中卒者の履歴書の書き方とは、と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?中卒者の方が履歴書の書き方が分からないのはほとんどです。なぜなら、中学では就職者向けの履歴書の勉強がないからです。
こちらの記事では、履歴書が採用に与える影響や書き方のポイントを解説しております。こちらの記事を読むことで、中卒者でも有利に就職活動を進めることが出来ます。
この記事の目次
中卒での履歴書は採用に影響がある
就職活動をするうえで、中卒の履歴書は採用にも影響が出ます。応募する企業の募集要件を満たすことはもちろん、企業にとっては履歴書から得られる情報も多いからです。
履歴書からの印象が悪いと、それだけでマイナスなイメージを持たれてしまい、採用につながらないこともあります。履歴書をしっかり作成して、少しでも好印象を持ってもらえるように心がけましょう。
中卒の場合「大卒や高卒の人たちに比べて、勉強を頑張ってこなかった」と思われる可能性も高いです。その分、他の部分で「採用したい!」と思われる要素をアピールしなければなりません。
中卒者が履歴書作成で気を付けるべきポイント
中卒者が履歴書を作成する上で、気をつけるべき3つのポイントをご紹介します。
- 学歴の欄は、中学校卒業から記載する
- 学歴は素直に書く
- 見やすい書類を意識する
以下、それぞれの内容を詳しく解説していきます。
ポイント1:学歴の欄には中学校卒業から記載する
学歴欄には、中学校卒業以降の学歴を書きましょう。理由は、小学校や中学校は義務教育のため「卒業していることが前提」とみなされるからです。
例外的に、有名私立の小学校を卒業しているなどの場合は、評価につながることもあります。しかし、特別な学歴でなければ、中学校卒業以降の学歴を書くのが基本です。
ポイント2:学歴は素直に書こう
学歴は、必ず嘘偽りのないように書きましょう。稀に「最終学歴が中卒だと、採用されないのでは?」と感じて、高卒などと学歴を偽る人がいます。
しかし、これは「学歴詐称」という立派な罪です。それに、卒業証明書の提出が求められる場合もありますし、学歴を偽ってもバレる可能性が高いです。
学歴が合否に関係するとはいえ、企業が知りたいのは学歴よりも「どういう人なのか」です。そのため、学歴は偽ることなく、素直に書きましょう。
ポイント3:見やすい書類を意識する
履歴書は「自分がどのような人間か」を企業に知ってもらうための書類なので、見やすさを心がけましょう。汚い字で乱雑に書いていたり、下書きが上手く消せていないと、採用担当者から良い印象を持たれません。見やすい書類にするためのコツは下記のとおりです。
- 丁寧に書く
- 大きめの字で書く
- 文字の大きさを揃える
- 文字を詰めすぎず、適度な間隔を開ける
以上の点を心がけて書きましょう。
中卒の履歴書の書き方
中卒の人が就職活動で他の応募者より注目されるためにも、履歴書の書き方で差をつけましょう。履歴書は、企業の採用担当者が最初に確認するもので、第一印象に直結します。
自分がどのような人間かを文章で伝えるには、コツがあります。履歴書の書式は様々ですが、基本的に書くことは同じなので、以下のポイントを押さえたうえで、履歴書を作成していきましょう。
書き方1:履歴書の基本
まずは履歴書の基本である、以下2点を理解しておきましょう。
- 修正ペンや修正テープは使用しない
- 鉛筆、消せるペンでは書かない
途中で書き間違いがあっても、修正ペンや修正テープを使用しないのがマナーです。履歴書は就職活動の選考中だけでなく、採用された後も企業で長期間保管されます。履歴書に限らず、公式な書類に修正ペンや修正テープを使用することはマナー違反であることを理解しておきましょう。
もし書き間違えてしまったら、新しい履歴書に書き直すのが好ましいです。間違えた部分に二重線を引いて訂正印を押す方法もありますが、見づらくなるためおすすめできません。
また、鉛筆や消せるペンで書くこともNGです。消せるペンとは「付属のラバー部分で消しゴムのようにこすると、書いた文字を消せるペン」であり、フリクションなどが当てはまります。
鉛筆や消せるペンの使用が履歴書においてマナー違反とされるのは、後から内容を改ざんできるからです。また、このようなペンはラバーでこすらなくても、温度が上がるとインクが透明になってしまうこともあり、好ましくないといわれています。よって、履歴書は後から消せないボールペンで記入しましょう。
書き方2:学歴の書き方
学歴の欄は、学校名を必ず正式名称で記入してください。例えば、中学校も「〇〇中学」と書かないように気をつけましょう。
最終学歴が中卒でも、高校を中途退学している場合は、進学した学校の入学年月および中途退学した年月を記入します。「卒業していないから、履歴書に記載しない」というのはNGで、中途退学したことも正直に記載しましょう。
「家庭の事情」のようにやむを得ない理由や「留学のため」などの前向きな理由であれば、退学理由を記載することでマイナスのイメージを払拭できます。一方で、特に理由なく中途退学した場合は、あえて理由を書く必要はありません。
書き方3:職歴の書き方
就業経験がある場合は、勤め先の正式名称と入社年月、業務内容を記載します。基本的には正社員経験を書きますが、後ほど紹介する条件に該当すれば、アルバイトの経歴を書いても問題ありません。
業務内容に関しては、これまでの経験やスキルをアピールするチャンスなので、簡潔に伝わるようにまとめましょう。退社理由は「一身上の都合」で構いません。ただし、面接で問われることもあるので、答えられるようにしておきましょう。ここで前向きな理由を伝えられると理想です。
書き方4:資格の書き方
免許・資格欄も、自分の力をアピールするチャンスです。
- 普通自動車
- 二輪車の運転免許
- 漢検
- 英検
- 簿記
など、応募する企業に必要とされる資格を、取得年月が古い順に記載します。このとき、資格も正式名称で書きましょう。例えば、漢検・英検・簿記の正式名称は、以下の通りです。
- 漢検:日本漢字能力検定
- 英検:実用英語機能検定
- 簿記:日本商工会議所簿記検定
資格に関しては「どのレベル以上は書いてもよい」と決まっているわけではありませんが、仕事に役立つレベルであればアピール材料になります。例えば、漢検や英検は一般的に「2級以上」といわれています。しかしながら、2級未満の資格しかなくても勉強したことはアピールできるため、空欄のままにしておくよりは、書いておく方が得策でしょう。
書き方5:志望動機の書き方
志望動機は企業にとって最も気になる部分であり、応募者にとっても重要な項目です。
- なぜその企業で働きたいのか
- 採用したらどのように貢献できるのか
これらを採用担当者に理解してもらえるよう、以下の4つのステップを意識して志望動機をまとめましょう。
- 1.企業の求める人物像を理解する
- 2.過去の経験がどのように活かせるかを伝える
- 3.競合他社ではなく、応募企業に入社したい理由を伝える
- 4.将来のビジョンを明確にし、応募企業で達成できることを伝える
まずは、応募企業が「どのような人材を求めているのか」を理解しましょう。
- 業務内容
- 企業の歴史
- 力を入れている分野
などを調べることで、求める人物像が見えてきます。事前に企業のホームページなどで情報を調べて、求める人物像を推測しておきましょう。
また、応募企業にとっては「どのように貢献してくれるのか」も重要です。過去にどのような経験をして、経験から得たものと応募企業での活かし方を伝えましょう。さらに、競合他社にはない応募企業の強みや、将来のビジョンまで伝えられると、履歴書でも面接でも好印象です。
中卒者が履歴書にアルバイト経験を記載するのは場合によっては可能
履歴書に職歴を書く場合、正社員の経験を書くのが一般的です。正社員としての就業経験がない人は、職歴欄を空欄にしたり「職歴なし」と記載します。
しかし、アルバイトで得たスキルや能力を知ってほしい場合は、アピールすると評価が上がるでしょう。以下、詳しく解説していきます。
スキルや能力を知ってほしいときは有効
アルバイトを通じて得たスキルや能力がある場合は、履歴書に記載し、積極的にアピールしましょう。採用担当者の目を引く可能性も十分ありますし、スキルが応募企業でどう活かせるかを伝えることができれば、中卒という学歴をカバーできます。
ただし、履歴書にアルバイト経験を書く場合は、面接の際に詳しく聞かれる可能性も高いです。披露できる具体的なエピソードを、いくつか用意しておきましょう。
アルバイト経験を書く際の履歴書の記載例
アルバイトの経験を記載する場合も、正社員経験と同様です。
- アルバイト先の入社年月日
- 企業名
を記載します。一段改行し、具体的な業務内容を簡潔に記載しましょう。就職活動の時点でアルバイトを続けている場合は「在職中」もしくは「現在に至る」と書いて締めます。退社している場合は退社理由を「一身上の都合」または「就職活動のため退社」と記載します。
中卒者が使用する履歴書を買える場所
中卒者が使用する履歴書は、以下の場所で購入できます。
- コンビニ
- スーパー
- 文房具店
- ホームセンター
- 百均
- 各種小売店
- ネット通販
また、探す際のコツも紹介しているので、参考にしてください。
場所1:コンビニ
コンビニの文房具コーナーで履歴書は購入できます。24時間営業のコンビニがほとんどなので、いつ必要になっても手に入るのが魅力です。ただし、コンビニに置いてある履歴書は種類が豊富でないため、急ぎで手に入れたい場合にのみ便利な場所といえるでしょう。
場所2:スーパー
履歴書は、スーパーにも売っています。比較的大きなスーパーで、文房具などの生活用品コーナーがある場合は、履歴書も取り扱っている可能性が高いです。一方、小規模なスーパーでは、食料品だけで生活用品売り場がないことが多いです。
場所3:文房具店
文房具店には、ほぼ確実に購入できます。大きな文房具店であれば、履歴書の種類も豊富に取り揃えていることが多いため、目的に応じた履歴書を選べるでしょう。原稿用紙などと一緒に陳列されていることが多いです。
場所4:ホームセンター
ホームセンターにも履歴書は売っています。文房具売場が確保されている場合が多く、種類も比較的豊富です。ただし、ホームセンターは履歴書以外にも様々なものが販売されており、店内も広いことが多いため、探すのに時間がかかる場合があります。大型店であれば、はじめから店員さんに尋ねるのがおすすめです。
場所5:百均
履歴書は、百均でも購入できます。品揃えも豊富で、なにより100円で購入できるのが魅力でしょう。ただし、用紙のサイズや用途に合った商品がないことも多いです。心配であれば、大型の百均に行くことをおすすめします。
場所6:各種小売店
百貨店や地域の商店など、各種小売店でも売られている場合があります。百貨店では文房具売場にあることが多いですが、個人商店では取り扱っていないこともあるので、要注意です。
場所7:ネット通販
住んでいる場所の近くに、これらのお店がない場合は、ネット通販で購入する方法もあります。ネット上にはショップも豊富にあり、購入できないことはまずありません。種類も豊富なので、必要に応じた履歴書を選べます。
ただし、注文してから手元に届くまでに日数がかかる点はデメリットです。早くても翌日以降にしか届きません。また、購入金額が小さい場合には別途送料がかかることもあるため、割高になってしまう可能性もあります。時間に余裕があり、他にも一緒に購入するものがある場合には便利です。
まとめ
以上、中卒で履歴書の書き方に悩んでいる人向けに、詳しい書き方や気をつけておきたいポイントを解説しました。
「中卒」ということに、コンプレックスを抱いている人がいるかもしれませんが、履歴書の書き方次第で、採用担当者にアピールできるポイントはたくさんあります。応募企業から注目してもらえる履歴書を作成し、内定をつかみ取るための参考にしてください。
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