放送作家とは、テレビやラジオの台本作成、また番組内の企画を考える仕事のことです。近年では、ネット配信や動画などの場で活躍する放送作家も増えてきています。
たとえばテレビには、短ければ5分、長ければ何日にもわたって放映される番組もありますが、これらには基本的に台本があります。
もちろん、出演者が自由に発言をする場面もありますが、自由過ぎても番組制作は進んでいかないため、基本的には放送作家が書いた台本に沿って制作が進められるのです。
斬新な企画を考える「発想力」、目を引くテロップを生み出す「文章力」をはじめ、放送作家に求められるスキルはさまざまですが、何より大切なのは「視聴者が喜ぶものは何か」をとことん考えられる能力です。
一方でその仕事柄、不規則な働き方になりがちな点はどうしてもあります。それでも、自分が手がけた番組をたくさんの人が見てくれるなど、放送作家だからこそ得られる感動は、何物にも代えがたいといえるでしょう。
一級建築士
一級建築士とは、ビルや住宅、商業施設などの設計、また工事の監理をおこなう職業です。「どのような外観の建物にするか」「設備は何を入れるか」など、建物のすべてに関わるのが一級建築士の仕事です。
建物をデザインするといった華やかなイメージの仕事である一方で、完成後のイメージを詳細かつ明確に持つ「細やかさ」も、一級建築士に欠かせない能力のひとつです。
ちなみに、二級建築士は戸建て住宅などの小規模な建物を扱いますが、一級建築士になるとビルの大規模開発、学校や病院の建築など、より大きな仕事に携われるようになります。
一級建築士への道のりは簡単なものではありませんが「社会にとって必要な仕事がしたい」「ずっと残るモノをつくりたい」といった想いを強く持つ人であれば、挑戦する意義のある仕事といえるでしょう。
楽器クラフトマン/楽器リペアマン
楽器クラフトマンは楽器を作る人、楽器リペアマンは、楽器の不具合や傷などを修繕する仕事です。たとえばギターやドラム、ピアノ、トランペット、バイオリンなど、その楽器ごとに専門とするクラフトマン・リペアマンがいます。また、楽器クラフトマンと楽器リペアマンを兼ねている人も少なくありません。
楽器の構造やそれぞれの特性など、細かな知識を持っていることはもちろん、音色の調整などにも携わるため、音楽や楽器全般について理解している必要があります。製作や修理など手を動かす仕事となるため、確かな技術を要する専門職です。
音楽のクリエイティブな仕事というと「ミュージシャン」「ピアニスト」など表舞台に立つ職業をイメージする人が多いかもしれませんが、実際にはこういった「表舞台に立つ人を支える仕事」も多くあり、また適性がある人もいます。
職場としては、楽器工房やメーカー、楽器店などがあります。未経験から弟子入りして仕事を覚えていく方法もある一方で、楽器技術を学べる専門学校やスクールなどの出身者も比較的います。
貴金属・宝石細工工
貴金属・宝石細工工は、アクセサリーやジュエリーなどを製作する仕事です。工房などで少人数で製造しているところが多く、素材を加工して美しい宝飾品へと仕上げていきます。手先が器用で、美的センスを活かしたいという人にも適性があるでしょう。
実際の業務内容は地味なもので、デザインを起こしたり素材の研磨をしたり、彫金をしたり鎖を編んだりと、机に向かって黙々と作業をする時間が多くなります。じっくりと細かい作業に没頭できる人には、やりがいがあるといえます。
注意点としては、職場によっては長時間労働になりやすく、少ない人数で納期に間に合わせるためハードワークになることも多い点です。アクセサリーやジュエリー関連の学校を卒業している人もいれば、直接工房で働きながら仕事を覚えていく人もいます。
一人前になって独立できるまでになるには、数年間の下積みが必要と言われる仕事です。コツコツとキャリアを積んでいくことで、将来的にはオーダーメイドのアクセサリーをつくったり、自分でブランドを立ち上げたりするなど、在宅で仕事をすることも目指せます。
クリエイティブな仕事に向いてる人/向いてない人の特徴
クリエイティブな仕事にはどんなものがあるのか、把握できたでしょうか。未経験からでもクリエイティブな仕事に就くことはできますが、向き不向きが大きい仕事であることも事実です。ここでは、クリエイティブな仕事に向いてる人と向いてない人の特徴についてご紹介します。
クリエイティブな仕事に向いてる人
クリエイティブな仕事に適性があるのは、以下のような特徴を持つ人です。
アンテナが広い
アンテナが広いことは、クリエイティブな仕事をする人にとって欠かせない特徴です。なぜならばクリエイティブな仕事は、流行を読み、いまを生きる人々に刺さるモノを生み出すことが特に大切とされる仕事だからです。
たとえば放送作家として情報番組を考える場合、今の流行りを押さえておかなければ視聴者に有益な情報を提供することはできません。
