第二新卒が転職しようとするとき、応募する求人(採用枠)は中途採用の募集となります。当たり前のことですが、就職活動から久しく離れ、社会人として働いていると、基本的な注意点や着眼点、押さえておくべきポイントが判らなくなっているものです。
特に不利になるのは、常識と思っていることが常識を逸していた場合、これは誰も指摘してくれない部分なので、何回も書類選考や面接で落とされても、原因不明のまま、もしくは現実を受入れないまま、長期戦となり既に離職している場合はフリーターになってしまいます。
第二新卒に限らずですが、転職活動の中で最も重要なことが『仕事探し』です。当然ながら、自己分析が最も重要なのですが、業界や職種に関して無知な状態で求人への応募をしてしまうと、見事就職を勝ち取ったとしても、入社後に早期離職するリスクが膨らむのです。これを、ミスマッチといいます。
業界は8つしかないから覚えよう!
業界を大別すると8つに分類することができ、メーカー/商社/小売/金融/サービス/ソフトウエア・通信(IT)/マスコミ/官公庁・公社・団体が代表的な業界となっています。求人サイトは勿論のこと、マスコミなどニュースメディアなどで『○○業界』という括りで、大まかな情報を伝える際、この8つが前面にでることが多いので覚えておきましょう。
※株式市場の値動きなどを追いかけた経験のある方には常識ですね。
業界ごとの役割を理解しておく!
メーカー:モノづくり
食品・農林・水産、建設・住宅・インテリア、繊維・化学・薬品・化粧品、鉄鋼・金属・鉱業、機械・プラント、電子・電気機器、自動車・輸送用機器、精密・医療機器、印刷・事務機器関連、スポーツ・玩具、その他メーカー
いわゆる『ものづくり』の分野で、加工を伴う、製品開発を行っている企業の集団を指します。日本の技術は世界一といわれるように、世界では「Made in JAPAN = 信頼」という程、日本のメーカーは世界中でその名を轟かせるほどです。大手・中堅中小・零細に至るまで、様々な規模の企業があり、身につけたい技術、活かしたい知識や経験をぶつけるにはメーカーは良い分野と言われています。
商社:モノを動かし利益を得る
総合商社、専門商社
総合商社とは「三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅、豊田通商、双日」の大手7商社を指す言葉です。一方で、専門商社というと「食品・鉄鋼・金属・繊維・医薬品・エレクトロニクス」など取り扱い商品が特定の分野に限られているのが特徴。扱っている商品や会社の特性を理解することが大切です。
小売:消費者にモノを売る
百貨店・スーパー、コンビニ、専門店
百貨店とは「三越、伊勢丹、高島屋」のような老舗が多いジャンル。一方、コンビニといえば「セブン-イレブン、サークルKサンクス、ローソン、ファミリーマート」の4社が有名で、地域密着型であり激戦を伴うジャンルとして有名です。
金融:お金を運用して利益を得る
銀行・証券、クレジット、信販・リース、その他金融、生保・損保
金融業界の代表格「銀行」は、経済を支える役割を担う存在であり、個人は勿論のこと、事業主に対し、資金を貸し付ける「融資」で事業を発展させる手助けをしたり、預金を取り扱ったりと、様々な業界と密接な関係を築いています。
また、生命保険や損保保険などでは、個人と企業に万が一の際の安心を提供。集まった資金を運用し、運用益を戻してくれるような商材も扱っています。
文字通り、お金でお金を生むことで、経済を支える縁の下の力持ちと言えるでしょう。
サービス:無形を提供して対価を得る
不動産、鉄道・航空・運輸・物流、電力・ガス・エネルギー、フードサービス、ホテル・旅行、医療・福祉、アミューズメント・レジャー、その他サービス、コンサルティング・調査、人材サービス、教育
サービス業には大きく分けて3つのタイプがあります。(対・個人向け)B2C。(対・企業向け)B2B。(対・個人&企業)B2B2C。アルファベットの間にある2は、「to」を意味しており、誰から誰に提供させるのかを現しています。そのため、同じジャンルのサービス業でも、相手が異なる場合があるので、仕事の内容が全く異なることがあります。
基本的に、人やシステムが個人や企業に対し、サービスを提供することで対価を得る仕組みですが、最近では、ものづくりを伴うようなサービス業も登場してきています。
マスコミ:情報を伝播させて利益を得る
放送、新聞、出版、広告
マスコミとは、マスコミュニケーションの略。
マスコミと聞くと、新聞記者やニュース番組を思い浮かべるのが普通ですが、出版や広告までをカバーする業界で広義です。特に近年は、IT分野の発展とともに、発信のステージがインターネット上へと広がり、ユーザーが発信した情報をマスコミがキャッチし、再発信するケースも出てきています。
時代の転換期であるので、ITに強い傾向にある若手が活躍しやすい分野として、20~30代に人気が高い業界です。
ソフトウエア・通信(IT):情報に付加価値をつけて販売する
ソフトウエア、インターネット、通信
IT(インフォメーション・テクノロジー)という総称で呼ばれる業界。
よくある「ホームページ制作」「ネット広告」は、IT業界の中でもWEB(ウェブ)の括りであり、本来のITとは企業の経営戦略に深く関係する「ソフトウェア」、情報通信インフラ面での「通信」を指しています。
求人サイトなどで、ITと総称する範囲が広くなっており、その募集の多くがWEB(ウェブ)であることなどから、IT業界=WEBという誤認がなされやすいので注意が必要。
情報セキュリティーなど難関資格の有資格者が多い業界で、未経験からの転職を検討する場合、安直な考えで望むことは避けたい。
官公庁・公社・団体:国と地方公共団体の役所
公社・団体、官公庁
国や地方自治体に仕える、国家公務員(特別職・一般職)・地方公務員・団体職員といった公務員系のジャンルで人事院の定める試験を受験して合格しないと、務めることが出来ない。受験資格が最も厳格な業界でありながら、安定した待遇と福利厚生を求め、公務員試験を受け、浪人している人が多いのも特徴。
試験は難関が多いため、公務員を諦めた頃に、年齢が高くなってしまい、フリーターとして非正規雇用で働くことになってしまったという人が少なくない。
「第二新卒 転職」によくある質問
第二新卒の転職で選ぶべき業界は8つです。メーカー、商社、小売、金融、サービス、ソフトウエア・通信(IT)、マスコミ、官公庁・公社・団体です。詳しくは、「業界ごとの役割を理解しておく!」で解説しております。
業界ごとの役割は、理解すべきです。業界ごとにそれぞれの役割がありそれを理解することで選ぶべき業界が見えてきます。詳しくは、「業界ごとの役割を理解しておく!」で解説をしております。
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