「専門学校生は就職できないの?」と疑問に思っていませんか。
専門学校は技能やスキルを身に付けられるため、世間では「就職に有利」と思われている傾向にあります。しかし、実際には就職で苦労する生徒も少なくなく、途中で就活のモチベーションが下がってしまう人も多いのです。
そこでこの記事では、専門学校生が就職を厳しいと感じる理由とともに、就職を成功させる方法についても紹介しています。専門学校に通っているが内定をなかなか取れず途方に暮れている人、または学んでいる内容に興味がもてず違う道に進みたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
専門学校生が就職を「厳しい」と感じる理由
就職活動中の専門学校生のなかには、内定がもらえず、厳しい現実に直面している人もいるかもしれません。理由はさまざまですが、その一因とも言えるのが「求人数」です。
たとえば、就活生の多くが利用する「マイナビ(2023年版)」を見ると、大学生向けと専門学校生向けでは求人数に大きな差があることが分かります。
- 大学生向け:26,567社
- 専門生向け:16,087社
その他、専門学校生が就職を厳しいと感じてしまう理由は次のとおりです。
- まだスキルがそこまで高まっていないから
- 専門分野以外の仕事に就きにくいから
- 大卒がライバルになるから
では、それぞれについて解説します。
まだスキルがそこまで高まっていないから
ひとつめの理由は、まだスキルがそこまで高まっていないからです。
そもそも、専門学校に通っていても「スキルがたいして身に付かなかった」と話す人は少なくありません。一般には2年間でおおよそのスキルが身に付くようにカリキュラムが組まれていますが、この2年間は専門的な内容を学ぶ期間としては短いうえに、生徒間でスキルのバラつきも生まれてしまいます。
また、並行して就活も進めていく必要もあるため、スキルを磨く時間はどうしても限られていきます。結果として、他の生徒よりも専門性の面で劣ってしまう人の場合には、書類選考や面接で落とされることが続きやすくなるのです。
専門分野以外の仕事に就きにくいから
専門分野以外の仕事を目指しにくいことも、専門学校生が就職を厳しいと感じる理由のひとつです。
たとえばデザイン系の専門学校に通っている人が、「商社」や「金融機関」を目指した場合、簡単には内定を獲得できないでしょう。そもそも学歴で応募できないケースもありますが、それ以上に「なぜ専攻内容を捨てて、全くちがう業界で働きたいのか?」と、志望動機について深く突っ込まれる可能性が高いからです。
専門学校生にとって、「専門的なことを学んでいる」ということは諸刃(もろは)の剣になることがあります。専門的な道に進むことを考えれば就活では有利に働くことがある一方で、別の道を目指した場合、その専門性が“足かせ”となってしまうことがあるのです。
大卒がライバルになるから
大学生がライバルになることに対し、厳しさを覚える専門学校生も少なくありません。
たとえば中小企業の社員や、ホテルスタッフなどは専門卒・大卒問わず受け入れている傾向にあります。しかしこの場合、企業によっては「学歴」を最終的な判断材料にするケースも珍しくありません。そのため仮に同じ能力の学生が2人並び、それぞれ専門卒と大卒の場合には、企業は大卒者を採用することがあるのです。
このように、目指す会社・仕事によっては大学生が大きなライバルとなってきます。そうした状況を理解し、アピールの内容や志望動機を着実に準備していれば渡り合っていけますが、就活の準備に乏しい場合には、大卒よりも厳しい戦いを強いられる可能性があるのです。
専門学校生で就職が決まらない人の体験談
インターネットの掲示板に寄せられている口コミをもとに、専門学校生で就職が決まらない人の“リアルな声”を紹介します。あくまで一例ではありますが、同様の状況に陥っている人にとっては「自分だけが辛い状況にいるわけではない」と前を向くきっかけとなるかもしれません。
学校側のサポートを受けられない
まず見つかるのが、「学校から就職のサポートを受けられない」という声です。
「パンフレットには就職を手厚くサポートとか書いていたけど、就職課や担任に相談すると自分で考えてくれと言われたり、就職課の先生に聞いてとか担任に聞いてくれとか言われてしまって、たらい回しです」
一般に専門学校の就職支援は手厚いと言われますが、その理由は、およそ2年間という短い時間のなかで就職先を決めないといけないことが関係しています。つまり、日々の授業をこなしつつ、一方で早くから就活に向けた準備をしないといけない自校の生徒が就職で不利にならないように、企業の紹介や、面接の対策講座など、さまざまなサポートを用意している学校が多いのです。
ただし口コミを見る限り、学校によっては「就職サポート」は生徒を集めるための口実に過ぎず、いざ入学してみると手厚い支援を受けられなかった、と感じる生徒も多いようです。
専門的なことを学べていない
口コミのなかには、「専門的なことを学べていない」という声も見つかります。
「特にIT系は資格取れば良いと思ってるかもしれないですが、基本情報技術者とか応用持ってても、あんまり役に立たないです。プログラミングを学びたい人はIT系の学校の授業でやることは全部ネットで学べるのでわざわざ行く必要ないと思います」
