「自分は営業に向いているかな?」と不安に思っていませんか。
仕事を探し始めると営業職の募集の多さに気付くかと思いますが、特にはじめて営業として働く場合には「大変そう」「自分にはできないかも……」と考えてしまう人は少なくありません。
この記事では、営業に向いている人の特徴を5つ紹介し、向いていない人の特徴もお伝えしています。飛び込み営業やルート営業など、営業手法ごとの向き不向きについても解説しますので、自分が営業に向いているか知りたい人はぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
営業に向いている人の特徴5つ
次のいずれかの特徴を持っている人は、営業に向いていると言えるでしょう。
- 色々な人と接するのが好き
- 知らないことに勉強熱心
- 数値を管理するのが得意
- 相手目線で考えられる
- 体力や気持ちがタフ
なお、資格スクールの「診断士ゼミナール」が営業職に就く1,333人に実施したアンケートによると、営業職に重要なスキルとして「コミュニケーション力」を挙げた人が84.8%、「業界知識」を挙げた人が51.4%となっています。これらのスキルは、上記に挙げた「色々な人と接するのが好き」「知らないことに勉強熱心」にも通じるため、特にこの2つの特徴を持っている人は営業への適性が高いと言えるでしょう。
では、それぞれの特徴について解説します。
参考:株式会社レボ(診断士ゼミナール)|「営業職1,133人にアンケート調査!」
1. 色々な人と接するのが好き
まず、色々な人と接するのが好きな人は営業に向いています。
営業といってもさまざまな手法がありますが、「誰かと話をする」という点においてはどの営業も変わりません。たとえば飛び込み営業はこれまで接点のなかった人と話をしていく必要がありますが、「多くの人と関わりながら仕事をしていきたい」「知らない人と出会うことが楽しみ」といった人には“天職”とも呼べる仕事と言えるでしょう。
相手と信頼関係を築いていく必要もあるため、自分の話だけでなく、相手の話にも耳を澄ませて要望を的確に捉える力など、総じて「コミュニケーション力」に長けた人も営業職に適性があります。
2. 知らないことに勉強熱心
知らないことに対して勉強熱心な人も営業に向いています。
営業は、自社のサービスや製品をお客様に販売する仕事です。そのためサービスの特徴や、製品を導入するメリットなどをあらかじめ知っていないとそもそも説明ができません。扱うサービスや製品によっては、これまで学校で学んできた専門内容と全く異なる知識が必要になることもあるでしょう。
こうした場合でも、むしろ「自分が知らないことを学ぶことが楽しい」と思える人は、知識を貪欲に吸収していけます。結果としてお客様の質問に即座に答えられたり、商品について詳しく説明できたりするため、営業成績という面でも成果を上げられる可能性が高いのです。
3. 数値を管理するのが得意
数字に対して抵抗がなく、管理することに長けている人も営業に向いています。
一般に営業は「体力仕事」と言われますが、実は目標となる数値を的確に設定し、それを計画的に実行できる力こそ重要と言われます。
たとえば営業は「ノルマ」が設定されることがほとんどですが、ノルマ達成に向けての行動は基本的には営業社員それぞれの裁量に任されています。つまり自分ひとりで行動計画を立てる必要がある、ということですが、このとき「ノルマ達成のためには100人に会う必要がある。そのためには週に25人に会って……」といったように、営業活動を数値の面から細分化して考えられる人はノルマを達成できる確率が高いのです。
4. 相手目線で考えられる
相手目線で考えられる人も営業に適性があるでしょう。
営業には「セールストーク」のようなテクニックが必要となる場面もありますが、話し上手な人より、相手目線に立って考えられる人のほうがお客様からの信頼を長期的に獲得できる傾向にあります。
そもそも営業として活躍している人の多くは、自社のサービスや商品を一方的に説明したりはしません。むしろお客様の話をじっくりと聴き、「何に困っているか」「どこに不安を感じているか」といったことを掴むことに神経を研ぎ澄ませています。そして、お客様の課題を解決する手段として自社サービスなどを紹介することで成約につなげているのです。
5. 体力や気持ちがタフ
体力や気持ちの面でタフさがあることも、営業に向いている人の特徴として挙げられるでしょう。
