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介護職員初任者研修のハローワークでの受講手順や志望動機のポイント

介護職員初任者研修をハローワークで受講する手順や志望動機のポイント

介護職員初任者研修ハローワークの職業訓練のなかでも、介護業界に就職したいと考えている人に人気の研修です。授業料は無料、介護に関する技術を身につけることが可能で、介護職に就職しやすくなるという点で注目を集めています。

しかし、介護業界で働いた経験がない人は、介護職員初任者研修を受けることにどのようなメリットがあるか、ハローワークで受講することにデメリットはないのかなど、不安を覚えることもあるでしょう。

この記事では、ハローワークで介護職員初任者研修を受講するメリットやデメリット、受講までの流れを詳しく解説します。

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介護職員初任者研修とは?

介護職員初任者研修とは?

介護職員初任者研修とは、老人ホーム・在宅介護などの介護サービスで介護職として勤務するために、基本のスキルや知識を身につけるための研修です。

介護職員初任者研修を取得することによって介護職として正社員や派遣社員アルバイトなどさまざまな雇用形態で働けます。資格取得には演習と講義およそ130時間を受講する必要があります。

これまでは介護職員基礎研修やホームヘルパー1~3級がありましたが、制度が変わり、介護職未経験者向けの資格として介護職員初任者研修が作られました。利用者の介護ができるという点で、ホームヘルパー2級と同等の資格だとされています。

介護職員初任者研修では、すべてのカリキュラムが終わったあとに試験を受けて合格しなければなりません。受講内容を頭に入れておかなければ試験に合格できず、講座を受けても資格を取得できないこともあります。

介護職員初任者研修をハローワークで受講するメリット

ハローワークで介護職員初任者研修を受けることによって、介護のスキルや知識を身につけられるため、介護業界で働いたことがない人が就職をしたい場合に役立ちます。

介護職員初任者研修をハローワークで受けることの主なメリットを3つ紹介します。

メリット1. 介護職で採用されやすくなる

ハローワークの介護職員初任者研修を受講するメリットのひとつは、介護職で採用される可能性が上がることです。

介護業界は求人数が多いですが、介護に関わる人材は不足しており、雇用も安定しています。たとえば2020年11月には全体の平均求人倍率は約1倍でしたが、介護職に関しては倍率が約3倍にものぼりました(KAIGO HRより)。

全体の求人数は求職者1人につき約1社ですが、介護業界に絞ると1人に対して約3社もの求人があるという計算です。自分の希望条件に適した求人に応募できる可能性が高いでしょう。さらに、日本の高齢化が深刻であり、介護は需要が上がる職種のため、安定した仕事に就きたいという人に最適です。

メリット2. 職業訓練受講給付金がもらえる可能性あり

ハローワークの職業訓練を受けることによって、給付金をもらえる可能性があります。職業訓練の給付金の条件をクリアしている人は、毎月10万円給付金をもらいながら受講できることがメリットです。

ただし、給付金をもらうためには厳しい条件をクリアしなければなりません。給付金は税金でまかなわれるため、不正受給が起こらないよう条件を厳しく確認されます。

給付金の支給対象は、以下の条件を満たす人です。

  • 月収8万円以下
  • 世帯収入25万円以下
  • 金融資産300万円以下
  • 家族に給付金を受給している人がいない
  • 住居以外に建物や土地を所有していない
  • 過去3年以内に不正受給をしていない

(厚生労働省HPより)

世帯収入は、生計を一にしている者が対象のため、一緒に住んでいなくても生計を一にしている全員の月収で計算されます。金融資産とは、株や貯金、投資などの合計金額です。

メリット3. 受講期間は手当をもらえる

ハローワークで受講することによって、各種手当をもらうことが可能です。ハローワークの介護職員初任者研修を受講することで、1日500円、最大で40日分の受講手当をもらえます。

また、自宅から指定の受講場所までの交通費をもらえることがメリットです。なお、交通費はバスや電車の定期代、もしくは最安ルートで計算されるため、遠回りをするルートで高い交通費を申請しても却下されます。

