「職業訓練でネイルの資格はとれるの?」との疑問や「どんな人か職業訓練の対象なの?」といった基本的なことから、職業訓練を受講するまでの流れを説明していきます。
また、給付金を貰いながら、ネイルのコースを受講する方法や、就職を有利に勧めるためのサービスなども紹介していきます。
また、ネイリストとしてスキルアップし独立などを考えている方にとっても有益な情報をまとめています。
この記事で、ネイリストとして活躍するための準備をしてきましょう♪
- 職業訓練とは、就職希望者が無料で利用できる公的な職業訓練講座のこと
- 職業訓練でネイルコースを受講する場合、補助金が貰える場合がある
- ネイリストの仕事内容・平均年収・就職先や独立開業についても解説します
この記事の目次
職業訓練ってなに?
職業訓練とは、就職希望者が「今の知識やスキルのままでは、就職が難しい」や「今まで働いてきた職種とは違う職種に転職したいけど、スキルや知識が足りない」という際に、無料で利用できる公的な職業訓練講座です。
※ごく一部有料講座もあるので確認が必要です。
受講期間は3カ月~6カ月コースや、1~2年のコースもあり、受講できる講座も数多く、幅広い職種に対応しています。
また、職業訓練を受けながら補助金を受け取れる制度もありますので、金銭面で不安な方も公的な職業訓練コースなら安心して受講することができます。
職業訓練には、「求職者支援訓練」と「公共職業訓練」と大きく2つに分類されます。ここからは、求職者支援訓練と公共職業訓練の違いについて解説していきます。
求職者支援訓練を解説
「求職者支援訓練」は、雇用保険を受給できない求職者(失業保険の受給資格のない方)を対象にした職業支援プログラムです。
「基礎コース」と「実践コース」があります。
基礎コースでは、Word・Excelなど、どのような職種でも一定のスキルを求められる講座になっています。
実践コースは多くのコースがあるので、以下に紹介します。
- ネイリスト養成科
- トレーニングインストラクター養成科
- webプログラミング実践科
- パソコンビジネス実践科
- 商業簿記、工業簿記、建築簿記、総務・パソコン実践科
- webデザイナー養成科
- 医療事務、調剤事務科
- パソコン機械CADオペレーター科
以上の様に様々な講座があります。
引用:厚生労働省 福岡労働局
上記を見ても分かる通り、ネイリスト養成科は、求職者支援訓練の実践コースに分類されます。
公共職業訓練を解説
「公共職業訓練」とは、雇用保険を受給できる求職者(失業保険の受給資格がある方)を対象にした職業支援プログラムです。
「以前の職種ではなく、新しい職種にチャレンジしてみたい!」という方にはピッタリの制度になるので、有効に利用していくべきです。
公共職業訓練には手に職を付ける技術系の講座が多い傾向にあります。
- ハーブアロマスタッフ育成科
- はじめてのビジネスパソコン基礎科
- 経理TI実践科
- VBAも学べるビジネスパソコン実践科
- 医療事務・調剤事務科
- DTPデザイナー養成科
- パソコンビジネス実践科
- 初歩から学べるパソコン事務科
- 実践CAD、BIM科
- Java webアプリ技術者育成科
- オブジェクト指向(#C、Java)、pythonプログラミングとAI概論実践科
- 介護職員初任者研修養成科
- ゼロからのwebクリエイター養成科
- ファイナンシャルプランナー初級、中級連続養成科
- パソコン初級科
- web制作技術科
- OA経理科
- OA簿記初級科
上記を見ると、求職者支援訓練と同じ様な講座も多いですが、一概には言えませんがより専門的な講座が多いのが特徴です。
引用:厚生労働省 福岡労働局
職業訓練ネイルコースって補助金もらえるの?
