高卒で就職して後悔している人もいるのではないでしょうか?高卒で就職して後悔する人は一定数存在しますが、一方で後悔していないという人もいます。
この記事では、高卒で就職して後悔する理由や後悔しない人の特徴、後悔しないための対処法、就職する際のポイントについても解説しています。
高卒で就職して後悔している方は是非、この記事を参考にしてみてください。
この記事の目次
高卒で就職すると後悔する?就職の現実を紹介
高卒で就職したことに後悔する人がいるのはなぜなのでしょうか。まずは、高卒と大卒の就職内定率、早期離職率の2つの観点から解説します。
高卒で就職する人の割合
文部科学省によると、令和4年度の高卒者で進学した人の割合は84%で、就職した人の割合は約16%です。しかし、進学後に中退して就職するケースもあり、実際の高卒就職者はデータより多いかもしれません。
文部科学省「令和5年度 学校基本調査」より引用
高卒就職の割合について、以下の記事でもご紹介しています。
高卒就職以外の選択肢やそれぞれの違いについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
内定率の違い
令和4年度の高卒で就職した人の就職内定率は、男子が98.4%、女子が97.3%となっています。また、大卒予定者で就職した人の就職内定率は、男子が97.3%、女子が97.3%となっており、就職した高卒と大卒の就職率に大きな差はありません。特に高卒男子は大卒男子より就職率が高い傾向にあります。
- 高卒:男子 98.4%、女子 97.3%
- 大卒:男子97.3%、女子 97.3%
そこまで大きな差はないものの、大卒よりも高卒のほうが内定率が高い理由は、高校の就職活動においては一人一社が原則で、学校が求人を紹介してくれたり就職のサポートをしてくれたりすることも多いため、最初から高卒就職するつもりで行動していれば、高校卒業時にはほぼ就職先が決まっていることが考えられます。
一方で大卒の場合、大学がそこまで親身になってくれるケースは少なかったり、就職先が決まらないまま卒業する・そもそも就職活動をしなかったといったパターンも一定数あり、高卒と比べれば、就職率はやや劣ります。
後述しますが、高卒は就職自体はしやすいものの就職の選択肢はさほど広くないため、高卒で就職はできても、必ずしもその選択に満足できていないという人もいることは考えられます。
文部科学省「令和5年3月高等学校卒業者の就職状況(令和5年3月末現在)に関する調査について」より引用
文部科学省「令和4年度大学等卒業予定者の就職状況調査(令和5年4月1日現在)」より引用
高卒採用は増加傾向
高卒者の採用は増加傾向にあります。厚生労働省の調査によると、令和5年3月卒業者の就職内定率は99.3%で、前年比0.1ポイントの上昇を示しています。このデータは、高卒者に対する市場の需要が高まっていることを反映しています。
さらに、求職者約12万7千人に対しての求人数は約44万4千人となり、求人倍率は3.49倍に達しています。この倍率の上昇は、高卒者向けの求人が豊富に存在し、多様な職種や業界で高卒者を積極的に採用している現状を示しています。
これらの統計結果から、高卒者が就職市場で十分な選択肢を持ち、良い職に就く機会が増えていると考えられます。
厚生労働省「令和4年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」より引用
実は大卒より高卒の求人倍率の方が高い
全体的な就職率は、高卒者だけでなく大卒者も伸びてきていますが、求人倍率は高卒採用のほうが高めです。高卒採用が企業に支持されている理由は、高卒採用特有の制約も多少は影響しているのでしょう。
高卒採用は大卒採用とは異なり、一定期間の応募は一人一社、基本的に高校の進路部を通しての応募や連絡、書類だけで不採用にしないなどの特有のルールがあります。
これらの制約が設けられている理由は、学校教育への影響を少なくし、これから成長が期待できる高校生の就職を阻害しないためです。
