職業訓練の面接に不安はありませんか?職業訓練の面接時間は短く、事前準備がとても大切です。この記事では、職業訓練の面接の流れ・よく聞かれる質問や服装など、面接対策の方法を紹介しています。内容を理解し、事前準備を万全にして面接に臨みましょう。
職業訓練の面接について
職業訓練を受講するには、面接試験に合格しなければなりません。他に筆記試験や適性検査があったとしても、面接試験はとても重要視されています。
一方職業訓練の筆記試験は、職業訓練についてこれるかを見極める基礎学力を問う試験です。よって職業訓練の試験に合格するには、念入りな面接対策がポイントといえるでしょう。
職業訓練の面接の時間は短い/早い
職業訓練の面接時間は、おおよそ5〜10分程度と短いです。一般企業の面接時間は約30分程度かけて行われますが、職業訓練の面接では短い時間で意欲をアピールしなければなりません。面接試験に合格できるかどうかは、ほぼ事前準備によって決まります。
職業訓練の面接に受かりやすい人の特徴
職業訓練に受かりそうな人の特徴は、以下の3つです。
就職に意欲のある人
1つめの特徴は、就職に意欲のある人です。就職意欲をアピールすることは絶対に必要で、なぜなら職業訓練は「失業者が就職すること」を目標としているからです。
- 資格を取りたいだけ
- 最後まで通う気がない
- 事前準備がおろそか
- やる気がない
面接官にこのように思われてしまうと合格はできません。よって面接においても「最後まで職業訓練を受講し、就職したい」という気持ちをアピールすることが大切です。
就職が可能そうな人
2つめの特徴は、就職が可能そうな人です。意欲もですが、実際に就職が可能かどうかも重要です。
その背景として、職業訓練校は国からの奨励金で運営されている組織です。奨励金の額は就職率によって決まり、就職率が低いと奨励金が減らされ運営がしづらくなります。そのため職業訓練校にとっては、就職率を上げることは大きな課題です。
こうした背景からも、面接の際に「就職が可能そうな人」は合格しやすいです。実際にハローワークの公式サイトにも「労働の意思と能力があること」と書かれています。
協調性がある人
3つめの特徴は、協調性がある人です。職業訓練を受講する人は年齢・性別・経歴など様々ですが、面接試験でも自分と違う性格・考え方の人と協力できそうかはよく見られています。
また協調性の有無は、その後の就職活動にも大きく影響します。先ほどの「就職が可能そうな人」ともつながりますが、あまりにも自分勝手と思われる人は就職できないと見なされ、面接試験には受かりません。
職業訓練の面接における服装
職業訓練の面接では、就職活動と同様「社会人としての常識があるかどうか」も見られます。なぜなら職業訓練は就職を目的としたものだからです。服装は清潔感を意識し、社会人として相応わしい格好をしましょう。服装におけるポイントは以下の3点です。
職業訓練の面接服装はスーツがベター
面接試験を受ける際は、スーツで行くのがベターです。特にスーツでなければいけないといった決まりはありませんが、スーツで行けば印象が悪くなる可能性を防げます。一方私服で行った場合、格好によっては面接官からの印象が悪くなる場合があります。スーツは社会人として常識あるイメージを持たれやすいので、面接にはスーツで行くことが無難です。
面接時のスーツは何色が無難?
スーツの色は、黒や紺が無難です。デザインも柄が目立つのものは避け、無地のものを選びましょう。靴やカバンも同じように、黒や紺の派手でないもので揃えるとさらに好印象につながります。
面接は、オフィスカジュアルでも可能?