介護職員初任者研修をハローワークで受講するデメリット

ハローワークの職業訓練は手当が付くことや、給付金がもらえる可能性があることがメリットです。しかしハローワークで受講することにはデメリットもあるため、申し込み後に後悔しないようあらかじめ確認しておきましょう。

デメリット1. 選考があり受講できない可能性がある

ハローワークで介護職員初任者研修を受講する際、申し込み後に面接や筆記試験で選考がおこなわれます。介護に関する資格は人気があり、選考試験の倍率は高いことが特徴です。選考に通過しなければそもそも受講できない可能性があります。

ハローワークの研修は、職業訓練を目的としておこなわれます。そのため、選考では現在働いていない人や介護業界未経験の人、資格を持っていない人が優先されることが特徴です。

デメリット2. 研修完了まで3ヶ月近くかかる

ハローワークでは、研修終了まで約3ヵ月間かかります。また、ハローワークで申し込みをおこない、選考試験を受けて実際に研修が開始されるまでの時間を加算すると、資格取得までには3ヵ月以上がかかる計算です。

さらに、ハローワークで受講できる日程は限られており、希望する時間帯や日にちを選択できないケースもあります。可能な限り早めに資格を取得して就職を目指したいという人にとっては、3ヵ月以上の時間がかかるのはデメリットでしょう。

デメリット3. テキストなど実費がかかる

ハローワークの講座は授業料が無料ですが、テキストは自分で購入しなければなりません。

介護職員初任者研修でかかるテキスト代は、1~3万円が目安です。失業中の人や、貯金がない人など経済的に余裕がない人にとっては大きな出費であり、デメリットになるでしょう。

とはいえ、検収を受けるために必要な経費ですので、介護職員初任者研修を受けたい人であれば、テキスト代の実費は負担しましょう。

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介護職員初任者研修をハローワークで受講すべき人・すべきでない人

ここまで紹介したメリット・デメリットも踏まえて、介護職員初任者研修をハローワークで受講すべき人・すべきでない人をそれぞれ紹介します。

介護職員初任者研修をハローワークで受講すべき人

ハローワークで介護職員初任者研修を受講すべき人は、失業中の人、資格や介護に関する資格を1つも持っていない人や、介護業界未経験の人などが挙げられます。また、時間がかかっても1つの資格に集中して取り組みたい人にとってもメリットが大きいです。

さらに、一定期間雇用保険に加入していた人は、失業保険をもらいながら研修を受けられます。雇用保険に加入していなかった人でも、収入が少ないと給付金を受け取れる可能性があるでしょう。

ハローワークの研修では指定された場所に通学し、講義を受けます。そのため、一緒に講義を受けるクラスメイトがおり、資格取得という目標に向かって皆で研修に取り組みます。1人では集中力が続かない、仲間と励まし合って資格取得を目指したい人にもおすすめです。

介護職員初任者研修をハローワークで受講すべきでない人

ハローワークで介護職員初任者研修を受けないほうがよい人は、給付金を受け取れない人、早く資格を取得したい人、自分の予定を優先したい人などが挙げられます。

ハローワークで介護職員初任者研修を受講する場合、講師によって講義の質が違う、本気で取り組んでいないクラスメイトに不満を持つなどのケースも少なくありません。

ハローワークの職業訓練では、介護業界に就職する目的はなく給付金をもらうために参加する人がいる可能性も0%ではないです。そのため、対人関係に不満を抱くことがあるでしょう。

また、自治体や受講のタイミングによって異なりますが、倍率は3~5倍であり、誰でも受講できるわけではありません。受講できるかどうかわからない試験を受けたくない、筆記試験や面接で合格する自信がないという人は、申し込みをためらうこともあるでしょう。

さらに、ハローワークの介護職員初任者研修は、平日の月曜日~金曜日まで毎日おこなわれており、欠席や遅刻は厳禁です。日程が限られているため、希望する日に受講できないことも珍しくありません。そのため、自分の予定を最優先したい人には向いていないでしょう。

