中卒から自衛隊になれるのか気になる人は多いのではないでしょうか。この記事では、中卒が自衛隊に入隊する方法や流れ、メリットデメリットについて詳しく解説しています。自衛隊に興味があるという中卒の方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
中卒でも自衛隊に入隊できる!
中卒でも自衛隊に入隊することは可能です。自衛隊になるには学歴は関係ない一方、試験に合格する必要があるので、ある程度の学力を身につけておく必要はあります。ここではまず、自衛隊の採用試験について解説します。
自衛隊の募集要項
自衛隊と一言で言っても、多くの募集種目が用意されており、それぞれ応募資格は異なります。
種目ごとの応募資格は以下の通りです。(情報は令和3年度のもの)
募集種目 | 募集定員 | 応募資格 |
自衛隊幹部候補生 一般 | 陸 約167名(うち女子約24名)海 約 78名(うち女子約15名)空 約 53名(男女の区分なし) | [大卒程度試験]22歳以上26歳未満の者(20歳以上22歳未満の者は大卒(見込含)、修士課程修了者等(見込含)は28歳未満) [院卒者試験]修士課程修了者等(見込含)で、20歳以上28歳未満の者 |
自衛隊幹部候補生 歯科・薬剤科 | 陸 約13名 海 約9名 空 約6名 | (歯科)専門の大卒(見込含)20歳以上30歳未満の者 (薬剤科)専門の大卒(見込含)20歳以上28歳未満の者 |
医科・歯科幹部自衛官 | 陸 約4名海 約5名空 約3名 | 医師・歯科医師の免許取得者 |
技術海上幹部・技術航空幹部 | 海 約4名空 約15名 | 大卒以上の者で、応募資格に定められた学部・専攻学科等を卒業後、業務経験のある者 |
技術海曹・技術空曹 | 海 約19名空 約8名 | 技術海曹:20歳以上で資格・免許等を保有する者 技術空曹:20歳以上で資格・免許等を保有する者 |
航空学生 | 海 約74名 (うち女子若干名)空 約72名 (男女の区別なし) | 海:18歳以上以上23歳未満の者(高卒者(見込含))又は高専3年次修了者(見込含) 空:18歳以上21歳未満の者(高卒者(見込含))又は高専3年次修了者(見込含) |
一般曹候補生 | 陸 約4,000名(うち女子約500名)海 約1,500名(うち女子約250名)空 約850名(男女の区分なし) | 18歳以上33歳未満の者※32歳の者は、採用予定月の末日現在、33歳に達していない者 |
自衛官候補生 男子 | 陸 約1,770名海 約 511名空 約1,369名 | 18歳以上33歳未満の者32歳の者は、採用予定月の1日から起算して3月に達する日の翌月の末日現在、33歳に達していない者 |
自衛官候補生 女子 | 陸 約 750名海 約 110名空 約 150名 | 18歳以上33歳未満の者32歳の者は、採用予定月の1日から起算して3月に達する日の翌月の末日現在、33歳に達していない者 |
高等工科学校生徒 一般 | 約260名(令和4年度入校予定) | 中卒(見込含)17歳未満の男子 |
上記をまとめると、中卒でも応募できるのは以下の種目となります。
- 一般曹候補生(18歳以上)
- 自衛官候補生(18歳以上)
- 高等工科学校生徒 一般(男子のみ)
これ以外の募集種目に応募するためには、高卒以上であることが必須になりますので、中卒が自衛隊への入隊を考える時は、この3つの選択肢の中から進路を選ぶ必要があります。
自衛隊の採用倍率は?難しい?
中卒でも応募できる自衛隊の採用倍率を募集職種ごとにまとめると以下の通りです。
募集職種 | 応募者数(人) | 採用者数(人) | 採用倍率(倍) |
一般曹候補生 | 29,848 | 6,744 | 4.4 |
自衛官候補生 | 28,903 | 6,664 | 4.3 |
高等工科学校生徒 一般 | 1,603 | 251 | 6.4 |
採用倍率というのは、「どれくらいの割合で採用されるか」を表す数値のことで、採用倍率が10倍となっていれば、「10人に1人が採用される」ということとなります。
中卒が応募できる種目は、目安として4〜6人に一人が採用されていることになり、努力次第で採用されるのも夢ではありません。
中卒女子が自衛隊になることはできる?