職業訓練でネイルコースを受講する場合、補助金が貰える場合があります。ネイルコースは求職者職業訓練に分類されるので、一定の条件を満たせば「訓練受講手当」「通所手当」「寄宿手当」の給付金を受け取りながら、講座を受けることができます。
求職者職業訓練であるネイルコースは、基本的に失業保険を受け取る資格が無い方に向けた職業訓練制度ですが、ネイルコースと失業保険の関係についても深掘りしていきます。
失業保険について
ネイルコースがある求職者支援訓練は、失業保険(雇用保険)を受給できない方を対象としています。
しかし、ハローワークで相談する過程で、求職者支援訓練の受講が本人の希望する就職に適すると判断された場合は、失業保険受給中でも求職者支援訓練を受講することは可能になっています。
ただし、注意点があります。本来、失業保険を受給している方は、一定の条件を満たせば職業訓練中は失業保険受給期間を延長することができますが、この場合は、訓練受講中の失業保険の延長ができないようになります。
職業訓練給付金について
職業訓練給付金は、一定の条件を満たす方であれば、受給の対象になります。
まずは、職業訓練給付金の種類は以下の通りです。 訓練受講手当 月10万円 訓練を受講している期間について、1カ月ごとに支給します 通所手当 訓練施設へ通所する場合の定期乗車券などの額(月上限42,500円) 寄宿手当 月10,700円 同居の配偶者、子および父母と別居して寄宿(訓練施設に付属する宿泊施設やアパートなど入居)する場合で、通所のための往復所用時間が4時間以上など、住居の変更が必要とハローワークが認める場合に支給します
職業訓練給付金支給の条件は以下の通りです。
- 本人収入が月8万円以下、シフト制で働く方などは月12万円以下
- 世帯全体の収入が月40万円以下
- 世帯全体の金融資産が300万円以下
- 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
- 訓練の8割以上に出席する(病気や仕事など以外の理由で訓練を欠席した場合、給付金は日割りで支給します)
- 世帯の中で同時にこの給付金を受給して訓練を受けている者がいない
- 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けていない
職業訓練給付金の支給を受けるハードルは、上記の通りなかなか厳しい条件になっています。
求職者支援資金融資もある
「求職者支援資金融資」とは、求職者支援制度で給付金を受給する予定の方を対象とした貸付制度です。
職業訓練受講給付金を受給しても、その給付金だけでは生活するのが困難な方に向けた融資で、給付金とは別に貸してもらうことができます。
貸付額は、月5万円(単身者は上限)または10万円(扶養家族を有する者上限)×受講予定訓練月数です。
以下の2つの要件を満たしている方が対象になっています。
- 職業訓練受講給付金の支給決定を受けた方
- ハローワークで、求職者支援資金融資要件確認書の交付を受けた方
求職者資金融資要件確認書の交付には、貸付を希望する理由が正当と認められることや貸付金を返済する意思があると認められるなどの要件があります。
「私は、対象かも?」と思った方で、職業訓練受講給付金だけでは生活が難しいと感じる方は、積極的に利用したい融資制度です。
ネイリストは、女性に人気の職業の1つです。ネイリストの資格を取得し「ネイリストとして転職、就職をしたい!」という方は多いです。
ネイリストに興味はあるけど、仕事内容、給与面、就職先、独立開業などキャリア形成のことはよく分からないという方向けに、ネイリストの仕事について深掘りしていきます。
ネイリストの仕事内容
ネイリストの仕事は、お客様の爪にネイルカラー、ネイルアートを施すことですが、他にも基本的なネイルケアのお仕事もとっても重要な位置付けです。
以下に、ネイリストの主な仕事をまとめています。
- ネイルケア:お客様の自爪を健康にケアすること。爪の長さを整えたり、磨いたりして、お客様の爪を美しく健康に保つことが重要です。
- ネイルカラー:お客様の爪にマニュキュアやネイルジェルを塗って、カラーリングします。ここでは、美しくカラーリングするだけではなく、お客様の爪を健康に保つために、強度を補強する役割もあります。
