「フリーターを続けてしまうと、人生終了かもしれない・・・」と焦るフリーターは珍しくありません。
好きでフリーターの道を選んだ人もいれば、何らかの目標を達成するためにフリーターになった人もいることでしょう。もしくは、気づいたらフリーターになっていたということもあるでしょうか。
どんな理由でなったにせよ、どうにかしてフリーターから脱出したい!そんな人のために、フリーターから脱出する方法をご紹介します。
この記事の目次
フリーター=人生終了ではないが、頑張る必要はある
結論から言うと、フリーターだからといって人生終了というわけではありません。
元フリーターの人で、安定した会社の正社員に就職した人も沢山いますし、年商数億の社長になった人、フリーランスで稼ぐ人、俳優や芸能人になった人も数えきれないほどいます。
しかし、何の努力もしないでこのままフリーター人生を送っていても彼ら・彼女らのようにはなれません。もしかすると、本当に「人生終了」になってしまうかもしれません。
まずは、人生終了しそうなフリーターから脱出するための準備や、今後のキャリア別に必要であろうアクションをご紹介します。
フリーター人生からなぜ脱出したいのか整理【事前準備】
フリーターから脱出することは可能とはいえ、簡単なことではありません。とくに長年フリーター生活を送ってきた人にとってはそうです。
なので、まずはなぜフリーターから脱出したいと感じたのかを、よく考え、紙に書きだしてみましょう。他人に共有するわけではないので正直に書いてきましょう。
- 今よりいい生活がしたいから
- 安定した生活をしたいから
- 結婚を考えているから
- 老後が心配だから
このようにフリーターを脱出したい理由を紙に書き出して、きちんと整理すると就職活動を続けていく動機づけとなります。
また、就職活動中に面接官に「どうして正社員として働くことを希望するのか?」といった質問をされたときにも使えるので、よく考えておくのはおすすめです。
正社員に就職して安定した人生を過ごす
正社員就職をすることで人生終了しそうなフリーターからの脱出を決めたら、早速行動に移しましょう。
詳しくは、フリーターが正社員就職を成功させるための賢い就活方法や事前準備についての記事も参考にしてみてください。
フリーターの就職活動全般について触れているので、「このままでは人生終了してしまう…正社員になりたい…」とお悩みのフリーターは必見です。
また、「大学中退してからずっとフリータ-だけど、もう人生終了ですか?」という問い合わせも最近は増えています。
大学中退でも、まだまだ人生はこれからです。以下の記事では、大学中退者の就職活動についてまとめています。
大学中退者ならではの面接対策のポイントなども解説しているので、参考にしてみてください。
就職したい企業や仕事を決める
まずは目指す仕事を決めます。その際に、平均年収などを確認しておくと、就職先を探すときに役立ちます。
また、就職したいと考えている業界の動向もチェックしておきましょう。そうすることで、その業界の展望について知ることができます。
今後、縮小していくことが明らかであれば、頑張って就職しても昇給が望めないだけでなく、失業することにもなりかねません。
フリーターは就職支援サービスの利用がオススメ
フリーターが就職先を探す際には、以前はハローワークを利用するのが一般的でした。しかし、最近では求人サイトや就職支援サービスなどを利用する人も増えています。
いずれもネットから申し込めるというメリットがありますが、就職支援サービスのほうが就職をサポートする担当者がつくという違いがあります。
担当者がつくので、あなたにピッタリな就職先を探してくれますし、担当者と相談しながら就職活動を進めていくことができます。
「やりたい仕事や向いてる仕事なんてわからない…」といった悩みも相談し、解決することができます。
特にフリーターからの就職は、新卒者や転職者と比べて不利な状況なので、就職支援サービスを利用するのがおすすめです。
社長になって社会的に影響力のある人になる
「どうせ人生終了しそうなフリーターなんだったら、思い切って社長になってやる!」と息巻いているのであれば、起業して社長になるのもオススメです。
起業や経営に必要なスキルや知識をつける
起業すること自体は、役所などへ書類を提出することでだけでできますが、いざ会社を立ち上げたらやることはたくさんあります。
営業活動やマーケティング活動はもちろん、税金の処理や法務に関する業務、採用活動など、フリーターである今から身に着けるべきスキルや知識は山ほどあります。
一度就職してから起業する
起業したいと思う人にオススメなのが、一度正社員で就職してから、起業して社長になる選択肢です。
正社員で就職し働くメリットは、ある程度の失敗が許される上に、収入が安定していることです。
起業したばかりだと、仕事での失敗は会社の存続に繋がります。ミスが許されない環境だと思っておいた方が良いです。
しかし、正社員かつ新人であれば「失敗は成長の種」と上司もどんどんチャレンジをさせてもらえスキルが高まりますし、そのチャレンジが失敗しても給料は支払われます。
スキルや知識を蓄えながら、起業後の資金も貯められるため、社長を目指すフリーターは一度、正社員就職を目指すのも一つの手です。
フリーランス(個人事業主)になって一人で稼ぐ
フリーターのように自由で、かつお金を稼げるようになりたいと思ったら、フリーランス(個人事業主)になるのもオススメです。
フリーランスの特徴
フリーランスは自由ですし、一人で気ままに仕事もできます。売上はすべて自分のお金になります。
しかし、裏を返すと全ての仕事を自分がしなければなりません。収入を得るための営業活動も、料金交渉も自分で行います。
スキルが高まらないと報酬は増えませんが、仕事を教えてくれる人はいないので独学で学ぶか、お金を払って誰かに教えてもらうしかありません。
フリーランス初心者におすすめの仕事
全てを自分1人で行う覚悟があれば、まずは以下のような仕事でフリーランスを始めてはいかがでしょうか。
- 記事のライター
- デザイナー
- イラストレーター
少しずつ経験を積んで、報酬を高めていきましょう。
芸能人や俳優となる
一人前の芸能人や俳優になる下積みとして、フリーターをしている人も多いのではないでしょうか。
自分の表現力一つで見ている人を喜ばせることが出来る、素晴らしい職業ではありますが、一人前になるには相当の努力が必要です。
正しい指導者につき、正しい努力を積み重ねていきましょう。
人生終了?「フリーターになった理由」「なる人のタイプ」は?
フリーターになった人には、さまざまな理由があります。このままフリーター生活を続ければ、人生終了という気持ちはあるものの、現時点ではフリーターを続けている。そんな皆さんの理由をみていきましょう。
フリーターになった理由
フリーターになった人の中には、特にこれといった理由がなくフリーターになっている人もいます。例えば、希望した就職先の内定がもらえなかったので、アルバイト生活を送っていたらフリーターになっていたという人。いったん就職したものの、職場が合わずに辞めてしまい、つなぎのつもりでアルバイトを始めたのがきっかけという人などです。
ほかの理由としては、自分の夢や目標を追い求めるためにフリーターを選んだというケースもあるでしょう。歌手や女優を目指しているとか、作家や画家などの夢実現のためにアルバイトで生計を立てている人などがそうです。
はじめからフリーターで生活していくことを決めていたという人もいます。正社員になるのはハードルが高い割に初任給は少ないので、フリーターのほうが稼げると感じてフリーターを選んだ人もいるでしょう。また、会社で決められた時間に出勤する毎日よりは、フリーターとして自由に生活したいという風に考えて、フリーターを選ぶ人もいるかもしれません。
フリーターになる人のタイプ
フリーターになる人は、フリーターになろうと決めていたというよりは、「気がついたらなんとなくフリーターになっていた」というケースが多いです。
フリーターになるのは、高校を卒業してから、もしくは大学を卒業してから、というような学業を終えるタイミング。就職活動をして企業に勤めるなどをする同級生が多い中で、将来のことが具体的に思い描けずに、生活のためにアルバイトを始めたのがきっかけという人が少なくありません。
また、就職活動に苦手意識を持ってしまい、学生時代にやっていたアルバイトを続けたほうが楽だと結論してフリーターになっている人もいます。
なぜ「フリーターの人生は終了している」と思うのか?
フリーターをやりながら、充実した毎日を送っているという人は、多くはありません。表情もいきいきとしていて、幸せそうというよりは、どちらかというと、つまらなそうだったり、疲れてそうだったりすることが多いように見えます。
“人生終了している感”が、じわじわとにじみ出てしまっているのです。そのため、周囲の人からも、人生終了という風にみなされてしまうこともあります。
フリーターになっている人が、人生終了と周囲から見られてしまうのは、見た目だけの問題ではありません。その考え方にも原因があります。
今がよければすべてヨシ
フリーターの人に多い考え方のひとつが、「今がよければすべてヨシ」というもの。先々のことを考えるのではなく、とりあえず今生活できているからヨシとしようという短絡的な考え方をしているのです。しかし、人生とは長く続くもの。今はよくても、少し先の将来はどうなっているかわかりません。
今、していることが、5年後、10年後、20年後の自分の将来につながっていきます。「今がよければすべてヨシ」と考えるフリーターの人には、そのような将来への考察がないので、人生終了と思われてしまうのです。
フリーターの人の中には、「今のままではダメだ」という危機感を持っている人もいます。しかし、現状としては就職先も決まっていないので、しばらくはフリーター生活をやるしかないと思い込んでいるかもしれません。
この場合、「このままでは人生終了だ」と気づいてはいるのですが、この状況を変えるために具体的な行動を起こしていません。このような人は、これから先もフリーター生活を続けていく可能性が高いと考えられます。
フリーターになっている人は、「今主体」で生きていることが多いため、いざというときのために備えていないことが少なくありません。貯金はない、保険もかけていない、という具合です。なので、事故や病気などでしばらく働けないという場合の備えができていません。
また、フリーターとはいえ、職を失うこともあります。何らかの事情で、急に引っ越さないといけないということもあるでしょう。そういうときのために備えていないと、そこで人生終了のリスクは高まります。
現状を「本気で変えよう」という気があまりない
実家に暮らしていれば、フリーター生活をしていても、さほど不自由は感じないものです。衣食住には困らないので、とりあえず生きてはいけるでしょう。
しかし、その状況に甘えてしまうと、どうでしょうか?若いうちはまだいいですが、30代、40代に突入してもフリーターで実家暮らしというのでは、先が見えています。若いうちに変えることができなければ、30代、40代になってから生活を変えるのは、さらに難しくなるでしょう。
気がついたら50代でフリーター生活をしているということだって起こるわけです。その頃には、親の介護も必要になり、親からの援助を期待できずに極貧生活を送ることになるかもしれません。
現状を本気で変える気持ちが今ないのならば、この先もずっとこのままでしょう。そのような人生を続けていれば、人生終了と思われても仕方がありません。
フリーターの末路について知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
フリーターでいるメリット・デメリット
アルバイトの仕事を続けることには、あまり責任がない、時間の都合も付きやすい、などのメリットがあります。しかし、そのままフリーターとしての生活を続けることには、デメリットもあることを知っておきたいものです。
フリーターでいることのメリットとデメリットを比較してみましょう。
フリーターでいるメリットは?
まずは、フリーターのメリットから紹介します。
仕事のシフトを自由に組みやすい
アルバイトのほとんどはシフト制なので、朝から働くこともできれば、午後から働くということもできます。夜間に働きたい人は、夜間のアルバイトを探すこともできるでしょう。
このように自由にシフトを組めるので、自分のペースに合わせて働くことができます。できるだけ休みたい人は、働く日数や時間を減らすことだって可能です。
プライベートを優先した自由な働き方ができる
自由が利くので、自分のプライベートを優先した働き方をすることも可能です。例えば、この日は友達と映画に行く、この日はデート、といった決まった予定があれば、それに合わせて休みを取ることができます。
また、習い事などをしている場合も、そちらを優先にして仕事の休みやシフトの希望を出すことができます。
副業やバイトの掛け持ちが遠慮なくできる
正社員だと副業禁止ということが多いですが、フリーターの場合は、アルバイトを2つ、3つと掛け持ちしている人が多くいます。昼間はアパレルショップの店員をして、夜はファミレスのウエイトレスをするというようにアルバイトを掛け持つと、フリーターでも一般企業の正社員よりも稼げることもあるでしょう。
仕事を気軽に始められる
正社員として働く場合と比べて、アルバイトの場合は責任が軽いので、気軽に仕事を始めることができます。何らかの問題が発生しても、「正社員の人が何とかしてくれるだろう」くらいの気持ちで、気楽に仕事ができるのは、フリーターのメリットです。
仕事を辞めやすい
仕事を辞めやすいということもアルバイトのメリットといえるでしょう。正社員となると、辞めるタイミングを考えたり、責任があるために思うように辞められなかったりするものですが、アルバイトの場合は比較的簡単に仕事を辞めることができます。
「仕事が合わない」とか「きつい」「結婚した」といった理由で仕事を辞めることだって、ほとんどの場合、問題とはなりません。
フリーターでいるデメリットは?
次に、フリーターのデメリットについて触れていきます。
雇用が安定しないため、収入も安定しないことが多い
正社員と違って、フリーターは雇用が不安定です。そのため、急にクビになることだってありますし、契約更新の際に更新されずに仕事を失うことだってあります。
また、思うようにシフトに入れなかったり、職場の事情で勤務時間や日数が減らされたりすることもあり、収入が不安定というデメリットもあります。
給与がなかなか上がらない
ほとんどの場合、正社員だと年齢に応じて給与が上がっていくものですが、アルバイトの場合は、そうではありません。仮に上がったとしても、時給が数円~数十円程度上がるのみなので、劇的な収入アップとはならないでしょう。
昇給・賞与がほとんど望めないため、1カ月分の給与が正社員と変わらないとしても、年収は差が開いてしまうことがほとんどです。
ローンなどの審査に通りにくい
いくらアルバイトを掛け持ちして正社員並みに稼いでいたとしても、フリーターでは社会的な信用がありません。そのため、家や車の購入のためにローンを組みたいと思っても、組めないといったデメリットもあります。
フリーターの老後はどうなる?
このままフリーター生活を続けていくと、老後はどうなるのでしょうか?本当に人生終わりなのか、フリーターの老後について、リアルに考えてみましょう。
余剰がなければ貧しい老後生活が待っている
フリーターでも若いうちは、月に15万円程度ならそんなに無理なく稼ぎ続けることができます。そのため、正社員になる必要をあまり感じないかもしれません。
しかし、40代、50代となったときに、若いときと同じようなペースで働けるかというと、そうはいきません。体力的なことを考え、仕事を減らしたいと思うと、月に15万円稼ぐのは難しくなるでしょう。
一般的には、老後の夫婦生活に必要なお金は7,000~8,000万円といわれています。ここから、老後に受け取る年金額(5,000万円)を引くと、貯金として必要なのは3,000万円です。つまり、3,000万円くらいの貯金を貯めておかないと、老後の生活は厳しいというわけです。
これは、夫婦二人で贅沢せずに普通に暮らして(月に20~25万円程度の支出)、介護に必要になる費用などを加えて計算した数字です。とはいえ、大きな病気をした場合などは、さらにお金が必要となります。老後にもっとゆとりのある生活をしたいという場合も、もっとお金が必要になるでしょう。
現在のフリーター世代の老後はとても厳しくなる
結婚せずに、独身でフリーターを続けた場合の老後を考えてみましょう。
老後に質素に独り暮らしをしたとしても、家賃や生活費、食費、日用品といったものの支払いを考えると、月に15万円くらいは欲しいものです。
厚生年金を払い続けた場合は、月の平均年金受給額がそれくらいにはなりますが、フリーターの場合は、国民年金です。満額払ったとしても、受給額は月に5万円程度なので、貯金がないと生活ができません。
現在、独り暮らしをしている高齢者は全国に600万人といわれています。そして、その約半数が生活保護水準以下の年金しか受給していないのだそうです。
生活保護の受給を受けたいと思っても条件に合わずに、年金収入のみに頼らざるを得ない高齢者が多いことを考えると、十分な貯金のないフリーターの老後は暗いといえます。
現時点ではまだ若くても、このままフリーターとしての生活を続けていけば、人生終わりといえるでしょう。
フリーターの将来の焦りについて知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
人生終了のフリーターになるかどうかは自分次第
フリーターとしての生活をこのまま続けることに迷いがありますか?
このままだと人生終了だと感じるなら、今、行動しましょう!勇気を持って一歩を踏み出さなければ、これからもフリーター人生を歩むことになるでしょう。