介護職員初任者研修をハローワークで受講する手順

ハローワークで研修を受けたい場合、どのような手順で申し込みをすればよいのかわからない人も多いでしょう。そこで、ハローワークで申し込みをする方法や筆記試験、面接を受けるまでの流れを紹介します。

  • 手順1. ハローワークで求職者登録
  • 手順2. 研修に申し込み、選考を受ける
  • 手順3. 合格したら講座に通う

手順1. ハローワークで求職者登録

住んでいる地域を管轄しているハローワークに求職の申し込みをして、求職者支援制度に関する説明を受けます。職業相談をしたうえで、書類に必要事項を記入して提出しましょう。

ハローワークで求職者登録をする際、国民健康保険や失業保険の手続きもおこなう場合には、離職証明書・離職票・マイナンバーカードの提出を求められることもあります。

なお、ハローワークは平日の早い時間や夕方、土曜日は足を運ぶ人が少ないため、手続きまでの待ち時間を短縮したい人は空いている時間帯に手続きに行きましょう。

手順2. 研修に申し込み、選考を受ける

ハローワークで受講申し込み書に記入し、応募期間内に手続きをします。受講申し込み書は郵送する、もしくは訓練機関に直接持っていく必要があります。

指定された日に、訓練機関で筆記試験と面接を受けましょう。面接は志望動機や介護職で働きたい理由などを聞かれますので、対策しておきましょう。詳しい対策は後述します。

手順3. 合格したら講座に通う

筆記試験や面接に合格したら、月曜日~金曜日の5日、指定の訓練機関に通います。介護職員初任者研修を受ける際は、最初に座学を受けます。

なお、座学に関しては、基本的に私服でも問題ありません。受講時にスーツを着用する必要はないですが、動きやすくカジュアルすぎない服装にします。

座学ではアクセサリーや時計をつけていてもよいですが、他の受講生もいるため強いにおいの香水はつけないなど周囲の迷惑にならないよう心がけましょう。

介護職員初任者研修をハローワークで受講する際の志望動機のポイント

ハローワークで介護職員初任者研修を受けるためには、面接を通過する必要があります。介護職に就いたことがないと、面接で何を伝えれば有利になるのか、志望動機の考え方がわからない人もいるでしょう。

そこで、志望動機を考えるポイントを3つご紹介します。

ポイント1. 介護職で働きたい理由を明確に

介護職で働きたい理由を並べるだけでは、なぜ介護職でなければいけないのかが伝わりません。他の業界でもよいのではと思われないよう、なぜ介護職がよいのかを明確に示す必要があります。

たとえば、両親の介護に関して調べていて興味を持った、介護を必要としている人の役に立ちたいなど、働く目的を明示するようにしましょう。

ポイント2. 働きたいと考えたきっかけを整理

介護職で働きたいと思ったきっかけをピックアップします。ただし、きっかけとは介護職に興味を持つことになったできごとであり、働く意欲や理由を示す内容としては説得力が低いです。

そのため、業界研究をおこない、志望動機を作る材料にしましょう。業界研究の方法は、インターネットで情報を収集したり介護業界で働いている友人や知人に話を聞いたりなどが挙げられます。

情報収集をするなかで、介護職や業界の詳しい情報をキャッチして、働きたいと考えたきっかけに肉付けをすることが大切です。

ポイント3. すでに勉強していることをアピール

志望動機には、介護に関する勉強をしたり就職活動を進めたりなど、介護職で働くためにさまざまな準備をしていることをアピールします。勉強している姿勢や、新しいスキルや知識を身につけようと努力しているという姿勢をアピールしましょう。

研修を受ける前から勉強をしていると、本気で取り組もうとしているという印象を与えられます。

また、具体的にどのような行動を起こしているのかを伝えることがポイントです。介護の基本はもちろん、介護職にプラスになるような知識やスキルも学んでいることや、向上心やチャレンジ精神があることなどを伝えます。

