中卒でプログラマーになっても大丈夫なのか、と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?実は、中卒にプログラマーをおすすめしない理由があります。なぜならば中卒者は、中卒ということ自体がハンデになることがあるからです。
こちらの記事では、中卒でのプログラマーをおすすめできない理由とプログラマーになる方法を解説しています。
中卒でプログラマーになる際の注意点やその方法を知りたい方は、ぜひご覧ください。
中卒でのプログラマーをおすすめできない理由
中卒でプログラマーになるのはデメリットが多く、あまりおすすめできません。特に、以下3つの理由がネックとなります。
- 中卒であることがハンデになる
- プログラミングの能力は知識や学問が重要
- IT業界でも学歴と給料は比例する
以下、それぞれの理由を詳しく解説していきます。
理由1:中卒であることがハンデになる
中卒であることは、就活の際、やはりハンデにはなります。中卒だと、面接の際にきちんと働けるかどうかを疑問に思われやすく、マイナスイメージを払拭できなければ採用されないのが実態です。
そうなる背景として「高校の進学率の高さ」が考えられます。文部科学省が行った令和2年度の調査では、高等学校への進学率は98.8%という結果でした。この大多数から外れていることで、採用担当者から以下のような印象を持たれてしまいます。
- 嫌なことがあれば、すぐ辞めてしまうのではないか
- コツコツ努力できないのではないか
誰しも「物事を途中でやめた」という経験はあると思いますが、学校生活は誰もが通る道であるがゆえに、中卒や高校中退はイメージが悪いです。
また、「家計を支えるために中卒で働き始めた」という諸事情はあっても「高校へ進学するお金がなかったから中卒になった」というケースは、今の時代ではあまりありません。なぜならば、高校無償化などの制度もできているためです。
そのため「集団生活になじめない」「勉強ができない」などのネガティブな理由で中卒(または高校中退)になったのではないかと勘繰られてしまうことも、残念ながらあるかもしれません。
さらに、「学歴はあるに越したことはない」という考え方が一般的であるため、企業側からしても、あえて中卒の人を採用するメリットがありません。中卒の唯一の強みは「若さ」かもしれませんが、大卒や高卒も大して年齢が変わらないため、差別化できないのが難点です。
これらのようなたくさんのハンデがあるため、やはり中卒は就活で不利になることが多いです。
理由2:プログラミングの能力は知識や学問が重要
プログラマーは、さまざまな知識や学問の上に成り立つ職業です。知識や学問の有無は、プログラミングスキルの習得度合いに直結するため、中卒だと不利なことが多いでしょう。
プログラマーは、以下の業務を行います。
- 1:仕様書を理解し、目的を確認する
- 2:システムが作動するよう、プログラミングを行う
- 3:バグ(エラー)が起きないか確認する
そして、これらの業務を遂行するためには、以下の資質が求められます。
- プログラミングに関する基礎知識
- 論理的思考力
- 実現したいことの専門知識(最低でも一般知識)
例えば「飲食店のオーダーを効率的に取るサービス」を開発するときに、飲食業界の事情や悩みを理解している人ほど、良いサービスが作れるのはいうまでもありません。プログラマーは、プログラミングスキルを習得する以外にも、幅広い教養が必要です。
さらに、IT業界は情報の入れ替わりが激しいことも特徴です。プログラマーとして活躍するには「自ら進んで勉強する姿勢」が求められるでしょう。そのため、学校の勉強が嫌で中卒になった人は、プログラマーの仕事は相性が悪いかもしれません。
理由3:IT業界でも学歴と給料は比例する
プログラマーなどのIT系職種は「実力主義」といわれがちですが、収入面を見ると学歴によって差があります。というのも、プログラマーで年収を上げようと思ったら、重要なのは「どれだけスキルアップできるか」にかかっているからです。
そして、スキルアップには基礎学力も必要であり、中卒の人はここでも不利になります。実際、学歴別の生涯賃金は以下の通りです。
- 大学卒:3.28億円
- 短大卒:2.63億円
- 高卒:2.54億円
- 中卒:2.39億円
中卒と高卒では、生涯賃金に1500万円ほどの差があります。
また、大卒の人はキャリアを積んで管理職に就くなど社内での昇進スピードも速いため、ますますその差を埋めるのが大変でしょう。
中卒でプログラマーになる方法
中卒の人がプログラマーになれないのかというと、そうではありません。不利になることは確かに多いですが、これまで勉強が苦手だった人も「1から学んでいく姿勢」さえあれば、プログラマーになることはできます。
中卒の人がプログラマーになる方法は、主に以下の2つです。
- プログラミングの実力をつける
- 就職エージェントを使う
特におすすめなのは「プログラミングの基礎スキルを習得した後、就職エージェントを使って就職先を見つけること」です。以下で、詳しく解説していきます。
方法1:プログラミングの実力をつける
まずは、プログラミングの実力をつけることが先決です。プログラマーは「未経験歓迎」とされている求人も多いですが、基本的に最低限の知識・スキルを持った状態でないと採用されないと思っておいたほうがよいでしょう。
基礎知識を習得してから就活をした方がいい理由は、全くプログラミングをやったことない状態だと、面接でアピールのしようがないからです。「プログラミングは全く勉強したことありませんが、やる気だけはあります!」という人と「プログラミングスクールを卒業し、ウェブサイトのHTML、CSSのコーディングが可能です」という人では、印象が全然違います。いくら未経験歓迎だからといって、企業もそこまで甘くはありません。
どれだけ熱量を語ったとしても、行動が伴っていることが大事です。面接では、持っているスキルを具体的にアピールできるかどうかで、採用される確率が大きく変わるでしょう。
プログラミングを勉強する方法は、大きく以下の2つです。
- プログラミングスクール
- 独学
スキル習得までのスピードが早い、プログラミングスクールに通うことをおすすめします。しかし、スクールに通うのが難しい場合は、YouTubeなどで初心者向けの解説動画を観て、独学するのも1つの手です。
中卒からプログラマーを目指すなら「基礎的な知識・スキルは独学で身につけてやる」くらいの熱量が必要かもしれません。実際にプログラミングを学んでみて「おもしろい」と感じるのなら、プログラマーの適性があるといえるでしょう。
方法2:就職エージェントを使う
中卒でプログラマーを目指す場合、就職エージェントを活用するのがおすすめです。高卒やフリーター向けの求人は多いですが、中卒者が応募できる求人は非常に少なく、自力で探すのがまず大変だからです。特に、正社員求人であればなおさらです。
また、IT企業は人材不足に悩んでいるところが多いので、求人サイトにも多くの求人情報が掲載されています。未経験の人が自分に合った求人を選ぶのは、簡単ではありません。
就職エージェントは、就職支援の専門家である「キャリアコンサルタント」や「キャリアアドバイザー」が相談に乗り、求職者一人ひとりに合った求人を提案します。無料で利用できるので、負担なく気軽に相談しやすいことも大きなメリットです。頼れる就職エージェントを探して、サポートを受けながら就職活動を進めていきましょう。
まとめ
以上、中卒の方にプログラマーがおすすめできない理由と「それでもプログラマーになりたい!」という強い意思を持った方向けに、中卒からプログラマーになる方法を解説しました。
まずはプログラミングの基礎学習に取り組んでみて、それでもプログラマーになりたい気持ちがあるようであれば、ぜひ就職エージェントを活用してみましょう。また、一度就活をしてみて「やっぱり中卒は就職に不利かも」と感じたら、通信制などで高卒資格を取ってから就活をしても決して遅くはありません。特に20代までであれば、未経験の業界であっても十分就職・転職できるチャンスがあります。
弊社ジェイックも就職エージェントとして、中卒の方の就職相談に乗ることができますので、ぜひご活用いただければ幸いです。以下のリンクから、お気軽にご登録ください。
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