

大学中退をしたら人生終了?と思っている方も多いのではないでしょうか?
大学中退をしたからといって人生終了では当然ありません。なぜなら、大学中退者でも行動を起こせば、しっかりと就職もできるからです。
こちらの記事では、大学中退は人生終了と思ってしまう理由や、大学中退者の就職を成功させる方法、注意点を解説しています。また、大学中退は人生終了だと考えている方向けの就職方法についても触れています。是非最後までご覧いただき、大学中退後の就職活動に活かしてみてください。




- 大学を中退しても就職活動はできる!正社員就職も可能!
- 大学中退しても後悔しない人生にするため、仕事(就職)の問題を放置してはいけない
- 就職活動の注意点は【すぐ就活スタート、プライドを捨てる、企業情報を収集する】
この記事の目次
大学中退をしても人生は終わりじゃない
大学中退をしても人生は終わりではありません。なぜなら、学歴だけが人生の成功を決めるわけではないからです。
以下の表は、令和5年度の学校中退者を示したものです。
学校種別 | 中退者数 |
---|---|
大学 | 5万3,470人 |
短期大学 | 3,240人 |
大学院 | 7,647人 |
高等専門学校 | 1,183人 |
参考:文部科学省「令和5年度 学生の中途退学者・休学者数の調査結果について」
令和5年度の大学中退者数は約5万人にのぼり、令和4年度と比べて増加しています。
また、大学を中退した後に活躍し、成功を収めた人物も数多くいます。
例えば、以下の方々です。
- 堀江 貴文さん(元ライブドア代表取締役社長):東京大学文学部中退
- スティーブ・ジョブズさん(Appleの共同創業者):リード大学中退
- マーク・ザッカーバーグさん(Facebookの立ち上げ):ハーバード大学中退
このように、大学を中退する人は珍しくなく、成功した創業者の中にも中退者は多く見られます。




大学中退が人生終了といわれる理由
大学中退をしたからといって、人生終了ではありません。しかし、なぜそういったイメージを持たれがちなのでしょうか?
ここでは、大学中退という経歴がマイナスになってしまう3つの理由について、ご紹介します。
理由1:最終学歴が高卒のため応募できる求人が減る
大学中退が人生終了と言われる理由の一つは、最終学歴が高卒扱いとなることで応募できる求人の選択肢が狭まるためです。
調査データによると、2025年3月卒の大卒向け応募求人数は79万7,200人でした。
(参考:リクルートワークス研究所「第41回 ワークス大卒求人倍率調査(2025年卒)」)
一方で、高卒の応募求人数は48万2,136人という結果です。
(参考:厚生労働省「令和6年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(9月末現在)」
最終学歴が異なるだけで、求人数が約31万件も減ってしまいます。
応募の選択肢が少なくなると就職先の競争率が高くなり、希望の職種に就きにくくなるでしょう。
理由2:途中で逃げたと思われる
大学中退者が途中で逃げたと思われた場合、実際に起こりやすいことは以下のとおりです。
- 学歴や継続性が評価されにくく、管理職や専門職への道が遠のく
- 中退理由を納得できる形で伝えないと、選考で不利になりやすい
- 大卒以上が条件の企業に応募できず、選択肢が限られる
- 途中で投げ出すタイプと思われ、長く働けるか不安視される
- 先を見据えて行動できないと思われ、責任のある仕事を任されにくい
理由3:大企業への就職が困難になる
大学中退が人生終了と言われるのは、従業員数が1,000人を超える大企業への就職が難しくなるためです。多くの大企業は大卒以上を応募条件としており、大学中退者は応募できる求人が大幅に制限されてしまいます。
実際に、大企業へ就職した人数を学歴別に比較すると、大卒は2025年3月卒で15万9,500人、高卒は4万3,050人という結果でした。(従業員1,000人以上)
参考:リクルートワークス研究所「第41回 ワークス大卒求人倍率調査(2025年卒)」
参考:総務省統計局e-Stat「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」
大卒と大学中退者(高卒枠)を比較すると、約11万6,450人の差があり、大卒の方が約3.7倍多く大企業に就職しています。