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介護職員初任者研修のハローワーク選考の志望動機の例文

介護職員初任者研修の志望動機に関して、受講を希望する理由と介護業界を選んだ理由に分けて例文を紹介します。

介護職員初任者研修を受講したいと考えた理由

「今回、介護職員初任者研修に応募した理由は、資格を取ることと資格を活かした就職をするという2つの目標を持ったからです。3ヵ月前に、実際に就職活動をしていましたが、就職は叶いませんでした。就職に至らなかった理由は、未経験者だという点が大きかったのだと感じています。介護に関する資格を取り、技術や知識を身につけることが就職活動に役立つと考えました。受講期間中も積極的に就職活動をして、正社員を目指します。」

介護職を選んだ理由

「家族が介護士をしているため、幼い頃から介護職に興味がありました。介護士をしている家族からは、責任が重く、大変な業務だと聞かされてきました。しかし、責任が重く大変な仕事でも大きなやりがいを感じられて、利用者さんと家族の笑顔を見ることが喜びだという話も聞いています。講座を受けて資格を取ることで、介護を必要としている人をサポートできたらと考えています。」

例文をそのまま引用するのではなく、こちらの内容を参考に自分が考えていることや体験談を組み立てることが大切です。

ハローワークとのサービス比較
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介護職員初任者研修のハローワーク選考の志望動機のNG例文

介護職員初任者研修でなければいけない理由がわからないものや、介護職として働きたい気持ちが伝わらない志望動機はNGです。志望動機のNG例文は、以下のようなものが挙げられます。

NG例文1. 介護職である必要性が分からない例文

「現在失業中で時間に余裕があり、資格を取るために勉強をしています。英語や漢字など、語学に関する資格を取りました。応募する求人の幅を広げたいため、介護職員初任者研修の受講を希望しています」

資格を取って就職を目指したい気持ちは伝わっても、ハローワークで介護職員初任者研修を受けたい理由が伝わらない志望動機はNGです。また、資格を取ることが介護職への就職につながるのかが判断できないため、選考を通過できない可能性があります。

NG例文2. 就職を目指すことが伝わらない例文

「家族を介護しなければならない状況になりました。介護の経験がないため、基本の資格といわれている介護職員初任者研修を受けて、介護に関する知識を身につけたいと思います」

介護職員初任者研修に興味を持っていることは伝わっても、就職を目指すという文言が入っていません。介護職員初任者研修は就職支援のため、介護職に就きたい応募者が優先される可能性が高いでしょう。

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介護職員初任者研修をハローワークで受講後の就職先・求人例

ハローワークで介護職員初任者研修を受けたあと、実際にどのような求人に応募や就職ができるのか気になる人も多いでしょう。そこで、ハローワークで扱っている介護職員の求人を3つ紹介します。老人ホーム、デイサービス、訪問介護の求人例を見ていきましょう。

求人例1.老人ホーム

老人ホームの求人例と、老人ホームの仕事に向いている人の特徴を紹介します。

老人ホームの求人例

  • 仕事内容:入居者の食事や入浴、排泄介助
  • 月収:17万7,000円~24万3,500円
  • 基本給:14万3,500円~21万6,000円
  • 固定残業代:なし
  • 住宅手当:1万5,000円(月/賃貸住宅の場合)
  • 夜勤手当:1回1万円
  • 扶養手当・役付手当:4万円(月/利用請求額による)

(ハローワークより)

老人ホームの仕事に向いている人

採用後に研修があるため、未経験者でも安心感があります。そのため、介護職員初任者研修だけでは不安な人、実務でも研修をしたいと考えている人に適しているでしょう。

また、資格取得をサポートする制度があることから、キャリアアップを目指したい人にも向いています。

求人例2.デイサービスセンター

デイサービスセンターの求人例と、デイサービスセンター仕事に向いている人を紹介します。

デイサービスの求人例

  • 仕事内容:デイサービス利用者の移動、入浴、食事、トイレ、リハビリなど介護業務全般、軽ワゴン車での送迎業務
  • 月収:23万5,000円~24万円
  • 基本給:23万円
  • 固定残業代:なし
  • 送迎手当:5,000円~10,000円

