やりたくない仕事を前にして、どうしたらモチベーションを上げられるんだろう…と思っていませんか?仕事は一日の大半を占めるからこそ、どうせならポジティブな気持ちで仕事をしたい、と考える人は多いでしょう。
そこでこの記事では、「やりたくない仕事」のモチベーションを上げる方法や、「やりたくない仕事」を上司や先輩から振られた場合の上手な断り方を紹介します。いまの仕事を続けるべきかの「判断基準」や、実際に仕事をやめた人の体験談も紹介しますので、仕事のやる気を高めたい方はぜひチェックしてみてください。
この記事の目次
やりたくない仕事と思ってしまう理由
仕事をやりたくない、と思ってしまう理由は人それぞれですが、主に次の理由から「仕事に行きたくない」「会社をやめたい」と考える人が少なくありません。
- 1、職場環境
- 2、仕事内容
- 3、体調を崩している
なお、Biz Hitsが男女500人にアンケートを取った結果によると、実に91.2%の人が「仕事に行きたくないと思うことがある」と回答しています。このように、仕事に対して不満や悩みをもっている人は珍しくなく、ときには仕事にネガティブな感情を抱くことがあるのも普通のことといえます。
そのため「仕事をやりたくない」と考えている自分に対し、過度に落ち込む必要はありません。それでも悩んでしまう場合には「仕事をやめるべきか」の判断基準をこの記事の後半でお伝えしていますので、参考にしてみてください。
参考:Biz Hits|【仕事に行きたくないときの理由と対処法ランキング】男女500人アンケート調査
1. 職場環境
「仕事をやりたくない」と感じてしまう1つめの理由は、職場環境です。具体的には次の2点から、仕事に対して意欲が湧かない人が多いようです。
- 上司や先輩が苦手
- 残業が多い&給料が低い
では、それぞれの理由について解説します。
上司や先輩が苦手
上司や先輩との相性が悪く、仕事に対して苦手意識をもってしまう人は少なくありません。特に会社の場合には、一日の多くの時間を上司や先輩と過ごすことになるため、それだけストレスも溜まりがちです。
どんなに好きな仕事に就いていたとしても、人間関係が悪いと仕事に嫌気が差してしまいます。結果として、モチベーションが下がってしまう人が多いのです。
残業が多い&給料が低い
働き方について不満を抱いている人も、仕事の意欲は上がっていきません。
たとえば残業が多い仕事に就いている人の場合、プライベートの時間が減ることも増えます。給料が低い場合には買いたい物も十分に買えず、徒労感だけが残ってしまう人も多いことでしょう。
時間も、お金も、働くモチベーションを左右する大事な要素です。にもかかわらず、自分の時間を会社に拘束され、一方で報酬は少ない状況に置かれている場合には、その仕事に対して「やりたくない」と思ってしまっても無理はないのです。
2. 仕事内容
2つめの理由は「仕事内容」です。具体的には、次の理由から仕事の意欲が下がってしまう人が多い傾向にあります。
- ストレスがたまる
- 意味がないと感じる
では、それぞれについて解説します。
ストレスがたまる
仕事に向いていないために、ストレスが溜まってしまう人は少なくありません。
たとえば「経理」はコツコツとした作業が求められる仕事ですが、机の前にじっと座っていることが耐えられない人にとっては苦痛に感じてしまう可能性があります。一方で、集中して作業に取り組むのは得意でも、自分から相手に話しかけるのが苦手な人が「個人向け営業」の仕事で働くと、大きなストレスを感じてしまうかもしれません。
人には向き不向きがあります。そのため、誰かにとっては「天職」と思える仕事でも、別の誰かにとっては「やりたくない仕事」と思ってしまうケースが少なくないのです。
意味がないと感じる
「この仕事をして意味があるのかな?」と思ってしまうときも、仕事へのモチベーションが下がりやすくなります。
特に新入社員や第二新卒と呼ばれる世代の場合、難しい仕事を任されることは多くありません。特に最初のうちは、毎日同じ作業の繰り返し、といった人も少なくないでしょう。
また、大きな会社になるほど社員が多く業務が細分化されるため、「自分の仕事が会社の役に立っているか」が見えづらくなります。結果として仕事にやりがいを感じづらくなってしまうこともあるのです。
3. プライベート
職場環境や仕事内容だけでなく、プライベートの理由からも「仕事をやりたくない」と感じてしまう人も珍しくありません。特に、次の理由から意欲が下がっていってしまう人は多いようです。
- 体調を崩している
- 気持ちを切り替えられない
では、それぞれについて解説します。
体調を崩している
体調を崩していると、どうしても、気持ちは前向きになりづらいです。身体と心はつながっているため、体調のちょっとした変化でも心に影響が出るケースは少なくありません。
人によっては残業続きで十分な睡眠時間を確保できず、ストレスから暴飲暴食に走ってしまい、体調を崩してしまう……といったこともあるでしょう。こうした「負のルーティン」に陥ってしまうと、余計に気持ちが沈み、仕事に対してのモチベーションがさらに失われてしまうことも多いのです。
気持ちを切り替えられない
プライベートの出来事が頭から離れず、仕事に悪影響が及んでしまう人も少なくありません。家族や友人・恋人のこと、お金のこと、またはなんらかのトラブルに巻き込まれるなど、人によってさまざまな悩みが発生することがあります。
こうした問題はストレスの要因になり、人によってはそのことで頭が一杯になってしまい、仕事どころではない人もいるかもしれません。それでも気持ちを切り替えて仕事をしようと頑張る人もいるかとは思いますが、プライベートの問題がどうしても心に引っかかり、仕事そのものにも嫌気が差してしまう人も多いのです。
やりたくない仕事のモチベーションを上げる方法
「やりたくない仕事」に対し、モチベーションを上げる方法を4つ紹介します。
- 給料の使い道を具体的に決める
- 目指すべきロールモデルを見つける
- 成長につながる部分を見つける
- 自分の強みを意識してみる
では、それぞれの方法について解説します。
仕事の意欲が湧かずに悩んでいる人は、次の記事もチェックしてみてください。
「仕事のモチベーションが下がるのはなんで?モチベーションをキープする方法を伝授します!」
1. 給料の使い道を具体的に決める
モチベーションが上がらない場合には、「給料の使い道」を具体的に考えてみるのがおすすめです。
仕事のことで頭が一杯な日々を過ごしていると、プライベートについて考える時間が減っていきます。一方で、私生活が充実している人は仕事にも意欲的に取り組める傾向にあり、特に自分へのご褒美はモチベーションアップに効果的です。
事実、57.1%の人が「気持ちがリフレッシュした」、34.4%の人が「ストレスが解消された」と答えているデータもあるなど、給料を自分へのご褒美のために使い、あえて“現実逃避”をしてみることで気持ちが回復できるケースも多いのです。
参考:オノフ|自社調査レポート「『自分へのご褒美』どのような効果がありましたか?
2. 目指すべきロールモデルを見つける
仕事のモチベーションが上がらない場合には、ロールモデルを決めてみるのもおすすめです。
ロールモデルとは「目指したい理想像」のことで、たとえば職場の先輩や上司、または取引先の社員の人が自分にとって憧れの存在に思えることもあるでしょう。人によっては、好きな本の著者や、テレビやSNSなどで活躍する著名人やインフルエンサーが理想像にあたるかもしれません。
こうしたロールモデルは、悩んだときに「進むべき道」を照らしてくれる貴重な存在です。生き方や考え方を参考にすることで、問題を乗り越えるヒントを手にできることも多いでしょう。「あの人のようになりたい!」といった気持ちが、仕事に前向きに取り組む原動力となることもあります。
3. 成長につながる部分を見つける
自分にとって「成長」につながる部分を見つけてみることも、モチベーションアップに効果的です。
たとえば簡単なデータの作成を上司から任された場合には、いつもと同じルーティン作業と思うのではなく、「エクセルのマクロを練習してみる時間」と捉えてみるのも手です。定例会議に意味を感じられない場合には、「この会議はどうして非効率なんだろう?どこを改善したら解決できそうか?」と考えてみることも勉強のひとつになります。
仕事を俯瞰して捉えてみると、自分が成長できるポイントが見つかることは多いものです。「成長している」という実感は、仕事の意欲や就業満足度に良い影響をもたらすとのデータもあるため、モチベーションが上がらないときこそ「目の前の仕事に成長できるヒントが隠れていないか?」をぜひ考えてみましょう。
参考:パーソル総合研究所|「仕事を通じた成長」に関する実態調査
4. 自分の強みを意識してみる
仕事のやる気を上げたい場合には、自分の「強み」を意識してみるのもおすすめです。
苦手な仕事をしていると気持ちは沈んでいくものですが、このとき大切なのが「苦手を克服しよう」と考えないことです。どんなに努力して苦手を克服しても、もとから得意な人に追いつくだけで、そこまで周りから評価されないケースが多いからです。
一方で、自分の強みを伸ばせる仕事で努力を重ねていくと、その仕事が苦手な人との差を大きく引き離せます。当然、評価される場面も増えるため、やりがいを感じられることも多いでしょう。無理もしていないため、ストレスを溜めずに働き続けられる、といったメリットもあります。
いまの仕事のなかに強みを発揮できる部分があれば、まずはその業務に集中して取り組んでみてください。もしも苦手なことばかりの場合には、いまの仕事をやめて転職するのも手といえます。この記事の後半では「転職を考える場合に行いたいこと」についても紹介していますので、あわせて確認してみてください。
やりたくない仕事を断るには?
「やりたくない仕事」を急に振られた経験がある人も多いかもしれません。苦手な仕事を頼まれた場合には、大きくモチベーションが下がってしまうものです。
もちろん、仕事を断ることが正解ではありません。苦手な仕事でも取り組むことで得られることは必ずありますし、良い経験にもなります。そもそも「やりたくないからやらない」ができる場面ばかりでもないでしょう。
一方で、場合によっては潔く断ったほうが良いケースもあります。また、どうしてもその仕事を引き受けることが難しいこともあるでしょう。できるだけ、上司や先輩からの心象を悪くせずに断りたい場合には、次のような方法を試してみてください。
- 引き受ける余裕がないことを伝える
- 自分ができることを提案する
- 他の人に迷惑がかかると伝える
では、それぞれの方法について解説します。
1. 引き受ける余裕がないことを伝える
まずおすすめなのが、自分に引き受ける余裕がないことを伝えることです。実際に、自分の担当業務でいっぱいいっぱいなのに、新たに仕事を任されて引き受けてしまうと、キャパオーバーになってしまいかねません。
そういった場合、正直に「他の仕事を抱えているので、いまは新しい仕事を引き受けることができない」という旨を伝えてみてください。
それでも仕事を頼まれてしまう場合には、自分が置かれている状況を丁寧に説明してみましょう。具体的に伝えることで、仕事を回避できる可能性があります。それでもわかってもらえない場合、早めに他の人に相談するなどの対策を取ったほうが良さそうです。
2. 自分ができることを提案する
「自分ができること」を提案するのもひとつの方法です。
上司からの仕事を断ると、その後の関係性にヒビが入る気がしてしまう人も多いかもしれません。この場合、断ったことへの埋め合わせとして、たとえば「次回の会議の議事録作成であれば、私がお手伝いできるかと思います」といった形で、できそうなことを自ら提案してみるのがおすすめです。ただ断るだけではなく「貢献したい気持ち」を伝えることで、むしろ信頼してもらえるケースも多いでしょう。
3. 他の人に迷惑がかかると伝える
「他の人に迷惑がかかること」を理由に断る方法もあります。たとえば、人前に立つのが怖いと感じている人が「全社員の前で発表をしてほしい」と頼まれた場合、本番でうまく話せないリスクもあり得ます。
角が立ちにくい断り方として、どうしてもやりたくない仕事を振られたときは、以下のような伝え方を試してみても良いかもしれません。
「ありがとうございます。ですが、かえって部署の皆さんのご迷惑になってしまう可能性があるため、大変心苦しいのですが、私にはこの仕事は荷が重いかと思います」
ただし、このように伝えても「それでもいいからやって」と言われる可能性はあります。その場合、周囲の人に相談するなどしながら進め、気持ちを切り替えて取り組みましょう。
やりたくない仕事を続けるか迷ったときの判断基準
やりたくない仕事を続けるべきか、それとも転職して新しい仕事に就くかで迷ってしまう人は多いかもしれません。こうしたときは、次の4つの判断基準を参考にしてみてください。
- 私生活にも影響が出ているか?
- 適正な給料がもらえているか?
- なんでも相談できる上司・先輩はいるか?
- 将来の目標に結びついているか?
では、それぞれについて解説します。
1. 私生活にも影響が出ているか?
まずチェックしたいのが、私生活への影響です。
たとえば、家のなかでも上司の顔が頭から離れず眠れない、イライラを家族にぶつけるようになっている、などの場合には要注意です。こうした場合にはメンタル面の懸念が心配されるため、できるだけ早く現職から離れることも選択肢といえるでしょう。
2. 適正な給料がもらえているか?
仕事内容と比較して適正な給料をもらえているか、も判断材料のひとつです。
給料の多さ・少なさはモチベーションに影響しますが、極端に給料が低い場合には、会社そのものに問題がある可能性があります。国税庁発表の「業種別の平均給与」をお伝えしますので、自分の年収と比較してみましょう。年収が改善する見込みがない場合には、思い切って転職を考えてみても良いかもしれません。
業種区分 | 平均給与 |
---|---|
(全業種 平均) | (440万円) |
建設業 | 501万円 |
製造業 | 519万円 |
卸売業/小売業 | 383万円 |
宿泊業/飲食サービス業 | 250万円 |
金融業/保険業 | 631万円 |
不動産業/物品賃貸業 | 445万円 |
電気/ガス/熱供給/水道業 | 759万円 |
運輸業/郵便業 | 444万円 |
情報通信業 | 622万円 |
医療/福祉 | 397万円 |
学術研究/専門・技術サービス/教育/学習支援業 | 497万円 |
複合サービス事業 | 437万円 |
サービス業 | 363万円 |
農林水産/鉱業 | 311万円 |
3. なんでも相談できる上司・先輩はいるか?
「周囲のサポート」の有無も、大切な判断基準です。具体的には、なんでも相談できる上司や先輩が社内にいるか、を考えてみてください。
仕事には悩みがつきものですが、こうしたときに親身に話を聞いてくれる人の存在は心強いものです。相談相手は家族や友人でも構いませんが、上司や先輩のほうが社内の事情に詳しいため、深いところまで悩みに共感してくれる可能性があります。
直属の上司などに信頼できる人がいない場合には、採用のときにお世話になった人事部の社員、または仕事上でやり取りのある別の部署の社員に相談するのも手です。社内に一人でも自分の味方になってくれる人がいれば、現状を乗り越えるパワーが湧いてくることもあるでしょう。
4. 将来の目標に結びついているか?
仕事を続けるかやめるかの基準としては、「いまの仕事が将来の目標に結びついているか」といったことも挙げられます。
たとえば「年収1,000万円を実現できる会社に転職したい」という夢がある場合には、いまの仕事で実力を高めることが優先されるでしょう。「営業リーダーとして働きたい」という目標がある場合には、まずは営業スキルを高めることが必要なため、現職に留まることが現実的な手といえます。
一方で、将来の目標とつながりのない仕事に就いている場合には、働く目的を見失ってしまう可能性があります。このケースでは、目標に少しでも近づくために転職を視野に入れても良いかもしれません。
やりたくない仕事から逃げるのは甘えじゃない!【体験談を紹介】
「やりたくない仕事から逃げるのは甘えなのかな……」と不安に思う人もいるかもしれませんが、それは甘えではありません。実際、やりたくない仕事から離れてみたことで次のように感じる人は多いのです。
- 心が軽くなった
- 仕事のモチベーションが上がった
- ポジティブな行動につながった
では体験談とともに、それぞれについて解説します。
心が軽くなった
思い切って仕事をやめたことで心配がなくなり、ストレスが減ったと話す人は少なくありません。「やめたことで道が開けた」と感じる人も多く、いまの環境に留まることだけが正解とは言えないことが分かります。
「まだ応募したばかりでなんにも決まってないけど、あの職場をいよいよ卒業するのこと思うとスッキリするな。思えば店長が店長になる前から、確執のある先輩と店長の仲を取り持ったり、すぐメンタル弱る店長のケアしたり、その翌日には自分がやりたくない仕事押し付けられたり、よく耐えたな私」
「今までカウンセリングしてきて、会社を辞めたら鬱が治ったって人は多かった。いかにやりたくない仕事を続けている人が多いのかってこと。やめたくても行かねばならないという呪縛に取り憑かれている人の多くは、子どもの頃に行きたくない学校に無理やり行かされた経験もあるという。やめる勇気も大事だ」
仕事のモチベーションが上がった
やりたくない仕事から離れたこと、そして「どうしたら苦手な仕事をやらずに済むか?」を考えたことで、結果として仕事のモチベーションが上がった、と話す人も少なくありません。
「仕事やめた1番のメリットはモチベーションが下がらない。仕事してるときは、やりたくない仕事したり、同僚から聞いてもないのに愚痴を言われたりでモチベーションが下がっていた。今はやりたいことして、愚痴言うようなネガティブな人も周りにいないからモチベーションが維持できる」
「やりたくない仕事をずっとやってたのはなんでかなって思ったんだけど、やりたくないからこそ自分がやらなくていい仕組みづくりに全力投球した。そしたら仕事が本当にひまになったのでやめる決心ついた。仕組みづくりに関してはいろいろ勉強なった」
ポジティブな行動につながった
苦手な仕事をやめてみる、または離れることを考えてみたことで「自分の時間」を確保できるようになり、毎日をポジティブな気持ちで過ごせるようになった人も少なくないようです。
「毎日、退屈に感じていたやりたくない仕事をやめた。やめたからこそ、やってみたかった投資に本気で向き合う時間ができた。やりたいことをしたからこそ、改めて仕事することの大事さがわかった。やりたくないことはやめるし、やりたいことはする。やりたいことを叶えるためにやりたくないことも我慢」
「会社の愚痴な話 ただの無益愚痴ツイート 会社の中でもやりたい仕事とやりたくない仕事2つあって、今日はやりたくない仕事をやる日でした。ストレス過多すぎて胃が痛くなる。やりたくない仕事をやめるために、せどりで頑張って独立を目指す!今日からまた頑張ろと思えた1日でした。頑張ろ」
やりたくない仕事をやめたい場合の対処法
やりたくない仕事をやめたい、離れたい、と考えている場合の対処法を紹介します。3つのパターンに分けて紹介しますので、いまの状況に合う方法をぜひ試してみてください。
- 会社に残る場合
- 転職を考える場合
では、状況別におすすめの方法をお伝えします。
対処法1. 会社に残る場合
会社に残ることを選択する場合には、次の3つの方法が考えられます。
- 異動を願い出る
- 副業を始めてみる
- つらい場合は休職を考える
では、それぞれについて解説します。
異動を願い出る
まずは、他の部署に異動できないか考えてみましょう。基本的には上司に願い出るのが早い方法といえますが、言い出しにくい場合には人事部に直接相談してみるのも手です。
この場合、異動を希望する部署で必要となる知識や資格を勉強しておくのもおすすめです。ただ「異動したい」と伝えるよりも本気度が伝わるため、異動を叶えられる可能性を高められます。
副業を始めてみる
異動が叶わない場合には、副業も検討してみましょう。本業以外に収入源ができるとお金の面での安心感も増え、現職と良い距離感で付き合えるようにもなるからです。
また、副業では自分の好きな仕事に取り組めます。そのため、たとえば本業では「やりたくない仕事」をしているとしても、副業ではモチベーション高く仕事に向き合えることもあるでしょう。
つらい場合は休職を考える
心身に不調をきたしている場合には、休職も考えてみてください。会社から距離を置くことで気持ちが落ち着きますし、条件が当てはまれば「傷病手当金」という形で保険給付を受けることもできます。
安心して働き続けるためには、心の健康が欠かせません。つらいときは無理して頑張ろうとせず、「休む」という選択肢も考えてみましょう。
対処法2. 転職を考える場合
転職を考える場合には、次の3つの方法を試してみてください。
- 「苦手なこと」を洗い出す
- 「自分ができること」を洗い出す
- 就職エージェントを使う
では、それぞれについて解説します。
「苦手なこと」を洗い出す
転職先の企業を決める上で欠かせないのが、「苦手なこと」を洗い出すことです。なぜなら苦手なことを考えずに転職すると、次の職場でもつらい目に遭う可能性があるからです。
「仕事をやりたくない」と思ってはいても、「では、何が一番イヤなのか?」と問われるとすぐに答えられる人は多くありません。上司との相性か、給料が低いことか、もしくは仕事内容に成長が感じられないかなど、人によってイヤなポイントは異なります。
転職後に後悔しないためにも、自分にとって「苦手なこと」はしっかりと言語化しておきましょう。
「自分ができること」を洗い出す
「苦手なこと」を考えたら、次は「自分ができること」を洗い出しておくのもおすすめです。
モチベーション高く働くためには、「自分が周りに貢献できている」という実感を手にすることが欠かせません。認められている、評価されている、と思えると仕事のやりがいも感じられますし、多少しんどいことがあっても乗り越えていけることもあります。
「できること」を探る上では、自己分析を通して自分の強みを理解しておくことが大切です。一人で自己分析を進めるのが不安な場合には、次に紹介する「就職エージェント」の利用も考えてみましょう。
就職エージェントを使う
転職を考える場合には、就職エージェントもおすすめです。
就職エージェントとは、キャリアアドバイザーが就職活動をサポートしてくれる無料のサービスです。特にジェイックの「就職カレッジ®」では、支援実績を豊富にもつキャリアアドバイザーが自己分析をサポートさせていただきます。長く働ける優良企業も紹介しますので、次の会社では安心して働いていきたい方もぜひご相談にお越しください。
まとめ
この記事では、「やりたくない仕事」に対してモチベーションを上げる方法をお伝えしてきました。
仕事をしていると、担当業務に興味が湧かなかったり、苦手な人が社内にいることが悩みの種になったりすることもあります。一時的なことであれば「生活のため」と割り切れるかもしれませんが、仕事に対して意欲が湧かない状態がずっと続くと、メンタル面や、私生活に影響が出てしまう人も少なくありません。
場合によっては、転職をすることで問題を解決できることもあります。現在やりたくない仕事をしていて、状況がなかなか改善せず悩んでいる方は、弊社ジェイックへお気軽にご相談ください。