「ハローワークカードを作りたいけれど、どうしたらいいのか」、「そもそもハローワークカードが自分に必要なのかどうか」など、初めてハローワークに行くときは疑問点が多いと思います。
この記事では、ハローワークカードの基礎知識や応募方法を解説していきます。よくある質問についても紹介しますので、実際に作る前に参考にしてみてください。
ハローワークカードとは
ハローワークを活用する際に必要となる「ハローワークカード」の基礎知識について、解説します。
ハローワークカードとは
ハローワークカードとは「ハローワークに登録したことを証明するカード」です。
ハローワークのサービスを利用するには求職登録が必要で、ハローワークカードがあると以下のサービスを利用できます。
- 仕事の相談や紹介
- 求人検索用パソコンの利用
- 就職セミナーの受講
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 面接対策
- 失業保険の受給手続き
このように、幅広いサービスが無料で利用できます。
ハローワークカードと受付票に違いはある?
「ハローワークカード」と「ハローワーク受付票」は、どちらもハローワークに登録されていることを証明するものになります。カードか用紙か、その形態が異なるのみです。
ハローワークカードの基礎知識
ハローワークカードについて、以下の3点を知っておきましょう。
- カードの有効期限
- 料金はかかるのか
- カードを作る時に必要な情報
それぞれ詳しく解説していきます。
ハローワークカードの有効期限
ハローワークインターネットサービスによると、ハローワークカードの有効期限は「求職申込みを行った日の翌々月末まで」とされています。ただし、手続きを行えば新しいカードが交付されるので、ハローワークの継続利用も可能です。
参考:「ハローワークインターネットサービス:求職者マイページでできること」
ハローワークカードの料金
ハローワークカードは、無料で発行できます。カードに限らず、ハローワークのサービスは基本的に無料で利用できる点も押さえておきましょう。
ハローワークカードの作るうえで必要な情報
ハローワークカードを作る際に必要なのは、以下の情報です。
- 基本情報(氏名、生年月日、住所など)
- ハローワークからの連絡可否
- 希望職種、勤務時間
- 希望勤務地、賃金
- 学歴や資格
- 経歴
- 障害情報
- 自己PR
一部任意の項目もありますが、情報は可能な限り入力するようにしましょう。
参考:「ハローワークインターネットサービス:求職情報の入力方法について」
ハローワークカードの応募方法とは
ハローワークインターネットサービスによると、ハローワークカードの応募方法は以下の2種類です。
- ハローワークに出向いて申し込む
- ネットから申し込む
それぞれの詳細を説明していきます。
参考:「ハローワークインターネットサービス:求職申込み手続きのご案内」
ハローワークに出向いて申し込む
1つめはハローワークに直接出向いて申し込む方法です。手順と申し込む際のポイントを紹介します。
発行手順
ハローワークに出向いてカードを発行する手順は、以下の通りです。
1:住所地を管轄するハローワークに行く
2:ハローワークのパソコンに求職情報を入力する(もしくは求職申込書に記入する)
3:ハローワークの相談窓口で求職申込み手続きを行う
ハローワークに行って1から申し込みを進める方法なので、合計で2時間ほどかかります。注意点としてハローワークカードは、住んでいる地域の管轄ハローワークでないと発行できません。そのため、事前に管轄のハローワークがどこかにあるか調べておきましょう。
ハローワークで申し込む際のポイント
ハローワークで申し込みをする利点は、必要情報をどう入力したらいいか分からない場合などにすぐ職員に質問できることです。そのため、以下のような人におすすめです。
- ハローワークの職員に相談しながら、求職情報を入力したい人
- パソコン操作に不慣れな人
注意点として、ハローワークは時間帯によって混み具合が異なります。少しでも待ち時間を減らしたい場合は事前に問い合わせをし、混雑する曜日や時間帯を確認することをおすすめします。
ネットから申し込む
2つめは、事前にネットで申し込みをして、ハローワークで求職登録とカード発行のみを行う方法です。手順と申し込む際のポイントを解説します。
発行手順
ネットから申し込んでカードを発行する手順は、以下の通りです。
1:自分のパソコンもしくはスマホから「ハローワークインターネットサービス」にアクセスし、求職者マイページアカウント登録を行う
2:アカウント登録から14日以内に求職情報を入力する
3:管轄のハローワークに行き、求職申込み手続きを行う
事前に必要な情報をネットで入力できるので、ハローワークに行ってからすることは以下の2つだけです。
- 求職申込書を提出する
- ハローワークカードを受け取る
注意点は、求職情報の入力をアカウント登録日から14日以内にすることです。もし15日以上たってしまうと、ハローワークに連絡して入力可能な状態に戻してもらう必要があります。
ネットで申し込む際のポイント
ネットで申し込むと「ハローワークに行ってからの待ち時間が少ない」という利点があります。事前に求職情報を自分のパソコンやスマホから入力できるので、カード受け取り時にハローワークが混雑していても、あまり影響を受けません。そのため、ある程度パソコンやスマホの操作に慣れている人は、事前にネットで申し込みをしておくと手続きがスムーズになるでしょう。
ハローワークカードに関するよくある質問
ハローワークカードについては、以下のような質問がよくあります。
- ハローワークカードを紛失した・忘れた場合、どうしたらいいか
- ハローワークカードに登録した住所を変更したい場合、どうすればいいか
- ハローワークカードが期限切れになった場合、どうすればいいか
- ハローワークカードは作るが、求職活動をせずに帰っても問題ないか
それぞれ順番に回答していきます。
ハローワークカードを紛失した・忘れた場合、どうしたらいいか?
ハローワークのパソコンに求職者情報が登録されているので、本人確認書類(免許証など)があれば、求人紹介も職業相談もできます。もし紛失してしまった際は再発行もできるので、職員に相談してみましょう。
ハローワークカードに登録した住所を変更したい場合、どうすればいいか?
引っ越し元の管轄ハローワークに、住所変更したい旨を伝えましょう。そこで「受給資格者氏名・住所変更届け」の用紙を受け取り、必要情報を書いて提出します。もし引っ越しをしてから住所変更していないことに気がついた場合は、電子申請も可能です。
ハローワークカードが期限切れになった場合、どうすればいいか?
有効期限切れになったハローワークカードを提出すれば、新しいカードを発行してもらえます。求職者登録情報は1年間有効なので、ハローワークカードを新しいものに更新すれば、引き続きハローワークの各種サービスが利用できます。
ハローワークカードは作るが、求職活動をせずに帰っても問題ないか?
ハローワークカードを作るだけでも問題はありません。ですから、ハローワークでいつでも求人が探せるように「とりあえず登録しておく」のも可能です。
ハローワークを利用する時のポイント
最後に、ハローワークを利用する際のポイントを解説します。以下3つのことを意識して利用しましょう。
- 目的と期間を明確にする
- ハローワークの特徴を理解する
- ハローワーク以外の就職方法も知っておく
それぞれ詳しく解説をしていきます。
目的と期間を明確にして利用する
ハローワークは、目的と期間を明確にして利用することが大切です。具体的には、事前に以下の2点をはっきりさせておきましょう。
- 就職の希望条件(目的)
- いつまでに就職したいのか(期間)
ハローワークでの就活は、自分から行動を起こさないと前に進みません。希望条件やいつまでに就職するのかを決めることで、自分に適した仕事を見つけやすくなります。反対に、これらが曖昧になっている人は、なかなか就職に至らないまま、長期間ハローワークに通うことになりかねません。
ハローワークの特徴を理解しておく
ハローワークには、以下のような特徴があります。ハローワークを有効活用するためにも、よく理解しておきましょう。
- たくさんの求人情報を取り扱っている
- 地元企業の就職支援に強い
- 求人の質にはバラつきがある
- 自分から行動しないと就職にはつながらない
ハローワークでは、企業側も無料で求人募集ができるため、採用にお金をかけられない企業の求人情報も含まれている場合があります。そのような企業の中には、少ない賃金で多くの労働時間を強いるブラック企業もまぎれている可能性がありますが、ハローワークの相談員はそこまで深く企業の状況を把握できていません。そのため、自ら優良企業を見極める力が必要です。
ハローワーク以外の就職方法も利用してみる
ハローワーク以外にも就職する方法はたくさんあります。
例えば、就職支援サービスを利用するのもひとつの方法です。無料で就職相談に乗ってもらえるうえに、就職に向けたサポートも受けられます。
企業側が求人情報を載せるのは有料ですが、それは「採用にお金をかける余力がある」ことの証明になります。
また、未経験の業種・職種に就職したい場合も、就職支援サービスの利用はおすすめです。
なぜなら、民間の就職支援サービスは求職者を就職させることで企業から報酬をもらうため、一から丁寧にサポートが受けられる可能性が高いでしょう。
私たちジェイックも就職支援サービスを提供しています。未経験者の正社員就職に特化したサービスなので、以下のような人に向いています。
- 就職したい業界はあるが、未経験のため自力で就職できるか不安
- 自分に合った企業に就職したく、専門家に相談しながら就活を進めたい
ハローワークを使って就活するのもありですが、このような民間の就職支援サービスを利用するのも有効な選択肢です。
まとめ
ハローワークカードに関する基礎知識から、応募方法、よくある疑問について解説しました。結論をまとめると、ハローワークは取り扱っている求人数が圧倒的に多いので、以下のような人におすすめです。
- 自分の中で希望条件がある程度決まっている
- コツコツと自分に合う求人を探し続けられる
一方で、どのように求人を探したらいいか分からない人は、就職支援サービスなど他の就職方法を検討してもいいでしょう。私たちジェイックも無料で就職相談を行っています。まずは情報収集をするくらいの気持ちで、利用してみてはいかがでしょうか。
こんな方におすすめ!
- 自分に合った仕事が見つかるか不安
- ハローワークのサービスに物足りなさを感じている
- ハローワークしか利用したことがない
- 自分に合った仕事が見つかるか不安
- ハローワークのサービスに物足りなさを感じている
- ハローワークしか利用したことがない