そもそも専門学校への進学にあたり、「資格取得」を目的にしている人は少なくありません。実際、資格取得に向けた専門的な講座やサポートが充実している学校も多いですが、なかには専門学校に通わずとも手に入る資格もあります。
実際に手を動かして制作物などを作れるスキルもあれば就活では有利に働きますが、自分の“武器”と呼べるものが資格だけの場合、十分なアピールにつながらない可能性があるのです。
専門学校で就職できない場合の解決策
専門学校の就職サポートが物足りない、または資格を取ってみたけどあまり評価されない……と悩んでいる場合には、次の手段を検討してみることもおすすめします。
- 外部のサポート
- 大学への編入
- 公務員
- フリーランス起業
「うまくいかない」と悩んでいるときは、ひとつの方法に固執し過ぎていることが多いものです。一方で視野を広く持つことで、新しい道が開けることがあります。
では、それぞれの方法について見ていきましょう。
外部のサポート
まずおすすめなのが、外部のサポートを頼むことです。特に学校から就職の支援を受けられずに不満を抱えている場合には、就職エージェント、もしくはハローワークの利用を考えてみてください。
就職エージェント
就職エージェントとは、就職活動を全面的にサポートしてくれる無料のサービスです。利用者一人ひとりに専任のキャリアアドバイザーがつき、企業の紹介や、書類の添削、または面接のアドバイスなどのサポートを受けられます。
たとえば弊社ジェイックでは、上記のサポートだけでなく、就活マナーや自己分析の方法などが分かる「就活講座」も無料で受講可能です。特に若手層の支援実績が豊富なため、一人での就職活動に不安が残る方、または内定獲得に向けてしっかりと対策したい方はぜひ利用してみましょう。
ハローワーク
就職のサポートを受けたい場合には、ハローワークもおすすめです。
ハローワークとは、簡単に言うと、国が運営する「職業紹介所」のことです。各都道府県にいくつも設置されていて、利用者は全国の求人を検索できるだけでなく、ハローワーク経由で応募も可能です。また、ハローワークの職員に就活の相談ができたり、場合によっては書類や面接のアドバイスをもらうことができたりと、就活に役立つノウハウが手に入る可能性もあります。
ちなみにハローワークは老若男女多くの人が利用するため、職員の専門性はそこまで高くありません。「10代~20代の就職事情に詳しい人からサポートを受けたい」といった場合には、弊社ジェイックなど、若手層の支援に特化した就職エージェントを利用してみましょう。
大学への編入
就職が決まらない場合には、就職せず、大学への編入を考えてみるのもひとつの手です。
文部科学省発表の条項を見ると、「専修学校の専門課程(修業年限が2年以上、総授業時数が1,700時間以上または62単位以上であるものに限る)を修了した者」は専門学校から大学に編入できる、とされています。
編入を受け入れる大学は4年制のところが多く、大学3年から入学できるケースがほとんどです。つまり「大卒」の学歴を手にできるため、就職において有利に働く可能性があります。「これまでとは違う分野を勉強してみたい」といった人の場合にも、大学に編入するメリットは大きいでしょう。
公務員
「安定した仕事に就きたい」と考える場合には、公務員を検討してみることをおすすめします。
公務員は大卒のイメージをもたれることがありますが、実は応募職種によっては専門卒であっても挑戦が可能です。たとえば2022年度の国家公務員一般職試験には「高卒者」を対象とした試験もあり、高校卒業後の年数によっては「税務職員」や「刑務官」といった仕事にも応募できます。
公務員試験は勉強時間の確保が必要だったり、倍率が高い一面もあったりしますが
「専門以外の道に進めるチャンスがある」と知っているのと知っていないのとでは、気持ちの面での安定性は異なります。
公務員については、次の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。
フリーランス・起業
専門学校生のなかには、「そもそも、企業で働くことに向いてないかもしれない」と考える人もいるかもしれません。こうした場合には、フリーランスや、起業も選択肢に入ってくるでしょう。
現在は「クラウドソーシングサイト」など、仕事を発注したい企業や個人と、仕事を請け負いたい人が出会える場が多く登場しています。特に、専門的なスキルをもっている人は高い報酬を手にできる傾向もあるため、これまで身につけてきた技能などに自信があれば、フリーランスとして収入を得ながら生活を送れるかもしれません。
一方、学校を卒業したばかりで、社会人経験のない若手・さらには実績のない相手に仕事を任せる企業や個人は決して多くはないのも事実です。仕事をもらうにはスキル以外にも「営業力」や「マーケティング力」などが必要です。自分自身のスキルを磨き続ける姿勢も欠かせないため、こうした努力を続けられる強い意思や、リスクを負う覚悟がない場合には、まずは企業に入って働くことを考えたほうが良いかもしれません。
専門学校卒業後に就職しないのはあり?
