ニートがバイトから始めるのは社会復帰のための選択肢のひとつです。脱ニートに向けてまずバイトを行うことは、生活習慣の改善や社会人生活としての慣らしとしておすすめの選択です。
しかし、バイトをとりあえず始めるにも自身の状況にあったバイトを選ぶ必要があります。
この記事は、人とあまりコミュニケーションを取らないバイト、朝や夜遅くが中心のバイト、単発・短期でもできるバイト、初めてでも挑戦しやすいバイトにわけて、おすすめのバイトを紹介してきます。
バイトの探し方や面接への対策方法なども解説してきます。バイトにつくことの一歩として、ぜひ参考にしてみてください。
- ニートにおすすめのバイトの探し方は、求人サイト、ハローワーク、フリーペーパーなど
- ニートがバイトを見つけるなら通いやすい、シフトの融通がきくなど、負担が少ないものがおすすめ
- バイト面接に落ちないためにも、清潔感、よく聞かれる質問への準備が大切
- 工場の軽作業・ライン作業
コツをつかんでしまえば1人で黙々と仕事ができる - PCでのデータ入力
在宅でもできる仕事があり、自分のペースで黙々とできるうえ、体力に自信がなくても問題ない - 郵便局の仕分け作業
未経験でも簡単に始められ、与えられた量を黙々と進めていくため、コミュニケーションの機会が少ない。集中して取り組みたい人向け。 - ポスティング
人と話す機会はほとんどなく、自分のペースで仕事を進められる。 - 覆面調査
勤務日程や時間を自分の都合に合わせて、自由に調節できる。 - 商品モニター
依頼された商品を体験し、意見や感想を報告する仕事。商品は家に届く。 - 清掃スタッフ
時間内に決められた場所を清掃をするため、人と関わる機会が少なく、1人で集中して取り組める。 - 警備員
未経験募集も多く、コミュニケーションに苦手意識がある人や、社会復帰ができるか不安な人でも、採用確率が高い。 - 新聞配達員
とくに必要なスキルは不要で、人と関わる機会もほとんどない。 - 引越し作業
協調性のある人ほど周りと連携を取りながら、うまく仕事を進められる。 - イベントスタッフ
自分で希望の日程を選んで働けるため、好きな時間に働きたい人に向いている。 - コールセンター
とくに特別なスキルがなくても、マニュアルなどがしっかりとしており、時給も良い。 - デリバリー
基本的に1人で行う仕事のため、会社や組織内の人間関係に悩まされることがない。 - 飲食店のスタッフ
未経験でも明るさをアピールできれば経歴は関係なく採用される可能性がある。 - スーパーやコンビニの店員
マニュアルがしっかりしているので、未経験でも安心して挑戦でき、夜型でも働ける。
この記事の目次
ニートを脱出するのにおすすめのバイト15選
実際に、今までニートだった人がバイトを始めるにはどのようなバイトがいいのでしょうか。ここからは、ニートの人におすすめのバイトをジャンル別に紹介します。
1. 人とあまりコミュニケーションを取らないバイト
人間関係に不安のある人は、コミュニケーションの機会が少ないバイトがおすすめです。
1.1. 工場の軽作業・ライン作業
工場の軽作業・ライン作業は、検品や仕分け、シール貼りなど基本的に1人で行える仕事が大半です。
最初は先輩に仕事内容を教えてもらう必要がありますが、コツをつかんでしまえば1人で黙々と仕事ができます。そのため、接客に苦手意識があったり、1人で集中して仕事がしたかったりする人にはおすすめです。品質をキープしながら効率良く仕事をしましょう。
1.2. PCでのデータ入力
指定されたソフトやフォーマットにPCでデータを入力していく仕事です。出勤する必要がなく、在宅でもできる仕事があるのがポイントです。自分のペースで黙々と仕事ができるので、体力に自信がなくても問題ありません。
また、PCの勉強にもなるので、自身のスキルアップにも役に立つでしょう。
1.3. 郵便局の仕分け作業
年賀状の季節に大量募集されるバイトで、はがきや封筒を仕分ける仕事です。仕事は仕分けるだけの単純作業なので、未経験でも簡単に始められます。