(ハローワークより)

デイサービスセンターの仕事に向いている人

デイサービスの仕事に向いているのは、普通自動車免許を取得している人です。上記求人例以外でも、デイサービスでは基本的に送迎業務もおこなうため、ワゴン車の運転ができるか、運転に慣れているかどうかが重要視されます。

求人例3.訪問介護

訪問介護の求人例と、訪問介護に向いている人の特徴を紹介します。

訪問介の求人例

  • 仕事内容:利用者の自宅における身体介護や生活のサポート
  • 月収:17万7,700円~19万6,300円
  • 基本給:17万7,700円~19万6,300円
  • 固定残業代なし
  • 精勤手当:6,000円/月
  • 日祝手当:2,000円/回
  • 介護福祉士は特別手当:1万5,000円/月

(ハローワークより)

訪問介護の仕事に向いている人

訪問介護の仕事に向いているのは、介護福祉士を目指している人です。介護福祉士の資格を取得することで毎月手当が付くため、収入アップを見込めるでしょう。

介護職員初任者研修のハローワーク受講時のよくある質問

介護職員初任者研修の受講時間や曜日などに関することを確認してから申し込まなければ、面接や筆記試験に合格しても受講できないため注意が必要です。

そこで、ハローワークで介護職員初任者研修を受ける際によくある疑問をQ&Aで紹介します。

質問1. 土日でも受けられる?

ハローワークの介護職員初任者研修は、平日の5日間のみであり、土日はおこなわれていません。

また、受講時間が約130時間あり、すべての講義を受ける必要があります。出席率が低いと、就職に対して意欲がない判断とされて退校となったり、給付金を受け取っている場合には給付が中止されたりすることもあるため注意が必要です。

質問2. 働きながら受けられる?

ハローワークでおこなわれる講座は、月曜~金曜日までの5日間、指定の場所に通学する必要があります。現在、日中にフルタイムで働いている人は、ハローワークの研修を受ける前に退職しなければなりません。

質問3. 通信で受けられる?

ハローワークの介護職員初任者研修は、通信教育ではありません。平日に5日間、指定の機関に通学する必要があります。そのため、仕事をしながら資格の取得を目指したり、家事や家族の世話が忙しかったりする人には不向きです。

介護職員初任者研修のハローワーク以外の実施者

ハローワークに行くのは抵抗がある人や、介護職員初任者研修を民間のスクールで受けたいと考える人もいるでしょう。

介護職員初任者研修は、ハローワーク以外の場所でも受けることが可能です。主な2つの民間スクールのメリットとデメリットを紹介します。

実施者1. ニチイ

ニチイの研修は、研修が終わったあとのアフターサポートがあることや、授業のスケジュールを組みやすいことがメリットです。

ニチイで研修を終えたあとは、おさらいレッスンと呼ばれる講座を受けられます。おさらいレッスンは、ニチイの介護職員初任者研修を終えた人だけが参加できるレッスンであり、講座の内容を復習できることが魅力です。

研修を修了した人は何回でも無料で受けることが可能であり、実際に働き始めてからもレッスンと実際の業務を往復することでしっかりと知識を身に付けられるでしょう。

また、ニチイでは介護事業所や契約医療機関から介護に関する最新の事例を提供してもらい、講座の内容に反映させています。そのため、実務で役立つ授業を受けられることも特徴です。

さらに、受講期間は無料で延長や振替、休学もできるため、自分のスケジュールを優先させられます。

ただし、ニチイの介護職員初任者研修は、授業をおこなう講師が毎回変わることから、講義のあとに自宅で復習して次の講義の際に同じ講師に質問をすることが難しい点はデメリットです。

実施者2. 未来ケアカレッジ

未来ケアカレッジの介護職員初任者研修は、就職が決まると受講料がキャッシュバックされることがメリットです。

未来ケアカレッジには介護職の求人を扱う専門サイトがあり、介護職への就職を支援するための専属コーディネーターがいます。未来ケアカレッジが運営する介護専門サイトを利用して就職が決まった人は受講料がキャッシュバックされるため、出費を抑えられる可能性があることが魅力です。