在学中に内定をもらえそうにない場合、いったん卒業してからこの先の進路を考えるのもひとつの考え方といえます。一般的な道からはズレるものの、実はメリットも少なくありません。もちろんデメリットもあるため、まずは次にお伝えする内容を参考にしてみてください。
まずは専門学校就職率の「からくり」を知ろう
そもそも専門学校のなかには「就職率100%」をうたっている学校も珍しくありませんが、この就職率には“からくり”があります。
具体的には「求職者(就職の意思がある生徒)の就職率」であるケースがほとんどで、そこには内定を取れなかった生徒は含まれていません。つまり「内定を取れない=就職する意思がない」として集計から省かれ、実質的には内定を取れた生徒のみが数値として換算されるため、当然のように就職率が高くなるのです。
すべての学校が上記のようなロジックを適用しているわけではありませんが、ここで伝えたいのは、自分の学校の就職率がたとえ高かったとしても心配する必要はない、ということです。なかには卒業後にフリーターとして働いている人や、起業という道を選択している人もいるかもしれないからです。
あくまで自分の人生のため、就職率などの情報に一喜一憂する必要はありません。自分が本当に納得できる選択なのであれば、卒業してから進路を決めるのも立派な考え方といえるでしょう。
専門学校卒業後に就職しないメリット
内定のないまま専門学校を卒業すると、人によっては働いていない期間、いわゆる「ブランク期間」が生まれてしまいます。こうした状況はデメリットに思われることが多いですが、一方で次のようにメリットと捉えることも可能です。
- 本当に進みたい道を冷静に考えられる
- 資格取得やスキルアップの時間が取れる
では、それぞれについて解説します。
本当に進みたい道を冷静に考えられる
1つめのメリットは、自分が「本当に進みたい道」について考える時間をもてることです。
専門学校に在学中は、毎日の授業や、就活の準備に時間を取られ、自分の進路についてゆっくり考える時間をもてないことも多いでしょう。「専門学校で学んだことが活かせる会社」となんとなく決めたものの、心の中では「この仕事は自分に向いてないかも」と思う人も少なくなく、こうしたモヤモヤを抱えたままでは就活のモチベーションも湧いてきません。
一方で卒業後、自分の時間を取り戻すことができれば、将来について冷静に考えられるようになります。場合によっては専門学校で学んだ内容とは違う道に進むこともあるかもしれませんが、自分にとって最善な道を選択できたのであれば、それはそれで後悔のない人生を歩める可能性もあるのです。
資格取得やスキルアップの時間が取れる
2つめのメリットは、資格の取得や、スキルアップの時間を確保できることです。
たとえば専門卒でも公務員を目指せますが、公務員試験に向けた勉強時間を在学中に捻出するのはかなり大変です。一方で卒業後、空いた時間が生まれれば十分に対策できる可能性もあるでしょう。
公務員試験ほど難しくなくても、資格取得やスキルアップのためにはある程度まとまった時間が必要です。そしてこうした時間を確保したい人の場合には、専門学校を卒業することは大きなメリットといえるのです。
専門学校卒業後に就職しないデメリット
専門学校を卒業後、すぐに就職しないデメリットを2つ紹介します。
- 生涯賃金が低くなる可能性がある
- 奨学金の返済が滞る可能性がある
では、それぞれのデメリットを見ていきましょう。
生涯賃金が低くなる可能性がある
1つめのデメリットは、生涯賃金が低くなる可能性があることです。
たとえば、男性の生涯賃金を学歴ごとに並べてみると次のとおりです。
- 大学大学院卒:3億2810万円
- 高専短大卒:2億6280万円
- 高卒:2億5440万円
- 中卒:2億3940万円
上記には専門卒のデータはありませんが、一般に年収水準が近いとされる「高専短大卒」のデータをもとに比較すると、大卒大学院卒とは生涯年収でおよそ6千万円近い差が生まれることが分かります。そして専門学校卒業後、就職しない期間が長引くほど、生涯年収の差は大きく広がっていってしまうのです。
*企業規模計/「60歳まで+退職金+61歳以降」の合計
奨学金の返済が滞る可能性がある