また、1人1人に与えられた量を黙々と進めていくので、コミュニケーションの機会を減らせます。年末年始の短期間での募集がほとんどですが、集中して仕事に取り組みたい人にはおすすめです。
1.4. ポスティング
ポスティングは、チラシなどの広告物を個人宅や事業所のポストへ直接投函する仕事です。人と話す機会はほとんどなく、自分のペースで仕事を進められます。
ただし、歩合制のバイトの求人も多いので、注意が必要です。興味がある場合は求人票をしっかりと読み、時給制、日給制のバイトを選ぶことをおすすめします。
1.5. 覆面調査
覆面調査は、勤務日程や時間を自分の都合に合わせて、自由に調節できるおすすめのバイトです。依頼されたお店に足を運び、商品や接客などのサービスの評価をする仕事です。
しかし、個人の主観で評価するものではありません。あくまでも会社の評価基準に従った評価をする必要があることを自覚し、業務に取り組みましょう。
1.6. 商品モニター
商品モニターは、依頼された新商品やサンプル品を体験し、商品にトラブルや不具合がなかったかなどの意見や感想を報告する仕事です。自宅に商品が届くため、労働時間を気にすることなく自分のペースで仕事ができるので、人間関係や体力などを気にする必要はありません。自分の都合に合わせて働きたい人におすすめです。
2. 朝や夜遅くが中心のバイト
今まで夜型の生活をしていた人が急に日中働くと、体調を崩してしまう可能性があります。まずは、自分の生活リズムに合った時間帯の仕事から始めてみましょう。
2.1. 清掃スタッフ
清掃スタッフは、ホテルや病院、駅などのさまざまな施設で募集されています。時間内に決められた場所を清掃をする仕事のため、人と関わる機会が少なく、1人で集中して仕事に取り組めます。
また、特別なスキルは不要なので、未経験でも挑戦しやすいバイトです。しかし、テキパキと仕事に取り組む必要があり、ある程度の体力も必要なことを心得て仕事に取り組みましょう。
2.2. 警備員
警備員は、商業施設やオフィスビル、病院などの警備や巡回するバイトです。未経験募集も多く、コミュニケーションに苦手意識がある人や、社会復帰ができるか不安な人でも、採用確率が高くおすすめです。
また、日勤だけではなく夜勤や早朝勤務などさまざまな時間帯に働けるので、自分の生活リズムに合わせた時間帯に調節することもできます。
2.3. 新聞配達員
新聞を購読している住宅に、新聞を配達するバイトです。朝刊と夕刊の配達だけではなく、チラシの封入作業や荷下ろし作業などの仕事もあります。とくに必要なスキルは不要で、人と関わる機会もほとんどないため、朝に強く体力に自信があり黙々と仕事をしたい人におすすめです。
3. 単発・短期でもできるバイト
自分の好きな時間に働きたい人や時間に融通を利かせて働きたい人は、まずは単発・短期バイトから始めてみることがおすすめです。
3.1. 引越し作業
引っ越しのバイトでは、お客様の荷物をトラックに積み込み新居に運び入れる運搬作業と、荷物の梱包作業を行います。基本的には1人で行える仕事もありますが、大きな家具や家電は複数人で協力しなければなりません。
そのため、協調性のある人ほど周りと連携を取りながら、うまく仕事を進められるでしょう。また、体力が必要な仕事なので、体力に自信があり、筋肉をつけたい人におすすめです。
3.2. イベントスタッフ
イベントスタッフは、コンサートやスポーツ、催事などのイベントに関わる仕事を行います。内容は、会場の設営と撤収、チケットの確認、グッズ販売、会場内の警備や誘導など多岐に渡ります。自分で希望の日程を選んで働けるため、好きな時間に働きたい人に向いています。
しかし、仕事内容は自分で選べないので、当日までわからないことがほとんどです。場合によっては接客をすることもあるため、接客が好きで臨機応変な対応ができる人におすすめです。
3.3. コールセンター