基本的にはオフィスカジュアルの服装で問題ありません。なぜなら「スーツでなければいけない」という規定はないからです。ただし、Tシャツやジーンズなどは避け、髪型や髪色、ひげなどを整えた状態で臨むように心がけましょう。
職業訓練の面接入室のポイント
職業訓練の面接における、入室のポイントを解説します。
面接時の入室の流れ
職業訓練の面接では多くの場合、控室に案内されて待機をし、呼ばれたら面接部屋に移動します。主な流れは以下の4ステップです。
- ドアを3回ノック
- 部屋に入る
- お辞儀をする
- 許可をもらい座る
順番にそれぞれの注意点を紹介していきます。
ドアを3回ノック
入室前にドアを3回ノックします。もしドアがなかったり開け放しになっている場合は、部屋の前で立ち止まり、一礼してから入室しましょう。
部屋に入る
ノックをして返事をされたら、部屋に入ります。ドアを開ける前に必ず「失礼します」と一声かけてから入室するようにしましょう。部屋に入ってドアを閉める際は後ろ手で閉めず、1度体をドア側に向け、静かに閉めます。
お辞儀をする
ドアを閉めたら、その場で一礼をします。このとき「よろしくお願いします」などのあいさつができるとさらに良いです。一礼したら、椅子の横まで移動します。
許可をもらって座る
許可をもらったら「〇〇(氏名)です。よろしくお願いします。」とあいさつして着席します。「座る前に受験番号と氏名を聞かれた」という事例があったので、受験番号も暗記しておけるといいでしょう。
椅子に座る際は、深く腰掛けず背筋を伸ばした状態で、手は膝の上におきます。男性は拳を作り、女性は手を重ねておきましょう。
面接入退室のよくある質問
面接入退室の際に、よくある質問を3つ紹介します。
入室の「失礼します」のタイミング?
ドアをノックし「どうぞ」と許可をもらったら、扉を開ける前に言います。中にいる人にしっかり聞こえるよう、大きな声ではっきりと言いましょう。
ノックしても返事がない場合は?
ドアをノックしても返事がない場合は、再び3回ノックしましょう。もしそれでも返事がない場合は「失礼します」と言って入室します。
入室後のカバンは椅子の横で問題ない?
カバンは特に指定がなければ、椅子の横に立てて置くのが一般的です。もしカバンが倒れそうな場合は、椅子の脚に立てかけるようにして置きましょう。
職業訓練の面接対策
ここでは実際の面接に役立つ、具体的な対策方法を解説します。
- 職業訓練の面接でよく聞かれる質問
- 面接における注意点
面接でよく聞かれる質問一覧
面接でよく聞かれる質問は、以下の5つです。答え方のコツを紹介しており、全体的に意識したいことは以下の2点です。
- 就職に対する意欲を見せる
- 就職するためには、職業訓練が必要なこと
この2点を明確に伝えることで、面接に合格しやすくなります。
どうして職業訓練を受けようと思いましたか?
このような志望動機に関する質問は、就職に結びつけて答えるのがポイントです。自分が希望する就職には、職業訓練が必要だと伝えます。
- 希望する業種や職種
- 希望の就職をするために職業訓練が必要な理由
これら2点を説明できるようにしておきましょう。
現在までどのような就職活動をしてきましたか?
現在まで行ってきた就職活動について正直に述べましょう。活動歴が少ない人は「まだ活動歴は多くありませんが、今後は〇〇の業界を中心に就職活動を進めようと考えています。」と今後のビジョンを伝えられたら問題ありません。
そして「就職活動をしているうちに職業訓練の存在を知り、興味を持ちました」などと、就職活動から職業訓練への話を出せると、より興味・やる気をアピールできます。
訓練後、どのような職に就きたいと考えていますか?
訓練後のビジョンを話す際は、以下の2点を伝えられると効果的です。
- 訓練内容と希望就職先の整合性がある
- 具体的な仕事内容をイメージできている
職業訓練の内容と将来像が一致していないと、面接官から職業訓練の必要性を感じてもらえません。そのため事前に訓練内容をよく確認し、職業訓練で学んだことはどういった仕事に活かせるのかをよく考えておきましょう。
職業訓練中に採用が決まったらどうしますか?
職業訓練を最後まで続けるのか、途中でやめて就職するのかに正解はありませんが「就職を優先する」と答えると、面接官からの受けは良いです。なぜなら職業訓練の目的は、受講生に就職してもらうことだからです。職業訓練は「あくまでも就職するための手段」であることを押さえておきましょう。
自己PR
自己PRでは以下2点を、簡潔に伝えられるようにしておきましょう。
- 自分が就きたい仕事
- どうして職業訓練が必要なのか
自己PRは基本的に1分程度の時間指定があるため、より簡潔にまとめることが大切です。もし時間指定をされなかったとしても、長々と喋るとあまり印象がよくありません。1分程度で話がまとまるよう、事前に準備をしておきましょう。
面接における注意点
面接における注意点は、以下の3点です。
職業訓練の受けるコースによって質問は変わる
面接でされる質問は、受けるコースによって変わります。中には「この職業訓練を通じて、何を得たいですか?」など、どんなことが学べるかを知っていなければ答えられない質問もあります。受けるコース内容については、事前に下調べをしておきましょう。
面接の受け答えで嘘はNG
面接の受け答えで、嘘をつくのは絶対にNGです。特にネガティブな内容を伝える場合、つい話を捻じ曲げたくなってしまいますが、それでも正直に答えることをおすすめします。
なぜなら1度嘘をつくと、途中で話の辻褄が合わなくなるからです。職業訓練の面接時間は短いものの、相手はこれまで何人も面接をしてきた人なので、見抜かれてしまう可能性が高いので注意しましょう。
面接官の「質問はありますか?」の逆質問に答えられない
逆質問に「ない」と回答してしまうのも、あまり印象がよくありません。逆質問がないと、職業訓練に対して「意欲がない」「興味がない」とみなされてしまうからです。
そのため事前に職業訓練について気になることをまとめておきましょう。他にも「今から職業訓練が始まる前に、準備しておくといいことはありますか?」などとやる気をアピールできるような逆質問も効果的です。
面接がボロボロ…落ちた/失敗した時の逆転の秘訣を紹介
万が一職業訓練の面接に落ちてしまっても、その経験は次に活かせます。このときに心がけたい気の持ち方を2つ紹介します。
秘訣1.面接の準備をしっかりとして次に備える
不合格となった際は、原因を振り返ることが大切です。どのみち就職活動に面接は不可欠なので、不合格になってしまった理由をしっかり分析しましょう。
職業訓練試験に1度不合格となっても、他の職業訓練を受験できます。どうしても職業訓練に通いたい場合は、他の職業訓練校で似たコースがないかを調べて受けに行きましょう。この間に雇用保険の受給資格が切れてしまうこともあるので、早めにハローワークに行くことをおすすめします。
秘訣2.職業訓練以外のサービスを利用して就職/転職する
就職するための方法は、職業訓練以外にもあります。職業訓練には定員が存在しますが、民間の就職・転職エージェントであれば、基本的に定員が設けられていることはありません。
たとえば、私たちジェイックが運営している「就職支援サービス」では面談を実施し、参加意思のある人は無料で研修を受けられます。その後、数十社と出会える集団面接会もあるため、上手く活用すればスムーズに就職まで行き着くことができるでしょう。
【まとめ】
職業訓練の面接を突破するには、職業訓練を受ける目的・目標をはっきりさせることが大切です。職業訓練も就職を目指すうえで役立つ方法ですが、1度あなたにとって最適な方法を考えましょう。弊社ジェイックは、面談であなたが就職する目的・目標を一緒に考えますので、よかったら1度相談におこしください。
こんな方におすすめ!
- 自分に合った仕事が見つかるか不安
- ハローワークのサービスに物足りなさを感じている
- ハローワークしか利用したことがない
- 自分に合った仕事が見つかるか不安
- ハローワークのサービスに物足りなさを感じている
- ハローワークしか利用したことがない