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引きこもりから正社員で就職する方法!おすすめ職種を解説

引きこもりから正社員で就職する方法!おすすめ職種を解説

引きこもりから正社員で就職するには、ハローワークや就職支援サービス、求人サイトを利用して就職活動を行う方法や、アルバイトから正社員登用を目指す方法があります。

また、引きこもりから正社員として就職しやすい仕事は、「コミュニケーションが少ない」「人手不足で未経験歓迎」といった特徴があります。

この記事では、引きこもりの方でも就職しやすい職種や就職活動の方法など、正社員を目指すうえで役に立つ内容を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

記事のPoint
  • 引きこもりから正社員への就職に成功した人はたくさんいる!
  • 引きこもりから正社員就職しやすい職種は、ITエンジニア、介護職、警備員など
  • 効率的に就活するために、ハローワークや就職支援サービスを活用しよう
  • 引きこもりからの就職が不安な場合は、アルバイトや在宅ワークから始めるのも良し!
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  1. ハローワークを利用する
    職業訓練では就職に役立つスキルや知識を無料で学ぶことができる
  2. 就職支援サービスを利用する
    社会人経験がない人や少ない人が正社員就職を成功するためのノウハウや実績が豊富
  3. 求人サイトから正社員求人に応募する
    希望条件で求人を絞り込み検索ができる
  4. アルバイトから正社員登用を目指す
    まずはアルバイトで慣れてから正社員にステップアップすることができる

引きこもりから正社員就職できる?

結論からお伝えすると、引きこもりからの正社員就職は可能です。実際に、若手層の場合、約20%が無職の状態から正社員就職を実現しています。

労働政策研究・研修機構の調査によると、15歳〜34歳の男女のうち、「1年前に無業状態にあった人」の正社員就職率は18.0%となっています。つまり1年前は定職に就いていなかった15歳〜34歳のうち、約5人に1人が正社員就職を果たしているということです。

なお、35歳〜44歳の男性の正社員移行率は8.8%、女性は7.7%となっており、年齢が上がっても正社員就職を果たしている人は一定数います。

以上のことから、引きこもりからの正社員就職は可能といえるのです。

では、引きこもりでも正社員として就職できる理由を2つ紹介します。

出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③-平成29年版「就業構造基本調査」より-」p.105

理由1. 多くの業界で人手が不足しているから

引きこもりからでも正社員就職を目指せる理由としては、多くの業界で人手不足が深刻化していることが挙げられます。

「労働経済動向調査(令和6年11月)の概況」を見ると、どの産業でも正社員が不足しており、特に「医療・福祉」「建設業」「運輸業・郵便業」では人手不足が顕著です。

これらの業種は社会的な需要が大きい一方で、体力仕事の側面があるため人が集まりにくく、正社員の採用に苦戦している企業が少なくありません。

そのため、こうした企業では未経験者向けの育成・研修制度を整えており、ブランクがある人や就労経験が少ない人の採用に積極的な傾向が見られます。

このように日本は人手不足の業界が多いため、引きこもりであっても正社員として就職しやすい状況にあるのです。

出典:厚生労働省「労働経済動向調査(令和6年11月)の概況」p.5

理由2. 未経験歓迎の正社員求人が多いから

未経験でも応募できる正社員求人が多いことも、引きこもりから正社員就職を実現できる理由の一つです。

中途採用では専門スキルを持った人材が評価されるイメージがあるかもしれませんが、実際にはスキルや資格がなくても正社員として採用している企業は多く存在します。

たとえば警備員や介護職、トラック運転手は未経験でも始めやすい仕事として知られており、40代以上の方やブランクが長い方の採用も活発です。

このように、職種によっては未経験歓迎の正社員求人が多いため、引きこもりの方でも正社員として働けるチャンスはあるのです。

引きこもりから正社員に就職しやすい職種

引きこもりの方が正社員就職しやすい職種を10個、ご紹介します。今回は「人とのコミュニケーションが少ない」「人手不足で未経験歓迎」という2つの条件から、職種を選定しました。