コールセンターの仕事内容は、主にお客様からの問い合わせを受けたり、商品を売り込んだりする仕事です。とくに特別なスキルがなくても、マニュアルなどがしっかりとしているので気軽に始められます。
また、勤務時間を自由に選べることが多く、他のバイトと比較しても時給が良いので時間を決めてしっかり稼げます。また、コミュニケーション能力を向上させられるので、コミュニケーション能力を身に付けたい人におすすめです。
4. 初めてでも挑戦しやすいバイト
やったことのないバイトを行うのはハードルが高いものですが、初めてでもやりやすいバイトというものがあります。
ニート状態からでも挑戦しやすいおすすめのバイトを紹介します。
まずは、ここから再スタートを切るのはいかがでしょうか。
4.1. デリバリー
デリバリーは、飲食店の食事を住宅などに運ぶ仕事です。お客様への受け渡しはあるものの、基本的に1人で行う仕事のため、組織内の人間関係に悩まされることはありません。
また、以前まではバイクでの配達が一般的でしたが、最近では自転車で配達する人も増えているので免許がなくても問題ありません。体力に自信があり、自分のペースで仕事をしたい人におすすめです。
4.2. 飲食店のスタッフ
飲食店のスタッフは、ファミレスや居酒屋、レストランのキッチンまたは、ホールスタッフとしてお客様対応をする仕事です。採用は人柄重視のところが多く、未経験でも明るさをアピールできれば経歴は関係なく採用される可能性があります。
飲食店では、お客様対応だけではなく、スタッフ間でコミュニケーションを取る場面が多いため、ある程度のコミュニケーション能力は必須です。相手の目線に立った対応や気遣いができ、体力のある人に向いています。
4.3. スーパーやコンビニの店員
スーパーやコンビニの店員も挑戦しやすい仕事です。基本的にはレジや品出し、陳列を行います。商品数が多く覚えることはたくさんありますが、マニュアルがしっかりしているので、未経験でも安心して挑戦できます。
また、コンビニはもちろんスーパーも24時間営業や、営業時間が長い店舗が豊富です。
コンビニやスーパーなら自分の好きな時間帯に働きやすいので、夜型の人も安心して仕事に挑戦できるでしょう。
ニート脱出にバイトが良い理由
ニートから脱出する際は、いきなり正社員を目指すのではなくバイトから始めてみるのがおすすめです。
今までニートとして過ごしてきた人にとって、いきなり社会人の生活リズムで働くのは難易度が高いと感じる人も多いでしょう。
しかし、バイトなら1日数時間からや週に数回などとシフトに柔軟性があるため、自分のペースで体力や精神的な負担も少なく始められます。
また、正社員よりも採用のハードルが低く、採用確率が上がるでしょう。仕事も簡単な内容がほとんどなので、初めてでもプレッシャーを感じにくい傾向にあります。徐々に仕事に慣れてきたら、出勤時間や労働時間を増やせるので無理なく続けられるでしょう。
将来的に、バイトから正社員を目指すのも選択肢の1つです。まずは、バイトとして働くことで実績を作り、自分に自信をつけるところから始めてみましょう。
ニートがバイトを怖い・辛いと思ってしまう原因
現在ニートをしている人の多くは、いまの生活を心から楽しんでいるとはいえません。
多くの人が、以下のような悩みを抱えています。
- 貯金残高がなくなる前に社会復帰できるか心配
- 周りは社会で活躍している中、何もしていない自分が嫌になる
- 今の生活をなんとかしたいと考えるものの、実際にニートから脱出できない人も多いのです。
今の生活をなんとかしたいと考えるものの、実際にニートから脱出できない人は多いのです。
その主な理由は「バイトを怖いと思っていること」です。生活費のためにも、いずれはバイトからでも始めていく必要がありますが、踏み出せない人もいます。
ここでは、ニートがバイトを怖い・辛いと思ってしまう5つの原因を解説します。
人間関係が怖い
人間関係が原因でニートになる人は一定数います。そのような人は「できれば人と関わらずに過ごしたい」と思っているでしょう。