中卒女子だとしても、年齢が34歳を超えていなければ「自衛官候補生 女子」の種目に採用されることで自衛隊に入隊することが可能です。
しかし、後ほど解説する「高等工科学校」への受験資格はありませんので、自衛隊になるための選択肢が減ってしまうという事実があります。
中卒が自衛隊になる最短ルートの高等工科学校とは?
中学校卒業後すぐに入校できる「高等工科学校」に入学できれば、最短で自衛隊に入隊することが可能です。ここでは、中卒が自衛隊に入隊するための最短ルートである高等工科学校とは何かを解説します。
1.自衛隊になるための専門学校といった存在
高等工科学校は、陸上自衛官を育成するために設置されている専門学校的な存在です。
在学中には高等学校普通科と同じような教育を受けられることに加え、以下のような自衛隊になるために必要な科目も学んでいきます。
- 専門教育:工業高校に準ずる専門的技術の教育。「電子機械工学」「情報工学」「総合実習」の3つの科目の学習を通じ、技術的なスペシャリストを目指していく。
- 防衛基礎学:陸上自衛官(陸曹候補者)として必要な防衛教育や各種教育。「服務及び防衛教育」「戦闘及び戦技訓練」の2種類の科目を通じて陸上自衛隊に関する理解と知識を深めていく。
2.全寮制で徹底した集団行動の中生活する
高等工科学校は全寮制のため、在学中は常に校内で生活をしなければいけません。
また、この寮生活では自衛隊として必要な集団行動を徹底的に学ぶ場としても捉えられており、基本的に以下のスケジュールで生活すると定められています。
6:00 起床・清掃間稽古
6:45 朝食・課業準備
8:15 朝礼・国旗掲揚
8:30 授業(1〜4時限)
12:00 昼食・昼休み
13:00 授業(5〜7時限)
16:15 特別活動(部活動など)
17:00 国旗降下
18:00 夕食・入浴
19:00 自主管理時間
22:00 清掃・点呼
22:30 消灯
寮には最小限の荷物しか持ち込めませんので、趣味は制限されてしまうでしょう。
加えて、校外への外出は日にちや範囲が制限されているだけでなく、学校の許可が必要になることから、在学中のほとんどは校内で過ごすことになるという点を認識しておかなければいけません。
3.学費無料で給料がもらえる
「学校」という名前がついているものの、在学中は「特別職国家公務員」である自衛隊の身分となります。そのため、在学中は「生徒手当」という給料のようなものがもらえます。
生徒手当として実際に手元に振り込まれるのは約80,000円であり、年2回は期末手当というボーナスに準じるお金ももらうことができます。
また、高等工科学校の学費は無料ですので、在学中は貯金ができるといった特徴があります。
4.校舎内には多くの施設がある
高等工科学校は神奈川県横須賀市にあり、広大な敷地に次のような施設が設けられています。
- 講堂
- 総合教室舎
- 学校本部
- 一般教室舎
- 生徒生活舎
- 医務室
- 練武官
- 売店
- 食堂
- 浴場
- 体育館
- 野球場
- 学校グラウンド
- ラグビー場
非常にさまざまな種類の施設が用意されていますので、一つの街のように感じるかもしれません。
5.部活動も多く設けられている
集団生活や外出制限など特殊な環境ではあるものの、部活動は普通の高校とひけを取らないほど設けられています。
体育クラブ | ラグビー/レスリング/カヌー/空手/アーチェリー/少林寺拳法/ ハンドボール/サッカー/銃剣道/水泳/軟式野球/剣道/柔道/ 陸上競技/卓球/バスケットボール/バレーボール/ソフトテニス/ ワンダーフォーゲル |
文化クラブ | 軽音楽/茶道/吟詠剣詩舞/広報・写真/英会話/書道/美術/ 防衛(軍事)研究/鉄道研究/弁論/囲碁・将棋/科学 |
特定クラブ | ドリル/吹奏楽/和太鼓/サイバー・コンピュータ |
特に体育クラブでは「神奈川県立横浜修悠館高等学校」として高体連に加盟しているので、全国の高校生と一緒に大会に出ることもできます。
部活動は、リフレッシュにも役立てることができるでしょう。
6.卒業後には高卒資格が取得できる
高等工科学校の入学と同時に「神奈川県立横浜修悠館高等学校(定時制)」に入学しますので、しっかりカリキュラムを修了させられれば、高等学校の卒業資格が取得できます。つまり、普通の高校と同じく卒業後に高卒になることができるということです。
もし将来的に自衛隊になる道を外れたとしても、最終学歴が高卒ということは就職を始めさまざまなことに有利に働きます。
中卒が自衛隊になれる高等工科学校の卒業後はどうなる?