求人倍率の増加により高校生の職の選択肢が増えているだけでなく、大卒者よりも可能性を考えた採用、高校を通してのサポートが高い就職率への一因になっていると考えられます。
しかし、高卒の中でも卒業後すぐに入社する高卒新卒の就職率が高いのであり、卒業後数年経っている高卒フリーターにとってはまだまだ就活が厳しいのが現状です。
早期離職率の違い
就職後の早期離職率も、高卒と大卒では違いがあります。厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況を公表します」によれば、平成 30 年3月卒業者の就職後3年以内の離職率は以下の通りです。
- 高卒:36.9%
- 大卒:31.2%
高卒が約4割、大卒が約3割と、早期離職率がやや高いのは高卒者であることがわかります。高卒で就職した人のほうが早期離職率が高い理由としては、以下が考えられます。
- よくわからないまま就職した
- 自己分析や企業研究が十分でなかった
- そもそも入社したい企業ではなかった
- 就職について考える時間が少なかった
- 大卒よりも就職先が限られている
まず、10代の時点で就職活動をすることになるため、仕事や企業についての理解や、適性がよくわかっていないまま就職したパターンはあり得ます。また、大卒であれば在学中の4年間の間にやりたいことを見つけることもできますが、高校生がじっくり考えて就職活動をするのは、ややハードルが高いかもしれません。
高卒が最初に就職できる企業はある程度限定されるため「絶対に入社したい」というわけではなく、なんとなく就職先を決めたケースもあるでしょう。
高卒で就職して後悔する理由
高卒で就職したことを後悔する主な理由を、それぞれご紹介します。
大学に進学した人を見て羨ましく感じる
高卒で就職して働いていると、大学に進学した同級生や昔からの友人とは、生活スタイルが大きく変わります。
学校に通いながらサークルや旅行、趣味などを楽しむ時間がある同級生を見て、平日は毎日仕事をしている自分との違いを感じてうらやましくなり「就職しないで大学に行けばよかったかも」と考える人もいます。自由な生活を送っているように見える大学生の友人と仕事に追われる自分を比較し、後悔することがあるかもしれません。
大学生をうらやましく感じる理由のひとつとして、自分がいまの仕事を楽しめていない・満足感を得られていないというケースもあります。入社からまだ日が浅く仕事で成果を出せるまでに至っていない、仕事で失敗が続き落ち込んでいる、、仕事をつまらないと感じているなどです。
入社してからさほど年月が経過していない場合、一時的な気持ちである可能性もあるので、まずはいまの仕事に真摯に向き合い、小さな目標を立てたりして取り組んでみましょう。自分にできることをやっても気持ちや状況が変わらなければ、転職という選択肢もあります。
大卒との差を感じてしまう
高卒で働いていると、同じ会社員であっても、大卒との差を感じてしまうことがあります。高卒が大卒との差を感じやすいのは、たとえば、以下のような側面です。
- 初任給
- 求人の数や種類
- 募集職種やポジション
- 担当する業務内容
- 昇進のスピード
「大卒以上」が応募条件になっている企業や、一定以上の役職に就いているのはほぼ大卒、という企業も決して少なくありません。
対策としては、高卒と大卒で待遇が変わらない企業・実力主義の企業を選ぶ方法があります。企業によっては、高卒の上司が大卒の部下に指導しているというケースももちろんあります。最初から大卒との差が少ない環境を選んで働くようにすれば、あまりコンプレックスを抱えなくて済みます。一方で、たとえば「大卒は本社勤務、高卒は店舗勤務」など学歴ではっきりと区別されている傾向のある企業は、大卒との差が気になる人は最初から避けたほうが良いでしょう。
会社の人とのコミュニケーションがうまく取れない
