仕事でミスばかりしていると落ち込んでいませんか?
誰にでもミスはつきものですが、この記事では職場でミスを繰り返してしまうという人に向けて、ミスをする人の特徴や、ミスをした時の対処法、ミスの減らし方を解説しています。ミスを減らして職場の頼れる人を目指しましょう。
この記事の目次
仕事でミスばかりしてしまう人の特徴
仕事でミスばかりしてしまう人には、以下のような特徴があります。
- 「次は大丈夫」が口ぐせ
- 小さなミスだと考えている
- 他人のせいにする傾向がある
- 誰かを頼るのが苦手
- メモを取る習慣がない
では、それぞれの特徴についてみていきましょう。
特徴1. 「次は大丈夫」が口ぐせ
「次は大丈夫」が口ぐせの人は、ミスを繰り返してしまう傾向があります。なぜなら、ミスに対して反省をしていないからです。「次は大丈夫、次こそは大丈夫……」と考えているうちに、気づけばミスの連鎖から抜け出せなくなることがあるのですね。
特徴2. 小さなミスだと考えている
ミスばかりしてしまう人は、ミスを過小評価しがちです。「小さなミスだし影響はないよね」と考えてしまうのですね。ただしこうした考えでいると、ミスが次のミスを生み、ミスがどんどん大きくなっていく、といった悪循環を止められなくなってしまいます。
特徴3. 他人のせいにする傾向がある
ミスを繰り返してしまう人は、他人のせいにする傾向も強いです。「このミスは自分のせいではない」と考えると、その時の気持ちとしてはラクかもしれませんが、結局はミスの根本的な解決には至っていません。そのため他人のせいにする人、つまり「その場しのぎ」ばかり繰り返す人は、いつまで経ってもミスから抜け出せないのです。
特徴4. 誰かを頼るのが苦手
誰かを頼るのが苦手な人も、ミスの上にまたミスを重ねてしまう傾向があります。ミスをしても、先輩や上司に相談すると解決策をもらえることは多いものです。しかし誰かを頼れない人は有効な解決策を得られないため、結局はミスを繰り返してしまいます。
特徴5. メモを取る習慣がない
メモを取る習慣がないことも、ミスばかりしてしまう人の特徴のひとつです。たとえば上司から「明日の7時までにコピーしておいて」と言われた場合、「これくらいなら覚えられる」とメモを取らず、結局はコピーを忘れて怒られる、といったことも。前回のミスを書き留めていなかったことで同じところでつまずいてしまった……といったことも良くある話です。
仕事でミスばかりする人とそうでない人の違い
仕事でミスばかりする人と、そうでない人には明確な違いがあります。具体的には、以下の2点です。
- 確認の回数
- ミスの捉え方
では、それぞれについて解説します。
1. 確認の回数
ミスを繰り返さない人は、目の前の仕事に対して何度も繰り返し確認します。たとえばメールに誤字がないか3~4回読み直す、といったことですね。一方でミスを繰り返す人は、メールを読み直したとしても、ざっと1回目を通すだけ。もちろん忙しいなか、同じ文面を何度も読み直すのは時間もかかり、面倒くさいものです。しかしミスをしない人は、時間がかかるデメリットより、「誤字によって相手からの信頼を落とす」といったデメリットのほうが大きいことを理解しています。そのため、念には念を入れて確認をおこない、結果としてミスを減らすことに成功しているのです。
2. ミスの捉え方
ミスを繰り返さない人は、ミスしたことを「チャンス」と捉えます。「つぎ、同じミスをするリスクを減らせた」と前向きに捉えているのですね。一方でミスを繰り返す人は、「なんでミスしてしまったんだろう……」と気持ちが後ろ向きになりがち。気持ちが落ち込んでいる状態では目の前の仕事に集中できず、結局はまた別のミスを繰り返してしまう、といったことも多いのです。ミスを前向きに捉えるか、後ろ向きに捉えるか。こうした差が、ミスをする人としない人を分ける大きな違いを生んでいるのですね。
仕事でミスをした場合の対処方法
仕事でミスをしてしまった場合の対処法を紹介します。以下の3点に気を付けつつ、誠意をもってミスに対処しましょう。
- ミスが分かった時点で報告する
- 言い訳はしない
- 改善策を伝える
ここでは上司にミスを報告することを想定し、対処法についてお伝えします。
対処方法1. ミスが分かった時点で報告する
まずは、ミスが分かった時点ですぐに上司に報告してください。なぜなら自分でミスに対処していると、結局は時間だけが過ぎていき、被害を大きくしてしまうだけだからです。怒られるのは怖いかもしれませんが、もっと怖いのは、影響が大きくなっていき、謝るだけでは済まされないような問題に発展してしまうこと。ミスをしたらすぐに謝ることは、特に意識するようにしましょう。
対処方法2. 言い訳はしない
謝るときや、ミスを報告するときに言い訳は不要です。言い訳をすることで、上司の怒りをさらに買ってしまう可能性があるからです。もちろん、そのミスが自分だけの責任ではないケースもあるでしょう。ただし、そもそも上司は誰にミスの責任があるかより、どうしてそのミスが起きてしまったのか、といった点のみを知りたがっています。なぜなら、責任を追及することが上司の仕事ではなく、同じミスが起こらないように職場環境や業務内容を改善することが上司に求められる役割だからですね。その点、こうした上司の役割や考えを踏まえず、自分の正当性だけをアピールする部下は、上司のイライラに火をつけてしまうだけ。結果として「次は気をつけようね」で済まされたミスであっても、何時間も説教をされてしまった、といったことが起きてしまうのです。
対処方法3. 改善策を伝える
上司に謝罪や報告をしたあとは、改善策も伝えるようにしましょう。前述したとおり、上司は失敗を責めるのが仕事ではなく、同じ失敗が起きないように職場の体制を整えるのが仕事です。そのためミスをしてしまった部下に対しても、同じミスを再び起こさないための「改善策」を求めています。ちなみに部下としては大きなミスだと思っていても、上司からすると何でもないミスに思っていることは多いものです。
次へのステップだと捉えなおし、改善策を上司に伝えたことで、むしろ評価が上がるケースも少なくありません。
仕事でミスばかりする時の気持ちの立て直し方
仕事でミスばかりしてしまい、落ち込んでしまった時の気持ちの立て直し方を5つ紹介します。具体的には、以下のような考え方を取り入れてみたり、行動に移したりしてみてください。
- ミスは誰にでも起こると考える
- 人間性は否定されていないと知る
- 「大きなミスを防いだ」と考える
- 会社以外の人に相談する
- 得意なことで勝負する
では、それぞれについてお伝えします。
1. ミスは誰にでも起こると考える
ミスをしない人はいません。ミスをしていない人でも、実は同じようなミスを何度も繰り返し、落ち込んでいたりするものです。失敗を繰り返すと、どうしても自分のカラに閉じこもってしまいますが、少しだけ周りを見渡してみてください。実は気づかないところで、自分と同じようなミスをしている人が見つかることがありますよ。
2. 人間性は否定されていないと知る
ミスをしても、あなた自身は否定されていません。上司が怒るのは、ミスの中身。防げたミスや、ミスに対しての姿勢など、「変えられること」に怒ることはあっても、あなたの性格や特性といった「変えられないこと」に対して怒ってはいません。そのため同じミスを繰り返し、怒られた場合であっても、「自分はやっぱりダメだ……」と自分で自分を否定しなくて大丈夫。「変えられるものがある」と捉えなおし、まずは次の行動に目を移してみてください。
3. 「大きなミスを防いだ」と考える
「大きなミスを防いだ」と考えると、気持ちが軽くなります。最初はどんなに小さなミスであっても、放っておくと大きな問題に発展することは多いものです。これは逆にいうと、早めにミスに気づけば、「むしろ大きな問題を未然に防いだ」ともいえるということ。ミスをすると、その原因にどうしても目が行ってしまうものですが、「早くに気づけたこと」に目を向けてみると、ミスをポジティブなものとして捉えられるようになりますよ。
4. 会社以外の人に相談する
ミスで落ち込んでいる場合には、会社以外の人に相談してみるのもおすすめです。なぜなら、自分にはなかった、新鮮な解決策をくれる可能性があるからですね。客観的な視点からアドバイスをもらうことで、「悩みが小さなものだった」と気づくことも珍しくありません。息抜きにもつながるため、大学の友人、家族などに話を聴いてもらう時間を積極的につくってみましょう。
5. 得意なことで勝負する