- ネイルアート:カラーリングしたお客様の爪に、シール・ラインストーン・ジェル・アクリルカラーなどを使って美しくデザインすることです。
以上がネイリストとしてのお仕事の内容になっています。
ネイリストというと、ネイルカラーやネイルアートが主な仕事だと思われることが多いですが、お客様のネイルケアもネイリストとしてとても重要な仕事です。
ネイリストの就職先
ネイリストの資格を取得した後は、ネイルサロンへの就職がスタンダードなスタートとなります。そして、最近は、スキルアップし独立開業を目指す傾向もあります。
ネイリストとしての就職先の代表的なものを紹介します。
- ネイルサロン
- 美容室(ネイルのメニューなどを取り入れている美容室)
- エステサロン
- 結婚式場
- 自宅や賃貸テナントでのネイルサロン開業
- 店舗を構えないフリーのスネイリスト
一般的なネイルサロンから独立してフリーのネイリストになる道など、努力次第で活躍する場は自分次第で広げることができます。
ネイリストの平均年収
ネイリストの平均年収は、約321万円で、月収で約27万円になっています。年収の幅としては、約270万円~約740万円とかなりバラつきがあります。この理由として、勤務地域や勤務サロンの規模、スキルや資格、経験年数などが考えられます。
※参考:求人ボックス 給与ナビ ネイリストの仕事の年収・時給・給与(求人統計データ)
ネイリストの収入は、スキル勝負で、スキルが高いネイリストは当然年収の相場よりも多く稼ぐことが可能です。
一般のネイルサロンでも実力が認められ店長などを任されると年収360万円~700万円程度と大きな収入アップも見込めます。
(年収に差がでているのは、勤務地域やネイルサロンの規模などが大きく収入に影響する傾向にあるからです。)
独立しサロンオーナーになり人気のサロンになれば、年収1000万円以上も可能です。しかし、ここまで人気になるサロンを経営するということは、ネイリストとしてのスキルももちろん必要ですが、経営者としての勉強やどれだけ人を集め人気店にしていく戦略を考えることができるかなど、マーケティングの知識も必要になってきます。
ネイリストの独立開業について
ネイリストとして開業する方は実際に多く、開業の目的は人それぞれです。「ネイルサロンを開業して人気店にしたい!」という方から「育児と仕事を両立するために時間的拘束が緩いフリーのネイリストになりたい!」という方まで多種多様です。
どちらにしても、ネイリストとして独立開業するためには最低限のスキルは必要です。そのためには、職業訓練の制度を利用し、ネイリストとしての資格を取得することは、とてもプラスになります。
ネイリストの資格を持っていれば、ネイルサロンに入職する際の給料も高いし、独立開業した時のネイルサロンの宣伝にもなります。
ネイルコースのカリキュラムを解説
職業訓練のネイルコースのカリキュラムの1例を紹介致します。
受講期間・訓練時間や学ぶ科目や取得できる資格について詳しく解説していきます。
今回の例で紹介するのは福岡県で令和2年10月に開講した講座をご紹介しますが、職業訓練のネイルコースがどういったものかイメージが付くように紹介していますので、参考にして下さい。
受講期間や講義時間について
受講期間は、令和2年10月21日水曜日~令和3年4月20日火曜日の約6カ月、講義時間は10時00分~16時30分までのスケジュールです。
申込期間は、令和2年8月20日木曜日~令和2年9月23日水曜日となっています。
講義時間は朝から夕方まであり、約6カ月の訓練期間ということで、訓練期間中はハードな生活が続くと考えられるので、給付金などを利用できるかたは有効に活用していくべきでしょう。
また、10月21日開講で締切が9月23日というスケジュールなので、職業訓練でネイルコースを受講する予定の方は、余裕を持って計画的に行動していくべきでしょう。
ネイルコールの科目を深掘り
職業訓練でのネイル講座の学習内容を説明していきます。講義内容は「学科」「実技」、場合によっては「職場体験」などもカリキュラムに組み込まれている訓練校もあります。
以下に、講座の科目の詳細を記載します。
- 職業支援
- 安全衛生
- ネイル理論
- ネイル基礎
- ネイル応用
- ネイルケア演習
- ネイルケア実践演習
- ネイルアート