高卒で就職すると、10代のうちから「社会人」として扱われることになります。大卒よりも約4年早く社会に出るわけですから、仕事上でのコミュニケーションをどう取っていけばよいかわからず、戸惑いながら働く人も少なくありません。その結果「高卒で就職したのは間違いだったかもしれない」と後悔する人もいるでしょう。
周囲のほとんどは先輩や上司ですから、「こんなことを聞いたら怒られるかもしれない」と不安で質問できなかったり、何を話して良いかわからず戸惑ったりすることもあります。その結果、孤独感が強まっていき、出勤したくないと考えてしまうケースもあるかもしれません。
対策としては、勇気を出して話しかけてみたり、自分から会話をしたりしてみることです。社内の人たちが自分が思っているほど怖くはないことに気づいたり、心理的な距離が近づいたりするきっかけにもなります。上司や先輩も、若い社員とどう接すればよいのかわからずにいたり、意外と気を遣っていたりもするものです。遠慮しすぎず、思い切ってコミュニケーションを図ってみましょう。
思っていた業務の内容と違っていた
高卒で就職した場合、あまり企業や仕事のことを知らずに内定が決まる、というパターンも少なくありません。職業や仕事の内容についてぼんやりとしたイメージしかなく、入社後に「思っていた仕事と違った」とギャップを感じることもあります。
たとえば「事務の仕事だから机に向かう業務がメイン」と思っていたが、実際は来客や電話対応など人と接する時間が多かったケース。また「接客で自分なりの提案をしていきたい」と考えていたものの、実際は本部からの指示通りにしかやってはいけない、というケースも。
想定していた業務内容とあまりに違うとストレスを感じたり、徐々に働くことがむなしくなってきたりすることがあるかもしれません。対策としては、就職前に職場を見学したり実際に働いている社員の話を聞いたりして、仕事のイメージをできるだけ具体的にしておくことです。自分なりに調べて、就職を考えている企業や、募集職種についての知識も深めておくと良いでしょう。
福利厚生の条件が合わなかった
福利厚生は、就職するうえで気になるひとつの要素です。高卒で就職した場合、福利厚生の面で以下のような経験があると、場合によっては「就職しなければよかった」と後悔してしまう人もいるかもしれません。
- 休暇制度が少ない・または取得しづらい
- 手当が少ない・またはない
- いまの自分に使える福利厚生が少ない
たとえば、夏季休暇、リフレッシュ休暇やアニバーサリー休暇など、企業独自の休暇制度を設けているところがありますが、こういった休暇制度が少なかったり「制度はあるが実際には使いづらい」企業も残念ながらあります。
セミナーや研修の費用補助などがあっても、参加したいと思えるものがない、ということもあり得ます。また、子育て中の従業員を対象とした制度や、特定のレジャー・宿泊施設の割引などの福利厚生が充実しているものの、すぐには使う予定がないというケースも。その場合も、あまり満足できないかもしれません。
対処法としては、福利厚生の内容を事前によく調べておくことをおすすめします。福利厚生以外でそこまで大きな不満がないのであれば、割り切って気にしないのもひとつの手です。福利厚生を最重要視するのであれば、制度が充実している企業への転職を将来的に検討してみるという方法もあります。
高卒で就職して後悔しない人とは
高卒で就職したことを後悔する人ばかりではもちろんありません。むしろ、就職がベストな選択肢だったという人もいます。ここでは、高卒で就職して後悔しない人の特徴を3つ、ご紹介します。
進学に魅力を感じていない人
高校卒業後に就職する人のなかには「最初から就職を考えていた」「家庭の事情などがあり就職しなければいけない」という人以外に、以下のような理由から、そもそも進学をしたくない・する気がない人もいます。
- 勉強が苦手・やりたくない
- 学校そのものが好きではない
- なんとなく進学するくらいなら働くほうがいい
- 早く経済的に自立したい