Webデザイナーであっても、日ごろから多くのWebサイトをチェックし、人が集まるサイトにはどのような特徴があるか、といったことを学んでおく必要があります。
また、CMやポスターといったクリエイティブな仕事の多くは、消費者からすると一瞬で忘れ去られてしまうものがほとんどです。そのなかで少しでも記憶に残してもらうためには日常的にさまざまな情報に触れ、時代をつかんで人々の心に刺さる表現を探求していくことが求められるのです。
受け手の視点を考えられる
仕事である以上、消費者や視聴者の気持ちを動かし、その商品などの売上につなげることが欠かせません。しかしクリエイティブな仕事に就きたい人の多くは、表現することだけに目が行きがちです。
たとえばデザイナー志望の人の場合には、そのデザインを受け取る人の立場になり「どんなデザインだと手に取りたくなるか」といったことを考える視点が抜けている人が少なくないのです。デザインの仕事でいえば「自分がいいと思うデザイン」だけではなく「それを受け取る人にとっていいデザイン」を考える必要があります。
クリエイティブな仕事であっても、その仕事の目的は「人に喜ばせたり助けたりして、その結果として利益を生み出すこと」であることに変わりはありません。どんなクリエイティブな仕事でも、その視点は必ず必要になります。
コミュニケーション能力が高い
クリエイティブな仕事の多くは、思っている以上にチームで仕事をする機会が多くなります。たとえばゲームプランナーの場合、資金などの管理をメインにおこなうプロデューサー、制作現場に近い場所で働くディレクターといった人たちとの連携が欠かせません。
コピーライターも、デザイナーやクライアントの担当者など、多くの人と情報交換をしつつ仕事を進めていきます。
そのためスキルや技術があることはもちろん、コミュニケーション能力の高さも、クリエイティブな仕事を手掛ける人にとって外すことのできない特徴のひとつなのです。
クリエイティブな仕事に向いてない人
以下のような特徴を持つ人は、クリエイティブな仕事には適性がないかもしれません。
自分で考えることが苦手
クリエイティブな仕事をするうえでは、少なからず「自分自身の考えを具体的に持つこと」が必要です。仕事をするなかでは、自分のなかに湧いてきたイメージやアイデアを拾っていき、それを具体的に形にしていくために試行錯誤する作業が欠かせないからです。
「自分の頭で考える・考え続ける」ということは、簡単なことのように見えて、誰もが得意とするものではありません。人によっては、孤独感や苦痛を感じてしまう作業でもあるのです。
「自分で考えろと言われると困ってしまう」「決められた手順で淡々と業務をこなしたい」という人にとって、クリエイティブな仕事はストレスを感じる可能性が高いでしょう。
こだわりが強すぎる
多少のこだわりを持つことは必要な一方で、あまりにも強いこだわりや我の強さは、かえってクリエイティブな仕事の妨げになることがあります。仕事である限り、そのなかで自分の理想を100%完璧に表現するのは、どうしても無理があるからです。
たとえば、数年間の歳月をかけて描いたとしても価値があると認められて高値がつくような絵画などであれば、存分に自分のこだわりを発揮してもよいでしょう。しかしほとんどのクリエイティブな仕事には、目的や締め切り、予算などが設定されています。また、一緒に仕事をするメンバー・スタッフのモチベーションやスキルも、全員が同じレベルではないのが実際のところです。
ある程度ゆるく考えたり、ときには譲ったり、自分以外の人たちに任せたりすることが嫌だという人は、クリエイティブな仕事をするのはむずかしいといえます。
物事を勢いで進めがち
たとえば「飛び込み営業」「居酒屋のホールスタッフ」などの仕事であれば、思い切りのよさや元気さなどがよい結果を生んだり、売上につながったりすることもあるでしょう。深く考えすぎずに勢いよく行動したほうが、プラスに働く仕事もなかにはあります。
一方でクリエイティブな仕事の場合、勢いだけで進めようとすると残念ながら「雑」で「適当」な成果物に仕上がってしまうことがほとんどです。そしてそれは、クライアントやお客さんにもばれてしまうものです。その結果、せっかくがんばって取り組んでも評価されなかったり、信用を失ったりすることにもなってしまいます。
クリエイティブな仕事は、自分がやったことがよくも悪くも形になって残ります。冷静に考えながら進めたり計画的に取り組んだり、細部までチェックしたりすることが苦手な人は、よい仕事ができないことになりかねないのです。
【未経験者必見!】クリエイティブな仕事に就くには
クリエイティブな仕事の適性についてご紹介しました。次に、未経験からクリエイティブな仕事に就くために知っておきたいことについて解説します。
ポイント:クリエイティブは「既存の新しい組み合わせ」
「クリエイティブなことをする」というと、特殊な能力を持った人にしかできないような印象を持つ人も多いかもしれません、しかし実際には「全くのゼロベースから何かを生み出すことは少ない」のが現実です。
世の中にあるモノやサービス、作品などをよく見ると気づくかもしれませんが、そのほとんどはすでにあったもの同士を組み合わせ、その結果新たな何かが生まれていることが多いということを知っておきましょう。
たとえば漫画や広告などが「斬新」「新しい」と話題になることがありますが、冷静に見てみると、その内容や設定自体は「既存のもの同士の組み合わせ」であることがほとんどです。
向き不向きはあるものの、多くの既存のアイデアの蓄積が自分のなかにあり、引き出しが豊富であれば、生まれ持った特別な才能がなくともクリエイティブな仕事はできるのです。
たとえばテレビ番組の企画の仕事がしたい場合、突出したアイデア力を持っていなくても、その仕事をすることは可能です。過去にヒットしたテレビ番組だけでなく、映画や本、お笑い、絵画などの過去の名作や話題の作品などに多く触れること、自分がいろんなことを実際に見聞きしたり経験したりしておくことが、結果としてよい企画を生み出すヒントにつながるからです。
複数の仕事を経験してから転職する方が活躍しやすい
前述の通り、クリエイティブな仕事は、実は「知識の蓄積」「自分自身の実体験・人生経験」などが役立つ仕事でもあります。そのため、ファーストキャリアでクリエイティブな仕事に就かなくとも、ほかの職業・業界の仕事を経験してからクリエイティブな仕事に転職するほうが、経験値としてプラスになるケースもあります。
たとえば営業の仕事は、コミュニケーション能力のみならず「この商品やサービスはどうやったら売れるのか」「いまの世の中には何が必要とされているのか」を、顧客の反応などからダイレクトに知ることができる仕事です。
また、クリエイティブな仕事をするうえでは、自分を売り込んだり交渉したりする能力も武器になります。そういう面でも、営業経験は大いに役に立つことがあるのです。
クリエイティブな仕事に就く前に営業を経験しておくことで、結果としてクリエイティブな仕事のなかでも「営業力」を発揮することができ、より仕事がしやすくなるという側面があります。「漠然とクリエイティブな仕事に興味があるが、具体的ではない」「職歴がない」という人は、営業職で数年間キャリアを積んでから、クリエイティブな仕事に転職するという方法もおすすめです。
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クリエイティブな仕事で持っていた方がよい資格
ここまで、クリエイティブな仕事についてご紹介してきました。最後に、クリエイティブな仕事をするうえで、有利に働く可能性がある資格を3つご紹介します。は以下の3つです。
色彩士検定
色彩士検定とは「色」についての基礎的な知識を問う検定のことです。色の表示方法や心理効果など、クリエイティブな仕事に欠かせない「色の知識」をゼロから学べるため、クリエイターをこれから目指す人に特におすすめです。
1級から3級まであり、1級まで取得すると、色彩設計をもとにした高度なプレゼンテーション技術まで身につきます。色彩士検定を取ることで、職種によってはクリエイターとしての仕事の幅が広がる可能性もあるでしょう。
Webデザイナー検定
Webデザイナー検定とは、Web制作に関する知識をはかる資格試験です。Webサイトのコンセプトをつくる段階から、ページのデザイン、評価や運用まで、Webデザインに必要な知識をひと通り学べるため、Web関係の仕事を目指す人はぜひ取得したい資格です。
検定は、2種類あります。専門知識が出題される「エキスパート」は初心者には難易度が高いため、まずは基本的な知識が出題される「ベーシック」から取り組むのがおすすめです。
アドビ認定アソシエイト(ACA)
アドビ認定アソシエイト(ACA)とは、「Photoshop」や「Illustrator」といったグラフィックソフトの熟練度をはかる資格です。
グラフィックソフトは、デザインを仕事にする人には必須のツールです。そのため、それらのスキルを高めることは欠かせず、今の自分のスキルを試すうえでアドビ認定アソシエイトに挑戦するデザイナーも多くいます。
ソフトの操作方法を一から学べる資格でもあるため、これからデザイナーとして活躍していきたい人にもおすすめです。
まとめ
クリエイティブな仕事は、未経験からでも就くことができます。いまは有料のオンライン講座やスクールなどで、スキルを身につけることもしやすくなっています。「クリエイティブな仕事は特別な人しかなれない」というわけではなく、適性があり、仕事に必要なスキルや知識を身につけることができれば、他職種からの転職も可能です。つまり「まずは社会人経験を積み、将来的にクリエイティブな仕事に就く」という選択肢もあるということです。これからのご自身の仕事やキャリアについてお悩みの方は、ぜひジェイックへご相談ください。
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