それぞれの仕事内容や向いてる人の特徴と、平均年収を合わせてご紹介します。

1.Webライター

Webライターは在宅で作業ができるため、引きこもりの方の就職先としておすすめです。

Webライターとは、インターネット上に掲載される記事やブログなどの文章を執筆する仕事です。

事前に編集者から与えられたテーマに沿って文章を書くことが多く、パソコンやインターネット環境があればすぐに始められます。

取材や打ち合わせもオンラインで完結することが多く、自分のペースで仕事を進めやすい点もメリットです。そのため、対面でのコミュニケーションに不安がある引きこもりの方でも挑戦しやすい仕事といえるでしょう。

仕事の探し方としては、次の方法が挙げられます。

  • クラウドソーシングサイトに登録する 
  • 転職サイトで未経験可の「Webライター」の求人を探す 
平均年収351万円
役に立つ資格・WEBライティング技能検定・日本語検定・SEO検定
仕事に就くには?・編集プロダクションやWebメディア運営企業に就職する・ブログやSNSで記事を発信し、ポートフォリオを作る

出典:求人ボックス 給料ナビ「ライターの仕事の年収・時給・給料

2.Webデザイナー

Webデザイナーはブランクがあっても採用で不利になりにくいため、引きこもりの方の就職先としておすすめです。

Webデザイナーとは、ホームページのレイアウトやバナー画像、広告素材などのデザインを制作する仕事です。

あくまでも「デザインのクオリティ」が重視される仕事のため、過去の実績やスキルをポートフォリオでアピールできれば、ブランクがあっても仕事を手にしやすい点が魅力といえるでしょう。

在宅で対応できる案件も多いので、自分のペースで働きやすいこともメリットです。

仕事の探し方としては、次の方法が挙げられます。

  • クラウドソーシングサイトでデザイン案件を受注する 
  • 転職サイトで未経験可の「Webデザイナー求人」を探す 
平均年収509.3万円
役に立つ資格・ウェブデザイン技能検定・CGクリエイター検定・色彩検定
仕事に就くには?・Web制作会社や広告代理店に就職する・ポートフォリオサイトを作成し、企業や個人クライアントに営業をかける

出典:厚生労働省「Webデザイナー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

3.アフィリエイター

アフィリエイターは一人で完結できる仕事のため、引きこもりの方の就職先としておすすめです。

アフィリエイターとは、ブログなどで紹介した商品やサービスが購入されたり、申込みがあったりすることで報酬が手に入る仕事です。

人と直接会う必要がなく、基本的には一人で作業を進められます。

成果を上げるには半年〜1年以上の時間が必要といわれますが、自宅に引きこもりつつ、自分のペースで続けられる仕事を探している方には適した仕事といえるでしょう。

なお、紹介する商品やサービスは「ASP」に登録することで見つけられます。ASPとは広告主とアフィリエイターを仲介するサービスで、登録すれば様々なジャンルの広告を掲載できるようになります。

平均年収5~30万円
役に立つ資格・WEBライティング技能検定・SEO検定
仕事に就くには?・ブログやSNSで記事を発信し、アフィリエイトサイトを運営する・マーケティングスクールや講座で知識を学び、専門的な手法を身につける

4.YouTuber

YouTuberは撮影から編集まで一人で行えるため、引きこもりの方の就職先としておすすめです。

YouTuberとは、YouTubeに動画を投稿し、視聴数に応じた広告収入を得たり、企業案件で収益を上げたりする仕事です。

ゲーム実況や、歴史についての解説動画など、顔を出さなくても人気を集められる動画ジャンルが多く、人前に出るのが苦手な方でも挑戦しやすいのが魅力といえるでしょう。

動画編集やデータ分析などのスキルが身につくため、将来的に動画編集者やマーケティング職への就職につながる点もメリットの一つです。

なお、動画編集などの仕事はクラウドソーシングサイト上で多数見つけられます。

平均年収478万円
役に立つ資格・動画編集検定・Adobe認定プロフェッショナル Premiere Pro
仕事に就くには?・YouTubeチャンネルを開設し、定期的に動画を投稿する・動画制作やマーケティングの知識を学び、視聴者を増やす工夫をする

求人ボックス 給料ナビ「Youtuberの仕事の年収・時給・給料

5.中・長距離のドライバー

中・長距離のドライバーは一人で過ごす時間が長い仕事のため、引きこもりの方の就職先としておすすめです。

中・長距離のドライバーとは、トラックを使い、遠方まで荷物を届ける仕事です。

一人で長い時間運転する仕事のため、人間関係のストレスが少ない点が特徴といえるでしょう。

中型・大型免許の取得費用をサポートしてくれる運送会社も多く、高度な専門スキルがそこまで求められる仕事でもないため、未経験者の募集も多い傾向にあります。

運転が好きな方や、静かな環境で集中して働きたい方も、中・長距離のドライバーへの就職を目指してみましょう。

求人の探し方は、次の通りです。

  • 運送会社の公式サイトで募集があるかチェックする
  • ハローワークや転職サイトで未経験可の「ドライバー求人」を探す
平均年収485.3万円
役に立つ資格・中型免許・大型免許・フォークリフト運転技能者
仕事に就くには?・中型免許または大型免許を取得する・運送会社や物流企業に就職する

出典:厚生労働省「トラック運転手 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

6.配達員

配達員は人間関係のストレスが比較的少ないため、引きこもりの方の就職先としておすすめです。

配達員は、宅配便や食品、新聞などをお客様のもとへ届ける仕事で、自転車やバイクで移動することが一般的です。

一人で行動する時間が長く、荷物の受け渡しに関してもお客様とは最小限のやり取りで済むため、人とコミュニケーションを取るのが苦手な引きこもりの方でも始めやすい仕事といえるでしょう。

決まったルートやエリアの配達が多く、作業内容もシンプルなので、仕事に慣れれば自分のペースで働きやすいのもメリットです。

仕事の探し方としては、次の方法が挙げられます。

  • 宅配便会社の公式サイトで求人に応募する
  • フードデリバリーサービスの配達パートナーに登録する
平均年収393.6万円
役に立つ資格・自動車免許・フォークリフト運転技能講習・サービス接遇検定
仕事に就くには?・宅配会社やフードデリバリー会社に就職する・フリーランスの配達員として活動する

出典:厚生労働省「フードデリバリー(料理配達員) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

7.清掃業

清掃業は作業内容を覚えやすいため、引きこもりの方の就職先としておすすめです。

清掃業とは、オフィスビルや商業施設、ホテルなどの床掃除や窓拭き、トイレ清掃などを行う仕事です。

マニュアルをもとに決まった手順で作業を進めるため、仕事を覚えられるか不安な引きこもりの方でも始めやすいでしょう。

未経験でも採用されやすく、シフト制や短時間勤務のように柔軟な働き方ができる職場も多いため、社会復帰の一歩目の仕事としてもおすすめです。

人と関わる機会が少ない点も、引きこもりの方には安心材料の一つといえるでしょう。

求人の探し方は、次の通りです。 

  • 清掃会社の公式サイトで募集があるかチェックする 
  • ハローワークや転職サイトで未経験可の「清掃スタッフ求人」を探す 
平均年収278.4万円
役に立つ資格・清掃作業監督者・ビルクリーニング技能士・ハウスクリーニング技能検定
仕事に就くには?・ビルメンテナンス会社や清掃会社に就職する・清掃技術を学び、個人で開業する

出典:厚生労働省「ビル清掃 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

8.工場の作業員

工場の作業員は基本的には決まった作業を繰り返す仕事のため、引きこもりの方の就職先としておすすめです。

工場の作業員とは、部品の組み立てや検品、梱包などを担当する仕事です。

マニュアル作業が中心のため、専門知識やスキルがないことが不安な引きこもりの方におすすめできます。仕事内容がシンプルで覚えやすく、慣れれば集中して黙々と取り組めるのも安心できるポイントです。

固定化されたメンバー同士で作業を進めるため、新たな人間関係を頻繁に作る必要がない点もメリットといえるでしょう。

仕事を見つける方法は、以下の通りです。

  • ハローワークや転職サイトで未経験可の「工場求人」を探す 
  • 転職エージェントや派遣会社に登録し、仕事の紹介を受ける
平均年収340.1万円
役に立つ資格・フォークリフト運転技能免許・危険物取扱者・電気工事士
仕事に就くには?・製造系の会社や、工場を運営する会社に就職する・職業訓練校で機械操作や安全管理の知識を学ぶ

出典:厚生労働省「工場労務作業員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

9.プログラマー

プログラマーはリモートワークの求人が多いため、引きこもりの方の就職先としておすすめです。

プログラマーとは、Webサイトやアプリ、システムなどの開発を行う仕事です。

在宅勤務ができるIT企業が多いので、対面でのコミュニケーションが少ない仕事をしたい方は検討してみましょう。

プログラミングスキルは独学でも身につけることができ、スキルがあればブランク期間が長くても採用で不利になりにくいことも魅力です。

一人で集中して作業できるため、静かな環境で働きたい方にも向いています。

仕事の探し方は、次の通りです。 

  • IT企業の採用サイトで応募がないかチェックする 
  • ハローワークや転職サイトで未経験可の「プログラマー求人」を探す 
平均年収557.6万円
役に立つ資格・基本情報技術者・応用情報技術者・情報セキュリティマネジメント
仕事に就くには?・IT企業やシステム開発会社に就職する・独学やプログラミングスクールで技術を習得し、個人で開発案件を受注する

出典:厚生労働省「プログラマー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

10.警備員

警備員は一人で行動する時間が長いため、引きこもりの方の就職先としておすすめです。

警備員は、施設内や建物の出入り口で監視や巡回を行う仕事で、仕事によってはイベント会場の誘導業務や護衛業務を担当することもあります。

単独行動がメインのため、複雑な人間関係に悩むことが少ない点が警備員の魅力です。マニュアルに沿った業務が中心のため、未経験者の募集が多いことも引きこもりの方におすすめできる理由の一つです。

夜勤や短時間勤務など、自分に合った働き方を選びやすいのもメリットといえるでしょう。

求人の探し方としては、以下の方法が挙げられます。

  • 警備会社の公式サイトで応募する
  • ハローワークや転職サイトで未経験可の「警備員求人」を探す
平均年収376.1万円
役に立つ資格・施設警備業務検定・交通誘導警備業務検定・雑踏警備業務検定
仕事に就くには?・警備会社に就職する・警備員の採用が多い施設(商業施設、公共施設、イベント会場など)に就職する

出典:厚生労働省「施設警備員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

引きこもりから仕事を目指している方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

引きこもりでもできる仕事おすすめ20選|探し方・就職支援を解説!

引きこもりから正社員になる方法

引きこもりから正社員を目指す方法としては、ハローワークで求人を探す、就職支援サービスで求人を紹介してもらう、といった方法が一般的です。また、求人サイトや、アルバイト先の正社員登用制度の利用もおすすめです。

ここでは引きこもりから正社員になる方法を4つ紹介しますので、正社員求人の探し方を知りたい方は参考にしてみてください。

  1. ハローワークを利用する
    職業訓練では就職に役立つスキルや知識を無料で学ぶことができる
  2. 就職支援サービスを利用する
    社会人経験がない人や少ない人が正社員就職を成功するためのノウハウや実績が豊富
  3. 求人サイトから正社員求人に応募する
    希望条件で求人を絞り込み検索ができる
  4. アルバイトから正社員登用を目指す
    まずはアルバイトで慣れてから正社員にステップアップすることができる

1.ハローワークを利用する

全国各地にあり、求職者であれば誰でも利用できるハローワークは、以下の理由から引きこもりの方におすすめです。

  • 職業訓練を利用できる(該当者のみ)
  • 就活のための第一歩としても活用できる

所定の条件に該当していれば、職業訓練を利用することが可能です。職業訓練では就職に役立つスキルや知識を無料で学ぶことができるほか、条件を満たしていれば給付金を受け取りながら通うこともできます。

