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心理学部の就職先|年収や一般企業の就活を有利にする方法を解説

心理学部の就職状況や就職先!心理学を活かした仕事や業界を解説

「心理学を学んだけど、就職先が限られるのでは…」と不安を感じていませんか?心理学は一見専門性の高い分野に思えますが、実はその知識やスキルは、一般企業でも大いに役立ちます。コミュニケーション能力、問題解決能力、分析能力など、心理学で培った能力は、あらゆる仕事で必要とされるものです。

この記事では、心理学部の就職状況や、心理学を学んだ経験を活かせる具体的な仕事、就活を有利に進めるためのポイントまで、心理学部の学生が知りたい情報を網羅的に解説します。

心理学を学んだあなたも、きっと自分にぴったりの仕事を見つけることができるはずです。将来への不安を解消し、自信を持って就職活動に臨みましょう!

▼この記事でわかること
  • 心理学部の就職先の全体像
  • 心理学を学んだ人が一般企業で活かせるスキル
  • 心理学を活かせる具体的な仕事と年収
  • 就活を有利に進めるためのポイント

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

【大前提】一般企業への就活に学部は関係ない

新卒採用において、企業は学部よりも人物像を重視します。心理学部の学生だから不利になるということはありません。大切なのは、心理学で培ったスキルや知識をどのように活かせるかを明確に伝えることです。

例えば、あなたが心理学を専攻していることを面接で伝えたとしましょう。面接官は、「心理学を学んだことで、どのような能力が身につきましたか?」「その能力を、弊社の仕事でどのように活かせますか?」といった質問をしてくるかもしれません。

このような質問に対して、具体的に答えることができれば、面接官に良い印象を与えることができます。例えば、「心理学を学ぶ中で、人の気持ちを理解し、円滑なコミュニケーションを図る能力が身につきました。この能力を活かして、お客様のニーズを的確に把握し、満足度の高いサービスを提供したいと考えています」といったように、自分の強みをアピールしましょう。

心理学部学生の就職先の種類

心理学部の学生が選ぶ就職先は多岐にわたります。大きく分けると、以下の4つが挙げられます。

▼心理学部学生の就職先の種類
  • 一般企業
  • 公務員
  • 大学院生/研究者
  • その他

一般企業

心理学部の学生の多くが一般企業に就職します。心理学で学んだコミュニケーション能力や分析能力は、様々な職種で活かすことができます。特に、マーケティング、人事、営業、販売などの職種では、心理学の知識が強みになります。

例えば、マーケティング職では、消費者の心理を分析して効果的な広告戦略を立案したり、人事職では、従業員のモチベーションを高めるための施策を考えたりすることができます。

また、心理学の知識は、顧客満足度向上や従業員エンゲージメント向上にも役立ちます。心理学に基づいたアプローチを取り入れることで、企業の業績向上に貢献することも可能です。

公務員

心理学部の学生の中には、公務員を目指す人もいます。心理学の知識は、福祉や教育などの分野で特に役立ちます。例えば、児童相談所やスクールカウンセラーなど、心理学の専門知識を必要とする職種もあります。

公務員は、安定した収入や福利厚生が魅力ですが、競争率が高いことでも知られています。心理学の専門知識を活かして、公務員試験を突破し、社会に貢献したいという強い意志を持つ学生におすすめの進路です。

大学院生/研究者

心理学をさらに深く学びたい学生は、大学院に進学して研究者を目指す道もあります。大学院では、心理学の専門知識をさらに深め、研究活動を通じて心理学の発展に貢献することができます。

研究者は、心理学の最先端の知識に触れ、新たな発見をすることができます。心理学の研究成果は、社会の様々な問題解決に役立ちます。心理学の発展に貢献したい、自分の研究で社会を変えたいという熱意を持つ学生におすすめの進路です。

その他

一般企業や公務員以外にも、心理学の知識を活かせる道はたくさんあります。例えば、カウンセラー、臨床心理士、スクールカウンセラー、産業カウンセラーなどの専門職に就くこともできます。また、フリーランスとして活躍する道もあります。

これらの専門職は、心理学の専門知識を活かして、人々の心のケアやサポートを行います。人の役に立ちたい、人の心を支えたいという思いを持つ学生におすすめの進路です。

心理学を学んだ人が就活で有利に進められるスキル

心理学を学んだ経験は、就職活動において様々なスキルとして活かすことができます。これらのスキルを効果的にアピールすることで、他の学生との差別化を図り、内定獲得に近づけるでしょう。