- フットケア演習
- ジェルネイル
- チップラップ
- ジェルスカルプチュア
- サービス接遇
- イクステンション
- アクリルアート
- 総合演習
- 職場見学、職場体験、職業人講話
以上のような講義内容になっています。講義時間は学科90時間、実技516時間、職場見学6時間の総講義時間612時間となっています。
これは、令和2年の10月21日開講のネイルコースを例に挙げていますが、他の地域で開催されてる講義もほぼ同様のものになっています。
訓練修了後に取得できる資格
職業訓練は、ネイリストになるための講義と並行して、資格取得を目的としたカリキュラムも含まれています。
職業訓練を卒業したからと言って資格が貰えるわけではありません。あくまでも任意の受験になっています。
卒業後に取得できるネイルの資格としては以下のようなものがあります。
- JNEC ネイリスト技能検定 2・3級
- JNA ジェルネイル技能検定 初級・中級
- JNA ネイルサロン衛生管理士
- JNA フットケア理論検定試験
職業訓練を卒業すると、一般的に上記のレベルの試験合格のスキルが身に付くと考えられています。
上記の資格は、ネイリストとしての最低限の知識がスキルがあると証明できるレベルの資格になっています。
もっと上の資格を取得したいと考えている方も多いと思います。しかし、職業訓練のネイルコースを卒業した時点のレベルは、「JNEC ネイリスト技能検定 2・3級」「JNA ジェルネイル技能検定 初級・中級」レベルと考えて良いです。
なので、講座修了後は、「JNEC ネイリスト技能検定 2・3級」「JNA ジェルネイル技能検定 初級・中級」は、是非取得しておくことをおすすめします。
更に経験・スキルを積み上げて、「JNEC ネイリスト技能検定 1級」「JNA ジェルネイル技能検定 中級 上級」の資格取得を目指して行きましょう。
「職業訓練のネイルコースを卒業したら本当に就職できるの?」と疑問に思う方も多いと思います。
結論からいうと、高い確率で就職することは可能です。
しかし、職業訓練所のネイルの学校によっては就職支援やネイルサロンの就職斡旋の質にバラつきがあるのは確かです。
職業訓練所に通学する前に、職業訓練所の見学をする機会があるので、可能な限り参加し、「就職支援体制や就職率」を確認しておきましょう。
それでも、一般的に職業訓練校を卒業し、「JNEC ネイリスト技能検定 2・3級」「JNA ジェルネイル技能検定 初級・中級」を取得していると、最低限の知識とスキルは認められ就職できる可能性はかなり高いです。
ネイルのスキルを伸ばしながら独立開業を目指すキャリアプラン
ネイリストになって将来、独立開業を目指す方も多いです。
「経営者となって自分のネイルサロンを大きくしたい!」「好きな時間だけ自由にネイリストとして働きたい!」など独立開業の理由は様々です。
通常の順序としては、職業訓練所などのネイルの専門学校を卒業し「JNEC ネイリスト技能検定 2・3級」「JNA ジェルネイル技能検定 初級・中級」を取得しネイルサロンに就職し、経験を積んだ後に独立開業への道へ進むのがスムーズです。
独立開業にはどんな準備が必要か解説していきます。
独立開業には資格取得が役立つ
独立開業するために取得していた方が良い資格は、「JNEC ネイリスト技能検定 1級」「JNA ジェルネイル技能検定 上級」です。
独立開業するとなると、自分のスキルがあなたのお店の評判に直結してきます。
ネイルサロンの場合は、JNEC ネイリスト技能検定1級・JNA ジェルネイル技能検定上級取得者が1人でもいれば、お店のwebページなどに「JNEC ネイリスト技能検定1級・JNA ジェルネイル技能検定上級取得者在籍」と表示し集客に使うことができます。
しかし、独立開業して1人職場になった時は、あなたが「JNEC ネイリスト技能検定 1級」「JNA ジェルネイル技能検定 上級」を取得していないと、上位資格保有者といってお店の宣伝ができません。
独立開業した時点で、あなたはお客さんから選ばれなくてはならないのです。
なので、ネイルの上位資格である「JNEC ネイリスト技能検定 1級」「JNA ジェルネイル技能検定 上級」は取得しておいた方がメリットが大きいでしょう。
職業訓練以外でネイルの勉強をする選択肢は?
職業訓練以外にもネイルを勉強する方法はあります。それは、「ネイルスクール」「通信講座」でもネイルを学ぶことはできます。
そして、「独学」でもネイルを学ぶことは可能です。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
ネイル専門学校
ネイル専門学校と職業訓練は似ている部分が多いです。
職業訓練ネイルコースでは、通常3カ月or6カ月でネイルの技術を学び資格を取得し、最短で就職することを目標としています。
ネイル専門学校もコースによっては、職業訓練と全く同じようなカリキュラムで短期で資格取得し最短で就職を目指すコースもあります。
ネイル専門学校の一番の特徴はコースの豊富さにあります。
ネイル専門学校は短期コースで「JNEC ネイリスト技能検定 3級」「JNA ジェルネイル技能検定 初級」を目指すコース。
中期コースで「JNEC ネイリスト技能検定 2級」「JNA ジェルネイル技能検定 中級」を目指すコース。
1年~1年半で「JNEC ネイリスト技能検定 1級」「JNA ジェルネイル技能検定 上級」を目指すコース。
このように選べるコースが豊富です。
また、学校によっては、お家で学べるオンラインコースなども準備されています。
ネイル通信講座
ネイル通信講座でも、ネイルの資格を取得し就職することは可能です。
「通信講座でネイリストになれるなんて嬉しい。」と思うかもしれません。しかし、通信講座ならではのデメリットが多くあるので、注意が必要です。
通信講座の代表的なデメリットは、モチベーションの低下です。専門学校などで大勢で学ぶのとは違い、通信講座の場合は、相当な覚悟がないと続かない可能性が高いです。
その他のデメリットは、上位資格を取得するのが難しいことです。
講座によっては、「JNEC ネイリスト技能検定 1級」「JNA ジェルネイル技能検定 上級」まで対応という講座もありますが、ベテランの講師に直接指導を受けずに、上位資格を取得するのは難易度は高いです。
なので、通信講座で取得できる資格は、「JNEC ネイリスト技能検定 2級」「JNA ジェルネイル技能検定 初級」程度の資格と考えていたほうがいいでしょう。
ネイルを独学で学ぶ
ネイルを独学で学ぶことも可能です。しかし、独学で実践のスキルを身につけることは難しいでしょう。
一般的に、独学で取得できる資格は、「JNEC ネイリスト技能検定 3級」「JNA ジェルネイル技能検定 初級」程度と言われています。
求人情報によっては「未経験OK」と記載されているネイルサロンもあります。しかし、給料は低く設定されており、ネイリストとして働きたい意志があるなら、いずれ資格を取得することになると思うので、独学でネイルサロンに就職する方法は、おすすめできません。
高度ネイルスキル取得には専門学校などで学ぶ必要がある?
当然ですが「JNEC ネイリスト技能検定 1級」「JNA ジェルネイル技能検定 上級」を取得すると、給与などの待遇が良くなったり、お客様から信頼され指名が入りやすいなどのメリットも多いです。
そして、上位資格を取得するには、ネイルの専門学校の上級資格取得コースに通学するのが一番近道です。
金銭的・時間的負担はかかりますが、今後の自分のキャリアを考え、独立や職場での待遇を上げたいなど明確な目的がある場合は、積極的に取得するメリットは大きいでしょう。
職業訓練ネイルコースを受ける申込手順を解説
「職業訓練でネイルコースを受講したい!」と思っても、誰でも簡単に受講できるとは限りません。職業訓練は無料で受講できとてもメリットの多い制度ですが、職業訓練を受講し、就職する意志の有無などを見せる必要があります。
ここでは、職業訓練を受講する手順を丁寧に解説していきます。
ハローワークで求職の申込
あなたの住んでいる地域のハローワークで求職申込を行い、職業訓練の説明を受けて下さい。
「職業訓練を受けたいのにハローワークで求職申込するの?」と感じる方もいると思いますが、職業訓練は明確に就職の意志があるかが大切になります。
なので、最初にハローワークカードを発行して「私は就職する意志があります。」という手順を踏む必要があります。
また、ハローワーク窓口で、職業訓練を受けたいと伝える必要があるのですが、その際に「職業訓練でネイルコースを受けたい理由」などを聞かれるので、事前にリサーチして準備しておきましょう。
ちなみに、1回目の相談で職業訓練の受講が決定することはありません。次の流れは、各自治体や担当者によっても異なりますが、もう一度ハローワークに来るように言われるか、職業訓練の説明会に参加するように勧められますので、担当者の指示に従って下さい。
職業訓練の説明会に参加
毎月、ハローワークが主催で職業訓練の説明会が行われています。ハローワークの担当者にもこの説明会に参加するように勧められるので、この説明会には時間を作って必ず参加した方がいいでしょう。職業訓練を本当に受けたいというアピールにもなります。
ネイル職業訓練所の見学
訓練所への見学は必須とはされていませんが、見学することを強くお勧めします。職業訓練は面接もあるので、見学し積極的な心象を残すことで、試験を有利に進めることができる可能性が上がります。少しの時間を割いて見学するだけで、面接でも「実際に見学した際に、訓練所のみなさんの学ぶ姿勢に強く共感致しました。」など、実体験ベースでアピールすることがでるので、面接を有利に進めることができます。
受講申込書をハローワークに提出
ハローワークから職業訓練の受講希望が認められると、職業訓練所に提出する「受講申込書」などの必要書類を受け取ることができます。
※職業訓練受講給付金を希望される方は、この時にハローワークの担当者に確認してください。
受講申込書には、証明写真や職業訓練の希望理由・希望の職業など記載する箇所があるので、必要事項を記載して、訓練所に提出します。訓練所への提出は持参でも郵送でも大丈夫です。
面接・筆記試験を受ける
職業訓練を受講するためには、訓練所で開催される試験を受ける必要があります。試験内容は、コースによって異なります。筆記試験と面接が多いですが、面接のみの場合もあるので、この点は、訓練所募集要項や見学の際に確認する必要があります。
ネイルコースは面接のみの場合が多いようです。
合格通知を受け取る
合格通知を受け取った後は、ハローワークに合格通知書を持参し、「就職支援計画書」の交付を受ける必要があります。
また、ハローワークによっては、職業訓練を受けるにあたっての説明会や給付金についての説明会が開催されるので必ず参加して下さい。
訓練受講
職業訓練開始になります。通常、開校日には「職業支援計画書」の写しを持参する必要があります。「支援指示」と呼ばれるもので、この職業支援計画書の書類を揃えないと講座の受講もできないし、給付金の支給もできません。
開校日には、作成済みの職業支援計画書を忘れずに持参して下さい。
ネイリスト以外の可能性も考えてみたいなら、就職エージェントを活用
今までのネイルの説明を聞いて、「思ったより大変そう」「自分には向いてないかも…」と思った方は、一度、立ち止まって自分の将来の設計を考え直すのも1つの手です。
誰しも本当に自分に向いてる職業を簡単には見つけることは難しいです。
そこで、無料でプロの就職アドバイザーに相談してみませんか?
就職エージェントの利用
正社員就職を目指すなら、就職エージェントを上手く活用するのがおすすめです。
就職エージェントとは「キャリアアドバイザー」と呼ばれる就職支援のプロがマンツーマンで、求職者の就活をサポートするサービスです。
就職エージェントの利用が特におすすめなタイプは、「就職支援のプロに相談しながら就活を進めたい」と考える人です。これまでの経歴や自己PRに自信がない人は、就職エージェントに相談することで効率よく就活を進められますし、自信を持って臨めるようになるでしょう。
就職エージェントは、会社ごとにサービスの対象が変わります。
- 第二新卒向け
- 20代向け
- 就職未経験に強い
- 女性向け
就職エージェントを利用するときは「このサービスは自分の属性に合っているか」をよく考えて登録しましょう。複数の就職エージェントに登録しても構いません。気になるものがいくつかある人は一通り登録して、利用しながら比較・検討していくのがおすすめです。
エージェントによってサービス内容も異なりますが、一般的には以下のサービスが利用できます。
- 求人の紹介
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- 個別面談
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私たちジェイックも就職エージェントを運営しており、社会人経験が少ない人の就職支援を得意としています。
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まとめ
「ネイルの仕事ってどんなこと?」といった基本的なことから、「ネイリストとしてのキャリアの積み方」などを深掘りしてきました。理想のネイリストとして、あなたがどう成長していくかのイメージがわいてきたと思います。
自分のキャリアを歩むには、金銭的負担を軽減しながら職業訓練ネイルコースを受講するのか、専門学校を選ぶべきなのか見極めることが必要です。
また、自分の将来に迷いがあるなら、ネイリストとして活躍する情報を集めながら、就職支援サービスも活用して、プロのキャリアカウンセラーに無料で相談してみるのも有効な手段です。
まずは、自分の将来をイメージし進むべき道を見極めて行きましょう。
こんな方におすすめ!
- 自分に合った仕事が見つかるか不安
- ハローワークのサービスに物足りなさを感じている
- ハローワークしか利用したことがない
- 自分に合った仕事が見つかるか不安
- ハローワークのサービスに物足りなさを感じている
- ハローワークしか利用したことがない