2つめのデメリットは、人によっては奨学金の返済が滞ってしまう可能性があることです。
「専修学校生生活調査結果(平成30年度(試行))」を見ると、およそ55%の専門学校生が何かしらの奨学金を受給していることが分かります。
奨学金はいわゆる“借金”ともいえるため、借りて終わりではなく、基本的には卒業後に長い期間にわたって返済する必要があるものです。この場合、固定収入が毎月入ってくる人であれば奨学金返済のためのお金を確保できますが、卒業後に働き口が見つかっていない人の場合、返済に苦労する可能性が高いでしょう。
どうしても返せない場合には、減額や猶予などの手段も残されていますが、こうした手段を取らない、または返済を拒み続ける場合には「財産差し押さえ」などの処置が待っていることは理解しておきましょう。
参考:独立行政法人 日本学生支援機構|専修学校生生活調査結果(平成30年度(試行)) 6表/公立私立の生徒の平均
専門学校卒業後に就職しないと訪れる末路
ここまで、専門学校卒業後に就職しないメリットデメリットについて見てきました。たしかに「自分の時間が取れる」という点は大きなメリットといえますが、就職しない日々が重なるとデメリットのほうが上回ってしまう可能性があります。
次のような末路が訪れることもあるため、仮に卒業を決めたとしても「ブランク期間」はできる限り少なくしておくことがおすすめです。
- 就職が厳しくなる
- 昇給が難しいので生活が苦しくなる
- 定年後も働き続ける可能性がある
では、それぞれについて解説します。
就職が厳しくなる
学校を卒業すると「既卒」として就職活動をすることになりますが、この場合、新卒者より就職が厳しくなる可能性があります。
事実、マイナビ発表のデータを見ると、次のように内定率に大きな差があることが分かります。
- 新卒:77.6%
- 既卒:34.4%
ちなみに既卒の期間が3年を超えると、今度は「中途採用」の枠のみしか応募できない可能性もあるため、まずは卒業後3年以内を目標に内定獲得を目指すようにしましょう。
昇給が難しいので生活が苦しくなる
専門学校卒業後に企業に就職せず、アルバイトで生計を立てようと考えている人もいるかもしれません。しかしアルバイトは一時しのぎにはなるものの、長期的に考えると給料の上がり幅が微々たるものであるため、給料はそこまで上がっていきません。つまり生活が良くなる実感が得にくく、むしろ苦しい日々を送る可能性もあるのです。
事情があって就職が難しい時期など限られた期間であればアリですが、ずっとアルバイトのみで生活をしていくのは、現実的とはいえません。
定年後も働き続ける可能性がある
就職せずに過ごしている間は、なかなかお金に余裕が生まれません。収入が少なく生活がギリギリになった結果として年金保険料の未払いなどを続けてしまう人もいます。どうしても払えない場合は減免措置などを受けられることがありますが、なんとなく支払わず手続きもせずにいると、老後に十分な年金が支給されない可能性もあります。
そうなれば、年金を受給する時期になっても「働きたい・働けるからまだまだ働く」という前向きな選択ではなく、「働くのはしんどいが、生活のために辞められない」という後ろ向きな末路が待っている可能性もあるのです。
専門学校卒業後に就職を成功させる方法
専門学校を卒業した後に就職活動をしようと考える場合には、次の3つを踏まえることで内定獲得に近づけます。
- 「就職しなかった理由」を答えられるようにしておく
- 既卒に特化した就職エージェントを使う
- 未経験就活に役立つ「スキル」や「資格」を取得する
では、それぞれについて見ていきましょう。
「就職しなかった理由」を答えられるようにしておく
学校を卒業した後に「既卒」として就職活動を進める場合、「在学時に就職しなかった理由」を面接官から質問されるケースがほとんどです。この質問にうまく答えられないと「就職する意思が弱い人」と思われてしまうため、納得感の高い答えを返せるように準備しておきましょう。
以下の記事では回答例を載せていますので、参考にしてみてください。
既卒に特化した就職エージェントを使う
「就職しなかった理由」を含め、面接での回答に自信をもてない場合には就職エージェントを利用してみましょう。特に、弊社ジェイックの就職エージェントでは多くの既卒者の就職活動をサポートしているため、面接対策をひとりで進めるのが不安な場合には、まずはご相談にお越しください。
