「イラストの仕事にはどんな種類があるのか」について、知りたい方はいませんか。
この記事では、イラストの代表的な仕事を4つ紹介すると共に、イラストレーターを本業としていくためのポイントもお伝えします。
イラストの仕事はやりがいも大きい一方で、成功者が少ない厳しい世界でもあります。平均年収も交え、そうしたリアルな現実も解説しますので、イラストレーターとして成功したい人はぜひ最後までご覧ください。
- 「イラストの仕事」、主に4種類の職種の仕事内容と報酬の目安を解説
- 年収が低い理由は「イラストレーターの数が多い」「知名度がないと単価が低い」
- 「イラストの仕事で年収を上げる方法3選」を紹介
- まずは正社員として働きつつ、副業でイラスト仕事を始めてみるのがおすすめ
この記事の目次
イラストの仕事の種類
イラストを仕事にする場合、おおよそ次のような業務に携わる可能性があります。
- 広告イラスト
- テレビ番組内のイラスト
- 小説の挿絵
- ゲームキャラクター
では、それぞれの仕事内容を紹介します。
広告イラスト
雑誌やチラシ、Webサイト内の広告に使われるイラストを描く仕事です。
広告では消費者の興味を引くイラストが求められるため、インパクトのあるデザインや、興味関心を高めるイラストであることが大切です。また、多くの人の目に触れる仕事でもあるので次の依頼につながる可能性が高く、イラストレーターであればぜひ目指したい仕事とも言えます。
クライアント(広告主)にもよりますが、たとえば雑誌広告であれば20,000円~、ポスターであれば30,000円~が相場です。全国紙の新聞広告内のイラストであれば80,000円~といった仕事もありますが、実績があるイラストレーターでないと受注するのはなかなか難しいでしょう。
テレビ番組内のイラスト
テレビ番組内のイラストでは、たとえばお昼の情報番組やクイズ番組などで挿入されるイラストを描きます。同じ局であっても、番組ごとに「カラー」は全く異なるので、それぞれの内容に合わせてタッチを変えられるイラストレーターが重宝されます。場合によっては複数の担当者と関わることになるので、コミュニケーション力も必要です。
テレビ番組のイラスト制作は、安くて10,000円~、高くても30,000円~が相場です。放送で1回流れて役目を終えるイラストが多いため、単価としては比較的低い部類に入ります。
小説の挿絵
小説の挿絵に関しては、特に「ライトノベル」領域のイラスト案件が増えています。ライトノベルは手軽に読めることから10代~20代の若者からの人気を誇りますが、表紙のイラストによって売れ行きが変わるため、イラストレーターの腕の見せ所ともいえます。
描きこむ量によって単価に差はありますが、一般に「人物1人/顔のみ/背景なし」のカットのイラストの場合には簡単なもので2,000円~、立体感のある凝ったイラストの場合には4,000円~が相場です。一方で小説の表紙イラストになると単価は跳ね上がり、30,000円~が相場とされます。
ゲームキャラクター
ゲームキャラクターは、その名の通りゲーム内のキャラクターを描く仕事です。すでに設定が固まっているキャラクターのイラストを描くケースもあれば、キャラを構想する段階から携わるケースもあり、デザインセンスが求められることもこの仕事の特徴の一つです。
スマホゲームの人気が高まる中、イラストレーターの活躍の場は広がりつつあります。たとえば、人気ゲームが展開する「カードゲーム」のイラストを描く仕事もあるなど、ゲーム業界の中でのイラストの重要性は非常に高まっています。
ゲームキャラクターに関しては、イラスト1枚の相場が30,000円~と言われています。この相場を基準に、表情を変更する場合には+5,000円~、背景も描きこむ場合には+10,000円~といった形で、オプションを加えるごとに単価が上がっていくのが一般的です。
イラスト仕事の給料の裏側とは
イラストの仕事をするにあたって、「どれだけ稼げるんだろう」と疑問に思う人も多いかもしれません。イラストレーターの場合、フリーとして働いている人の年収はピンキリですが、たとえば正社員イラストレーターの平均年収は352万円、派遣社員の場合には平均時給が1,400円となっています(※)。一方で、国税庁発表の「令和元年分 民間給与実態統計調査」を見ると、日本人の平均年収は436万円です。
こうしたデータを見る限り、イラストレーターの年収は日本人平均を下回ることが分かります。そして年収が低い理由としては、次の2点が考えられます。
- イラストレーターの数が多い
- 知名度がないと単価を上げることが難しい
では、それぞれについて解説します。
※求人ボックスナビより,国税庁|令和元年分 民間給与実態統計調査(P.15)
イラストレーターの数が多い
一つ目の理由は、イラストレーターの数が多いからです。つまり仕事の数(需要)に対し、イラストレーターの数(供給)が多く、単価が低くても仕事を受けるイラストレーターが見つかるため、総じてイラストの単価が低く抑えられているのです。
また社会的に副業が浸透するにあたり、副業としてイラスト制作をする人も増えています。こうした人は、いわゆる「お小遣い稼ぎ」を目的としているケースも多いため、単価にそこまでこだわらない場合も多く、こうした側面もイラスト案件が低単価になる流れに拍車をかけています。
知名度がないと単価を上げることが難しい
イラストの仕事は、知名度が単価に大きく影響します。
たとえばゲームキャラクターのイラスト1枚の相場は30,000円~、とお伝えしましたが、人気のあるイラストレーターが関わるとなれば世間の注目が集まるため、同じ1枚のイラストであってもその単価はぐんと跳ね上がります。逆に言えば、知名度がないと単価を上げることが難しいことを意味します。
イラストレーターを仕事にしている、または仕事にしていきたい人が多い中で、人気を得るのは並大抵のことではありません。そのため年数を費やしても知名度が一向に上がらず、低単価の案件をひたすらこなしているイラストレーターも多いのです。
イラストの仕事で年収を上げるには
イラストの仕事で年収を上げるには、次の3つを意識してみるのがおすすめです。
- 制作期間を早める
- オリジナリティを磨く
- イラスト以外のスキルを磨く
イラストのクオリティを高めることはもちろんですが、それだけでは他のイラストレーターに勝てません。「絵が上手いこと」は大前提であるため、それにプラスしてアクションを起こすことが大切になります。
では、それぞれのポイントについて解説します。
制作期間を早める
まず意識したいのが、制作期間です。たとえば1枚のイラストの単価が10,000円の場合、それを5時間で描き上げれば時給は2,000円ですが、2時間で描ければ時給は5,000円です。そして浮いた時間を他の案件にあてれば、収入は増えていきます。
ちなみに「制作期間を早める」と聞くと、絵を描くスピードを早めることだけに意識が向いてしまう人もいるかもしれませんが、実はそれ以外にもできることはあります。イラストソフトの使い方を工夫したり、クライアントと円滑なコミュニケーションを図ることで修正の回数を減らすなど、制作期間を短縮する工夫はできるので、イラストを描く「以外」の時間の使い方にも目を向けてみましょう。
オリジナリティを磨く
年収アップを目指す上で、「オリジナリティを磨く」という視点も大切です。なぜなら個性が際立たないと、その他の多くのイラストの中で埋もれてしまうからです。
多くのイラストが出回っている中、イラストに個性がないと一瞬で素通りされてしまいます。一方で独自の世界観・オリジナルなキャラクターを生み出す人は、特にSNS上で注目を集める戦略をとり、フォロワーが増えれば企業の目に留まり、そこから仕事が増えるケースも珍しくありません。
イラスト以外のスキルを磨く
イラスト以外のスキルを磨くことにも意識を向けてみましょう。たとえばWebマーケティングの知識を持っていると、Web広告用のイラストを描くだけでなく、クライアントに対して広告効果の見込みや改善策など、説得力のある提案ができるかもしれません。
イラストが上手い人はたくさんいますが、マーケティングなどのビジネス・スキルを併せ持つ人はそう多くはありません。イラスト以外のスキル習得にも励むことで、多くのライバルとの差別化ができ、単価の高い案件の紹介が受けられる可能性を高められます。
イラストの仕事は「在宅×副業」から始めてみよう
イラストの仕事で年収を上げる方法をお伝えしてきましたが、実力がなければ生き残るのが難しい世界であることに変わりはありません。
そこでイラストを仕事にしたい場合には、いきなりフリーのイラストレーターとして働くのはおすすめできず、まずは雇用や収入が安定した正社員として働きつつ、副業としてイラストの仕事を始めてみるのがおすすめです。
特に、家にいながら在宅でイラストを副業にしたい場合には、次の3つを基礎知識として押さえておきましょう。
- 必要なスキル
- 雇用形態
- 仕事の探し方
では、それぞれについて解説します。
必要なスキル
在宅イラストレーターを副業にするためには、「Photoshop(フォトショップ)」や「Illusurator(イラストレーター)」といった画像編集ソフトを使えることが基本です。理由は、デジタルの作画が主流であること、そしてこうしたソフトを使えることを採用の条件とする案件が多いからです。
また、クライアントの意向を汲み取るコミュニケーション・スキルも欠かせません。資格や経験よりも、「顧客のイメージに近いイラストを制作できるか」が、継続して受注を受ける上でも特に重要であるため、相手のニーズを掴む努力も必要です。
雇用形態
副業の在宅イラストレーターの場合、「業務委託」として仕事を請け負う形式が一般的です。オフィスに出社する必要はなく、家でできる仕事の紹介がほとんどなので、平日仕事が終わった後に家でイラストの作業をする、といったことも可能です。
低単価であっても“経験の場”と捉え、その実績をもとに企業に売り込んでいけばイラストの仕事を本業にする道も見えてきます。フリーとして働く選択肢もありますが、イラストレーターを社員として雇用する企業もあるので、より安定して働きたい場合には正社員への道も探ってみると良いでしょう。
仕事の探し方
副業イラストレーターの場合、次の2つから仕事が見つかるケースが一般的です。
- クラウドソーシングサイト
- SNSに作品を掲載
では、それぞれの方法について見ていきましょう。
クラウドソーシングサイト
クラウドソーシングサイトとは、仕事を発注したい人と、仕事を受けたい人のマッチングの場です。サイトによっては初心者でも応募できる案件が多く掲載されていて、「まずはイラストレーターの仕事に慣れたい」「経験を多く積みたい」といった人にはぴったりです。
ただしクラウドソーシングサイトの場合、単価が相場より低いことも珍しくありません。そのため単価アップを考える場合には、自分で企業に営業をかけるなど、別の手段を試してみることも必要です。
SNSに作品を掲載
SNSに作品を掲載することで、それを見た企業や個人から仕事が舞い込む可能性もあります。たとえばTwitterやInstagramは利用者も多く、企業の担当者の目に触れる機会も多いので、できる限り自分の作品を投稿し続けてみましょう。
一方で、SNSはプロ・アマ問わず多くのイラストレーターが利用し、作品をアップしています。そのため自分のイラストの個性を磨く、またはフォロワーの反応を見て投稿時刻や頻度を変えるなど、埋もれないためにどうすれば良いかを考えていくことも大切です。
イラストの仕事以外の「安定して働ける仕事」
イラストの仕事について解説してきましたが、お伝えしたとおり給料が低い仕事であることは確かです。そのため給料面でのリスクを減らすためにも、まずは本業で別の仕事をしつつ、副業でイラストの仕事をしていくのがおすすめです。
安心して副業に打ち込むためには、本業の仕事が安定している必要があります。そこでおすすめなのが、次の3つの仕事です。
- プログラマー
- エンジニア
- Webマーケター
それぞれの職種について、その仕事内容だけでなく、どうして安定していると言えるのか、その仕事に向いている人の特徴も紹介します。参考にしてみてください。
プログラマー
プログラマーとは、コンピュータを動かす「プログラミング言語」を使いつつ、システムやアプリケーションを作る仕事です。
企業内で使われるシステムや、身近なところで言うと普段何気なく使っているスマホアプリもプログラミングによって動いています。特にIT社会が進むにつれ、その需要は高まっていますが、プログラミングができる人は慢性的に不足しているため、この先すぐに仕事が途切れる、といったことはありません。
プログラマーは、パソコンの前で過ごす時間が多い仕事です。コツコツとした作業も多いため、集中力に自信がある人、または細かい作業が得意な人に向いている仕事と言えるでしょう。
プログラミングの仕事を知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
エンジニア
エンジニアとは、各方面での「技術者」を指す言葉で、たとえばIT系のエンジニアはコンピュータシステムの開発に携わります。具体的には、クライアントに対しての提案から設計、開発からテストまでの流れに関わり、システム開発を主導していきます。
先ほど紹介した「プログラマー」と同じく、特にIT系のエンジニアの数は不足しています。初心者でも採用している会社もあるので、正社員として安定して働いていきたい人はチェックしてみることをおすすめします。
なお、システム開発には多くの人が関わります。そのためコミュニケーションスキルに自信がある人に適性がある仕事と言えるでしょう。
Webマーケター
Webマーケターとは、WebサイトやSNSを使ったビジネス全般のマーケティングに携わる仕事です。クライアントの製品やサービスが売れるように全体的な戦略を描いたり、インターネット広告の運用や、市場調査などを担当したりする場合もあります。
ネットで情報を集め、買い物をすることが一般的になる中で、企業としてもWebサイトやSNSの活用は喫緊のテーマとなっています。そのため、その領域のプロであるWebマーケターを求める声は多く、この先も需要が増える仕事の筆頭とも言われています。
Webの世界は、変化の激しい世界です。そのため常に最先端の知識を手にする姿勢が欠かせず、そうした意味で、新しい情報に対する好奇心が強い人に向いている仕事と言えるでしょう。
正社員就職には、就職エージェントがおすすめ
いざ正社員として働くことを考えても、「そもそも自分に合う仕事が分からない」「ブラック企業と知らずに入社してしまうかもしれない」と不安に感じる方も多いことでしょう。仮に本業がイラストの仕事ではなく、副業としてイラストの仕事を請け負うことになったとしても、本業が自分に合う仕事であれば生活に活力が生まれ、副業もはかどっていくものです。
そこでおすすめしたいのが、就職エージェントです。特に私たちジェイックが運営する就職エージェントでは、正社員就職を目指す方を対象に、次のようなサポートを無料で提供しています。
- 自己分析のサポート
- 安定して働ける会社を紹介
- さまざまな業界の企業が集う選考会
では、それぞれのサポート内容についてお伝えします。
自己分析のサポート
あなた専任の担当者が就職活動を最後まで伴走します。「自分の強みは?」「どういった仕事に興味があるんだろう?」といったことを探る「自己分析」もプロの視点からお手伝いしますので、自分に本当に合った仕事・会社を見つけられます。
また「企業研究の方法」や「ビジネスマナー」を学べる無料講座も開講しています。就職活動のいろはを学べる講座が揃っているので、万全の準備のもと選考に臨むことができるでしょう。
安定して働ける会社を紹介
担当者は、安定して働ける会社をご紹介します。ジェイックで紹介する求人は正社員採用のみで、さらには企業に直接足を運び、「この会社であればおすすめできる」と判断した企業でなければ紹介していません。自分一人での会社選びに不安な気持ちを抱いている方は、ぜひご利用ください。
さまざまな業界の企業が集う選考会
複数の業界の会社が集う選考会も開催しています。こちらの選考会には、書類選考がありません。面接から参加できるので、学歴や経歴に自信がない方でも安心です。特定の業界の会社だけでなく、色々な会社と出会える機会でもあるので、仕事選びの視野を広げたい方も参加してみることをおすすめします。
イラストの仕事を本業にしていくためのポイント
繰り返しになりますが、イラストの仕事は給料が低く、成功する人は一握りに過ぎません。そのため、いきなりフリーのイラストレーターとして働くのは難しいということを覚悟しましょう。
一方で、正社員として別の仕事で安定した給料を得つつ、イラストを副業として請け負っていくことで、リスクを最小限に留めて制作活動ができます。もしも副業の域から脱し、専業のイラストレーターとして独立したい場合には、次の3つのことに挑戦してみるのがおすすめです。
- SNSで情報を発信する
- コンテストに応募し続ける
- 専門学校に通ってスキルアップを図る
では、それぞれについて解説します。
SNSで情報を発信する
先ほどもお伝えしましたが、SNSでの情報発信は欠かせません。企業がイラストレーターを採用する基準はさまざまですが、イラストのクオリティが採用の決め手となるケースが大半のため、まずは自分のイラストを多くの人の目に触れるようにすることが大前提です。
このとき気を付けたいのが、「絵が上手くなったら投稿しよう」と考え、SNSの利用を後回しにしてしまうことです。仮に上手くなったとしても、絵が上手い人は山ほどいます。そしてイラストを仕事にする上で大切なのは、「自分が描きたいものではなく、クライアントやユーザーが求めるイラストを描く」という意識です。
そのため、イラストを投稿し続ける中でフォロワーからの反応を見つつ、相手が求めているイラストを試行錯誤しつつ探っていくほうが、結果として「売れるイラストレーター」に近付けるでしょう。
コンテストに応募し続ける
イラストを本業にしていくステップとして、コンテストに応募してみることもおすすめです。たとえばライトノベルを制作している出版社などでは、定期的にイラストのコンテストを実施しています。受賞者は専属のイラストレーターとして働ける、といった特典がついているケースも少なくないため、まずは力試しの場としても挑戦してみる価値は大きいでしょう。
コンテストに関しては、たとえば以下のようなサイトに情報が掲載されています。
参考:登竜門(イラスト・マンガ),COMPEDIA(イラストレーション)
専門学校に通ってスキルアップを図る
イラスト関連の専門学校に通ってみるのも一つの方法です。プロのイラストレーターから学べるだけでなく、なかには仕事を紹介してくれる学校もあるので、時間とお金に余裕があれば通学を検討してみましょう。
専門学校に通うと、プロになるための知識も効率的に吸収できます。そもそもイラストに関わる情報は溢れているため、一人で収集をすると「どの情報を信じればいいんだろう?」と迷い、情報を集めるだけで時間が過ぎてしまうことも多いものです。その点、専門学校は情報が体系化されていて、必要な情報を着実に手にすることができ、肝心のイラスト制作に時間を割くことができるのです。
イラストを仕事にしたい人が抱く疑問・質問
イラストを仕事にしたい人が抱く疑問・質問にお答えします。
- イラストの仕事の求人はどう探せばいい?
- イラストの仕事は未経験でも挑戦できる?
- イラストの仕事を得るには、どうやって売り込めばいい?
では、それぞれについて見ていきましょう。
イラストの仕事の求人はどう探せばいい?
イラストの仕事は次の方法で探すことが一般的です。
- クラウドソーシングサイト
- SNS
- 就職サイト
- 専門エージェント
イラスト初心者の場合には実績に乏しいため、まずはクラウドソーシングサイトで簡単な仕事を請け負いつつ、実績を作っていく方法がおすすめです。また、自分でもイラストを作成してSNSに投稿していくことで、そのイラストを見た企業から声がかかる可能性もあります。
経験をある程度積んだタイミングであれば、長期雇用を前提としたイラストレーターの求人が多く揃う就職サイトや、イラストレーターと企業とを結ぶ「Web業界特化型のエージェント」などに登録するのも一案と言えるでしょう。
イラストの仕事は未経験でも挑戦できる?
挑戦できます。たとえばクラウドソーシングサイトでは、小さなイラストカットやパーツの制作など、そこまでイラストの経験がなくても応募できる求人が多数掲載されていることがあります。
ただし未経験であったとしても、IllustratorやPhotoshopなどのソフトが使えること、またはデッサン力などが前提条件として求められる傾向にあります。そうしたソフトの基本操作を学んでおいたり、基礎的なデッサン力を磨いておいたりすることは大切です。
正社員としてイラストレーターを募集している会社もありますが、多くの場合、経験者が優遇されます。未経験者の場合には「契約社員」や「派遣社員」といった形での雇用が多く、正社員と比べると給料が低いので、まずは副業としてイラストの仕事を始めつつ、スキルと経験を積み上げていくことをおすすめします。
イラストの仕事を得るには、どうやって売り込めばいい?
イラストの仕事を得るためには、次のような行動を意識してみましょう。
- ブログを作る
- 営業力をつける
まず挑戦したいのが、ブログです。有名なイラストレーターの中には無名の時代から自分のブログにイラストをアップし続け、それを見た編集者から声が掛かる、といったステップを踏んでいる人もいます。
ブログと聞くと「趣味の一つ」と考えてしまう人もいるかもしれませんが、イラストレーターの場合、ブログは自分自身のホームページのようなものです。丁寧に運営していけば仕事を受注できる可能性もあるので、ポートフォリオや料金表、お問い合わせページも用意しておくなど、仕事を受ける“窓口”としてブログを育てていきましょう。
一方で、営業力をつけることも必要です。たとえばイラストレーターが集まる交流会やセミナーに参加する中で人脈を作る、イラスト制作会社にメールをして実績をアピールするなど、実際にアクションを起こしていく中で仕事を獲得する力も高めていきましょう。
まとめ
イラストの仕事の種類を紹介しつつ、本業にしていくためのポイントもお伝えしてきました。絵を描くことを仕事にできたらと考える人は少なくないですが、趣味と仕事は大きく異なります。仕事にするとなると、実績だけでなく、相手が求めているものを理解するためのコミュニケーション能力や、営業力など、イラストを描く以外のスキルも必要です。
また、いきなりイラストレーターとして独立しなくても、正社員として本業を持ちつつ、時間を作って制作活動に打ち込む人もいます。本業にするまでには時間が掛かるかもしれませんが、上記に挙げたような力をコツコツと培うことができるので、いざイラストの仕事を本業にした後もスムーズに仕事を進められる可能性が高まります。
ぜひ長期的な目線で、イラストを仕事にしていきましょう。
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