まず、高校卒業後に進学するとなると、受験勉強はもちろん、入学後も授業への出席や課題・試験など、ある程度は勉強をしなければいけません。学ぶことそのものに関心がない人・学校が楽しくないと感じていた人にとっては苦痛になってしまうでしょう。また、「自分で一定の収入を経て好きなことに使いたい」という人の場合、学業と両立しながらのバイトでは稼げる額に限界があります。高卒就職して会社勤めをすることで、毎月の給料や年に数回のボーナスが入るため、満足感を得やすいといえます。「若いうちに結婚したい、早くマイホームがほしい」という人も同様です。
自分がしたい仕事ができている
やりたい仕事ができている人は、高卒で就職したことに対する後悔や不満は少ないでしょう。行きたかった企業に入社できた、高校時代に学んだことを仕事で活かせている、信頼されある程度仕事を任せてもらっている場合は特に、仕事にやりがいを感じる人も多いはずです。
昔からやりたい仕事がはっきりとあって、進学せずその職業に就きたかったという人の場合にも、高卒での就職はメリットのほうが大きいでしょう。
社会人としての経験を早く積みたい人
高卒で就職すると、進学した場合と比べて数年早く社会に出ることができます。大卒と比べると4年、大学院卒と比べると6~8年、社会人生活のスタートが早まることになります。高卒で社会に出て働くことで得られることは決して少なくなく、その点を強みだと感じる人もいます。
大学へ進学して人のなかには、なんとなくダラダラ過ごしてしまって何もしなかったという人もいます。一方で、高卒就職をして働くことで、仕事のスキル・経験を積むタイミングが他の人よりも早くなるほか、同じ会社でずっと勤めている場合には、若くてもある程度のポジションまで上がれることもあります。高卒で就職すると入社時の年齢が若いことから、職場の人たちから温かい目で見られたり、なにかと気にかけてもらいやすかったりもするでしょう。
高卒での就職先にはどんな業界がある?
ここまで高卒採用の流れを紹介してきましたが、就職先にはどのような業界があるのでしょうか。高卒からの就職先としておすすめの業界をいくつか紹介します。
ご紹介するおすすめ業界は、一概にすべての就職先が下記に該当するわけではないので、参考としてご確認ください。
より詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
公務員
公務員は就職先として高卒に人気のある仕事です。人気の理由は安定性。就業中の手当てや休暇の他、充実した福利厚生で将来に渡り安定した生活をおくれる希望があります。
高卒から目指せる公務員の種類は、国家公務員一般職、税務職員、県警職員、地方初級公務員など。高卒程度試験を受けるのが一般的です。
介護業界
少子高齢化の影響もあってか、高卒求人では介護業界の募集もみられます。ただし広く募集している一方で、就業後に健康や医療に関する知識や体力が求められます。
やりがいがあるという点ではポイントが高いので、仕事への充実感や社会福祉を重視している人には向いているでしょう。
建設業界
建設業界における高卒求人は、スーツを着て働くデスクワークではなく、現場で仕事をするいわゆるガテン系の仕事が中心です。
体力勝負で危険もあることは頭に入れておきましょう。その代わり、一般的な高卒の給料と比べて高い傾向もあります。
IT業界
プログラミングを構築するプログラマーなど、IT業界も高卒求人では見られ、世間的にも需要のある業界です。
会社に入る前も入社後も多くの勉強が必要になるため、コツコツ努力を積み重ねる人に向いています。
アパレル業界
ファッション関連に興味があるなら、アパレル業界を目指してみるのもよいでしょう。 アパレル業界において高卒求人のメインとなるのが、店頭での販売スタッフ。
ただし学歴がそこまで重視されない世界なので、センスや手腕次第で店長やそれ以上の出世を望むこともできるでしょう。
運送業界
バスやトラックを運転し、ものや人を届ける仕事です。高卒からの就職先としておすすめの理由は、2017年3月11日より運転免許の法律が変わったためです。
それまで普通免許取得後3年経たないと運転できなかった中型トラックが、準中型免許の創設により高卒からすぐでも運転できるようになりました。
飲食業界
高卒採用から飲食業界を就職先に選ぶことも可能です。飲食業界でよく採用されているのがシフト制。働く時間が決まっているので、プライベートとの充実が可能です。また、店長やエリアマネージャーなどステップアップを目指せます。
高卒から正社員へ就職成功した先輩たちの体験談
この記事を書いている私たちジェイックでは、10年以上にわたって高卒の方に特化した就職支援サービスを展開しています。
ここでは、実際に高卒から正社員への就職に成功した、ジェイックのご利用者の方の就職体験談をご紹介します。
高卒後に進学せず就職した先輩たち
以下にご紹介するのは高校を卒業後、大学や専門学校等の進学をせずに“就職”という道を選んだ先輩たちです。
もしあなたが今、進学ではなく就職という道を選ぼうとしているのであれば、是非先輩たちの就職成功体験談をご覧になってください。
石川祐樹さんの就職成功体験談|総合電子部品商社
BEFORE | AFTER |
---|---|
高卒を卒業後フリーター | 人工衛星の部品を扱う総合電子部品商社 |
「アルバイトでも生きていけるでしょ」と軽い気持ちで就職せずに高校を卒業した石川さん。しかし現実は、家にお金を入れるのが精いっぱいで、遊ぶ時間はもちろん、就活の時間すら取れない毎日。
就活を始めたきっかけは…
泉さんの就職成功体験談|印刷会社
BEFORE | AFTER |
---|---|
石川県で製造業 | 上京支援制度を利用して東京の印刷会社へ |
高校卒業後に大手重機メーカーへ就職するも、大卒と高卒の学歴差による待遇の違いを感じ、働きながら大学へと進学。
「大卒」という学歴を手に入れて当時の仕事内容を変えようと考えていたが、結局、卒業はせずに転職を決意。
その理由は…
大学を中退して就職した先輩たち
実は、大学中退した場合の最終学歴は“高卒”になります。
以下にご紹介するのは大学や短大を中退し、高卒として就職活動を成功させた先輩たちですので、自分に近い境遇のエピソードがあれば是非読んでいただきたいです。
和地 あおい様の就職成功体験談|社風の良い不動産会社
BEFORE | AFTER |
---|---|
家庭の経済的事情で中退 | 社風の良い、地域密着型の不動産会社 |
父子家庭でお金に余裕がなく、高校生からアルバイトと勉強を両立して学費免除を受けるくらい努力屋さんの和地さん。
大学進学をするも、留学必須のプログラムに参加できず、退学を決意。…
小田さんの就職成功体験談|ネットワークセキュリティの会社
BEFORE | AFTER |
---|---|
大学を留年・中退 | ネットワークセキュリティの会社で採用や営業 |
大学でのサークル活動に熱中した結果、留年をしてしまった小田さん。
親にこれ以上迷惑をかけたくないという想いから中退を決意し、すぐに就職活動を開始。…
いかがでしたでしょうか。上記の先輩たちのように、次はあなたが高卒から正社員就職を成功させる番です。
「就職を成功させて、安定した生活を過ごしたい」という方は、いつでもジェイックへ相談しに来てください。
高卒で就職する際に後悔しないためのポイントを紹介
高卒での就職を考える際、後悔しないために知っておきたいポイントについて解説します。
企業研究をする
就職する前に、企業を知ることはとても大切です。公式サイトや求人情報に掲載されている情報だけでなく、できるだけさまざまな観点から調べておくことをおすすめします。たとえば、競合他社との違い・強みや弱み、将来性、高卒者の割合、男女比や育児との両立のしやすさ、福利厚生の制度、離職率や平均勤続年数、などです。
企業について漠然とした知識しかないと、入社してからのギャップや不満が出やすくなります。実際に働いてみなければわからないことも多いものの、事前に可能な限り調べておくことで、ミスマッチのリスクを減らすことができるでしょう。
さまざまな職種・業界を調べる
