「ニートはどんな生活を送っているのか」「ニートの人はなぜニートになり、何を考えているのか」ということを知りたい方もいるかもしれません。
この記事では、2chの投稿から見えてくるニートの末路、そして多くのニートが感じているリアルな不安をお伝えします。現在ニートの方は現実を知り、今の状態から脱するヒントのひとつにしてみてください。
2chで学ぶ、ニートになった理由
2ch(現在は5ch)の声を見るかぎり、ニートになった理由として見られるのが次の4つです。
- 中退
- 留年
- 就活失敗
- 病気
それぞれについて、見ていきましょう。
※ITmediaNEWS「『2ちゃんねる』が『5ちゃんねる』に名称変更」などでも報じられている通り、2ch(2ちゃんねる)は2017年10月1日にドメインが変更され、現在は「5ch(5ちゃんねる)」という名称に変更となっていますが、この記事では、これまでの「2ch」という名称を使用しています。
中退
学校を中退した経験をきっかけにニートの道を歩み始める人は少なくありません。
- “中学校行くのめんどくさくなって不登校”
なかには高校でいじめられたことを理由に中退し、そのままニートになった、という声もあります。
想像していた楽しい学校生活とは真逆の生活を送った場合、そのショックは大きな傷を心に残すものです。そのため学校中退がひとつのきっかけとなり、その後の人生への意欲が湧かず、ニート生活を歩み始めた人も多いようです。
留年
留年も、ニートになった理由として挙げられています。
- “文系就職→留年決定→もうなんかどーでもええわ”
せっかく就職を決めた場合でも、学業の成績が悪いことで卒業できず、就職先からの内定が白紙になってしまうと「あきらめ」にも似た気持ちが湧いてくるものです。
そしてさらに留年が続いてしまうと「採用に不利になるかもしれない」といった気持ちから就職に気乗りせず、そのままニート生活に入ってしまう人も少なくありません。
就活失敗
就職活動には踏み出したものの、内定がなかなか取れなかったことからニートになった人もいます。
- “普通に就活失敗からのニート”
就活は「社会人」という別のステップに進む大きなターニングポイントです。そして書類を準備したり、面接を何社も受け続けたりするなど苦労する場面も多いものです。
こうしたなか、せっかくの頑張りが認められずに不採用の通知が届くと、就職に向けて頑張りぬくだけのモチベーションが失われていきます。
この場合、いわゆる「就職留年」として学校にもう1年通いつつ、就活に再度取り組む道もありますが、1回目の就活で心が折れてしまった場合、モチベーションが保てずにニート生活を送り始める人も多いのです。
病気
持病などを理由に、ニート生活を送る人もいます。
- “統合失調症が理由やわ”
精神的な病からニート生活を送る人が多い傾向にありますが、なかには「アトピー」のつらさからニート生活に突入した、という声も見られます。
働き続けるうえで、心身の健康は欠かすことができないポイントです。しかし、体調に不安がある場合には十分に働けないだけでなく、「この先もしっかり働けないかもしれない……」と気持ちが塞いでいってしまうこともあります。結果として働く意欲が湧かず、回復した場合でもそのままニート生活を続けてしまう人も多いのです。
2chで学ぶ、ニートの末路
2chの投稿を見ていくと、ニートの末路は主に次の3つに集約されることがわかります。
- 気力がなくなっていく
- 親に対して罪悪感を覚える
- 相手にされなくなる
それぞれについて、見ていきましょう。
気力がなくなっていく
ニートの末路としてまず挙げられるのが、何に対しても気力がなくなっていくことです。
- “ゲームとかもそうやけど時間は無限にあるのに新しいものをやろう見ようとする気力がなくなってく”
ニートには、時間があります。一方で時間があり過ぎるためゲームなどの趣味などに飽きてしまい、結果的には起きることすら面倒に感じてしまうニートは少なくありません。
動く気力もなくなり、外に出る気持ちも湧いてこないため「働く」ということが遠くのものとして感じてしまうことも多いのです。
親に対して罪悪感を覚える
親に対し、徐々に罪悪感を覚えていくニートも少なくありません。
- “親への罪悪感を感じつつも何も出来ない”
ニートになり始めの時期は「親は子どもを養って当然」と考えていたとしても、ニート生活が長くなっていけばいくほど、その考えは少しずつ変わっていきます。
当然のように親も年を取るため、病気がちになったり、疲れやすくなったりする様子を目にしたりすることも増えるでしょう。このとき、これまでの感謝の意味を込めて「何かのお礼をしたい」と考えたとしても、ニートにはそれができるお金がありません。
そして、そのときにはすでに働く意欲が枯渇している可能性が高いので、なかなか行動に移せず、申し訳なさだけが日に日に募っていってしまうニートも多いのです。
相手にされなくなる
ニートに待っている末路として「相手にされなくなる」といったことも挙げられます。
- “働けとか結婚とか話題に出されるうちがハナ そのうち全く人とかかわりがなくなる”
ニートになった当初は、親から「働きなさい」と言われたり、兄弟から「お前、このままじゃヤバいぞ」と発破をかけられたりすることがあるかもしれません。
このときは「オレの人生なんだから勝手だろ」と思っていたとしても、こうしたやり取りがあることは、一方で「誰かから気にされている」といった実感を得られる機会でもあるのです。
しかしニート生活が長引くと、まわりもあきらめはじめます。そして、しまいには干渉しなくなり、この時点でニートは本当の意味で“孤独”になります。「オレは誰からも相手にされない」「でも、こうした状況をつくり出したのは自分自身の責任だ」といったジレンマにも似た気持ちから、気分がさらに落ち込んでいってしまうニートも多いのです。
2chで学ぶ、ニートが抱く不安
2chを見ていくと、ニートの多くは次のような不安を抱えていることがわかります。
- ニートとばれるのが恐い
- 人間関係に踏み出せない
- 気持ちがネガティブになっていく
- 採用されない不安がある
それぞれについて、見ていきましょう。
ニートとばれるのが恐い
ニートとばれるのが恐いと感じるため、いつも心のどこかに不安を抱えているニートは少なくありません。
- “平日に外に出ると近所にニートだとバレているのではとビクビクする”
自分の子どもが働かずに家にいることは、親としても「できれば周りに知られたくない」と思ってしまうものです。そうした気持ちをニートの子ども自身も知っているため、外出などに対し、極端にまわりの視線が気になってしまうことが多いのです。
人間関係に踏み出せない
人間関係に対して「恐怖」にも似た気持ちを持つニートもいます。
- “ネトゲすら人と関わるのが怖くてできない”
ニートになると、交友関係は一気に狭くなります。家族としか話さない、といったケースも珍しくありませんが、多くのニートはその状況は受け入れているものです。
しかし、たとえば暇つぶしのためにネットゲームで全国のプレーヤーと関わり合う場合、見知らぬ相手と過ごすその時間に対してすら抵抗感を覚えてしまうことがあります。
ネット上なので、相手も自分も、顔や名前などは基本的には分かりません。それでも「誰かと関わり合う」といった点に大きな不安を感じてしまうニートは多いのです。
気持ちがネガティブになっていく
ニートとして生活をしていくと、気持ちの落ち込みを感じる機会がどうしても増えていきます。
- “寝起きの時間帯はメンタルの落ち込みがヤバい 身体のだるさもあるし一番まっさらな状態だから本能的な危機感がダイレクトにくる””
ニート生活中のメンタルは、安定しているとはいえません。一見楽そうに見えて、むしろ将来的な不安や健康面の不安もあり、精神的な落ち込みを深く感じる機会も多いのです。
それでもゲームやネットサーフィン、読書などに夢中になっているときは不安も忘れられます。しかし、寝起きやシャワーを浴びている時間など、ふとした瞬間に不安は襲ってきます。
採用されない不安がある
今のままでは働くことができない、といった不安もニートは抱えています。
- “公務員試験ニートも筆記は受かるけどニートしてるから面接で受からないエンドレス”
ニート生活中に一念発起し、自宅で試験勉強や資格取得に励むニートもいます。しかしたとえ試験に通ったとしても、公務員試験などのように面接がある場合には「ニート」ということが大きな壁となるケースがあります。
企業によっては、ニートであっても資格勉強に励んでいた点を評価してくれることもあります。しかし実際に働きながら転職を目指している人と比べると、どうしても不利に感じてしまう場合もあり、結果として不安感を拭えないために就職に踏み出せないニートも多いのです。
ニート(家から出たくない)でも就職活動できる
家から出たくない場合でも、ニートが就職を成功させることは可能です。私たちジェイックではニートの方向けの就職支援を行っており、オンラインでも就職活動を進められます。
Webによる就活セミナーも開催しているため、地方に住んでいる方でも参加が可能です。たとえば、以下のようなセミナーを定期的に開催しています。
- 内定を取るために必要な就活の準備講座
- 自己分析から始める就活支援セミナー
最近では社会情勢の変化にともない、Webで面接をする会社も増えています。こうしたWeb面接対策のアドバイスも実施していますので、面接に不安があるニートの方でも、安心して面接に臨むことができます。
「家から出たくないけど就職はしたい」という気持ちがあるニートの方は、お気軽にジェイックへお問い合わせください。