▼心理学を学んだ人が就活で有利に進められるスキル
  • 対人理解とコミュニケーションスキル
  • 分析的思考と問題解決能力
  • 自己理解と自己管理能力

1. 対人理解とコミュニケーションスキル

心理学を学ぶ中で、あなたは人間の行動や心理について深く理解してきたはずです。この知識は、円滑なコミュニケーションを図る上で非常に役立ちます。

対人理解
  • 他者の感情やニーズを理解し、適切な対応ができる
  • 相手の立場に立って物事を考えられる
  • 多様な価値観を受け入れ、尊重できる
コミュニケーションスキル
  • 自分の考えや気持ちを明確に伝えられる
  • 相手の話を丁寧に聞き、共感できる
  • 状況に応じて適切な言葉遣いや態度を選べる

これらのスキルは、営業職、接客業、サービス業など、人と接する機会が多い職種で特に役立ちます。面接でも、具体的なエピソードを交えながら、あなたの対人理解とコミュニケーションスキルをアピールしましょう。

2. 分析的思考と問題解決能力

心理学の研究では、実験や調査を通じてデータを収集し、分析するスキルが求められます。この経験を通じて培った分析的思考と問題解決能力は、ビジネスの現場でも大いに役立ちます。

分析的思考
  • 物事を論理的に考え、原因と結果を分析できる
  • データに基づいて客観的な判断ができる
  • 問題の本質を見抜き、解決策を導き出せる
問題解決能力
  • 困難な状況でも諦めずに解決策を探し続けられる
  • 創造的なアイデアを生み出し、実行に移せる
  • 周囲と協力して問題解決に取り組める

これらのスキルは、コンサルティング、マーケティング、研究開発など、分析や問題解決が求められる職種で特に活かせるでしょう。面接では、あなたが心理学の研究を通じてどのように分析的思考と問題解決能力を養ってきたかを具体的に説明しましょう。

3. 自己理解と自己管理能力

心理学を学ぶ過程で、あなたは自分自身の性格や価値観、強みと弱みについて深く理解してきたはずです。この自己理解は、キャリアプランを立てる上でも、日々の業務を効率的に進める上でも非常に重要です。

自己理解
  • 自分の強みと弱みを理解し、それを活かせる仕事を選べる
  • キャリアプランを明確に立て、目標に向かって努力できる
  • ストレスに適切に対処し、メンタルヘルスを維持できる
自己管理能力
  • 時間管理能力が高く、締め切りを守れる
  • 優先順位をつけて効率的に業務を進められる
  • 常に学習意欲を持ち、自己成長を続けられる

これらのスキルは、あらゆる職種で必要とされます。面接では、自己分析を通じて得られた気づきや、それをどのように仕事に活かしたいかを伝えましょう。

心理学部の就職状況-心理学を仕事に活かすには-

心理学部の就職状況-心理学を仕事に活かすには-

心理学部の就職状況と、心理学を学んで仕事をするうえでの強みと弱みについて、それぞれご紹介します。

心理学部の就職状況

明治学院大学心理学部「卒業後の進路」を見てみると、同大学の卒業生の就職内定先の業種の上位3つは、以下のようになっています。

  • 情報通信・マスコミ・コンサルティング…33.3%
  • サービス…15.5%
  • 卸売・小売…14.3%

同データによると、一般企業への就職率は85%前後、大学院への進学率は6%程度と、就職率は高めです。就職先も、心理学とは直接関連しない業種が上位を占めています。

心理学を学んだからといって、卒業後は必ずしも大学院へ進学したり専門職に就かなければいけないというわけではなく、大学で学んだ知識を活かし、民間企業へ就職できる割合も高いことがわかります。

心理学を活かすには-心理学の強みと弱みとは

心理学を学び、仕事で活かすことを考えたときの強みと弱みについてそれぞれ知っておきましょう。

心理学の強み

心理学の強みはその「普遍性」です。世の中には多くの職業がありますが、時代が変わっても、従事するのは結局のところ人間です。どんな仕事をするにしても、結局は人間の心や気持ちの理解ができなければうまくいかないでしょう。

心理学の知識を備えた人材は、業種・職種を問わずさまざまな企業で活躍できる可能性があります。たとえば、商品のマーケティングやコーチングといった仕事には、業務に必要な知識のみならず、他者の心の動き・集団心理・消費者行動といった心理学の知識が大いに役立ちます。