高卒で働ける仕事はたくさんあります。大卒ほどではないかもしれませんが、学歴を問わない企業も決して少なくはありませんし、高卒者が活躍している企業も、思っているよりもあります。仕事には「適性」が大きくかかわってくるため、自分に合った職業を見つけることが重要です。また、働く業界によって慣習や雰囲気も大きく変わってくることも知っておきましょう。
まずは視野を広く持って、さまざまな職種や業界を調べてみましょう。すべて細かく調べることは難しくても、ある程度興味のあるジャンルを絞っておくのもおすすめです。
分からない場合はアドバイザーに相談する
高卒の就職や転職に不安がある場合、一人だけで抱え込むことは好ましくありません。プロのアドバイスを受けることで、効率的な就職活動ができます。
おすすめなのは、高卒の就職支援をしているエージェントのアドバイザーに相談することです。高卒者の就職成功実績が豊富にあったり、高卒からの就職・転職の現状や傾向に関する知識があるため、適切なアドバイスをもらえる可能性が高いことがおすすめの理由です。
高卒で就職して後悔している人におすすめの就職方法
高卒で就職して後悔している方は、ぜひ就職エージェントの活用も検討してみてください。
就職エージェントの利用
正社員就職を目指すなら、就職エージェントを上手く活用するのがおすすめです。
就職エージェントとは「キャリアアドバイザー」と呼ばれる就職支援のプロがマンツーマンで、求職者の就活をサポートするサービスです。
就職エージェントの利用が特におすすめなタイプは、「就職支援のプロに相談しながら就活を進めたい」と考える人です。これまでの経歴や自己PRに自信がない人は、就職エージェントに相談することで効率よく就活を進められますし、自信を持って臨めるようになるでしょう。
就職エージェントは、会社ごとにサービスの対象が変わります。
- 第二新卒向け
- 20代向け
- 就職未経験に強い
- 女性向け
就職エージェントを利用するときは「このサービスは自分の属性に合っているか」をよく考えて登録しましょう。複数の就職エージェントに登録しても構いません。気になるものがいくつかある人は一通り登録して、利用しながら比較・検討していくのがおすすめです。
エージェントによってサービス内容も異なりますが、一般的には以下のサービスが利用できます。
- 求人の紹介
- 求人の申し込み
- 応募書類の添削
- 個別面談
- 面接対策
私たちジェイックも就職エージェントを運営しており、社会人経験が少ない人の就職支援を得意としています。
ジェイックの「就職カレッジ®️」では、転職活動のノウハウやビジネスの基本が学べる「就職支援講座」も行っています。
支援講座の受講者は、社会人経験が短い人であっても採用したいと考えている優良企業20社と一斉に面接ができる「集団面接会」に参加できます。書類選考なしで、1日に複数の会社と面接ができるため、最短2週間で内定の獲得も可能なシステムです。転職できるか不安な人にも、利用しやすいサービスとなっています。
まずは、就職やキャリアの悩みを相談したいという方でもご利用可能です。
転職エージェントの活用に興味のある人は、ぜひご検討ください。
まとめ
高卒で就職して後悔している人もいるかもしれません。その「後悔の理由」が何なのか、自分なりに掘り下げて考えてみることをおすすめします。そのうえで、どうしてもいまの職場が合わない場合は転職を検討したり、夜間や通信制大学への進学へ向けて動いたりする方法もあるでしょう。また、現職でまだできることがありそうならばもう少しがんばってみるのもひとつの手段です。
いずれにしても、自分の行動次第で後悔はなくなります。高卒で就職したことのメリットも必ずあるはずですし、まだ若いわけですから、いくらでも挽回は可能です。「高卒で就職したものの後悔があり、今後について悩んでいる」という方は、弊社ジェイックまでお気軽にご相談ください。プロのキャリアアドバイザーがアドバイスいたします。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい