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30代ニートの就職は難しい?ニートの割合や社会復帰の方法を紹介

30代ニートの末路男女別に解説

30代でニートだと、どんな未来が待っているんだろう……と不安に感じていませんか?

この記事では、30代ニートの末路を男女別に紹介すると共に、ニートから脱出する方法・考え方もお伝えします。

未来を少しでも変えたい人はぜひ参考にしてみてください。

記事のPoint
  • 30代ニートでも就職は十分可能であり、年齢を理由に諦める必要はない
  • 就職が難しくなる理由には「ポテンシャルで採用されなくなる」「年齢的に即戦力としての経験やスキルが求められてしまう」ことなど
  • 就職成功のためには、バイト・派遣で職歴をつむことや空白期間の説明の準備など、20代とは異なるアプローチが必要
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30代ニートはどのくらいいるのか?

30代のニートは、調査によると約33万人にのぼると報告されています。

以下の表は、令和4年における若年無業者(ニート)の人数と割合を示したものです。

年代人数割合
全体(15~39歳)74万人
30代以上(30~39歳)33万人約44%
30代未満(15~29歳)41万人約55%

参考:こども家庭庁「こども・若者、子育て家庭を取り巻く状況について

15歳~39歳の若年無業者数は74万人で、そのうち30代以上(30~39歳)は33万人を占めています。これは、若年無業者全体の約44%です。

30代未満(15~29歳)の41万人と比べると少ないものの、30代の無業者も一定数存在しており、決して珍しいわけではありません。

30代ニートを脱出できない原因と対処法5選

30代ニートの方の中には「どう動けばいいのかわからない」という悩みを抱えている人も多いでしょう。

ここでは、30代ニートを脱出できない原因と対処法を紹介します。

自分の状況を客観的に振り返り、どのような対策を取ればいいのか確認してください。

1.生活リズムが乱れている場合

30代ニートを抜け出せない原因のひとつに、生活リズムの乱れがあります。

生活リズムが崩れやすい主な要因は、以下のとおりです。

  • 決まった時間に起きる必要がないため、睡眠が不規則になりやすい
  • 外出の機会が少なくなり、日中に活動する習慣がなくなる
  • やるべきことがないため、ゲームやネットに没頭し、昼夜が逆転しやすい

このように、生活リズムの乱れが続くとニートの状態が長引きます。その結果、ニートから抜け出すことがますます難しくなるでしょう。

対処法:生活リズムを整える

生活リズムを整えるのに効果的な方法は、以下の3つです。

  • ウォーキングやジョギングなど、適度な運動を取り入れる
  • 朝にしっかり日光を浴び、朝食をとることで体内時計をリセットする
  • 就寝前のスマホやパソコンの使用を控え、リラックスする時間をつくる

(参考:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」)

これらの習慣を取り入れれば、生活リズムが整い、心身ともに安定した健康的な毎日を送りやすくなります。

規則正しい生活を続けることで睡眠の質が向上し、日中の集中力や活動意欲も高まりやすくなるでしょう。にしましょう。

2. 病気やケガが原因の場合

30代でニートを続けている理由として、病気やケガが影響している場合があります。

若年無業者の中には、働きたいと思っていても、病気やケガが原因で求職活動ができない人が最も多いです。特に30代ではその割合が高い傾向にあります。

(参考:子ども家庭庁「こども・若者、子育て家庭を取り巻く状況について」)

なお、30代ニートがかかりやすい病気は以下のとおりです。

  • メンタル面の不調や精神疾患(うつ病・パニック障害など)
  • 睡眠の乱れによる糖尿病や高血圧などの生活習慣病

これらの病気はニート状態の長期化や社会復帰を難しくする要因となるため、早めの対処や適切な支援が必要です。

対処法:お医者さんに相談して回復に努める

病気やケガをしてしまった場合、お医者さんに相談して回復に努めましょう。

しんどい状態をそのままにしてしまうと症状が悪化し、回復までに時間がかかることもあります。まずは病院へ行き、医師の診断を受けることが大切です。

3. 自分の知識や能力に自信がない場合

30代まで正社員経験がない・少ない、アルバイト程度しかしたことがない、一切働いたことがないなど、いずれも、通常の同年代と比較すると、仕事における知識やスキルに乏しいことは事実です。

30代の場合はある程度の能力があることを前提とした中途採用が中心のため、30代ニートはそこで自信を失ってしまい、行動できないことがあるのです。

対処法:職業訓練やスクールを利用する

スキルを身に付けるためには、職業訓練やスクールの利用が効果的です。

職業訓練やスクールの利用には、以下のようなメリットがあります。

  • 未経験の職種に必要な知識やスキルを一から学べる
  • 就職相談などのサポートがあるので、就活をスムーズに進められる
  • 関連する資格の取得が可能なコースもある

民間のスクールは受講費用が発生しますが、職業訓練校は基本的に無料で受講可能です。

なお、職業訓練校の受講には、以下の条件を満たす必要があります。

  • ハローワークに求職の申し込みをしていること
  • 雇用保険の被保険者や受給資格者でないこと
  • 労働の意思と能力があること
  • ハローワークが職業訓練の必要性を認めたこと

(参考:厚生労働省「求職者支援制度のご案内」)

これらの条件を満たせば、30代のニートの方も職業訓練を受講できるので、スキルを習得し、就活に役立てましょう。

4. 急いで仕事に就く必要性を感じていない場合

実家暮らしをしていたり、ある程度貯金があったり、親が生活費やお小遣いをくれたりするなどの状況にあると「いますぐ就職しなくても大丈夫」と考えがちで、危機感が薄れている30ニートもいます。

特に実家に住んでいてあまりお金を使わず、親の扶養に入っているというニートの場合、30代でも楽観的に捉えている人もいるかもしれません。

対処法:年齢別の就職率を理解する

急いで仕事に就く必要性を感じていない場合でも、年齢によって就職のしやすさが大きく変わることを理解しておきましょう。

以下の表は、1年前に無職で家事や通学をしていなかった人の現在の状況を年齢別に示したものです。(年代の平均値を計算して記載)

性別年代正社員パート・アルバイト派遣社員契約・嘱託社員
男性20代21.3%10.1%2.6%4.4%
30代11.2%4.7%2%4.1%
40代7%3.4%3.2%2.6%
女性20代21%15.3%3.8%7.6%
30代9.6%9.1%5.5%3.8%
40代8.7%7.8%5%3.4%

参考:(独)労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③平成29年版「就業構造基本調査」より

年齢が上がるにつれて、正社員とアルバイトの就職率が低下していると分かります。

年齢別の就職率を知ることで、早めに行動する重要性が認識できるでしょう。

5.コミュニケーションに自信がない場合

30代ニートが抜け出せない原因の一つに、コミュニケーションへの自信のなさがあります。

厚生労働省の調査では、ニートの若者の64.4%が「人と話すのが不得意」と回答。
対人コミュニケーションへの不安が目立っています。

(参考:厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究報告書(概要)」)

対人関係への苦手意識があることで社会との距離が広がり、就職へのハードルが高く感じられるのでしょう。

対処法:コミュニケーションの機会を自ら増やす

特にニートの方は、面接でのコミュニケーションを苦手とする傾向があるため、事前に受け答えを考え、話せるように準備しておくことが大切です。

ただし、暗記するだけでは自然に伝えられないこともあるでしょう。
ハローワークやジョブカフェ、就職エージェントなどを活用し、面接で話す内容を整理しておくと安心です。

こうした就職支援サービスの担当者と会話をするだけでも、コミュニケーションの練習になり、面接への不安を軽減することにつながります。
アルバイトを始めるなど社会との接点を増やすようにしましょう。

30代ニートの就職で知っておいた方がいい現状3つ

30代になると、20代のような若手と同じ感覚で就活を進めるのは難しくなります。

ここでは、30代ニートの就職で知っておくべき現状を3つ紹介します。現状を把握し、就職の可能性を広げる行動を考えましょう。

1.ポテンシャルで採用してくれる企業が少ないため

30代ニートの就職で知っておいた方がいい現状は、ポテンシャルで採用してくれる企業が少ないことです。

以下の表は、令和5年の転職入職率を性別・年齢別にまとめたものです。

年齢転職入職率(男性)転職入職率(女性)
20~24歳14.6%16.5%
25~29歳15.6%19.1%
30~34歳10.0%14.2%
35~39歳8.5%12.4%

参考:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況

30代の転職入職率は、男女ともに20代よりも低い傾向があります。

20代は未経験でも採用されやすく、将来性を重視したポテンシャル採用が行われることが多いため、転職の機会が比較的多いと言えるでしょう。

2.年齢に応じたスキルや経験を求められやすい

30代ニートが就職を目指す際に知っておくべき点として、年齢に応じたスキルや経験が求められやすいことが挙げられます。

以下は、転職者を受け入れた事業所が挙げた主な採用理由をまとめたものです。

職種専門知識・能力があるから経験を活かし即戦力になるから職場への適応力があるから
管理的な仕事40.7%62.3%25.9%
専門的・技術的な仕事52.7%66.1%26.7%
販売の仕事13.4%58.8%25.8%

参考:厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況

いずれの職種も「経験を活かし即戦力になるから」の割合が最も多かったため、企業は転職者に対して即戦力としての活躍を期待していることが分かります。

3.長期育成の観点で懸念される傾向にある

最後は、長期育成の観点で懸念されるためです。

企業は、少しでも長い期間勤務してくれる人材を採用したいと考えています。ニート期間が長い人や転職回数が極端に多い人は、入社しても「すぐに辞めるのではないか」と採用を控えるでしょう。

さらに、仕事に対する意欲も企業は見極めています。スキルや経験があっても、仕事をする意欲がなければ、長続きはしません。採用してもすぐに辞められてはコストがかかるだけです。

採用面接では、上記のような懸念点を払拭し、企業に安心して採用してもらえるアピールが大切です。

30代ニートを続けた場合の末路4つ

30代を迎え、これからの生き方について考える人は多いでしょう。

ここでは30代でニートを続けた場合の末路を4つ紹介します。働かずに過ごす日々がもたらす影響を理解したうえで、自分の今後を考えてみましょう。

1.社会から取り残されたような感覚になりやすい

30代でニートを続けた場合、社会から取り残されたような感覚になりやすいです。

孤独感が増えてしまう理由は、以下のような要因が考えられます。

  • 職場での人間関係がないため、社会との接点が少なくなる
  • 会社勤めの人とは生活リズムが合わなくなる
  • 同年代が昇進や結婚で前進し、自分だけ取り残されたように感じる
  • 外出する機会が減り、気軽に行ける場所が少なくなっていく

このような状況が続くと、次第に人と関わること自体が億劫になり、ますます孤立しやすくなるでしょう。

2.周りからの目が厳しくなりやすい

30代でニートを続けた場合の末路は、周りからの目が厳しくなりやすいことです。

30代は、一般的に仕事や家庭を持ち、人生の基盤を築く時期とされています。
そのため、「なぜ働いていないのか?」という疑問や厳しい視線を向けられやすくなります。

親や親せきからは「いつ働くのか」と問い詰められることが増え、将来パートナーを望んでも、相手を見つけにくくなる可能性があるでしょう。

3.親が病気になると不安な気持ちが大きくなりやすい

30代でニートを続けた場合、親が病気になると不安や気持ちが大きくなりやすいと言えます。

収入がなければ親の医療費や介護費を負担できず、経済的な不安が一気に高まります。
さらに、支えだった親が弱ることで、孤独や焦りを強く感じるかもしれません。

だからこそ、できるだけ早いうちに収入を得られる状態をつくることが大切です。
自立していれば、親の体調が悪化しても冷静に対応でき、将来の不安も和らげられるでしょう。