その他、次のサービスも受けられます。
- 自己分析をサポート
- 優良企業の正社員求人を紹介
- 「書類選考なし」の選考会
では、それぞれについてお伝えします。
自己分析をサポート
ジェイックでは、キャリアアドバイザーと一緒に自己分析を進められます。
自己分析をすることで、自分の長所や強み、さらには目指したい方向性などが見えてきますが、「自分はこういう性格」といったバイアスのせいで、ひとりで進める自己分析はなかなかうまくいきません。一方でキャリアアドバイザーの客観的な目線を取り入れることで、自分では気付かなった強みや志向性に気付くことができます。
優良企業の正社員求人を紹介
あなたの希望にマッチする企業も紹介しています。すべて「正社員」の求人のため、安定した働き方が実現可能です。さらには、一部上場企業をはじめ、「利用者の方に自信をもっておすすめできる」と弊社が判断した優良企業しか紹介していませんので、安心して働き続けられる会社に入社したい方にもおすすめです。
「書類選考なし」の選考会
「書類選考なし」の選考会を開催しているのも、特徴のひとつです。参加企業は「ポテンシャル」や「未来への可能性」を評価してくれる企業ばかりのため、専門学校で学んだ内容とは別の道に進みたい方や、学歴に自信がない方でも心配いりません。業界問わず、一度に多くの企業が集まるため、これまで知らなかった仕事に出会える可能性もあるでしょう。
未経験就活に役立つ「スキル」や「資格」を取得する
既卒の就活を成功させるためには、企業選びも大切です。特に次のようなスキルや資格が活かせる会社への入社を考えてみることで、内定獲得のチャンスを増やせます。
- プログラミング
- 簿記
では、それぞれについて解説します。
プログラミング
プログラミングとは、コンピュータを動かすための一連の作業のことです。具体的には「プログラミング言語」を使いつつ、システムを作動させる“命令”を書き込んでいきます。
一般に、IT系の専門学校であればプログラミングの基礎から応用まで学べますが、こうした学校に通っていなくても、ある程度のレベルまでは独学でも学習可能です。特にIT人材は慢性的に不足しているため、学歴や、新卒既卒関係なく、プログラミングへの興味関心が高い人であれば未経験でも採用する企業は少なくありません。
簿記
簿記とは、お金の出し入れを記録するための方法、またはその資格のことです。簿記3級は簡単なレベルと言われますが、簿記2級になると合格率は一気に下がります。一方で簿記2級を取得していると、未経験からでも企業の経理部門に入社できる可能性が広がります。
なお簿記1級はかなり高度な内容かつ、合格率も10%前後の難関資格のため、簿記にはじめて挑戦する場合には、まずは簿記2級を目標にしてみることをおすすめします。
専門学校の就職で抱く質問疑問【Q&A】
専門学校の就職について、多くの人が抱く質問・疑問にお答えします。
- 「専門卒」ってそもそも何扱いになるの?
- 専門学校の就職はコロナの影響で厳しい?
では、上記2つの回答を見ていきましょう。
「専門卒」ってそもそも何扱いになるの?
修業年数によって、次の2つの扱いに分かれます。
- 2年以上:専門士
- 4年以上:高度専門士
専門士は「短大卒業と同等」の証明となるため、大学への編入が可能です。一方の高度専門士は「大学卒業と同等」の証明となるため、大学院への進学も可能となっています。
詳しくは、次の記事も参考にしてみてください。
まとめ
専門学校生の就職について、厳しいと感じやすい理由とともに、就職以外の道、または卒業後の就職活動を成功させるための方法についても紹介してきました。
友人が内定を取り始めて焦っている人もいるかもしれませんが、周りはまわり、自分は自分です。専門的な道に進まなくても、卒業してから就職を考えても、自分が納得して決めた道であれば後悔はないはずです。
就職活動は、この先の人生を左右する大切なイベントです。焦ったときこそ視野を広げつつ、自分にとって最適な道を探していきましょう。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい