仕事をしたくない無職の人は多いのか、と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?実際に、仕事をしたくないと考えている無職の人は多くいます。なぜなら、仕事をしたくないと考えるに至ったいろいろな理由があるからです。
こちらの記事では、仕事をしたくない無職の理由や対処法について解説しています。最後までご覧いただくことで、仕事をしたくない無職の特性について理解でき、就職を考えた際にも有利に進めることができます。気になった方は是非、参考にしてください。
- 無職で仕事をしたくない人は、「収入ゼロの生活継続は難しい」「年齢を重ねると就職が難しくなる」などを早めに理解しよう
- 無職が仕事をしたくないと思う理由には、「やりたい仕事がない」「人と関わるのが苦手」「怒られることが嫌」などがある
- 就職を考えるなら、やりたくないことを明確にして、自己分析で自分の強みを知ることから始めよう!
仕事をしたくない無職/ニートの人が知っておくべき3つの事
仕事をしたくないと感じている無職・ニートの人が、知っておきたい3つのことについて、それぞれご紹介します。
収入がないと生活できない
当たり前ですが、お金は生活に必要なものです。たとえばニートや無職でも、実家暮らしなどで親が養ってくれる場合、お金がなくても生活が成り立つケースもあるでしょう。
しかしそれは、本来は自分で払うべき食費や家賃、通信費、税金の支払いなどを、親が肩代わりしてくれているだけであることを自覚する必要があります。
何をするにもお金がかかりますし、ただ日本に暮らしているだけでも、健康保険料や年金など、毎月払わなければいけないものは発生します。ただ自宅の水道水を飲むだけでも、水道代の支払いが必要です。収入ゼロの生活を続けるのには限度があるということは、早い段階で理解しておいたほうが良いでしょう。
35歳以上は引きこもりとみなされることがある
厚生労働省「若年者雇用対策の現状等について」によると、ニートの定義は「15~34歳で、非労働力人口のうち、家事も通学もしていない者」とされています。つまり、「35歳以上で働いていない人は『ニート』ではない」という意味にも取れます。
もちろん、35歳を過ぎても、仕事を辞めて一時的に無職になる人はいます。しかし社会人経験やキャリアがあるぶん、再就職ができないということにはならないでしょう。問題は、若いときからずっと働かずに来て、35歳を超えた人です。その場合、一般的なニート向け支援の対象外になることもあるなど、社会復帰のハードルが高くなってしまうリスクがあるのです。
一般的な35歳というと、以下いずれかに当てはまるケースが多いでしょう。
- 社会人としてある程度のキャリアがある
- 結婚している/子育てをしている
なんだかんだ、20代までは大目に見てもらえるところがあります。しかし30代半ばにもなると、どこから見ても立派な大人であり、それなりの責任を求められます。そして、仕事に邁進している人、家庭を築いている人など、多くの人が居場所を見つけ、日々忙しくしている年齢でもあります。さまざまな人生経験から、精神的に成熟している人も増えてきます。
35歳以上になったとき、それぞれに努力を重ねてきた同年代と、全然働かずダラダラ過ごしてきたニートでは、大きな差が出るのは明白です。
高齢・独身・無職だと悲惨な末路になるリスクも
高齢・独身・無職でいると、やがて以下のようなことになってしまう可能性があります。
- 周囲から心配もされなくなる
- いざというときに頼れる人がいない
- 人生経験が少ないため精神的に幼い人も
- 仕事の選択肢がかなり少なくなる
若いうちであればまだ周りが気にかけてくれていても、高齢になってくると「何を言っても無駄だ」と思われてしまったり、周りが忙しくなってそれどころではなくなったりしていきます。
元気なうちはよくても、困りごとが出てきたときに相談できる人がおらず、孤立してしまうこともあり得ます。また、いざ働かざるを得ない状況になったときに、就業経験ゼロの高齢者ができる仕事は、かなり限られてしまいます。
女性の場合も、高齢・独身・無職は非常にリスクがあります。たとえば同じ高齢の女性でも、独身無職の人と既婚者の人がパートの仕事に就くのでは、その意味合いや企業の印象も大きく変わります。前者の場合は「この年齢までどうやって生活してきたんだろう」と不審がられ、採用されないおそれもあります。
また、長年無職で親に頼りきりのまま年齢を重ねてきた人と、あえて結婚したいと考える人は、男女を問わずあまりいないでしょう。「高齢になる前に結婚すべき」という意味ではなく、いざ結婚したいと考えたときに、ずっと無職だとその希望が叶う可能性がかなり低くなってしまう点が、最大のリスクだといえるでしょう。
仕事をしたくないと無職の人が思う7つの理由
仕事をしたくない無職の人は、どういった理由から仕事をしたくないと考えるようになったのでしょうか。主な理由を7つ、ご紹介します。
理由1:やりたい仕事がない
親や先生などから「自分のやりたいことを見つけなさい」と言われて育ってきた人も多いでしょう。しかし一方で、すべての人がやりたい仕事を見つけているわけではありません。自分のやりたいことが何なのか、よくわかっていないまま大人になった人もたくさんいます。
働いた経験がなかったり、バイトなどで嫌な経験をしたりしたことがある人の場合、「仕事とはつらいもの、つまらないものだ」と思い込んでいて、働く気力を失っている人もいます。
しかし、仕事といっても本当にさまざまなものがありますし、適性のある仕事が見つかれば、やりがいを感じることも可能です。自分にはどのような仕事なら向いていそうか、どんなことなら興味を持てそうか、考えることから始めてみても良いでしょう。
理由2:人と関わるのが苦手
「人と関わりたくない」と考える人は、実は細かいことに気が付く気遣い屋の人、他人の発言や行動が気になる人に多いものです。そのため、仕事をすると必ず人と関わらなければいけないことが負担に感じるかもしれません。一方で、社会で働く人たちは、そこまで深く考えずに人と接しているからこそ、人との関わりを特に意識していない人も多いものです。
人と関わることがすべてマイナスの結果を生むわけではありません。人間関係でつらい思いをした経験をきっかけに「人嫌い」になった人もいるかもしれませんが、実際にはまともな人のほうが世の中にはたくさんいますし、むしろ「出会えて良かった」と思える人も多くいます。
人間関係が苦手だと感じる人は、具体的にどういったシチュエーションが嫌なのかを明確にしてみましょう。たとえば「雑談が苦手」「周囲の目が気になってしまう」人は、一人の時間が多い仕事、リモート可能な仕事を選ぶという方法もあります。
理由3:何もしたくない
「何もしたくない」という気持ちは、ほとんどの人が一度は経験しています。無職の人が何もしたくないと考える場合、以下のような本音が隠れていることが多いでしょう。
- 就職活動でしんどい思いをしたくない
- 仕事が決まっても、職場でうまくやっていけなそうで怖い
- 働いてつらい思いをするくらいなら今のままのほうがマシ
- 規則正しい生活に戻すのが面倒
- 体調がすぐれない、慢性的にだるい
つまり「本当に何もしたくない」というよりも、何かをすることで起き得る嫌なこと、不安なことを避けたいという気持ちが働いていることも多いのです。また、心身の状態がすぐれず、動く気力を失ってしまっていることもあります。
自分の「何もしたくない」気持ちが精神的な問題だと感じる場合は、まずはゆっくり休むなど、自分の体調回復を優先しましょう。必要に応じて心療内科やカウンセリングを利用するなど、自分をいたわることも大切です。
理由4:給料が安いのが嫌だ
これは、過去に一度でも仕事をしたことがある人に多いかもしれません。たとえば、以下のような経験をしたことから、給料の安さが気になって働く意欲をなくしている人もいます。
- 仕事量と給料が見合わない
- 残業代がつかない(または残業代はつくが少ない)
- ボーナスがない(または支給額が低い)
- 給料が上がっていかない
- 一般平均の給料より低い
「一生懸命働いても、安い給料のままではやる気が起きない」「しんどい思いをするのに給料が低いのはうんざり」などと考えて、再び働くことに積極的になれない人もいるかもしれません。
対策としては、「肉体的・精神的負荷が少ない仕事」「待遇がしっかりしている職場」のいずれかを選ぶという方法になるでしょう。また、給料が安くてもそれ以外のデメリットが少なければ働きやすいということもあります。基本給は安いが手当は充実している、ノルマがない・残業が少ないなど、「給料以外のメリット」が大きい職場もあるため、求人情報を細かくチェックしてみましょう。
理由5:自由に生きたい
自分の好きなように過ごしたいという気持ちから、仕事をしたくないと考える人もいます。たとえば、以下のような気質を持つ人に多いかもしれません。
- 縛られるのがイヤ
- 飽きっぽい
- 毎日同じことをやるのが苦痛
- 集団や組織が苦手
たとえば移動や外出が多い仕事、フルフレックスのように時間の自由度が高い仕事など「自分にとっての働きやすさ」を最優先に仕事を探すのもひとつの方法です。「自分は社会に適応できない」と感じていても、あきらめずに探していけば、意外と自分にフィットする仕事や企業も見つかったりするものです。
どうしても就職はしたくないという場合、簡単なことではありませんが、会社に属さずに働くという選択肢(起業やフリーランスなど)もひとつあるでしょう。
理由6:何をやってもうまくいかない
過去の失敗体験から、「自分は何をやってもダメなんだ」と感じている人がいます。たとえば、以下のようなケースです。
- 学生時代に友達ができなかった
- 親から否定されて育ってきた
- いじめや嫌がらせを受けたことがある
- 受験や就職に失敗した
- 職場で人間関係を築けなかった
本当に「何をやってもうまくいかない」のではなく、過去のつらかった経験からそう思い込んでいるだけ、ということも多いものです。実際に、細かく振り返ってみれば、必ず成功体験もあるはずです。また、周りからひどいことを言われて真に受けてしまったなどの「刷り込み」によって、セルフイメージが低くなっていることも考えられます。
まずはこれまでがんばってきた自分を褒め、小さなことでも日々できたことを認めてあげることから始め、少しずつ自信をつけていきましょう。
理由7:怒られることが嫌だ
先輩や上司から怒られるのが怖くて、仕事をしたくない人もいるかもしれません。しかし「怒られること=ダメではない」ということは理解しておいたほうが良いでしょう。
まず考えるべきなのは「怒られる理由が何なのか」です。社会人経験がない・少ない場合はできないことのほうが多いため、むしろ多少は怒られることがあって当たり前といえます。自分のミスや未熟さが原因で叱られているのか、ただ八つ当たりをされているだけなのかによっても、捉え方は大きく変わります。
一方で、理不尽なことで過剰に怒る人がいる職場もあるのが現実です。対策としては、過去にパワハラなどがあった職場、「体育会系」の企業や職種、離職率が高い企業を避けることです。企業の口コミサイトなどを参考にして、あまりにもネガティブな内容ばかりが目立つ職場は、慎重になったほうが良いでしょう。
仕事をしたくない無職がとるべき対処法
最後に、仕事をしたくない無職の人が就職を考えた際に、おすすめの対処法をご紹介します。
自分のやりたくないことを洗い出す
仕事探しをする前に、自分の「やりたくないこと」を明確にしてみましょう。そのほうが、むしろ「やりたいこと」を見つけるよりも簡単ということがあります。
たとえば以下のように、自由に書き出してみましょう。(一例)
- 夜勤はしたくない
- ノルマがきつい仕事はしたくない
- 肉体労働や立ち仕事はしたくない
- 土日は働きたくない
- たくさん話す必要がある仕事は嫌
上記のような人の場合、たとえば介護系の仕事や工場勤務、営業、接客などの仕事は不向きということがわかります。逆に、パソコンを使う仕事やオフィスワークであれば、適性がある可能性も見えてきます。
消去法で考えていくことで、「どんな仕事ならやりたいと思えそうなのか」が見えやすくなっていくのです。
自分の強みを知り、合った仕事を探す
自己分析をして、自分の強みを知りましょう。自己分析はインターネット上のツールなども活用できますし、書籍などを購入して取り組むこともできます。自己分析にある程度時間をかけたほうが、結果として納得いく就職がしやすくなります。
強みがわかれば、その強みを活かせそうな仕事は何か、というふうに考えていくことができます。適職診断などをやってみたり、職業図鑑などを見てどんな仕事があるか調べたりするのもおすすめです。
一人ではなく支援ありで就職活動を行う
無職の人は、できるだけ自力ではなく、サポートを受けながら就職活動をすることをおすすめします。そのほうがメリットも大きく、就職に成功できる可能性もアップするからです。
無職の方を対象とした支援には、主に以下の3つがあります。まずは複数のサービスを試してみて、併用したり、自分に合いそうなものを選ぶのもおすすめです。
ハローワーク
公共職業安定所として、全国に設置されている施設です。求人検索や応募、就職相談、職業訓練、セミナーやイベントの参加などが可能です。ニート向けの支援などを実施するハローワークもあります。
職業訓練は条件を満たせば受講でき、専門スキルや資格取得のための勉強など、興味のある分野を学ぶことが可能です。
就職サイト
民間企業が運営していて、自分の希望に合う求人の検索・応募ができるサービスです。サイトごとに特色があり、「未経験者歓迎の企業特集」など、特色ある企画が組まれていて見やすいサイトも多くあります。
プロフィールを登録すると、企業からスカウトが来る可能性があるのも就職サイトの特徴で、企業との出会いのチャンスがあります。
就職エージェント
民間企業が運営する、就職支援のサービスです。ハローワークや就職サイトと異なるのは「きめ細かい支援を受けられる」「自分に合った企業を紹介してもらえる」点です。たとえば、プロのキャリアアドバイザーによる相談、自己分析、書類・面接対策、非公開求人の紹介などです。
弊社ジェイックも就職エージェントとして、ニートや無職の方々を数多く正社員就職へと導いてきました。就職支援講座、書類選考免除の合同説明会、就業後のアフターフォローなど、無職から社会人として長期的に社会で活躍できるようになるためのサポートが豊富です。ぜひ、ご活用をご検討ください。
まとめ
仕事をしたくない無職の人は、そもそもなぜ仕事をしたくないと思うようになったのかを考えてみましょう。本当に仕事がしたくないわけではなく別の原因があったり、自分に合う仕事が見つかっていなかったりするだけということもよくあります。
無職からの就職は簡単ではないものの、自分を理解し、正しい就職活動をしていけば必ず実現できます。弊社ジェイックも親身にサポートいたしますので、まずは以下からお気軽にご登録ください。
無職になった時の対処法を知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。