まず、営業は外勤が基本です。個人のお客様であれば自宅まで、法人のお客様であれば会社まで足を運ぶことが一般的ですが、約束があれば、暑い日も、雨の日も関係ありません。無駄足に終わることも多く、さらにはサービスや商品に不具合があれば、真っ先にお客様のもとに出向いて謝罪するような役回りとなるケースも少なくありません。
このように、営業職は外勤にも耐えられる体力、そして断られたり、怒られたりしてもくじけない精神力が必要なため、タフさを持っている人でないと長く続けていくことは難しい可能性があるのです。
営業に向いてない人の特徴5つ
次に、営業に向いていない人の特徴を5つ紹介します。
- 人と話すことが苦手
- 暗い気持ちを引きずってしまう
- フットワークが重い
- プライドが高い
- 身だしなみに気を付けていない
会社によって営業の仕事内容は異なるため、上記の1〜2個に当てはまっていたとしても、それだけを理由に営業職を諦める必要はありません。ただし4〜5つ当てはまっている場合には、営業として働くかをいま一度考え直してみても良いでしょう。
では、それぞれの特徴について解説します。営業に向いていない人の特徴についてより深く知りたい場合には、次の記事も参照してみてください。
1. 人と話すことが苦手
まず、人と話すことが苦手な人は営業として苦労するかもしれません。
営業職は、新規のお客様のもとに出向いたり、お得意様のもとに定期的に足を運んだりと、常に誰かしらと会話をしているような仕事です。そのため「話すのは苦手だけど、自分には特に取り柄もないから営業職しかない……」と考えている人の場合には、ITエンジニアなど、未経験者を募集していることが多い他の仕事を考えてみることもおすすめします。
ちなみに、営業職で大切なのは「相手目線で考えられること」です。そのため、話術の上手さなどがなくても心配ありません。むしろ極度の人見知りでなければ、人と話すことが多少苦手に感じていても営業として活躍している人は多い、という事実も知っておきましょう。
2. 暗い気持ちを引きずってしまう
暗い気持ちを引きずってしまう人も、営業には不向きと言えるでしょう。
営業は「断られる仕事」という一面があります。提案内容が100発100中ということは珍しく、せっかく用意したプレゼン資料がムダに終わるケースのほうが多いものです。そして、断られた次の日にはまた別のお客様に提案をしなくてはいけない -といった日々を過ごす営業社員も少なくありません。
このとき商談の結果に一喜一憂していると、次の行動にも影響が出てしまいます。「断られることは当たり前」「次に向けて戦略を練り直そう」と気持ちを切り替えられる人であれば問題ありませんが、否定されたことに強く反応してしまったり、ストレスをうまく発散できなかったりする人の場合には心が病んでしまう可能性もあるでしょう。
3. フットワークが重い
フットワークが“重い”人も、営業には向いていません。
営業として成果を上げる道筋は、基本的には営業社員それぞれに任されています。つまり「自分の頭で考えること」が大切な仕事と言えますが、フットワークが軽い人の場合には、たとえば「とりあえずアポ(約束)を取ろう」といった形で上司から指示されなくても自ら考えて動くことができます。
一方で常に誰かからの指示待ちで動く人、つまりフットワークが重い人の場合には、仕事のスピードが遅くなりがちです。結果として他の営業社員、またはライバル会社の営業社員に成果を先取りされてしまうケースも多いのです。
4. プライドが高い
プライドが高い人も、営業にはあまり向いていないでしょう。
そもそも営業活動の指針については、新人であれば上司から、または会社の営業戦略に沿って示されることが一般的です。そのため前提として「みんなが進む道に向かって取り組むこと」が営業職には求められますが、自分の営業の進め方にこだわりが強い人の場合、そうした指針になかなか納得がいきません。
仕事にこだわりを持つことは否定されるものではありませんが、あくまで会社員のため、指示に従うことは“当然”ともいえます。ですがプライドを捨てられない人の場合、上司との衝突に耐えられなかったり、会社と自分の考えの違いにモヤモヤしたりするストレスフルな毎日を過ごす可能性が高いのです。
5. 身だしなみに気を付けていない
外見へのこだわりが薄い人も、営業に不向きと言えるかもしれません。
たとえば提案内容がどんなに素晴らしくても、その営業社員のスーツがよれよれで、髪がぼさぼさであれば、どこか信用が置けないものです。一方でスーツをびしっと着こなして、髪型も整えられている人の場合には「信頼できる人」と思われることも多いでしょう。
もちろん外見だけを気にして、肝心の提案内容がおろそかでは本末転倒です。しかしお客様からの信頼を獲得する上では、「清潔感」が大切な要素であることは間違いありません。「周りから自分がどう見られているか」を気にしている人であれば問題ありませんが、身だしなみに対して無頓着な人の場合、お客様から信頼されない可能性があることは理解しておきましょう。
営業に向いてる人の特徴【5つの営業手法別に解説】
「営業」と一口に言っても、さまざまな手法が存在します。仕事内容によって向き不向きが分かれるため、ここでは次の5つの営業手法ごとに向いている人の特徴を紹介します。
- ルート営業
- 飛び込み営業
- 企画営業
- コンサルティング営業
- ソリューション営業
それぞれの仕事内容や、向いていない人の特徴も交えて紹介しますので参考にしてみてください。
1. ルート営業
ルート営業とは、自社のサービスや商品をすでに使ってくれている企業や人を対象にした営業手法のことです。定期的に訪問して不具合を確認したり、新製品を提案したりすることが求められます。
ルート営業は顧客との信頼構築が大切な仕事のため、仕事がていねいな人に向いています。取引先と長く付き合っていく仕事でもあるため、「広く浅く」よりも、「狭く深く」人間関係を築いていきたい人にもおすすめです。
一方で、細かい作業が苦手な人にはあまりおすすめできません。「取引相手を広げていきたい」「営業活動をガツガツ進めていきたい」という人にも不向きと言えるでしょう。
ルート営業について、以下の記事も参考にしてみてください。
2. 飛び込み営業
飛び込み営業とは、特に約束を取らず、企業や個人宅を訪問してサービスや商品を売り込む営業手法のことです。相手の表情を直接見ながら話せるのが大きなメリットで、電話やメールを使っての営業とは異なり「相手との関係を築きやすい」といった側面もあります。
飛び込み営業は“門前払い”の扱いを受けることも珍しくないため、気持ちをすぐに切り替えられる人に向いています。一方で人見知りをしてしまう人や、落ち込みやすい人はストレスがかなり溜まってしまうかもしれません。
飛び込み営業について詳しく知りたい場合は、次の記事もチェックしてみてください。
3. 企画営業
企画営業とは、サービスや商品の企画から携わる営業手法のことです。市場調査を経てニーズをつかみ、ときにはイベント施策の立案や、顧客への提案などを通し、自社製品の認知拡大を目指して行くことが求められます。
企画営業は社外だけでなく、社内の人とも一緒に仕事をしていく機会が多いため、ひとつの目標に向けて周りを巻き込むことが得意な人に向いています。市場調査などにも関わることが多いため、分析思考に長けた人にも適性があるでしょう。
一方で、ひとりでコツコツと仕事を進めていきたい人には向いていません。複数の仕事を同時並行で進めていく必要もあるため、要領が悪い人も苦労する可能性が高いでしょう。
4. コンサルティング営業
コンサルティング営業とは、顧客が抱えている経営課題を解決するために行われる営業手法のことです。他の営業手法よりも「顧客の課題解決」に焦点が置かれることが特徴で、その解決のためであれば、経営そのものにメスを入れたり、他社のサービスや商品を提案することもあるなど、あくまでその会社の経営課題の解決が求められる仕事です。
コンサルティング営業は、一般的な営業と比べて深い知識や専門領域が要求されるため、学習意欲が高い人に向いています。相手企業の経営戦略も踏まえて提案する必要もあるため、会社経営について関心が高い人もモチベーション高く働けるでしょう。
一方で、数字に弱く、分析力に自信がない人にはあまりおすすめできません。ちなみに「課題解決」と聞くとカッコよく聞こえるかもしれませんが、顧客の悩みの多くは「売り上げ不振」です。つまりコンサルティング営業としては相手の利益を上げる提案が必須となるため、成果を追い求めることに貪欲になれない人も不向きと言えるでしょう。
コンサルティング営業について詳しく知りたい場合は、次の記事もチェックしてみてください。
5. ソリューション営業
ソリューション営業とは、お客様との対話を通して課題やニーズを理解し、自社サービスや商品の販売につなげる営業手法のことです。一般的な営業では「販売」がメインとなりますが、ソリューション営業では顧客との関係構築を重視することもあり、「ヒアリング」が業務の多くを占めます。
ソリューション営業は商品の販売スキルだけでなく、傾聴力や、課題を見出す力など、多くの力が必要となる仕事です。そのため成長意欲が高い人や、自らのスキルを高めていきたい人に向いています。一方で、単純な仕事をしたい人や、特に難しいことは考えずに仕事を進めたい人にはあまりおすすめできません。
ソリューション営業について詳しく知りたい場合は、次の記事もチェックしてみてください。
営業の適性を判断するポイント3つ
ここでは営業の適性を判断する3つのポイントを挙げていきます。
- 営業手法や営業スタイルが合っているか
- 目標への達成意欲が強いか
- 行動量や柔軟さに自信がある
それでは一つずつ解説します。
1. 営業手法や営業スタイルが合っているか
営業の適性を判断するためには、自分の営業手法やスタイルが求められるスキルと合っているかを見極めることが重要です。
営業には新規開拓型や既存顧客中心型、有形商材や無形商材といった様々なスタイルがあり、それぞれ異なるスキルが求められます。
たとえば、新規開拓型では積極的なコミュニケーション能力や提案力が求められ、既存顧客型では信頼構築スキルが重視されます。
また、有形商材を扱う場合は具体的な説明能力が必要で、無形商材では抽象的な価値伝達スキルが重要です。
そのため自分に適したスタイルを見極めるには、自分の強みと照らし合わせることが重要です。
自身の強みを客観的に判断するためには、営業経験者やエージェントに相談することをおすすめします。
2. 目標への達成意欲が強いか
営業の適性を判断するためには、目標への達成意欲が強いかどうかが重要です。
営業活動では、数字を追いかける達成意欲が成果に直結します。
営業で成功している人の多くは高い目標を設定し、それを達成するための具体的な計画を立てて行動しています。
過去に目標を達成するために努力し、成果を上げた経験がある人は営業としての適性が高いと考えられます。
営業の素質としては失敗を恐れず、結果に向けて粘り強く取り組む姿勢が特徴です。
そのため営業の適性を見極める際には、目標への達成意欲の強さを確認することが重要です。
したがって、目標への達成意欲が強い人は、営業として継続的に成果を上げる可能性が高い人材と言えるでしょう。
3. 行動量や柔軟さに自信がある
営業の適性を判断するためには、行動量と柔軟さに自信があるかどうかが重要です。
特に新規開拓の営業では、テレアポや訪問を通じて多くの見込み客にアプローチする必要があります。
初めは量をこなすことが求められ、多くの失敗を通じてスキルを磨き徐々に質を高めていくことが大切です。
また営業は企業の状況や顧客ニーズに応じて柔軟に対応する力が必要です。
計画を立ててもその場の状況に応じた柔軟な対応が求められ、これが営業の成功につながります。
したがって、行動量と柔軟な対応力を持つ人は、営業として継続的に成果を上げる可能性が高いと言えるでしょう。
営業として活躍するために高めたい能力・スキル7つ
営業として働くと直面するのが、ノルマの壁です。特にはじめて営業として働く人はノルマを前にして悪戦苦闘するケースも多いですが、こうしたとき、次の7つの力を高めておくことで成果を上げる確率を高められます。
- ヒアリング能力
- タイムマネジメント能力
- マーケティング能力
- 課題発見力
- 論理的思考力(ロジカルシンキング)
- 情報収集力
- 逆算力
それぞれについて解説します。
1. ヒアリング能力
ヒアリング能力とは、お客様の課題を適切に聞き出す力のことです。
一見すると営業は「商品やサービスを売り込む仕事」と捉えられがちですが、実はその本質は「課題解決」とも言われます。個人企業問わず、何かしらの悩みや不安を解決したいと考えているため、営業としては「何に困っているのか」をしっかりと理解することが欠かせません。その上で、その課題を解決する手段として商品やサービスを紹介する、といった流れが基本です。
また、人は自分の話を親身に聴いてくれる相手に好意を抱くものです。何度も話を聴いてくれるような信頼関係を築く上でも、お客様の話にしっかりと耳を傾けられるヒアリング能力は、営業として働く上ではぜひ伸ばしておきたい力と言えるでしょう。
2. タイムマネジメント能力
タイムマネジメント能力とは、時間を適切に管理できる力のことです。
営業は「時間との勝負」という側面があります。1日に会える顧客の数は限られていますし、提案のためのプレゼン資料や、社内の情報共有などの時間もスケジュールに織り込まないといけません。そして時間の管理は営業社員に任せられているケースがほとんどのため、いかに時間を有効的に使えるかが成果を分けます。
なお、現在はITツールなどを営業の場面で導入する企業も多く、Web面談や、スケジュールを効率的に管理できるアプリなども続々と登場しています。こうしたツールも使いこなせれば、浮いた時間をさらに作り出せるでしょう。
3. マーケティング能力
マーケティング能力とは、簡単に言うと「売るための仕掛け」を考えられる力のことです。
一般には商品企画などの仕事で必要とされる力ですが、たとえばマーケティング能力の一環である「戦略策定」や「顧客理解」、または「提案資料作成」といったスキルについては、営業として活躍している人は総じて兼ね備えているものです。
特に、戦略策定において利用されることの多い「3C分析」や「4P分析」といったフレームワークを理解しておくと営業戦略を緻密に立てられるため、こうした知識をあらかじめ知っておいて損はないでしょう。
- 3C分析:企業を分析する際に利用されるフレームワーク。「顧客(Customer)/自社(Company)/競合企業(Competitor)」の3つの視点から分析する
- 4P分析:販売戦略を立てる際に利用されるフレームワーク。どんな商品サービスを(Product)、いくらで(Price)、どこで(Place)、どうやって宣伝するか(Promotion)を考える時に使われる
4. 課題発見力
営業として活躍するためには顧客の潜在的な課題を発見し、適切な提案を行う課題発見力が重要です。
顧客自身が認識していない問題を見つけ出し、解決策を提供できる営業は信頼を得ることができるでしょう。
課題発見力を高めるためにはゼロベース思考を持ち、現状を徹底的に分析することが求められます。
たとえば企業の売上停滞の原因を詳細なヒアリングとデータ分析を通じて突き止め、具体的な改善提案を行うことで顧客の信頼を得ることができるでしょう。
このように顧客が気づいていない潜在的な課題を発見し、解決策を提供する能力は営業として成功するために欠かせないスキルと言えます。
5. 論理的思考力(ロジカルシンキング)
営業として成功するには、論理的思考力(ロジカルシンキング)が不可欠です。
営業の本質は「課題解決」であり顧客の課題を解決するために自社商材の必要性を論理的に伝えることが重要です。
そこで論理的思考力を鍛えるためには、具体的な数値を使って定量的に話し根拠をしっかり示すことが求められます。
一例として自社のソフトウェアを導入することで「業務効率が30%向上し、年間コストを20%削減できる」と説明したとします。
この説明のように、過去の成功事例を根拠がある数字として提示することで、提案の信頼性を高めることができるでしょう。
したがって営業として成功するには、論理的思考力を高め具体的な数値や根拠を用いて顧客に自社商材の価値を論理的に伝えることが重要です。
6. 情報収集力
営業として成功するためには、情報収集力を高めることが不可欠です。
顧客と円滑にコミュニケーションを取るためには、商材や業界の最新情報だけでなく顧客が興味を持つニュースやトピックスについても理解しておくことが重要です。
顧客との信頼関係を築くためには、事前に情報を収集しニーズや関心事を把握することが求められます。
情報収集力を鍛えるためには日頃から新聞やインターネット、SNSなどの多様な情報源に触れることが大切です。
幅広い視野を持ちさまざまな分野に興味を持つことで、より豊かな情報収集が可能になります。
こうして収集した情報を活用することで、顧客への提案がより的確になり営業活動の成功につながるでしょう。
7. 逆算力
営業成功には目標から逆算した行動計画が重要です。
売上や契約数などの目標は会社によって異なりますが、目標達成のためには営業日数と必要な行動を洗い出し、日々のスケジュールに落とし込むことが必要です。
そこで月間の売上目標を週や日ごとのタスクに分解し、具体的な行動として実行することが求められます。
毎日の行動が積み重なって目標達成につながるため、計画を立てるだけでなくそれを実行に移すことが大切です。
逆算力を鍛えることで目標達成への道筋が明確になり、日々の営業活動に迷いなく取り組むことができます。
したがって営業として成功するためには、目標を逆算し具体的な行動計画を立てて実行する力が不可欠です。
「営業に向いてる人」が感じる仕事のやりがいは?【体験談を紹介】
自分の適性などから営業を選び、実際に営業職として働いている人はどのようなやりがいを感じているのでしょうか?
就職エージェントである弊社ジェイックの就職支援サービスを利用し、営業として正社員就職を成功させた3人の方の声をもとに、営業を目指した経緯や、仕事のやりがいなどを紹介します。
※紹介するサポート内容や講義内容は終了している場合もあります
「〇〇君だから決めたんだよ」に大きなやりがいを感じた
大学に行かず、語学留学を決意したTさん。留学先のカナダでは仕事が見つからず、地元の沖縄県で仕事を転々とします。そして「福岡県で働きたい」と思い立ち、ジェイックの利用を決めました。
社会人としてのマナーをはじめ、さまざまな知識を学んだTさんは、第一志望の住宅関係の会社に営業職として採用されます。「自分が住みたい家だったら、その魅力をお客様に正直に話せて、ウソ偽りのない営業ができるんじゃないか」と思い、入社を決めたと話すHさんですが、仕事では覚えることも多く、大変な一面もあると言います。一方で、外国人のお客様相手に英語で会話をしたり、「Tくんだから(この家に)決めたんだよ。ありがとう」と感謝されたりする時には大きなやりがいを感じるようです。
自分に本当に適性のある仕事に出会えたTさんは、これから就活を考える方に対しても「一歩踏み出せば新しい世界が見えてくる」と力強いメッセージを送ってくれました。
「その人の人生に協力できた」と感じた時に大きな達成感
大学時代の就活では「有名な会社を手あたり次第受けていた」と話すRさん。ウォーターサーバーの販売会社から内定をもらい、飛び込み営業として一定の成果を挙げていましたが、成果が上がらない時は上司から罵倒されることもあったそう。その後は、ベルトコンベアのルート営業職に転職しました。
ただ、この仕事では忙しさから運転中に意識が飛び、「そのままガードレールに突入した」「無傷で済んだが、一歩間違えていれば死んでいた」という、あまりに危険な体験をします。会社からは「営業は任せられない」と言われてしまいますが、それでも営業として働いていきたい気持ちが強かったRさんは、1年のブランクのあと、ジェイックの就職支援サービスを利用することを決めました。
結果として人材派遣会社の営業として就職を果たし、「これまでよりも自信を持って会社を選ぶことができた」とRさんは話します。イメージした通りの雰囲気の良い会社のなかで、サポートした人から「この職場を紹介してくれてありがとう」と感謝される充実した日々を過ごしているようです。
ジェイックのサービスでは、「社会人の5つの基本」についての講義が特に印象深かったと話すRさん。これから就活を考える方にも、この講義の受講を強くおすすめしてくれました。
「常に成長を感じられる環境」で働けていることが嬉しい
大学卒業後、有名回転寿司チェーンの技術職として入社したTさん。しかし休日対応の多さと労働時間の長さ、そして「今の会社が倒産したとき、自分の広く浅いスキルでは再就職は難しいかもしれない……」といった不安もあり、入社2年後に退職を決意します。
「飲食業界の求人は紹介しない」という弊社担当スタッフからの説明に安心感を覚え、ジェイックの就職エージェントを利用したTさん。就職活動のサポートを受け、第一希望の医療機器商社から内定をもらいました。入社後は勉強の毎日を過ごしているようですが、「常に勉強しなければいけない環境」「スキルが身に付きそうな仕事」という軸で選んだ会社ということもあり、新しい知識が手に入る日々にやりがいを覚えているようです。
「担当の病院をしっかり持って、成果を上げていきたい」と話すTさんは、これから就活を始める方に対して「一歩踏み出してから考える、くらいのスタンスで動いてみても良いかもしれませんね」と、行動の重要性を語ってくれました。
営業に向いてない要素に当てはまっても改善次第で活躍できる
営業に向いていない要素があっても、改善次第で活躍できる可能性があります。初めから完璧な人は少なく、弱点やできていないことを改善することで成長が見込めます。
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また、論理的思考力を鍛えるためには、具体的な数値を使って話す習慣を持つことが求められます。
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では、それぞれについてお伝えします。
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まとめ
営業に向いている人の特徴、また向いていない人の特徴についても解説してきました。改めてお伝えすると、次の特徴を持っている人は営業として活躍できる可能性が高いでしょう。
- 色々な人と接するのが好き
- 知らないことに勉強熱心
- 数値を管理するのが得意
- 相手目線で考えられる
- 体力や気持ちがタフ
なお、営業はその手法によって仕事内容が異なります。たとえば飛び込み営業は苦手に感じる人でも、ルート営業には楽しさを覚える人は少なくありません。「営業に向いていないかも……」と思う人でも、自分に向いている営業手法が見つかる可能性があるため、まずは視野を広げて仕事を探していきましょう。
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