気軽に利用できるほか、ハローワークを利用したからといって、ハローワークが扱う求人の企業に就職しなければいけないという決まりはないため、引きこもりから就職活動をするための足掛かりとして活用するのもひとつの手段です。

ただし、相談員や求人の質にばらつきがあること、一人ひとりに合ったきめ細やかな支援は期待しづらいことは理解しておきましょう。

2.就職支援サービスを利用する

効率的に就職活動をしたい引きこもりの方は、就職支援サービスの利用がおすすめです。

ジェイックでは、やフリーターの方などに特化した就職支援を実施しています。若者を対象とした就職支援を実施する会社はいくつかありますが、ジェイックには主に、以下のような特徴があります。

ジェイックの特徴
  1. 未経験者の就職に特化
  2. 無料の就職講座で内定率UP!
  3. 書類選考免除&20社と面接
  4. 就職後も手厚いサポート

社会人経験がない・少ない方が正社員就職を成功させるためのノウハウや実績が豊富なため、安心してご利用いただけます。短期集中の就職講座では、就職活動に関することはもちろん、ビジネスマナーなど社会人として必要なスキル・知識もお伝えします。

就職講座を終えた方は、ジェイックが扱う優良企業との合同面接会にご参加いただくことが可能です。書類選考なしのため、経歴に自信がない方も心配なく面接に臨んでいただけます。入社後は長期定着のため研修を実施するなど、就職後も支援します。

3. 求人サイトから正社員求人に応募する

正社員就職を目指している引きこもりの方は、求人サイトも活用してみましょう。未経験でも応募できる正社員求人など、幅広い職種や条件から希望に合った求人を探せるからです。

求人サイトとは、企業の採用情報を一覧で確認できるWebサービスのことです。

「未経験歓迎」や「ブランクOK」の正社員求人を掲載しているサイトも多く、「残業20時間未満」「在宅可」といった働き方で求人を絞り込める場合もあります。

引きこもりでも挑戦できる正社員の仕事を見つけたい方や、無理なく働ける仕事を効率的に見つけたい方は、求人サイトも利用してみましょう。

4. アルバイトから正社員登用を目指す

正社員登用とは、アルバイトや派遣社員などの中から、一定の基準を満たした人を正社員に転換する制度です。

登用にあたっては、勤続年数や出勤率などに加え、業務の理解度や社内での評価、上司の推薦が求められることもあります。また、面接や筆記試験を実施する企業も少なくありません。

正社員としていきなり働き始めるのが不安な方にとって、順を追って正社員を目指せるこの制度は社会復帰のステップとして有効です。

正社員就職を急いでいない引きこもりの方は、まずは正社員登用制度を設けているアルバイト先を見つけることから始めても良いでしょう。

引きこもりから正社員になる流れ

引きこもりから正社員になる流れを、8つのステップに分けて紹介します。

  1. 生活リズムを整える
  2. 自己分析をする
  3. 就職相談をする
  4. 求人選び
  5. 履歴書・職務経歴書の作成
  6. 面接対策
  7. 面接
  8. 内定・入社準備

一つひとつ順を追って説明しますので、何から始めればいいか分からない方や、初めての就職活動に不安を感じている方は参考にしてみてください。

1. 生活リズムを整える

規則正しい生活習慣を身につけることが、正社員就職への第一歩です。長期間の引きこもり生活は、どうしても昼夜逆転になりがちだからです。

まずは朝起きる時間を固定し、日中に活動する習慣を作りましょう。たとえば毎朝7時に起床して朝食をとり、日中は求人情報を調べたり、資格勉強をしたりと、少しずつ活動時間を増やしていくのがおすすめです。

また、散歩を日課にするのも効果的です。外に出て日光を浴びることで体内リズムが整いやすくなり、気分転換にもつながります。

社会生活に徐々に順応していくためにも、まずは生活リズムを整えることから始めましょう。

2.  自己分析をする

就職活動では、自己分析を通して強みや価値観を整理することも欠かせません。自分自身を理解できていないと、就職活動の方向性が定まらないからです。

たとえば「パソコン作業が得意」「分かりやすい文章を書ける」など、どんなに小さなことでも強みになります。就業経験がない場合は、学生時代や趣味で褒められた場面を思い出してみましょう。

自分の特徴をノートに書き出すだけでも、向いている仕事の傾向が見えてきます。引きこもりから正社員就職へと一歩踏み出し、自分に適した仕事に就くためにも、自己分析にもぜひ取り組んでみてください。

3. 就職相談をする

安心して就職活動を進めたい方は、専門家のサポートを借りてみましょう。

具体的には、以下の専門機関・就職支援サービスが引きこもりからの正社員就職をサポートしています。

  • 引きこもり地域支援センター
  • サポステ
  • ハローワーク
  • ジョブカフェ
  • 就職(転職)エージェント

たとえば引きこもり地域支援センターは、専⾨の「ひきこもり⽀援コーディネーター」が就職相談などに無料でのってくれます。

サポステは就職相談だけでなく、社会復帰に向けたコミュニケーション講座なども受講可能です。

一人で進める就職活動に不安を感じている方は、まずは一度相談してみましょう。

4. 求人選び

自己分析で整理した強みや希望条件をもとに、求人を探しましょう。

引きこもりの方が正社員求人を探す時は、次のポイントを意識してみてください。

  • 引きこもりでも応募しやすい求人を探す(未経験歓迎、ブランクOKなど)
  • 研修制度が充実している職場を探す
  • 勤務時間やシフトに柔軟性がある職場を選ぶ(フレックスタイム制、在宅可など)

自分に合った求人を見つける自信がない方は、希望にマッチする求人を提案してくれる就職エージェントの利用もおすすめです。

その他、就職サイトやハローワークなども使いつつ、求人を探していきましょう。

5. 履歴書・職務経歴書の作成

応募する会社が決まったら、履歴書と職務経歴書の作成に移りましょう。

無職の期間が長いことを不安に感じる方も多いかもしれませんが、経歴で嘘を書くのはNGです。むしろ、引きこもりの方を採用したいと考えている企業は「就職意欲の高さ」を重視しているので、ブランク期間は素直に記載しましょう。

「目標やビジョンに向けて努力を重ねていきたい」といった前向きな姿勢を志望動機などで示すことで、「すぐに辞めてしまうかもしれない」という採用担当者の懸念も払拭できます。

応募書類を作る時は、上記の注意点やポイントをぜひ意識してみてください。

6. 面接対策

企業への応募と並行して、面接対策も進めておきましょう。

引きこもりの方に関しては、次のような質問をされる可能性があります。

  • 経歴
  • 引きこもりになった理由
  • 引きこもり期間の過ごし方
  • 自己PR
  • 志望動機
  • 目標・将来のビジョン

企業はスキルや実績だけでなく、「前向きに働いていける人物かどうか」もチェックしています。そのため引きこもり経験をネガティブに捉えすぎず、空白期間で得た気づきや、そこからどう変わっていこうとしているかを伝えることが大切です。

自信を持って面接に臨むためにも、面接対策もしっかりと行っておきましょう。

7. 面接

書類選考に通過すると、正社員就職の場合は企業との面接が2〜3回待っています。

面接では、次のポイントを意識しましょう。

  • 明るくハキハキとした声で話す
  • 具体例を交えて話す
  • 面接官の話には相づちやうなずきを心がける


緊張して頭が真っ白になってしまうかも…と不安な方も多いかもしれませんが、面接で緊張するのは誰にでもあることです。

完璧を目指すのではなく、「誠実な姿勢や入社意欲さえ伝わればOK」とあえて肩の力を抜いてみると、意外にリラックスして臨めることもあります。

面接に苦手意識がある方は、ぜひ取り入れてみてください。

8. 内定・入社準備

無事に内定を獲得すると「採用通知書」などの書類が手渡されます。給与や業務内容などを確認し、問題がなければ入社の意思を採用担当者に伝えましょう。

引きこもりの方は新しい環境に飛び込むことに強い不安を感じやすいため、内定後は職場に慣れるための準備が欠かせません。

たとえば通勤ルートを実際に歩いてみたり、職場周辺の下見をしたりしておくと安心です。

就職先の始業時刻に合わせて、朝起きる時間や食事の時間を調整しておくと入社後の負担を減らせます。

新しい環境にスムーズに順応するためにも、入社前から計画的に準備を進めておきましょう。

引きこもりを脱出する正社員以外の選択肢

最後に、引きこもりを脱出する正社員以外の選択肢を2つご紹介します。「引きこもりからいきなり就職するのは不安」という方は、まずはこのような方法から、少しずつ社会復帰をしていくのもよいでしょう。

アルバイトから社会復帰をする

いきなり正社員を目指すのではなく、アルバイトを経験してみて「まずは働くことに慣れる」のもひとつの方法です。経歴を問わないまたは短期のアルバイトなども多いため、まずは日雇いなどのアルバイトから始めてみて、徐々に働く日数や時間を増やしていくのもよいかもしれません。

注意点としては、アルバイトの状態があまり長期化してしまうと、正社員就職がしづらくなってしまう可能性があるという点です。アルバイトをする期間の目安は、あらかじめ決めておいたほうがよいでしょう。

ニートの方におすすめのバイトについて、以下の記事でくわしくご紹介しています。

ニートにおすすめのバイトと、採用されるまでの流れを徹底解説!

ニートの状態からでも比較的採用されやすいバイトをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

在宅ワークから社会復帰をする

「いきなり外へ出て働くのは怖い」という方は、自宅でできる仕事からスタートするのもよいでしょう。在宅ワークの実績や経験がなくとも、たとえばクラウドソージングサイトなどを介して「初心者OK」などの案件を選び、自宅でできる仕事を始めることも可能です。

在宅ワークの例としては、以下があります。

  • WEBライター
  • WEBデザイナー
  • データ入力

このような在宅ワークをする場合も、企業の担当社員とのやりとりは発生します。ただしメールやチャットツールなどの利用が多いため、無理のない社会復帰の練習にもなります。

注意点としては、クラウドソージングなどを介した在宅ワークは、単発であることも多い点です。自宅で働き継続して安定的な収入を得たい場合は、専門スキルや知識を身につけていく必要があるでしょう。

自宅でできる仕事について知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。

在宅ワークができる具体的な仕事などについてご紹介していますので、参考にしてみてください。

まとめ

引きこもりからでも、正社員になることはできます。「引きこもりだからもう社会復帰は無理」「ニートから就職なんてできない」とあきらめる必要はありませんので、悲観せず希望を持ちましょう。

ただし、引きこもりから就職を目指す場合、就職活動がうまくいかないとそこで挫折してしまい、再び引きこもり状態に戻ってしまうリスクがあります。効率的に正社員就職を目指したいという方は、就職支援サービスの活用がおすすめです。お気軽に、ジェイックへご相談ください。

よくある質問

引きこもりを脱出する方法がわかりません

引きこもりの時期が続くと、そこからどう社会復帰すればよいのか、正社員就職したくてもどうすればよいのかわからず行動できない方もいるでしょう。ジェイックの「就職相談」にお申込みいただければ、プロのアドバイザーが現状をヒアリングしたうえで、最適な方法をアドバイスさせていただきます。

引きこもりでも正社員になりやすい職種はありますか?

介護や警備、工場の作業員など、未経験者歓迎や人手不足の職種は、引きこもりから比較的正社員就職しやすい職業です。まずは仕事内容や適性を把握したうえで、目指す職種を決めるとよいでしょう。

引きこもりから正社員になれない人には特徴がありますか?

引きこもりになったことを誰かや環境のせいにしていたり、就職に向けて動いていなかったり、プライドが高すぎたりするなどの特徴は見られます。もちろん自分一人でのせいではありませんが、ネガティブな感情を克服することが重要かもしれません。

引きこもりから正社員になれますか?

引きこもりから正社員になることは可能です。ただし、自力で就職活動を成功させるのは簡単ではありません。ニートやフリーターを対象とした就職支援サービスを活用したほうがよいでしょう。弊社「ジェイック」には引きこもりの方の就職成功実績も豊富にありますので、ぜひお問い合わせください。

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池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」