心理学の弱み

心理学は、若干つぶしが効かない面は否定できません。前述の通り、心理学部出身者の就職率は決して低くありませんが、企業からすると「せっかく心理学を学んできたのに、なぜそれとは無関係のうちの会社に就職したいのか」ど、疑問を持たれたり面接で突っ込まれたりすることはあり得ます。

大学院に進学して専門職に就く場合でも、心理学を活かした専門職は、給料がそこまで高くないというケースも少なくありません。求人自体もさほど多くないため、本当にその仕事がしたい人以外は、目指すハードルはやや高めです。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

心理学を活かした仕事10選-年収も解説-

心理学を活かした仕事10選-年収も解説-

心理学の知識を活かせる仕事内容とおすすめの理由、平均年収について解説します。

公認心理師

公認心理師とは、心理学の専門知識・技術を使って、心理分析や支援、指導や助言、情報提供などを行う仕事です。心理系では初めての国家資格で、2017年からスタートした新しい資格です。受験するには、大学と大学院での所定科目の履修が必要です。

公認心理士資格を一度取得すると更新は不要になるため、これから長く心理系の仕事で活躍したい人にはおすすめです。臨床心理士との違いは、患者が医師の治療を受けている際には、臨床心理士は医師と連携・協力して業務を行う一方で、公認心理士は医師の指示を受けて業務を行うという点です。

キャリアガーデン「【2021年版】公認心理師の給料・年収」によると、公認心理士の平均年収は300~400万円程度です。

臨床心理士

公認心理師とは、臨床心理学の専門知識・技術を使って、心理分析や支援、指導や助言、情報提供などを行う仕事です。公認心理師が国家資格である一方、臨床心理士は民間資格です。しかし、歴史は臨床心理士のほうが長いため、知名度の高い心理系の資格を取得して仕事をしたい人にはおすすめです。

受験には指定の大学院または専門職大学院を修了することが必要で、公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会が主催する試験に合格すると取得でき、5年ごとに更新する資格です。臨床心理士と公認心理師の仕事内容はそこまで大きくは変わりませんが、両方を取得することも可能になっています。

スタディサプリ進路「臨床心理士の気になる?年収・給料・収入」によると、臨床心理士の平均年収は300~500万円程度です。

キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントは、2016年からスタートした国家資格で、一定の実務経験または認定の講習を修了することで取得できます。キャリアコンサルタントは、個人のキャリア形成や職業選択などを支援するのが主な仕事です。

適性やライフプランなどに合ったアドバイス、必要な指導などを行います。カウンセリングやサポートを通じて、相談者が自分らしく働けるための支援をしたい人におすすめです。人材系の企業や大学のキャリアセンター、または企業の人事・教育系の部署など、活躍の場は複数あります。

スタディサプリ進路「キャリアコンサルタントの気になる?年収・給料・収入」によると、キャリアコンサルタントの平均年収は300~500万円程度です。

心理カウンセラー

心理カウンセラーは、人々の悩みに寄り添い、心理療法を使用して解決へと導く仕事です。クリニックや民間のサービスなどで働き、カウンセリングなどを行うケースが多くなります。また、オンラインや電話、メールやチャットなどによるカウンセリングを担当することもあります。

資格は必須ではないものの、たとえば「メンタル心理カウンセラー」などの資格は、通信講座などでも取得できます。ただし公認心理師や臨床心理士と比較すると難易度は低いため、仕事探しがやや大変になる可能性には注意しましょう。「少しずつ心理系の仕事にチャレンジしてみたい」「兼業・副業としてやってみたい」という人にはおすすめです。

スタディサプリ進路「心理カウンセラーの気になる?年収・給料・収入」によると、心理カウンセラーの平均年収は300~400万円程度です。

メンタルトレーナー

メンタルトレーナーは、コーチングやカウンセリングなどを通じて、クライアントの精神面の課題解決やケアなどをする仕事です。たとえばスポーツ選手や経営者、アーティストなどがメンタルを整え、ベストなパフォーマンスができるように、サポートするケースもあります。

メンタルトレーナーになるには、たとえば学校や民間のスクール、通信講座などで心理学を学ぶ、という方法があり、決まったルートはありません。意義のある仕事である一方で、まだ、日本では認知度が低めです。「メンタルトレーナーになりたい」という明確な意思のある人にはおすすめです。

キャリアガーデン「メンタルトレーナーの給料・年収の給料・年収」によると、メンタルトレーナーの給料・年収の平均年収は300~500万円程度です。

心理学者

心理学者とは、心理学を専門とする研究者のことを指します。たとえば大学・大学院の教授や、カウンセラーとしての実務を続けながら、または著書執筆やコメンテーター、企業のアドバイザーとして活動する人もいます。

まずは大学院で学んで心理学の博士号を取得し、研究を続けていきながら目指すというスタイルが多くなります。心理学者を生業として生計を立てていける人はそこまで多くはありませんが、「長期的に研究を続けて心理学の道を究めたい」という人にはおすすめです。

キャリアガーデン「【2021年版】心理学者の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説」によると、心理学者の平均年収は~1000万円程度です。ただし明確な目安はなく、教授などのポストに就いていない場合、給料が低めに設定されているケースもあります。

家庭裁判所調査官

家庭裁判所調査官とは、家庭裁判所が扱う家事事件や少年事件などの調査をする仕事です。事件の当事者やその家族への面接やヒアリングなどを通じて調査したり、カウンセリングなどを通じてサポートしたりします。必要に応じて、医療や福祉機関と連携することもあります。

家庭裁判所調査官になるには、裁判所職員採用総合職試験に合格後、裁判所職員総合研修所で2年間研修を受けることになります。事件を裁く立場ではありませんが、責任感が強く法的な知識にも関心がある人にはおすすめです。

キャリアガーデン「家庭裁判所調査官の給料・年収」によると、家庭裁判所調査官の平均年収は414万円です。ただし国家公務員のため、勤続年数などに応じて年収は上がっていきます。

法務技官

法務技官とは、受刑者や非行少年などの社会復帰を支援する仕事で、「矯正心理専門職」とも呼ばれます。主に刑事施設や少年鑑別所などに勤務し、犯罪を犯した原因を分析したり、更生のためのプログラムを提案したりする仕事です。

家庭裁判所調査官と同様、法務技官も国家公務員のため、試験に合格する必要があります。加害者と向き合う大変な仕事ではなるものの、人を見守り、忍耐強く良い方向へ導いていきたいという人にはおすすめです。

キャリアガーデン「【2021年版】法務教官の給料・年収」によると、法務技官の平均年収は640万円です。こちらも国家公務員のため、勤続年数などに応じて年収は上がっていきます。

社会福祉士

社会福祉士は、高齢者や障がい者、生活困窮者、DVや虐待が起きてしまっている家庭などの相談に乗り、アドバイスやサポートをして、福祉や医療サービスへとつなぐ仕事です。社会福祉士の業務自体は資格がなくてもできますが、社会福祉士と名乗ることができるのは、国家資格を取得した人のみです。大学で指定科目を修了しているか、所定の養成施設を卒業するなど、いくつか条件があります。

勤務先は、児童相談所、福祉施設、高齢者施設、学校、社会福祉協議会などさまざまです。困っている人の助けになりたい、「弱い立場に置かれている人をサポートしたい」という気持ちが強い人にはおすすめです。

なるほど!ジョブメドレー「【2021年最新版】社会福祉士の仕事内容、なり方、年収、国家試験の合格率などを調査!」によると、社会福祉士の平均年収は377万円です。

生活相談員

生活相談員とは、主に高齢者施設などを利用する利用者やその家族のサポートや調整をする仕事です。たとえば、施設や地域などと連携し、介護福祉サービスの手続きや連絡など「窓口」のような役目を担います。

特別養護老人ホームやデイサービスなど、主に高齢者向けの福祉施設で働くのが一般的です。生活相談員の仕事は、介護職と兼務するケースも少なくありません。どちらかというと心理学に特化した専門職というよりは、介護系のキャリアで仕事の幅を広げていきたいという人におすすめです。

求人ボックス給料ナビ「生活相談員の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」によると、生活相談員の平均年収は318万円です。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

心理学を活かしたカウンセラー以外の仕事とは?

心理学を活かしたカウンセラー以外の仕事とは?

心理学の知識を活かした専門職についてご紹介しました。次に、大学の心理学部などの卒業生に人気の就職先の業界や職種を、それぞれご紹介します。

心理学を活かしやすい業界とは

心理学の知識を活かしやすい業界は、以下があります。

教育業界

心理学には「教育心理」という分野があり、この分野を専攻しておくと「学習においてどのような工夫をすれば勉強しやすいか」といったノウハウを身につけることができます。

心理学の視点から他者にアドバイスを行える仕事として教育業界は人気が高く、企業に対して心理学を専攻した人材としての価値を提供する事ができます。具体的な職種としては小学校・中学校・学習塾といった教育機関や、幼稚園 ・保育園といった幼児教育に関わる施設なども、心理学の知識を実務に活かせるとして人気です。

また、心理学の知識は、障がいを持った人の就労移行支援やメンタルカウンセリングにも大いに役立ちます。心理学を通じて困っている人の力になりたいという学生にとっても、教育業界は活躍の場であるといえるでしょう。

人材業界

他者の気持ちを積極的に学び、応用したい」というスタンスの学生は、人材業界への就職がおすすめです。「相手がどのような心理で行動しどのような願望を抱いているのか」を理解するスキルを心理学で培っておくと、人材紹介会社のキャリアカウンセラーとして必要な能力が身につきます。

人材紹介会社のエージェントは就職・転職希望者に対してヒアリングを行いますが、この時に心理学で学んだ知識が役に立つのです。心理学における人間観察の手法を応用する事で、利用者に適した企業の仮説を立てやすくなります。

心理学を活かせる人材業界の仕事としてはもうひとつ、人事コンサルタントという職種が挙げられます。人事コンサルタントは企業が抱える人事の問題について解決策を提 案する事が主な仕事ですが、人間同士 の問題解決には心理学からの知見が有用に働くケースが多いのです。

マーケティング職

ビジネスシーンでは、市場の動向を正確に掴む事が売り上げを大きく左右すると言われています。この市場の動向を察知した上で自社の商品・サービス開発にフィードバックを行い、製品が売れるための仕組みを整えていくのがマーケティング職です。

マーケティングと心理学は、消費者心理という観点から 密接な関係があるため、心理学の知識を持った人材がマーケティング職として重宝されるケースもあります。マーケティングでは膨大な データを用いた客観 的な 判断に加えて、消費者の心理をどのように動かすかが重要なポイントになります。

商品に対する興味関心のスイッチをデータから見出し、心理学の観点から実際の購買行動に繋げるためのプロセスを考案するのです。パッケージや広告のデザイン、キャッチコピーや商品説明の文章を考える際に心理学の知識が役立てられることも多いでしょう。

カウンセラー以外の仕事でおすすめの仕事とは

心理学を活かした仕事というと「カウンセラー」というイメージが強いかもしれません。カウンセラー以外で心理学の知識を活用できる、人と関わる機会が多い3つの職種について、それぞれご紹介します。

営業職

心理学の知識は、企業の業績を大きく左右する営業職においても強い武器になります。心理学の知識によって相手の気持ちが理解できるようになると、それに対して自分がどのように振舞 えばよいのかが分かるようになります。

顧客の深層心理を読み取りながら商 談を進めていけば、ニーズに合った商品を提案しやすくなるのです。ヒアリングやクロージングといった営業職にとって重要なスキルも、心理学で得た知識で補強する事ができます。

営業職は、一見すると心理学とは遠い位置にあるように思われがちですが、このように知識やスキルを存分に発揮できる職種です。また、営業職は一般的な商社にとって重要な役割を担うため、多くの企業で設置されている定番の部署と言えます。企業の選択肢が多い営業職という就職先を視野に入れれば、就職の可能性を広げる事ができるのです。

販売職

販売職は、基本的に不特定多数の人と接することがメインになる仕事です。そのため、心理学を活かして相手の心の動きや好みなどを掌握し、適切な対応や提案ができることは、売上への貢献にもつながります。

心理学が役立つ場面は、いわゆる顧客対応だけではありません。「ここではどんな商品が売れそうか」など、商品の仕入れやディスプレイなどにおいても、心理学の知識は役立ちます。立地や客層、世の中の状況や季節なども見ながら、適切な仕入れや販売ができる可能性も高いでしょう。

将来的に、店長やマネージャーなどの立場に立ったときも、スタッフのマネジメントをするうえで、相手の気持ちを理解・把握することは必須です。相手に合った接し方や指導などができることで、メンバーが能力を発揮でき、その結果、チームとして良い成果を上げることにもつながります。

人事職

人事職は企業の将来を担う従業員の採用試験や、在籍している従業員の研修・異動・管理などの業務を担うポジションです。採用活動の際には自社が必要とする人材を構築してそれにマッチした応募者を採用する事になりますが、この理想の人材像の構築には心理学で得た知識が役立ちます。

研修内容を練り上げる場面では、対象となる各従業員の年代 ・職種・性格などを考慮して適切な企画立案を行う事が求められるでしょう。ここでも、心理学による心理考察が強みとして活きてくるのです。企業における労務トラブルは「上司 と部下」「 同僚同士」など、人間関係のもつれが原因となっている場合が多いです。人間同士の気持ちがぶつかって起きる問題となれば、心理学の知識が活きてくるのは自明と言えるでしょう。

こうした労務トラブルの解決は人事が担当するケースも多く、企業の健全な労働環境保全において重要な役割を担っているのです。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

心理学を学んだ人が就職を有利に進めるためには

心理学を学んだ人が就職を有利に進めるためには

最後に、心理学部出身の学生が、就職活動や仕事探しを有利に進めるためにしたほうがよいことを5つ、ご紹介します。

資格に挑戦する

心理学部の強みを活かした就職先は多岐にわたるため、あれこれ迷っている間に就活の準備が 遅れてしまうかもしれません。こうした事態を回避するためには就活が始まる前に「自分はどんな仕事がしたいのか」というキャリアプランを明確にしておき、それに向けて必要となる資格があれば、学習を進めておくことが大切です。

早めに動き出すことがポイントであり、一般企業への就職を視野に入れる場合は日商簿記や宅建などのビジネス系資格を取得しておくと見識を広げられます。こうした自発的で視野の広い学生は企業からの好感度も高いため、どのような考え方で資格取得に踏み切ったのか、自分は何が得意なのかをしっかり話せるようにしておくと、内定に一歩近づけるでしょう。

インターンシップに参加する

大学でビジネス知識に触れる機会が少ない心理学部の学生が効率的に就活準備を進めるには、インターンシップがおすすめです。一般的なビジネス職のインターンに参加することで、今後必要となるビジネスマナーやスキルの基礎を学ぶことができます。インターンシップを体験すると自分が社会人として働くイメージがわくため、志望動機が具体的になります。

インターンシップでは「何に取り組むか」が就活戦略として重要なポイントとなるので、独断でインターン先を決めずに、経験者の意見を仰ぐのもよいでしょう。興味のある職種や企業のインターン募集を見逃さないためには、日ごろから、企業のホームページなどをこまめにチェックすることも大切です。

強みを明確化する

企業は単純にスキルの高い人材ではなく「自らの知識やスキルをどのように活かして企業に貢献できるか」を理解している人材を求めています。学校で心理学を学んできた学生はほかにもいるため、それだけでは強みにはなりません。

企業から興味を持ってもらうためには、心理学を学ぶなかで得た知識や経験、物事のとらえ方をどのようにして仕事に活かすつもりであるのかをア ピールできるように整理しておきましょう。

OB・OG訪問を行う

民間企業への就職を目指す場合、OB・OG訪問は積極的に取り組んでおいたほうがよいでしょう。実際に就職に成功して活躍している先輩たちの話を聞いたり、アドバイスをもらったりすることで、心理学部で学んできたという経験をどう就活に活かすべきかが明確になってきます。

就活対策について聞くことも大切ですが、もっとも大切なのは社会人になってからのことです。大学時代に得た心理学の知識を仕事にどう活かすことができているのか、今後のキャリアプランなど、就職後の人生も見据えた質問をするとよりよいでしょう。

就職/転職エージェントに相談をする

「大学では心理学を専攻したが、専門職は目指さず民間企業に就職したい」という方は、どのように就職活動を進めればよいのかわからない方も多いかもしれません。就職/転職エージェントに相談し、プロのアドバイスを聞くことで、自分の適性やアピールポイントなどを理解できます。

エージェントが主催する講座などに参加し、効率よく自分に合う企業を見つけて就職を目指す方法もおすすめです。

弊社ジェイックの就職支援サービスでは、社会人経験の少ない20代に特化した、未経験に強い就職支援を実施しています。自分の学びや知識を民間企業で活かしたいという方は、ぜひ参加をご検討ください。

まとめ

心理系の仕事や職業自体は、比較的あります。ただし、給与水準はそこまで高くない、求人が少ないなどの注意点もあります。心理学を学んだからといって必ずしも専門職に就かなければいけないわけではなく、民間企業で活躍している人たちも多くいます。なかには「大学入学時点では心理系の専門職を目指していたが、途中で考えが変わった」という人もいるでしょう。

学校で心理学を学んできた方で、今後の就職をどうするかお悩みの方は、ジェイックまでお気軽にご相談ください。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

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ABOUT US
佐藤 裕康
株式会社ジェイック 採用メディア「Future Finder」事業部長|ジェイックに新卒入社後、マーケティング業務に従事。その後、新規事業であるダイレクトリクルーティング事業の立ち上げを経験、事業責任者へ|資格:CFW(「7つの習慣」社内インストラクター資格)