理由4:大卒者と比べてもらえる給与が低くなりやすい
大学中退者が人生終了と言われるのは、大卒者より給与が低くなりやすいためです。
以下の表は、大卒者と大学中退者における年間賃金を比較したものです。(1ヶ月分の賃金×12ヶ月で計算)
大卒者の1ヶ月における賃金 | 大学中退者(高卒)の1ヶ月における賃金 |
---|---|
443万2,800円 | 338万2,800円 |
参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」
大卒者と大学中退者では、年間で約105万円の収入差があるとわかりました。
また、以下の表は男女別・学歴別の生涯賃金を示したものです。
大卒者の方が大学中退者(最終学歴は高卒)より約6,000万円も高くなっています。
性別 | 大卒 | 大学中退者(高卒) | 差額 |
---|---|---|---|
男性 | 3億2,730万円 | 2億6,610万円 | 6,120万円 |
女性 | 2億5,650万円 | 1億9,430万円 | 6,220万円 |
参考:労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2024」
なお、もらえる給与が少なくなることのデメリットは以下のとおりです。
- 貯金がしにくく、将来の備えが難しい
- 結婚資金や子育ての費用を確保しづらい
- 住宅ローンの借入可能額が少なくなる
給与が低くなると、生活の選択肢が減り、経済的な自由も制限されるのが大きなデメリットと言えるでしょう。
理由5:大卒の王道ルートをたどれなくなる
大卒の王道ルートをたどれなくなるのも、大学中退が人生終了と言われる理由です。
一般的に考えられる大卒のキャリアの王道ルートは、以下のとおりです。
- 新卒一括採用で大企業・優良企業へ就職する
- 30代以降で管理職・専門職として安定した収入と地位を獲得する
大学中退者は、大卒の一般的なキャリアパスを進めず、参考となるモデルケースも少ないため、仕事探しやキャリア形成に不安を感じやすいと言えます。
理由6:大学中退後に働く意欲がなくなる場合がある
大学中退が人生終了と言われる理由の一つに、中退後に働く意欲を失うケースがあることが挙げられます。
以下の表は、中退前後の意識と行動の変化をまとめたものです。
中退前の希望 | 中退後の実際の行動 |
---|---|
他の学校へ入学したい 12.8% | 入学するため勉強した 3.9% |
正社員として就職したい 46.6% | 正社員就職の準備をした 32.1% |
アルバイトをしたい 21.4% | アルバイトを探した 31.8% |
参考:労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究」
中退前後で意識の変化が見られ、特に正社員を目指していた人は減少し、逆にアルバイトを選ぶ人が増えています。正社員を諦めた人が一定数いると考えられるでしょう。

大学中退後の主な進路
大学を中退すると「この先どうすればいいのだろう」と不安に感じるかもしれません。
ここでは、大学中退後の主な進路を9つ紹介します。
経験を活かせる道も、新たに挑戦できる道もあるので、焦らず自分に合った道を見つけていきましょう。
1. 正社員として就職する
大学中退者が人生終了にならないための進路は、正社員として就職することです。「学歴がないと正社員になれないのでは?」と不安に思う人もいるかもしれませんが、大学中退後の行動次第で、十分に正社員として活躍することは可能です。
特に20代なら、経験がなくても成長の可能性を重視する「ポテンシャル採用」で正社員になれるチャンスがあります。未経験でも、熱意や学ぶ姿勢を示せば評価されるでしょう。
2. フリーターとしてアルバイトを行う
大学を中退した後、フリーターとしてアルバイトをするのも人生を終了させないための進路です。生活費を稼ぐため一時的にアルバイトをする人や、自由な働き方を求めてフリーターを続ける人もいます。
フリーターとして働くことには、短期間で収入を得られる、柔軟な働き方ができるといったメリットがありますが、一方で以下のようなデメリットがあります。
- 収入が安定しにくい
- 社会的信用が低くなる
- 福利厚生が充実していない
そのため、フリーターの期間を活かしながら、正社員を目指すなど将来のキャリアを見据えた行動をすることも大切です。
