「フリーターの女性は、結婚はできるの?」と不安を感じていませんか。フリーターの女性も、もちろん結婚は可能です。フリーターでも約6割程度は結婚しているというデータもあります。
こちらの記事では、フリーターの女性が結婚するためのコツと、正社員への就職方法も解説しております。気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
フリーターの女は結婚できますか?
フリーターの女性でも、結婚はできます。しかし、正社員の女性と比べると結婚しづらいでしょう。結婚したカップルのうち、男女ともに正社員である割合は約6割、男性が正社員で女性がフリーターの割合は約2割でした。参考:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向調査 (2021年) 」
フリーターのまま結婚できている女性がいる一方で、正社員の状態で結婚する女性の方が多いことが分かります。
フリーターの女性が結婚できないと言われる理由3選
先ほど「フリーターの女性で結婚している人はいる」とお伝えしましたが、フリーターは正社員に比べれば「結婚の難易度は高い」といえます。そう言える理由は以下の3つです。
- 「地に足がついていない」と見られがちだから
- 収入面で、相手から不安に思われることがあるから
- 交際相手の親がよい印象を持たない場合があるから
3つの理由について、詳しく解説していきます。
理由1:「地に足がついていない」と見られがちである
フリーターの女性は「地に足がついていない」「経済的・社会的に自立していない」という印象を持たれがちです。
ただ、フリーターであることだけで、地に足がついていないとはかぎりません。上記のような印象を持たれるのは、フリーターであるだけでなく、以下のような特徴を持つ人です。
- 目的がなくフリーターをしている
- 向上心がない
- 貯金が全くない
逆に言えば、フリーターでも明確な目標があったり、将来のために計画性を持ってお金の管理をしている人であれば、「地に足がついていない」とは思われないでしょう。「夢や目標を実現するために、今はフリーターとして働く方が都合が良い」など、フリーターである理由が明確な人はネガティブな印象を軽減できます。
理由2:収入面で、相手から不安に思われることがある
フリーターの女性が結婚しづらい理由として、収入面で結婚相手から不安に思われることがあるからです。
なぜなら、近年では男性一人の稼ぎだけで家計を支えることが難しくなってきており、共働きを希望する男性が増えてきているからです。
以下は、2015年と2021年の、男性がパートナーに望むライフコースについての調査結果を比較した表です。
共働きを希望する男性は、2015年よりも増加して最多となっていることが分かります。
2015年 | 2021年 | |
---|---|---|
両立コース | 33.9 | 39.4 |
再就職コース | 37.4 | 29.0 |
専業主婦コース | 10.1 | 6.8 |
非婚就業コース | 3.6 | 6.5 |
共働きで子どもを意図的に持たない | 3.3 | 5.5 |
※その他を除く
参考:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向調査 (2021年) 」
共働きを希望する男性が増えた背景の1つとして、日本の平均給与額の推移が考えられます。厚生労働省による「平均給与(実質)の推移」のデータによると、日本の平均給与は以下のように変化しています。
- 1994年:465.3万円
- 1999年:463.6万円
- 2004年:455.7万円
- 2009年:421.1万円
- 2014年:419.2万円
- 2018年:433.3万円
平均給与額が緩やかに下がっているのに対し、物価は徐々に上がっています。男性にとっても、結婚相手が経済的に自立していたり、子育てをしながらでも働ける方が安心感が大きいでしょう。このように共働きが主流となっている現在では、フリーターの女性と結婚する事に、男性側が経済的な不安を抱くのも無理はありません。
さらに、子どもを育てるとなると多額の費用がかかります。文部科学省が行った「平成30年度学校基本統計」によると、0〜22歳までの子育てにかかる費用は約720〜2,100万円といわれます。
フリーターとして働き続けるデメリットは、歳を重ねるにつれて就職先の選択肢が減っていくことです。若いうちはフリーターとして働いていても問題を感じないかもしれませんが、子育てにお金がかかる40代以降になってから正社員に移行するのは簡単ではありません。仮に正社員になれたとしても、スタートが遅いぶん年収が低いケースが多いです。
結婚を考えるうえで、経済的な問題は避けては通れません。たとえフリーターであっても、経済的に自立していることが大切です。
参考「厚生労働省:図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)」
参考「文部科学省:平成30年度子供の学習費調査の結果について 」
理由3:交際相手の親がよい印象を持たないことがある
フリーターのあなたを交際相手が受け入れても、相手の親がよい印象を持たない可能性があります。
先述の通り、現代では結婚後も共働きが主流で、専業主婦になる人は少数派です。もちろん出産の前後など、一時的に働けない時期を迎えるのは問題ないでしょう。しかし、結婚前からフリーターだと相手の親は「働く意欲が低そう」「息子の収入に依存されるのではないか」と思うかもしれません。
多くの親が子どもの結婚相手に求める条件としては、以下のものがあります。
- 定職に就いている
- 自立した生活をしている
- 大人として当たり前のことができる
この先もフリーターとして働くつもりであれば、相手の両親が納得できるよう、目的や理由を説明した方が円満に進むかも知れません。相手の両親と良好な関係を持てるかどうかは、夫婦仲にも大きく影響します。
もちろん、親が反対したからといって結婚できないわけではありません。最終的には本人同士の気持ちが優先されます。ただ、親の意見に影響を受けやすい交際相手の場合、結婚に結びつかないおそれもある点は知っておいた方がいいでしょう。
フリーター女性が結婚する3つのコツ
フリーターの女性が結婚するには、以下3つのコツがあります。
- 正社員を目指す
- 支えてあげられることをアピールする
- 結婚につながる出会いを増やす
以下、それぞれの方法を詳しく解説していきます。
コツ1:フリーターから正社員を目指す
フリーターから正社員になることで、結婚しやすくなります。なぜなら、以下の理由があるからです。
- 経済的に安定するので、男性から安心感をもたれやすい
- 社内外での出会いも増える
- 経済的な余裕が生まれることで、気持ちにもゆとりができる
経済的な安定についてはこれまでお伝えした通りですが、他にも正社員になると任される業務の幅が広がり、社内外での出会いが増えるというメリットがあります。「結婚するために就職すべき」とまでは言えませんが、職場での出会いが結婚に結びつくケースは珍しくありません。
また、収入がフリーターの頃より増えて貯金がしやすくなったり、責任ある仕事を任されることで自信を持てるようになります。経済面やメンタル面で余裕ができることも、結婚においては重要でしょう。不思議なことに「絶対に結婚したいと思っている時よりも、仕事にやりがいを感じている時や結婚に執着していない時の方が、良い出会いに恵まれた」という声は多く聞かれます。
また、アルバイトをしている企業に正社員登用制度があれば、その制度を活用するのも1つの方法です。業務内容が分かっており、人間関係を新たに構築する必要がないため、負担も少なく正社員を目指せるでしょう。
ただ、正社員登用制度を設けているアルバイト先は接客業に多く、業種や職種によっては制度がない場合もあります。また、実際に働いている正社員の人たちをよく観察するのも重要です。正社員が長時間残業していたり、休みなく働いている場合は、労働環境が悪い可能性があります。その場合は正社員登用を利用せず、他の企業で正社員就職を目指す方が賢明でしょう。
コツ2:支えてあげられることをアピールする
もしあなたが以下のように考えているなら、男性に「支えてあげられる存在である」ことをアピールしてみましょう。
- 安定した仕事に就く気はないが、結婚したい
- 結婚したら、仕事よりも家事をメインにやりたい
男女を問わず、社会で働くことにも向き・不向きがあります。会社で働くよりも、パートナーを近くでサポートする方が性に合っている人もいるのです。「支えてほしい」人と「支えたい」人は相性も良いでしょう。
実際に「男性が結婚相手に求める条件」として、よく挙がるのは以下のものです。
- 性格や価値観が合う
- 思いやりや気遣いができる
- 仕事や趣味に対する理解がある
- 家事全般ができる
- 浪費家でない
交際相手に十分な経済力があり、あなたに期待するのは家事能力の高さであれば、お互いのニーズは一致することになるでしょう。
コツ3:結婚につながる出会いを増やす
「男性との出会いは職場にしかない」というフリーター女性の場合、残念ながら結婚できる確率は下がるでしょう。学生時代であれば自然と出会いはあったかもしれませんが、社会人である程度の年齢になれば、周りは次々に結婚していきます。
職場に男性がいない(もしくは少ない)フリーター女性が結婚を目指すなら、「結婚したい男性」との出会いを増やしましょう。具体的には以下の方法があります。
- 結婚相談所に登録する
- お見合いをする
- 合コンや街コンなど、異性と出会うイベントに参加する
- マッチングアプリに登録する
- 友達に紹介を依頼する
交際につながる出会いの場に来る男性は、結婚への優先度が高い傾向にあります。
フリーターでも結婚できる人の特徴
結婚するならフリーターであるかどうかよりも「相手から見て結婚したい人と思えるか」が重要でしょう。実際にどんな人が結婚できるのかというと、以下3つの特徴を持っている人です。
- 夢や目標を持っている
- 堅実に生活している
- やむを得ない事情がある
それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
特徴1:夢や目標を持っている女性
夢や目標を持っている女性は、フリーターであっても結婚したいと思われる場合があります。何かに一生懸命取り組んでいる人は、魅力的に見えるのではないでしょうか。
例えば「デザインの仕事で独立できるまでの間、時間の融通が利くフリーターとして働いている」という人の場合、目的が明確になっています。正社員で働く場合、会社の都合に振り回されやすいデメリットもあるので、これは理に適った選択といえるでしょう。
明確な目的や目標がなくフリーターをしている人は自立していない印象を与えてしまいますが、上記のようなケースでは印象が変わるはずです。明確な夢や目標を持っている女性は前向きですし、努力する姿に惹かれて「結婚したい」と考える男性はいるでしょう。また男性にとっても、仕事のモチベーションが上がるきっかけになるかもしれません。
特徴2:堅実に生活している女性
堅実に生活している女性も、結婚相手として見られやすいです。仮にフリーターで収入が少ないとしても、毎月コツコツと貯金をしたり自炊をするなど堅実に暮らしている人は、結婚にあたってネガティブな印象を持たれにくいでしょう。
中には最初「フリーター=だらしない」という偏見を持つ人がいるかもしれません。それでも日頃の行動や態度を見れば、しっかりした印象に変わることは十分にありえます。
- 家の中がきちんと片付いている
- 常識的な態度やふるまいができる
- 決めた約束はしっかり守る
このような姿を見れば、男性側の不安要素は間違いなく減るでしょう。
特徴3:やむを得ない事情がある女性
やむをえない事情がある女性も、結婚にあたってマイナスな印象にはなりません。例えば、以下のようなケースです。
- 持病がある
- 家族の看病が必要
- 家業を手伝っている
このような理由により、フルタイムで働けない人も一定数います。他にも「元々はフルタイムで働いていたが、倒産により失業した」などの理由で、一時的にフリーターとして生活を維持している人もいるでしょう。やむを得ない事情でフリーターをしているのであれば、男性からマイナスな印象を持たれることは少ないと考えられます。
フリーターの女性が結婚を目指すなら正社員を目指そう
これまでの説明で「フリーター女性が結婚できるかどうかは、その人次第」ということがお分かりいただけたことでしょう。しかし、正社員の方が、結果としては結婚できる確率は高くなります。
そこで、フリーターの女性が正社員を目指すうえでおすすめの方法は以下の3つです。
- ハローワーク
- 就職サイト
- 就職エージェント
それぞれのサービス概要や対象者について解説していきます。
方法1:ハローワークの利用
ハローワークとは、厚生労働省が全国500か所以上に設置する公共職業安定所のことです。略して「職安」と呼ばれることもあり、就職や転職を目指す人々に対して職業紹介や求職相談、雇用保険の手続きなどのサポートを行っています。
ハローワークは厚生労働省が運営する公的機関なので、経歴や年齢に関係なく利用できます。公共性・平等性を重んじるため、職員が特定の求人を勧めることはありません。そのため、求職者が主体となり就職活動を進めるのも大きな特徴です。
ハローワークで受けられるサービスは、主に以下の7つです。
- 職業相談
- 自己分析のサポート
- 応募書類作成のサポート
- 面接対策のサポート
- 就活セミナーの案内
- 職業訓練
- 雇用保険
これまでフリーターとしてしか働いておらず「正社員になれる自信がない」という人には、職業訓練に参加してみましょう。ハローワークでは就職を希望する人に向けて、スキルを習得できる職業訓練を実施しています。
最低でも数か月単位で通う必要がありますが、正社員を目指すのであれば無料でスキルを習得できる絶好の機会です。学びたいコースがないか、ぜひ1度調べてみてください。
方法2:就職サイトで検索する
就職サイトとは、就職活動・転職活動を行う人に対して求人を紹介しているサイトです。こちらは誰でも無料で登録でき、気になった求人があればいつでも応募できます。
就職サイトはサイトごとに「20代向け」「女性向け」「IT業界に転職したい人向け」のように特徴や対象者が異なります。あなたのキャリアや年齢、志望業界に合わせたサイトがないか、1度調べてみてください。
就職サイトの主なサービスは以下のものです。
- 求人情報の閲覧
- インターンシップ情報の閲覧
- 就職および転職活動に関するコラムの閲覧
- 適性診断や自己分析の利用
- 求人の申し込み
就職サイトの大きな特徴は、簡単な手続きのみでサービスが利用できることと、自分のペースで転職活動を進められることです。
ただし、自分に合う求人かどうかは、自分でしっかりと判断する必要があります。中には合わない求人も紛れているため、求人情報を慎重に見極める姿勢が必要でしょう。
方法3:就職エージェントの利用
就職エージェントとは、転職したい人に対して担当のキャリアアドバイザーが就職支援を行うサービスです。就職エージェントも、仕事を探している人なら誰でも無料で利用できます。
就職エージェントも就職サイトと同様、サービスごとに特徴や対象者が異なります。ここでは、フリーターの就職支援に強いエージェントを選びましょう。
サービスも就職エージェントごとに異なりますが、例として以下のサービスが受けられます。
- 求人の紹介
- 求人の申し込み
- 応募書類の添削
- 個別面談
- 面接対策
就職エージェントの最大の特徴は、就職支援のプロに無料で相談できることです。応募書類の添削以外にも、模擬面接で個別にアドバイスも受けられます。
また、就職エージェントは非公開の求人を持っていることも多いので、自分では見つけられない優良企業と出会えるかもしれません。さらに就職エージェントでは、面接日程の交渉や内定辞退の連絡など、企業とのやりとりも代行しています。
就職エージェントの短所としては、ハローワークや就職サイトと比べて取り扱う求人数が限られていることです。その場合は、就職サイトを併用すれば問題ありません。
私たちジェイックも、フリーター向けの就職エージェントを運営しています。
就活のコツを基本から学べる「無料の就職講座」を実施しており、上手く就活できるか不安な人も安心して利用できます。さらに、就職後も個別サポート制度を設けており、新しい職場で上手くやっていけるか不安な人のフォローもしています。その結果、入社後の定着率も約90%を維持しています。
正社員への就職や転職を希望している人は、ジェイックの利用も検討してみてください。
まとめ
「フリーターの女性でも結婚はできるのか?」という疑問に対し、フリーターでも結婚できる理由とコツを解説しました。
繰り返しになりますが、結婚に至るかどうかは、フリーターであることよりも、どんな目標があって毎日をどう過ごしているかが大切になります。
また、経済面での不安を払拭したい人は、正社員への就職をおすすめします。今は正社員になる自信がなくても、適切なステップを踏めば正社員に転職するのは十分可能です。