「フリーターの何が悪いのか」。そう考え生活している人も多くなってきています。
世の中のフリーターの方々には、様々な理由でフリーターをしている人がいますが、その中には「消極的フリーター」が少なくないと思います。
消極的フリーターとは、どうしてもフリーターをやりたい!というわけではなく、他の仕事が面倒くさいからとか、夢を追いかけるために今は仕方ない、というようなフリーターです。
家族や周囲から「いい年して・・・」などと冷たい目で見られた日には「フリーターの何が悪いんだよ!」と言いたくなりますよね。
今回は、その問いに対して、様々な角度から徹底的に解明していきます。
この記事の目次
何が悪い?フリーターのイメージが悪い6つの原因
フリーターだってお金は稼いでいるし、誰にも迷惑かけてない!何が悪いのか?まったくその通りです。
しかし、世の中ではフリーターに対して、それほどよいイメージがないことも事実です。それはなぜでしょうか?
ありがちな原因を6つ、ご紹介します。
収入が低く、不安定
フリーターは収入が不安定な働き方です。
シフトに入れば入るほど稼げる給与を増やせる一方で、何らかの理由で働くことができなければ、その分収入が減ってしまいます。生活をしていく上では、家賃や光熱費等の固定費がかかってきますので、収入が不安定であることが生活の不安定に繋がることもあります。
また、フリーターは正社員よりも収入が低い傾向にあります。収入が低く、不安定であることから、経済的な自立ができていないという印象があるため、フリーターだと悪い印象があります。
将来設計ができないと思われる
将来のことを真剣に考えていないと思われることは、フリーターに悪いイメージを持たれがちな大きな原因です。
「今は不満もないからいいや、そのうち就職したくなったらやればいい、その気になれば正社員にはすぐなれる」という考えで過ごしていませんか?
明確な目標のためにフリーターをしているのならいいかもしれません。しかし、特に将来の計画もなくフリーターを続けていると、将来設計ができないと思われてしまいます。
根本的に努力がなされていないと思われる
正社員になれば安定していいよな、と軽く考えている方もいるかもしれませんが、今や正社員だからといって安心とも限らず、彼らは日々不断の努力を重ねています。
正社員は昇級や出世に関して厳しい査定があり、時には上司や経営者から厳しく指導されることもあります。
一方フリーターはどうでしょうか?フリーターの仕事は基本的に、受け身であり、与えられた作業をこなすことになります。
自発的な努力を一切しなくても、そこそこ真面目にやっていれば給料がもらえるのです。正社員と比べると、努力しなくてもいい立場といえるでしょう。
しかし全員が最初からフリーターになろうと思っていたわけではなく、不本意ながらフリーターになってしまった理由があるのもわかります。
就活に失敗したり、面接で落ち続けた経験からネガティブになってしまった人もいるでしょう。
社会的信用が少ない
まず、ローンや融資など社会的信用が必要なサービスを受けにくいです。
正社員であれば、返済能力があるとみなされますが、フリーターはいつ収入が途絶えるかわからないため、銀行がお金を貸したがらないのは当然です。
マイホーム購入は夢のまた夢、というのが現実です。
正社員にならなくても最終的には起業すればよい!と考える方もいるかもしれませんが、起業した人の多くは、会社員時代のコネや人脈を使って、事業を展開しています。
起業で最も難しいと言われるのが、顧客獲得です。会社員で付き合いのあったお客さんを引っ張ってこられれば、ひとまずは安泰と言えるでしょう。
しかしそれもなく、アピールできる実績もないとなると、起業は難しそうです。
また、就職するときにフリーターの経験はあまり評価されません。むしろフリーターの期間が長いと、会社からは敬遠される傾向があります。
結婚を真剣に考えられない
フリーターは経済的な不安定さや社会的信用が低いといった観点で、結婚相手として適していないといったイメージを持たれることもあります。
フリーターという働き方は収入が不安定というだけでなく、収入そのものが正社員に比べて低いといった事実があります。
結婚生活は夫婦で協力して生活費を稼いでいかなければなりませんので、そもそも満足な収入を稼げていない場合は、結婚相手として適していないと考えられてしまいます。
また、フリーターは正社員と異なり、社会的信用が低い働き方と言われています。
特に金融機関のローン審査においては、正社員であることがほぼ必須となってくると言っても過言ではありませんので、フリーターであるだけで将来のライフイベントが制限されてしまうのが実態です。
このように、パートナーがフリーターであると多くのデメリットが生じてくることから、結婚を真剣に考えられない相手だとイメージされてしまいます。
「世間体が悪い」と言われる
本人の考え方や収入はさておき、「フリーターは全員怠けているだけだ!」という偏見を持っている人がいるのも事実です。
団塊の世代と呼ばれる、昭和中期生まれの人たちは、卒業したら良い会社に就職して出世を目指すのが当然という時代に生きてきました。
彼らにとってはフリーターなんてもってのほかなのでしょう。
今では多様な働き方が認められつつあり、もはや終身雇用の時代でもありませんが、やはり現時点の日本の労働環境では「フリーターより正社員の方がメリットがある」のは間違いないようです。
ですから、特に若いフリーターの方で、少しでも正社員になりたい気持ちがある方は、早めに行動しておくべきでしょう。仕事に対する意識や考え方が変わってプラスになるかもしれません。
フリーターがきつい、やばいといわれる理由について知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
フリーターと正社員の生涯賃金・その差は?
フリーターの何が悪い、正社員の何が良いのかという問いには、ここまで紹介してきたように様々な回答があり、その最たるものが「収入」です。
フリーターと正社員の収入にはどれくらいの格差があるのか、データで見てみましょう。
フリーターと正社員の生涯賃金
【フリーター(正社員・正職員以外)と、正社員・正職員の平均年収】
フリーター | 正社員 | |
20〜24歳 | 18万3,700円 | 20万9,800円 |
25〜29歳 | 19万9,600円 | 24万4,300円 |
30〜34歳 | 21万600円 | 28万1,000円 |
35〜39歳 | 21万500円 | 31万3,000円 |
40〜44歳 | 20万9,600円 | 34万3,100円 |
45〜49歳 | 20万7,000円 | 37万7,300円 |
50〜54歳 | 20万5,200円 | 39万8,900円 |
55〜59歳 | 20万9,900円 | 39万1,500円 |
一生フリーターで働いたとすると、生涯賃金(20〜59歳)は9,870万円となります。また、給料がほとんど上っていないのがわかります。
上がるどころか40歳を超えると給料は下がっているではありませんか。若いうちは稼ぐことができても、年をとるほど厳しい現状が待っていることがわかります。
一方、正社員ではどうでしょうか。
正社員の生涯賃金は、性別や学歴によって違いますが、高卒男性で退職金も含めると2億2,150万円というデータもありますので、フリーターと比べるとその差は歴然です。
年齢が上がってからでは挽回は難しいですが、20代のうちであればチャンスは大いにあります。
※参考サイト:厚生労働省
フリーターと正社員の収入差が生まれる理由
その他の要因についてはどのような違いがあるでしょうか。
フリーターにはなく正社員にあるものとして、昇級、ボーナス、退職金が思いつくでしょう。
昇給
正社員は、経験が長くなれば与えられる業務の幅が上がったり、後輩の育成などに関わり、成長していきますから、それに合わせて昇級があります。
ボーナス
正社員であれば、会社の業績が良ければ良いほどボーナスが支給されます。しかし、ボーナスを給料の2~6か月分ほど貰えるフリーターはごく少数でしょう。
ボーナスは基本的に年に2回支給されますので、フリーターとの収入差が大きく開く原因となります。
退職金
忘れてはいけないのが、退職してからの年金収入です。実はここにも大きな差が出ます。
正社員として働いている場合には、退職後、厚生年金を受給することになりますが、フリーターの場合は、厚生年金には加入できず、国民年金に加入するケースがほとんどでしょう。
その場合、国民年金は、厚生年金に比べ受給額が少ないのです。国民年金すら払う余裕がなく、減額や免除措置を取っている人は、さらに受給額が減ることになります。
フリーターと正社員の違いを知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
フリーターは結婚しにくい?結果として悪い印象を持たれる
結婚についても大きな差があるようです。
近頃は社会のあり方が多様化し、結婚をしない人も増えていますが、「敢えて結婚しない」のか、「結婚したいができない」のかには大きな違いがあります。フリーターの結婚についてはどうでしょうか?
結婚を考えたときに女性が男性に求める年収
多くのデータやアンケートによって、フリーターの結婚は厳しいということがみてとれます。
あるアンケートでは、36.2%の女性が、男性に望む年収は500万円以上であると回答しています。
フリーターの平均年収が150〜200万円であることを考えると、男性にとっては厳しいのが実情ですね。
こういうと、結局は愛よりお金か!という声が聞こえそうですが、愛があっても食べるものがなければ生きていけないのは事実。要はバランスの問題なのです。
多くの女性は、超お金持ちと結婚したいと思っているわけではありません。希望年収が300万円以上と回答している女性も31.5%います。
フリーターでは厳しい金額ですが、正社員で真面目に働けば無理ではない数字だと思いませんか?
逆に男性が女性に求める年収はそう多くなく、好きになったら収入は気にしないという回答が最も多い結果になりました。
しかし、最近では男性の収入もそれほど多くない場合がありますから、フリーターよりは正社員の女性がよい、と思う男性は少なくないはずです。
※参照:アニヴェルセル総研「結婚相手に求める年収、男性と女性ではこんなに違う!」
非正規雇用者の生涯未婚率とは?
フリーター、つまり非正規雇用者の結婚の状況をみてみると、生涯未婚率(50歳までに一度も結婚したことがない人の割合)は右肩上がりで増えています。
データによると、2015年には男性の23.4%(約4人に1人)、女性で14.1%(約7人に1人)が未婚だとされています。
このままのペースが続くと、2035年には男性の3人に1人は結婚していないという予測が立ちます。
未婚率が上っている大きな要因の一つに非正規雇用者の増加が挙げられています。
つまり、結婚したいけれども、フリーターであるために経済的余裕がなく、結婚できない人が増えているのではないか、ということです。
実際に、あるデータでは、男性の場合、非正規雇用者は、正社員より2倍〜3倍以上、未婚率が高いと言われています。
また、大手の婚活サービスでは、男性のフリーターは入会を断られることもあるようです。世の中の多くの女性は、男性に経済力を求めていて、最低限の収入を得られなさそうなフリーターに悪い印象を持っている可能性は否定できません。
女性の社会進出が進み、女性も稼ぐのが当たり前、とは言われるものの、夫を養ってもいい!とまで言える女性はそうそういないでしょう。
フリーターでは自分ひとりが食べていくのもやっとの状況ですから、結婚が厳しいのは言うまでもない現実です。
フリーターの結婚について知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
フリーターだと就職しづらい?
一般的にフリーターだと、以下のような理由から就職しづらいと言われています。
- 働く意欲が低いと思われる
- 忍耐力がないと思われる
- アルバイトだとスキルが身につきにくい
ここでは、フリーターだと就職しづらいと言われている理由について3点解説していきます。
働く意欲が低いと思われる
正社員就職を前提とした時、フリーターは企業から「フリーターの方が楽だからフリーターをしているのではないか」と思われやすい傾向にあります。
自分としては真剣に働く気持ちがあったとしても、その気持ちをうまく面接で伝えられないと働く熱意が伝わらず、見送りになってしまうこともあるでしょう。
特にフリーター期間が3年以上と長い場合は、企業から長期的な就業意欲を疑われてしまうこともあります。
企業はできるだけ長く働いてくれる人を採用したいと考えていますので、長期間フリーターであった人を採用することは、企業にとってのリスクとも言えるかもしれません。
このような印象を持たれているため、フリーターが就職活動をする際は働く意欲や熱意を分かりやすくアピールしていくことが大切になります。
忍耐力がないと思われる
一般的にフリーターは正社員よりも作業的な仕事が多いため、精神的なストレスがかかりにくい働き方だと言われています。
一方、正社員は仕事上で感じるストレスが多くなる傾向にあることから、企業は忍耐力がある人を求める傾向にあります。
忍耐力がない人だと思われると、就職後も何か嫌なことがあったときにすぐに辞めてしまうのではないかというイメージに繋がってしまい、結果的に選考で見送りになりかねません。
フリーターの期間が長ければ長くなるほど忍耐力がない人と思われやすくなってしまいますので、フリーターが正社員を目指したいのであれば、できるだけ早く就職活動を進めることがポイントになってきます。
アルバイトだとスキルが身につきにくい
アルバイトとして働いていても、その職場の作業的なタスクをこなす位しかスキルが身に付きません。社会で通用するようなスキルが身に付きにくい働き方のため、就職活動における自己PRがどうしても薄くなってしまいます。
働く上で即戦力となり得るようなスキルを求めている求人に応募する際は、これまでのアルバイト経験は基本的にスキルとしてアピールすることは難しいと考えた方がいいかもしれません。
ただ、多くの職場でコミュニケーション能力が重視されていることを考えると、アルバイトをしていてコミュニケーション能力を発揮した経験があれば、積極的にアピールしてみるのがおすすめです。
フリーターの何が悪いと思う理由
フリーターの中には「フリーターとして働いていることの何が悪いのか」と思うこともあるでしょう。
フリーターという働き方の何が悪いのかと感じる理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- アルバイトで十分稼げている
- フリーターの方が楽
- 親のサポートがあるから
- 誰にも迷惑がかからない
- 結婚を考えていない
- 将来のことを考えていない
それぞれの理由の解説に加え、裏に潜んでいるフリーターのデメリットについても解説します。
アルバイトで十分稼げている
特に20代の若いフリーターの場合は、現在アルバイトで十分に稼げていると考えている人も多いでしょう。
実際にフリーターとして毎日のようにフルでシフトに入ることができれば、同年代の正社員よりも多くの手取りを稼ぐことができることもあります。
ただし、正社員はスキルに応じて昇給や昇格をしていくことで収入を増やしていけます。
それだけでなく、会社の業績に応じてボーナスをもらうことができるため、年齢を重ねるにつれてフリーターとの収入格差が大きくなっていきます。
加えて、フリーターは年齢を重ねて体力的に厳しくなってくると、シフトに入れる時間が減ってくることも考えられます。
正社員は年齢を重ねるにつれて収入が上がっていく一方で、フリーターは収入が下がっていってしまいますので、やがてアルバイトで稼げないと感じるようになるでしょう。
フリーターの方が楽
フリーターは指示された業務を淡々とこなしていくことが求められる仕事です。
一方、正社員の場合はノルマなどの責任が大きくなってきますので、精神的なプレッシャーを感じることも多いのが実態です。
しかし、フリーターの方が楽だからといってフリーターを続けていても、社会で通用するスキルは身に付きません。
加えて、正社員と異なりフリーターは非正規雇用になりますので、いきなり解雇されるといったことも珍しくありません。もし解雇されてしまえば、他のバイト先に採用してもらいにくいといったデメリットにも繋がるでしょう。
また、昨今のAIの登場によって、単純作業はこれからAIに置き換わるとも言われています。
AIの発展によって自分のバイトがそもそも存在しなくなることも考えると、スキルが身に付かないフリーターでい続けることはリスクが高いと言えます。
親のサポートがあるから
実家暮らしであったり、親の仕送りがあるという理由で、悠々自適なフリーター生活を送っている人もいるでしょう。しかし、親はいつまでも生きているわけではないため、突然親のサポートがない中で生活をしていかなければならないことも考えられます。
繰り返しになりますが、フリーターは雇用が安定していないため、親のサポートがなくなると同時にバイト先から解雇されてしまうようなことがあれば、一気に路頭に迷うことにもなりかねません。
親のサポートがあるからフリーターを続けているという人は、一度自分の将来を真剣に見つめ直し、進路を再検討することをおすすめします。
誰にも迷惑がかからない
現時点で親からの援助を受けておらず、養う家族もいないような場合、誰にも迷惑がかからないからフリーターをしているという人もいるでしょう。
確かにフリーターという働き方を自分の意思で選択している場合は、誰にも迷惑をかけていないため、このままフリーターを続けていてもいいかもしれません。
しかし、フリーターは年齢を重ねれば重ねるほど働くことが難しくなるような生活のため、自分で自分の首を絞めていると考えることもできます。
言い換えると、今フリーターとして働いていることが、将来の自分に迷惑をかけているとも捉えられますので、フリーターをしている人は短期的な未来ではなく、長期的な未来を考えるようにしてみてください。
結婚を考えていない
フリーターであることが結婚に対して悪影響だといっても、そもそも自分が結婚を考えていなければフリーターであることを悪いと思わないでしょう。
確かに結婚を考えていなければ、自分1人だけが生活できる収入を稼げればフリーターとして生きていても問題ないかもしれません。
しかし、いつどんなタイミングで結婚したいと思える相手を見つけられるかは検討がつかないのも事実です。
将来自分が本当に結婚したいと感じたとき、フリーターだとフリーターを続ける選択をした過去の自分を恨めしく思うかもしれません。
将来自分が結婚したくなることも視野に入れて考えるのであれば、フリーターを脱却した方が良いと言えます。
将来のことを考えていない
将来のことを全く考えておらず、明日生活できれば良いとだけ考えているような人は、フリーターであることの何が悪いのかと感じることでしょう。
フリーターを続けていると、正社員よりも低い収入のまま生活をしていかなければならないため、苦しい日々が続くはずです。
加えて、年金も正社員より少なく、老後になれば生きていけない可能性も考えられます。
将来収入が少なくなれば生活保護を受ければ良いと考えるかもしれませんが、物理的に働ける状況にある人は簡単に生活保護受給することはできません。
したがって、現在フリーターの人は、将来厳しい収入の中でやりくりをして毎日を過ごしていかなければならないケースもあるでしょう。
フリーターがいいと思う理由
フリーターの人が正社員よりもフリーターで居続けることの方が良いと思う理由としては、以下の2点が挙げられます。
- 働く日数や時間を選べる
- 仕事のストレスが少ない
ただ、これらの理由は必ずしもフリーターでないと実現できないというわけではありません。
仕事の選び方によっては正社員でも実現することができるため、あらかじめ認識しておいてください。
働く日数や時間を選べる
フリーターだとシフトの入り方を自分である程度コントロールできますので、働く日数や時間を選べるといったメリットがあります。
ただ、正社員であっても、残業が少なかったりゼロに近い会社は存在しますし、時短勤務や週5日未満の勤務を認めているような会社も見られます。
そのような会社で正社員になることができれば、フリーターの時と同じくらいプライベートの時間を取ることもできるでしょう。
仕事のストレスが少ない
フリーターは作業的な仕事を淡々とこなせば良いため、仕事そのものにストレスを感じることは少ないといったメリットがあります。だからといって、正社員の仕事が必ずしも全てストレスが高いものであるとは限りません。
自分の強みを発揮できるとともに、弱みを出さずにいられるような職場を見つけられれば、正社員であってもストレスをあまりかけることなく仕事に向き合うことが可能です。
自分にとってストレスのかからない職場に就職するためには、仕事選びだけでなく自己分析が重要です。
自己分析をして自分の強みと弱みを言語化すれば、どの求人が自分にとってストレスの少ない仕事なのかを見極められるようになります。
自己分析の前に、そもそもストレスが低い職業は何か気になる人は、以下の記事も参考にしてみてください。
低ストレスな職業ランキングは?ストレスを感じる要因も紹介
親にフリーターをやめるように言われたら?
フリーターをしていると、場合によっては親にフリーターをやめて正社員になるように言われることもあるでしょう。
もし親にフリーターをやめるように言われたら、次のような行動を取ってみるのがおすすめです。
- フリーターがダメな理由を聞く
- フリーターになる目的を伝える
- いつまでフリーターを続けるか伝える
それぞれ詳しく解説します。
フリーターがダメな理由を聞く
親にフリーターをやめるように言われたら、まずはなぜフリーターでいることがダメなのかの理由を聞いてみるようにしましょう。
親がフリーターをやめるように言っている理由さえ分かれば、その理由を解消してあげることで、フリーターで居続けることを認めてもらうことができます。
例えば、フリーターだと将来が不安定だからという理由なのであれば、自分が将来どのようにして生活費を稼いでいこうとしているのか、具体的なプランを伝えると良いでしょう。
親からの反対に対して、ただ反対意見を言い返していては議論が進みません。
相手の発言の理由を聞くことは話し合いの上で非常に重要になりますので、認識しておいてください。
フリーターになる目的を伝える
どうしてもフリーターを続けたいのであれば、自分がフリーターになる目的を親に分かりやすく伝えるようにしてください。
親は自分の子供がフリーターという不安定な生活をしていることを心配しています。
同時に、親は子供のやりたいことをやらせてあげたいと考える生き物ですので、自分の希望や思いをストレートに伝えましょう。
いつまでフリーターを続けるか伝える
いつまでもフリーターで続けることは現実的ではありません。
やがて生活費が稼げなくなってしまい、路頭に迷うことも考えられますので、親に対していつまでフリーターを続けるか伝えるようにしましょう。
フリーターでいる期間を親が理解できれば、それまでの期間はフリーターをやめるような発言をしなくなることも考えられますし、自分が就職活動をし始める目安にもなります。
フリーターでいることを親不幸にしないためにも、いつまでフリーターをするのかはあらかじめ考えておくことが大切です。
印象の悪いフリーターから正社員になるオススメのタイミング
ここまで読んで、やっぱり正社員を目指そうかな、と思ったあなた、すぐに行動することをおすすめします。正社員を目指すなら、30代や40代からでなく、20代から目指しましょう。
正社員になるなら20代のうちに
フリーターのままで居続けると、大きなデメリットや都合が悪い点があります。
フリーターは解雇されやすい
まず、正社員にくらべて、フリーターは解雇されやすいです。
正社員は労働法によって守られているため、会社側は簡単に解雇できませんが、フリーターは、雇用期間の終了とともに来なくていいです、と言われても文句は言えません。
フリーターは月々の給料が安定しない
月々の給料が安定しないのも不安要素です。シフト制で融通がきくのがメリットではありますが、もっと働きたいと思っても仕事がなければ働くことはできません。
先にも述べたように、賞与がないところが大多数でしょう。ボーナス時期には財布の紐がゆるむとか、ローンのボーナス払い、などという言葉とは縁遠い状況ですね。
フリーターの昇給は期待できない
また、フリーターでは大幅な昇給は期待できません。フリーターでも経験を積めば、時給が数十円から数百円あがるということはありますが、正社員の比ではありません。
フリーターが正社員になるための具体的な行動
フリーターのデメリットが分かったものの、正社員への就職方法が分からない方向けに、代表的な就職活動の方法をご紹介します。
転職サービスを利用する
フリーターから正社員になるには、就職支援サービスを活用するのも一つの手でしょう。
就職支援サービスのメリットは求人を紹介してくれるだけではなく、就職活動全般のサポートを行ってくれる点です。
とにかく正社員求人に応募してみる
とにかく求人に応募することが肝心です。落ちてもめげずに何度も挑戦しましょう。
条件を絞り込みすぎるとチャンスを逃してしまうかもしれません。多くの情報を見るようにしましょう。
自分のスキルを高める
正社員になるためにはスキルを上げることも重要です。企業が求める資格やスキルを身に付けましょう。
今しているアルバイト業務のスキルアップでもいいですし、他の専門スキルを新たに身に付けるのもいいでしょう。
フリーターから正社員就職を成功させるために、どんな資格がオススメなのか気になる方は、以下の記事を読んでみてください。
フリーターにこそオススメな資格をまとめているので、まずは何の勉強から始めたら良いのか気になる方は参考になるかと思います。
20代のうちに正社員に就職した方がよい理由
正社員になるなら早いうちに!と急かすのには、それなりの理由とメリットがあります。
20代の内は経験が少なくても採用される可能性が高い
20代のうちは経験があまりなくても、熱意や潜在能力で採用してもらえる可能性もあります。「これだけの熱意やポテンシャルがあれば、会社で教育して戦力になってくれるだろう」と期待されることも珍しくありません。
30代を過ぎると即戦力を採用したくなる
30代、40代になると、採用する側としては、即戦力で働いてくれる人を求めます。後輩の指導や管理などの能力も求められますが、フリーターの経験はでは評価してもらえないことがほとんどです。
また、その年代になると、自分より年下の上司の元で働くことも充分ありえますが、双方にとってやりにくい状況になるのは目に見えています。ですから、40代以降で正社員にチャレンジするのは、かなり厳しい状況といっていいでしょう。
フリーターも悪くはないが、正社員での生活がオススメ
ここまでフリーターの何が悪いと思われているのかの解説や正社員との比較を行ってきました。
「フリーターの何が悪いのか」に加えて、「正社員の何が良いのか、悪いのか」という視点で考えると、正社員へ就職することをオススメします。
フリーターの方にも様々な事情がありますが、もしも、正社員になりたい気持ちが少しでもあるのなら、のちのち後悔しないためにも、すぐにチャレンジしてみましょう。
過去に就職活動がうまくいかなかったり、イヤな思い出があったりする方は、なかなか就職活動に挑戦できないかもしれませんが、その時は私たちジェイックに相談してみてください
まずは情報収集や軽い相談をする目的でよいので、私たちに会いに来てみてください。
「フリーター 何が悪い」によくある質問
日本においてフリーターのイメージはあまり良いとは言えません。なぜでしょうか。「何が悪い?フリーターのイメージが悪い4つの原因」ではフリーターのイメージの悪さの原因を4つに分け解説しています。
フリーターと正社員の生涯賃金には1億円以上という大きな差があることを知っていますか?収入面におけるjフリーターの不利は明らかです。「フリーターと正社員の生涯賃金・その差は?」に詳しく解説しています。
正社員は収入の高さや社会的信用の高さなど正社員はメリットの多い働き方です。正社員は30代や40代からでなく20代のうちに目指すことをおすすめします。ジェイックの就職支援サービスでは現在フリーターの方も無料で「就職相談」をしていただくことができます。ぜひご活用ください。
イチから正社員の仕事を探そうと思っても何から始めたらいいのか分からない人も多いかもしれません。弊社「ジェイック」には、様々な状況の人を就職成功に導いてきた実績があります。就職のプロが親身になってサポートしますのでまずはご登録をお待ちしております。