4.生活保護を申請しなければならない場合がある

30代でニートの場合、生活保護を申請しなければならない場合があります。

生活保護は、生活に困窮する人が資産や能力を活用しても十分な生活を送れない場合に受けられる制度です。
最低限の生活を保障しながら、自立を支援することを目的としています。

ただ、生活保護には以下のようなデメリットもあります。

  • 自動車や不動産などの資産は基本的に所有できない
  • 趣味や娯楽にかけられるお金が限られる
  • 借金やクレジットカードの新規契約が難しくなる

生活保護で最低限の生活は保障されるものの、将来的な影響も踏まえて慎重に判断しなければなりません。

30代ニートでも就職することは十分可能

ニートでも就職することは十分可能です。

以下の表は、1年前に無職で、家事や通学もしていなかった人が現在どのような状況にあるかを示した割合です。(15~34歳男女の集計を記載)

正社員パート・アルバイト派遣社員契約・嘱託社員
18.0%10.5%3.4%5.2%

参考:(独)労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③平成29年版「就業構造基本調査」より

ニートからでも、正社員やアルバイト、派遣社員として働き始めた人がいることが分かります。未経験者を受け入れる企業も多いため、スキルを習得したり支援を活用したりすれば、就職の可能性を広げられるはずです。

30代ニートからでも就職を目指した方がいい理由5つ

30代でニートを続けている人の中には「今さら就職は無理では?」と、不安に感じている人もいるでしょう。

ここでは、30代ニートからでも就職を目指したほうがいい理由を5つ紹介します。ぜひ参考にして、自分の未来について考えてみてください。

1.年齢が若い方が就職難易度が低いため

理由の1つ目は、年齢が若い方が就職難易度が低いからです。

年齢が若いとポテンシャル採用の対象になります。現時点では、即戦力にならなくとも5年、10年後を見据えて採用してくれる可能性があります。

新卒採用する企業には、上記の意図が含まれています。30代でも早いうちに就職することが大切です。

ニート期間が長くなると、就職に対するモチベーションが低くなります。いざ、就職しようと思ったときには、年齢を重ねたことにより就職が困難になるかもしれません。

「あの時行動しておけばよかった」と後悔しないためにも、早い段階から就職することをおすすめします。

2.安定した収入が毎月手に入るため

30代ニートからでも就職を目指したほうがいいのは、安定した収入が毎月手に入るからです。

安定した収入があれば、以下のようなメリットがあります。

  • 自分の収入で生活でき、親や家族の負担をかけずに済む
  • 欲しいものを買ったり、趣味や旅行を楽しめる
  • 病気やケガなどの緊急時に備えられる

収入は生活費をまかなうだけでなく、将来の安心や選択肢を広げる大切なものです。

安定した収入を得ることで、生活の基盤が整い、より充実した人生を送れます。

3.ライフステージでかかるお金を捻出できるため

ライフステージでかかるお金を捻出するためにも、就職を目指しましょう。

30代になると、結婚・出産・育児・マイホーム・マイカー購入など、大きな出費がかさむシーンが増えます。とくに結婚するのであれば、相応のお金を持っている必要があるでしょう。

マイホームや車を購入する際は、ローン審査が行われます。審査では安定した収入が得られる環境にあるかは重要です。将来のライフプランを立てやすくする意味でも、就職することには意義があります。

また、お金はすぐに貯まりません。ライフステージで譲れないものがあれば、早めに就職しコツコツ貯金しておきましょう。

4.新たな知見や出会いが広がるため

30代ニートからでも就職を目指すべき理由は、新しい知識や人とのつながりが広がるからです。

仕事を始めると職場の人や取引先と関わる機会が増えます。
コミュニケーションを通じて新しい価値観に触れ、視野を広げるきっかけになるでしょう。

また、人とのつながりが増えれば、新たな仕事のチャンスや学びの機会を得る可能性もあります。
仕事を通じて得た経験やスキルは自分の成長につながり、より良い未来を築くための大きな力となるはずです。

5.自立して働ける自分に自信が持てるようになるため

30代ニートからでも就職を目指した方がいい理由は、自立して働ける自分に自信が持てるようになるためです。

自立とは、単に経済的に生活を支えることだけではなく、自分の力で行動し、社会の中で役割を果たすことを意味します。

仕事を通じて収入を得れば、自分の生活を自分でコントロールできるようになり、将来への不安を減らせるでしょう。

最初は不安を感じることがあっても、業務をこなしていくうちに「できること」が増え、成長を実感できるはずです。

30代ニートが就職を成功させるポイント6つ

30代ニートが就職を成功させるポイントを6つ紹介します。

ポイントを理解しておくことで、効果的な就活が可能です。これから就職に向けて行動していきたい方や、成功させるためのポイントを把握しておきたい方は、参考にしてください。年齢の壁”も現れ始めます。お伝えするポイントをもとに、早めの行動も心掛けましょう。

1. 今すぐ行動する

30代は20代に比べ、就職が難しくなります。専門性の高いスキルまたは、部下を管理・育成できるだけの力が求められる傾向にあるからです。

しかし30代ニートの場合にはスキルに乏しいことがほとんどです。そして「まだ若いし」と何となく考えていくうちに、1日、1カ月、1年……と過ぎ、気づくと就職先が大きく狭まっている、といった未来が待ち受けています。

よほどのことがない限り、1日で人生が大きく変わることはありません。しかし、毎日の行動が未来を変える可能性は大いにあります。

30代ニートには、20代ほど時間が残されていません。そのためまずは、行動を心掛けましょう。迷ったら行動してみるという意識や習慣づけが、目の前の未来を変えていきます。

2. バイトや派遣で職歴を積む

就職成功に向け、まずはアルバイトや派遣などから経験を積んでいくことがおすすめです。無職からいきなり正社員就職をすると、大きな負担がのしかかります。正社員として仮に働けたとしても「想像以上にしんどかった」「思っていた仕事と違った」と、早期離職につながるリスクもあるのです。

そこで、職場に慣れる経験を積むためにも、アルバイトや派遣など正社員以外の働き方で、まずは働き始めましょう。

もちろん、何も考えず指示されたことをやるだけではスキルは身に付きません。しかし、自分なりに考えたり工夫したりしながら働くことで、その経験は正社員就職の際に必ずプラスに活かせます。

3. 就活や企業選びの軸を考える

就職を成功させるために、就活や企業選びの軸を考えることも大切です。

就活や企業選びの軸として、以下の項目を明確にしておくと、納得のいく就活になるでしょう。

  • 年収
  • 業界
  • 職種
  • 勤務地
  • 勤務開始時期

上記の項目は、あくまで希望です。全ての項目を満たす企業にめぐり会えるとは限りません。自分の理想の企業が見つからない場合、就職できないため優先順位をつけておきましょう。

さらに、就職の軸を考えるうえで多くの企業を調べておくことも大切です。日本にはさまざまな企業や職種があります。

時間に余裕のあるうちに、これまで関わってこなかった企業を調べると新しい発見があるでしょう。

4.書類は企業から丁寧だと思われるように書く

30代ニートが就職を成功させるポイントは、書類を企業から丁寧だと思われるように書くことです。書類の書き方が雑だったり、誤字・脱字が多かったりすると「この人に仕事を任せても大丈夫か?」と不安に思われてしまいます。

書類作成の際に意識すべきマナーは、以下のとおりです。

  • 誤字・脱字をなくし、正しい日本語を使う
  • 手書きの場合は読みやすいと思ってもらえるように書く
  • 志望動機や自己PRはポジティブに書く

また、昔働いた経験がある方と経験がない方の職歴例は以下を参考にしてみてください。

◆昔働いた経験がある方

職歴
令和3年4〇〇株式会社 正社員として入社
令和5年8一身上の都合により退職
現在に至る
以上

◆働いた経験がない方

職歴
なし
以上

職歴がある場合は、企業名や勤務期間を記載し、退職理由を簡潔にまとめます。
経験がない場合は「職歴なし」と書き、シンプルに仕上げるのが基本です。

5. 履歴書の空白期間をポジティブに伝える

企業が人材を採用する場合、その候補者の経歴に「空白期間」があると採用に慎重になります。「ウチで働いてもすぐに辞めてしまわないか」と不安になってしまうからです。

そのため空白期間の理由を聞かれた場合に備え、面接を受ける側としては回答の準備が必要です。しかし「働く気が起きなかったので」といった本当の気持ちを伝えるのはおすすめできません。

そこで意識したいのが、少しでもポジティブに伝えられる回答を考えておくことです。就職に向けて資格取得などの勉強をしているのであれば「資格取得に時間を費やしたかったので」と伝えるのもひとつの手といえるでしょう。

企業は、長く働き続けてくれる人を採用したいと考えています。そのため、たとえ職歴に空白期間があったとしても、「この人は長く働いてくれそうだ」と面接官に感じてもらうことさえできれば、採用につながるケースも多いのです。

就職を考える場合には、空白期間についての質問が必ず来ると考え、準備を入念におこなっておきましょう

6. 学歴不問や未経験歓迎の求人を中心に応募する

最後は、学歴不問や未経験歓迎の求人を中心に応募するようにしましょう。

学歴不問や未経験歓迎の求人であれば、現在のスキルや経験に自信がなくても内定が出やすいからです。さらに、未経験から始め実務経験を積みながら資格を取得することで、給与をアップさせるチャンスもあります。

学歴不問や未経験歓迎の求人が多い職種は、以下の5つが挙げられます。

  1. 介護
  2. 建設
  3. 運送
  4. 飲食
  5. IT、Web

本記事で挙げた職種以外でも、応募できるチャンスのある求人はあります。学歴不問や未経験歓迎の求人に応募することで、ニートを脱出できる可能性が高まるでしょう。

職種に強いこだわりがないのであれば、まずはハードルの低い求人から応募するのもおすすめです。

30代ニートの将来の選択肢

30代ニートの将来の選択肢は、以下のものが挙げられます。

  • 正社員
  • 派遣社員
  • アルバイト
  • フリーランス
  • 大学進学

現在の日本では、正社員以外の選択肢があります。どの選択肢を選んだから正解というものではありません。反対に、失敗が決まっているものもありません。

将来の選択肢を考えるには、それぞれのメリットとデメリットを把握したうえで選択することが大切です。さらに、自分の性格や価値観に合ったものを選択することで、納得のいく結果になるでしょう。

学生や20代だけが明るい将来が待っているわけではありません。30代でも同様に、選択の余地のある将来があります。

「30代 ニート」によくある質問

30代ニートによくある質問をまとめました。

自分だけが悩んでいるのではないかと感じると孤独になるでしょう。しかし、同じような悩みを抱えている人もいます。

ぜひ、参考にしてください。

30代のニートはもう手遅れ?

30代のニートが就職するのは手遅れではありません。今からでもスキルを身につければ、働ける可能性が十分にあります。

ハローワークや就職支援サービスを活用すれば、求人の紹介だけでなく、履歴書の書き方や面接対策などのサポートを受けることが可能です。
職業訓練を利用すれば、スキルを磨いた状態から就職活動を行えます。

最初の一歩は小さくても、積み重ねることで自信がつき、やがて安定した仕事や生活へとつながっていくでしょう。

35歳以上のニートを何て呼ぶ?

35歳以上のニートは「中年無業者」と呼ばれます。ほかには、総称として「高齢ニート」「中年ニート」と表現されるときもあります。

ニートとは、15歳から34歳で通学、就労せず、職業訓練を受けていない人を指します。そのため、35歳以上はニートの対象から外れます。

まとめ

30代ニートの末路が明るくはないことは事実です。
しかし、あくまで「働かずにずっとニートを続けていった場合」です。

一念発起して早めに社会復帰をすれば、そこからの未来をよいものに変えていくことが必ずできるでしょう。

ニートという現状を悲観するのではなく、いまできることから始めていくことをおすすめします。

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池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」