特に年齢を重ねるとバイト仲間は年下ばかりになるため、30歳以上のニートは、さらに人間関係を窮屈に感じたり、関わることが怖くなるでしょう。「あの人はいい歳なのに、就職できないからバイトをしている」と、周りからバカにされないかと不安に感じる人もいるでしょう。
しかし、人はそこまで他人に興味があるわけではないものです。あまり心配しすぎる必要はありません。バイト中にニートだった理由を根掘り葉掘り聞かれるといった可能性は低いものです。「働いてみたら人間関係が良好だった」というケースもあります。
まずは、挨拶から、怖がりすぎずに望んでみましょう。
仕事内容がわからなくて怖い
ニートは自分に自信のない人が多く、つい働く前から「うまく仕事を覚えられずに怒られる自分の姿」を想像してしまいがちです。
しかしこれも、働く前からネガティブに考えているケースがほとんどです。実際の仕事内容は働いてみないとわかりません。入社時に何も分からないのは当然なので「働きながらひとつずつ仕事を覚えていこう」といった前向きな気持ちで、バイトに応募してみましょう。
面接に落ちるのが怖い
多くのニートが「自分は社会からの見られ方も悪いはずだから、面接で落とされるのではないか…」と不安に感じています。ニート期間が長い自分に自信がもてないため、どうアピールしていいかがわからないのでしょう。
対策方法は、まず自己分析を深め、自分の長所を見つけることです。現時点で持っている自分の魅力をアピールできれば、面接でも好印象を与えられます。
まともなバイトに就けなくてつらい
たとえバイトの面接に受かったとしても、職歴がないニートが就けるバイトは、たとえば以下のようなものである可能性もあります。
- 時給が低い
- 力仕事
- 労働環境が悪い
せっかく働こうと思ってもまともなバイトがなく、なおさら仕事がつらいと感じてしまうことがあるのです。
ニートから働き始めようとしたこと自体はとても良いことです。最初の社会復帰のきっかけとしてバイトをしたい場合、リスクが低い一日のみの単発のバイトなどから探してみてもよいかもしれません。
仕事ができないと思われるのがつらい
ニートからバイトに受かって働き始めても、周囲の人からネガティブな目で見られているのではないかと心配する人もいます。
職場の人に何か言われたわけではなくとも「元ニートだから仕事を覚えられないのでは」「社会人としての常識がないのでは」と思われているのではないかと気にしすぎて、自分を追い込んでしまうケースもあります。
ニートから社会復帰をすれば、少なからず最初は大変です。被害妄想にならず、自分にできることを地道にやっていくことを心がけるとよいでしょう。
こうした怖い・辛い気持ちを抱えながらも現状を打破したい方向けに、仕事の探し方やおすすめの仕事などを紹介しています。以下の記事を参考にしてみてください。
ニートにおすすめのバイトの4つの探し方
バイトを探す手段は様々あります。ここでは、ニートにおすすめのバイトの探し方を4つご紹介します。
1. 求人サイトで探す
インターネットで公開されている求人サイトなら手軽に探すことができます。スマートフォンからも見れ、履歴書をネットで受け付けているところもあり、面倒な手間もないためおすすめです。
「時給」や「交通アクセス」、「髪型・服装」「休日体系」など希望する条件で、自分に合ったバイト先を手軽に探すことができます。また、写真を掲載しているところであれば職場の雰囲気も分かります。
ただし、求人サイトは多種多様で存在するため、まずは求人数の多い大手の求人サイトから始めてみるなど、まずは登録してみましょう。
2. ハローワークで探す
地元に一番強い就職相談窓口はハローワークです。正社員だけではなくバイト情報も取り扱っています。専門の相談員がいるので、自分が希望とする仕事や勤務体系などを伝えれば、一緒にバイト探しを手伝ってくれ、応募の際のコツや書類のチェックなどもしてくれます。