また、授業を振替できることもメリットとして挙げられます。急用で授業を欠席した場合には無料で別の日に振替でき、プライベートの予定が忙しい人でも受講しやすいでしょう。

ただし、未来ケアカレッジは講座数が少ないため、希望している時間帯に振替できないこともあります。さらに、未来ケアカレッジは郊外に施設が少なく、住んでいる場所によっては通学が不便だと感じるでしょう。

講座を申し込んだ施設とは異なる施設で振替授業も受けられますが、日程を調整できなかったり他の県にある教室に行かなければならなかったりすることもあります。

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ハローワークで受けられる介護職員初任者研修以外の介護職研修

ハローワークでは、介護職員初任者研修以外にも介護職に関する研修を受けることが可能です。介護職への就職を有利にしたり、介護職でキャリアアップしたい人は、介護職員初任者研修以外の研修を受けることも検討しましょう。

ここでは、ハローワークで受けられる主な2つの研修を詳しく紹介します。

研修1. 介護職員実務者研修

介護職員実務者研修とは、介護福祉士の国家資格を受けるための受験資格のひとつです。一定の技術や知識を取得できる資格で、介護職でのキャリアアップのために必要であり、職業訓練としてハローワークで講座を受けられます。

介護職員実務者研修の授業は合計450時間、約4ヵ月をかけて介護や医療的ケアなどを学びます。

また、医療的ケアは実技で学ぶことが特徴です。しかし、ホームヘルパーや介護職員初任者研修を保有している人はカリキュラムの一部が免除されるため、受講前に免除されるものがあるかを確認しましょう。

なお、介護職員実務者研修は、職業訓練を行っている施設の選考試験に受かったあと、ハローワークから推薦をしてもらうことで無料で受けられる研修です。さらに、都道府県の社会福祉協議会が管轄する施設で介護職として働きつつ、介護職員実務者研修に通うことで給付金をもらえることもあります。

民間のスクールでは、介護職員初任者研修を修了している人もしくはホームヘルパー2級を取得している人は5万円ほどで受けられるケースがありますが、資格がない人が介護職員実務者研修を受けると10万円以上かかる場合もあります。

そのため、ハローワークで受講資金を支給してもらえれば、実費負担を抑えられることがメリットです。

研修2. 介護福祉士研修

介護福祉士研修は、授業料はかかりませんが、実習費用やテキスト代など10万円ほどは自分で負担する必要があります。さらに、追試や補講を受ける際には追加で費用がかかることもあるため、受講機関に確認しましょう。

また、ハローワークで介護福祉士研修を受けたい場合、以下の条件を満たさなければなりません。

  • 高等学校卒業以上の学歴がある人
  • ハローワークで求職活動をしている人
  • ハローワークから受講指示や推薦を受けられる人
  • 正社員就職を希望している人
  • 国家資格を取得する意欲がある人
  • 1年以内に求職者支援制度の訓練実践コースもしくは公共職業訓練を受けていない人
  • ハローワークでキャリアコンサルティングをして受講が許可された人
  • 期間が限定された労働契約を結んでいた非正規雇用者
  • 出産や育児などで長期間で働いていなかった人
  • 45歳未満の人

なお、都道府県ごとに若干の違いがあるため、介護福祉士研修を受ける場合には各地域のハローワークで詳細の確認が必要です。

まとめ

以上、介護職員初任者検収をハローワークで受けるメリット・デメリット、向いている人、修了後の就職先などについて紹介しました。

ハローワークでは受講料無料で介護職員初任者研修を受けられることが大きなメリットの1つです。

研修を受けるためには面接と筆記試験を受ける必要があり、必ず受講できるわけではありません。志望動機などはこの記事で紹介したポイントに沿って、対策をしておくとよいでしょう。

民間スクールでも介護職員初任者研修を受けることはできますが、ハローワークであれば受講費用がテキスト代実費のみで済むので、ハローワークで受講することをおすすめします。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ジェイック就職カレッジ®」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター