
ニート向けの就職支援サービスは、若者サポートステーション、社会人インターンシップ、ジョブカフェ、就職エージェント、自立相談支援窓口の6つがあります。
この記事では、ニートが利用できる6つの就職支援サービス、正社員就職するための3つのステップについて解説します。さらに、ニートにおすすめの業界を理由つきで紹介しています。
どのような支援を活用でき、何から始めるべきなのかが分かる内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。




- ニートが利用できる就職支援サービスのハローワーク、就職エージェントなど多岐にわたる
- ニートが正社員就職する際は、年齢や職歴に依存しない仕事、スキルや実績が積める仕事選びが大切
- ニートの就職におすすめの業界は、飲食業界、人材業界、IT業界など


この記事の目次
ニートでも利用できる6つの就職支援サービス
ニートが利用できる就職支援サービスは、以下の6つです。
- ハローワーク
- 若者サポートステーション
- 社会人インターンシップ
- ジョブカフェ
- 就職エージェント
- 自立相談支援窓口
以下、それぞれのサービス概要や特徴、おすすめな人について紹介していきます。
サービス1:ハローワーク
ハローワークは「公共職業安定所」といい、厚生労働省管轄の職業紹介をする施設です。就職支援に関する以下の幅広いサービスを提供しており、求職者はこれらのサービスをすべて無料で受けられます。
- 職業紹介をしてもらえる
- 求人探しの相談に乗ってもらえる
- 就職セミナーに参加できる
- 履歴書や職務経歴書の添削を受けられる
- 面接対策をしてもらえる
ハローワークの利用がおすすめの人は、以下に当てはまる人です。
- 多くの求人から選びたい
- 地元の中小企業に就職したい
ハローワークは民間の求人サイトに比べて、取り扱い求人数が圧倒的に多いことが特徴です。また地元企業の多くが登録しているため、住んでいる地域で求人を探す場合に便利なサービスといえるでしょう。
サービス2:若者サポートステーション
若者サポートステーション(以下「サポステ」)はニートや無職の人を対象に、働くことの第一歩目を支援するサービスです。サポステは全国各地に設置されているため多くの人が利用しやすく、以下のサービスを提供しています。
- 社会人として必要な基本スキルが学べる講座
- 職業体験
- 就職セミナー
サポステの取り組みの中に、職業体験と集中訓練プログラムがあります。
職業体験ではジョブトレやITコース、販売コースなど複数のコースが用意されているため、自分に合った仕事を探せるのが特徴です。(参考:育て上げネット「ジョブトレ」)
一方で集中訓練プログラムは、同じ境遇の仲間と合宿形式で就労体験やセミナーを受けられます。約2ヶ月間で集中的に就労に役立つ知識を身につけられる、効率的なプログラムです。
集中訓練プログラムを受講すると、以下のスキルを集中的に身につけられます。
- コミュニケーション能力
- 基本的なビジネスマナー
- パソコン操作
- WordやExcelの操作方法
就活の基礎知識が身につくのはもちろん、同じ境遇の仲間と一緒に切磋琢磨できる点は、ニートの方にとってメリットとなるでしょう。
サポステの利用がおすすめの人は、以下に当てはまる人です。
- ニート期間が長い人
- 人とのコミュニケーションに自信がない人
- 一歩ずつ確実に社会復帰したい人
特にニート期間の長い人は、サポステのような着実に社会復帰を目指すサービスは相性が良いと考えられます。
サービス3:社会人インターンシップ
社会人インターンシップとは「社会人が働きながら、今とは別企業の仕事に参加できる制度」です。体験できる仕事内容は企業によって異なるので、社会人インターンシップに参加する際は、案内をよく見て選びましょう。現在働いていないニートでも、書類選考と面接に通過すれば参加できます。
社会人インターンの大きなメリットは、気になる企業の仕事を気軽に体験できる点です。それによって、自分の適性やスキルが他の企業でどう活かせるのかが分かります。企業側にとっても採用のミスマッチを防げるメリットがあるので、積極的に実施している企業が増えています。社会人インターンの利用がおすすめの人は、以下に当てはまる人です。
- 自分の市場価値を知りたい人
- 気になる企業や職種がある人
- まずは働くことに慣れたい人
実際に社会人インターンシップで実施されている内容について、以下の実例をもとに確認してみましょう。
企業名 | 社会人インターンシップの内容 |
---|---|
株式会社ダンクソフト | ・インターンシップを完全テレワークで実施(期間は5日間)・常にWeb会議を立ち上げてWebデザインやプログラミング、事務処理などの体験を実施 |
参考:内閣府政策統括官「社会人インターンシップ事例集」
職場の雰囲気がわかるだけでなく、採用のチャンスが広がったり、実務経験につながったりする点は、ニートの方にとってメリットと言えるでしょう。
1日から体験できるインターンもあるので「ニート生活が長くなって、少しずつ社会復帰していきたい」という人にも活用しやすいサービスといえるでしょう。
サービス4:ジョブカフェ
ジョブカフェは、都道府県が管轄している就職支援施設です。正式名称を「若年者のためのワンストップサービスセンター」といい、その名の通り15〜34歳の若者を対象に以下のサービスを提供しています。
- カウンセリングや就職相談
- 就職に向けた各種支援
- 就職セミナー
- 職業紹介
そのため、ジョブカフェは20代のニートや正社員就職を目指す人におすすめです。また、名前に「カフェ」と付いている通り、カフェのようなふらっと立ち寄りやすい雰囲気になっています。
参考:厚生労働省「ジョブカフェにおける支援」
サービス5:就職エージェント
就職エージェントは、求職者に専任のキャリアアドバイザーがつき、就職相談から実際の就職までをサポートするサービスです。具体的には以下のサービスを提供しています。
- 就職相談
- 求人の紹介
- 書類作成のサポート
- 面接対策
就職エージェントは民間のサービスですが、求職者はこれらのサービスを無料で受けられます。しかも、就職エージェントによっては、一部の書類作成や企業とのやりとりを代行してくれるところもあり、以下のような人におすすめです。
- 就職支援のプロに相談しながら就活を進めたい人
- 就職したいが、何から始めていいか分からない人
- できるだけ手間をかけずに就活したい人
ジェイックの就職支援もおすすめ!
弊社ジェイックの就職支援サービスは、フリーターやニートなどの正社員経験が浅い人の就職支援に強みを持っています。
ニートからの就職支援実績が多数あり、ニートからの就職活動のポイントを熟知したアドバイがサポートするので、ぜひ相談してみてください。
サービス6:自立相談支援窓口
自立相談支援窓口は、生活に困窮している方向けの窓口です。自立相談支援窓口で実施している具体的な事業は以下のとおりです。
- 自立相談支援事業
- 住居確保給付金
- 就労準備支援事業
- 家計改善支援事業
- 子どもの学習・生活支援事業
- 一時生活支援事業
就労訓練事業は1年間を基本とした支援を実施しています。就労体験だけでなく、実際に雇用契約を結んで支援を受けながら就労することも可能です。
また、就労訓練事業の対象者は以下のとおりです。
- 長期離職者
- ニート・引きこもり
- 精神疾患を抱える方
- 生活保護受給者
自立相談支援窓口では、就労や生活に関する丁寧なサポートを受けられます。働ける自信がないと感じているニートの方は、活用を検討してみましょう。
参考:厚生労働省「生活困窮者のための就労訓練事業を考えてみませんか?」
ニート向け就職支援サービスで受けられる5つの内容
ニート向けの就職支援サービスで受けられる5つの内容は、以下のとおりです。
- 就職相談
- 求人情報の提供
- 書類作成や面接へのアドバイス
- 就活に役立つ無料セミナー
- 職業訓練
具体的な実施内容と得られるメリットを解説します。
1.就職相談
ニート向け就職支援サービスで受けられる内容は就職相談です。就職相談をすることで、ニートから就活を始めるうえで押さえておくべきポイントや就活の進め方などを把握できます。
具体的には、以下の悩みを相談できます。
- 自分に向いている仕事
- 職歴やスキルに関する不安
「どう就活をすればいいのかわからない」や「周囲の目が気になって就活するのが怖い」など、ニートの方によくある悩みを相談できる点は魅力的です。就活に関する悩みごとを相談し、はじめの一歩を踏み出しましょう。
2.求人情報の提供
ニート向け就職支援サービスで受けられる内容は、求人情報の提供です。就職支援サービスでは、未経験歓迎やブランクがあっても働きやすい職場など、ニートの方が就職できる可能性のある求人を提供しています。
1人で求人を探すと選択肢が限られたり、応募先の選定に迷ったりすることがあります。就職支援サービスを活用すると、自分に適した求人をプロが選定してくれるため、1人で探すよりも幅広く求人を見つけられるでしょう。
3.書類作成や面接へのアドバイス
ニート向け就職支援サービスで受けられる内容は、書類作成や面接へのアドバイスです。就活のプロからのアドバイスを受けられるため、選考の通過率の向上を期待できます。
サポートの一環で模擬面接を行ってくれる場合もあるため、面接本番に向けて自信をつけられます。オンラインで模擬面接を実施してくれるサービスもあるため、自宅からでも面接の質を高められる点は魅力的です。
ただし、ハローワークは「面接が1ヶ月以内に控えている方しか申し込みできない」といった決まりが設けられている場合があります。面接対策を受ける条件がある場合は、あらかじめ確認しておきましょう。
4.就活に役立つ無料セミナー
ニート向け就職支援サービスで受けられる内容は、就活に役立つ無料セミナーです。セミナーを受講すると、就活に関する知識を身につけられるため、就活の成功率を高められます。
受講できるセミナーの一例は以下のとおりです。
- 就職活動の進め方
- 応募書類の書き方
- 面接マナー・注意点
- 自分らしさの発見
- 働きやすい企業の見分け方
セミナーはオンラインで実施されている場合もあるため、自宅からでも受講できる点は魅力的です。自分に興味のあるセミナーを受講すると、就活に関する知識を効率的に身につけられるでしょう。
5.職業訓練
ニート向け就職支援サービスでは、職業訓練を受けられる場合があります。職業訓練とは、希望する仕事に必要なスキルや知識を習得できる制度です。
ニートの方が職業訓練を受けるメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 要件を満たした場合に月10万円の給付金を受けられる
- 給付金の要件を満たさなくても無料で職業訓練を受けられる
- 就職活動のサポートを受けられる
- 幅広いジャンルの訓練を受けられる
また、訓練を受けるためには、以下の要件を満たしていなければなりません。
- ハローワークに求職の申込みをしている
- 雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者に該当しない
- 労働の意思と能力がある
- 支援を行う必要があると認められている
職業訓練を受けると、基礎的なITスキルやWebデザインスキル、医療事務や介護福祉に関する知識など幅広いスキルを身につけられます。訓練期間は2〜6ヶ月程度なので、まずは興味のあるジャンルの職業訓練を受けてスキルアップをして、就活に役立てましょう。
ニートが就職支援を活用するメリット6選
ニートが就職支援を活用するメリットは、以下の6つです。
- 将来の方向性が定まりやすくなる
- 働くために何をすればいいかが明確になる
- 仕事に必要なスキルを身につけられる
- 面接に対する不安を減らせる
- 相談員と話して前向きな気持ちになれる
- 就職後の悩み相談を聞いてくれる場合がある
1.将来の方向性が定まりやすくなる
将来の方向性が定まりやすくなることは、ニートが就職支援を活用するメリットです。いざ就活をしようと思っても、どんな仕事が向いているかや将来どうなりたいかがわからなければ、なかなか行動に移せません。
就職支援を活用すると、キャリアカウンセリングや適職診断などを通じて自分に合う仕事がわかり、将来の方向性を定めやすくなります。職業体験やインターンに参加できるサービスもあるため、実際に働くイメージをつかめるでしょう。
2.働くために何をすればいいかが明確になる
働くために何をすればいいかが明確になることは、ニートが就職支援を活用するメリットです。実際に就業経験がなかったり長期間離職していたりすると、就職に向けて何をしたらいいかがわからなくなるでしょう。
就職支援を受けると自己分析の方法や応募書類の書き方、面接で気を付けるポイントがわかります。就活を進めるうえでの不明点や疑問点をすぐに相談員に聞けるため、悩むことなく就活に取り組めるでしょう。
3.仕事に必要なスキルを身につけられる
仕事に必要なスキルを身につけられることは、ニートが就職支援を活用するメリットです。仕事をするためには、実務に関するスキルだけでなく社会人としてさまざまなスキルを習得しなければなりません。
就職支援を活用すると、職業訓練を通じてITスキルや事務スキルなどの実務に直結するスキルを学べます。また、相談時に必要な持ち物を準備したり、約束時間に遅れないためのスケジュール確認なども自分で行えたりと、仕事で欠かせないスキルも身につけられます。
実務に直結するスキル以外も身につけられる点は、就職支援を活用するメリットの一つです。
4.面接に対する不安を減らせる
面接に対する不安を減らせることは、ニートが就職支援を活用するメリットです。面接といった対人コミュニケーションを苦手としているニートは少なくありません。
実際、支援機関を利用するニートの方のうち、75%が面接に対して苦手意識があると回答していました(参考:厚生労働省「第1章 ニート状態にある若者に対するアンケート調査結果」)。面接に対する不安を抱えるニートの方は多くいるとわかります。
就職支援では相談員が面接対策を実施しているため、面接に対する不安を軽減できるでしょう。
5.相談員と話して前向きな気持ちになれる
相談員と話して前向きな気持ちになれることは、ニートが就職支援を活用するメリットです。ニートの方は普段外に出て、誰かと話す機会が少ないため、就職活動に不安を抱きがちです。
就職支援を活用すると、相談員との対話を通じて悩みを整理できるため、気持ちが前向きになる可能性があります。面談を重ねることで人との会話に慣れ、コミュニケーションの練習にもなるでしょう。
コミュニケーションに不安を持つニートの方は、相談員と話せる就職支援の活用をおすすめします。
6.就職後の悩み相談を聞いてくれる場合がある
就職後の悩み相談を聞いてくれる場合があることは、ニートが就職支援を活用するメリットです。就職してからでも職場に馴染むためのアドバイスをくれるので、早期離職を防げるでしょう。
たとえば、以下の就職支援サービスを受けると就職後のフォローを受けられます。
- わかものハローワーク
- 就職エージェント
- 若者サポートステーション
上記のサービスを利用すれば就職後の悩みをすぐに相談できるため、安心して働けます。
ニートが就職支援を活用するデメリット4選
ニートが就職支援を活用するデメリットは、以下の4つです。
- 希望の仕事に応募できない場合がある
- 希望の就職支援を受けられない場合がある
- 日中に予定が入ると早起きしなければならない
- セミナーや職業訓練が面倒だと感じる場合がある
対処法も含めて解説します。
1.希望の仕事に応募できない場合がある
ニートが就職支援を活用するデメリットは、希望の仕事に応募できない場合があることです。ニート歴が長い場合、就職支援から提案される求人の選択肢が少なくなる可能性があります。
ニートの方に提案される求人数が少なくなる理由は、以下のとおりです。
- 職歴や実務経験が少なく、応募条件を満たせない傾向にあるから
- ブランクが長く即戦力と見なされにくいから
- 長期的な活躍が期待しにくいから
- 社会人としての基本スキルが不足していると判断されるから
希望の仕事に応募できない場合は、まずは別の仕事で実務経験を積み、スキルを身につけたうえで転職を目指す方法もおすすめです。未経験からでも挑戦しやすい業界を視野に入れ、長期的にキャリアを築きましょう。
2.希望の就職支援を受けられない場合がある
ニートが就職支援を活用するデメリットは、希望の就職支援を受けられない場合があることです。たとえば地方のジョブカフェでは、東京で開催されているような就職イベントやセミナーが提供されていない可能性もあります。
他にも、以下のようなケースで希望の就職支援を受けられない場合があります。
- 年齢制限が設けられている
- 申込みが定員に達している
- オンラインでの支援が少ない
就職支援を適切に受けるためには、事前にサポート内容を確認したり、複数の支援機関を活用したりしましょう。
3.日中に予定が入ると早起きしなければならない
ニートが就職支援を活用するデメリットは、日中に予定が入ると早起きしなければならないことです。特にニートの方は昼夜逆転の生活を送っていることが多く、日中の予定に合わせて活動することが難しい場合もあります。
ニートの方が昼夜逆転してしまう主な要因は、以下のとおりです。
- 日中の予定がないため、夜更かしの習慣がつく
- 外出する機会が少なく、体内時計が乱れやすい
- 精神的なストレスで不眠症になりやすい
日中の予定に対応できるように、就職支援を活用しながら少しずつ朝方の生活に戻していきましょう。
4.セミナーや職業訓練が面倒だと感じる場合がある
ニートが就職支援を活用するデメリットは、セミナーや職業訓練が面倒だと感じる場合があることです。ニートの方は時間の制限がなく自由な生活を送っている場合がほとんどであり、予定が入ると面倒になってしまう可能性もあります。
また、ニート歴が長くなると就職が難しくなる傾向にあります。厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書」によると、ニート歴が1年以下の場合は就職できない割合が約30%ですが、5年を超えると約42%になるとわかりました。
ニート歴が長いと就職がうまく行かず、心が折れそうになることもあるでしょう。その場合は相談員と話をして、気分を切り替える方法も効果的です。
ニートが正社員就職する4つのコツ
ニートが正社員として就職するためのコツを、以下で4つ紹介します。
- 年齢や職歴に依存しない職種を選ぶ
- スキルや実績を積み上げられる仕事を選ぶ
- ニート期間で成長した部分を説明できるようにする
- ニートになった理由を整理しておく
ポイントを押さえ、就職活動に役立ててください。
コツ1:年齢や職歴に依存しない職種を選ぶ
ニートから就職を目指す際は、年齢や職歴に依存しない職種を選びましょう。年齢や職歴が重視される仕事に応募すると、ニートはアピール材料が少なく不利です。しかも、これからの頑張りでどうにかなる問題でもありません。
そのため、まずは未経験でも就職しやすい業種・職種への就職がおすすめです。具体的な職業については、後ほど詳しく解説していきます。
コツ2:スキルや実績を積み上げられる仕事を選ぶ
就職する企業を考える際は「この会社でスキルや実績を積み上げられるか」という視点も重要です。長年働いてもスキルや実績が身につかない仕事だと、転職時に不利だからです。
このご時世、いつ転職が必要になるかは分かりません。変化の激しい現代だからこそ、いつでも転職できるようなスキルを身につけておきましょう。仕事でスキルや実績を積むには、以下の方法があります。
- スキルや実績の積める会社に就職する
- 個人事業主として仕事を受ける
- 社会人インターンシップに参加する
- アルバイトで働く
この中で最もおすすめなのが「スキルや実績の積める会社に就職する」ことです。いきなり個人事業主として仕事を受注するのは難しく、社会人インターンシップは収入につながらないため、生活との両立が大変といえます。また、アルバイトでは「スキル」と呼べるほどの仕事ができないことも多いです。そのため、スキルや実績を積み上げられる仕事を選び、働きながら効率よくスキルアップをしていきましょう。
コツ3:ニート期間で成長した部分を説明できるようにする
ニートからの就活では、空白期間に何をしていたのか聞かれることがあります。そのため、ニート期間に行っていたことやニート期間で成長した部分を説明できるようにしておくことが重要です。
アルバイトや勉強などを何もしていなかったとしても、ニート期間を経て気づいたことや考えが変わったことなどについて整理しておきましょう。
例えば、仕事を辞めた理由や就職できなかった理由などを考えた結果、自分に合った仕事や環境が明確になったと伝えると、志望動機を裏付けることにもなります。
前職では○○の業務を経験しましたが、働く中で「□□な環境が自分にとってより力を発揮できる」と気づきました。そのため、改めて自分に合う仕事について考え、△△(具体的なリサーチ・勉強・スキル習得)を行いました。その結果、○○の仕事に強く興味を持ち、今後は□□の環境で挑戦したいと考えるようになりました。貴社では、自分の強みを活かしながら成長し、長く貢献できるよう努力していきたいと思っています。
このように、「ただ何もしていなかった」ではなく、何かを学び・成長したことを伝えることがポイントとなります。
コツ4:ニートになった理由を整理しておく
ニートが正社員就職を目指す際は「なぜニートになったのか」という質問に回答できるよう、理由を整理しておくことが重要です。
ニートになった理由を整理しておくと、以下のメリットが得られます。
- 面接の質問にスムーズに対応できる
- 自分の価値観や適性が明確になる
- 今後のキャリアプランを立てやすくなる
ニートになった過去を振り返るのは辛いかもしれませんが、理由を明確にしておくと、正社員として就職する際に役立ちます。自分だけでうまく整理できる自信がない場合は、相談員と話しをしながら整理をする方法がおすすめです。
第三者と対話をすることで客観的に自分を見つめ直すことができ、前向きな気持で就職活動に取り組めるようになるでしょう。
ニートにおすすめの業界5選
ニートにおすすめの業界は、以下の5つです。
- 飲食業界
- 人材業界
- 配送/物流業界
- IT業界
- 警備業界
ポイントは「未経験でも就職しやすい業界」ということです。ニートはこれまで働いていた人に比べると職歴が充実しておらず、アピール材料の少ない人が大半でしょう。そのため、これまでの経歴・実績が評価される職種だと、どうしても不利です。以下、それぞれの業界がおすすめできる理由を解説していきます。
仕事1:飲食業界
飲食業界の仕事は、大きく以下の3つに分かれています。
- 調理スタッフ
- 接客スタッフ
- 店舗管理(店長など)
このうち未経験からできるのは「調理スタッフ」と「接客スタッフ」で、店舗管理は現場である程度の経験を積んだ人が担当します。飲食業界の平均年収は300万円程度と低いことが多く、向いているのは以下に当てはまる人です。
- 料理が好きな人
- 人とのコミュニケーションが得意な人
- マルチタスクのできる人
飲食業界で働く際に大変なことは、忙しい時はずっと立ちっぱなしでスピーディーに行動しなければなりません。そのため、ある程度の体力や精神力が必要な仕事といえるでしょう。
仕事2:人材業界
人材業界の主な仕事は「求職者の就職をサポートすること」と「企業に適した人材を紹介すること」で、具体的な業務は大きく以下のように分かれています。
- 営業
- キャリアアドバイザー
- 広報(求人広告など)
- 人事
人材業界は未経験歓迎の求人が数多くあり、ニートから転職しやすい業界です。平均年収は368万円ですが、年収は企業によって大きな差があります。人材業界に向いているのは、以下に当てはまる人です。
- 人のサポートが好きな人
- 臨機応変な対応ができる人
- 最適な提案をするための情報収集ができる
注意点として「求職者と企業の調整は非常に大変」という点を理解しておきましょう。人材業界を志す人の多くは「1人1人のキャリアを考え、サポートしたい」という思いがあります。しかし、誰しも理想の企業というのは存在しません。どこかで妥協策が必要となる点は、事前に知っておいてください。
仕事3:配送/物流業界
配送・物流業界の仕事は、大きく以下の業務に分かれます。
- 倉庫や配送センターへの運搬
- 宅配
- 商品整理
- 検品
特に近年はネットショピングを利用する人が増えており、配送・物流業界の人手が不足しています。平均年収は424万円です。配送・物流業界に向いているのは、以下に当てはまる人です。
- コツコツと作業に打ち込める人
- 責任感のある人
- 体力に自信のある人
注意点は、職場によっては重い荷物を取り扱うため体力が必要です。また、交通状況に左右される中、時間通りに荷物を運ばなければならないといった、プレッシャーが大きい仕事ともいえるでしょう。
仕事4:IT業界
IT業界の分野は、大きく以下の4つに分類されます。
- ハードウェア業界(機械の本体)
- ソフトウェア業界(ハードウェアを動かすプログラム)
- 情報処理サービス業界
- Web・インターネット業界
近年はどの分野も人手不足に悩まされており、未経験でも就職しやすいことが特徴です。IT業界の平均年収は444万円で、少し高めといえるでしょう。IT業界に向いているのは、以下に当てはまる人です。
- 新しい技術に興味のある人
- 継続的に学び続けられる人
- 論理的思考のできる人
- チームワークが得意な人
未経験でも就職できますが、多くの企業では就職前に基礎スキルの習得が必要です。例えば、Webエンジニアに就職するなら「HTML」「CSS」「JavaScript」を理解していないと、そもそも採用されません。また、入社後も受け身の姿勢が強い人は、IT業界で働くのは厳しいでしょう。次々と新しい技術が登場するため、自ら学び続ける姿勢が求められます。
仕事5:警備業界
警備業界の主な仕事は、依頼者もしくは依頼場所の生命・身体・財産を安全に守ることです。平均年収は300万円程度です。具体的には、以下の業務に細分化されています。
- 施設警備
- 交通誘導
- 輸送警備(美術品や危険物の輸送に関わる)
- 身辺警備(ボディガード)
この中で未経験から取り組みやすいのは「施設警備」と「交通誘導」で、向いているのは以下に当てはまる人です。
- 責任感の強い人
- ルーティンワークも飽きずに取り組める人
警備業界で働く際の注意点は、不規則な生活スタイルになりやすく、体力が必要なことです。中には「24時間ごとの交代制」で働く求人もあります。他にも「交通誘導をしていたら他の車にひかれてしまった」という事例もあり、集中力がないと身の危険を伴う仕事といえるでしょう。
まとめ
以上、ニートが利用できる支援サービス、正社員就職するための方法、ニートから就職を目指す際におすすめの業界について紹介しました。
結論、ニートから働いて社会復帰することは十分に可能です。本記事で紹介した支援サービスを活用し、就職に向けた行動を1つずつ実践していきましょう。自分に合う仕事が分からず困っている人は、私たち就職エージェントが相談に乗りますので、よければ活用を検討してみてください。






当社の就職に関するコンテンツの中から、ニートの就職活動に不安を感じている方向けに、就活で困りがちなことを解決するための記事をまとめました。
- ニートから就職するには?就活の方法と成功させるポイントを解説
- ニートの就活は何からすべき?就職活動のやり方の流れとコツを解説!
- 無職から正社員に就職するには?賢い就活方法とポイントを解説
- ニートから社会復帰するには何からすべき?怖い原因と対処法も解説
- ニートでも安心!ニートの面接必勝法は?
- ニートの履歴書の書き方!空白期間や志望動機のポイントを例文付きで解説
- ニートにおすすめの仕事25選【向いている仕事の特徴も解説】
- 高卒ニートは就職できる?職歴なしで正社員になる方法を解説!
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