なお、ハローワークに掲載されているバイト情報もインターネットから見ることができますが、ハローワークに直接相談することで、非公開の求人を紹介してもらうこともできます。悩むよりまずはハローワークを訪ねてみましょう。
3. 歩いて探す
歩いて探すことも有益な情報を手に入れる手段です。バイトしたいエリアが具体的に決まっているときは、歩いて探してみると、貼り紙でしか出ていないようなバイト情報をゲットできる可能性があります。特に個人のお店は、求人サイトへの掲載費用が掛けられないため、貼り紙で募集しているケースが多々あります。
また、歩いて探すと実際にその職場の場所や雰囲気もつかむことができるので、散歩がてら仕事探しに出かけてみてください。
4. フリーペーパーで探す
コンビニや駅に設置してあるフリーペーパーにもたくさんのバイト情報があります。地元のお店が掲載されていることが多く、紙媒体ならではのメリットがあります。例えば、求人サイトのようにスクロールしたりページを遷移する手間がないため、探しやすいことも特徴のひとつです。
なにより、地元のお店が多く掲載されているということは、通勤が楽であったり、実際に偵察に行けるため、ネットで探すよりも地元密着でバイトを探せます。
ご紹介した探し方も踏まえ、ニートを脱するためのおすすめの就職方法や仕事を見つけるコツを以下の記事で詳しく説明しています。ぜひ参考にしてみてください。
ニートにおすすめのバイト探しの5つのポイント
次に、ニートが初めてバイトをするにあたって押さえておきたいポイントや、ニートからの社会復帰として働きやすいおすすめのバイトについてご紹介します。
1. 自分に合った働き方を見つける
ニートがバイトをする場合、必ずしも出勤が必要なバイトでなければいけないというわけではありません。いまは在宅やリモートなど、家でできるバイトも増えてきています。パソコンさえあれば、ほとんど人と関わらないで済む仕事もあるのです。
未経験であっても、データ入力といった事務作業など、比較的難易度の低いバイトもあります。PCスキルさえあれば始められるバイトはあるため、まずは家の中でできる仕事の求人を探し、そこから社会復帰をするのも手です。
2. 通いやすい距離で探す
通いやすい距離のバイトを探すことも重要です。良い条件のバイトだったとしても通勤時間が長いと、通勤するのが面倒になってしまい、働く意欲がなくなってしまうことも。自宅からバイト先まで自転車で5~10分程度の距離であれば、通勤は楽に感じられるでしょう。
ただし、近いところが、必ずしも通いやすい距離というわけではありません。例えば、知り合いに会いたくない場合は、あえて離れたバイト先を選ぶことも一つの手です。通勤時間が長いことは前述の反面、気持ちを切り替える余裕を作ることもできます。
距離や気持ち的にも考えて、自分に合った無理なく通える距離を考えてみましょう。
3. シフトの融通がきくものを探す
シフトの融通がきくバイトを探すことも重要です。自分のスケジュールに合わせてバイトができ、無理なく働くことができるバイトを探しましょう。シフトの融通が利くバイトは販売員や飲食店など主にサービス業に多く、一日3時間など短時間でも可能なものもあります。
実際に自分がどれだけ働けるかを把握した上で、「シフトの時間はお気軽に相談可能」など、告知されているバイト先ならば、きっと柔軟に相談に乗ってくれることでしょう。
4. できそうな仕事から探す
無理なく働くうえでもっとも大切なのは、自分にできそうかどうか、ということ。精神的にも肉体的にも負担の少ないバイトを探すことで、長く続けることができます。
特にニートから脱する第一歩としては、なるべく負担のない仕事から始めることが大切です。人との関わりが少なく気疲れしない清掃員や警備員、体力を求められないデータ入力スタッフや事務員など、自分にとって負担の少なそうな条件でバイトを探してみましょう。
5. 働く期間・時間帯から探す
「バイトの面接に受かるのか不安」という人もいるでしょう。そんな人は、まず受かりやすいアルバイトからはじめてみましょう。ニートからでも受かりやすいアルバイトは、以下3つです。
夜勤シフトのバイト
夜勤シフトのバイトをおすすめする理由は、多くの企業が夜勤で働ける人を募集しているからです。夜勤のバイトは関わる人が少なく、落ち着いてできる仕事もたくさんあります。こうした理由から、ニートでも夜勤シフトのバイトは受かりやすいといえるでしょう。
具体的には、以下のようなアルバイトです。
- 深夜のコンビニスタッフ
- 清掃員
- 警備員
ただし生活が不規則になりやすいので、最初は無理のないシフトから始めるようにしましょう。
単発の日雇いバイト
単発の日雇いバイトは1日限りの仕事のため、覚える仕事量が少ない傾向にあります。採用基準も低くなるため、ニートにも受かりやすいといえるでしょう。
単発の日雇いバイトに多いのは、以下のような仕事です。
- イベント会場の設営
- 建築現場の作業員
- 試験監督
特に「仕事を覚えられるか不安」という人は、こうした単発の日雇いバイトから社会復帰を目指すのがおすすめです。
単純作業系のバイト
単純作業系のバイトは、具体的には以下のようなアルバイトがあります。
- 工場のライン作業
- パソコンの事務入力
- ポスティングやビラ配り
単純作業系のアルバイトは特別な資格やスキルを必要とせず、すぐに覚えられる仕事が多いため、ニートでも受かりやすくおすすめです。
もっと具体的に受かりやすいバイトの選び方や探し方について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
ニートがバイト面接で落ちる理由
バイトの面接で落ちることはなかなかないと思う人も多いでしょうが、
ニートが面接で落ちる理由として大きいのが「時間管理ができていない」「態度やマナーが悪い」「身だしなみがだらしない」「自信のなさが出てしまっている」などです。
時間管理や身だしなみの問題は、事前の準備で解決できる部分が大きいでしょう。焦らず徐々にできるようになっていきましょう。
面接での態度やマナーをよくするには相手を尊重する気持ちを持ち、挨拶と敬語を心掛けることがまず第一です。
自身のなさは、声が小さい、姿勢が悪い、目を合わせられないなどの立ち振る舞いから見られます。すぐには解決できませんことも多いですが、当日までの自分の行動が自身につながることもあります。
まずは面接に向けてしっかりと事前準備をするなど、できることから始めましょう。最大限の面接対策をしておけば、第一印象をよくするのはそこまでむずかしくはないはずです。
ニートがするべき面接対策3つ
社会復帰をするうえで、多くのニートが不安に感じるのは面接でしょう。バイトの面接だけではなく、正社員就職にも面接が必ず立ちはだかります。
面接では、これまでの生活についてあれこれ聞かれこたえられるか、志望動機をうまくこたえられるか、など不安なことは多いでしょう。
バイトの面接、就職の面接問わず、面接にはいくつかのポイントが存在します。以下3つのポイントを押さえて面接に臨めば、良い印象につながり採用されやすくなります。
1. 清潔感を出す
清潔感がないと、どれだけ中身が優秀な人でも良い印象を持たれません。特に清潔感の有無は第一印象に直結するため、重要です。
清潔感のある状態を具体的にいうと、以下の項目をすべて満たしている状態を指します。
- 寝癖がついていない
- 前髪が目にかかっていない
- 服装のサイズ感があっている
- 派手なデザインや色の服装でない
- ひげそり、爪切りがされている
- メイクが派手でない
面接前には、これらの項目ができているかを必ずチェックするようにしましょう。
2. よく聞かれる質問への準備をしておく
ニートが面接でよく聞かれるのは、以下の質問です。(バイトの場合)
- 月(もしくは週)に◯日以上は出勤できるか
- 雇用条件は合っているか
- 人と関わることは問題ないか
- 休まずに出勤できるか
これらの質問はどの業種や職種でもよく聞かれるので、事前に回答を考えておきましょう。
相手の不安を軽減できるよう「体調を崩さないよう、週に2回ほどジョギングをしています」など具体的に回答できるとベストです。ただし、質問に対してあきらかな嘘をつくのはNGです。後々バレるとトラブルになりかねないので気をつけましょう。
3. アピールポイントを考えておく
自分のアピールポイントを考えておきましょう。面接する際に、企業側は「この人を採用することで、どんなメリットがあるのか」を知りたいと考えています。
- 以前やったバイトが似た業務だったので未経験ではない
- 業務内容が自分の適性に合っていると思う
事前に「自分がどう貢献できるか」を考えておきましょう。
ニートがバイトよりも就職を優先するべき理由
これまで、ニートにおすすめのバイトや、採用されるためのコツをまとめてきました。実はニートが本当に優先するべきことは、バイトに採用されることよりも「就職すること」です。その大きな理由は、以下の2つです。
- バイトを続けることはデメリットが多いから
- ニートやフリーター期間が長い人ほど就職率が下がるから
以下、それぞれ解説していきます。
ニートがバイトを続けるデメリット
ニートがバイトを続けることには、多くのデメリットがあります。具体的には以下の3点です。
スキルが身に付かない
基本的に、アルバイトには高度な仕事は任されません。アルバイトという働き方で生計を立てていくことが前提となっていないからです。つまり、一定のスキルが身につく仕事は、社員でないとできないことが多いのです。
アルバイトではほとんどスキルが身につかないため、何年続けても就職市場からあまり評価されないのは、大きなデメリットといえるでしょう。
フリーター期間が長くなる
フリーター期間が長くなることも、デメリットです。フリーター期間が長いことは、就職においてむしろマイナスです。
労働政策研究・研修機構(JILPT)「労働政策研究報告書No. 199「大都市の若者の就業行動と意識の分化―「第4回 若者のワークスタイル調査」から―」を参考に、フリーター期間別、正社員への就職率を示すデータは以下の通りです。
- 6か月未満:64.0%
- 6か月〜1年未満:58.3%
- 1年〜2年未満:52.2%
- 2年〜3年未満:58.9%
- 3年以上:48.9%
フリーター歴が長いほど、就職率は下がっていきます。バイトを何年も続けているうちに、スキルが身につかないまま年齢だけが上がってしまうこと、企業側がフリーター歴が長い人の採用を懸念しがちなことなどが原因です。
就職する気がなくなってしまう
フリーターを長く続けると、就職する気がなくなるというデメリットもあります。その理由として、人は周りの環境に染まる生き物だからです。
フリーターとして働いていると、自然と、付き合うのもフリーターの友達が増えていきます。同じような生活を送る人が周囲にいると、よほど意思が強い人でないかぎり「今の生活のままでもいいか」と、だんだん就職しようという気持ちは薄れてくるでしょう。
その結果、就職からどんどん遠ざかってしまうのです。
ニートの就職率
フリーター期間が長ければ長いほど就職率が下がるというデータをご紹介しました。
フリーター歴が長いことに加えて、年齢が上がるほど就職率は下がるというデータもあります。独立行政法人労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③」によると、年齢別のフリーターの就職率は、以下の通りです。
- 15〜19歳:16.4%
- 20〜24歳:21.9%
- 25〜29歳:18.3%
- 30〜34歳:13.0%
- 35〜39歳:10.9%
- 40〜44歳:10.2%
20代前半をピークに、それ以降は年齢を重ねるにつれて就職が難しくなると考えられます。
フリーターでも年々就職率が下がっているということは、ニートの場合、ニート期間が長くなるほどさらに就職の難易度も上がることになりかねません。
以下の記事では、年代別に就職の難しさやその原因、そして就職を成功させるコツやおすすめの仕事を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
未経験からの就職には【就職カレッジ】がおすすめ
未経験からでも正社員への就職を成功させたい人には、就職カレッジへの登録がおすすめです。
ここでは、就職カレッジの4つのポイントについて紹介します。
20代に強い正社員就職支援サービス
就職カレッジ®は、20代に強い正社員就職支援サービスです。
特にフリーター・第二新卒などの未経験者の就職に特化しているという特徴があります。
また、30代の方でも35歳までの方の就職支援とそれ以降の方の就職セミナー案内を行っています。
無料就職講座で自己分析が行える
就職カレッジに登録すると、無料就職講座を受けることができます。
この講座では、就職活動をスムーズに進めていく上で大切な、次のような情報をまとめて学ぶことが可能です。
- ビジネスマナー
- 自己分析
- 企業研究
- 履歴書の作成方法
- 面接の個別対策
書類選考パスで集団面接会に参加可能
無料就職講座を受けた後は、未経験者を採用したいと考えている数十社と一度に面接できる「集団面接会」に参加可能です。
この集団面接会では書類選考が行われませんので、非常にスピーディーな就職活動が進められます。
現に、内定まで2週間しかかからなかった方もいることから、できる限り就職活動を長引かせたくない人にぴったりのサービスと言えるでしょう。
定着まで徹底サポート
就職カレッジでは、登録から内定まではもちろん、就職後のサポートも徹底しています。
正社員として働く上で生じる仕事や人間関係の悩みは、全て専任のアドバイザーにいつでも無料で相談できますので、初めて正社員として働くという人でも安心して就職できるでしょう。
就職カレッジを運営するジェイックは職業紹介優良事業者に認定されているだけでなく、一般的に正社員経験がない状態から自力で就職するよりも就職率は圧倒的に高いため、安心してご参加いただき、正社員就職を目指すことが可能です。
「ニートのバイト」に関するよくある質問
ニートが初めてバイトする場合にまずするべきことは?
まずは、自分に合った働き方を見つけてみましょう。在宅でできる求人なども増えているため、まずは自宅で働いてみるのもひとつの方法です。
アルバイトに落ちる理由がわからない
「ニートが面接で落ちる理由と対策」で解説していますが、ニートの場合、自信のなさが表情や言動に表れてしまうことも要因になっているケースがあります。「やるべき準備はすべてやった」と思えるレベルまで面接の事前準備を万全にしておくことで、自信なさげな言動や雰囲気を払拭できるでしょう。
ニートで社会復帰するための手順が知りたい
ニートからの社会復帰は、無理なく計画的に取り組んでいくことが大切です。ジェイックの「就職相談」にお申込みいただければ、プロのアドバイザーが、ニートからの社会復帰の手順についてアドバイスさせていただきます。
ニート生活からバイトするなら週何回くらいがいい?
アルバイトを始める際には、いきなりフルタイムで働くのではなく、まずは週2、3回から慣れていくのがおすすめです。働きたいけれど、体力に自信がない人や職場に馴染めるのかと不安に思う人もいるのではないでしょうか。
頑張りたいという思いは素敵ですが、これから本格的に社会復帰していくためにも、無理は禁物です。ゆっくり自分のペースで少しずつバイトに慣れていきましょう。
まとめ
ニートから「バイトをはじめよう」と、社会復帰を志すのはすばらしいことです。ですが、せっかくならば効果的に就活や社会人としてのスキルを身につけ、将来の選択肢が広がる就職をしませんか?
弊社ジェイックは、ニートだった方が就職し、社会で活躍するまでのサポートを得意としています。自力で就職活動することに不安のある方は、ぜひ一度ご相談ください。
ニートから社会復帰を目指している方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。