苦手は苦手と割りきり、「得意なことで勝負する」と決めてしまうのもひとつの手です。そもそも、誰にだって苦手なことはあります。もちろん仕事である以上、苦手を苦手なままにしない、といった姿勢は大切です。しかし得意な仕事をしていることで、ミスからは無縁の生活を送っている人も多いのです。そこで、まずは良い意味で開き直って考えてみましょう。苦手な仕事は最低限のことを着実にこなす、一方で得意な仕事で職場に貢献する、といった考えにシフトできると、仕事に対して前向きに取り組めるようになりますよ。
仕事でミスばかりしてしまう人の末路
仕事でミスばかりしてしまう人は、その状況を改善しない限り、以下のような暗い日々が待っている可能性があります。
- 得意なことにも自信がなくなる
- プライベートも楽しめなくなる
- 出世から遠ざかる
では、それぞれについてお伝えします。
末路1. 仕事でミスばかりしていると・・・得意なことにも自信がなくなる
ミスを繰り返してしまうと、得意なことであっても自信を失っていきます。なぜなら、「自分は何をやってもダメだ」と自己否定に走って行ってしまうからです。結果として、自分自身を追い詰めることになり、心身ともに不調をきたしてしまう可能性もあります。
末路2. 仕事でミスばかりしていると・・・プライベートも楽しめなくなる
ミスが続くと、プライベートも楽しめなくなります。なぜなら、会社に行くことを考えると毎日が憂うつになってしまうからです。結果として、好きな趣味であっても面倒くさく感じたり、仲の良い友人の誘いを断ることが続いたりしてしまうなど、プライベートにも楽しさを見出せなくなってしまいます。
末路3. 仕事でミスばかりしていると・・・出世から遠ざかる
ミスを繰り返すと、社内の出世から遠ざかる可能性もあります。1回のミスではそこまで評価に影響しなくても、それが何度も続くと評価を落としてしまうもの。ミスが多いと「信頼できない人」と思われてしまう可能性もあり、より責任のあるポジションに昇格する機会が与えられない場合も多いのです。
仕事でミスをしないようにする方法
ここまで、ミスを繰り返す人の特徴や、その末路についてお伝えしてきました。最後に、仕事のミスを防ぐ方法を紹介します。
以下の5つです。
- 「失敗する」と考えて取り組む
- ミスのパターンを把握する
- チェックリストをつくる
- 慣れた作業も定期的に見直す
- 生活リズムを整える
では、それぞれの方法についてお伝えします。
方法1. 「失敗する」と考えて取り組む
「失敗する」と考えて仕事に取り組むと、むしろ失敗しなくなる、というのは良くある話です。なぜなら最悪の事態を想定することで、一つひとつの仕事に対して慎重に取り組むようになるからですね。逆に「失敗したくない」と考えて仕事に取り組むと、余計な力が入り、小さなミスを重ねてしまうことも。最悪のケースをあえて想像してみる、といったことは意外と効果的なので、ぜひ試してみてください。
方法2. ミスのパターンを把握する
ミスのパターンを把握することも、ミスを防ぐうえで効果的です。この場合のパターンとは、「上司の近くで仕事をすると緊張でミスしてしまう」といったこと。ほとんどのミスは、実は同じ状況で生まれているものです。そのため、自分がミスをしやすい状況を知っておけば、あらかじめ対策を打つことができるのですね。
方法3. チェックリストをつくる
チェックリストをつくるのもおすすめです。まずは業務をすべて洗い出し、その業務が終わったらリストにペンでチェックを入れてみてください。面倒くさい作業かもしれませんが、ミスを減らすうえで、一つひとつの仕事を丁寧にこなしていく作業は欠かせません。丁寧に仕事をしていく習慣が身につくと、自然とミスも減っていきますよ。
方法4. 慣れた作業も定期的に見直す
どんなに慣れている作業であっても、業務フローや決まり事などは定期的に見直しましょう。「まぁ、大丈夫だろう」と思って取り組んだ仕事で、思わぬミスをしてしまった、という経験を持つ人は意外と多いはずです。慣れてきたときこそ、目の前の仕事を改めて見直してみることで、意外と理解していなかったことに気づく場合もあるでしょう。
方法5. 生活リズムを整える
生活リズムを整えることも、ミスを防ぐうえで効果的です。たとえば夜更かしが続き、頭が十分に働いていないまま仕事をおこなえばミスをするのは当たり前。体調がすぐれないのに仕事をしても、集中できません。そのため睡眠時間を確保する、暴飲暴食を減らすなど、生活の改善にも取り組んでみてください。回復した身体で仕事に取り組めば集中が続き、ミスを減らせるだけでなく、仕事のパフォーマンスを上げることにもつながりますよ。