3. 資格を取るために勉強する
資格を取るために勉強するのも、大学中退者が人生終了にならないための進路の一つです。
学歴に頼らず、スキルや専門知識を証明できる資格を取得すれば、就職の選択肢を広げたり、キャリアアップにつなげたりすることが可能です。
なお、大学中退者におすすめの資格は以下のとおりです。
資格名 | 特徴やメリット |
---|---|
日商簿記3級・2級 | 経理・会計の基礎が身につき、事務職や会計業界で評価される |
MOS | ExcelやWordのスキルを証明でき、事務職で活かせる |
ITパスポート | ITの基礎知識を証明でき、未経験でもIT業界の入り口として有利になる |
基本情報技術者試験 | ITエンジニアの登竜門として、多くの企業で評価される |
どの資格を取るかは、自分がどんな仕事をしたいのかによって異なりますが「就職に活かせる」「実務に直結する」といった観点で選ぶと良いでしょう。
4. スキルを積むためにスクールや職業訓練校を受講する
大学中退者が人生終了にならないための進路は、スクールや職業訓練校で専門スキルを学ぶことです。学歴に頼らずスキルを身につければ、就職やキャリアアップのチャンスを広げられます。
職業訓練校とは、厚生労働省が運営するスキル習得のための公的な教育機関です。主に、求職者や未経験者が新たなスキルを身につけ、就職しやすくなるよう支援する目的で運営されています。
一方、スクールは民間企業や専門学校が運営する教育機関なので有料の場合がほとんどですが、カリキュラムが豊富で専門スキルを深く学べるのが特徴です。
以下に、職業訓練校やスクールで受講できるコースを紹介します。
コース例 | 特徴やメリット |
---|---|
パソコン基礎・Officeソフト習得 | 基本的なPCスキルを習得する |
Webプログラミング | Webサイトやアプリを作れるスキルを習得する |
介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級) | 介護業界で働くための基本資格を取得する |
職業訓練校とスクールのどちらを選ぶかは、就職を優先するのか、特定のスキルを極めたいのかによって決めると良いでしょう。
5. 他の大学に編入する
他の大学に編入するのも大学中退者が人生終了にならないための進路です。
条件を満たせば編入試験を受けられるので、大学を中退して別の学びを求める人も少なくありません。
編入する具体的な条件は、主に以下のとおりです。
- 編入できる学年:2年次または3年次に募集があること
- 在籍期間:前の大学に最低1年間在籍していること
- 語学力:一定の語学力があること
大学によって編入の可否が異なるため、事前に公式サイトや募集要項を確認しましょう。
3年次編入では、入学直後に就活が始まり、通常より忙しくなる点にも注意が必要です。
さらに詳しく知りたい方は「大学中退でも編入は可能?編入する条件やメリットを解説!」をご覧ください。
6. 専門学校に入学する
大学中退後に専門学校に進学する人は、一定数います。費用がかかったり数年間通う必要があったりするため、誰にでもできる選択ではありませんが、以下のような目的があるならば、専門学校への入学には意義があります。
- 専門学校へ通わないと取得できない資格がほしい
- やりたい仕事のために、専門学校で学ぶことが必須
注意点としては、専門学校のレベルはさまざまで、なかにはあまり満足いく授業が受けられない学校もある点です。専門学校への進学を検討する場合、学校選びは慎重になりましょう。また、学費をどうするのかも必ず考えておきましょう。
7. 公務員試験に挑戦する
公務員試験は、大学中退者にも平等にチャンスがある試験です。実際に、大学中退後に公務員試験に受かり、採用された人もいます。
公務員の仕事が自分の気質に合うかどうかは人によりますが、安定を手にできることは間違いないため、本気でなりたいのであれば目指すのもひとつの手段です。大学中退の経歴があっても公務員になることができれば、自分に自信もつくでしょう。
ただし、不合格のままズルズルと年齢を重ねてしまうこともある点には要注意です。最初から、区切りを決めて目指したほうがよいでしょう。
8. 海外へ留学する
大学を中退した後に、新たな学びの場として海外留学を選ぶことも可能です。
語学力を向上させたり、専門スキルを学んだりすることで、将来のキャリアを広げられます。
英語を学ぶ語学留学や、実践的なスキルを身につける専門学校留学など、さまざまな選択肢があるため、目的に合った方法を選びましょう。
留学には費用や準備が必要ですが、目的を明確にしてしっかり計画を立てれば、将来に活かせる貴重な経験になります。
9. 何もせず今後の方向性をゆっくり考える
大学中退後、何もせず今後の方向性をゆっくり考えるのも一つの進路です。
精神的な疲れや将来への不安から、しばらく何もせずにゆっくりと考えたいと思う人もいます。
じっくり将来の方向性を考えることは重要ですが、何もせずに過ごす期間が長くなると、ニート状態に陥る可能性があります。
ニート期間が長いと起こるデメリットは、以下のとおりです。
- 就職が難しくなる
- 未経験可の求人でも不利になる
- 貯金ができず、生活が不安定になる
何もしない期間が長いほど就職が難しくなるため、早めに就職やスキル習得を考え、行動することが大切です。




大学中退は人生終了と思っている人の就職成功の方法
大学中退者は、人生終了ではないということは冒頭でご説明しました。では、どのように就職を成功させていけばよいのでしょうか。ここでは「普通に就職活動をする」以外のルートで、大学中退者向けの就職方法としておすすめのものを3つご紹介します。
方法1:大学中退後のキャリアプランを考える
大学中退後に専門学校に進学する人は、一定数います。費用がかかったり数年間通う必要があったりするため、誰にでもできる選択ではありませんが、以下のような目的があるならば、専門学校への入学には意義があります。
- 専門学校へ通わないと取得できない資格がほしい
- やりたい仕事のために、専門学校で学ぶことが必須
注意点としては、専門学校のレベルはさまざまで、なかにはあまり満足いく授業が受けられない学校もある点です。専門学校への進学を検討する場合、学校選びは慎重になりましょう。また、学費をどうするのかも必ず考えておきましょう。
方法2:なぜ大学を中退したか答えられるようにする
就活を成功させるには、大学中退の理由を明確に説明できるよう準備しましょう。
これは、面接でほぼ確実に問われる質問だからです。
面接官は大学中退者に対して「途中で物事を投げ出すのでは?」と懸念することがあるため、納得できる説明が必要になります。
中退後に何を学び、どう活かしたのかを伝えられれば、成長意欲や自己管理能力をアピールできるでしょう。
回答する際のポイントは、以下のとおりです。
- ネガティブな表現は避け、前向きな言い方をする
- 中退後の行動や学びを具体的に伝える
- 仕事への意欲や将来のビジョンと結びつける
このポイントを意識して準備すれば、企業からの評価を高められ、就職成功につながるはずです。
経済的な理由で大学を中退した際の例文
大学を経済的な理由で中退した場合「お金がなくて辞めた」とそのまま伝えると、消極的な印象を与えてしまいます。また、アルバイトをしながら学費を工面できなかったのかと思われる可能性も高いです。
そのため「経済的な理由で中退した」だけでなく、学費を工面するために努力したが継続が難しくなった経緯や、その後の学びや経験も伝えましょう。
例文
大学では〇〇を学んでいましたが、家計の事情で学費の支払いが難しくなりました。アルバイトを増やして家計を支えようとしましたが、学業との両立が難しく、やむを得ず中退を決断しました。しかし、ただ諦めるのではなく、働きながら〇〇のスキルを独学で学び、実務の中で活かせるよう努力してきました。
このように伝えることで、中退がマイナスの印象にならず、困難を乗り越え、努力し続ける人というポジティブな評価につながります。
学業不振が理由で大学を中退した際の例文
学業不振が理由で大学を中退した場合、面接での説明には慎重さが必要です。単に「勉強が苦手だった」「ついていけなかった」と伝えると、粘り強さがない、努力しない人という印象を与えてしまう可能性があります。
しかし、その経験から何を学び、どのように行動を変えたのかをしっかり伝えれば、前向きな印象に変えられるでしょう。
例文
大学では◯◯を専攻していましたが、学習方法が自分に合わず、思うように成果を出せませんでした。当時は効率的な学習計画を立てることができず、結果的に単位を取得できなかったため中退という選択をしました。しかし、この経験から、目標達成には計画的な努力が必要であることを痛感し、現在はその経験を活かして資格取得に取り組んでいます。
このように、学業以外の経験(資格取得、スキル習得など)を話すことで、努力を継続できる人であることを伝えると良い印象につながります。
学びたい内容ではなく大学を中退した際の例文
大学を中退した理由が「学びたい内容と合わなかったから」という場合、面接での伝え方には注意が必要です。「思っていた学問と違った」と伝えると、途中で投げ出す印象を与えたり、物事を深く考えずに決めたと思われたりする可能性があります。
そのため、単なるミスマッチではなく、その経験をどう活かし、その後どのような行動をとったかを伝えることが大切です。
例文
大学では〇〇を専攻していましたが、学ぶうちに自分の興味が別の分野にあることに気づきました。当初は大学を続けることも考えましたが、改めて自分の将来を見つめ直したいと思った結果、新しい道へ進む決断をしました。その後、〇〇(例:関連する仕事・資格取得)を通じて実践的なスキルを身につけています。
このように伝え方を工夫することで、中退がマイナス評価にならず、主体的にキャリアを考え、行動できる人物として評価される可能性が高まります。
人間関係がうまくいかず大学を中退した際の例文
大学を人間関係が理由で中退した場合、そのまま伝えてしまうと「対人スキルに問題があるのでは?」「職場でも同じようにトラブルを抱えるのでは?」といった懸念を持たれる可能性があります。
大学を辞めたこと自体が問題ではなく、大切なのはその経験をどう受け止め、成長につなげたかです。伝え方を工夫し、ネガティブな印象を避けながら、学びや成長をアピールしましょう。
例文
大学では〇〇を学んでいましたが、思うように馴染めず、悩むことがありました。中退後は社会経験を積むためにアルバイトをしながら、接客やチームでの仕事を経験し、人との関わり方や円滑なコミュニケーションの大切さを学びました。現在は、以前よりも積極的に人と関わり、状況に応じた対応ができるようになったと感じています。
このように伝えることで「変化に対応しながら成長できる人材」として前向きに評価されやすくなります。
病気やケガが理由で大学を中退した際の例文
病気やケガが理由で大学を中退した場合「体調は回復しているのか?」「今後も継続して働けるのか?」といった不安を持たれる可能性があります。そのため、病状の説明は簡潔にとどめ、現在は支障なく働けることや、その経験を通じて得た学びを伝えましょう。
例文
大学在学中に体調を崩し、通学が難しくなったため、やむを得ず中退を決断しました。しかし、現在は体調も回復し、問題なく働くことができます。中退後は、〇〇の仕事を通じて実務経験を積み、社会人として必要なスキルを身につけてきました。
現在も通院や治療を継続している場合は、日常生活や業務に支障がないがないことを伝えましょう。
適切な伝え方をすれば「業務に支障なく働けること」や「健康を維持する意識があること」が伝わり、企業の安心感につながります。
方法3:高卒も利用できる就職サイトを利用する
もっとも取り組みやすいのが、就職サイトの利用です。高卒(大学中退者)向けの求人が豊富にある就職サイトを利用したり、中退者の就職に特化したサービスを展開している就職サイトの活用がおすすめです。
大学中退者向けの就職サイトを利用するメリットには、以下があります。
- 中退者向けのサポートを受けられる
- 学歴を重視しない企業と出会える可能性が高まる
- 自力で就職活動をするより、就職成功率が高い
原則無料のため、気軽に利用できます。大学中退者の就職実績・ノウハウが豊富にあるため、適切なサポートを受けながら、自分に合う企業への就職を目指せるところも魅力です。もちろん、就職サイトを利用したから必ず就職できる保証はないものの、成功の確率は格段にアップするでしょう。




大学中退で人生終了と思っている人の就職活動の注意点
最後に、大学中退者向けの就職活動の注意点を3つ、ご紹介します。
注意点1:大学中退から就活の期間を空けない
大学中退後は、極力早めに就職活動をスタートしましょう。間を空けてしまうと、以下のようなリスクがあります。
- 就職のハードルが上がる
- 自信をなくして行動できなくなっていく
- 新卒と比較されやすくなる
まず、ブランク(空白期間)が少ないほうが、企業からの印象はよくなります。また、ニートやフリーター期間が長いと、コンプレックスが強くなっていきがちです。「大学にも行かず就職もせず、自分は何をやっているんだろう」と自信がなくなり、就活に踏み出すのが怖くなってしまうこともあります。
また、中退してしばらく経ち、新卒と同じ時期に就活をしようとすると状況はかなり厳しくなります。たとえ似たような年齢でも、社会人未経験者の就活においては、中退者よりも圧倒的に現役学生のほうが有利だからです。
注意点2:プライドを捨てること
大学中退者に限ったことではありませんが、はじめての就職活動では、自分は世の中から否定されている、必要とされていないのではといった気持ちに陥りがちです。通常の学生でもそうなのですから、中退者であればなおさらです。
書類の時点で落とされたり、せっかく面接へ行っても「なんで中退したの?」と厳しく追及されたり、「うちの会社も続かないんじゃない?」と言われてしまったりと、つらい思いをすることはどうしてもあるでしょう。
しかし、変なプライドは捨てましょう。面接官に厳しいことを言われたり非難されても、それはあなたの価値とは無関係です。大学中退という経歴を受け入れ、素直に自分の未熟さを認めることで、かえって人間らしさが出て評価されることがあります。
注意点3:企業に関する情報を収集する
大学中退者が就職する際に注意すべき点として、以下があります。
- 企業のことをよく知らずに入社し、ミスマッチになりやすい
- ブラック企業と知らずに入社してしまう
いずれも、企業に関する情報収集不足が要因です。とりあえず決まったところに就職し、労働条件や環境などが悪くても「会社とはこんなものだ」と思い込んだり、「大学中退の自分をほかに雇ってくれるところはない」などと考えてしまったりして働き続け、疲弊してしまうリスクがあります。
企業の情報収集の際は、公式サイトなどだけではなく、口コミサイトなどで実際に働いている(働いていた)人の声をチェックしたり、説明会で社員の雰囲気を見たりもしてみましょう。企業の表面上のよいところだけを見るのではなく、デメリットも理解したうえで就職を決めると、失敗が少なくなります。
注意点4:面接マナーをわきまえておく
大学を中退して就活する際は、面接のマナーをしっかりとわきまえておきましょう。
中退に対してネガティブな印象を持つ企業もあるため、丁寧な対応で「この人なら信頼できる」と思ってもらうことが大切です。
具体的に気をつけるマナーは、以下のとおりです。
- スーツやオフィスカジュアルなど、企業の雰囲気に合わせた服装を選ぶ
- 軽くノックを3回し「失礼いたします」と言ってから入室する
- 面接担当者と適度に目を合わせながら、自然な笑顔で受け答えをする
- 面接官の意図を汲み取り、適切に回答できるよう意識する
面接時のマナーを大切にすることで、企業の評価を得やすくなり、採用に結びつくでしょう。

まとめ
繰り返しになりますが、大学中退をしたからといって人生終了では決してありません。むしろ、そこからがスタートです。
学歴で見れば大卒と比べてハンデはありますが、自分なりにキャリアを築いたり、やりがいある仕事に就いたりすることはもちろん可能です。
大学中退後の就職活動は、自分ひとりで進めるのではなく、専門機関を頼ることをおすすめします。
大学中退者の正社員就職実績が豊富な弊社ジェイックにご相談いただければ、プロのキャリアアドバイザーが、大学中退後のキャリアについてアドバイスいたします。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
大学中退の末路について知りたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。
「大学中退 人生終了」によくある質問
大学中退をしても人生終了ではありません。なぜなら、大学中退でも就職活動はできる、資格・技術を身につける時間ができる、会社で結果を出していけば出世できるといった事ができるからです。詳しくは、「大学中退をしても人生は終わりじゃない」で解説しております。
大学中退が人生終了といわれる理由は、3つあります。大学に入学しても高卒扱いになる、途中で逃げたと思われる、学歴の評価が大きいからの3つです。詳しくは、「大学中退が人生終了といわれる理由」で解説しております。


こんな方におすすめ!
- 学歴に自信がないから就職できるか不安
- 就職について、誰に相談したら良いか分からない
- 中退しようかどうかを迷っている
- 学歴に自信がないから就職できるか不安
- 就職について、誰に相談したら良いか分からない
- 中退しようかどうかを迷っている