中卒が高等工科学校を卒業した後の進路についても合わせて確認しておきましょう。
原則的には陸上自衛官に任官される
先ほど解説した通り、高等工科学校は将来の陸上自衛官を育成するために設置されている施設ですので、卒業後は原則的に陸上自衛官としてもキャリアを歩んでいくことになります。
卒業後の流れを具体的に言うと、まずは陸上自衛官の陸士長として任官されます。任官後はさらに実務的な教育を1年間行い、3等陸曹に昇任して陸上自衛隊としての仕事に取り組んでいくことになります。
また、3等陸曹になった後は、内部の試験受験を経て陸上自衛隊における幹部自衛官を目指すことも可能です。
防衛大学校や航空学生を目指すケースも
陸上自衛官以外のキャリアを目指すケースも珍しくありません。
高等工科学校を卒業することで、陸上自衛官以外のポジションへの受験資格を得られるようになります。具体的には、さらに高いレベルの技能を学べる「防衛大学校」への進学や、航空学生への道を進むことが多いようです。
そのため、陸・海・空全ての自衛隊を目指す場合も、高等工科学校の進学がおすすめだと言えるでしょう。
中卒が自衛隊に入隊するメリット
中卒でも自衛隊になれることを解説しましたが、中卒が自衛隊になることにはどんなメリットがあるのかを理解しておきましょう。
メリット1.「自衛隊」になれる
これは、言葉の通りです。自衛隊に「なんとなく」「ちょっとやってみたかったから」という動機で入隊する人はほとんどいないと考えられますので、憧れの自衛隊になれることそのものがメリットだと言えるでしょう。
自衛隊になることで、国民の命を守る仕事ができますが、この業務は他の仕事では絶対に経験できません。他の人とは違う特別なキャリアを積むことができ、日本に欠かせない存在になることができるのは、自衛隊ならではのメリットです。
メリット2.給料や賞与などの待遇が良い
自衛隊は国家公務員になるので、給料が安定しているだけでなく、賞与やその他待遇が完備されているといったメリットがあります。
具体的に中卒の平均年収などと比較してみると、以下の通りとなります。
自衛隊(一般曹候補生) | 民間企業の中卒 | |
初任給 | 179,200円 | 約150,000円 |
20代 平均年収 | 約3,895,000円 | 約3,099,400円 |
賞与 | 約850,000円(採用二年目/年間) | 約521,600円(20代平均) |
生活費 | 駐屯地で生活すると0円 | 平均約150,000円/月 |
「厚生労働省:令和2年賃金構造基本統計調査」
「ジェイック:中卒の平均年収と初任給を紹介【中卒で高収入を得る方法も解説】」
「ジェイック:無職生活が長引くと危険!脱ニートをするための方法やポイントを解説」
このように、両者同じ20代として比較してみると、収入面で大きな違いがあることが分かります。
自衛隊は学歴に関係なく、等級(課長・部長のような役職のこと)と年齢に応じて年収が上がっていくスタイルの給与体系をとっていますので、この差はさらに大きくなると考えられます。
メリット3.社会的信用が高い
自衛隊は国家公務員になりますので、社会的な信用が高いというのもメリットです。社会的信用とは、見ず知らずの人にどれだけ信頼してもらえるかというもので、これが高いことにより、銀行などの住宅ローンやクレジットカードの発行といった審査に通過しやすくなります。
また、将来的に結婚をする時、自衛隊という安定した仕事についていることで、結婚相手の両親を安心させることもできるでしょう。
中卒が自衛隊に入隊するデメリット
中卒が自衛隊に入隊することは、メリットだけでなくデメリットも存在します。本格的に自衛隊への入隊を検討している人は合わせて認識しておくようにしましょう。
デメリット1.公務中に命の危険がある
自衛隊の最も大きなデメリットは、業務(公務)中に殉職(亡くなること)したり、怪我をしたりするリスクがあることです。
令和2年度自衛隊殉職隊員追悼式に参列した菅元首相が「この度、新たに祀(まつ)られた御霊は25柱であります」と発言したことから、令和2年の1年間で業務中に亡くった自衛隊の人数が25人であることが分かります。
民間企業でも死亡リスクはあり、それに比べると自衛隊の死亡数は少ないと考えられますが、それでも危険な地域へ派遣されることも考えると恐怖を感じるかもしれません。
デメリット2.転勤が多い傾向にある
自衛隊は地方公務員ではなく国家公務員になりますので、転勤が多い傾向にあります。また、任務によっては海外に転勤することも少なくなく、特に新人のころは転勤が多いという声もあります。
転勤についてはその時々の人事状況であったり、自分の仕事ぶりによって変わってくるものの、将来的に家庭を持ちたいと考えている人にとって、ライフスタイルを大きく変えなくてはいけないのはデメリットだと感じるでしょう。
デメリット3.自衛隊の世界の中で生きていかなければならない
自衛隊は業務の秘密性が非常に高いことから、他の仕事の人とはほとんどやり取りをしません。従って、非常に閉じた世界の中で仕事と向き合う必要があります。
これにより、仕事のストレスが溜まっても逃げることが難しいだけでなく、また人間関係でトラブルになってもその相手と生活を共にしなくてはならないなど、ストレスを感じやすい職場環境であると言えます。
また、勤務体系も民間企業とは大幅に異なりますし、自衛隊として身につけられるスキルは他の会社ではほぼ役に立たないものも多いので、「自衛隊を辞めて他のキャリアを歩む」は、簡単とはいえない世界となっています。
中卒が自衛隊になった時の仕事内容
中卒が自衛隊になった時の仕事内容についても理解しておきましょう。ここでは、自衛隊を構成する「陸・海・空」の3つの自衛隊における簡単な仕事内容を解説します。ちなみに、それぞれ業務内容や活躍のフィールドは異なるものの、全てに共通するのが「日本を守る仕事」である点です。
陸上自衛隊の仕事
陸上自衛隊の仕事は大きく16職種に分かれています。
普通科 | 地上戦闘の骨幹部隊として、機動力、火力、近接戦闘能力を有し、 作戦戦闘に重要な役割を果たします。 |
機甲科 | 戦車部隊、機動戦闘車部隊、水陸両用車部隊及び偵察部隊があり、 戦車などの正確な火力、優れた機動力及び装甲防護力により、敵を 圧倒撃破するとともに迅速に機動します。 |
野戦特科 | 火力戦闘部隊として大量の火力を随時随所に集中して、広範な地域 を制圧します。 |
高射特科 | 対空戦闘部隊として侵攻する航空機等を要撃するとともに、広範囲 にわたり迅速かつ組織的な対空情報活動を行います。 |
情報科 | 情報に関する専門技術や知識をもって、情報資料の収集・処理及び 地図・航空写真の配布を行い各部隊の情報業務を支援します。 |
航空科 | 各種ヘリコプター等をもってヘリ火力戦闘、航空偵察、部隊の空中機動、 物資輸送、指揮連絡等を行い、地上部隊を支援します。 |
施設科 | 戦闘部隊を支援するため、各種施設器材をもって、障害の構成・処理、 陣地の構築、渡河等の作業を行うとともに、施設器材等の整備を行います。 |
通信科 | 各種通信電子器材をもって部隊間の指揮連絡のための通信確保、 電子戦の主要な部門を担当するとともに、写真・映像の撮影処理 並びに通信器材等の整備を行います。 |
武器科 | 火器、車両、誘導武器、弾薬の補給・整備、不発弾の処理等を 行います。 |
需品科 | 糧食、燃料、需品器材や被服の補給・整備及び回収、 給水・入浴・洗濯等を行います。 |
輸送科 | 国際平和協力活動等における民間輸送力による輸送や各種ターミナル業務 などの輸送を統制するとともに、特大型車両等をもって部隊等を輸送します。 |
化学科 | 各種化学器材をもって放射性物質等で汚染された地域を偵察し、 汚染された人員・装備品等の除染を行います。 |
警務科 | 犯罪の捜査、警護、道路交通統制、犯罪の予防等、 部内の秩序維持に寄与します。 |
会計科 | 隊員の給与の支払いや部隊が必要とする物資の調達等の会計業務を行います。 |
衛生科 | 患者の治療や医療施設への後送、隊員の健康管理、防疫の技術援助及び 衛生資材の補給整備等を行います。 |
音楽科 | 音楽演奏を通じて隊員の士気を高揚するとともに広報活動を行います。 |
業務によって完全に分業されているため、自衛隊になりたいのであれば、面接でアピールするためにも具体的な職種までイメージできておくといいでしょう。
海上自衛隊の仕事
海上自衛隊の仕事は大きく16職種に分かれています。
射撃 | 護衛艦等において、砲、ミサイルを操作し、各種目標に対する攻撃を実施します。 また弾火薬等の取り扱いを実施します。 |
水雷 | 護衛艦、潜水艦で魚雷等の水中武器、ソナー等の水中捜索機器を操作し、 潜水艦の捜索、攻撃及び器材の整備を行います。 |
掃海・機雷 | 掃海艦(艇)等で機雷探知機、掃海具等を操作し、 機雷の処分及び機雷の調整、器材の保守整備等を行います。 |
航海・船務 | 航海は、艦艇の艦橋において航海に関する業務を実施します。 船務はレーダー・電波探知装置等を活用し、戦術活動を実施します。 |
航空管制 | 飛行場で離着陸する航空機またはその周辺を飛行する航空機の 無線・レーダー等での誘導等を業務とします。 |
航空機整備 | 航空機の機体、エンジン及び計器並びにこれらを維持するための 器材等の整備、修理、補給等に関する業務を行います。 |
経理・補給 | 給与・旅費等の計算、物品等の調達、部隊の任務を遂行するために 必要な装備等を準備し、供給する業務を実施します。 |
施設 | 国有財産についての管理、運用、施設器材・施設車両を 用いての建設、道路等の工事及び器材の設備を行います。 |
通信 | 陸上基地、艦艇及び航空機等の通信、暗号の作成及び翻訳、 通信器材・暗号器材及び関連器材の操作整備等を業務とします。 |
機関 | エンジン(ガスタービン、ディーゼル等)発電機等の運転、 整備及び火災、浸水対処等を業務とします。 |
潜水 | 浅海域における簡単な水中作業や機雷・不発弾処理等の爆発物の捜索・処分、 深海域における潜水艦の乗員の救助に従事します。 |
飛行 | P-1/P-3C哨 戒 機、US1A/2救 難 飛 行 艇、SH60J/K艦載ヘリコプター等の 搭乗員として飛行任務を実施します。 |
情報 | 情報処理の収集、処理及び情報の配布、秘密保全等を業務とします。 |
衛生 | 病院における医療及び医務室における健康管理や身体検査を 実施するとともに、潜水に関する調査・研究等を業務とします。 |
気象・海洋 | 気象・海洋観測、天気図類の作成、気象・海洋関係の 情報の伝達に関する業務を行います。 |
音楽 | 音楽演奏を通じて隊員の士気を高揚します。 また、広報活動に関する業務を行います。 |
海上自衛隊は基本的に海の上仕事・生活することが多くなりますので、高い泳力が求められるといった特徴もあります。
航空自衛隊の仕事
航空自衛隊の仕事は大きく16職種に分かれています。
操縦 | それぞれの部隊の航空機を運用し、防空をはじめとする各種 航空作戦等の任務を遂行します。 |
兵器菅制 | 日本の領空を常時監視し、接近または侵入してくる航空機等を 早期に発見、識別し、必要に応じて戦闘機などの誘導を行います。 |
高射 | 侵攻してくる航空機や弾道ミサイルを撃破するため、 ペトリオットミサイルシステム等の操作及び機材の整備を行います。 |
航空菅制 | 飛行場において、離着陸する航空機を誘導する 航空交通管制業務を行います。 |
気象 | 部隊の運用に必要な航空気象に関するデータの収集、 予報などを行い、それらの情報を全国の部隊に提供しています。 |
情報通信 | 情報通信システムの運用・整備等に関する業務、 サイバー・電磁波・宇宙領域に関連する業務又はその支援等を行います。 |
航空機整備 | 航空機、航空機用エンジン、航空機搭載の火器管制装置、 武器、弾薬及び車両の整備に関する業務を行います。 |
施設 | 施設の取得、建設、管理、処分等に関する管理などの業務を行います。 |
輸送補給 | 航空機又は車両による人員・貨物の輸送に関する業務、 物品の需給統制、在庫管理、取得出納、保管等の業務を行います。 |
会計調達 | 予算の編成、執行計画の作成、調達要求、原価計算、契約、 監督、検査等の会計調達業務を行います。 |
警備 | 航空自衛隊の基地の警備を行い、基地内の人員、施設及び 器材の防護及び警戒に関する業務を行います。 |
隊務管理 | 航空自衛隊の任務遂行に必要な総務、人事、厚生、教育、 適性検査及び隊務の能率的運営に関する業務を行います。 |
音楽 | 広報、宣伝及び儀式等に関する音楽演奏の指揮、指導を行います。 |
法務 | 損害賠償業務や民事裁判等の訴訟業務を行うほか、 作戦における法制面の業務を行います。 |
衛生 | 医療事務管理、衛生管理、衛生運用及び医療施設管理に 関する業務を行います。 |
宇宙領域 | 宇宙利用の優位を確保し得るよう航空自衛隊において 宇宙領域専門部隊の新編及び宇宙領域に係る特技職の新設等計画中です。 |
仕事内容からも分かる通り、他の分野に比べて高い知識を求められる傾向にあります。
中卒から自衛隊に入隊するのに向いている人・向いていない人
ここからは、中卒から自衛隊に入隊するのに向いている・向いていない人について解説します。
中卒で自衛隊入隊が向いている人
最後に、中卒が自衛隊を目指す時に気をつけておきたい注意点について解説します。
きつい仕事ということは十分に理解しておく
自衛隊は身体を使うだけでなく、常に特殊な環境で働かなければいけませんので、きつい仕事であることは十分理解しておかなければいけません。
万が一軽い気持ちで入隊してしまえば、心に大きな傷を残す可能性もあることに注意しましょう。
自衛隊から転職することは難しい
自衛隊の仕事では貴重な経験ができるものの、それらの経験は一般的な企業では活用しづらいというのが実情です。
そのため、将来的に自衛隊から民間企業に転職しようとしても、転職できる仕事の幅が限られてしまう可能性が高い点に注意して下さい。
民間企業への就職も考えるようにする
中卒は自衛隊だけでなく、民間企業に正社員として就職することも可能です。
「絶対に自衛隊になりたい」と考える人以外は、民間企業に就職してスキルをつけるのもよい選択です。スキルが身につけば、自衛隊よりも高い収入をもらえるようになるかもしれません。
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まとめ
中卒が自衛隊になるための方法は明確です。これから目指したい方は、この記事で解説した内容をしっかり理解して行動につなげていきましょう。
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